説明

固定刃ユニット及び破砕装置

【課題】破砕ロータに掛かる負荷を軽減して、安定的で効率の良い破砕処理が行える固定刃ユニット及び破砕装置を提供する
【解決手段】破砕ロータに固定された回転刃と噛み合って被破砕物を剪断破砕するV字状の刃先を備えたチップ状の固定刃30と、破砕ロータの軸芯方向に沿うように、各固定刃30を個別に支持する取付座31が配列形成された固定刃支持部材32とを備え、少なくとも固定刃30の刃先より台盤の先端が回転刃から離隔するように台盤に取り付けられている固定刃ユニット33であって、剪断破砕された被破砕物を回転刃の回転に伴って各固定刃30の刃先間から、台盤の先端縁に向けて離脱させる第1の案内面40が固定刃支持部材32に形成され、破砕ロータに掛かる負荷を軽減する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定刃ユニット及び破砕装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一軸剪断破砕装置は、特許文献1に記載されているように、被破砕物を投入するホッパと、ホッパの下方に配置された破砕処理部と、破砕処理部に向けて水平方向から被破砕物を押圧する押圧機構等を備えている。
【0003】
図13に示すように、破砕処理部100は、所定の軸心周りに回転する破砕ロータ101の周面に周方向に形成された溝部102に固定された先端V字状の回転刃103と、破砕ロータ101の軸芯方向に沿って対向配置され、回転刃103と噛み合って被破砕物を剪断破砕する先端V字状の固定刃104を備えている。なお、図13中の破線103aは、回転刃103の刃先の軌跡を表わす。
【0004】
回転刃103は破砕ロータ101の溝部102に軸心方向にジグザグ状に配置された回転刃取付座105に、一辺が数十mm程度の単一のチップ状の回転刃103が取り付けられ、固定刃104は破砕ロータ101に対向配置された台盤108に固定された固定刃取付部材107に形成された取付座に固定されている。
【0005】
なお、固定刃104は、回転刃103と共同して被破砕物を破砕するため、適度な硬度をもつ材質によって形成されるが、固定刃取付部材107は、比較的安価な材料で形成されるため、固定刃程度の硬度がなく、台盤108によって支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−17638号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、固定刃取付部材107の隣接する取付座間の面109や、台盤108の隣接する固定刃104間の面110上の斜線で示す領域に被破砕物が堆積すると、堆積物が回転刃103の回転に対する抵抗となって、回転刃103や破砕ロータ101及び破砕ロータに動力を伝達する変速機構等に異常な高負荷を与え、円滑な破砕処理に支障をきたす虞があり、場合によっては変速機構等が破損する虞もある。
【0008】
本発明の目的は、破砕ロータに掛かる負荷を軽減して、安定的で効率の良い破砕処理が行える固定刃ユニット及び破砕装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成するため、本発明による固定刃ユニットの第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、破砕ロータの周面に配列固定されたV字状の刃先を備えた回転刃と噛み合って被破砕物を剪断破砕するV字状の刃先を備えた固定刃と、前記破砕ロータの軸芯方向に沿うように、前記固定刃を支持する取付座が形成された固定刃支持部材とを備え、少なくとも前記固定刃の刃先より台盤の先端が前記回転刃から離隔するように、前記台盤に単数または複数取り付けられる固定刃ユニットであって、
剪断破砕された被破砕物を、前記回転刃の回転に伴って前記固定刃の刃元側から刃先側に到る側方空間から前記台盤の先端縁に向けて離脱させる第1の案内面が前記固定刃支持部材に形成されている点にある。
【0010】
上述の構成によれば、回転刃と固定刃によって剪断破砕された被破砕物が、回転刃の回転に伴って、固定刃支持部材に形成された第1の案内面に沿って固定刃の刃元から刃先に到る側方空間から台盤の先端縁に向けて離脱するため、回転刃の回転に対する抵抗を低減することができ、安定的で効率の良い破砕処理が行える。
【0011】
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、前記第1の案内面は、その一端部が前記台盤の上端縁に連なるように形成されている点にある。
【0012】
上述の構成によれば、第1の案内面の一端部が台盤の上端縁に連なるように形成されているので、第1の案内面と台盤に被破砕物が堆積するような段差部をなくすことができる。
【0013】
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二特徴構成に加えて、前記固定刃は四角柱のチップ状に形成されるとともに、前記取付座は前記固定刃支持部材の先端部に少なくとも前記固定刃の底面全体を支持する矩形凹状に形成され、前記第1の案内面は、前記固定刃支持部材の前記取付座の側方に形成され、前記固定刃の厚み方向に沿って形成された切欠面と、前記切欠面と連なり前記固定刃の刃元側から前記台盤の上端縁に連なる傾斜面で構成されている点にある。
【0014】
上述の構成によれば、破砕処理時にチップ状の固定刃に大きな荷重が掛かっても、固定刃の底面全体を支持する矩形凹状の取付座で強固に支持でき、さらに取付座が形成された固定刃支持部材が台盤によって支持されるので、チップ状の固定刃、及び、固定刃支持部材が薄型に形成される場合であっても、十分な機械的強度を確保できる。しかも、剪断破砕された被破砕物が、回転刃の回転に伴って、固定刃の刃元側から刃先側に到る側方空間から傾斜面に沿って台盤の上端縁に速やかに且つ円滑に離脱されるようになる。
【0015】
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第三特徴構成に加えて、前記傾斜面と前記固定刃の底面とのなす角度が45度以上90度未満の範囲である点にある。
【0016】
上述の構成によれば、傾斜面と前記固定刃の底面とのなす角度が45度以上90度未満の範囲に設定することで、傾斜面から受ける反回転方向の抗力を低減させて、回転刃の回転に伴い傾斜面に沿って被破砕物を円滑に離脱させることができる。また、回転刃の回転に伴って回転刃と固定刃支持部材との間に形成される空間が次第に広くなるので、被破砕物を円滑に離脱させることができる。
【0017】
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第三または第四特徴構成に加えて、前記固定刃支持部材に形成された前記切欠面の刃元側が曲面に形成され、前記曲面の曲率半径が0より大きく前記固定刃の刃部の一辺の長さの1/4以下である点にある。
【0018】
上述の構成によれば、固定刃支持部材に形成された切欠面の刃元側に形成された曲面の曲率半径が固定刃の刃部の長さに比べて十分に小さくなり、固定刃の刃元位置に被破砕物が堆積して回転刃に異常な高負荷が掛かるような事態を効果的に低減できる。
【0019】
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第一から第五の何れかの特徴構成に加えて、前記台盤の先端縁に、剪断破砕された被破砕物を前記回転刃の回転に伴って前記固定刃の刃元側から刃先側に到る側方空間から離脱させる第2の案内面が、前記台盤の上端縁に連なるように形成され、前記第1の案内面が前記第2の案内面に連なるように形成されている点にある。
【0020】
上述の構成によれば、回転刃の回転に伴って各固定刃の刃先間から第1の案内面に沿って離脱した被破砕物が台盤上に留まることなく、被破砕物を第2の案内面に沿って円滑に離脱させることができる。
【0021】
本発明による破砕装置の特徴構成は、同請求項7に記載した通り、上述の第一から第六の何れかの特徴構成を備えた固定刃ユニットを備えた点にある。
【発明の効果】
【0022】
以上説明した通り、本発明によれば、破砕ロータに掛かる負荷を軽減して、安定的で効率の良い破砕処理が行える固定刃ユニット及び破砕装置を提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明による破砕装置の概略図
【図2】破砕ロータ及び回転刃の説明図
【図3】(a)は回転刃の平面図、(b)は回転刃の正面図、(c)は回転刃及び回転刃取付部材の断面図
【図4】(a)は固定刃ユニットの斜視図、(b)は固定刃の平面図、(c)は固定刃の正面図
【図5】(a)は回転刃取付部材の平面図、(b)は回転刃取付部材の正面図、(c)は回転刃取付部材の右側面図
【図6】破砕処理部の部分拡大図
【図7】固定刃ユニットの部分拡大図
【図8】(a)は別実施形態による固定刃ユニット及び台盤の斜視図、(b)は別実施形態による固定刃ユニット及び台盤の側面図
【図9】(a)は別実施形態による固定刃ユニット及び台盤の斜視図、(b)は別実施形態による固定刃ユニット及び台盤の側面図
【図10】(a)は別実施形態による回転刃の正面図、(b)は別実施形態による固定刃の平面図、(c)は別実施形態による固定刃の側面図
【図11】(a)は別実施形態による固定刃ユニット及び台盤の斜視図、(b)は別実施形態による固定刃ユニット及び台盤の側面図
【図12】別実施形態による固定刃ユニットの部分拡大図
【図13】従来の破砕処理部の部分拡大図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、本発明による固定刃ユニット及び破砕装置の好ましい実施形態を説明する。
【0025】
図1に示すように、破砕装置の一例としての一軸剪断破砕装置1(以下、「破砕装置1」と記す)は、電化製品、建築廃材、プラスチックなどの被破砕物を投入する受入ホッパ2と、受入ホッパ2に投入された被破砕物を破砕処理する破砕処理部10と、破砕処理部10に向けて水平方向から被破砕物を押圧するプッシャ機構3と、破砕処理部10を駆動する駆動機の一例としての電動機Mを備え、プッシャ機構3及び電動機Mは、制御装置(図示せず)によって駆動制御されている。
【0026】
プッシャ機構3は、押込プッシャ3aと、押込プッシャの後端に接続されたアーム3bと、アーム3bに接続され油圧ポンプ(図示せず)からの圧油により伸縮作動する油圧シリンダのピストン3cを備え、押込プッシャ3aが水平方向に台盤4上を前進後退駆動して、被破砕物を破砕処理部10に向けて押圧するように構成されている。
【0027】
破砕処理部10は、受入ホッパ2の下方に配置され、所定の軸心周りに回転する破砕ロータ5の周面に固定されたV字状の刃先を備えた回転刃20と、回転刃20と噛み合って被破砕物を剪断破砕するV字状の刃先を備えた固定刃30とで構成されている。
【0028】
破砕ロータ5は、電動機Mの動力がベルト及び減速機(図示せず)を介して伝達され回転するように構成されている。押込プッシャ3aにより破砕処理部10に向けて押圧された被破砕物は、破砕ロータ5の回転に伴って回転する回転刃20と固定刃30によって剪断破砕される。
【0029】
破砕処理部10の下部には、回転刃20と固定刃30により所定サイズ以下に破砕された被破砕物を選択的に通過させるスクリーン機構6と、スクリーン機構6を通過した被破砕物を受け止める排出ホッパ7が設けられている。
【0030】
スクリーン機構6は、回転刃20の回転軌跡に沿った弧状に湾曲形成され、多数の開孔が形成されたパンチングメタルで構成され、破砕処理部10で破砕された被破砕物のうちスクリーン機構6の開孔より小さい被破砕物は、前記開孔から排出ホッパ7に落下して破砕装置1の外部に排出され、スクリーン機構6の前記開孔を通らなかったものは、再び回転刃20と固定刃30で破砕される。
【0031】
なお、スクリーン機構は、多数の開口が形成されたパンチングメタルで構成する場合に限らず、回転刃20の回転軌跡に沿った弧状に湾曲形成された平板に複数のスリット状の開口部を備え、その長手方向エッジのうち破砕ロータ5の回転方向側のエッジが水平方向に対して傾斜し、回転刃20の軌跡に沿って前記エッジの傾斜方向が交互に切替わるように形成された構成であってもよい。
【0032】
破砕処理部10について詳述する。
図2に示すように、回転刃20は、破砕ロータ5の周囲に形成された所定のピッチで互いに平行なV字状の溝部5Vに固定された回転刃取付部材21によって、隣り合う溝部5Vに設けられているものの刃先を連ねるとジグザグ(波状)になるよう所定の位置に固定されている。
【0033】
図3(a),(b)に示すように、回転刃20は、一辺が約25mmの表裏両面の稜線に刃部22が形成され、中央に回転刃取付部材21に取り付けるためのボルト孔23が形成された四角柱で構成されている。刃先となる角αは90度に設定されている。
【0034】
図3(c)に示すように、回転刃取付部材21は、底面が破砕ロータ5の周囲に形成された所定のピッチで互いに平行なV字状の溝部5Vに沿う形状に形成され、回転刃20の回転刃取付部材21の後方は固定刃30と干渉しないように面取り24がなされた形状をしている。回転刃20の取付面には、回転刃20を着脱できるようにボルト孔が所定位置に形成され、取付面に回転刃20を取り付けて、裏面側からボルト27で固定するように構成されている。なお、回転刃20の前方には、回転刃20と破砕ロータ5との隙間に被破砕物が詰まることを防止する遮蔽部材26が備えられている。
【0035】
回転刃取付部材21は、溝部5Vの所定位置に溶接され固定される。なお、回転刃取付部材21は溝部5Vに溶接せずに、ボルト等を用いて着脱自在に構成してもよい。
【0036】
図4(a)に示すように、固定刃30は、V字状の刃先を備えたチップ状に構成されている。固定刃30と、複数のチップ状の固定刃30を個別に支持する取付座31が四つ配列形成された固定刃支持部材32とで固定刃ユニット33が構成されている。
【0037】
図6に示すように、固定刃ユニット33は、台盤4の先端部に形成された段差部に、破砕ロータ5の軸心方向に沿って複数配列され、回転刃20の刃先と干渉することがないように、少なくとも固定刃30の刃先より台盤4の先端縁4aが回転刃20から離隔する相対位置関係となるように取り付けられている。
【0038】
また、回転刃20と固定刃30により被破砕物が破砕される際に、チップ状の固定刃30に掛かる荷重を固定刃支持部材32と協働して十分支持できるように、台盤4の先端は、固定刃30の刃部の少なくとも半分より前方位置まで延出している。なお、図6中の破線20aは、回転刃20の刃先の軌跡を表わす。
【0039】
図4(b),(c)に示すように、固定刃30は、一辺が約25mmの表裏両面の稜線に刃部34が形成され、中央に固定刃支持部材32に取り付けるためのボルト孔35が形成された平面視ひし形の四角柱で構成されている。刃先となる角βは85.2度に設定されている。
【0040】
図5(a),(b),(c)に示すように、固定刃支持部材32には、破砕ロータ5と対向配置された台盤4の段差部に上面からボルトを挿通可能なボルト孔36と、固定刃支持部材32の端部に沿って凹状の取付座31が形成されている。取付座31には裏面から固定刃30を取り付けるためのボルトを挿通するボルト孔37が形成されている。固定刃取付部材32は、平板状の金属部材の削り出しにより形成される。
【0041】
本実施形態では、固定刃支持部材32は、4つの固定刃30を備える構成であり、取付座31は固定刃支持部材32の先端部に4つの固定刃の底面全体をそれぞれ支持する矩形凹状に形成されている。
【0042】
固定刃支持部材32には、剪断破砕された被破砕物を回転刃20の回転に伴って固定刃の刃元側から刃先側に到る側方空間、つまり隣接する取付座31に配列した各固定刃30の刃先間から台盤4の先端縁4aに向けて離脱させる第1の案内面40が形成されている。
【0043】
このような構成により、回転刃20と固定刃30によって剪断破砕された被破砕物が、回転刃20の回転に伴って、固定刃支持部材32に形成された第1の案内面40に沿って固定刃30の刃元から刃先に到る側方空間から台盤4の先端縁に向けて離脱するため、回転刃20の回転に対する抵抗を低減することができ、安定的で効率の良い破砕処理が行える。
【0044】
第1の案内面40は、その一端部(下方側端部)40bが台盤4の上端縁4bに連なるように形成されている必要がある。第1の案内面40に沿って案内される被破砕物が隣接する取付座31間に落下して台盤4上に堆積するような不都合がなく、台盤4の上端縁4bから容易に離脱するからである。
【0045】
なお、台盤4の上端縁4bが第1の案内面40の下方側端部40bよりも反ロータ側に引退するような相対関係で固定刃ユニット33が台盤4に取り付けられている場合には、第1の案内面40に沿って案内される被破砕物が隣接する取付座31間に落下して台盤4上に堆積するような不都合は発生しない。
【0046】
第1の案内面40は、固定刃30の厚み方向に、固定刃30の刃部と平行に形成された一対の切欠面41と、一対の切欠面41と連なり固定刃30の刃元側の高さ方向中央付近から台盤4の上端縁4bに連なる傾斜面42で構成されている。傾斜面42は固定刃30の底面となす角度θが45度に設定されている。
【0047】
このような構成によって、剪断破砕された被破砕物が、回転刃20の回転に伴って、固定刃30の刃元側から刃先側に到る側方空間から傾斜面42に沿って台盤4の上端縁4bに速やかに且つ円滑に離脱されるようになる。
【0048】
さらに、固定刃支持部材32の取付座31間が傾斜面42で連接されているので固定刃支持部材32自体の強度も確保でき、また、固定刃30が固定刃支持部材32とともに台盤4によって支持されるため、チップ状の固定刃30、及び、固定刃支持部材32が薄型に形成される場合であっても、回転刃20と固定刃30が被破砕物を破砕する際に、固定刃30を介して固定刃支持部材32の取付座31に掛かる荷重を十分な強度で支持できるようになる。
【0049】
当該角度θは、45度以上90度未満の範囲に設定することが好ましく、傾斜面42から受ける反回転方向の抗力を低減させて、回転刃20の回転に伴い傾斜面42に沿って被破砕物を円滑に離脱させることができる。また、回転刃20の回転に伴って回転刃20と固定刃支持部材32との間に形成される空間が次第に広くなるので、被破砕物を円滑に離脱させることができる。
【0050】
図5(a),(b)及び図7に示すように、固定刃支持部材32に形成された一対の切欠面41の当接部43、つまり、切欠面41の刃元側が曲率半径約2mm程度の曲面で構成されている。
【0051】
固定刃支持部材32に対して取付座31及び切欠面41を切削加工する際に、工具による加工の制限があること、取付座31の強度を確保する必要があること等の理由による。しかし、この曲面の上端には、取付座31に隣接して微小な平面が形成され、この領域に被破砕物が堆積すると、破砕ロータに異常な高負荷が掛かる虞がある。
【0052】
そのため、一対の切欠面41の当接部43に形成された曲面の曲率半径は、0より大きく前記固定刃の刃部の一辺の長さの1/4以下であることが好ましく、さらには、前記曲率半径は0より大きく前記固定刃の刃部の一辺の長さの1/10以下であることが好ましい。被破砕物の堆積を回避しながらも取付座31の強度を確保することができるからである。
【0053】
一対の切欠面41の当接部43の曲面の曲率半径を固定刃30の刃部の長さに比べて十分に小さくすることで、固定刃30の刃元位置の取付面31の端部31aの面積を小さくすることができるので被破砕物が堆積して砕ロータ5に掛かる負荷が異常に増大するような事態の発生を回避できる。
【0054】
例えば、定格電力150KWの破砕装置で、上述の曲率半径を10mm(固定刃の刃部の一辺の長さの2/5)に設定した場合と、曲率半径を2mm(固定刃の刃部の一辺の長さの1/12.5)に設定した場合との比較実験によれば、曲率半径を2mmに設定すると、曲率半径を10mmに設定し場合と比較して、破砕ロータ5に掛かる負荷を約20%低減させることができる、ということが確認されている。また、上述の曲率半径を6mm(固定刃の刃部の一辺の長さの約1/4)に設定した場合にも、20%には及ばないが、曲率半径を10mmに設定した場合に比べて負荷を約10%低減できることが確認されている。
【0055】
なお、回転刃20と固定刃30は、回転刃20の刃先が固定刃30の刃元と噛み合うときの仰角が略16度になるように配置されている。このような角度に設定されている理由は、回転刃20の刃先が固定刃30と噛み合うときの仰角が0度より大きくなるように配置することで、まず回転刃20の刃先が固定刃30に対して噛み合い、その後刃元が噛み合うように構成でき、被破砕物に対して剪断力を回転刃20の刃先から刃元にかけて働かすことで破砕効率を向上させることができるからである。回転刃及び固定刃の刃先角度も、回転刃の刃先が固定刃と噛み合うときの仰角に応じて適宜設定され、傾斜面42の角度θも45度以上90度未満の範囲で適宜設定される。
【0056】
回転刃20及び固定刃30は、表裏両面の稜線に刃部が形成されているので、刃部が磨耗したり、破損したときは、反転又は表裏面又は180度回転させて新たな刃部を使用することができる。それぞれ取付座に取り付けた状態においては、ボルト先端面が刃体と略面一とすることで、ボルト孔に被破砕物が引っ掛かったり挟まったりして、メネジが変形したり破損する虞がないので表裏面を入れ替えて使用するときや交換するときに、ボルトの着脱が容易となる。
【0057】
なお、回転刃及び固定刃を構成する材質は、超硬合金、工具鋼等の被破砕物に対して十分な強度をもった材質が選定され、固定刃支持部材32は汎用の鋼材が用いられる。
【0058】
ところで、回転刃20と固定刃30の間に異物が噛み込まれると、破砕ロータに異常な高負荷がかかり、変速機構等が破損するという不都合を解消するために、破砕ロータと変速機構の間にトルクリミッタを組み込み、変速機構への異常なトルク伝達を遮断するように構成される破砕装置もある。
【0059】
上述の第1の案内面40が形成されていない場合には、固定刃支持部材32の取付座31間に被破砕物が堆積して、それによって破砕ロータに異常な高負荷がかかると、トルクリミッタが頻繁に作動して安定な破砕処理を妨げるばかりでなく、トルクリミッタ自体が破損する虞もある。
【0060】
本発明によれば、回転刃20の回転に伴って、剪断破砕された被破砕物が第1の案内面40に沿って各固定刃30の刃先間から台盤4の先端縁に向けて容易に離脱されるので、トルクリミッタが頻繁に作動し或は破損するような事態も解消できる。
【0061】
本発明による固定刃ユニットの第一の別実施形態について説明する。なお、上述の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0062】
図8(a),(b)に示すように、固定刃ユニット50は、V字状の刃先を備えたチップ状の固定刃30と、複数のチップ状の固定刃30を個別に支持する取付座51が配列形成された固定刃支持部材52で構成されている。
【0063】
固定刃支持部材52は、4つの回転刃30を備える構成であり、取付座51は固定刃支持部材52の先端部に4つの固定刃の底面全体をそれぞれ支持する矩形凹状に形成され、固定刃支持部材52の取付座51間には、剪断破砕された被破砕物を回転刃20の回転に伴って各固定刃30の刃先間から、台盤55の先端縁に向けて離脱させる第1の案内面53が形成されている。
【0064】
第1の案内面53は、固定刃支持部材52の取付座51間に形成され、固定刃30の厚み方向に沿って形成された一対の切欠面54で構成されている。さらに、台盤55の先端縁には、剪断破砕された被破砕物を回転刃20の回転に伴って各固定刃30の刃先間から離脱させる第2の案内面56が形成されている。
【0065】
第2の案内面56は、第1の案内面53としての一対の切欠面54に連なるように形成された一対の切欠面57と、一対の切欠面57と連なり固定刃30の刃元側から台盤55の底面方向縁部に連なる傾斜面58で構成されている。
【0066】
つまり、台盤の先端縁に、剪断破砕された被破砕物を回転刃の回転に伴って各固定刃の刃先間から離脱させる第2の案内面が、台盤の上端縁に連なるように形成され、第2の案内面が前記第1の案内面に連なるように形成されている。
【0067】
従って、回転刃の回転に伴って各固定刃の刃先間から第1の案内面に沿って離脱した被破砕物が台盤上に留まることなく、被破砕物を第2の案内面に沿って円滑に離脱させることができる。
【0068】
傾斜面58は、固定刃30の底面となす角度θは45度に設定されている。なお、角度θは45度以上90度未満の範囲で適宜設定される。回転刃20と固定刃30は、回転刃20の刃先が固定刃30の刃元と噛み合うときの仰角が略16度になるように配置されている。
【0069】
一対の切欠面54の当接部及び、一対の切欠面57の当接部は曲率半径約2mm程度の曲面で構成されている。なお、固定刃支持部材52に形成された一対の切欠面54の当接部、及び、台盤55の先端縁に形成された一対の切欠面57の当接部がそれぞれ曲面で構成され、前記それぞれの曲面の曲率半径が0より大きく固定刃30の刃部の一辺の長さの1/4以下であることが好ましい。
【0070】
次に、本発明による固定刃ユニットの第二の別実施形態について説明する。なお、上述の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0071】
図9(a),(b)に示すように、固定刃ユニット60は、V字状の刃先を備えたチップ状の固定刃30と、複数のチップ状の固定刃30を個別に支持する取付座61が配列形成された固定刃支持部材62で構成されている。
【0072】
固定刃支持部材62は、4つの固定刃30を備える構成であり、取付座61は固定刃支持部材62の先端部に4つの固定刃の底面全体をそれぞれ支持する矩形凹状に形成され、固定刃支持部材62の取付座61間には、剪断破砕された被破砕物を回転刃20の回転に伴って各固定刃30の刃先間から、台盤65の先端縁に向けて離脱させる第1の案内面63が形成されている。
【0073】
第1の案内面63は、固定刃支持部材62の取付座61間に形成され、固定刃30の厚み方向に沿って形成された一対の切欠面64で構成されている。さらに、台盤65の先端縁には、剪断破砕された被破砕物を回転刃20の回転に伴って各固定刃30の刃先間から離脱させる第2の案内面66が形成されている。
【0074】
第2の案内面66は、第1の案内面63としての一対の切欠面64に連なるように形成された一対の切欠面67で構成されている。
【0075】
つまり、本実施形態も、台盤の先端縁に、剪断破砕された被破砕物を回転刃の回転に伴って各固定刃の刃先間から離脱させる第2の案内面が、台盤の上端縁に連なるように形成され、第1の案内面が第2の案内面に連なるように形成されている。
【0076】
一対の切欠面64の当接部及び、一対の切欠面67の当接部は曲率半径約2mm程度の曲面で構成されている。なお、固定刃支持部材62に形成された一対の切欠面64の当接部、及び、台盤65の先端縁に形成された一対の切欠面67の当接部がそれぞれ曲面で構成され、前記それぞれの曲面の曲率半径が0より大きく固定刃30の刃部の一辺の長さの1/4以下であることが好ましい。
【0077】
次に、本発明による固定刃ユニットの第三の別実施形態について説明する。なお、上述の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0078】
上述の実施形態では、それぞれ一つのチップ状の回転刃及び固定刃が噛み合う構成について説明したが、それぞれ複数のチップ状の回転刃及び固定刃を組み合わせて、見かけ上大きな回転刃と固定刃を構成し、当該回転刃と固定刃が噛みあうように構成してもよい。
【0079】
図10(a),(b),(c)及び図12に示すように、回転刃70は、破砕ロータ5に形成された溝部5Vに固定される回転刃取付部材71と、回転刃取付部材71に着脱自在に取り付けられた三つの回転刃20で構成されている。なお、図12中の破線70aは、回転刃70の刃先の軌跡を表わす。
【0080】
回転刃取付部材71は、底面が破砕ロータ5の溝部5Vに沿う形状に形成され、回転刃20の回転刃取付部材71の側面後方は固定刃と干渉しないように面取りがなされた形状をしている。回転刃20の取付面には、三つの回転刃20のうち一つは刃先位置に、他の二つは刃部が刃先位置に配置された回転刃20の刃部に連なる位置に、それぞれ着脱できるようにボルト孔が所定位置に形成され、取付面に三つの回転刃20を取り付けて、裏面側からボルトで固定するように構成されている。
【0081】
このような回転刃取付部材21が、破砕ロータ5の溝部5Vの所定位置に溶接部Wで固定されている。なお、回転刃取付部材71は溝部5Vに溶接せずに、ボルト等を用いて着脱自在に構成してもよい。回転刃20の前方には、刃元位置に配置された回転刃20と破砕ロータ5との隙間に被破砕物が詰まることを防止する遮蔽部材72が備えられている。
【0082】
なお、各回転刃20が反転または回転させて刃先位置及び前記刃先に連なる位置に取付可能である。
【0083】
次に、固定刃ユニット80について説明する。
図11(a),(b)及び図12に示すように、固定刃ユニット80は、破砕ロータ5の軸心方向に沿って破砕ロータ5と対向配置された台盤90に形成された段差部に着脱自在の固定刃支持部材82と、固定刃支持部材82に形成された取付座83に着脱自在に取り付けられた三つの回転刃30で構成されている。なお、本実施形態では、固定刃支持部材82は、三つのチップ状の固定刃で一つの固定刃81が構成され、当該2つの固定刃81を備える構成となっている。
【0084】
固定刃支持部材82には、破砕ロータ5と対向配置された台盤90の段差部に上面からボルトを挿通可能なボルト孔84と、固定刃支持部材82の端部に沿って凹状の取付座83が形成されている。取付座83には、三つの四角柱の回転刃30の一つが刃先位置に、他の二つの回転刃30の刃部が刃先の回転刃30の刃部に連なる位置に取り付けるためのボルト孔85が形成され、各回転刃30が反転または回転させて刃先位置及び前記刃先に連なる位置に取付可能に構成され固定刃81となる。
【0085】
固定刃支持部材82の取付座83間には、剪断破砕された被破砕物を回転刃70の回転に伴って各固定刃81の刃先間から、台盤90の先端縁に向けて離脱させる第1の案内面86が形成されている。
【0086】
第1の案内面86は、固定刃30の厚み方向に沿って形成された一対の切欠面87と、一対の切欠面87と連なり固定刃81の刃元側の高さ方向中央付近から台盤90の先端縁に連なる傾斜面88で構成されている。固定刃支持部材32に形成された一対の切欠面87の当接部89は曲率半径約2mm程度の曲面で構成され、傾斜面88は固定刃81の底面となす角度が45度に設定されている。なお、回転刃70と固定刃81は、回転刃70の刃先が固定刃81の刃元と噛み合うときの仰角が略16度になるように配置されている。
【0087】
さらに、台盤90の先端縁には、剪断破砕された被破砕物を回転刃70の回転に伴って各固定刃81の刃先間から離脱させる第2の案内面91が形成されている。
【0088】
第2の案内面91は、第1の案内面86としての一対の切欠面87に連なるように形成された一対の切欠面92と、一対の切欠面92と連なり固定刃81の刃元側から台盤90の底面方向縁部に連なる傾斜面93で構成されている。
【0089】
この場合にも、固定刃支持部材82の取付座81間に傾斜面88が形成されているので、固定刃支持部材82自体の強度も確保でき、また、固定刃支持部材82のうち、取付座81が形成された領域が台盤90によって十分に支持されるため、チップ状の固定刃、及び、固定刃支持部材が薄型に形成される場合であっても、回転刃と固定刃が被破砕物を破砕する際に、固定刃を介して固定刃支持部材82の取付座81に掛かる荷重を十分な強度で支持できるようになる。
【0090】
傾斜面93は、固定刃30の底面となす角度は約60度に設定されている。なお、傾斜面88及び傾斜面93の角度は45度以上90度未満の範囲で適宜設定される。
【0091】
以上説明した実施形態では、固定刃ユニットとして、四つの固定刃と前記固定刃を個別に支持する取付座が形成された固定刃支持部材とを備えた固定刃ユニット、及び、六つの固定刃と前記固定刃を三つずつ支持する二つの取付座が形成された固定刃支持部材とを備えた固定刃ユニットについて説明したが、本発明による固定刃ユニットはこれらに限るものではなく、以下に示す態様も含まれる。
【0092】
一又は二以上の複数の固定刃と前記固定刃を個別に支持する取付座が形成された固定刃支持部材とを備えて固定刃ユニットを構成してもよい。例えば、一つの固定刃と一つの取付座が形成された固定刃支持部材とを備えた固定刃ユニットを台盤に複数取り付けるように構成され、前記固定刃支持部材に剪断破砕された被破砕物を回転刃の回転に伴って、隣り合う固定刃ユニットが備える固定刃の刃先間から、つまり固定刃の刃元側から刃先側に到る側方空間から、前記台盤の先端縁に向けて離脱させる第1の案内面が形成されていればよい。台盤に単一の固定刃ユニットを取り付け、当該固定刃ユニットの単一の固定刃の両側から噛み合う二つの回転刃を取り付けた破砕ロータと協働して破砕処理する小型の破砕装置を構成することも可能になる。
【0093】
また、一つの刃先を奇数個の固定刃で構成し、前記固定刃の一つを刃先位置にその他を刃元位置に支持する取付座が一つ又は二以上の複数形成された固定刃支持部材とを備えて固定刃ユニットを構成してもよい。例えば、三つの固定刃と各固定刃の一つを刃先位置にその他を刃元位置に支持する一つの取付座が形成された固定刃支持部材とを備えた固定刃ユニットを台盤に複数取り付けるように構成され、前記固定刃支持部材に剪断破砕された被破砕物を回転刃の回転に伴って、隣り合う固定刃ユニットが備える固定刃の刃先間から、つまり固定刃の刃元側から刃先側に到る側方空間から、前記台盤の先端縁に向けて離脱させる第1の案内面が形成されていればよい。
【0094】
以上説明した破砕装置や、破砕処理部を構成する固定刃ユニットの具体的構成は実施形態の記載に限定されるものではなく、本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更設計可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0095】
1:破砕装置
2:受入ホッパ
3:プッシャ機構
3a:押込プッシャ
4:台盤
4a:先端縁
4b:上端縁
5:破砕ロータ
10:破砕処理部
20:回転刃
30:固定刃
31:取付座
32:固定刃支持部材
33:固定刃ユニット
40:第1の案内面
40b:一端部(下方側端部)
41:一対の切欠面
42:傾斜面
43:当接部
50:固定刃ユニット
51:取付座
52:固定刃支持部材
53:第1の案内面
54:一対の切欠面
56:第2の案内面
57:一対の切欠面
58:傾斜面
60:固定刃ユニット
61:取付座
62:固定刃支持部材
63:第1の案内面
64:一対の切欠面
66:第2の案内面
67:一対の切欠面
70:回転刃
80:固定刃ユニット
81:固定刃
82:固定刃支持部材
83:取付座
86:第1の案内面
87:一対の切欠面
88:傾斜面
89:当接部
91:第2の案内面
93:傾斜面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
破砕ロータの周面に配列固定されたV字状の刃先を備えた回転刃と噛み合って被破砕物を剪断破砕するV字状の刃先を備えた固定刃と、前記破砕ロータの軸芯方向に沿うように、前記固定刃を支持する取付座が形成された固定刃支持部材とを備え、少なくとも前記固定刃の刃先より台盤の先端が前記回転刃から離隔するように、前記台盤に単数または複数取り付けられる固定刃ユニットであって、
剪断破砕された被破砕物を、前記回転刃の回転に伴って前記固定刃の刃元側から刃先側に到る側方空間から前記台盤の先端縁に向けて離脱させる第1の案内面が前記固定刃支持部材に形成されている固定刃ユニット。
【請求項2】
前記第1の案内面は、その一端部が前記台盤の上端縁に連なるように形成されている請求項1記載の固定刃ユニット。
【請求項3】
前記固定刃は四角柱のチップ状に形成されるとともに、前記取付座は前記固定刃支持部材の先端部に少なくとも前記固定刃の底面全体を支持する矩形凹状に形成され、
前記第1の案内面は、前記固定刃支持部材の前記取付座の側方に形成され、前記固定刃の厚み方向に沿って形成された切欠面と、前記切欠面と連なり前記固定刃の刃元側から前記台盤の上端縁に連なる傾斜面で構成されている請求項1または2記載の固定刃ユニット。
【請求項4】
前記傾斜面と前記固定刃の底面とのなす角度が45度以上90度未満の範囲である請求項3記載の固定刃ユニット。
【請求項5】
前記固定刃支持部材に形成された前記切欠面の刃元側が曲面に形成され、前記曲面の曲率半径が0より大きく前記固定刃の刃部の一辺の長さの1/4以下である請求項3または4記載の固定刃ユニット。
【請求項6】
前記台盤の先端縁に、剪断破砕された被破砕物を前記回転刃の回転に伴って前記固定刃の刃元側から刃先側に到る側方空間から離脱させる第2の案内面が、前記台盤の上端縁に連なるように形成され、前記第1の案内面が前記第2の案内面に連なるように形成されている請求項1から5の何れかに記載の固定刃ユニット。
【請求項7】
請求項1から6の何れかに記載の固定刃ユニットを備えた破砕装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−212533(P2011−212533A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−81206(P2010−81206)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】