説明

基地局装置及び受信方法

【課題】コード多重されるACK/NACK信号とCQI信号との符号間干渉を抑えること。
【解決手段】拡散部(214)は、ZC系列を用いて、判定部(208)から入力されるACK/NACK信号を拡散し、拡散部(219)は、循環シフトZC系列を用いてCQI信号を拡散し、拡散部(216)は、ZC系列を用いて拡散されたACK/NACK信号をさらにWalsh系列を用いて拡散し、制御部(209)は、複数の移動局からのCQI信号とACK/NACK信号との循環シフト量の差の最小値が、複数の移動局からのACK/NACK信号間の循環シフト量の差の最小値以上となるように、拡散部(214)、拡散部(216)、および拡散部(219)を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基地局装置及び受信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動体通信では、無線通信基地局装置(以下、基地局と省略する)から無線通信移動局装置(以下、移動局と省略する)への下り回線データに対してARQ(Automatic Repeat Request)が適用される。つまり、移動局は下り回線データの誤り検出結果を示す応答信号を基地局へフィードバックする。移動局は下り回線データに対しCRC(Cyclic Redundancy Check)を行って、CRC=OK(誤り無し)であればACK(Acknowledgment)を、CRC=NG(誤り有り)であればNACK(Negative Acknowledgment)を応答信号として基地局へフィードバックする。この応答信号は例えばPUCCH(Physical Uplink Control Channel)等の上り回線制御チャネルを用いて基地局へ送信される。
【0003】
また、基地局は下り回線データのリソース割当結果を通知するための制御情報を移動局へ送信する。この制御情報は例えばL1/L2CCH(L1/L2 Control Channel)等の下り回線制御チャネルを用いて移動局へ送信される。各L1/L2CCHは1つまたは複数のCCE(Control Channel Element)を占有する。1つのL1/L2CCHが複数のCCEを占有する場合、1つのL1/L2CCHは連続する複数のCCEを占有する。制御情報を通知するために必要なCCE数に従って、基地局は各移動局に対し複数のL1/L2CCHの中のいずれかのL1/L2CCHを割り当て、各L1/L2CCHが占有するCCEに対応する物理リソースに制御情報をマッピングして送信する。
【0004】
また、下り回線の通信リソースを効率よく使用するために、CCEとPUCCHとを対応付けることが検討されている。各移動局は、この対応付けに従って、自局への制御情報がマッピングされている物理リソースに対応するCCEから、自局からの応答信号の送信に用いるPUCCHを判定することができる。
【0005】
また、図1に示すように、複数の移動局からの複数の応答信号をZC(Zadoff-Chu)系列及びウォルシュ(Walsh)系列を用いて拡散することによりコード多重することが検討されている(非特許文献1参照)。図1において(W,W,W,W)は系列長4のウォルシュ系列を表わす。図1に示すように、移動局では、ACKまたはNACKの応答信号が、まず周波数軸上でZC系列(系列長12)によって1シンボル内に1次拡散される。次いで1次拡散後の応答信号がW〜Wにそれぞれ対応させてIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)される。周波数軸上で系列長12のZC系列によって拡散された応答信号は、このIFFTにより時間軸上の系列長12のZC系列に変換される。そして、IFFT後の信号がさらにウォルシュ系列(系列長4)を用いて2次拡散される。つまり、1つの応答信号は4つのシンボルS〜Sにそれぞれ配置される。他の移動局でも同様に、ZC系列及びウォルシュ系列を用いて応答信号が拡散される。但し、異なる移動局間では、時間軸上での循環シフト(Cyclic Shift)量が互いに異なるZC系列、または、互いに異なるウォルシュ系列が用いられる。ここではZC系列の時間軸上での系列長が12であるため、同一ZC系列から生成される循環シフト量0〜11の12個のZC系列を用いることができる。また、ウォルシュ系列の系列長が4であるため、互いに異なる4つのウォルシュ系列を用いることができる。よって、理想的な通信環境では、最大48(12×4)の移動局からの応答信号をコード多重することができる。
【0006】
ここで、同一ZC系列から生成される循環シフト量が互いに異なるZC系列間での相互相関は0となる。よって、理想的な通信環境では、図2に示すように、循環シフト量が互いに異なるZC系列(循環シフト量0〜11)でそれぞれ拡散されコード多重された複数の応答信号は基地局での相関処理により時間軸上で符号間干渉なく分離することができる。
【0007】
なお、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Protocol Long Term Evolution) のPUCCHでは、上述したACK/NACK信号だけではなく、CQI(Channel Quality Indicator)信号もコード多重する。ACK/NACK信号は、図1に示したように、1シンボルの情報であるが、CQI信号は5シンボルの情報である。図3に示すように、移動局はCQI信号を系列長12、循環シフト量PのZC系列によって拡散し、拡散したCQI信号をIFFTして送信する。このように、CQI信号には、ウォルシュ系列が適用されないため、基地局ではACK/NACK信号とCQI信号との分離にウォルシュ系列を用いることができない。そこで、基地局では、異なる循環シフトに対応するZC系列によって拡散されたACK/NACK信号とCQI信号とをZC系列で逆拡散することにより、ACK/NACK信号とCQI信号とをほぼ符号間干渉なく分離することができる。
【0008】
しかしながら、移動局での送信タイミングずれ、マルチパスによる遅延波、周波数オフセット等の影響により、複数の移動局からの複数のACK/NACK信号及びCQI信号は基地局に同時に到達するとは限らない。ACK/NACK信号の場合を例にあげると、図4に示すように、循環シフト量0のZC系列で拡散されたACK/NACK信号の送信タイミングが正しい送信タイミングより遅れた場合は、循環シフト量0のZC系列の相関ピークが循環シフト量1のZC系列の検出窓に現れてしまう。また、図5に示すように、循環シフト量0のZC系列で拡散されたACK/NACKに遅延波がある場合には、その遅延波による干渉漏れが循環シフト量1のZC系列の検出窓に現れてしまう。つまり、これらの場合には、循環シフト量1のZC系列が循環シフト量0のZC系列からの干渉を受ける。よって、これらの場合には、循環シフト量0のZC系列で拡散されたACK/NACK信号と循環シフト量1のZC系列で拡散されたACK/NACK信号との分離特性が劣化する。つまり、互いに隣接する循環シフト量のZC系列を用いると、ACK/NACK信号の分離特性が劣化する可能性がある。
【0009】
そこで、従来は、ZC系列の拡散により複数の応答信号をコード多重する場合には、ZC系列間での符号間干渉が発生しない程度の十分な循環シフト量の差(循環シフト間隔)をZC系列間に設けている。例えば、ZC系列間の循環シフト量の差を2として、循環シフト量0〜11の12個のZC系列のうち、循環シフト量0,2,4,6,8,10の6つのZC系列のみを応答信号の1次拡散に用いる。よって、系列長が4のウォルシュ系列を応答信号の2次拡散に用いる場合には、最大24(6×4)の移動局からの応答信号をコード多重することができる。
【0010】
非特許文献2には、移動局からの応答信号に対し、循環シフト量0,2,4,6,8,10の6つのZC系列を用いて1次拡散を行い、系列長3のウォルシュ系列を用いて2次拡散を行う例を開示している。図6は、非特許文献2記載の例において、ACK/NACK信号の送信用(以下、「ACK/NACK用」と省略する)に各移動局に割り当て可能なCCEの配置をメッシュ構造で示した図である。ここでは、CCE番号と、ZC系列の循環シフト量及びウォルシュ系列番号によって定義されるPUCCH番号とが1対1で対応付けられているものとする。つまり、CCE#1とPUCCH#1、CCE#2とPUCCH#2、CCE#3とPUCCH#3…がそれぞれ対応するものとする(以下同様)。図6において、横軸はZC系列の循環シフト量を示し、縦軸はウォルシュ系列の番号を示す。ウォルシュ系列#0と#2とは符号間干渉が非常に生じにくいため、図6に示すように、ウォルシュ系列#0で2次拡散されたCCEと、ウォルシュ#2で2次拡散されたCCEとは、循環シフト量が同様なZC系列を用いる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】Multiplexing capability of CQIs and ACK/NACKs form different UEs(ftp://ftp.3gpp.org/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_49/Docs/R1-072315.zip)
【非特許文献2】Signaling of Implicit ACK/NACK resources(ftp://ftp.3gpp.org/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_49/Docs/R1-073006.zip)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
上述したように、3GPP LTEのPUCCHでは、ACK/NACK信号だけではなく、CQI信号もコード多重する。従って、図6に示した循環シフト間隔2のメッシュ構造を有するCCEのうち、例えば循環シフト量3及び循環シフト量4のZC系列を用いるCCEをCQI用にして、ACK/NACK用に使わないようにすることが考えられる。このような、ACK/NACK用及びCQI用に割当可能なCCEの配置を図7に示す。図7に示すメッシュ構造は、CCE#3またはCCE#15とCCE#9との循環シフト間隔が1となってしまい、ZC系列間での符号間干渉が大きくなってしまうという問題がある。
【0013】
本発明の目的は、コード多重されるACN/NACK信号とCQI信号との符号間干渉を抑えることができる基地局装置及び受信方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の態様の一つに係る無線通信装置は、互いに異なる循環シフト量により互いに分離可能な複数の第1系列のいずれかを用いて第1応答信号または第2応答信号を1次拡散する第1拡散手段と、1次拡散後の前記第1応答信号を複数の第2系列のいずれかを用いて2次拡散する第2拡散手段と、複数の移動局からの前記第1応答信号と前記第2応答信号との循環シフト量の差の最小値が、前記複数の移動局からの前記第2応答信号間の循環シフト量の差の最小値以上となるように、前記第1拡散手段および前記第2拡散手段を制御する制御手段と、を具備する構成を採る。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、コード多重されるACK/NACK信号とCQI信号との符号間干渉を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】応答信号の拡散方法を示す図(従来)
【図2】ZC系列で拡散された応答信号の相関処理を示す図(理想的な通信環境の場合)
【図3】CQI信号の拡散方法を示す図(従来)
【図4】ZC系列で拡散された応答信号の相関処理を示す図(送信タイミングのずれがある場合)
【図5】ZC系列で拡散された応答信号の相関処理を示す図(遅延波がある場合)
【図6】ZC系列とウォルシュ系列とCCEとの対応を示す図(従来のその1)
【図7】ZC系列とウォルシュ系列とCCEとの対応を示す図(従来のその1)
【図8】本発明の実施の形態1に係る基地局の構成を示す図
【図9】本発明の実施の形態1に係る移動局の構成を示す図
【図10】本発明の実施の形態1に係る各移動局用のPUCCHに対応するCCEを示す図
【図11】本発明の実施の形態1に係る各移動局用のPUCCHに対応するCCEのバリエーションを示す図
【図12】本発明の実施の形態2に係る各移動局用のPUCCHに対応するCCEを示す図
【図13】本発明の実施の形態2に係る各移動局用のPUCCHに対応するCCEのバリエーションを示す図
【図14】本発明の実施の形態3に係る各移動局用のPUCCHに対応するCCEを示す図
【図15】本発明の実施の形態3に係る各移動局用のPUCCHに対応するCCEを説明するための図
【図16】本発明の実施の形態3に係る各移動局用のPUCCHに対応するCCEを説明するための図
【図17】本発明の実施の形態3に係る各移動局用のPUCCHに対応するCCEのバリエーションを示す図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る基地局100の構成を図8に示し、本発明の実施の形態1に係る移動局200の構成を図9に示す。
【0019】
なお、説明が煩雑になることを避けるために、図8では、本発明と密接に関連する下り回線データの送信、及び、その下り回線データに対するACK/NACK信号の上り回線での受信に係わる構成部を示し、上り回線データの受信に係わる構成部の図示及び説明を省略する。同様に、図9では、本発明と密接に関連する下り回線データの受信、及び、その下り回線データに対するACK/NACK信号の上り回線での送信に係わる構成部を示し、上り回線データの送信に係わる構成部の図示及び説明を省略する。
【0020】
また、以下の説明では、1次拡散にZC系列を用い、2次拡散にウォルシュ系列を用いる場合について説明する。しかし、1次拡散には、ZC系列以外の、互いに異なる循環シフト量により互いに分離可能な系列を用いてもよい。同様に、2次拡散にはウォルシュ系列以外の直交系列を用いてもよい。
【0021】
また、以下の説明では、系列長12のZC系列及び系列長3のウォルシュ系列(W,W,W)を用いる場合について説明する。しかし、本発明はこれらの系列長には限定されない。
【0022】
また、以下の説明では、循環シフト量0〜11の12個のZC系列をそれぞれZC#0〜ZC#11と表記し、系列番号0〜2の3つのウォルシュ系列をそれぞれW#0〜W#2と表記する。
【0023】
また、以下の説明では、L1/L2CCH#1がCCE#1、L1/L2CCH#2がCCE#2、L1/L2CCH#3がCCE#3、L1/L2CCH#4がCCE#4及びCCE#5、L1/L2CCH#5がCCE#6及びCCE#7、L1/L2CCH#6がCCE#8〜CCE#11…をそれぞれ占有するものとする。
【0024】
また、以下の説明では、CCE番号と、ZC系列の循環シフト量及びウォルシュ系列番号によって定義されるPUCCH番号とが1対1で対応付けられているものとする。つまり、CCE#1とPUCCH#1、CCE#2とPUCCH#2、CCE#3とPUCCH#3…がそれぞれ対応するものとする。
【0025】
また、前述したように、移動体通信において下り回線の通信リソースを効率よく使用するために、移動局は、自局へのL1/L2CCH制御情報がマッピングされている物理リソースに対応するCCEから、自局からの応答信号の送信に用いるPUCCHを判定する。従って、本実施の形態に係る基地局100は、各移動局用のPUCCHとして適合であるCCEからなるL1/L2CCHを各移動局に割り当てる必要がある。
【0026】
図8に示す基地局100において、制御情報生成部101は、リソース割当結果を通知するための制御情報を移動局毎に生成し制御チャネル割当部102及び符号化部103に出力する。移動局毎の制御情報には、どの移動局宛ての制御情報であるかを示す移動局ID情報が含まれる。例えば、制御情報の通知先の移動局のID番号でマスキングされたCRCが移動局ID情報として制御情報に含まれる。移動局毎の制御情報は符号化部103で符号化され、変調部104で変調されてマッピング部108に入力される。
【0027】
制御チャネル割当部102は、制御情報を通知するために必要なCCE数に従って、各移動局に対し複数のL1/L2CCHの中のいずれかのL1/L2CCHを割り当てる。ここで、制御チャネル割当部102は、各移動局用のPUCCHに対応するCCEを参照してL1/L2CCHを各移動局に割り当てる。各移動局用のPUCCHに対応するCCEの詳細については後述する。制御チャネル割当部102は、割り当てたL1/L2CCHに対応するCCE番号をマッピング部108に出力する。例えば、移動局#1への制御情報の通知に必要なCCE数が1であるため移動局#1にL1/L2CCH#1が割り当てられた場合には、制御情報生成部101は、CCE番号#1をマッピング部108に出力する。また、移動局#1への制御情報の通知に必要なCCE数が4であるため移動局#1にL1/L2CCH#6が割り当てられた場合には、制御情報生成部101は、CCE番号#8〜#11をマッピング部108に出力する。
【0028】
一方、符号化部105は、各移動局への送信データ(下り回線データ)を符号化して再送制御部106に出力する。
【0029】
再送制御部106は、初回送信時には、符号化後の送信データを移動局毎に保持するとともに変調部107に出力する。再送制御部106は、各移動局からのACKが判定部118から入力されるまで送信データを保持する。また、再送制御部106は、各移動局からのNACKが判定部118から入力された場合、すなわち、再送時には、そのNACKに対応する送信データを変調部107に出力する。
【0030】
変調部107は、再送制御部106から入力される符号化後の送信データを変調してマッピング部108に出力する。
【0031】
マッピング部108は、制御情報の送信時には、変調部104から入力される制御情報を制御チャネル割当部102から入力されるCCE番号に従って物理リソースにマッピングしてIFFT部109に出力する。つまり、マッピング部108は、移動局毎の制御情報を、OFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアにおいてCCE番号に対応するサブキャリアにマッピングする。
【0032】
一方、下り回線データの送信時には、マッピング部108は、リソース割当結果に従って各移動局への送信データを物理リソースにマッピングしてIFFT部109に出力する。つまり、マッピング部108は、移動局毎の送信データを、リソース割当結果に従ってOFDMシンボルを構成する複数のサブキャリアのいずれかにマッピングする。
【0033】
IFFT部109は、制御情報または送信データがマッピングされた複数のサブキャリアに対してIFFTを行ってOFDMシンボルを生成し、CP(Cyclic Prefix)付加部110に出力する。
【0034】
CP付加部110は、OFDMシンボルの後尾部分と同じ信号をCPとしてOFDMシンボルの先頭に付加する。
【0035】
無線送信部111は、CP付加後のOFDMシンボルに対しD/A変換、増幅及びアップコンバート等の送信処理を行ってアンテナ112から移動局200(図9)へ送信する。
【0036】
一方、無線受信部113は、移動局200から送信された信号をアンテナ112を介して受信し、受信信号に対しダウンコンバート、A/D変換等の受信処理を行う。なお、受信信号には、ある移動局から送信されたACK/NACK信号と他の移動局から送信されたCQI信号とがコード多重されている。
【0037】
CP除去部114は、受信処理後の信号に付加されているCPを除去する。
【0038】
相関処理部115は、CP除去部114から入力される信号と、移動局200において1次拡散に用いられたZC系列との相関値を求める。すなわち、相関処理部115は、ACK/NACK信号に割り当てていた循環シフト量に対応するZC系列を用いて求めた相関結果と、CQI信号に割り当てていた循環シフト量に対応するZC系列を用いて求めた相関結果とを分離部116に出力する。
【0039】
分離部116は、相関処理部115から入力される相関値に基づいて、ACK/NACK信号を逆拡散部117に出力し、CQI信号を復調部119に出力する。
【0040】
逆拡散部117は、分離部116から入力されるACK/NACK信号を移動局200において2次拡散に用いられたウォルシュ系列で逆拡散し、逆拡散後の信号を判定部118に出力する。
【0041】
判定部118は、時間軸上に移動局毎に設定された検出窓を用いて移動局毎に相関ピークを検出することにより、移動局毎のACK/NACK信号を検出する。例えば、判定部118は、移動局#1用の検出窓#1に相関ピークが検出された場合には、移動局#1からのACK/NACK信号を検出し、移動局#2用の検出窓#2に相関ピークが検出された場合には、移動局#2からのACK/NACK信号を検出する。そして、判定部118は、検出されたACK/NACK信号がACKまたはNACKのいずれであるかを判定し、移動局毎のACKまたはNACKを再送制御部106に出力する。
【0042】
復調部119は、分離部116から入力されるCQI信号を復調し、復号部120は、復調されたCQI信号を復号し、CQI信号を出力する。
【0043】
一方、図9に示す移動局200において、無線受信部202は、基地局100から送信されたOFDMシンボルをアンテナ201を介して受信し、OFDMシンボルに対しダウンコンバート、A/D変換等の受信処理を行う。
【0044】
CP除去部203は、受信処理後のOFDMシンボルに付加されているCPを除去する。
【0045】
FFT(Fast Fourier Transform)部204は、OFDMシンボルに対してFFTを行って複数のサブキャリアにマッピングされている制御情報または下り回線データを得て、それらを抽出部205に出力する。
【0046】
抽出部205は、制御情報の受信時には、複数のサブキャリアから制御情報を抽出して復調部206に出力する。この制御情報は、復調部206で復調され、復号部207で復号されて判定部208に入力される。
【0047】
一方、下り回線データの受信時には、抽出部205は、判定部208から入力されるリソース割当結果に従って、複数のサブキャリアから自局宛の下り回線データを抽出して復調部210に出力する。この下り回線データは、復調部210で復調され、復号部211で復号されてCRC部212に入力される。
【0048】
CRC部212は、復号後の下り回線データに対してCRCを用いた誤り検出を行って、CRC=OK(誤り無し)の場合はACKを、CRC=NG(誤り有り)の場合はNACKを生成し、生成したACK/NACK信号を変調部213に出力する。また、CRC部212は、CRC=OK(誤り無し)の場合、復号後の下り回線データを受信データとして出力する。
【0049】
判定部208は、復号部207から入力された制御情報が自局宛の制御情報であるか否かをブラインド判定する。例えば、判定部208は、自局のID番号でデマスキングすることによりCRC=OK(誤り無し)となった制御情報を自局宛の制御情報であると判定する。そして、判定部208は、自局宛の制御情報、すなわち、自局に対する下り回線データのリソース割当結果を抽出部205に出力する。また、判定部208は、自局宛の制御情報がマッピングされていたサブキャリアに対応するCCE番号から、自局からのACK/NACK信号の送信に用いるPUCCH番号を判定し、判定結果(PUCCH番号)を制御部209に出力する。例えば、上記L1/L2CCH#1が割り当てられた移動局200の判定部208は、CCE#1に対応するサブキャリアに制御情報がマッピングされているため、CCE#1に対応するPUCCH#1を自局用のPUCCHと判定する。また、上記L1/L2CCH#6が割り当てられた移動局200の判定部208は、CCE#8〜CCE#11に対応するサブキャリアに制御情報がマッピングされているため、CCE#8〜CCE#11において最小番号のCCE#8に対応するPUCCH#8を自局用のPUCCHと判定する。
【0050】
制御部209は、判定部208から入力されたPUCCH番号に従って、拡散部214及び拡散部219での1次拡散に用いるZC系列の循環シフト量及び拡散部216での2次拡散に用いるウォルシュ系列を制御する。すなわち、制御部209は、判定部208から入力されたPUCCH番号に対応する循環シフト量のZC系列を拡散部214及び拡散部219に設定し、判定部208から入力されたPUCCH番号に対応するウォルシュ系列を拡散部216に設定する。また、制御部209は、予め基地局100からCQIを送信するように指示されている場合は、CQI信号の送信を選択し、CQIを送信するように指示されていない場合は、判定部208においてCRC=NG(誤り有り)に基づいて生成されたACK/NACK信号を送信するように、送信信号選択部222を制御する。
【0051】
変調部213は、CRC部212から入力されるACK/NACK信号を変調して拡散部214に出力する。拡散部214は、制御部209によって設定されたZC系列でACK/NACK信号を1次拡散し、1次拡散後のACK/NACK信号をIFFT部215に出力する。IFFT部215は、1次拡散後のACK/NACK信号に対してIFFTを行い、IFFT後のACK/NACK信号を拡散部216に出力する。拡散部216は、制御部209によって設定されたウォルシュ系列でCP付加後のACK/NACK信号を2次拡散し、2次拡散後のACK/NACK信号をCP付加部217に出力する。CP付加部217は、IFFT後のACK/NACK信号の後尾部分と同じ信号をCPとしてそのACK/NACK信号の先頭に付加し、送信信号選択部222に出力する。なお、変調部213、拡散部214、IFFT部215、拡散部216およびCP付加部217は、ACK/NACK信号送信処理手段として機能する。
【0052】
変調部218は、CQI信号を変調して拡散部219に出力する。拡散部219は、制御部209によって設定されたZC系列でCQI信号を拡散し、拡散後のCQI信号をIFFT部220に出力する。IFFT部220は、拡散後のCQI信号に対してIFFTを行い、IFFT後のCQI信号をCP付加部221に出力する。CP付加部221は、IFFT後のCQI信号の後尾部分と同じ信号をCPとしてそのCQI信号の先頭に付加し、CPを付加したCQI信号を送信信号選択部222に出力する。
【0053】
送信信号選択部222は、制御部209の設定に従って、CP付加部217から入力されるACK/NACK信号又はCP付加部221から入力されるCQI信号のいずれかを選択し、選択した信号を送信信号として無線送信部223に出力する。
【0054】
無線送信部223は、送信信号選択部222から入力された送信信号に対しD/A変換、増幅及びアップコンバート等の送信処理を行ってアンテナ201から基地局100(図8)へ送信する。
【0055】
次いで、制御チャネル割当部102(図8)における制御チャネル割当に参照される、各移動局用のPUCCHに対応するCCEの詳細について説明する。
【0056】
図10は、各移動局用のPUCCHに対応するCCEを示す図である。なお、ここでも、上述したように、CCE番号と、ZC系列の循環シフト量及びウォルシュ系列番号によって定義されるPUCCH番号とが1対1で対応付けられているものとする。つまり、CCE#1とPUCCH#1、CCE#2とPUCCH#2、CCE#3とPUCCH#3…がそれぞれ対応するものとする。
【0057】
図10においては、各移動局用のPUCCHに対応するCCEを、移動局からのACK/NACK用CCEと、移動局からのCQI用CCEと、使用不可CCEと分けて示している。ACK/NACK用CCEとは、移動局からのACK/NACK送信用のPUCCHに対応するCCEであり、CQI用CCEとは、移動局からのCQI送信用のPUCCHに対応するCCEである。また、使用不可CCEとは、各移動局用のPUCCHとして使用不可のPUCCHに対応するCCEである。
【0058】
図10において、CCE#1,#2,#4,#5,#6,#7,#9,…,#14,#16,#17,#18はACK/NACK用であり、これらのCCEの循環シフト間隔は、符号間干渉が発生しない程度に2と設けられている。なお、CCE#8はCQI用であり、CCE#3,#15は使用不可CCEである。CCE#8をCQI用にし、CCE#3,#15を使用不可にする理由は、ZC系列間の循環シフト間隔をZC系列間での符号間干渉が発生しない程度に2以上と保つためである。すなわち、CQI用のCCEと、時間軸上でCQI用CCEの後(図10においては横軸を示す矢印方法)に続く一番近いACK/NACK用CCE(ここではCCE#9)との循環シフト間隔を2以上と保つことにより、CQI信号とACK/NACKとの符号間干渉を抑えるためである。また、ここで、CCE#8と、CCE#2,#14とのZC系列循環シフト間隔は1であり、2より小さくなる。ただし、符号間干渉は遅延波が原因であるため、CCE#8よりも時間軸上において前に位置するCCE#2,#14に対するCCE#8の干渉作用は考慮する必要はない。なお、符号間干渉は遅延波が原因であるという同様の理由で、逆にCCE#8に対するCCE#2,#14の干渉作用は無視できない。ただし、ここではCQI信号よりもACK/NACK信号の方がスループットに対する影響が大きいため、CQI信号の送信品質よりもACK/NACK信号の送信品質をより重視する仕組みにしている。すなわち、CQI用CCEと、CQI用CCEの前に位置するACK/NACK用CCEとの循環シフト間隔よりも、CQI用CCEと、CQI用CCEの後ろに位置するACK/NACK用CCEとの循環シフト間隔をより大きくしている。
【0059】
図10に示すような、ACK/NACK用またはCQI用のPUCCHに対応するCCEが決まると、制御チャネル割当部102は、制御情報を通知するために必要な数に従って、これらのCCEを最小番号とするL1/L2CCHを構成し、各移動局に割り当てる。
【0060】
このように、本実施の形態によれば、基地局は、移動局からのACK/NACK送信用のPUCCHに対する、CQI送信用のPUCCHのZC系列循環シフト間隔を所定値以上に保つように制御チャネル割当を行うため、コード多重されるACK/NACK信号とCQI信号との符号間干渉を抑えることができる。
【0061】
なお、本実施の形態では、1つの循環シフト量3に対応するCCE#8をCQI用とする場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、2つ以上の循環シフト量に対応するCCEをCQI用としても良い。例えば、図11に示すように、2つの循環シフト量3及び7に対応するCCE#8及びCCE#10をCQI用としても良い。ここでも、後続のACK/NACK用CCE#9及び#11に対するCQI用CCE#8およびCCE#10の間隔を2以上保つようにしている。
【0062】
また、CQI用CCEに対応する循環シフト量は、全セル共通としても良い。
【0063】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る基地局及び移動局は、実施の形態1に係る基地局(図8の基地局100参照)及び移動局(図9の移動局200参照)と同様な構成を有しており、制御チャネル割当部(図8に示した制御チャネル割当部102)の一部の処理のみにおいて相違する。
【0064】
図12は、本実施の形態に係る制御チャネル割当部に参照される、各移動局用のPUCCHに対応するCCEを示す図である。なお、図12は図10と基本的に同様であり、ここでは相違点のみを説明する。
【0065】
図12に示すように、本実施の形態に係る基地局は、ACK/NACK用CCEを含む循環シフト量のうち、より少ない数のACK/NACK用CCEを含む循環シフト量の後ろに隣接するCCE#3,#15をCQI用とする。これにより、CQI用CCE#3,#15に対するACK/NACK用CCE(ここではCCE#8)の数が1つとなり、CQI用CCEに対するACK/NACK用CCEの干渉を抑えることができる。
【0066】
このように、本実施の形態によれば、基地局は、移動局からのACK/NACK送信用のPUCCHに対する、CQI送信用のPUCCHのZC系列循環シフト間隔を所定値以上に保ちつつ、より少ない数のACK/NACK用PUCCHを含む循環シフト量の後ろに隣接するPUCCHがCQI用となるように制御チャネル割当を行うため、コード多重されるACK/NACK信号とCQI信号との符号間干渉をさらに抑えることができる。
【0067】
なお、本実施の形態では、3つのCCEをCQI用CCEまたは使用不可CCEとする場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、図13に示すように、4つのCCEをCQI用CCEまたは使用不可CCEとしても良い。さらに、5つ以上のCCEをCQI用CCEまたは使用不可CCEとしても良い。
【0068】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3においては、各移動局用のPUCCH間の循環シフト間隔が3以上である場合の制御チャネル割当について説明する。
【0069】
本実施の形態3に係る基地局及び移動局は、実施の形態1に係る基地局(図8の基地局100参照)及び移動局(図9の移動局200参照)と同様な構成を有しており、制御チャネル割当部(図8に示した制御チャネル割当部102)の一部の処理のみにおいて相違する。
【0070】
図14は、本実施の形態に係る制御チャネル割当部に参照される、各移動局用のPUCCHに対応するCCEを示す図である。なお、図14は図10と基本的に同様であり、ここでは相違点のみを説明する。
【0071】
図14に示すように、本実施の形態に係る基地局は、ACK/NACK用CCEとCQI用CCEとの循環シフト間隔が3以上となるように、CCE#2,#10をCQI用CCEとし、CCE#6を使用不可CCEとする。
【0072】
図14に示すようなCCEの配置方法は、次のように得られたものである。すなわち、図15に示すような、ACK/NACK用CCEの一部をCQI用CCEとして使用したい場合には、ACK/NACK用CCEとCQI用CCEとの循環シフト間隔が3以上となるように、図16に示すようにCCE#2をCQI用CCEとしCCE#6,#10を使用不可CCEとすることが考えられる。ただし、図16において、CQI用CCE#2に対するACK/NACK用CCE#9の干渉をさらに抑えるために、CCE#9〜#12のZC系列循環シフト量を「2」減らすと、図14が得られる。
【0073】
このように、本実施の形態によれば、基地局は、循環シフト間隔が3以上のCCEを移動局に割り当てる場合にも、コード多重されるACK/NACK信号とCQI信号との符号間干渉を抑えることができる。
【0074】
なお、本実施の形態では、ウォルシュ長が3である場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、ウォルシュ長が4以上である場合にも適用できる。図17は、ウォルシュ長が4であり、4つのウォルシュコードを用いる場合に、各移動局用のPUCCHに対応するCCEを示す図である。図17においては、ACK/NACK用CCEとCQI用CCEとの循環シフト間隔が3以上となるように、CCE#2,#10をCQI用CCEとし、CCE#6,#14を使用不可CCEとする。
【0075】
以上、本発明の実施の形態について説明した。
【0076】
本発明は、上記各実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、各実施の形態は、適宜組み合わせて実施することが可能である。例えば、実施の形態1及び実施の形態2においても、系列長が4つ以上であるウォルシュ系列を用いても良い。
【0077】
また、上記実施の形態では、複数の移動局からの複数の応答信号としてACK/NACK信号とCQIとを例にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、ACK/NACK信号およびCQI信号以外の、複数の移動局からの重要さが異なる2種類の応答信号、例えばスケジューリングリクエスト信号とACK/NACK信号をコード多重する場合にも本発明を適用することができる。
【0078】
また、移動局はUE、基地局はNode B、サブキャリアはトーンと称されることもある。また、CPは、ガードインターバル(Guard Interval:GI)と称されることもある。
【0079】
また、誤り検出の方法はCRCに限られない。
【0080】
また、周波数領域と時間領域との間の変換を行う方法は、IFFT、FFTに限られない。
【0081】
また、上記実施の形態では、本発明を移動局に適用する場合について説明した。しかし、本発明は、固定された静止状態の無線通信端末装置や、基地局との間で移動局と同等の動作をする無線通信中継局装置に対しても適用することができる。つまり、本発明は、すべての無線通信装置に対して適用することができる。
【0082】
また、上記実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
【0083】
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0084】
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
【0085】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【0086】
2007年8月13日出願の特願2007−211102の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明は、移動体通信システム等に適用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントロールチャネルエレメント(CCE)で制御情報を移動局装置に送信し、データを前記移動局装置に送信する送信部と、
前記移動局装置から、複数の循環シフト量の内のいずれか1つの循環シフト量であって、前記CCEの番号に関連付けられた前記1つの循環シフト量で定義される系列を用いて拡散されて、送信された、ACK/NACK信号又はCQI信号を受信する受信手段と、を有し、
前記ACK/NACK信号又は前記CQI信号は、前記ACK/NACK信号又は前記CQI信号を構成するシンボル毎に、前記ACK/NACK信号に対しては、前記複数の循環シフト量の一部である、隣接する複数の第1の循環シフト量の内のいずれか1つを用いて拡散され、前記CQI信号に対しては、前記一部以外の複数の第2の循環シフト量のいずれか1つを用いて拡散され、
前記第1の循環シフト量と前記第2の循環シフト量との間の循環シフト量は、前記ACK/NACK信号及び前記CQI信号のどちらにも用いられてない、
基地局装置。
【請求項2】
コントロールチャネルエレメント(CCE)で制御情報を移動局装置に送信し、データを前記移動局装置に送信する送信部と、
前記移動局装置から、複数の循環シフト量の内のいずれか1つの循環シフト量であって、前記CCEの番号に関連付けられた前記1つの循環シフト量で定義される系列を用いて拡散されて、送信された、ACK/NACK信号又はCQI信号を受信する受信手段と、を有し、
前記ACK/NACK信号又は前記CQI信号は、前記ACK/NACK信号又は前記CQI信号を構成するシンボル毎に、前記ACK/NACK信号に対しては、前記複数の循環シフト量の一部である、隣接する複数の第1の循環シフト量の内のいずれか1つを用いて拡散され、前記CQI信号に対しては、前記一部以外の複数の第2の循環シフト量のいずれか1つを用いて拡散され、
循環シフト量が循環的に増加する方向に、前記第2の循環シフト量に隣接する循環シフト量は、前記ACK/NACK信号及び前記CQI信号のどちらにも用いられない、
基地局装置。
【請求項3】
前記複数の第1の循環シフト量は、循環シフト量が循環的に増加する方向に、前記第2の循環シフト量から所定間隔で離れた循環シフト量である、
請求項1又は2に記載の基地局装置。
【請求項4】
前記所定間隔は、前記ACK/NACK信号に対する前記隣接する複数の第1の循環シフト量の最小の間隔よりも大きい、
請求項3に記載の基地局装置。
【請求項5】
コントロールチャネルエレメント(CCE)で制御情報を移動局装置に送信し、データを前記移動局装置に送信する送信部と、
前記移動局装置から、複数の循環シフト量の内のいずれか1つの循環シフト量であって、前記CCEの番号に関連付けられた前記1つの循環シフト量で定義される系列を用いて拡散されて、送信された、ACK/NACK信号又はCQI信号を受信する受信手段と、を有し、
前記ACK/NACK信号又は前記CQI信号は、前記ACK/NACK信号又は前記CQI信号を構成するシンボル毎に、前記ACK/NACK信号に対しては、前記複数の循環シフト量の一部である、隣接する複数の循環シフト量の内のいずれか1つを用いて拡散され、前記CQI信号に対しては、前記隣接する複数の循環シフト量と、所定間隔で離れた循環シフト量を用いて拡散されており、
前記所定間隔は、前記ACK/NACK信号に対する前記隣接する複数の循環シフト量の最小の間隔よりも大きい、
基地局装置。
【請求項6】
前記所定間隔は、2である、
請求項3から5のいずれかに記載の基地局装置。
【請求項7】
前記ACK/NACK信号を構成するシンボルと他の移動局装置から送信されるCQI信号を構成するシンボルとが、又は、前記CQI信号を構成するシンボルと他の移動局装置から送信されるACK/NACK信号を構成するシンボルとが、同じ1シンボルに配置されている、
請求項1から6のいずれかに記載の基地局装置。
【請求項8】
前記ACK/NACK信号と他の移動局装置から送信されるCQI信号とが、又は、前記CQI信号と他の移動局装置から送信されるACK/NACK信号とが、同一周波数及び同一スロットのリソースに配置されている、
請求項1から7のいずれかに記載の基地局装置。
【請求項9】
前記ACK/NACK信号は、他の移動局装置から送信されるCQI信号とコード多重され、又は、前記CQI信号は、他の移動局装置から送信されるACK/NACK信号とコード多重されている、
請求項1から8のいずれかに記載の基地局装置。
【請求項10】
循環シフト量で定義される前記系列として、系列長が12である系列が用いられている、
請求項1から9のいずれかに記載の基地局装置。
【請求項11】
前記ACK/NACK信号は、複数の直交系列の内のいずれか1つを用いて拡散されている、
請求項1から10のいずれかに記載の基地局装置。
【請求項12】
前記直交系列として、系列長が4である系列が用いられている、
請求項11に記載の基地局装置。
【請求項13】
前記CCEの番号と制御チャネルの番号とが対応づけられ、前記ACK/NACK信号又は前記CQI信号は、前記制御チャネルから特定される前記一つの循環シフト量で定義される系列を用いて拡散されている、
請求項1から12のいずれかに記載の基地局装置。
【請求項14】
前記ACK/NACK信号を逆拡散する逆拡散部、をさらに有する、
請求項1から13のいずれかに記載の基地局装置。
【請求項15】
前記CQI信号を復調する復調部、をさらに有する、
請求項1から14のいずれかに記載の基地局装置。
【請求項16】
コントロールチャネルエレメント(CCE)で制御情報を移動局装置に送信し、データを前記移動局装置に送信し、
前記移動局装置から、複数の循環シフト量の内のいずれか1つの循環シフト量であって、前記CCEの番号に関連付けられた前記1つの循環シフト量で定義される系列を用いて拡散されて、送信された、ACK/NACK信号又はCQI信号を受信する、
受信方法であって、
前記ACK/NACK信号又は前記CQI信号は、前記ACK/NACK信号又は前記CQI信号を構成するシンボル毎に、前記ACK/NACK信号に対しては、前記複数の循環シフト量の一部である、隣接する複数の第1の循環シフト量の内のいずれか1つを用いて拡散され、前記CQI信号に対しては、前記一部以外の複数の第2の循環シフト量のいずれか1つを用いて拡散され、
前記第1の循環シフト量と前記第2の循環シフト量との間の循環シフト量は、前記ACK/NACK信号及び前記CQI信号のどちらにも用いられてない、
受信方法。
【請求項17】
コントロールチャネルエレメント(CCE)で制御情報を移動局装置に送信し、データを前記移動局装置に送信し、
前記移動局装置から、複数の循環シフト量の内のいずれか1つの循環シフト量であって、前記CCEの番号に関連付けられた前記1つの循環シフト量で定義される系列を用いて拡散されて、送信された、ACK/NACK信号又はCQI信号を受信する、
受信方法であって、
前記ACK/NACK信号又は前記CQI信号は、前記ACK/NACK信号又は前記CQI信号を構成するシンボル毎に、前記ACK/NACK信号に対しては、前記複数の循環シフト量の一部である、隣接する複数の第1の循環シフト量の内のいずれか1つを用いて拡散され、前記CQI信号に対しては、前記一部以外の複数の第2の循環シフト量のいずれか1つを用いて拡散され、
循環シフト量が循環的に増加する方向に、前記第2の循環シフト量に隣接する循環シフト量は、前記ACK/NACK信号及び前記CQI信号のどちらにも用いられない、
受信方法。
【請求項18】
前記複数の第1の循環シフト量は、循環シフト量が循環的に増加する方向に、前記第2の循環シフト量から所定間隔で離れた循環シフト量である、
請求項16又は17に記載の受信方法。
【請求項19】
前記所定間隔は、前記ACK/NACK信号に対する前記隣接する複数の第1の循環シフト量の最小の間隔よりも大きい、
請求項18に記載の受信方法。
【請求項20】
コントロールチャネルエレメント(CCE)で制御情報を移動局装置に送信し、データを前記移動局装置に送信し、
前記移動局装置から、複数の循環シフト量の内のいずれか1つの循環シフト量であって、前記CCEの番号に関連付けられた前記1つの循環シフト量で定義される系列を用いて拡散されて、送信された、ACK/NACK信号又はCQI信号を受信する、
受信方法であって、
前記ACK/NACK信号又は前記CQI信号は、前記ACK/NACK信号又は前記CQI信号を構成するシンボル毎に、前記ACK/NACK信号に対しては、前記複数の循環シフト量の一部である、隣接する複数の循環シフト量の内のいずれか1つを用いて拡散され、前記CQI信号に対しては、前記隣接する複数の循環シフト量と、所定間隔で離れた循環シフト量を用いて拡散されており、
前記所定間隔は、前記ACK/NACK信号に対する前記隣接する複数の循環シフト量の最小の間隔よりも大きい、
受信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−85262(P2013−85262A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−259980(P2012−259980)
【出願日】平成24年11月28日(2012.11.28)
【分割の表示】特願2010−44173(P2010−44173)の分割
【原出願日】平成20年8月12日(2008.8.12)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】