説明

塗装材剥離剤及び塗装材剥離シート

【課題】 垂直面から水平面下側の表面にかけて形成された塗装材及びマーキングフィルムに対する保持性に優れており、また、塗装材及びマーキングフィルムを溶解することなく、可塑化して軟化させ、剥離作業を容易にでき、かつ、環境への悪影響の少ない塗装材剥離剤及び塗装材剥離シートを提供する。
【解決手段】 有機溶剤に可溶性有機高分子化合物とチクソトロピー剤とを溶解又は分散させた溶液からなる塗装材剥離剤において、上記溶液の剪断速度1rpmでの粘度をη、剪断速度10rpmでの粘度をη10とした場合の相対粘度η/η10(測定温度25℃)を1.2〜13.0とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、戸建住宅、集合住宅、工場等の建築物における外壁、内壁や、木工家具、建具、工芸品、楽器等の木材や、漁船、旅客船、貨物船、プレジャーボート等の船舶や、航空機、電車、自動車、バス等の車輌や、産業機械等の工業用製品、あるいは、橋梁、標識、遊具等の設備等の垂直面から、水平面下側の表面に形成されてなる仕上げ材及びマーキングフィルムの剥離に適した塗装材剥離剤及び塗装材剥離シートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、仕上げ材には、様々な塗装材が使用されている。また、船舶、車輌、工業用製品、設備などのフリートマーキングや、サインの装飾の為に、マーキングフィルムが使用されている。
【0003】
その改修の為に、新塗装材を旧塗装材の上に再塗装する場合もあるが、旧塗装材を剥離してから新塗装材を塗装することも行われる。また、マーキングフィルムを剥がし、新しいマーキングフィルムの貼り付けが行われる。
【0004】
塗装材及びマーキングフィルムを剥離する場合には、剥離作業時間の短縮などの観点から、通常、液状剥離剤を塗装材の上から塗布することが一般的に行われている。使用される液状剥離剤としては、塩化メチレンなどを主成分とする液状剥離剤が一般的に使用されている。
【0005】
しかし、塩化メチレンなどの塩素系溶剤は、剥離した廃棄物を焼却処理する時にダイオキシンが発生するなどの環境汚染をもたらす可能性があり、優れた剥離性を有するものの、今後、その使用が制限される可能性がある。
【0006】
近年、塩素系溶剤からなる剥離剤を使用せず、高圧水洗機などを使用して、物理的な力で塗装材を剥離する方法や、非塩素系溶剤からなる液状剥離剤を使用する剥離方法などが開発されている。
【0007】
しかし、高圧水洗機などを使用する方法では、水圧に起因する反力等の安全性に注意が必要である。また、非塩素系溶剤からなる剥離剤を使用する方法では、剥離性能の点から、塗装材によっては長時間の養生が必要となる。
【0008】
以上のような観点から、特許文献1、特許文献2、特許文献3には、プラスチック成形物や金属面の塗膜剥離剤及びその剥離方法などが開示されている。
【0009】
なお、本発明者らは、塗装材剥離剤を基材に含浸させた塗装材剥離シートを開発し、これについて特許出願を行った(特願2004−206953号、特願2005−258874号)。
【特許文献1】特開平5−96231号公報
【特許文献2】特開平9−151341号公報
【特許文献3】特開2005−46770号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、特許文献1〜3に記載の方法は、塗膜を剥離する能力を一層高めることは勿論のこと、剥離剤を均一に塗布することが難しく、結果的に、剥離状態にばらつきが発生するという問題があった。また、剥離剤を塗布後、養生する間に剥離剤が蒸発するなどの問題が発生し、その改善なども望まれていた。
【0011】
また、塩素系溶剤からなる剥離剤の代替として、非塩素系溶剤からなる剥離剤及び剥離方法が記載されているが、いずれにしろ、液状剥離剤を使用する剥離方法では、例えば船底部などのように、作業者が対象物下方に入り込み、液状剥離剤を塗布する箇所においては、液状剥離剤の滴下や、それに伴う衣服への付着などが起こり、作業性、安全性が極めて悪く、作業効率が低下し、その改善が望まれていた。
【0012】
また、例えば、船底部などのように、垂直面から、水平面下側の表面に形成されてなる仕上げ材及びマーキングフィルムの剥離に、塗装材剥離剤を基材に含浸させた塗装材剥離シートを塗装材面に貼り合せた場合、仕上げ材及びマーキングフィルムが膨潤するまで、自重で落下しないように、保持性の安定したシートが望まれていた。
【0013】
本発明の目的は、垂直面から水平面下側の表面にかけて形成された塗装材及びマーキングフィルムに対する保持性に優れており、また、塗装材及びマーキングフィルムを溶解することなく、可塑化して軟化させ、剥離作業を容易にでき、かつ、環境への悪影響の少ない塗装材剥離剤及び塗装材剥離シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の課題を解決するために、本発明は特許請求の範囲に記載の構成とするものである。
【0015】
すなわち、本発明の塗装材剥離剤は、有機溶剤に可溶性有機高分子化合物とチクソトロピー剤とを溶解又は分散させた溶液からなる塗装材剥離剤において、上記溶液の剪断速度1rpmでの粘度をη、剪断速度10rpmでの粘度をη10とした場合(測定温度25℃)の相対粘度η/η10を1.2〜13.0とする。
【0016】
この場合、上記塗装材剥離剤を、実質的にハロゲン系化合物を含まない組成物からなる溶液とする。
【0017】
また、この場合、上記有機溶剤を、沸点106℃〜278℃である非ハロゲン系高沸点有機溶剤とする。
【0018】
また、本発明の塗装材剥離シートは、上記支持体の繊維集合体面に上記塗装材剥離剤を含浸させる。
【0019】
この場合、上記支持体を不織布等の繊維集合体と有機フィルムとからなる複合基材、もしくは、繊維集合体と金属シートとからなる複合基材とする。
【0020】
また、これらの場合、上記塗装材剥離シートの上記塗装材剥離剤を含浸させた面同士を2枚重ね合わせた構成とする。
【0021】
また、これらの場合、上記支持体に上記塗装材剥離剤を50〜2000g/m含浸させる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の塗装材剥離剤は、有機溶剤に可溶性有機高分子化合物とチクソトロピー剤とを溶解又は分散させた溶液からなる塗装材剥離剤において、上記溶液の剪断速度1rpmでの粘度をη、剪断速度10rpmでの粘度をη10とした場合(測定温度25℃)の相対粘度η/η10が1.2〜13.0のチクソトロピー性を有するから、垂直面から水平面下側の表面にかけて形成された各種塗装材及びマーキングフィルムに対する保持性に優れている。
【0023】
この場合、上記塗装材剥離剤は、実質的にハロゲン系化合物を含まない組成物からなる塗装材剥離剤であるから、安全で、環境汚染の面においても優れている。
【0024】
また、この場合、上記有機溶剤が沸点106℃〜278℃である非ハロゲン系高沸点有機溶剤であるから、各種塗装材及びマーキングフィルムに対する優れた軟化性を有する。
【0025】
また、本発明の塗装材剥離シートは、上記塗装材剥離剤を支持体に均一に含浸させてあるから、各種塗装材及びマーキングフィルムに対し、均一な剥離性を有する。
【0026】
この場合、上記支持体が不織布等の繊維集合体と有機フィルムとからなる複合基材、もしくは、繊維集合体と金属シートとからなる複合基材であるから、含浸させた塗装材剥離剤の揮発を抑えることができる。
【0027】
また、これらの場合、上記塗装材剥離剤を含浸させた面同士を2枚重ね合わせた構成であり、また、セパレーターを使用していないから、使用時のごみの発生もなく、かつ、2枚ともに使用できるため、極めて好都合である。
【0028】
また、これらの場合、上記支持体の繊維集合体面に上記塗装材剥離剤を50〜2000g/m含浸させてあるから、各種塗装材及びマーキングフィルムに対する均一な剥離性を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
上記目的を達成する為に、発明者らは各種材料・プロセスを検討した結果、有機溶剤に可溶性有機高分子化合物とチクソトロピー剤とを溶解又は分散させた溶液からなる塗装材剥離剤において、上記溶液の剪断速度1rpmでの粘度をη、剪断速度10rpmでの粘度をη10とした場合(測定温度25℃)の相対粘度η/η10を1.2〜13.0とすれば良いことを見出した。
【0030】
また、この場合、上記塗装材剥離剤を、実質的にハロゲン系化合物を含まない組成物からなる溶液とすれば良いことを見出した。
【0031】
さらに、上記した塗装材剥離剤を支持体に含浸させた塗装材剥離シートとして使用すれば良いことを見出した。この場合、上記支持体に、繊維集合体と有機フィルムとからなる複合基材、もしくは、繊維集合体と金属シートとからなる複合基材を使用し、この支持体の繊維集合体の面に塗装材剥離剤を含浸させた塗装材剥離シートとして使用すれば良いことを見出した。
【0032】
また、上記塗装材剥離シートは、使用前は、不織布面にセパレーターを重ねておくこともできるが、作製時に、2枚の塗装材剥離シートの塗装材剥離剤を含浸させた面同士を重ねておくと、使用時のごみの発生もなく、また、塗装材剥離シートの不織布面にセパレーターを重ねていないので、セパレーターに塗装材剥離剤を取られることもなく、極めて好都合であった。
【0033】
すなわち、垂直面から、水平面下側の表面にかけて形成された塗装材及びマーキングフィルムの剥離に使用する場合には、本発明の塗装材剥離剤を剥離しようとする塗装材及びマーキングフィルムに塗布するか、あるいは、塗装材剥離シートの塗装材剥離剤を含浸した面を剥離しようとする塗装材及びマーキングフィルムに貼り付け、塗装材及びマーキングフィルムを軟化させ、可塑化させることにより、ヘラや水洗等により下地より塗装材及びマーキングフィルムを容易に剥離させることができる。
【0034】
特に、塗装材剥離シートを使用した剥離方法では、船底部などのように、作業者が対象物下方に入り込んで作業する箇所においては、液状剥離剤の滴下や、それに伴う衣服への付着などが起こり難く、作業性、安全性が向上する。
【0035】
さらに、塗装材剥離シートを使用した剥離方法では、当然のことながら、塗装材剥離剤の塗布むらもなく、また、塗装材剥離剤の揮発なども殆どないことから、均一に、かつ、安定して塗装材及びマーキングフィルムを剥離させることができ、剥離に要する作業時間を短縮することができ、難しい熟練度も必要ではなくなる。
【0036】
次に、本発明で使用される各種材料について、説明する。
【0037】
非ハロゲン系有機溶剤としては、塗装材及びマーキングフィルムを膨潤させる溶剤であれば使用できるが、沸点が106℃〜278℃の範囲である有機溶剤が望ましい。さらに好ましくは、沸点が130℃〜250℃の範囲である有機溶剤が望ましい。沸点が106℃未満の場合、溶剤が揮発し易く、捕集設備を設置する必要があり、沸点が278℃を超えると、塗装材への浸透力が低下し、剥離性能が劣る。非ハロゲン系有機溶剤としては、例えば、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロパギルアルコールなどのアルコール系有機溶剤、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテートなどの酢酸エステル系有機溶剤、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(カルビトール)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル(ブチルカルビトール)、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(カルビトールアセテート)、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルなどのグリコールエーテル類、2,2−ジメチルヘキサン、シクロヘキサノン、N−メチル−2−ピロリジノン、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、N,N−ジメチルアセトアミドなどが挙げられる。これらの非ハロゲン系有機溶剤は、単独もしくは2種類以上混合して使用される。
【0038】
使用される非ハロゲン系有機溶剤としては、剥離性能が高いことは勿論のこと、臭気が少ないこと、安全性が高いこと、などが必要である。
【0039】
更に、塗装材剥離剤の粘度を上げると同時に、塗装材剥離シートを塗装材及びマーキングフィルムへ貼り合わせた際の塗装材及びマーキングフィルムへの密着性、塗装材剥離シートの保持性を高めるために、可溶性有機高分子化合物を使用する。本発明で使用される可溶性有機高分子化合物としては、重量平均分子量が3000〜200万の範囲の可溶性有機高分子化合物が好ましく、例えば、商品名バイロンRV−103、バイロンRV−200、バイロンRV−220などのポリエステル系高分子材料、商品名パラクロンSN−50DR、パラクロンAS−3000DR、パラクロンME−3500DRなどのポリアクリル酸エステル系高分子材料、商品名ハイパールM−4003、ハイパールM−4006、ハイパールM−4202、ハイパールM−5000、ハイパールM−5001、ハイパールM−4501、ポリエチルメタクリレートなどのポリメタクリル酸エステル系高分子材料などが挙げられる。
【0040】
その配合量は、上記非ハロゲン系有機溶剤と上記可溶性有機高分子化合物からなる溶液100重量部に対して、1〜50重量部であることが好ましい。さらに好ましくは、1〜30重量部であることが望ましい。上記可溶性有機高分子化合物が1重量部より少ない場合には、塗装材剥離剤の保持性が低下し、また、50重量部より多い場合には、特に、塗装材剥離剤が高粘度過ぎる為に、いずれの場合も実用上好ましくない。
【0041】
なお、上記可溶性有機高分子化合物は、単独もしくは2種以上で使用される。
また、更に、塗装材剥離剤を塗装材及びマーキングフィルムへ塗布した際の塗装材剥離剤の保持性、及び、塗装材剥離シートを塗装材及びマーキングフィルムへ貼り合わせた際のシートの保持性を高めるために、チクソトロピー剤を使用する。本発明で使用されるチクソトロピー剤としては、有機系のものでは、例えば、商品名ディスパロン6500、ディスパロン6700などの脂肪酸アマイド系が挙げられ、無機系のものでは、商品名アエロジル200、アエロジル300、アエロジル380などの二酸化ケイ素系の超微粉末などが挙げられる。
【0042】
その配合量は、上記非ハロゲン系有機溶剤と可溶性有機高分子化合物からなる溶液100重量部に対して、1〜15重量部であることが好ましい。チクソトロピー剤が1重量部より少ない場合には、特に、船底部などのような水平面下側において、剥離剤の滴下が起こり易くなることや、塗装材剥離シートの保持性が低下し、また、15重量部より多い場合には、塗装材剥離剤が複合基材に含浸しにくくなる為に、いずれの場合も実用上好ましくない。
【0043】
また、必要に応じてノニオン系、アニオン系またはカチオン系界面活性剤、着色剤、その他充填剤を添加してもよい。
【0044】
また、さらに、垂直面から、水平面下側の表面にかけて形成された塗装材及びマーキングフィルムに対する塗装材剥離剤、及び、塗装材剥離シートの優れた保持性を有するために、塗装材剥離剤にチクソトロピー性を付与する。
【0045】
このチクソトロピー性は、有機溶剤に可溶性有機高分子化合物とチクソトロピー剤とを溶解又は分散させた溶液の剪断速度1rpmでの粘度をη、剪断速度10rpmでの粘度をη10とした場合(測定温度25℃)の相対粘度η/η10が、1.2〜13.0であることが好ましい。チクソトロピー性(相対粘度η/η10)が1.2未満の場合には、特に、船底部などのような水平面下側において、剥離剤の滴下が起こり易くなることや、塗装材剥離シートの保持性が低下し、また、チクソトロピー性が13.0を超える場合には、保持性に優れるものの、塗装材剥離剤が複合基材に含浸しにくくなるために、いずれの場合も実用上好ましくない。
【0046】
また、塗装材剥離シートに使用される基材としては、塗装材剥離剤を含浸でき、かつ、塗装材剥離剤の揮発を抑制し、安定して保持できるような基材が好ましく、例えば、不織布、フェルト、立毛編織物、起毛編織物等の繊維集合体と有機フィルムとからなる複合基材もしくは、繊維集合体と金属シートとからなる複合基材が挙げられる。繊維集合体の坪量としては、必要量の塗装材剥離剤を含浸、保持できる厚みであれば良いが、特に、坪量が20〜200g/mであるものが好ましい。また、上記繊維集合体の替わりにスポンジ等からなるシートを用いても良い。
【0047】
また、上記基材に含浸させる塗装材剥離剤の量は、剥離しようとする塗装材及びマーキングフィルムの種類にも依存するが、通常、50〜2000g/mの範囲で含浸させることが望ましい。塗装材剥離剤の量が50g/mより少ない場合には、剥離性能が不十分となる場合があり、2000g/mより多い場合には、塗装材剥離剤の保持性の観点から、実用上好ましくない。
【0048】
本発明の塗装材剥離剤を複合基材に含浸させた塗装材剥離シートを使用して、各種塗装材及びマーキングフィルムを剥離させた実験結果を実施例によって具体的に説明する。但し、本発明の塗装材剥離剤及び塗装材剥離シートは、これに限定されるものではない。
【0049】
実施の形態の実施例及び比較例の記述中における「部」は重量部を表わす。
【実施例】
【0050】
〔実施例1〕
エチルセロソルブアセテート(沸点156℃)90部、メチルセロソルブ(沸点125℃)9部、重量平均分子量約100万のポリメタクリル酸エステル樹脂(根上工業製パラクロンAX−2DR)1部、超微粉二酸化ケイ素(アエロジル200)15部を十分に混合し、相対粘度η/η10(測定温度25℃)が13.0のペースト状の塗装材剥離剤を得た。次に、上記塗装材剥離剤を坪量20g/mの不織布と12μm厚のポリエステルフィルムとからなる複合基材の不織布面に100g/mとなるように塗布し、塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていた。このようにして作製した塗装材剥離シートを使用して、各種塗装材及びマーキングフィルムを剥離させた。この場合、塗装材剥離剤が含浸している複合基材の不織布面を塗装材面に押し付けて貼り付けた。塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて放置したが、塗装材剥離シートのずれ、さらには落下することもなく、十分な保持性があることを確認した。その後、一定時間放置後、塗装材剥離シートを除去し、ヘラによって塗装材及びマーキングフィルムを剥離したが、剥離できるまでの時間に差はあるものの、いずれの塗装材及びマーキングフィルムもきれいに剥離することができた。また、シート除去後、高圧水洗機を用いて塗装材を除去した場合、適度に塗装材が軟化、膨潤している為、容易に、かつ、きれいに剥離することができた。
【0051】
なお、実験に使用した塗装材のうち、塩化ゴム系、ビニル系、エポキシ系船底さび止め塗装や、アクリル樹脂系、ビニル樹脂系船底防汚塗装や、合成樹脂調合ペイント塗装、アクリル樹脂エマルションペイント塗装、MIO塗装、タールエポキシ樹脂塗装、塩化ゴム塗装、塩化ビニル樹脂塗装、エポキシ樹脂塗装、ポリウレタン樹脂塗装、熱硬化アミノアルキド樹脂塗装、熱硬化アクリル樹脂塗装については、24時間放置後、スクレーパーによって塗装材を剥離することができた。また、屋内用マーキングフィルム、屋外用マーキングフィルムともに、6時間放置後、スクレーパーによって剥離することができた。また、シート除去後、高圧水洗機を用いて塗装材を除去した場合、適度に塗装材が軟化、膨潤している為、容易に、かつ、きれいに剥離することができた。
【0052】
〔実施例2〕
ブチルカルビトール(沸点230℃)85部、プロパギルアルコール(沸点113℃)10部、重量平均分子量約1万のポリエステル樹脂(東洋紡績製バイロンRV−600)5部、超微粉二酸化ケイ素(アエロジル300)8部を十分に混合し、相対粘度η/η10(測定温度25℃)が8.8のペースト状の塗装材剥離剤を得た。次に、上記した塗装材剥離剤を坪量200g/mの不織布と12μm厚のポリエステルフィルムとからなる複合基材の不織布面に2000g/mとなるように塗布し、塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていた。このようにして作製した塗装材剥離シートを使用して、実施例1と同様に、各種塗装材及びマーキングフィルムを剥離させた。塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて放置したが、塗装材剥離シートのずれ、さらには落下することもなく、十分な保持性があることを確認した。その後、一定時間放置後、塗装材剥離シートを除去し、ヘラによって塗装材及びマーキングフィルムを剥離したが、剥離できるまでの時間に差はあるものの、実施例1と同様に、いずれの塗装材及びマーキングフィルムもきれいに剥離することができた。また、シート除去後、高圧水洗機を用いて塗装材を除去した場合、適度に塗装材が軟化、膨潤している為、容易に、かつ、きれいに剥離することができた。
【0053】
〔実施例3〕
カルビトールアセテート(沸点218℃)72部、ピルビン酸エチル(沸点148℃)8部、重量平均分子量約2万のポリエステル樹脂(東洋紡績製バイロンRV−103)20部、脂肪酸アマイド系粉末(ディスパロン6500)6部を十分に混合し、相対粘度η/η10(測定温度25℃)が2.8のペースト状の塗装材剥離剤を得た。次に、上記塗装材剥離剤を坪量100g/mの不織布と12μm厚のポリエステルフィルムとからなる複合基材の不織布面に800g/mとなるように塗布し、塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていた。このようにして作製した塗装材剥離シートを使用して、実施例1と同様に、各種塗装材及びマーキングフィルムを剥離させた。塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて放置したが、塗装材剥離シートのずれ、さらには落下することもなく、十分な保持性があることを確認した。その後、一定時間放置後、塗装材剥離シートを除去し、ヘラによって塗装材及びマーキングフィルムを剥離したが、剥離できるまでの時間に差はあるものの、実施例1と同様に、いずれの塗装材及びマーキングフィルムもきれいに剥離することができた。また、シート除去後、高圧水洗機を用いて塗装材を除去した場合、適度に塗装材が軟化、膨潤している為、容易に、かつ、きれいに剥離することができた。
【0054】
〔実施例4〕
カルビトールアセテート(沸点218℃)65部、ピルビン酸メチル(沸点123℃)5部、重量平均分子量約2万のポリエステル樹脂(東洋紡績製バイロンRV−103)30部、超微粉二酸化ケイ素(アエロジル300)6部を十分に混合し、相対粘度η/η10(測定温度25℃)が6.6のペースト状の塗装材剥離剤を得た。次に、上記塗装材剥離剤を坪量100g/mの不織布と12μm厚のポリエステルフィルムとからなる複合基材の不織布面に1200g/mとなるように塗布し、塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていた。このようにして作製した塗装材剥離シートを使用して、実施例1と同様に、各種塗装材及びマーキングフィルムを剥離させた。塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて放置したが、塗装材剥離シートのずれ、さらには落下することもなく、十分な保持性があることを確認した。その後、一定時間放置後、塗装材剥離シートを除去し、ヘラによって塗装材及びマーキングフィルムを剥離したが、剥離できるまでの時間に差はあるものの、実施例1と同様に、いずれの塗装材及びマーキングフィルムもきれいに剥離することができた。また、シート除去後、高圧水洗機を用いて塗装材を除去した場合、適度に塗装材が軟化、膨潤している為、容易に、かつ、きれいに剥離することができた。
【0055】
〔実施例5〕
カルビトール(沸点202℃)40部、N−メチル−2−ピロリジノン(沸点202℃)10部、重量平均分子量約60万のポリアクリル酸エステル樹脂(根上工業製ハイパールM−4003)50部、脂肪酸アマイド系粉末(ディスパロン6500)1部を十分に混合し、相対粘度η/η10(測定温度25℃)が1.2のペースト状の塗装材剥離剤を得た。次に、上記塗装材剥離剤を坪量80g/mの不織布と12μm厚のアルミニウム箔とからなる複合基材の不織布面に500g/mとなるように塗布し、塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていた。このようにして作製した塗装材剥離シートを使用して、実施例1と同様に、各種塗装材及びマーキングフィルムを剥離させた。塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて放置したが、塗装材剥離シートのずれ、さらには落下することもなく、十分な保持性があることを確認した。その後、一定時間放置後、塗装材剥離シートを除去し、ヘラによって塗装材及びマーキングフィルムを剥離したが、剥離できるまでの時間に差はあるものの、実施例1と同様に、いずれの塗装材及びマーキングフィルムもきれいに剥離することができた。また、シート除去後、高圧水洗機を用いて塗装材を除去した場合、適度に塗装材が軟化、膨潤している為、容易に、かつ、きれいに剥離することができた。
【0056】
〔実施例6〕
N−メチル−2−ピロリジノン(沸点202℃)60部、カルビトールアセテート(沸点218℃)20部、重量平均分子量約2万のポリエステル樹脂(東洋紡績製バイロンRV−103)20部、超微粉二酸化ケイ素(アエロジル300)6部を十分に混合し、相対粘度η/η10(測定温度25℃)が2.8のペースト状の塗装材剥離剤を得た。次に、上記塗装材剥離剤を坪量50g/mの不織布と12μm厚のポリエステルフィルムとからなる複合基材の不織布面に200g/mとなるように塗布し、塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていた。このようにして作製した塗装材剥離シートを使用して、実施例1と同様に、各種塗装材及びマーキングフィルムを剥離させた。塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて放置したが、塗装材剥離シートのずれ、さらには落下することもなく、十分な保持性があることを確認した。その後、一定時間放置後、塗装材剥離シートを除去し、ヘラによって塗装材及びマーキングフィルムを剥離したが、剥離できるまでの時間に差はあるものの、実施例1と同様に、いずれの塗装材及びマーキングフィルムもきれいに剥離することができた。また、シート除去後、高圧水洗機を用いて塗装材を除去した場合、適度に塗装材が軟化、膨潤している為、容易に、かつ、きれいに剥離することができた。
【0057】
〔実施例7〕
トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル(沸点278℃)40部、トリエチレングリコールモノエチルエーテル(沸点256℃)40部、重量平均分子量約200万のポリメタクリル酸樹脂(ポリエチルメタクリレート)20部、超微粉二酸化ケイ素(アエロジル200)5部を十分に混合し、相対粘度η/η10(測定温度25℃)が3.9のペースト状の塗装材剥離剤を得た。次に、上記塗装材剥離剤を坪量20g/mの不織布と12μm厚のアルミニウム箔とからなる複合基材の不織布面に50g/mとなるように塗布し、塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていた。このようにして作製した塗装材剥離シートを使用して、実施例1と同様に、各種塗装材及びマーキングフィルムを剥離させた。塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて放置したが、塗装材剥離シートのずれ、さらには落下することもなく、十分な保持性があることを確認した。その後、一定時間放置後、塗装材剥離シートを除去し、ヘラによって塗装材及びマーキングフィルムを剥離したが、剥離できるまでの時間に差はあるものの、実施例1と同様に、いずれの塗装材及びマーキングフィルムもきれいに剥離することができた。また、シート除去後、高圧水洗機を用いて塗装材を除去した場合、適度に塗装材が軟化、膨潤している為、容易に、かつ、きれいに剥離することができた。
【0058】
〔実施例8〕
トリエチレングリコールモノエチルエーテル(沸点256℃)40部、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(沸点194℃)40部、重量平均分子量約100万のポリメタクリル酸エステル樹脂(根上工業製パラクロンAX−2DR)1部、超微粉二酸化ケイ素(アエロジル200)10部を十分に混合し、相対粘度η/η10(測定温度25℃)が4.5のペースト状の塗装材剥離剤を得た。次に、上記塗装材剥離剤を坪量20g/mの不織布と12μm厚のアルミニウム箔とからなる複合基材の不織布面に50g/mとなるように塗布し、塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていた。このようにして作製した塗装材剥離シートを使用して、実施例1と同様に、各種塗装材及びマーキングフィルムを剥離させた。塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて放置したが、塗装材剥離シートのずれ、さらには落下することもなく、十分な保持性があることを確認した。その後、一定時間放置後、塗装材剥離シートを除去し、ヘラによって塗装材及びマーキングフィルムを剥離したが、剥離できるまでの時間に差はあるものの、実施例1と同様に、いずれの塗装材及びマーキングフィルムもきれいに剥離することができた。また、シート除去後、高圧水洗機を用いて塗装材を除去した場合、適度に塗装材が軟化、膨潤している為、容易に、かつ、きれいに剥離することができた。
【0059】
〔実施例9〕
2,2−ジメチルヘキサン(沸点106℃)20部、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(沸点194℃)40部、重量平均分子量約3千のポリエステル樹脂(東洋紡績製バイロンRV−220)40部、超微粉二酸化ケイ素(アエロジル300)6部を十分に混合し、相対粘度η/η10(測定温度25℃)が2.5のペースト状の塗装材剥離剤を得た。次に、上記塗装材剥離剤を坪量200g/mの不織布と12μm厚のポリエステルフィルムとからなる複合基材の不織布面に500g/mとなるように塗布し、塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていた。このようにして作製した塗装材剥離シートを使用して、実施例1と同様に、各種塗装材及びマーキングフィルムを剥離させた。塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて放置したが、塗装材剥離シートのずれ、さらには落下することもなく、十分な保持性があることを確認した。その後、一定時間放置後、塗装材剥離シートを除去し、ヘラによって塗装材及びマーキングフィルムを剥離したが、剥離できるまでの時間に差はあるものの、実施例1と同様に、いずれの塗装材及びマーキングフィルムもきれいに剥離することができた。また、シート除去後、高圧水洗機を用いて塗装材を除去した場合、適度に塗装材が軟化、膨潤している為、容易に、かつ、きれいに剥離することができた。
【0060】
以上のように、本発明の塗装材剥離剤及び塗装材剥離シートは、垂直面だけでなく、水平面の下側に貼り付けた場合においても保持性に優れているとともに、作業性にも優れていることを確認した。
【0061】
〔比較例1〕
塗装材剥離剤の塗布量を40g/mとした以外は、実施例3と同様の配合並びに構成にて塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていたが、実施例3と同様に、塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて24時間放置したところ、塗装材剥離シートが落下し、シート保持性が不十分であることが分かった。
【0062】
〔比較例2〕
塗装材剥離剤の塗布量を2500g/mとした以外は、実施例3と同様の配合並びに構成にて塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていたが、実施例3と同様に、塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて24時間放置したところ、塗装材剥離シートが落下し、シート保持性が不十分であることが分かった。
【0063】
〔比較例3〕
チクソトロピー剤を使用せずに、相対粘度η/η10(測定温度25℃)が1.0の塗装材剥離剤を使用したこと以外は、実施例2と同様の配合並びに構成にて塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていたが、実施例2と同様に、塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて24時間放置したところ、塗装材剥離シートがずれ、シート保持性が不十分であることが分かった。
【0064】
〔比較例4〕
チクソトロピー剤の配合量を0.1部とし、相対粘度η/η10(測定温度25℃)が1.1の塗装材剥離剤を使用したこと以外は、実施例4と同様の配合並びに構成にて塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていたが、実施例4と同様に、塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて24時間放置したところ、塗装材剥離シートがずれ、シート保持性が不十分であることが分かった。
【0065】
〔比較例5〕
基材に複合基材でなく、不織布単体を使用したこと以外は、実施例5と同様の配合並びに構成にて塗装材剥離シートを得た。この塗装材剥離シートは、複合基材の不織布部に塗装材剥離剤が適度に含浸されていたが、実施例5と同様に、塗装材剥離シートを塗装材剥離試験用の垂直面(90°)、鈍角面(135°)の下側、水平面(180°)の下側に貼り付けて24時間放置したところ、塗装材剥離剤の揮発が認められ、それに伴い、塗装材剥離シートがずれ、シート保持性が不十分であることが分かった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機溶剤に可溶性有機高分子化合物とチクソトロピー剤とを溶解又は分散させた溶液からなる塗装材剥離剤において、上記溶液の剪断速度1rpmでの粘度をη、剪断速度10rpmでの粘度をη10とした場合(測定温度25℃)の相対粘度η/η10が、1.2〜13.0であることを特徴とする塗装材剥離剤。
【請求項2】
上記塗装材剥離剤が、実質的にハロゲン系化合物を含まない組成物からなる溶液であることを特徴とする請求項1記載の塗装材剥離剤。
【請求項3】
上記有機溶剤が、沸点106℃〜278℃である非ハロゲン系高沸点有機溶剤であることを特徴とする請求項1記載の塗装材剥離剤。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の塗装材剥離剤を支持体に含浸させたことを特徴とする塗装材剥離シート。
【請求項5】
上記支持体が、繊維集合体と有機フィルムとからなる複合基材、もしくは、繊維集合体と金属シートからなる複合基材であることを特徴とする請求項4記載の塗装材剥離シート。
【請求項6】
上記塗装材剥離シートの上記塗装材剥離剤を含浸させた面同士を2枚重ね合わせた構成としたことを特徴とする請求項4乃至請求項5のいずれかに記載の塗装材剥離シート。
【請求項7】
上記支持体の繊維集合体面に上記塗装材剥離剤を、50〜2000g/m含浸させたことを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の塗装材剥離シート。

【公開番号】特開2007−186560(P2007−186560A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−4447(P2006−4447)
【出願日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願人】(000194332)株式会社スリオンテック (46)
【Fターム(参考)】