説明

場所にマーキングを施す方法

場所の変化を検知する方法であって、a)その場所を組成物で処理し、b)この処理された場所および/またはそれに隣接する未処理の区域にUV光を照射し、b1)その場所の平均発光強度からのその場所の一部の領域における発光強度の偏差、および/またはb2)隣接する未処理の領域の平均発光強度からの隣接する未処理の領域の一部における発光強度の偏差、および/またはb3)組成物による処理直後のその場所における発光強度の、その後の発光強度からの偏差、および/またはb4)組成物によるその場所の処理直後の隣接する未処理の領域における発光強度の、その後の隣接する未処理の領域における発光強度からの偏差を求め、組成物が、a1)少なくとも1種のバインダ、a2)UV照射によって可視光を発光する少なくとも1種の物質、および、a3)場合により、分散剤
を含む水性分散液である、ことを特徴とする方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に徒歩、車および/または他の手段による進入を検知することを目的として、場所にマーキングを施す方法に関する。
【背景技術】
【0002】
UV照射により可視光を発光する物質を含む水性ポリマー配合物は、様々な用途で古くから知られている。
【0003】
独国特許出願公開公報DE−A 19 521 500には、温室シートのコーティング材として、水に分散可能なポリウレタンと蛍光染料とを含む水性分散液が記載されている。
【0004】
米国特許出願公開公報US−A 3,995,157には、ポリマー材とUV照射により蛍光を発する化合物からなるコーティングを施すことによって、金属体の損傷(破断、割れなど)を見出す方法が記載されている。
【特許文献1】独国特許出願公開公報DE−A 19 521 500
【特許文献2】米国特許出願公開公報US−A 3,995,157
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、場所の変化を検知する方法であって、
a)その場所を組成物で処理し、
b)この処理された場所および/またはそれに隣接する未処理の区域にUV光を照射し、
b1)その場所の平均発光強度からのその場所の一部の領域における発光強度の偏差、および/または
b2)隣接する未処理の領域の平均発光強度からの隣接する未処理の領域の一部における発光強度の偏差、および/または
b3)組成物による処理直後のその場所における発光強度の、その後の発光強度からの偏差、および/または
b4)組成物によるその場所の処理直後の隣接する未処理の領域における発光強度の、その後の隣接する未処理の領域における発光強度からの偏差
を求め、
組成物が、
a1)少なくとも1種のバインダ
a2)UV照射によって可視光を発光する少なくとも1種の物質、および、
a3)場合により、分散剤
を含む水性分散液である、
ことを特徴とする方法に関する。
【発明の効果】
【0006】
上記方法は、主として、例えば大勢の警備員を配置したり、あるいは、高価なフェンスによって防御するなど、多大な費用をかけない限り完全には監視することができない区域に使用される。本発明の方法は、広範な適用可能性と高い柔軟性を有することを特徴としている。また、本発明の方法では、人はほとんど必要としない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
組成物は、成分a1)のバインダとして、高分子膜形成化合物を含むことが好ましい。
【0008】
成分a1)のバインダは、例えばアクリルアミドのホモポリマーやコポリマーなど、水溶液中で重合することによって調製することができる。それらについては、ホウベン−ベイル(Houben−Weyl)著、「メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Methoden der organischen Chemie)」[有機化学の方法]、第4版、第E20巻、第2部、p.1178−1191に記載されている。アクリルアミドおよびメタクリルアミドのコモノマーに適した例としては、スチレン、アクリル酸、並びに、メチル、エチル、ブチルおよび2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートの1種または複数のコモノマーの混合物が挙げられる。コモノマーは、当業者に知られた種々の割合で使用される。
【0009】
さらに、ホウベン−ベイル(Houben−Weyl)著、「メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Methoden der organischen Chemie)」[有機化学の方法]、第4版、第E20巻、第2部、p.1150−1155に記載されているようなエマルションポリマーも、メチル、エチル、ブチルおよび2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートと、スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸、アクリルアミドおよびメタクリルアミドの1種または複数のコモノマーの混合物との共重合生成物として、適している。
【0010】
ホウベン−ベイル(Houben−Weyl)著、「メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Methoden der organischen Chemie)」[有機化学の方法]、第4版、第E20巻、第2部、p.985に記載されているような、水溶性スチレン/アクリル酸またはメチル、エチル、ブチルおよび2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートなどのコポリマーや、同文献に記載されているスチレン/マレイン酸コポリマーも、適している。
【0011】
成分a1)のバインダとしては、ホウベン−ベイル(Houben−Weyl)著、「メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Methoden der organischen Chemie)」[有機化学の方法]、第4版、第E20巻、第1部、p.1659−1681に記載されているようなポリウレタンが好ましい。
【0012】
成分a1)のバインダとしては、それ自身、水に分散可能で、かつ、
i)4〜50個の炭素原子を含むジイソシアネート
ii)分子量が500〜4000g/molのジオール
iii)分子量が62〜500g/molの連鎖延長剤としてのジオール、並びに/または、ジおよびトリアミン
iv)モノおよびポリオール、並びに/あるいは、第一および/または第二アミノ基を有するモノおよびポリアミン(これらは親水作用を持つ基も有する)
から調製されるポリウレタンが、特に好ましい。
【0013】
ジイソシアネートi)としては、例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(1,6−ジイソシアナトヘキサン)、オクタメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、テトラデカメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサンジイソシアネートまたはテトラメチルヘキサンジイソシアネート;1,4−、1,3−もしくは1,2−ジイソシアナトシクロヘキサン、4,4’−ジ(イソシアナトヘキシル)メタン、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート)または2,4−もしくは2,6−ジイソシアナト−1−メチルシクロヘキサンなどの脂環式ジイソシアネート;並びに、2,4−もしくは2,6−トルエンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、2,4’−もしくは4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタン、1,3−もしくは1,4−フェニレンジイソシアネート、1−クロロ−2,4−フェニレンジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、ジフェニレン4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナト−3,3’−ジメチルビフェニル、3−メチルジフェニルメタン4,4’−ジイソシアネートまたはジフェニルエーテル4,4’−ジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネートが適している。前記ジイソシアネートの混合物であってもよい。
【0014】
好ましいジイソシアネート(i)は、ヘキサメチレンジイソシアネート、1−イソシアナト−3,3,5−トリメチル−5−イソシアナトメチルシクロヘキサン(イソホロンジイソシアネート、IPDI)、ペルヒドロ−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−および2,6−トルエンジイソシアネート、これらの異性体の任意の混合物、ジフェニルメタン4,4’−ジイソシアネート、これに対応する2,2’−および2,4’−異性体との混合物などの、ポリウレタン化学で一般に使用されている工業用ポリイソシアネートである。
【0015】
上記の脂肪族ポリイソシアネートが特に好ましい。
【0016】
ジオールii)は、平均分子量が500〜4000g/mol、好ましくは500〜3000g/mol、特に好ましくは700〜3000g/molであって、官能価が2である。
【0017】
ポリエステルジオール(ii)は、多価アルコールを二塩基性カルボン酸と反応させることによって調製される。カルボン酸に代えて無水カルボン酸を使用してもよい。脂肪族および脂環式ジカルボン酸も、アルアリファティックおよび芳香族ジカルボン酸も、いずれも使用することができる。さらに、複素環式、不飽和または置換された(例えばハロゲン原子で)ジカルボン酸を使用してもよい。これらの例として、次のものが挙げられる:マロン酸、コハク酸、グルタール酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、フタール酸、イソフタール酸、テレフタール酸、無水フタール酸、無水テトラヒドロフタール酸、無水グルタール酸、無水コハク酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸および脂肪酸二量体。
【0018】
好ましいジカルボン酸は、カルボキシル基の炭素も含めて2〜20個の炭素を有するものである。
【0019】
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロパン−1,2−ジオール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ブテン−1,4−ジオール、ブチン−1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジブチレングリコールおよびポリブチレングリコールが適している。
【0020】
エチレングリコール、ブタン−1,4−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、ネオペンチルグリコール、オクタン−1,8−ジオールおよびドデカン1,12−ジオールが好ましい。
【0021】
さらに、上述したジオールとホスゲンとの反応生成物、または、その反応生成物と炭酸エステル、例えばジフェニルカーボネートなどとのエステル交換反応生成物も、同様にポリエステルジオール(ii)として使用することができる。
【0022】
環状エステル、例えばブチロラクトンまたはカプロラクトンなどの開環重合によるビスヒドロキシ官能性生成物もまた、ポリエステルジオール(ii)として使用することができる。
【0023】
ポリエーテルジオール(ii)は、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、スチレンオキサイドおよび/またはブチレンオキサイドを、水または他の低分子量開始剤分子、例えばエチレングリコール、プロパン−1,2−ジオール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ブテン−1,4−ジオール、ブチン−1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジブチレングリコールおよびポリブチレングリコールなどと、従来から知られた方法で反応させることによって得ることができる。
【0024】
使用分野が生分解性ポリエステル分散液を要求するならば、ジオール(ii)としてポリエステルジオールが好ましい。
【0025】
連鎖延長剤として、また場合により架橋剤としても適しているポリオール(iii)は、例えば、分子量が62〜400g/molの範囲の低分子量多価アルコール類である。次のジオール類を使用することができる:エチレングリコール、プロパン−1,2−ジオール、プロパン−1,3−ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ブテン−1,4−ジオール、ブチン−1,4−ジオール、ペンタン−1,5−ジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジブチレングリコールおよびポリブチレングリコール。
【0026】
エチレングリコール、ブタン−1,4−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、ネオペンチルグリコール、オクタン−1,8−ジオールおよびドデカン−1,12−ジオールが好ましい。
【0027】
分岐状であることが望ましいならば、例えばトリメチルプロパン、グリセロール、ペンタエリトリトール、ソルビトールまたはサッカロースなどの、より高い官能価を有するポリオールを使用することも可能である。
【0028】
連鎖延長剤として、また場合により架橋剤としても使用することができるアミン(iii)としては、ジ−またはトリアミンを用いることができる。これらは、60〜300g/molの分子量を有することが好ましく、特に架橋および/または連鎖延長のために水中で使用される。例えば、次のものが適している:1,4−ジアミノベンゼン、2,4−および2,6−ジアミノトルエン、2,4’−および/または4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,4−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサン、エチレンジアミンおよびその同族体、イソホロンジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)−メタン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、ヒドラジン、ヒドラジン水化物およびピペラジン。
【0029】
3官能価アミン類の例としては、ジエチレントリアミンが挙げられる。
【0030】
特に好ましいジアミンは、例えば1,4−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサン、イソホロンジアミン、ビス−(4−アミノシクロヘキシル)−メタン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、エチレンジアミンとその同族体、および、ピペラジンなどの脂肪族系である。
【0031】
やや好ましくないジアミンとしては、2,4−ジアミノメシチレン、1,3,5−トリエチル−2,4−ジアミノベンゼン、1,3,5−トリイソプロピル−2,4−ジアミノベンゼン、1−メチル−3,5−ジエチル−2,4−ジアミノベンゼン、これらと1−メチル−3,5−ジエチル−2,6−ジアミノベンゼン、4,6−ジメチル−2−エチル−1,3−ジアミノベンゼン、3,5,3’,5’−テトラエチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,5,3’,5’−テトライソプロピル−4,4’−ジアミノジフェニルメタンまたは3,5−ジエチル−3’,5’−ジイソプロピル−4,4’−ジアミノジフェニルメタンとの工業的混合物などの化合物が挙げられる。
【0032】
そのようなジアミンを任意に混合したものを使用してもよい。
【0033】
ポリオール、並びに/あるいは、第一および/または第二アミノ基を有するポリアミン(iv)(これらは親水作用を持つ基も有する)は、ポリウレタンを水に確実に分散させるために使用される。
【0034】
親水作用を有する基の使用量は、当業者には知られている。ポリウレタンを水に十分に分散させることができる量が常に使用される。
【0035】
親水作用を有する基としては、例えば、
a)一般式(I)で示されるノニオン構造:
O−(CHX−CHY−O)−CHX−CHY−Z− (I)
(式中、
nは、3〜70の数を表し、
XおよびYは、水素またはメチル基を表し、かつ、XまたはYの基の1つがメチル基を表す場合、他方は水素でなければならず、
は、直鎖もしくは分岐C〜Cアルキル基、または、直鎖もしくは分岐C〜Cアシル基を表し、さらに、Rは、m=4、5、6または7である環状の(CHアルキレン基(ここで、1つまたは2つのCH基はOおよび/またはNHで置換されていてもよく、並びに/あるいは、1つまたは2つのCH基はメチル基で置換されていてもよい)を形成することも可能であり、そして
Zは、O、SまたはNHを表し、ポリウレタンとの結合を確実にする)、
b)一般式(II)で示されるカチオン構造:
[NXY] (II)
(式中、
XおよびYは、水素またはメチル基を表し、そして
およびRは、直鎖または分岐アルキル基を表し、これによってカチオン性ポリウレタンとの結合が確実なものとなる)、
c)アルカリ金属のスルホン酸塩、カルボン酸塩、リン酸塩、および/または、アンモニウム塩からなる群からのアニオン構造
が適している。
【0036】
ノニオン基を有する、モノおよびポリオール、並びに/あるいは、モノおよびポリアミン(iv)で特に適したものは、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテルであり、これは、ポリウレタンの調製過程で、分散工程の前に使用することが有利であり、連鎖停止剤として働く。
【0037】
ポリエチレングリコールモノメチルエーテルが特に好ましい。
【0038】
酸によるプロトン付加、および/または、アルキル化剤による四級化によりカチオン化される、潜在的カチオン基を有するモノおよびポリアミン(iv)としては、例えば、N,N−ビスヒドロキシアルキルアルキルアミン、N−アルキルジアルカノールアミン、トリスヒドロキシアルキルアミン、N,N−ジアルキルアルキルアミン、ジアルキルアルコール(ここで、アルキル基は1〜4個の炭素原子を含まなければならない)が、特に適している。
【0039】
N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミンおよびトリエタノールアミンが、特に好ましい。
【0040】
アンモニアまたはアルカリ金属水酸化物との塩形成、炭酸塩および/または重炭酸塩によりアニオン化される、潜在的アニオン基を有するモノおよびポリオール、並びに/あるいは、モノおよびポリアミン(iv)としては、例えば、モノおよびジヒドロキシカルボン酸、モノおよびジアミノカルボン酸、モノおよびジアミノスルホン酸、並びに、モノおよびジヒドロキシスルホン酸が、特に適している。
【0041】
乳酸、ジメチロールプロピオン酸、グリココール、タウリンおよび2−(2−アミノエチル)エタンスルホン酸が、特に好ましい。
【0042】
分散液の調製は、例えば、従来技術(ホウベン−ベイル(Houben−Weyl)著、「メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Methoden der organischen Chemie)」[有機化学の方法]、第4版、第E20巻、第1部、p.1659−1681)に記載された規定にしたがって、アセトン法または溶融分散法によって行われる。
【0043】
水酸基成分(iv)は、分散工程に先立ってポリウレタンに取り込ませることが有利であり、アミノ基成分(iv)は、分散液の調製工程で分散水に加えることが好ましい。
【0044】
潜在的カチオン基を含む成分(iv)の場合、分散水はポリウレタン中の成分(iv)の含有量に応じて酸性化され、潜在的アニオン基を含む成分(iv)の場合、ポリウレタン中の成分(iv)の含有量に応じて分散水にアルカリが加えられる。
【0045】
UV照射により可視光を発光する物質b)としては、例えば、蛍光増白剤(fluorescent whitening agents)とも称される蛍光増白剤(optical brighteners)が適している。本発明の目的のためには、波長1〜420nm、好ましくは200〜420nmの光を吸収し、かつ、好ましくは波長360〜830nmの光を発光する蛍光増白剤が、好ましく使用される。吸収の主ピークは、発光の主ピークよりも短い波長に位置する。本発明の混合物は、0.001〜20重量%、好ましくは0.01〜10重量%の蛍光増白剤を含むことが好ましい。
【0046】
本発明の適用のためには、例えば、次の構造分類:ポリスチリルスチルベン類、フラボン酸誘導体類、クマリン類またはピラゾリン類に属する蛍光増白剤が、好ましく使用される。
【0047】
ポリスチリルスチルベン類は、式(III)で示される構造単位を1つもしくはそれ以上有していることが好ましい。
Ph−CH=CH− (III)
ここで、Phはフェニル基を表す。
【0048】
それらは、特に式(IV)によって特徴付けられる。
【0049】
【化1】

(式中、
は、水素、ヒドロキシル、SOM、COOM、OSOMまたはOPO(OH)OMを示し、Mは、水素、Na、K、Ca、Mg、アンモニウム、モノ、ジ、トリもしくはテトラC〜C30アルキルアンモニウム、モノ、ジ、トリもしくはテトラC〜C30ヒドロキシアルキルアンモニウムまたはC〜C30アルキル基およびC〜C30ヒドロキシアルキル基の混合物による2置換もしくは3置換アンモニウム、SON(C〜C30アルキル)、O−(C〜C30アルキル)、CN、Cl、COO(C〜C30アルキル)、CON(C〜C30アルキル)−あるいはC〜C30アルキル基を表し、
およびRは、互いに独立して、SOM、COOM、OSOMまたはOPO(OH)OMを示し、Mは、上記の意味を有し、xは0または1の値であり、構造(III)はトランスコプラナーまたはシスコプラナーである。
【0050】
[フラボン酸誘導体類]
一般に有効で好ましい構造は、式(V)で示される。
【0051】
【化2】

(式中、
は、水素を示し、Rは、1置換または2置換トリアジン環を示し、
Wは、例えばカルボン酸塩、硫酸塩、スルホン酸塩またはリン酸塩などのアニオン基を表し、
Mは、上記の意味を有する)
【0052】
式(V)で示される蛍光増白剤で好ましいものは、式(VI)に対応するものである。
【0053】
【化3】

(式中、
10、R11およびR12は、互いに独立して、フェノキシ、モノもしくはジスルホン化フェノキシ、フェニルアミノ、モノまたはジスルホン化フェニルアミノ、C〜C−アルキルによって置換されたフェニルアミノ、シアノ、ハロゲン、COOR、CONH−R、−NH−COR、SONH−R、O−R、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、−O−C〜Cアルキル、−NH(C〜Cアルキル)、−NH(C〜Cアルキル)、−NH−C〜Cアルキレン−O−C〜Cアルキレン−OR、−NH(C〜Cヒドロキシアルキル)、−NH−C〜Cアルキレン−=−C〜Cアルキレン−OR、アミノ基から水素原子を除去したアミノ酸もしくはアミノ酸アミド、−NHCHCHOH、−N(CHCHOH)、−N(CH)CHCHOH、−NH、−CH、−S−C〜Cアルキル、−S−アリール、−Cl、−NHCHCHSOH、−NH(CHCHSOH)、−N(CHCHOH)CHCHCONHを示し、Rは、HまたはC〜Cアルキルを表し、Mは、先に記載した意味を有する)
【0054】
式(V)で示される蛍光増白剤で式(VIII)に対応するものも同様に好ましい。
【0055】
【化4】

(式中、
13およびR14は、互いに独立して、水素、フェニル、モノスルホン化フェニル、メチル、エチル、プロピル、メトキシまたはエトキシであり、Mは、上記の意味を有する)
【0056】
[クマリン類]
好ましいクマリンは、例えば、式(IX)で示されるものである。
【0057】
【化5】

(式中、基R15は、(CH1〜4COOM、(CH1〜4SOM、(CH1〜4SOMまたは(CH1〜4OPO(OH)OM(ここで、Mは、先に記載したとおりである)を表し、
16は、H、フェニル、COO−C〜C30アルキルまたはグルコシルを表し、
17は、OHまたはO−C〜C30アルキルを示し、
18は、OH、O−C〜C30アルキルまたはグリコシド結合した糖基を示す)
【0058】
[ピラゾリン類]
本発明の適用において好ましく使用されるピラゾリン類は、例えば、式(X)で示されるものである。
【0059】
【化6】

(式中、
19は、水素またはClを示し、
20は、SOM、COOM、OSOMまたはOPO(OH)OM(ここで、Mは、先に定義したとおりである)を示し、
21およびR22は、互いに独立して、水素、C〜C30アルキルまたはフェニルを意味し、かつ
23は、水素またはClを示す)
【0060】
物質として無色の特定の蛍光増白剤に加えて、例えば、ハー・ラングハルス(H.Langhals)によって刊行された会議録:「ヘアシュテルンク・ウント・アンベンドゥンク・メーアカーニガー・アロマーテン・ウント・ヘテロアロマーテン(Herstellung und Anwendung mehrkerniger Aromaten und Heteroaromaten)[多核性芳香族化合物および複素環式芳香族化合物の製造および利用]」に関する会議のDGMK−ファッハベライヒ・コーレンフェレードルンク(DGMK‐Fachbereich Kohlenveredlung)[DGMK石炭転換部会](1991年11月28日、ボークム(Bochum)にて)、のp.95〜118に記載されているように、その使用によって意図する使用に支障をきたしたり、あるいは、しかるべき表面の自然の色に対して目立った変化を与えたりしないならば、いわゆる蛍光染料を使用することも可能である。しかしながら、前記文献に記載されている化合物は、好ましいものではない。
【0061】
UV照射によって可視光を発光する物質a2)として好ましいのは、次の構造(XI)を有するフラボン酸のトリアジン誘導体類である。
【0062】
【化7】

[式中、
24、R25およびR26は、互いに独立して、−NH、−NH−CH、−NH−エチル、−NH(−CH、−NH−(エチル)、−NHCHCHOH、−NH−C〜C−ヒドロキシアルキル、−NH(C〜C−ヒドロキシアルキル)、−NHCHCHSOH、−NHCHCHOCHCHOH、−O−CH、−OCH−(CH、−O−CHCHOCH、−N(CHCHOH)、−N(CHCHOH−CH、モルホリノ、−S−CH、−N(CHCHOH)CHCHCONH2、または、次式
【0063】
【化8】

(式中、
Rは、水素またはC〜Cアルキルを示し、Mは、先に記載した意味を有する)
で示される基である]
【0064】
同様に特に好ましいのは、構造(XII)を有するトリアジン誘導体類である。
【0065】
【化9】

(式中、
27およびR28は、互いに独立して、水素、C〜Cアルキル、または、フェニルを示す)
【0066】
任意選択の分散剤a3)は、UV照射によって可視光を発光する、本質的に水に不溶かまたは難溶性である物質a2)の分散性を改善することが好ましい。
【0067】
原理的に、水溶性ポリマー分散剤はすべて、本目的のために適している。
【0068】
ポリビニルエーテル類、ポリビニルエステル類、ポリビニルエステルの部分的または完全加水分解生成物(ホウベン−ベイル(Houben−Weyl)著、「メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Methoden der organischen Chemie)」[有機化学の方法]、第4版、第E20巻、第2部、p.1195−1226)、スターチエステル類(ホウベン−ベイル(Houben−Weyl)著、「メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Methoden der organischen Chemie)」[有機化学の方法]、第4版、第E20巻、第3部、p.2151−2161)、スターチエーテル類(ホウベン−ベイル(Houben−Weyl)著、「メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Methoden der organischen Chemie)」[有機化学の方法]、第4版、第E20巻、第3部、p.2138−2147)、スターチエーテルエステル類(ホウベン−ベイル(Houben−Weyl)著、「メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Methoden der organischen Chemie)」[有機化学の方法]、第4版、第E20巻、第3部、p.2151)、セルロースエーテル類(ホウベン−ベイル(Houben−Weyl)著、「メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Methoden der organischen Chemie)」[有機化学の方法]、第4版、第E20巻、第3部、p.2086−2089)、セルロースエステル類(ホウベン−ベイル(Houben−Weyl)著、「メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Methoden der organischen Chemie)」[有機化学の方法]、第4版、第E20巻、第3部、p.2093−2123)、および、セルロースエーテルエステル類(ホウベン−ベイル(Houben−Weyl)著、「メトーデン・デア・オルガニッシェン・ヘミー(Methoden der organischen Chemie)」[有機化学の方法]、第4版、第E20巻、第3部、p.2092)を、例として挙げることができる。
【0069】
生分解性の水溶性ポリマー分散剤a3)が好ましい。
【0070】
ポリビニルアルコールが特に好ましい。
【0071】
この組成物に任意選択で添加される助剤および添加剤a4)に適したものとしては、従来技術から当業者に知られているような、例えば、流れ調整剤、フリーフロー剤、顔料、消泡剤、脱泡剤、染料、フィラー、艶消し剤、増粘剤、乳化剤、レベリング剤が挙げられる。
【0072】
組成物は、水中でa1)〜a4)の成分を混合することによって調製することが好ましい。
【0073】
実際の使用は、例えば、監視すべき場所、好ましくは通行路に、あるいは、その場所のマーキングすべき一部の箇所に組成物を塗布することによって行われる。これは、従来の装置を使用してスプレーすることにより行うことが好ましい。比較的小さい物の場合には、スプレッド塗り、刷け塗りまたはローラ塗りによって、本発明の処理液を塗布することもできる。
【0074】
組成物をスプレーすることの結果として、乾燥後は、通行路、例えば道路、車道および歩道に、さらには、鉄道または電車線路上に、また、それらのみならず、小区画の土地、例えば公園、庭園、森林または他の場所などに、UV照射により可視光を発光する物質を含む、粘着性を有する強靭な膜が形成される。この膜は、足や車両により踏みつけられると、その応力を受けた箇所が部分的に破壊または損傷するため、UV照射により、これらの通った跡を欠陥として目視することが可能となる。したがって、徒歩および/または車両による進入やその他の変化を検知することができる。
【0075】
ある特定の実施形態では、後処理を定期的に行うことができ、膜の「旧」および「新」の損傷を誤って判定することのないように、生分解性バインダを含む組成物が塗布される。
【0076】
このように、場所に対し、多大な時間や多大な労働力を必要としない方法で、徒歩や車両による無許可の進入を監視することができる。さらに、局所的な監視で変化を検知することができることも有利な点であり、したがって、これによっても、要する労働力を実施的に減らすことができ、それゆえ、コストも低減できる方法で行うことが可能となる。
【0077】
本発明の方法は、例えば軍地域や警備地域などの危険区域、軍の訓練用グランウンド、公共建物およびこれらに近接する場所、橋や横断点などの戦略的に重要な輸送手段、水門、船のリフト設備および運河などの水路、特に高速区域の鉄道および電車線路、電磁鉄道、自動車道およびその近接区域、例えば交差点や自動車道インターチェンジなどの交差点がない施設、の警備に使用される。
【0078】
貯蔵品が利用されるおそれを避けるために、この方法でその保護を行うことも可能である。本発明の方法は、また、例えば庭園の備品やカーラジオなどの可動物体ばかりでなく、より大きな倉庫や、例えば、山積みまたは車に積載された石炭または練炭などのバルク材や、箱や容器に入れられたテレビセットまたは家電製品などの梱包された高級品などの大量の物品の保護にも使用される。
【0079】
この場合、マーキングしたパッケージ(例えばテレビ、家電製品など)またはマーキングした容器に基づいて、あるいは、輸送された物質(例えば石炭など)からこぼれた物によって、物体が移動したかどうかを判定または検知することができる。
【0080】
ここで例示すべきさらなる用途として、固定または他の保護システムがうまく操作されたかどうかを知るために、容器にマーキングを施すことが挙げられる。したがって、例えば、木ねじ、釘またはリベットで固定したキャビネット、机、木箱またはドアが、許可なしに開けられたり、あるいは、破壊されて開けられたりしたことを検知するために、本発明の方法によりマーキングを施すことができる。
【0081】
[実施例]
(原料)
ポリマー性接着剤1の調製:
アジピン酸と、1,6−ヘキサンジオールおよびネオペンチルグリコール(OH数65)とのポリエステル1500部を、ヘキサメチレンジイソシアネート265部と、イソシアネート含有量が3.3%になるまで予備重合する。その後、予備重合体をアセトン3360部に溶解する。
【0082】
その後、そのアセトン溶液に、2−アミノエチル−2−アミノエタンスルホン酸のナトリウム塩(NHCHCHNHCHCHSONa)の45%水溶液86部、エチレンジアミン13.5部および水408部を添加し、均一に撹拌する。
【0083】
2340部の水で希釈し、アセトンを蒸留で除いたところ、約40%濃度の分散液が得られる。
【0084】
− 蛍光増白剤1):構造(XII)(R27が水素、R28がフェニル)に対応する化合物
− ポリマー性分散剤1):クラリアント(Clariant)製モウィオール(登録商標)26−88(Mowiol(登録商標)26−88)
【0085】
組成物1の成分:
上記蛍光増白剤 2重量部
上記ポリマー性接着剤 450重量部
モウィオール(登録商標)26−88(Mowiol(登録商標)26−88)を0.05重量部含有する水性溶液 450重量部
脱塩水 98重量部
【0086】
組成物2の成分:
上記蛍光増白剤 2重量部
上記ポリマー性接着剤 450重量部
モウィオール(登録商標)26−88(Mowiol(登録商標)26−88)を0.05重量部含有する水性溶液 450重量部
ACE マット(登録商標)OK412(ACE Matt(登録商標)OK412)(デグサ(Degussa)製の艶消し剤) 20重量部
脱塩水 78重量部
【0087】
組成物3の成分:
上記蛍光増白剤 2重量部
上記ポリマー性接着剤 450重量部
モウィオール(登録商標)26−88(Mowiol(登録商標)26−88)を0.05重量部含有する水性溶液 450重量部
アクラミン(登録商標)ブラック FBB(Acramin(登録商標)Black FBB)(ダイスター(Dystar)製の顔料配合物) 5重量部
脱塩水 93重量部
【0088】
(試験)
上記配合により調製した組成物1、2および3をそれぞれフラワースプレーにより1m×1m四方の鉄道線路の砂利、小石または細骨材にスプレーした。
【0089】
水性層を乾燥した後、被験者にそれぞれの層の上を短時間歩かせた。
【0090】
歩く前の試験表面と歩いた後の試験表面にともに携帯型UVランプで照射したところ、すべてのケースで光の印象に容易に区別できる差が認められた。痕跡は非常に容易に識別することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
場所の変化を検知する方法であって、
a)その場所を組成物で処理し、
b)この処理された場所および/またはそれに隣接する未処理の区域にUV光を照射し、
b1)その場所の平均発光強度からのその場所の一部の領域における発光強度の偏差、および/または
b2)隣接する未処理の領域の平均発光強度からの隣接する未処理の領域の一部における発光強度の偏差、および/または
b3)組成物による処理直後のその場所における発光強度の、その後の発光強度からの偏差、および/または
b4)組成物によるその場所の処理直後の隣接する未処理の領域における発光強度の、その後の隣接する未処理の領域における発光強度からの偏差
を求め、
前記組成物が、
a1)少なくとも1種のバインダ
a2)UV照射によって可視光を発光する少なくとも1種の物質、および、
a3)場合により、分散剤
を含む水性分散液である、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
組成物が、成分a1)のバインダとして、ポリウレタンを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
成分a3)の分散剤として、ポリビニルアルコールが使用されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ポリウレタンが、下記成分i)〜iv)
i)4〜50個の炭素原子を含むジイソシアネート
ii)分子量が500〜4000g/molのジオール
iii)分子量が62〜500g/molの連鎖延長剤としてのジオール
iv)モノおよびポリオール、並びに/あるいは、第一および/または第二アミノ基を有するモノおよびポリアミン(これらは親水作用を持つ基も有する)
の反応によって得られることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
組成物の成分a1)および/またはa3)が、生分解性であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ポリウレタンが、
i)4〜50個の炭素原子を含むジイソシアネート
ii)分子量が500〜4000g/molのポリエステルジオール
iii)分子量が62〜500g/molの連鎖延長剤としてのジオール
iv)モノおよびポリオール、並びに/あるいは、第一および/または第二アミノ基を有するモノおよびポリアミン(これらは親水作用を持つ基も有する)
の反応によって得られることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
UV照射により可視光を発光する物質a2)が、蛍光増白剤であり、かつ、ポリスチリルスチルベン類、フラボン酸誘導体類、クマリン類またはピラゾリン類からなる群のメンバーであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
UV照射により可視光を発光する物質a2)が、式(VI)
【化1】

(式中、
10、R11およびR12は、互いに独立して、フェノキシ、モノもしくはジスルホン化フェノキシ、フェニルアミノ、モノまたはジスルホン化フェニルアミノ、C〜C−アルキルによって置換されたフェニルアミノ、シアノ、ハロゲン、COOR、CONH−R、−NH−COR、SONH−R、O−R、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、−O−C〜Cアルキル、−NH(C〜Cアルキル)、−NH(C〜Cアルキル)、−NH−C〜Cアルキレン−O−C〜Cアルキレン−OR、−NH(C〜Cヒドロキシアルキル)、−NH−C〜Cアルキレン−=−C〜Cアルキレン−OR、アミノ基から水素原子を除去したアミノ酸もしくはアミノ酸アミド、−NHCHCHOH、−N(CHCHOH)、−N(CH)CHCHOH、−NH、−CH、−S−C〜Cアルキル、−S−アリール、−Cl、−NHCHCHSOH、−NH(CHCHSOH)、−N(CHCHOH)CHCHCONHを示し、Rは、HまたはC〜Cアルキルを表し、Mは、先に記載した意味を有する)
で示されるフラボン酸誘導体類であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
UV照射により可視光を発光する物質a2)が、式(VII)
【化2】

(式中、
13およびR14は、互いに独立して、水素、フェニル、モノスルホン化フェニル、メチル、エチル、プロピル、メトキシまたはエトキシを示す)
で示されるフラボン酸誘導体類であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
UV照射により可視光を発光する物質a2)が、蛍光染料であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
組成物による場所の処理が、スプレーまたは噴霧により行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
請求項1に記載の組成物により処理された場所。

【公表番号】特表2007−530927(P2007−530927A)
【公表日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−504263(P2007−504263)
【出願日】平成16年4月5日(2004.4.5)
【国際出願番号】PCT/EP2004/003593
【国際公開番号】WO2005/108961
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(505422707)ランクセス・ドイチュランド・ゲーエムベーハー (220)
【Fターム(参考)】