説明

基板の切断方法及び装置

【課題】成形済基板1を切断する切断テーブル17を2個〔2個の個片化ライン26(26a、26b)〕有する基板の切断装置9(パッケージの切断ユニットB)を効率良く小型化すると共に、成形済基板1の切断加工時に切削屑を効率良く収容器に収集する。
【解決手段】基板の切断装置9(パッケージの切断ユニットB)における2個の個片化ライン26(26a、26b)の夫々を、成形済基板1を切断する切断手段と、成形済基板1を載置する切断テーブル17と、切断テーブル17を往復移動させる往復移動手段16とから構成すると共に、切断テーブル17を90度の角度で回転させる回転の中心位置を切断テーブル17の載置面20の偏心位置21に設定し且つ2個の切断テーブル17を近接位置に配置し、更に、往復移動手段16の移動方向の両側に切断屑から往復移動手段16を被覆して保護する縦壁状の蛇腹部材31を伸縮自在に設けて構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、IC等の電子部品を装着した基板を樹脂材料にて封止成形した成形済基板を切断して個々のパッケージを形成する基板の切断方法及びその装置の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、成形済基板の所要個所(切断線)をブレード(回転切断刃)等の切断手段にて切断することにより、個々のパッケージを形成することが行われているが、この切断は次のようにして行われている。
【0003】
即ち、図6に示す基板の切断装置101を用いて、例えば、まず、成形済基板1における長辺方向の切断線(縦方向の切断線4a)を切断し、次に、切断テーブルを90度の角度で回転し、成形済基板1における短辺方向の切断線(例えば、横方向の切断線4b)に沿って切断し、切断済基板1cとなる個々のパッケージ5(1c)を形成するようにしている〔成形済基板1及びパッケージ5については図5(1)を参照〕。
また、成形済基板1を切断する場合、加工液をブレード(切断手段)に噴射して切断屑(破材、カス等)を洗い流して除去するようにしている。
また、更に、成形済基板1を切断して形成した個々のパッケージ5(1c)を洗浄液で洗浄することが行われている。
なお、図6に示す基板の切断装置101には、ツインテーブル方式(2個の切断テーブルを用いる方式)が採用されている。
【0004】
即ち、図6に示す切断装置101には、例えば、成形済基板1を載置する切断テーブル(切断用の載置回転テーブル)102と、ブレード(切断手段)103と、切断テーブル102を回転させる回転機構104と、切断テーブル102の下方位置に設けられ且つ基板載置位置105と基板切断位置106との間で回転機構104を含む切断テーブル102を往復移動させる往復移動機構107と、往復移動機構107を切断屑から保護し且つ切断テーブル102の往復移動方向となる両側に水平面状に伸縮自在に各別に設けられた蛇腹部材108と、切断テーブル102に載置された成形済基板1をアライメントするアライメント機構110と、切断テーブル102に成形済基板1を供給する基板供給手段111とが設けられて構成されている。
また、図6に示す装置には、切断テーブル102と回転機構104と往復移動機構107と蛇腹部材108とからなる組(個片化ライン)が2組(ツインテーブル方式)、並列した状態で設けられて構成されている。
即ち、切断テーブル102は往復移動機構107で切断テーブル102の移動領域109に沿って往復移動することができるように構成されると共に、第1の切断テーブルの移動領域109aと第2の切断テーブルの移動領域109bとが平行状態で設けられて構成されている。
また、第1の切断テーブルの移動領域109aと第2の切断テーブルの移動領域109bとの下方位置には成形済基板1を切断することによって発生した切断屑(切削屑)を収容する収容器(図示なし)が設けられて構成されている。
更に、図6に示す切断装置101においては、2個の切断テーブル102が、即ち、第1の切断テーブル102aと第2の切断テーブル102bとが隣接した状態で、同時に、移動且つ回転しても衝突(干渉)しないように配置されて構成されている。
【0005】
従って、図6に示す切断装置101において、例えば、まず、基板供給手段111から基板載置位置105にある第1の切断テーブル102aに成形済基板1を供給セットして第1のアライメント機構110aでアライメントし、成形済基板1を載置した第1の切断テーブル102aを第1の往復移動機構107aで基板載置位置105から基板切断位置106に移動させる。
次に、成形済基板1における縦方向の切断線4aをブレード103で切断し、次に、第1の回転機構104aを用いて、第1の切断テーブル102aを、切断テーブル102a(の載置面)の中央位置(図例では、回転機構104の円形状の中心位置)に設定された回転軸112(112a)の軸心位置(回転の中心位置となる)にて、90度の角度で回転させ、更に、成形済基板1における横方向の切断線4bをブレード103で切断して個々のパッケージ5(1c)を形成するようにしている。
また、第2の切断テーブル102bにおいて、第1の切断テーブル102aと同様に、まず、第2のアライメント機構110bでアライメントされた成形済基板1を載置した第2の切断テーブル102bを、第2の往復移動機構107bで基板切断位置106に移動させてブレード103で成形済基板1の縦方向の切断線4aを切断すると共に、第2の回転機構104bで第2の切断テーブル102aを90度の角度で回転させ、次に、ブレード103で成形済基板1における横方向の切断線4bを切断することにより、個々のパッケージ5(1c)を形成するようにしている。
なお、成形済基板1をブレード103で切断する時、ブレードに加工液を噴射して切断屑を除去することになる。
【0006】
また、従来から、切断された個々のパッケージ5(1c)を基板切断位置106から基板載置位置105に移動させて戻すときに、図示はしていないが、洗浄部にて洗浄液にて洗浄して乾燥することが行われている。
【0007】
【特許文献1】特開2005−183586号(図1及び段落〔0019〕の後段を参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
さて、近年、基板の切断装置(101)を設置する工場スペースが狭小になり、装置の小型化が要求されるようになってきている。
しかしながら、前述したように、第1の切断テーブル102a、或いは、第2の切断テーブル102bの中央位置に設定された回転軸112a、112bで90度の角度で回転させるため、回転半径が大きくなり、2個の切断テーブル102a、102bの間隔(X方向の距離)113が大きくなり易い。
即ち、第1の切断テーブル102aと第2の切断テーブル102bとの間隔(距離)113が大きくなり易く(広くなり易く)、基板の切断装置101が大型化すると云う弊害がある。
従って、2個の切断テーブル102(102a、102b)の構成を有する基板の切断装置101を用いて、成形済基板1を切断して個々のパッケージ5(1c)を形成する場合において、基板の切断装置101における切断テーブル102の間隔を効率良く短縮することにより、基板の切断装置101を小型化することができる基板の切断方法及びその装置を提供することが求められている。
【0009】
また、前述したように、切断テーブル102(102a、102b)の往復移動方向における両側には、往復移動機構107(107a、107b)を、切断屑を含む加工液及び洗浄液から保護する蛇腹部材108(108a、108b)が伸縮自在に且つ水平面状に設けられて構成されている。
しかしながら、この場合、2個の切断テーブル102(102a、102b)の間の間隔(距離)114が、即ち、蛇腹部材108(108a、108b)の間を含む移動領域109(109a・109)の間の距離114が狭いために、この狭小間隔114に切断屑を効率良く落下させることができず、したがって、水平面状の蛇腹部材108(108a、108b)の上に切断屑が残存してしまうことになる。
従って、水平面状の蛇腹部材108(108a、108b)の上に切断屑が残存することを効率良く防止することができず、切断屑を収容器に効率良く収集することができないと云う弊害がある。
【0010】
また、成形済基板1を切断して発生した切断屑は水平面状の蛇腹部材108に、蛇腹部材108が水平面状であるために、蛇腹部材108の面に多量に残存して付着し易い。
このために、水平面状の蛇腹部材108に切断屑を載置付着した状態で、特に、切断屑を蛇腹部材108に挟んだ状態で、当該蛇腹部材108を往復移動した場合、挟持切断屑にて水平面状の蛇腹部材108の面に破れや傷等の損傷(ダメージ)が発生し易い。
従って、蛇腹部材108に発生する損傷(ダメージ)を効率良く低減させることができないと云う弊害がある。
また、この蛇腹部材108の損傷(ダメージ)のために、蛇腹部材108から水漏れ等の事故が発生し易く、切断装置101を修繕するために、切断装置101を停止して生産を中止しなければならず、製品(個々のパッケージ5)の生産性を効率良く向上させることができないと云う弊害がある。
【0011】
従って、本発明は、成形済基板を切断する基板の切断装置を小型化することができる基板の切断方法及びその装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、成形済基板を切断するときに、切断屑を効率良く収容器に収集することができる基板の切断方法及びその装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、成形済基板を切断する切断装置に設けられる蛇腹部材に発生する損傷(ダメージ)を効率良く低減させることができる基板の切断方法及びその装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、製品(個々のパッケージ5)の生産性を効率良く向上させることができる基板の切断方法及びその装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断方法は、基板の切断装置を用いて、成形済基板を切断テーブルに載置した状態で切断手段にて切断して個々のパッケージを形成する基板の切断方法であって、まず、前記した成形済基板における第1の方向の切断部を前記切断手段にて切断し、次に、前記した切断テーブルをテーブルの偏心位置を回転の中心位置にして所要の角度で回転させると共に、前記した成形済基板における第2の方向の切断部を前記切断手段にて切断することによって個々のパッケージを形成するように構成したことを特徴とする。
【0013】
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断方法は、前記した切断テーブルを基板載置位置と基板切断位置との間で往復移動させると共に、前記した基板載置位置で前記した切断テーブルに成形済基板を載置して前記した基板切断位置に移動させ、前記した基板切断位置で前記した切断テーブル上の成形済基板を切断して個々のパッケージを形成することを特徴とする。
【0014】
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断方法は、前記した切断テーブルを基板載置位置と基板切断位置との間に往復移動手段にて往復移動させると共に、前記した切断テーブルの往復移動時に、前記した切断テーブルの両側に各別に設けた縦壁状の蛇腹部材にて前記した往復移動手段を被覆した状態で、前記した切断テーブルの往復移動方向に沿って前記した切断テーブル両側の蛇腹部材を各別に伸縮させることを特徴とする。
【0015】
また、前記技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断方法は、基板の切断装置を用いて、成形済基板を切断テーブルに載置した状態で切断手段にて切断して個々のパッケージを形成する基板の切断方法であって、前記した切断テーブルを基板載置位置と基板切断位置との間に往復移動手段にて往復移動させると共に、前記した切断テーブルの往復移動時に、前記した切断テーブルの両側に各別に設けた縦壁状の蛇腹部材にて前記した往復移動手段を被覆した状態で、前記した切断テーブルの往復移動方向に沿って前記した切断テーブル両側の蛇腹部材を各別に伸縮させることを特徴とする。
【0016】
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断方法は、前記した切断テーブルを2個、近接した状態で設けて構成する共に、前記した切断テーブルの基板載置位置と基板切断位置との間を前記した2個の切断テーブルが各別に往復移動するように構成したことを特徴とする。
【0017】
また、前記技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断方法は、基板の切断装置を用いて、成形済基板を切断テーブルに載置した状態で切断手段にて切断して個々のパッケージを形成する基板の切断方法であって、前記した切断テーブルを2個、設けて構成すると共に、前記した2個の切断テーブルの長辺方向が互いに平行状態となるように配設する工程と、前記した2個の切断テーブルを近接位置に配置する工程と、前記した2個の切断テーブルの夫々において、前記した切断テーブルを切断テーブルの基板載置位置と基板切断位置との間に往復移動させる移動領域を各別に且つ並設した状態で設ける工程と、前記した基板の載置位置において、前記した2個の切断テーブルにおける一方の或いは他方の切断テーブルに成形済基板を載置する工程と、前記した一方の切断テーブルを前記した基板載置位置から前記した基板切断位置に移動させる工程と、前記した基板切断位置において、前記した一方の或いは他方の切断テーブルに載置した成形済基板における第1の方向の切断部を前記した切断手段で切断する工程と、前記した基板切断位置において、前記した一方の或いは他方の切断テーブルをテーブルの偏心位置を回転の中心位置にして所要の角度で回転させる工程と、前記した基板切断位置において、前記した一方の或いは他方の切断テーブルに載置した成形済基板における第2の方向の切断部を前記した切断手段にて切断して個々のパッケージを形成する工程と、前記した一方の或いは他方の切断テーブルに前記した個々のパッケージを載置した状態で前記した一方の或いは他方の切断テーブルを回転させて元の所要位置に戻す工程と、前記した一方の或いは他方の切断テーブルに前記した個々のパッケージを載置した状態で前記した基板切断位置から基板載置位置に移動させる工程とを備えたことを特徴とする。
【0018】
また、前記技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断方法は、前記した基板切断位置において、前記した一方の或いは他方の切断テーブルをテーブルの偏心位置を回転の中心位置にして所要の角度で回転させる工程と、前記した基板切断位置において、前記した回転した一方の或いは他方の切断テーブルに載置した成形済基板における第2の方向の切断部を前記した切断手段で切断する工程と、前記した基板切断位置において、前記した一方の切断テーブルを或いは他方の切断テーブルをテーブルの偏心位置を回転の中心位置にして所要の角度で回転させて元の所要位置に戻す工程と、前記した基板切断位置において、前記した一方の或いは他方の切断テーブルに載置した成形済基板における第1の方向の切断部を前記した切断手段にて切断して切断済基板となる個々のパッケージを形成する工程と、前記した一方の或いは他方の切断テーブルに前記した個々のパッケージを載置した状態で前記した基板切断位置から基板載置位置に移動させる工程とを含むことを特徴とする。
【0019】
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断方法は、前記した切断テーブルに載置された成形済基板を切断して形成された個々のパッケージを、前記した基板切断位置から基板載置位置に移動する時に、前記した切断テーブル上の個々のパッケージを洗浄して乾燥することを特徴とする。
【0020】
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断装置は、成形済基板の所要個所を切断する切断手段と、前記した成形済基板を載置する切断テーブルと、前記した切断テーブルを往復移動させる往復移動手段とを有する基板の切断装置であって、前記した切断テーブルを所要の角度で回転させる回転の中心位置を前記した切断テーブルにおける偏心位置に設けて構成したことを特徴とする。
【0021】
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断装置は、前記した切断テーブルの両側に前記した切断テーブルを往復移動させる往復移動手段を被覆する縦壁状の蛇腹部材を各別に設けると共に、前記した両側の蛇腹部材を前記した切断テーブルを往復移動する方向に伸縮自在に設けて構成したことを特徴とする。
【0022】
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断装置は、成形済基板の所要個所を切断する切断手段と、前記した成形済基板を載置する切断テーブルと、前記した切断テーブルを往復移動させる往復移動手段とを有する基板の切断装置であって、前記した切断テーブルの両側に前記した往復移動手段を被覆する縦壁状の蛇腹部材を設けると共に、前記した蛇腹部材を前記した切断テーブルを移動する方向に伸縮自在に設けて構成したことを特徴とする。
【0023】
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断装置は、前記した切断テーブルを2個、設けると共に、前記した2個の切断テーブルを近接位置にて配置して構成し、更に、前記した各切断テーブルに載置した成形済基板の長辺方向が互いに平行となるように前記した切断テーブルが往復移動する移動領域を設定して構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、成形済基板を切断する基板の切断装置を小型化することができる基板の切断方法及びその装置を提供することができると云う優れた効果を奏する。
また、本発明によれば、成形済基板を切断するときに、切断屑を効率良く収容器に収集することができる基板の切断方法及びその装置を提供することができると云う優れた効果を奏する。
また、本発明によれば、成形済基板を切断する切断装置に設けられる蛇腹部材に発生する損傷を効率良く低減させることができる基板の切断方法及びその装置を提供することができると云う優れた効果を奏する。
また、本発明によれば、製品(個々のパッケージ5)の生産性を効率良く向上させることができる基板の切断方法及びその装置を提供することができると云う優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、実施例図を用いて、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る基板の切断装置である。
図2は、図1に示す切断装置に設けられたパッケージの切断ユニットである。
図3、図4は、図2に示す切断ユニットの要部である。
図5(1)は本発明に用いられる成形済基板である。
図5(2)は、図5(1)に示す成形済基板を切断して形成したパッケージである。
【0026】
(本発明に用いられ成形済基板とパッケージとについて)
また、図5(1)に示すように、成形済基板1には、ボール面(基板面)1aとその反対側の面となるモールド面1bとが設けられて構成されている。
また、成形済基板1には、基板2と、成形済基板1(基板2)のモールド面(樹脂面)1a側に設けられた樹脂成形体3とが設けられて構成されると共に、成形済基板1(基板2)のボール面(基板面)1a側には切断線4が設定されるように構成されている。
また、図5(2)に示すように、成形済基板1の切断線4を切断して分離形成されたパッケージ5には、成形済基板1と同様に、ボール面5aとその反対側の面となるモールド面5bとが設けられて構成されている。
また、パッケージ5には、基板部6と、パッケージ5(基板部6)のモールド面5a側に設けられた樹脂部7とが設けられて構成されている。
また、基板部6(基板2)のボール面5a(1a)側にはボール電極8が形成されていることがある。
また、図5(1)に示すように、成形済基板1から切断分離された切断済基板1cとなる個々のパッケージ5の集合体(外観は成形済基板1と同様の大きさ)を5(1c)で示すものである。
従って、後述するように、本発明に係る基板の切断装置を用いて、成形済基板1を切断することにより、個々のパッケージ5(1c)を形成することができる。
また、図5(1)において、4aは矩形状の成形済基板1の長辺に平行状態で対応した長辺方向の切断線(第1の方向の切断部)であり、4bは短辺に平行状態で対応した短辺方向の切断線(第2の方向の切断部)である。
なお、この切断線(切断部)の方向に関連して言及すると、成形済基板1を切断する切断線は任意の方向に設定されるものであり、種々の方向(例えば、第1の方向或いは第2の方向)に設定することができる。
【0027】
(本発明に係る基板の切断装置の構成について)
即ち、図1に示すように、本発明に係る基板の切断装置9は、成形済基板1を装填する基板の装填ユニットAと、基板の装填ユニットAから移送された成形済基板1を個々のパッケージ5に切断(分離)する基板の切断ユニットBと、基板の切断ユニットBで切断された個々のパッケージ5を外観検査して良品と不良品とに選別するパッケージの検査ユニットCと、パッケージの検査ユニットCで検査選別されたパッケージを良品と不良品とに各別にトレイに収容するパッケージの収容ユニットDとから構成されている。
【0028】
従って、まず、基板の装填ユニットAに装填された成形済基板1を基板の切断ユニットBに移送して個々のパッケージ5に切断し、次に、切断された個々のパッケージ5をパッケージの検査ユニットCで検査して選別すると共に、パッケージの収容ユニットDでパッケージ5を良品と不良品とに各別に収容することができるように構成されている。
また、本発明に係る基板の切断装置9においては、前述した各ユニットA・B・C・Dがこの順で互いに着脱自在に連結して装設することができるように構成されている。
また、本発明に係る基板の切断装置9においては、例えば、連結具10にて各ユニットA・B・C・Dを着脱自在に連結することができるように構成されている。
また、図1に示す基板の切断装置9において、9aは装置前面であり、9bは装置後面である。
なお、本発明は、基板の切断装置9におけるパッケージの切断ユニットBに関するものである。
【0029】
(本発明に係るパッケージの切断ユニットの構成について)
即ち、図2に示すように、基板の切断ユニットBには、基板の整列機構部11と、基板の切断機構部12とが設けられて構成されている。
なお、基板の整列機構部11には、基板の装填ユニットAからの成形済基板1を供給する基板供給台13と、基板供給台13に供給された成形済基板1を係着し且つ所要の角度(例えば、90度)で回転させて所要の方向に整列された成形済基板1を基板の切断機構部12側に供給セットする基板の回転整列手段14とが設けられて構成されている。
従って、まず、基板の装填ユニットAからを基板供給台13に成形済基板1を供給セットし、次に、基板供給台13から成形済基板1を係着して持ち上げ、更に、所要の角度にて回転させることにより、成形済基板1を所要の方向に整列して基板の切断機構部12側に供給することができるように構成されている。
【0030】
(基板の切断機構部の構成について)
本発明に係る基板の切断装置9は、ツインテーブル方式であって、図2に示すように、基板の切断機構部12には、基板の切断(基板の個片化)に関して、2個の組(装置内の生産ラインとなる個片化ライン)が配置されて構成されると共に、これらの組はY方向に平行状態で配置され、その配設位置は後述する切断テーブル17の移動領域26と概ね一致している。
なお、図2に示す図例では、2個の組の個片化ライン(切断テーブル17の移動領域26)について、向かって左側に第1の個片化ライン(第1の切断テーブル17aの移動領域26a)が配置され、向かって右側に第2の個片化ライン(第2の切断テーブル17bの移動領域26b)が配置されている。
また、基板の切断機構部12には、第1及び第2の個片化ライン(切断テーブル17の移動領域26)の夫々において、基板の載置手段15と、基板載置手段15をY方向に往復移動させて案内する往復移動手段16とが設けられて構成されている。
従って、第1の個片化ライン26aにおいて、第1の基板載置手段15aを第1の往復移動手段16aで往復移動させることができるように構成されると共に、第2の個片化ライン26bにおいて、第2の基板載置手段15bを第2の往復移動手段16bで往復移動させることができるように構成されている。
なお、基板の切断機構部12における個片化ライン(移動領域26)関連の構成部材について、第1については、添字として「a」を付し、第2については、添字として「b」を付すものである。
【0031】
即ち、基板載置手段15には、成形済基板1を、モールド面1aを下面にした状態で(或いは、基板面1bを上面にした状態で)載置する切断テーブル(切断用の載置回転テーブル)17が設けられて構成されると共に、図示はしていないが、切断テーブル17には切断テーブル17に載置した成形済基板1を吸着固定する吸引孔と真空ポンプ等の真空引き機構とを含む吸着機構が設けられて構成されている。
また、切断テーブル17の下端側には切断テーブル17を回転させる回転機構18が設けられると共に、回転機構18はテーブル取付台19の上に載置した状態で設けられて構成され、下側から上側にZ方向に、テーブル取付台19、回転機構18、切断テーブル17の順で配置されて構成されている。
また、回転機構18を用いて、切断テーブル17の載置面20に設定された偏心位置21を回転の中心位置にして〔回転軸の軸心位置(軸芯位置)として〕、切断テーブル17を所要の角度にて(例えば、90度の角度にて)所要の方向に、回転(偏心回転)させることができるように構成されている。
従って、まず、切断テーブル17のテーブル載置面20に回転整列手段14にて整列された成形済基板1を供給セットすることにより、吸着機構にて成形済基板1をそのモールド面1a側で切断テーブル17(20)に吸着固定し、次に、回転機構18にて偏心位置21を回転の中心位置にして(回転軸の軸心位置として)所要の角度で所要の方向に回転させることができるように構成されている。
【0032】
また、基板載置手段15を往復移動させる往復移動手段16には、往復移動手段の本体(設置台)16と、往復移動手段の本体16における基板載置手段15の側面に往復移動方向(Y方向)に設けられた2本のガイドレール部材22と、テーブル取付台19(切断テーブル17と回転機構18とを含む基板載置手段15を固着した状態でガイドレール部材22に摺動して案内する摺動部材(スライダー)23と、摺動部材23をY方向に往復移動するボールねじ等の往復駆動機構(図示なし)とが設けられて構成されている。
また、往復移動手段の本体16の上方側には、ガイドレール部材22と摺動部材23を含む往復移動手段の本体16と、後述する切断屑防止用(或いは、対切断屑防護用)の蛇腹部材31とを被覆することにより、切断屑を含む加工液及び洗浄液から往復移動手段の本体16と蛇腹部材31とを保護するカバー部32が設けられて構成されている。
即ち、切断テーブル17(基板載置手段15及び摺動部材23)を往復駆動機構(往復駆動手段16)でY方向に往復移動させることができるように構成されている。
従って、個片化ラインにおいて、往復駆動機構(往復駆動手段16)で切断テーブル17を基板載置位置24と基板切断位置25との間を(即ち、切断テーブルの移動領域26内を)往復移動させることかできるように構成されている。
なお、当然ではあるが、摺動部材23と切断テーブル17とを含む基板載置手段15とを一体にして往復摺動させることができるように構成されている。
【0033】
(アライメント機構について)
また、切断テーブル17の移動領域26における基板載置位置24側には切断テーブル17に供給セットした成形済基板1の基板面1aをアライメントして基板面1aに所要の切断線4(4a、4b)を設定するアライメント機構27(第1のアライメント機構27a及び第2のアライメント機構27b)が設けられて構成されている。
従って、第1の切断テーブル17aに載置した成形済基板1を第1のアライメント機構27aでアライメントすることができると共に、第2の切断テーブル17bに載置した成形済基板1を第2のアライメント機構27bでアライメントすることができる。
なお、本発明において、2個の切断テーブル17(17a、17b)に各別に供給セットした成形済基板1(2枚)に対して、1個のアライメント機構27を設ける構成を採用しても良い。
【0034】
(切断手段について)
また、切断テーブル17の移動領域26における基板切断位置25側には、ブレード(回転切断刃)等の切断手段、即ち、第1の切断手段28及び第2の切断手段29が設けられて構成されている。
また、第1の切断手段28と第2の切断手段29とは各別に独立してX方向に或いはY方向に往復移動することができるように構成されている。
また、通常、図例に示すように、第1の切断手段28と第2の切断手段29とは互いにそのブレード側を対向配置した状態で設けられて構成されている。
また、第1の切断手段28及び第2の切断手段29には、成形済基板1を切断するときに、ブレードに加工液を噴射して切断屑(切削屑)を除去する加工液噴射手段(図示無し)が各別に設けられて構成されている。
従って、第1の切断手段(ブレード)28と第2の切断手段(ブレード)29とに各別に加工液を噴射した状態で、第1の切断テーブル17a(或いは第2の切断テーブル17b)に載置した成形済基板1(1枚)を、第1の切断手段28と第2の切断手段29とを用いて切断することにより、切断済基板となる個々のパッケージ5(1c)を形成することができる。
なお、切断手段28、29による基板の切断時において、切断テーブル17(成形済基板1)に対して切断手段28、29を相対的に移動させて成形済基板1を切断することができる。
例えば、まず、切断手段(ブレード)28、29を下動して成形済基板1に接触した競り込みを入れ、次に、切断テーブル17をY方向に移動させることにより、成形済基板1を切断することができる。
【0035】
(洗浄部と切断屑の収容器とについて)
また、切断テーブル17の移動領域26(第1の移動領域26a或いは第2の移動領域26b)における基板切断位置25と基板載置位置24と中間部には、切断された切断済基板となる個々のパッケージ5(1c)に洗浄液を噴射することにより、個々のパッケージ5(1c)を洗浄して乾燥する洗浄部30が設けられて構成されている。
また、第1の切断テーブル17aの移動領域26a及び第2のテーブル17bの移動領域26bの下方位置には、切断屑を収容する収容器(図示なし)が設けられて構成されている。
従って、切断手段28・29にて切断された個々のパッケージ5(1c)を載置した切断テーブル17を基板切断位置25から基板載置位置24に移動して戻るときに、切断テーブル17に個々のパッケージ5(1c)を載置した状態で、洗浄部30にて個々のパッケージ5(1c)を洗浄した乾燥することができるように構成されている。
【0036】
(蛇腹部材について)
また、1個の個片化ライン(切断テーブル17の移動領域26)における基板載置手段15において、前記したテーブル取付台19(切断テーブル17)における往復移動方向となる両側には、切断屑防止用の縦壁状の蛇腹部材31が吊り下げられた状態で(垂直状態で)各別に基板載置手段15の往復移動方向に伸縮自在に装設されて構成されている。
即ち、縦壁状の蛇腹部材31は、切断テーブル17を往復移動する往復移動手段16の側方位置において、基板載置手段15における往復移動方向の両側に各別に設けられて構成されると共に、蛇腹部材31の一端はテーブル取付台19側(図例では、摺動部材23)に固設され、且つ、蛇腹部材31の他端は往復移動手段の本体16の端部に固設されて構成されている。
このために、基板載置手段15における往復移動方向の両側に各別に設けられた縦壁状の蛇腹部材31にて往復移動手段16を載置した状態で、切断屑から往復移動手段16を縦壁状の蛇腹部材31にて効率良く防護することができるように構成されている。
即ち、従来、蛇腹部材108が水平面状であるため、成形済基板1の切断時に或いはパッケージ5の洗浄時において、落下する切断屑の障害となっていた。
しかしながら、本発明においては、蛇腹部材31を縦壁状に構成したので、縦壁状の蛇腹部材31が落下する切断屑の障害となることを効率良く防止することができる。
【0037】
また、この蛇腹部材31は縦壁状であるため、例えば、この縦壁状の蛇腹部材31の縦壁面に成形済基板1を切断したときに発生する切断屑が付着した場合、洗浄部31にて洗浄液で効率良く洗浄することができるので、切断屑を蛇腹部材31の縦壁面から下方向に効率良く洗い流して切断屑を収容器に効率良く収容することができる。
即ち、切断された個々のパッケージ5(1c)を載置した切断テーブル17が洗浄部31を通過中に洗浄される場合において、この縦壁状の蛇腹部材31に付着した切断屑を効率良く除去することができる。
従って、成形済基板1を切断するときに、縦壁状の蛇腹部材31に付着した切断屑を効率良く除去し得て、切断屑を効率良く収容器に収集することができる。
なお、従来の水平面状の蛇腹部材108の構成に比べて、本発明の縦壁状の蛇腹部材31で構成したため、切断屑が落下するために障害となった従来の水平面状の蛇腹部材108がなくなったので、成形済基板1を切断するときに発生する切断屑を効率良く収容器に収容することができる。
また、更に、基板載置手段15を往復移動させる往復移動手段16を被覆する縦壁状の蛇腹部材31にて、この往復移動手段16を切断テーブル17上で成形済基板1を切断することによって発生する切断屑から保護することができる。
【0038】
また、従来、水平面状の蛇腹部材108を用いたため、この蛇腹部材108を装置に設置するための設置スペースが平面的に拡大する傾向にあり、装置が大型化し易かった。
しかしながら、本発明において、蛇腹部材を縦壁状で設ける構成を採用したので、蛇腹部材の設置スペースが拡がることなく効率良く縮小することができる。
従って、縦壁状の蛇腹部材31を採用したことにより、蛇腹部材の設置スペースを効率良く縮小し得て、基板の切断装置全体を効率良く小型化することができる。
なお、本発明においては、偏心位置21(21a、21b)で回転する切断テーブル17(17a、17b)を2個、近接位置(間隔33)に配設する構成と、縦壁状の蛇腹部材31(31a、31b)の構成とを、併用することによって、基板の切断装置全体を効率良く小型化することができる。
【0039】
(パッケージの洗浄方法について)
前述した蛇腹部材31に関連してパッケージ5(1c)を洗浄部30で洗浄する場合について言及すると、例えば、基板載置位置24において、第1の切断テーブル17aの載置面20aに成形済基板1を供給セットして第1のアライメント機構27aでアライメントし、第1の移動領域26aで第1の切断テーブル17aを基板切断位置25に移動させる。
次に、第1の切断手段28と第2の切断手段29とを用いて、切断手段28、29に加工液を噴射した状態で、第1の切断テーブル17aに載置した成形済基板1を切断して個々のパッケージ5(1c)を形成することができる。
このとき、基板の切断時に発生した切断屑が第1の蛇腹部材31aに付着することになる。
この状態で、次に、第1の切断テーブル17aに切断した個々のパッケージ5(1c)を載置した状態で基板載置位置24に個々のパッケージ5(1c)を移動させて戻すことになる。
このとき、洗浄部30において、第1の切断テーブル17a上のパッケージ5を洗浄して乾燥すると共に、蛇腹部材31aの縦壁面に付着した切断屑を洗浄液で効率良く洗い流すことができる。
従って、蛇腹部材31aに付着した切断屑を洗浄液で効率良く洗い流し得て、切断屑を収容器に効率良く収集することができる。
【0040】
(切断テーブルの偏心位置について)
前述したように、本発明においては、切断テーブル17の載置面20(20a、20b)における偏心位置21(21a、21b)を回転の中心位置に(回転軸の軸心位置に)設定する構成である。
この切断テーブル17(17a、17b)の偏心位置21(21a、・21b)は、切断テーブル17(17a、17b)の載置面20(20a、20b)における中央位置(即ち、従来例に示す中央位置112)を除く位置である。
なお、例えば、矩形状の切断テーブル17(17a、17b)の偏心位置21(21a、21b)について、切断テーブル17(成形済基板1)における長辺と短辺とからなる矩形状の載置面20(20a、20b)において、その短辺同士の中間点の位置を結んで形成され且つ長辺に平行な垂線上に設定することができる。
【0041】
(偏心位置で回転する第1及び第2の切断テーブルの近接状態について)
また、例えば、第1の切断テーブル17a(17)と第2の切断テーブル17b(17)とは、互いに、その長辺方向がY方向に平行状態になるように構成されている。
或いは、第1の切断テーブル17a(17)に載置した成形済基板1と、第2の切断テーブル17bに載置した成形済基板1とは、互いに、その長辺方向がY方向に平行状態になるように構成されている。
従って、この状態で、第1の切断テーブル17aと第2の切断テーブル17bとが近接位置の最小の間隔33となるように構成されている。
また、この状態で、基板載置位置24と基板切断位置25との間を、第1の切断テーブル17aと第2の切断テーブル17bとが互いに衝突(干渉)することなく往復移動することができるように構成されている。
従って、第1の切断テーブル17aと第2の切断テーブル17bとはこれ以上に近接して配置できない位置に設けられて構成されていることになる。
なお、第1の切断テーブル17aと第2の切断テーブル17bとは、互いに隣接した状態で且つ同時に、偏心位置を回転軸の軸心位置として回転しないように構成され、切断テーブル17(17a・17b)同士が衝突(干渉)しないように回転することができるように構成されている。
また、第1の切断テーブル17a(第2の切断テーブル17b)は、基板切断位置25において、単独状態で、更に、第2の切断テーブル17bが隣接しない状態で(例えば、第2の切断テーブル17bが基板載置位置24に存在する状態で)、偏心位置21aを回転の中心にして所要の角度で回転することができるように構成されている。
従って、前述したように、第1の切断テーブル17aと第2の切断テーブル17bとを近接した状態で且つ近接位置の最小の間隔33で設ける構成であるので、切断テーブルの中央位置112(112a、112b)に回転の中心位置が存在する従来例(間隔113)に比べて、基板の切断装置全体の大きさを効率良く小型化することができる。
【0042】
(成形済基板における長辺方向の切断と短辺方向の切断との順序について)
例えば、基板切断位置25において、第1の切断手段28及び第2の切断手段29を用いて、まず、成形済基板1を第1の切断テーブル17aの移動方向に平行な長辺方向の切断線4aを、所要数本、切断し、次に、第1の切断テーブル17aを(例えば、図2に示す図例に向かって右回りで)90度の角度で回転させることにより、成形済基板1の短辺方向の切断線4bを、所要数本、切断し、第1の切断テーブル17aを反対方向に(例えば、図2に示す図例に向かって左回りで)90度の角度で回転させて元の位置に戻すことができる。
なお、この後、切断された個々のパッケージ5(1c)を載置した第1の切断テーブル17aは基板載置位置24に移動すると共に、基板載置位置24から個々のパッケージ5を係着して、次のパッケージの検査ユニットCに移送されることになる。
【0043】
また、例えば、基板切断位置25において、まず、第2の切断テーブル17aを(例えば、図2に示す図例に向かって左回りで)90度の角度で回転させることにより、成形済基板1の短辺方向の切断線4bを、所要数本、切断し、次に、第2の切断テーブル17bを反対方向に(例えば、図2に示す図例に向かって右回りで)90度の角度で回転させて元の位置に戻すと共に、成形済基板1を第2の切断テーブル17bの移動方向に平行な長辺方向の切断線4aを、所要数本、切断することができる。
なお、この後、前述した第1の切断テーブル17aの場合と同様に、切断された個々のパッケージ5(1c)を載置した第2の切断テーブル17bを基板載置位置24に移動させ、次のパッケージの検査ユニットCに移送することになる。
【0044】
(基板の切断方法について)
まず、基板の装填ユニットAから基板の切断ユニットBにおける基板の整列機構部11(基板供給台13)に成形済基板1を供給セットすると共に、回転整列手段14にて成形済基板1を所要の方向に整列し、基板載置位置24に存在する第1の切断テーブル17a(或いは、第2の切断テーブル17b)の載置面20(20a、20b)に供給し吸着固定する。
次に、成形済基板1を載置した状態で第1の切断テーブル17aを基板切断位置25に移動させることができる。
このとき、第1の切断テーブル17a(テーブル取付台19a)の両側に各別に設けた縦壁状の蛇腹部材31aを、その一方は伸長させ、また、その他方は縮小させて第1の切断テーブル17aを移動させることができる。
次に、第1の切断テーブル17aの載置面20aにおける偏心位置21aを回転の中心位置にして所要の角度(90度の角度)で第1の切断テーブル17aを回転させる。
このとき、成形済基板1における短辺方向の切断線4bを第1の切断手段28と第2の切断手段29とを用いて切断することができる。
次に、この短辺方向の切断線4bを切断した成形済基板1を載置した第1の切断テーブル17aを、偏心位置21aを回転の中心にして反対方向に所要の角度にて回転させて元の位置に戻すと共に、成形済基板の長辺方向の切断線を第1の切断手段28と第2の切断手段29とを用いて切断する。
このとき、第1の切断テーブル17aの載置面20aに個々のパッケージ5(切断済基板1c)を形成することができる。
次に、個々のパッケージ5(切断済基板1c)を載置した第1の切断テーブル17aを基板切断位置25から基板載置位置24に第1の縦壁状の蛇腹部材31aを個別に伸長させ或いは縮小させて移動させることができる。
このとき、第1の切断テーブル17aを往復移動させる第1の往復移動手段16aを切断屑から保護する縦壁状の蛇腹部材31aで被覆した状態で、第1の切断テーブル17aを往復移動させることができる。
また、このとき、洗浄部30にて第1の切断テーブル17aに載置した個々のパッケージ5(1c)を洗浄して乾燥することができると共に、縦壁状の蛇腹部材31aに付着した切断屑を洗浄液で洗い流して切断屑を収容器に効率良く収容することができる。
従って、基板載置位置24において、第1の切断テーブル17aに載置した(切断洗浄済の)個々のパッケージ5(1c)を係着してパッケージの検査ユニットCに移送することができる。
【0045】
なお、本発明において、基板切断位置25において、まず、基板載置位置24から移動した第1の切断テーブル17a上における成形済基板1の長辺方向の切断線4aを切断して、第1の切断テーブル17aを、偏心位置21aを回転の中心位置にして回転させ、次に、成形済基板1における短辺方向の切断線5bを切断して第1の切断テーブル17aを反対方向に回転させる構成を採用しても良い。
【0046】
即ち、本発明においては、成形済基板1を載置する切断テーブル17の回転の中心位置を切断テーブル17の載置面20における偏心位置21に設定して構成し、且つ、2個の切断テーブル17(17a、17b)を近接位置(間隔33)で(平行状態で)並走して移動することができるように配置して構成したので、基板の切断装置全体の大きさを効率良く小型化することができる。
【0047】
即ち、本発明は、前述したように、成形済基板1を載置する切断テーブル17を取り付けるテーブル取付台19(基板載置手段15)の往復移動方向の両側に、図例では、摺動部材23の両側に、切断テーブル17を往復移動させる往復移動手段16を切断屑から保護する縦壁状の蛇腹部材31を、切断テーブル17の往復移動方向に伸縮自在に設けた構成である。
また、更に、本発明においては、洗浄部30において、縦壁状の蛇腹部材31に付着した切断屑を効率良く洗い流すことができるので、切断屑を効率良く収容器に収集することができる。
【0048】
また、従来、成形済基板1を切断することによって発生した切断屑は、従来の水平面状の蛇腹部材108の面に、蛇腹部材108が水平面状であるために、切断屑が多量に残存して付着し易い。
このために、従来の水平面状の蛇腹部材108に切断屑を載置付着した状態で(特に、切断屑を蛇腹部材108に挟んだ状態で)当該蛇腹部材108を往復移動した場合、この挟持切断屑によって水平面状の蛇腹部材108(の面)に破れや傷等の損傷(ダメージ)が発生し易い。
従って、蛇腹部材108に発生する損傷(ダメージ)を効率良く低減させることができない。
また、この蛇腹部材108の損傷(ダメージ)のために、蛇腹部材108から水漏れ等の事故が発生し易く、切断装置101を修繕するために、切断装置101を停止して生産を中止しなければならず、製品(個々のパッケージ5)の生産性を効率良く向上させることができない。
しかしながら、本発明においては、縦壁状の蛇腹部材31を採用したので、従来の水平面状の蛇腹部材108に比べて、本発明に係る蛇腹部材31に付着する切断屑を(蛇腹部材が縦壁状であるために)少量にすることができるので、本発明に係る蛇腹部材31に付着する切断屑を効率良く低減することができる。
従って、本発明において、蛇腹部材(31)を縦壁状に形成することによって、(縦壁状の)蛇腹部材(31)に対する損傷を効率良く減少させることができる。
また、本発明によれば、縦壁状の蛇腹部材31を採用することによって、蛇腹部材(31)に発生する損傷を効率良く低減して水漏れ等の事故を効率良く防止することができるので、切断装置101を停止して生産を中止することを効率良く防止し得て、製品(個々のパッケージ5)の生産性を効率良く向上させることができる。
なお、前述したように、洗浄部30で縦壁状の蛇腹部材31に付着した切断屑を効率良く洗い流すことができるので、更に、本発明に係る縦壁状の蛇腹部材31に対する損傷を効率良く減少させることができ、且つ、製品(個々のパッケージ5)の生産性を効率良く向上させることができる。
【0049】
(本発明に係る切断テーブルと蛇腹部材との併用について)
また、本発明においては、前述した偏心位置21(21a、21b)の回転軸の軸心として回転する切断テーブル17(17a、17b)を2個、近接位置(間隔33)で配置する構成と、前述した縦壁状の蛇腹部材31(31a、31b)を伸縮自在に設ける構成とを、併用することによって、従来の2個の切断テーブル102(102a、102b)の中央位置に設定された回転軸112(112a、112b)を軸心として回転させる構成(間隔113)と、従来の水平面状の蛇腹部材108(108a、108b)とを用いる従来例に比べて、更に、基板の切断装置全体の大きさを効率良く小型化することができる。
【0050】
本発明は、前述した実施例のものに限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意且つ適宜に変更・選択して採用できるものである。
【0051】
(切断テーブルの往復移動手段について)
切断テーブル17の往復移動手段16(特に、ガイドレール部材22及び摺動部材23)について、所謂、LMガイド(登録商標)を用いることができる。
【0052】
(切断テーブルの形状、成形済基板の形状、切断線の方向について)
また、前述した実施例においては、矩形状(例えば、長方形)の切断テーブル及び矩形状(例えば、長方形)の成形済基板を例に挙げて説明したが、本発明においては、種々の形状の切断テーブル及び種々の形状の成形済基板を用いることができる。
また、前述した実施例においては、矩形状(例えば、長方形)の切断テーブルに矩形状(例えば、長方形)の成形済基板を供給セットして載置する場合に、切断テーブルの長辺方向と成形済基板の長辺方向とがY方向に平行状態となるように載置する構成を例示したが、切断テーブルに載置される成形済基板の(長辺方向の)載置方向は任意の方向に設定することができる。
また、前述した実施例においては、切断手段(28・29)で切断される切断線(切断部)4の方向(第1の方向或いは第2の方向)として縦方向の切断線4aと横方向の切断線4bとで説明したが、本発明においては、切断手段(28・29)で切断される切断線(切断部)4の方向は任意の方向である。
【0053】
(他のユニットの構成について)
即ち、基板の装填ユニットAには、成形済基板1を装填する基板装填部41と、基板装填部41から成形済基板1を押し出す押出部材42とが設けられて構成されている。
従って、基板装填部41から成形済基板1を押出部材42にて押し出すことにより、基板の切断ユニットBにおける基板の整列機構部11(基板供給台13)に成形済基板1を供給することができるように構成されている。
また、パッケージの検査ユニットCには、基板の切断ユニットBで切断された個々のパッケージ5(切断済基板1c)を供給するパッケージ供給部43と、パッケージ供給部43からの個々のパッケージ5(1c)を検査するパッケージ検査部44と、パッケージ検査部44で個々のパッケージ5を検査する検査用カメラ45と、パッケージ検査部44・45で検査されたパッケージ5を良品と不良品とに選別してパッケージの収容ユニットDに移送するパッケージ選別手段46とが設けられて構成されている。
従って、パッケージの検査ユニットCにおいて、基板の切断ユニットBからパッケージ供給部43に供給された個々のパッケージ5(1c)をパッケージ検査部44でカメラ45にて検査することにより、パッケージ選別手段46にて良品と不良品とに選別してパッケージの収容ユニットDに移送することができる。
また、パッケージの収容ユニットDには、良品を収容する良品トレイ47と、不良品を収容する不良品トレイ48とが設けられて構成されている。
従って、パッケージの収容ユニットDにおいて、パッケージの検査ユニットCで良品と検査されたパッケージ5をパッケージ選別手段46にて良品トレイ47に収容し、不良品と検査されたパッケージ5をパッケージ選別手段46にて不良品トレイ48に収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】図1は、本発明に係る基板の切断装置を概略的に示す概略平面図である。
【図2】図1に示す基板の切断装置における要部(パッケージの切断ユニット)を拡大して概略的に示す拡大概略平面図である。
【図3】図2に示す基板の切断装置(パッケージの切断ユニット)における要部を拡大して概略的に示す拡大概略斜視図である。
【図4】図3に示す基板の切断装置(パッケージの切断ユニット)における要部を拡大して概略的に示す拡大概略縦断面図である。
【図5】図5(1)は、本発明に用いられる成形済基板を概略的に示す概略斜視図であり、図5(2)は、図5(1)に示す成形済基板を切断して形成したパッケージを概略的に示す概略斜視図である。
【図6】図6は、従来の基板の切断装置(パッケージの切断ユニット)を概略的に示す概略平面図である。
【符号の説明】
【0055】
1 成形済基板
1a ボール面(基板面)
1b モールド面(樹脂面)
1c 切断済基板(パッケージ集合体)
2 基板
3 樹脂成形体
4 切断線
4a 縦方向の切断線(第1の方向の切断部)
4b 横方向の切断線(第2の方向の切断部)
5 パッケージ
5a ボール面
5b モールド面
5(1c) パッケージ集合体(切断済基板)
6 基板部
7 樹脂部
8 ボール電極
9 基板の切断装置
9a 装置前面
9b 装置背面
10 連結具
11 基板の整列機構部
12 基板の切断機構部
13 基板供給台
14 基板の回転整列手段
15 基板の載置手段
15a 第1の基板の載置手段
15b 第2の基板の載置手段
16 往復移動手段(本体)
16a 第1の往復移動手段(本体)
16b 第2の往復移動手段(本体)
17 切断テーブル
17a 第1の切断テーブル
17b 第2の切断テーブル
18 回転機構
18a 第1の回転機構
18b 第2の回転機構
19 テーブル取付台
19a 第1のテーブル取付台
19b 第2のテーブル取付台
20 載置面(切断テーブル)
20a 第1の載置面(第1の切断テーブルの載置面)
20b 第2の載置面(第2の切断テーブルの載置面)
21 偏心位置(回転軸)
21a 第1の偏心位置(第1の切断テーブルの偏心位置)
21b 第2の偏心位置(第2の切断テーブルの偏心位置)
22 ガイドレール部材
22a 第1のガイドレール部材
22b 第2のガイドレール部材
23 摺動部材
23a 第1の摺動部材
23b 第2の摺動部材
24 基板載置位置
25 基板切断位置
26 移動領域(個片化ライン)
26a 第1の移動領域(第1の切断テーブルの移動領域)
26b 第2の移動領域(第2の切断テーブルの移動領域)
27 アライメント機構
27a 第1のアライメント機構
27b 第2のアライメント機構
28 第1の切断手段
29 第2の切断手段
30 洗浄部
31 蛇腹部材
31a 第1の蛇腹部材
31b 第2の蛇腹部材
32 カバー部
32a 第1のカバー部
32b 第2のカバー部
33 最小の間隔
41 基板装填部
42 押出部材
43 パッケージ供給部
44 パッケージ検査部
45 検査用カメラ
46 パッケージ選別手段
47 良品トレイ
48 不良品トレイ
A 基板の装填ユニット
B 基板の切断ユニット
C パッケージの検査ユニット
D パッケージの収容ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の切断装置を用いて、成形済基板を切断テーブルに載置した状態で切断手段にて切断して個々のパッケージを形成する基板の切断方法であって、
まず、前記した成形済基板における第1の方向の切断部を前記切断手段にて切断し、
次に、前記した切断テーブルをテーブルの偏心位置を回転の中心位置にして所要の角度で回転させると共に、前記した成形済基板における第2の方向の切断部を前記切断手段にて切断することによって個々のパッケージを形成するように構成したことを特徴とする基板の切断方法。
【請求項2】
切断テーブルを基板載置位置と基板切断位置との間で往復移動させると共に、前記した基板載置位置で前記した切断テーブルに成形済基板を載置して前記した基板切断位置に移動させ、前記した基板切断位置で前記した切断テーブル上の成形済基板を切断して個々のパッケージを形成することを特徴とする請求項1に記載の基板の切断方法。
【請求項3】
切断テーブルを基板載置位置と基板切断位置との間に往復移動手段にて往復移動させると共に、前記した切断テーブルの往復移動時に、前記した切断テーブルの両側に各別に設けた縦壁状の蛇腹部材にて前記した往復移動手段を被覆した状態で、前記した切断テーブルの往復移動方向に沿って前記した切断テーブル両側の蛇腹部材を各別に伸縮させることを特徴とする請求項1に記載の基板の切断方法。
【請求項4】
基板の切断装置を用いて、成形済基板を切断テーブルに載置した状態で切断手段にて切断して個々のパッケージを形成する基板の切断方法であって、
前記した切断テーブルを基板載置位置と基板切断位置との間に往復移動手段にて往復移動させると共に、前記した切断テーブルの往復移動時に、前記した切断テーブルの両側に各別に設けた縦壁状の蛇腹部材にて前記した往復移動手段を被覆した状態で、前記した切断テーブルの往復移動方向に沿って前記した切断テーブル両側の蛇腹部材を各別に伸縮させることを特徴とする基板の切断方法。
【請求項5】
切断テーブルを2個、近接した状態で設けて構成する共に、前記した切断テーブルの基板載置位置と基板切断位置との間を前記した2個の切断テーブルが各別に往復移動するように構成したことを特徴とする請求項1、又は、請求項2、又は、請求項3、又は、請求項4に記載の基板の切断方法。
【請求項6】
基板の切断装置を用いて、成形済基板を切断テーブルに載置した状態で切断手段にて切断して個々のパッケージを形成する基板の切断方法であって、
前記した切断テーブルを2個、設けて構成すると共に、前記した2個の切断テーブルの長辺方向が互いに平行状態となるように配設する工程と、
前記した2個の切断テーブルを近接位置に配置する工程と、
前記した2個の切断テーブルの夫々において、前記した切断テーブルを切断テーブルの基板載置位置と基板切断位置との間に往復移動させる移動領域を各別に且つ並設した状態で設ける工程と、
前記した基板の載置位置において、前記した2個の切断テーブルにおける一方の或いは他方の切断テーブルに成形済基板を載置する工程と、
前記した一方の切断テーブルを前記した基板載置位置から前記した基板切断位置に移動させる工程と、
前記した基板切断位置において、前記した一方の或いは他方の切断テーブルに載置した成形済基板における第1の方向の切断部を前記した切断手段で切断する工程と、
前記した基板切断位置において、前記した一方の或いは他方の切断テーブルをテーブルの偏心位置を回転の中心位置にして所要の角度で回転させる工程と、
前記した基板切断位置において、前記した一方の或いは他方の切断テーブルに載置した成形済基板における第2の方向の切断部を前記した切断手段にて切断して個々のパッケージを形成する工程と、
前記した一方の或いは他方の切断テーブルに前記した個々のパッケージを載置した状態で前記した一方の或いは他方の切断テーブルを回転させて元の所要位置に戻す工程と、
前記した一方の或いは他方の切断テーブルに前記した個々のパッケージを載置した状態で前記した基板切断位置から基板載置位置に移動させる工程とを備えたことを特徴とする基板の切断方法。
【請求項7】
基板切断位置において、前記した一方の或いは他方の切断テーブルをテーブルの偏心位置を回転の中心位置にして所要の角度で回転させる工程と、
前記した基板切断位置において、前記した回転した一方の或いは他方の切断テーブルに載置した成形済基板における第2の方向の切断部を前記した切断手段で切断する工程と、
前記した基板切断位置において、前記した一方の切断テーブルを或いは他方の切断テーブルをテーブルの偏心位置を回転の中心位置にして所要の角度で回転させて元の所要位置に戻す工程と、
前記した基板切断位置において、前記した一方の或いは他方の切断テーブルに載置した成形済基板における第1の方向の切断部を前記した切断手段にて切断して切断済基板となる個々のパッケージを形成する工程と、
前記した一方の或いは他方の切断テーブルに前記した個々のパッケージを載置した状態で前記した基板切断位置から基板載置位置に移動させる工程とを含むことを特徴とする請求項6に記載の基板の切断方法。
【請求項8】
切断テーブルに載置された成形済基板を切断して形成された個々のパッケージを、前記した基板切断位置から基板載置位置に移動する時に、前記した切断テーブル上の個々のパッケージを洗浄して乾燥することを特徴とする請求項1、又は、請求項2、又は、請求項3、又は、請求項4、又は、請求項5、又は、請求項6、又は、請求項7に記載の基板の切断方法。
【請求項9】
成形済基板の所要個所を切断する切断手段と、前記した成形済基板を載置する切断テーブルと、前記した切断テーブルを往復移動させる往復移動手段とを有する基板の切断装置であって、前記した切断テーブルを所要の角度で回転させる回転の中心位置を前記した切断テーブルにおける偏心位置に設けて構成したことを特徴とする基板の切断装置。
【請求項10】
切断テーブルの両側に前記した切断テーブルを往復移動させる往復移動手段を被覆する縦壁状の蛇腹部材を各別に設けると共に、前記した両側の蛇腹部材を前記した切断テーブルを往復移動する方向に伸縮自在に設けて構成したことを特徴とする請求項9に記載の基板の切断装置。
【請求項11】
成形済基板の所要個所を切断する切断手段と、前記した成形済基板を載置する切断テーブルと、前記した切断テーブルを往復移動させる往復移動手段とを有する基板の切断装置であって、前記した切断テーブルの両側に前記した往復移動手段を被覆する縦壁状の蛇腹部材を設けると共に、前記した蛇腹部材を前記した切断テーブルを移動する方向に伸縮自在に設けて構成したことを特徴とする基板の切断装置。
【請求項12】
切断テーブルを2個、設けると共に、前記した2個の切断テーブルを近接位置にて配置して構成し、更に、前記した各切断テーブルに載置した成形済基板の長辺方向が互いに平行となるように前記した切断テーブルが往復移動する移動領域を設定して構成したことを特徴とする請求項9、又は、請求項10、又は、請求項11に記載の基板の切断装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate