説明

地中壁構造、地下構造

【課題】壁厚を厚くすることなく、大深度地下構造に対応した地中壁構造を構築できるようにする。
【解決手段】地中壁構造20は、平面視多角形状に形成された内部地中壁21と、内部地中壁21の各辺の両端部を結ぶように、円弧状に形成された外部地中壁22とを備える。外部地中壁22に土水圧が作用すると、外部地中壁22の軸方向に圧縮力が作用するが、この圧縮力は内部地中壁21を介して、他の外部地中壁22に伝達される。これにより、円環状の地中壁が軸力により土水圧に抵抗するのと同様に、複数の外部地中壁22が一体となって軸力により土水圧に抵抗する。このため、壁厚を厚くする必要がなく、また、地中壁構造20は通常の地中壁により構成されるため、施行に手間がかからない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大深度の地下構造を構築する際に用いられる地中壁構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、深さ数十mの大深度地下の様々な用途への利用が試みられている。ここで、敷地面積が大きな大深度地下工事を行う場合には、切梁支保工では長さが大きくなり過ぎるため、対応することができない。このため、土留壁に作用する非常に大きな土水圧に抵抗できるように、壁厚を大きくするとともに、逆打ち工法で建物を構築する方法や、例えば、特許文献1に記載されているように山留壁の内周面にリングビームを構築したりする方法により、土留壁に作用する土水圧に抵抗する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7―216871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記方法では、土水圧に抵抗するための強度を確保するために必要な壁厚が非常に大きくなってしまい、地中壁がマスコンクリートとなり、品質管理及び施工に手間がかかるとともに、地中壁内の利用可能な空間が減ってしまう。
【0005】
また、山留壁の内周面にリングビームを構築する方法では、地盤を掘削の進行に合わせて、リングビームを内部の掘削空間内に配置し、リングビームと山留壁との間にコンクリートを打設し、リングビームと山留壁とを一体化しなければならず、施工に手間がかかる。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、壁厚を厚くすることなく、大深度地下構造に対応した地中壁構造を構築できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の地中壁構造は、水平方向の圧縮力を負担可能な部材が平面視多角形状に接続されてなる内部構造と、前記内部構造の辺のうち少なくとも一部の辺には、当該一部の辺の両端を接続し、外周に向かって湾曲する外部地中壁と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の地下構造は、水平方向の圧縮力を負担可能な部材が平面視多角形状に接続されてなる内部構造と、前記内部構造の辺のうち少なくとも一部の辺には、当該一部の辺の両端を接続し、外周に向かって湾曲する外部地中壁とにより構成された地中壁構造が構築され、前記内部構造で囲まれた部分の少なくとも一部の地盤を掘削することで掘削空間が形成されていることを特徴とする。
【0009】
上記の地下構造において、前記外部地中壁は、前記内部構造の全ての辺に構築されていてもよく、前記内部構造は、地中壁からなるものであってもよい。
【0010】
また、前記内部構造で囲まれた部分の中央には前記内部構造と間隔をあけて高層建物が構築され、前記内部構造と前記外部地中壁との間には外部建物が構築されていてもよく、前記内部構造で囲まれた部分には、前記内部構造と一体に建物が構築されるとともに、前記内部構造と外部地中壁とにより囲まれた部分はドライエリアとして用いられ、前記内部構造には前記建物の内部に通じる開口が設けられていてもよい。
【0011】
また、前記外部地中壁と前記内部構造の接合端部において、前記外部地中壁は、その接合端部における接線方向が、前記内部構造の当該外部地中壁が接続されている辺と隣接する辺の軸方向と一致するように前記内部構造に接続されていてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、外部地中壁が円弧状に形成されているため、外部から土水圧が作用すると外部地中壁内に軸方向に圧縮力が発生する。このように外部地中壁に発生した軸方向の圧縮力は内部地中壁を介して、他の外部地中壁に軸方向の圧縮力として伝達可能であるため、円環状の地中壁とが軸方向の圧縮耐力により土水圧に抵抗するのと同様に、内部地中壁の各辺に接続された外部地中壁が一体となって軸方向の圧縮耐力により抵抗することができ、壁厚を抑えることができる。また、外部地中壁及び内部地中壁は通常の地中壁と同様に構築することができるため、施行に余計な手間がかからない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1実施形態の地下構造を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)におけるI−I断面図である。
【図2】第2実施形態の地下構造を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)におけるI−I断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<第1実施形態>
以下、本発明の地下構造の第1実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、第1実施形態の地下構造110を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)におけるI−I断面図である。同図に示すように、本実施形態の地下構造110は、地中に構築された地中壁構造20と、地中壁構造20内に構築された建物構造130と、外部建物140とを備えてなる。
【0015】
地中壁構造20は、平面視六角形状に形成された内部地中壁21と、内部地中壁21の各辺の両端部の間を接続するように形成された平面視円弧状の外部地中壁22とにより構成される。内部地中壁21及び外部地中壁22は、鉄筋コンクリート造のパネルが連続して構築されてなる地中連続壁からなり、夫々、外部建物140と一体となっている。
【0016】
外部地中壁22は、内部地中壁21の各辺の両端部との接続部において、外部地中壁22の接線方向が内部地中壁21の隣接する辺の延びる方向と一致するように接続されている。
【0017】
外部地中壁22には周囲の地盤から土水圧が作用する。土水圧が作用すると、外部地中壁22には面内水平方向の圧縮力が作用する。なお、以下において内部地中壁21及び外部地中壁22の面内水平方向を軸方向といい、この軸方向に作用する力を軸力という。上記のように外部地中壁22はその端部が、隣接する内部地中壁21の辺の端部に接続されているため、外部地中壁22に作用する軸方向の圧縮力は、隣接する内部地中壁21に軸力として伝達される。このようにして、内部地中壁21の各辺は、その両側に接続された外部地中壁22から軸方向の圧縮力が伝達されることにより、外部地中壁22に作用する土水圧を負担する。すなわち、内部地中壁21及び外部地中壁22の両方が軸力として負担することとなり、各壁厚を薄くすることができる。
【0018】
内部地中壁21で囲まれた部分は地盤が掘削され、その内部には底版135が構築され、底版135上に建物構造130が構築されている。建物構造130は、内部地中壁21で囲まれた部分の底部全面に亘って構築された底部建物132と、内部地中壁21で囲まれた部分の中央に内部地中壁21との間に空間(以下、内部地中壁21と高層建物131との間の空間をドライエリア133という)が設けられるように構築された高層建物131とにより構成される。例えば、底部建物132は駐車場として利用され、高層建物131はオフィス等の居住空間として利用されている。また、底部建物132の上部には高層建物131と外部建物140とを結ぶ連結通路150が形成されている。上記のように、高層建物131の周囲にドライエリア133が設けられているため、高層建物131の地下階であっても、採光を確保することができ、高層建物131の地下階をオフィス等の居住空間として利用することができる。
【0019】
外部建物140は、例えば、その一部が駐車場として利用されており、内部に地上階と連結通路が設けられた階とを結ぶエレベータ141が設けられている。地下構造110の外部と高層建物131とは、エレベータ141及び連結通路150を通してアクセス可能である。
また、図1の例では、外部地中壁22の外部の地盤内には、地下鉄1が通っているものとしており、地下鉄駅2が設けられている。この地下鉄駅2と外部建物140との間は通路160により連結されている。
【0020】
以下、本実施形態の地下構造110の構築方法を説明する。
まず、内部地中壁21及び外部地中壁22を構築する。内部地中壁21及び外部地中壁22は、既に構築が完了している先行パネルの接合端部を削るように地盤を平面視長方形状に掘削する工程と、掘削孔内に鉄筋かごを挿入する工程と、掘削孔内にコンクリートを打設する工程とを繰り返すことにより、先行パネルに後行パネルを順次打ち継いでいくことで構築することができる。
【0021】
次に、内部地中壁21で囲まれた部分の地盤を掘削するとともに、内部地中壁21と外部地中壁22との間の地盤を掘削する。この際、上記のように、地中壁構造20は土水圧に対して、内部地中壁21及び外部地中壁22の軸力により抵抗することができる。このため、地中壁構造20は支保工を設けることなく、自立することができる。そして、内部地中壁21に囲まれた空間及び内部地中壁21と外部地中壁22に囲まれた空間の底部に底版135を構築する。
【0022】
次に、底版135の上部に底部建物132を構築する。また、これと並行して内部地中壁21と外部地中壁22とにより囲まれる空間内に外部建物140の構築する作業を行う。
【0023】
次に、内部地中壁21で囲まれた部分の中央に高層建物131を構築し、高層建物131と外部建物140とを連結する連結通路150を構築する。また、外部建物140と地下鉄の駅2とを結ぶ通路160を構築する。
以上の工程により地下構造110を構築することができる。
【0024】
本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)外部地中壁22に作用する軸力が内部地中壁21に伝達されることにより、円環状の地中壁が軸方向の圧縮耐力により土水圧に抵抗するのと同様に、内部地中壁21及び外部地中壁22が一体となって圧縮耐力により土水圧に抵抗することができる。このため、地中壁構造を構成する外部地中壁22及び内部地中壁21の壁厚を抑えることが可能となり、地中壁で囲まれた部分を有効利用することができる。
【0025】
(2)また、地中壁構造20は、通常の地中連続壁により構成されているため、施工に手間がかからず、また、建物構造130も下層から上昇に向かって構築することができるため、逆打ち工法に比べて施工期間を短縮することができる。
【0026】
(3)また、内部地中壁21と高層建物131の間にドライエリアを設けることにより、高層建物131の地面よりも低い階においても採光を確保することができるため、高層建物131の地下階をオフィスなどの居住空間として利用することができる。
【0027】
<第2実施形態>
以下、本発明の地下構造の第2実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は、第2実施形態の地下構造10を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)におけるI−I断面図である。同図に示すように、地下構造10は、地中に構築された地中壁構造20と、地中壁構造20内に構築された建物構造30とを備えてなる。
【0028】
地中壁構造20は、第1実施形態と同様に、平面視六角形状に形成された内部地中壁21と、内部地中壁21の各辺の両端部の間を結ぶように形成された平面視円弧状の外部地中壁22とにより構成される。内部地中壁21は鉄筋コンクリート造のパネルが連続して構築されてなる地中連続壁からなり、建物構造30の地下部32と一体となっている。また、外部地中壁22は地中連続壁にコンクリート部材の増し打ちが施されてなる。
【0029】
外部地中壁22は、内部地中壁21の各辺の両端部に接続されており、その接続部において、外部地中壁22の接合端部の接線方向が内部地中壁21の隣接する辺の軸方向と一致するように接続されている。外部地中壁22と内部地中壁21とにより囲まれた部分はドライエリア40として利用されている。
【0030】
建物構造30は、地下部32と、高層建物からなる地上部31とにより構成される。地下部32は、その外周壁33が内部地中壁21と一体となるように構築されている。また、地下部32の外周壁33及び内部地中壁21には複数の採光用の開口34が設けられている。これにより、地下部32であっても、図中に矢印で示すように、ドライエリア40を通して、十分な採光を確保することができる。このため、建物構造30の地下部32をオフィスなどの居住空間として利用することができる。
【0031】
本実施形態の地中壁構造20によっても、第1実施形態と同様に、一つおきの外部地中壁22の間で内部地中壁21を介して軸方向の圧縮力が伝達されることにより、これら外部地中壁22が、円環状の地中壁と同様に圧縮耐力により土水圧に抵抗することとなる。
【0032】
以下、上記のような地下構造10の構築方法を説明する。
まず、地中壁構造20を構築する。地中壁構造20は、第1実施形態と同様に構築することができる。
次に、内部地中壁21の内部を建物構造30の地下部32の底部に相当する深さまで掘削する。この際、上記のように、地中壁構造20は土水圧に対して、軸力により抵抗することができる。このため、地中壁構造20は支保工を設けることなく、自立することができる。
【0033】
次に、内部地中壁21を掘削して形成した空間内に建物構造30の地下部32を構築し、建物構造30の地上部31を構築する。この際、逆打ち工法を用いず、下方から上方に向かって建物を構築することができる。
【0034】
次に、内部地中壁21と外部地中壁22とにより囲まれた部分を掘削する。この際、必要に応じて外部地中壁22にコンクリート部材の増し打ちを行う。また、内部地中壁21と建物構造30の地下部32とを結ぶように開口34を形成する。
以上の工程により地下構造10を構築することができる。
【0035】
本実施形態によれば、第1実施形態における(1)及び(2)の効果とともに、以下の(4)の効果が得られる。
(4)外部地中壁22と内部地中壁21との間をドライエリア40とし、内部地中壁21及び内部地中壁21と一体に構築された建物構造30の地下部32に開口34を設けることにより、建物構造30の地下部32において採光を確保することができるため、建物構造30の地下部32をオフィスなどの居住空間として利用することができる。
【0036】
なお、上記の各実施形態では、外部地中壁22を、外部地中壁22の接合端部における接線方向が内部地中壁21の辺の方向と一致するように接続することで、外部地中壁22の軸力の大部分を内部地中壁21の軸力として伝達できるようにした場合について説明したが、必ずしも、このように接続する必要はない。外部地中壁22の端部の接線方向が内部地中壁21の辺の方向と一致していない場合には接合部に曲げ荷重が作用することとなるため、適宜補強をする必要があるが、外部地中壁22から内部地中壁21へ伝達される力の内部地中壁21の軸力成分(面内方向の成分)は小さくなるので壁厚を薄くできる。
【0037】
また、上記の各実施形態では、外部地中壁22を鉄筋コンクリート造の地中連続壁により構成したが、これに限らず、鉄骨鉄筋コンクリート造や鉄骨造の地中壁により構成してもよい。
【0038】
また、上記の各実施形態では、内部地中壁21を鉄筋コンクリート造の地中連続壁により構成したが、これに限らず、鉄骨鉄筋コンクリート造や鉄骨造の地中壁により構成してもよい。さらに、内部地中壁にかえて、複数段の梁を設ける構成を採用してもよく、要するに、軸方向の圧縮力を伝達可能であれば、その構成は問わない。
また、本実施形態では、外部地中壁22を円弧状としたが、これに限らず、外部に向かって突出するように湾曲する形状としてもよい。さらに、本実施形態では、内部地中壁21の各辺に外部地中壁22を設けることとしたが、これに限らず、一部の辺のみに設ける構成としてもよいし、円弧の形状は必ずしも同じ形状である必要はない。
【0039】
また、上記の各実施形態では、地中壁構造20の内部に建物を構築する場合について説明したが、これに限らず、地下タンクを構築する場合などにも本発明を適用することができ、内部地中壁21の内側の空間及び内部地中壁21と外部地中壁22の間の空間の利用方法は問わない。
また、上記の各実施形態では、内部地中壁21により囲まれた部分及び内部地中壁21と外部地中壁22とにより囲まれた部分の全領域を掘削するものとしたが、これに限らず、一部のみを掘削するものとしてもよい。また、これらの部分を掘削する深さは問わない。さらに、内部地中壁21と外部地中壁22との間の地盤は必要がなければ、掘削しなくてもよい。
【符号の説明】
【0040】
10、110 地下構造 20 地中壁構造
21 内部地中壁 22 外部地中壁
30、130 建物構造 31 地上部
32 地下部 33 外周壁
34 開口 40、133 ドライエリア
131 建物構造 132 底部建物
135 底版 140 外部建物
141 エレベータ 150 連絡通路


【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向の圧縮力を負担可能な部材が平面視多角形状に接続されてなる内部構造と、
前記内部構造の辺のうち少なくとも一部の辺には、当該一部の辺の両端を接続し、外周に向かって湾曲する外部地中壁と、を備えることを特徴とする地中壁構造。
【請求項2】
水平方向の圧縮力を負担可能な部材が平面視多角形状に接続されてなる内部構造と、
前記内部構造の辺のうち少なくとも一部の辺には、当該一部の辺の両端を接続し、外周に向かって湾曲する外部地中壁とにより構成された地中壁構造が構築され、
前記内部構造で囲まれた部分の少なくとも一部の地盤を掘削することで掘削空間が形成されていることを特徴とする地下構造。
【請求項3】
請求項2記載の地下構造であって、
前記外部地中壁は、前記内部構造の全ての辺に構築されていることを特徴とする地下構造。
【請求項4】
請求項2又は3記載の地下構造であって、
前記内部構造は、地中壁からなることを特徴とする地下構造。
【請求項5】
請求項2から4のうち何れか1項に記載の地下構造であって、
前記内部構造で囲まれた部分の中央には前記内部構造と間隔をあけて高層建物が構築され、
前記内部構造と前記外部地中壁との間には外部建物が構築されていることを特徴とする地下構造。
【請求項6】
請求項2から4のうち何れか1項に記載の地下構造であって、
前記内部構造で囲まれた部分には、前記内部構造と一体に建物が構築されるとともに、前記内部構造と外部地中壁とにより囲まれた部分はドライエリアとして用いられ、
前記内部構造には前記建物の内部に通じる開口が設けられていることを特徴とする地下構造。
【請求項7】
請求項2から6のうち何れか1項に記載の地下構造であって、
前記外部地中壁と前記内部構造の接合端部において、
前記外部地中壁は、その接合端部における接線方向が、前記内部構造の当該外部地中壁が接続されている辺と隣接する辺の軸方向と一致するように前記内部構造に接続されていることを特徴とする地下構造。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−174515(P2010−174515A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−18459(P2009−18459)
【出願日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【出願人】(000000549)株式会社大林組 (1,758)
【Fターム(参考)】