説明

在線位置情報提供装置および在線位置情報提供方法

【課題】利用者の情報端末に列車の遅延関連情報をリアルタイムで配信する。
【解決手段】ダイヤ作成装置20および運行管理装置30にネットワーク接続され、列車の運行計画である基本ダイヤ情報、現時点の列車位置を含む在線情報、駅間距離および所要走行時分を含む駅間距離・時分情報、信号機の位置および信号現示を含む閉そく区間情報、および列車並びに信号機への運行指示情報を取得する運行情報取得部101と、基本ダイヤ情報と在線情報を比較し、各列車の遅延時間を算出する運行状態検知部104と、遅延時間、基本ダイヤ情報、駅間距離・時分情報、閉そく区間情報、および運行指示情報より各駅における到着予測時刻を算出する走行予測部109と、利用者端末50から入力される路線情報および駅情報に係る到着予測時刻を配信する配信部113と、を有することを特徴とする在線位置情報提供装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者からの要求に応じて列車の在線位置情報を配信する在線位置情報提供装置および在線位置情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、鉄道会社においては、各列車の運行をダイヤ情報に基づいて管理しているが、車両機器の異常、豪雨、人身事故、車内での急病人の発生などによって一部の列車が遅れると、後続の列車にもその影響が及び、ダイヤ全体に乱れが生じてしまう。
【0003】
図12は、従来の遅延関連情報の配信方法を説明する図である。同図に示されるように、列車から指令所へ事故が発生した旨が伝達されると、指令所から各駅に対して無線によって遅延に関する情報が通達される。そして、各駅では指令所からの指令に基づいて遅延関連情報を構内に放送し、表示板に遅れの時刻や運行状況(各駅運転中、区間運休、振替輸送の有無など)を表示する。
【特許文献1】特開2005−222360号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、駅構内で放送される遅延関連情報は指令所から各駅に無線で連絡されるため、一般利用者に対して情報をリアルタイムで伝達することは不可能である。また、テレビ、ラジオ、インターネットなどによって利用者は大まかな運行情報を駅以外の場所でも知ることはできる(例えば、特許文献1参照)が、最新の情報は駅構内で流される放送や掲示内容でのみ知ることができるため、利用者が必要とするときに遅延に関する情報を確認する事ができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、PCや携帯電話等の端末に現時点での遅延関連情報をリアルタイムで配信可能な在線位置情報提供装置および在線位置情報提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る在線位置情報提供装置は、ダイヤ作成装置および運行管理装置にネットワーク接続され、列車の運行計画である基本ダイヤ情報、現時点における列車の位置を含む在線情報、駅間距離および所要走行時分を含む駅間距離・時分情報、信号機の位置および信号現示を含む閉そく区間情報、および前記列車並びに前記信号機に対する運行指示情報を取得する運行情報取得部と、前記取得された前記基本ダイヤ情報と前記在線情報を比較し、前記列車ごとに遅延時間を算出する運行状態検知部と、前記算出された遅延時間と前記運行情報取得部において取得された前記基本ダイヤ情報、前記駅間距離・時分情報、前記閉そく区間情報、および前記運行指示情報に基づいて各駅における到着予測時刻を算出する走行予測部と、利用者端末から入力される路線情報および駅情報に基づいて前記到着予測時刻を前記利用者に配信する配信部と、を有することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る在線位置情報提供方法は、ダイヤ作成装置および運行管理装置にネットワーク接続され、列車の運行計画である基本ダイヤ情報、現時点における列車の位置を含む在線情報、駅間距離および所要走行時分を含む駅間距離・時分情報、信号機の位置および信号現示を含む閉そく区間情報、および前記列車並びに前記信号機に対する運行指示情報を取得する運行情報取得ステップと、前記取得された前記基本ダイヤ情報と前記在線情報を比較し、前記列車ごとに遅延時間を算出する運行状態検知ステップと、前記算出された遅延時間と前記運行情報取得ステップにおいて取得された前記基本ダイヤ情報、前記駅間距離・時分情報、前記閉そく区間情報、および前記運行指示情報に基づいて各駅における到着予測時刻を算出する走行予測ステップと、利用者端末から入力される路線情報および駅情報に基づいて前記到着予測時刻を前記利用者に配信する配信ステップと、有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、PCや携帯電話等の端末に現時点での遅延関連情報をリアルタイムで配信可能な在線位置情報提供装置および在線位置情報提供方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る在線位置情報提供装置10の全体構成例を示す図である。同図に示されるように、在線位置情報提供装置10は、運行情報取得部101、基本ダイヤ情報記憶部102、在線情報記憶部103、運行状態検知部104、遅延情報記憶部105、駅間距離・時分情報記憶部106、閉そく区間情報記憶部107、運行指示情報記憶部108、走行予測部109、各駅到着予測時刻記憶部110、遅延詳細情報記憶部111、補正入力部112、および配信部113から構成されるコンピュータであり、LANやインターネットなどのネットワークを介して指令所に予め設けられたダイヤ作成装置20、運行管理装置30、および管理者端末40に接続されている。また、在線位置情報提供装置10は、インターネットなどの広域なネットワークを介して携帯電話、PC、PDAなど各種の利用者端末50に接続されている。
【0010】
運行情報取得部101は、ダイヤ作成装置20および運行管理装置30にネットワーク接続され、列車の運行計画である基本ダイヤ情報、現時点における列車の位置を含む在線情報、駅間距離および所要走行時分を含む駅間距離・時分情報、信号機の位置および信号現示を含む閉そく区間情報、列車並びに信号機に対する運行指示情報、および列車の遅延原因を含む遅延詳細情報を取得し、各種の記憶装置へそれぞれ格納するプログラムを備えた通信装置である。
【0011】
基本ダイヤ情報記憶部102は、運行情報取得部101に接続されており、運行情報取得部101においてダイヤ作成装置20から取得された基本ダイヤ情報を記憶する記憶装置である。基本ダイヤ情報とは、列車の運行計画情報であり、この基本ダイヤ情報を参照することで、列車の走行順序や各駅到着時刻等を取得可能である。図2は、基本ダイヤ情報の具体例を示す図である。ここでは、列車番号、列車種別、駅情報(駅番号、停車/通過区分、出発時刻、到着時刻)などが項目として挙げられている。
【0012】
在線情報記憶部103は、運行情報取得部101に接続されており、運行情報取得部101において運行管理装置30から取得された在線情報を記憶する記憶装置である。図3は、在線情報の具体例を示す図である。ここでは、列車番号、進行方向、列車位置(閉そく区間)、通過(停車)時刻などが項目として挙げられている。
【0013】
運行状態検知部104は、基本ダイヤ情報記憶部102、在線情報記憶部103、および運行情報取得部101に接続されており、運行情報取得部101において取得された基本ダイヤ情報と在線情報を比較し、列車ごとに遅延時間(差分)を自動的に算出し、遅延情報記憶部105へ格納するプログラムを備えた処理装置である。遅延時間(時分)を自動的に検知することにより、各駅の発着時分の報告を待たずに現状の遅れをリアルタイムに把握することが可能となる。また、運行状態検知部104は、遅延の発生が検知されるとその旨を運行情報取得部101へ出力する。
【0014】
遅延情報記憶部105は、遅延情報記憶部105に接続されており、運行状態検知部104において算出された遅延時間を含む遅延情報を記憶する記憶装置である。図4は、遅延情報の具体例を示す図である。ここでは、遅延発生列車番号、進行方向(上り/下り)、遅延時間、駅番号が項目として挙げられている。
【0015】
駅間距離・時分情報記憶部106は、運行情報取得部101に接続されており、運行情報取得部101においてダイヤ作成装置20から取得された駅間距離・時分情報を記憶する記憶装置である。図5は、駅間距離・時分情報の具体例を示す図である。ここでは、出発駅番号、到着駅番号、駅間距離、走行時分、駅間最高速度が項目として挙げられている。
【0016】
閉そく区間情報記憶部107は、運行情報取得部101に接続されており、運行情報取得部101において運行管理装置30から取得された閉そく区間情報を記憶する記憶装置である。閉そく区間とは、信号機と信号機の間の区間のことをいう。図6は、閉そく区間情報の具体例を示す図である。ここでは、閉そく区間ID、信号機番号、信号機位置、信号現示が項目として挙げられている。
【0017】
運行指示情報記憶部108は、運行情報取得部101に接続されており、運行情報取得部101において運行管理装置30から取得された閉そく運行指示情報を記憶する記憶装置である。運行指示情報は、列車の運転・運休を制御する列車制御情報と信号機の表示色(信号現示)を制御する信号機制御情報を含む情報である。図7は、運行指示情報の具体例を示す図である。ここでは、運転指示情報の区分、列車制御情報(列車番号、運転指示)、信号機制御情報(信号機番号、信号現示)が項目として挙げられている。信号機制御情報は、各信号機に赤、黄、青の表示を行わせるための制御情報である。列車の走行スピードは各信号機の色により決まっているため、信号機制御情報により閉そく区間ごとに走行時間を算出可能である。
【0018】
走行予測部109は、駅間距離・時分情報記憶部106、遅延情報記憶部105、閉そく区間情報記憶部107、および運行指示情報記憶部108に接続されており、運行状態検知部104において算出された遅延時間を含む遅延情報と運行情報取得部101において取得された基本ダイヤ情報、駅間距離・時分情報、閉そく区間情報、および運行指示情報に基づいて各駅における到着予測時刻を算出し、各駅到着予測時刻記憶部110へ格納するプログラムを備えた処理装置である。図8は、各駅到着予測時刻情報の具体例を示す図である。ここでは、列車番号、列車種別、駅情報(駅番号、停車/通過区分、出発予測時刻、到着予測時刻)などが項目として挙げられている。
【0019】
また、走行予測部109は、一定の周期あるいは所望のタイミングで各駅到着予測時刻情報の更新を行う。このため、リアルタイムな情報の作成が可能であり、利用者は正確な情報を確認することが可能となる。尚、遅れ発生により列車運転を見合わせている場合には、駅によっては列車が到達できないため、到着予測時刻は作成しなくて良い。
【0020】
遅延詳細情報記憶部111は、運行情報取得部101および補正入力部112に接続されており、運行情報取得部101において運行管理装置30から取得された遅延詳細情報を記憶する記憶装置である。図9は、遅延詳細情報の具体例を示す図である。ここでは、遅延発生時刻、遅延復旧時刻、遅延発生列車番号、遅延詳細が項目として挙げられている。遅延詳細には、遅延発生場所、遅延発生原因、復旧レベル、振替輸送の有無、当該駅到着予定列車の現在位置などが該当する。復旧レベルとは、遅延発生原因に対する復旧の度合いを表す。例えば、人身事故等の大きな事故の発生により遅れが発生した場合、「遅延発生原因:人身事故、遅延発生場所:○○位置、復旧レベル:×」のように遅延詳細情報を作成する。復旧作業の進捗状況を複数段階に分けて表し、復旧までの大まかな時間を利用者が知ることが可能となる。
【0021】
補正入力部112は、遅延詳細情報記憶部111および管理者端末40に接続されており、運行情報取得部101において取得された遅延詳細情報を管理者端末40のユーザインターフェースを用いて画面表示すると共に、画面より入力された情報に基づいて遅延詳細情報を編集するプログラムであり、任意に情報の追加・修正が可能である。例えば、他社線の振替輸送情報などが入力される。
【0022】
配信部113は、各駅到着予測時刻記憶部110および遅延詳細情報記憶部111に接続されており、利用者から入力される路線情報(路線名や経由地など)、駅情報(出発駅や到着駅の名称)、時刻(出発時刻、到着時刻)などの検索条件に基づいて各駅到着予測時刻記憶部110および遅延詳細情報記憶部111を検索し、抽出した到着予測時刻および遅延詳細情報を含む遅延関連情報(在線位置情報)をネットワーク接続された利用者端末50へ配信するプログラムを備えた通信装置である。
【0023】
以下、在線位置情報提供装置10における処理を図面に基づいて説明する。図10は、列車と信号機の関係を説明する図である。また、図11は、本発明の一実施形態に係る在線位置情報提供装置10の動作の具体例を示すフローチャートである。
【0024】
S1101において、運行情報取得部101は、ダイヤ作成装置20より基本ダイヤ情報を取得し、基本ダイヤ情報記憶部102へ格納する。
【0025】
S1102において、運行情報取得部101は、運行管理装置30より列車の在線情報を取得し、在線情報記憶部103へ格納する。
【0026】
S1103において、運行状態検知部104は、基本ダイヤ情報と在線情報を比較して遅延時間を列車ごとに算出し、遅延情報記憶部105へ格納する。
【0027】
S1104において、運行状態検知部104は、基本ダイヤ情報と在線情報の差分の有無を列車ごとに判定する。ここで、基本ダイヤ情報と在線情報に差分、すなわち、遅延時間が発生していると判定された場合には、S1105へ進む。これに対して、差分が無いと判定された場合には、S1101へ戻る。S1101〜S1103の処理は一定周期または新たな運行指示がなされる度に繰り返される。
【0028】
S1105において、運行状態検知部104は、遅延時間(差分)が発生した列車を検知する。
【0029】
S1106において、運行情報取得部101は、運行管理装置30より閉そく区間情報と運転指示情報を取得し、閉そく区間情報記憶部107および運行指示情報記憶部108へそれぞれ格納する。
【0030】
S1107において、走行予測部109は、信号制御情報が運転指示か否かを判定する。ここで、運転指示と判定された場合には、S1108へ進む。これに対し、停車指示と判定された場合には、停車指示信号機より遠心(進行方向側)にある駅に対しては各駅到着予測時刻情報を作成できないため、S1111へ進む。例えば、図10においては、閉そく区間IDが“C104”の区間において事故が発生し、信号機(ID:SIG_105)が停車指示を表示しており、B駅へ到着することができないため、運転指示がなされるまではB駅への到着予測時間は計算されない。一方、閉そく区間IDが“C101”の区間にある列車は信号機(ID:SIG_102)が運転指示の場合にはA駅に到着可能なため、到着予測時刻の計算対象となる。
【0031】
S1108において、現在の信号機の信号現示(青または黄)で指定された最高速度で駅間走行時分を再計算する。
【0032】
S1109において、運行情報取得部101は、ダイヤ作成装置20より駅間距離・時分情報を取得し、走行予測部109は、再計算された駅間走行時分との差分をとる。
【0033】
S1110において、走行予測部109は、再計算された駅間走行時分との差分より各駅到着予測時刻を計算し、各駅到着予測時刻記憶部110へ格納する。
【0034】
S1111において、運行情報取得部101は、運行管理装置30より遅延詳細情報(遅延発生場所、遅延発生原因、復旧レベルなど)を取得し、遅延詳細情報記憶部111へ格納する。
【0035】
S1112において、補正入力部112は、管理者端末40における補正入力の有無を判定する。ここで、補正入力有りと判定された場合には、S1113へ進む。これに対し、補正入力無しと判定された場合には、S1114へ進む。
【0036】
S1113において、補正入力部112は、管理者端末40において入力された情報に基づいて遅延詳細情報記憶部111の記憶内容を更新する。
【0037】
S1114において、配信部113は、利用者端末50から遅延関連情報の配信要求が有るか否かを判定する。ここで、配信要求有りと判定された場合には、S1115へ進む。これに対して、配信要求無しと判定された場合には、処理を終了する。
【0038】
S1115において、配信部113は、利用者端末50において入力された検索条件に該当する遅延関連情報(各駅到着予測時刻情報および遅延詳細情報)を各駅到着予測時刻記憶部110および遅延詳細情報記憶部111から抽出して利用者端末50に配信し、処理を終了する。
【0039】
上記のように、列車の遅延に関する情報をリアルタイムで自動的に作成し、配信を行うので、利用者は任意のタイミングで最新の正確な遅延関連情報(在線位置情報)を確認することが可能となり、列車利用における判断材料を提供することができる。
【0040】
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態に係る在線位置情報提供装置10の全体構成例を示すブロック図。
【図2】基本ダイヤ情報の具体例を示す図。
【図3】在線情報の具体例を示す図。
【図4】遅延情報の具体例を示す図。
【図5】駅間距離・時分情報の具体例を示す図。
【図6】閉そく区間情報の具体例を示す図。
【図7】運行指示情報の具体例を示す図。
【図8】各駅到着予測時刻情報の具体例を示す図。
【図9】遅延詳細情報の具体例を示す図。
【図10】列車と信号機の関係を説明する図。
【図11】本発明の一実施形態に係る在線位置情報提供装置10の動作の具体例を示すフローチャート。
【図12】従来の遅延関連情報の配信方法を説明する図。
【符号の説明】
【0042】
10…在線位置情報提供装置、
101…運行情報取得部、
102…基本ダイヤ情報記憶部、
103…在線情報記憶部、
104…運行状態検知部、
105…遅延情報記憶部、
106…駅間距離・時分情報記憶部、
107…閉そく区間情報記憶部、
108…運行指示情報記憶部、
109…走行予測部、
110…各駅到着予測時刻記憶部、
111…遅延詳細情報記憶部、
112…補正入力部、
113…配信部、
20…ダイヤ作成装置、
30…運行管理装置、
40…管理者端末、
50…利用者端末。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイヤ作成装置および運行管理装置にネットワーク接続され、列車の運行計画である基本ダイヤ情報、現時点における列車の位置を含む在線情報、駅間距離および所要走行時分を含む駅間距離・時分情報、信号機の位置および信号現示を含む閉そく区間情報、および前記列車並びに前記信号機に対する運行指示情報を取得する運行情報取得部と、
前記取得された前記基本ダイヤ情報と前記在線情報を比較し、前記列車ごとに遅延時間を算出する運行状態検知部と、
前記算出された遅延時間と前記運行情報取得部において取得された前記基本ダイヤ情報、前記駅間距離・時分情報、前記閉そく区間情報、および前記運行指示情報に基づいて各駅における到着予測時刻を算出する走行予測部と、
利用者端末から入力される路線情報および駅情報に基づいて前記到着予測時刻を前記利用者に配信する配信部と、
を有することを特徴とする在線位置情報提供装置。
【請求項2】
前記運行情報取得部は、前記運行管理装置から前記列車の遅延原因を含む遅延詳細情報を更に取得し、かつ、
前記配信部は、前記遅延詳細情報を前記到着予測時刻と共に配信することを特徴とする請求項1記載の在線位置情報提供装置。
【請求項3】
ユーザインターフェースを介して前記遅延詳細情報に対する補正入力を行う補正入力部を更に備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の在線位置情報提供装置。
【請求項4】
ダイヤ作成装置および運行管理装置にネットワーク接続され、列車の運行計画である基本ダイヤ情報、現時点における列車の位置を含む在線情報、駅間距離および所要走行時分を含む駅間距離・時分情報、信号機の位置および信号現示を含む閉そく区間情報、および前記列車並びに前記信号機に対する運行指示情報を取得する運行情報取得ステップと、
前記取得された前記基本ダイヤ情報と前記在線情報を比較し、前記列車ごとに遅延時間を算出する運行状態検知ステップと、
前記算出された遅延時間と前記運行情報取得ステップにおいて取得された前記基本ダイヤ情報、前記駅間距離・時分情報、前記閉そく区間情報、および前記運行指示情報に基づいて各駅における到着予測時刻を算出する走行予測ステップと、
利用者端末から入力される路線情報および駅情報に基づいて前記到着予測時刻を前記利用者に配信する配信ステップと、
を有することを特徴とする在線位置情報提供方法。
【請求項5】
前記運行情報取得ステップにおいて、前記運行管理装置から前記列車の遅延原因を含む遅延詳細情報を更に取得し、かつ、
前記配信ステップにおいて、前記遅延詳細情報を前記到着予測時刻と共に配信することを特徴とする請求項4記載の在線位置情報提供方法。

【図1】
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【図11】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−116102(P2010−116102A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−292154(P2008−292154)
【出願日】平成20年11月14日(2008.11.14)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】