圧着スイッチ

【課題】
ベッドや布団の上に置いても、高い精度でＯＮ／ＯＦＦが可能な圧着スイッチを提供する。
【解決手段】可撓性を有する長尺の取付け板１と、取付け板１の上に取り付けられるテープスイッチ２と、所定ピッチで折り曲げてテープスイッチ２の上に配置される円柱線状の圧力補強材３とにより構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、人の荷重により作動する圧着スイッチに関する。
【背景技術】
【０００２】
病院等において、入院中の患者が誤ってベッド上から落ちると、怪我をする可能性があるが、自力で動けない患者は、怪我をしても医師や看護師に知らせることができず、処置が遅れてしまうことがある。そのため、従来から、ベッドや布団の上にシート状の圧着スイッチ（検知装置）を置き、この圧着スイッチのＯＮ／ＯＦＦにより、患者がベッド上にいるかどうかを検知することが行われている。
【特許文献１】特開２００１−７６５８０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、上述した従来の圧着スイッチは、通常は硬質材料（アルミ、鉄、合成材など）板の上に置いて、上から押す（加圧する）と作動するので、ベッドや布団のように圧着抵抗の小さいクッションのうえに置くと、スイッチの感度が著しく弱くなる。
したがって、従来の圧着スイッチでは、患者がベッド上から落ちても検知できないことがあった。
【０００４】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、ベッドや布団の上に置いても、高い精度でＯＮ／ＯＦＦが可能な圧着スイッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の圧着スイッチは、可撓性を有する長尺の取付け板と、取付け板の上に取り付けられるテープスイッチと、所定ピッチで折り曲げて前記テープスイッチの上に配置される円柱線状の圧力補強材と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００５】
本発明の圧着スイッチは、ベッドや布団の上に置いても、高い精度でＯＮ／ＯＦＦが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図１は、本発明の圧着スイッチの斜視図である。図１に示す圧着スイッチは、可撓性を有する長尺の取付け板１と、取付け板１の上に取り付けられるテープスイッチ２と、所定ピッチで折り曲げてテープスイッチ２の上に配置される円柱線状の圧力補強材３とからなる。
【０００７】
取付け板１は、可撓性のある合成材による軽量薄型の板が好ましい。また、大きさは、幅が３〜８ｃｍ、長さが３０〜２００ｃｍ、厚さ１〜３ｍｍが好ましい。
【０００８】
テープスイッチ２は、テープ状に細長く伸び、長手方向の任意の位置で押圧されるとＯＮ信号を発生するスイッチであり、株式会社東京センサ製のテープスイッチを用いた。
【０００９】
また、テープスイッチ２の上に配置される圧力補強材３は、円柱線状の形状変形可能な金属（針金等）を蛇状に折り曲げたものである。具体的には、３〜５ｍｍ径の針金を、図２に示すように所定のピッチで蛇状に折り曲げたものである。圧力補強材３の高さは、３０〜６０ｍｍが好ましく、巾は１５〜５０ｍｍが好ましい。また、図２は、圧力補強材３の折り曲げ形状の一例を示す図である。
【００１０】
テープスイッチ２は、取付け板１に接着（密着）させ、その上に圧力補強材（針金）３を乗せて、両端および中央部などをテープスイッチ２と圧力補強材（針金）３との位置がずれない様に粘着テープ等で接着する。
【００１１】
圧力補強材３は、３〜５ｍｍ径の針金を図２のように所定ピッチで折り曲げて、更にテープスイッチ２に密着させないことにより、ベッドや布団の上に置いても、高い精度のスイッチＯＮ／ＯＦＦが可能となる。
圧力補強材３は、用途に応じて、材質（アルミ、鉄、合成材など）、大きさ（太さ、長さ）、円柱の径、折り曲げピッチを変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】本発明の圧着スイッチの斜視図である。
【図２】圧力補強材３の形状の一例を示す図である。
【符号の説明】
【００１３】
１取付け板
２テープスイッチ
３圧力補強材

【特許請求の範囲】
【請求項１】
可撓性を有する長尺の取付け板と、取付け板の上に取り付けられるテープスイッチと、所定ピッチで折り曲げて前記テープスイッチの上に配置される円柱断面または角柱断面の圧力補強材と、を有することを特徴とする圧着スイッチ。

【図１】