説明

堆積を最小限にするスプレーガン先端

本願の構成の利点は、スプレーガンの前面領域を手作業で洗浄する間隔を長くすること、又はその時間をなくすことである。スプレーガン10は、スプレーガン10の前面領域の周辺に生じる空気の流れの渦を除去するために、噴霧先端18を囲む細い開口22および24に強制的に流す高圧の空気を利用する。一つの同心の細い開口22が、噴霧先端を囲み、噴霧の方向に平行に導かれる。第二の同心の細い開口24によって、空気は、軸又は噴霧の方向に対して約55°の角度に向けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明は、2008年5月13日に出願された米国特許出願番号61/052,833号の利益を主張している。
【背景技術】
【0002】
背景技術
スプレーガン、とりわけポリウレタンおよびポリ尿素のような迅速にセットする材料の利用のためのスプレーガンは、従来から、噴霧された材料がその先端に堆積する傾向があり、操作者は面倒な清掃をする必要があった。
【発明の概要】
【0003】
発明の開示
本発明の目的は、噴霧された材料がスプレーガンの前面に堆積するのを防止することである。
【0004】
本発明は、スプレーガンの前面領域の周辺に生じる空気の流れの渦を除去するために、噴霧先端を囲む細い開口に強制的に流す高圧の空気を利用する。この技術がないと、この渦はスプレーガンの前面領域に向かって回転し、微小粒子をスプレーガンの前面領域に戻し、その微小粒子は堆積して、最終的には噴霧パターンに影響を与えることになる。一つの同心の細い開口が、今日市場に流通している噴霧器と同様な噴霧先端を囲み、噴霧の方向に平行に導かれる。第二の同心の細い開口によって、空気は、軸又は噴霧の方向に対して約55°の角度に向けられる。渦は、スプレーガンの前面領域からかなり離れて生じるように強いられ、渦はスプレーガンの前面領域に微粒子を堆積させることはない。
【0005】
このような構成の利点は、スプレーガンの前面領域を手作業で洗浄する間隔を長くすること、又はその時間をなくすことである。これによって、操作者はより効率的に作業ができる。
【0006】
本発明のこれらの目的及びそれ以外の目的並びに利点は、添付の図と併せてなされた以下の記述からより十分に示される。添付の図において、参照文字は、複数の図を通して同一又は同様の部品を参照している。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図面の簡単な説明
【図1】図1は、本発明を具体化しているスプレーガンの前部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
発明を実施するための最良の形態
本発明の噴霧先端アセンブリ10は、通常、ハウジング12、ねじ込みによってハウジング12に取り付けられる保持リング14、およびエアキャップ16から成っており、このエアキャップ16は円錐面を有するとともに、先端18の軸に沿って長手方向に延びる流体通路20を有する噴霧先端18を囲んでいる。通路26は圧縮された空気を先端アセンブリ10に供給し、その空気は先端18の周りに同心の二つの開口を通して排出される。第第一の同心開口22は、先端18とエアキャップ16の中央開口との間に形成される。好適な実施形態における開口22の幅は、約0.005インチ(約0.013cm)である。第二の同心開口24は、保持リング14とエアキャップ16との間に形成されており、好適な実施形態においては、約0.015インチ(約0.038cm)の幅を有している。さらに、好適な実施形態においては、エアキャップ16の円錐面16aは、通路20によって形成される軸に対して約55°の角度(図1においてAと表されている)を有しており、エアキャップ16の中心16は、噴霧先端18の先端から後方に約0.302インチ(約0.767cm)の距離(図1においてBと表されている)をあけて配置されている。
【0009】
本発明は、スプレーガンの前面領域の周辺に生じる空気の流れの渦を除去するために、噴霧先端を囲む細い開口に強制的に流す高圧の空気を利用する。この技術がないと、この渦はスプレーガンの前面領域に向かって回転し、微小粒子をスプレーガンの前面領域に戻し、その微小粒子は堆積して、最終的には噴霧パターンに影響を与えることになる。一つの同心の細い開口が、今日市場に流通している噴霧器と同様な噴霧先端を囲み、噴霧の方向に平行に導かれる。第二の同心の細い開口によって、空気は、軸又は噴霧の方向に対して約55°の角度に向けられる。渦は、スプレーガンの前面領域からかなり離れて生じるように強いられ、渦はスプレーガンの前面領域に微粒子を堆積させることはない。
【0010】
以下の特許請求の範囲によって限定される本発明の精神及び範囲から逸脱しないで、スプレーガンの先端に種々の修正及び変更がなされることが考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の成分材料を迅速にセットするためのスプレーガンであって、軸を有する噴霧先端と、前記噴霧先端を囲み前記軸に平行に空気を導く第一の同心の細い開口とを有し、
前記第一の同心の細い開口の外側であって、前記軸に対して約55°の角度で空気を導く第二の同心の細い開口を有する改良。

【図1】
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【公表番号】特表2011−520602(P2011−520602A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−509550(P2011−509550)
【出願日】平成21年5月1日(2009.5.1)
【国際出願番号】PCT/US2009/042457
【国際公開番号】WO2009/140081
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(308025451)グラコ ミネソタ インコーポレーテッド (32)
【Fターム(参考)】