説明

均等かつ高精度な温度設定が可能な加熱、保温器

【課題】湯煎は水の沸点である100℃での均一な加熱、保温が水の対流により可能である、しかし、水の沸点以外の温度での均一な加熱、保温をおこなうことはできなかった。その他の加熱器、保温器は加熱部分に接する箇所が他に比べ温度が高くなり、加熱対象に求められる温度に対して、現実にはより高温となる箇所ができ、焦げや加熱むら、もしくは発火、爆発等の危険を伴うこととなっていた。
【解決手段】加熱手段と加熱対象との間に、液体の対流を介して加熱、保温を行うことにより、加熱手段と接する部分のみ高温となることを防ぐ。一定の温度に保つ為にサーモスタットを組合せる。必要とする温度によって使用する液体を選択することにより、さまざまな温度での均一な加熱、保温をおこなうことができる。容器、加熱手段及びサーモスタットに関しても必要とする温度に合わせ素材を選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液体の対流を利用し、均等かつ高精度な温度設定が可能な加熱、保温をするための機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の均一な加熱、保温の為の機器としては湯煎がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
湯煎は水の沸点である100℃での均一な加熱、保温が水の対流により可能である、しかし、水の沸点以外の温度での均一な加熱、保温をおこなうことはできなかった。その他の加熱器、保温器は加熱部分に接する箇所が他に比べ温度が高くなり、加熱対象に求められる温度に対して、現実にはより高温となる箇所ができ、そこが焦げてしまったり、加熱にむらができてしまう、もしくは発火、爆発等の危険を伴うこととなっていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
加熱手段と加熱対象との間に、液体の対流を介して加熱、保温を行うことにより、加熱手段と接する部分のみ高温となることを防ぐ。一定の温度に保つ為にサーモスタットを組合せる。湯煎における水に加え、他の液体(油脂など必要とする温度により使用する液体は選択する)を使用することにより必要とするさまざまな温度での均一な加熱、保温をおこなうことができる。容器、加熱手段及びサーモスタットに関しても必要とする温度に合わせ素材を選択する。
【発明の効果】
【0005】
さまざまな温度での均一な加熱、保温をおこなうことができ、熱加工におけるむら、焦げなどを防ぎ、過熱による発火、爆発などの危険を防げる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の断面図
【図2】本発明の部分断面図
【図3】本発明の部分断面図
【発明を実施するための形態】
【0007】
必要とする加熱温度に従い組み合わせるサーモスタット、加熱手段、容器及び熱伝導液体の素材を変える。
【0008】
既存のフライヤーを流用し内側に容器を追加することで、その機械に設定されている温度での均等な加熱、保温ができる。
【産業上の利用可能性】
【0009】
加熱対象の発火点がわかっている場合、それより低い温度設定での加熱をすれば、液体の対流を介して加熱されるため部分的により高い温度となる事がないため安全である。
【0010】
加熱対象の融点、沸点に合わせ温度設定することができ、溶かすのを目的とした加熱で一部が沸点に達してしまったりすることを防ぐことができる。
【0011】
素材の加熱において、細かい温度設定が可能な為、既存の加熱器より良い結果をもたらす具体的温度が明らかとなる。
【符号の説明】
【0012】
1 内側容器体
2 外側容器体
3 液体
4 サーモスタット
5 加熱手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱による液体の対流とサーモスタットを組み合わせることにより内側容器内を一定で均等な温度にする加熱、保温器

【図1】
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【図2】
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【図3】
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