説明

塗装装置

【課題】板材の側面に均一な厚さの塗装膜を形成することができる塗装装置を提供する。
【解決手段】例えばALC等からなる板材1は、搬送ローラ3上に載置され、搬送ローラ3の回転に伴って矢印で示す水平方向に搬送される。板材1は、上面、裏面及び側面を有し、裏面が搬送ローラ3に接している。塗装装置は、板材1の側面を塗装するものであり、押圧ローラ40、固定ローラ80、可動ローラ70、可動ローラ70の付勢手段、押圧ローラ40、固定ローラ80及び可動ローラ70に架け渡された塗装ベルト60、塗装ベルトに塗料を転写する塗料供給ローラ10、押し当て装置23、塗料供給ホース22、塗料圧送ポンプ30、塗料貯留タンク31等を含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板材の自動塗装処理に適した塗装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ALC(Autoclave light-weight concrete;軽量気泡コンクリート)等からなる板材は、外観の向上や防水性の向上を図るために塗装処理が施されていた。その塗装方法としては、板材を搬送ローラにより搬送しながら、塗布ロールを用いたロールコーターにより、搬送ローラ上の板材の上面を自動的に塗装していた。しかしながら、板材の側面の塗装については、自動化が難しく、手動式の塗装ローラを用いて塗装するのが一般的であった。ロールコーターを用いた塗装装置については、特許文献1、2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−349248号公報
【特許文献2】特開2009−011933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、手動式の塗装ローラでは、板材の側面に均一な厚さの塗装膜を形成することが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の塗装装置は、搬送ローラ上で板材を水平方向に板材を搬送しながら、当該板材の側面を塗装する板材の塗装装置において、
第1の垂直回転軸を有する押圧ローラと、第2の垂直回転軸を有する固定ローラと、
第3の垂直回転軸を有する可動ローラと、前記可動ローラを前記板材の搬送方向に付勢する付勢手段と、前記押圧ローラ、固定ローラ及び前記可動ローラに回動可能に掛け渡された塗装ベルトと、第4の垂直回転軸を有し、当該第4の垂直回転軸の外周に、塗料が浸透した塗布ロールが嵌着され、当該塗布ロールが前記塗装ベルトの外面に接触するように配置された塗料供給ローラと、前記押圧ローラを介して、前記塗装ベルトの外面を前記板材の側面に押し当てる押し当て装置と、前記塗料供給ローラに連結され、前記塗布ロールに塗料を供給する塗料供給ホースと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の塗装装置によれば、板材の側面に均一な厚さの塗装膜を形成することができる。また、本発明の塗装装置によれば、異なる幅Wの板材1の側面を連続的に塗装することにも対応できる。さらに、本発明の塗装装置によれば、塗料供給源である塗料供給ローラと、押圧ローラとを分離し、両ローラに掛け渡された塗装ベルトを、押圧ローラを介して板材の側面に押し当てるようにしたので、塗料供給ローラに連結された塗料供給ホースの荷重が押圧ローラの動作に悪影響を与えるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態における塗装装置の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施形態における塗装装置の構成を示す正面図である。
【図3】可動ローラの正面図である。
【図4】搬送ベルトの断面図である。
【図5】塗料供給ローラの断面図である。
【図6】塗料供給ローラのボールベアリングの構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の実施形態における塗装装置の構成を示す平面図、図2はその正面である。図3は、可動ローラ70の正面図である。図1に示すように、基台2上に複数の搬送ローラ3が並設される。例えばALC等からなる板材1は、搬送ローラ3上に載置され、搬送ローラ3の回転に伴って矢印で示す水平方向に搬送される。板材1は、上面、裏面及び側面を有し、裏面が搬送ローラ3に接している。本実施形態の塗装装置は、搬送方向に沿った板材1の側面垂直面を塗装するものである。
【0009】
塗装装置は、押圧ローラ40、固定ローラ80、可動ローラ70、可動ローラ70の付勢手段、塗装ベルト60、塗料供給ローラ10、押し当て装置23、塗料供給ホース22、塗料圧送ポンプ30、塗料貯留タンク31、板材の幅Wを検出する幅検出器90を含んで構成される。
【0010】
押圧ローラ40は、円柱状の第1の垂直回転軸43、第1の垂直回転軸43の両端部をそれぞれ受ける一対の軸受け部41a,41b、第1の垂直回転軸43の外周に嵌着された円筒状の第1の弾性ロール44、一対の軸受け部41a,41bに連結された第1のアーム42を備える。第1の垂直回転軸43とは、垂直方向に延びた回転軸であり、第1の垂直回転軸43は図1の平面図で見て、矢印の向きに自転可能である。固定ローラ80の第2の垂直回転軸83、可動ローラ70の第3の
垂直回転軸73についても同様である。
【0011】
押し当て装置23は、伸縮棒24を備えた油圧シリンダー又は空圧シリンダーによって構成することができ、伸縮棒24が押圧ローラ40の第1のアーム42に当接又は連結される。このように、押圧ローラ40は、押し当て装置23により板材1の側面に直角方向に駆動されるが、押圧ローラ40そのものは、不図示のリンク手段により可動に支持されている。
【0012】
固定ローラ80は、円柱状の第2の垂直回転軸83、第1の垂直回転軸83を受ける一対の軸受け部81a,81b、第2の垂直回転軸83の外周に嵌着され、円筒状の第2の弾性ロール84、これらの一対の軸受け部81a,81bに連結された第2のアーム82を備える。固定ローラ80の第2のアーム82は、不図示の支持部に支持されることにより、固定ローラ80の位置は固定される。
【0013】
図3に示すように、可動ローラ70は、円柱状の第3の垂直回転軸73、第3の垂直回転軸73を受ける一対の軸受け部71a,71b、第3の垂直回転軸73の外周に嵌着され、円筒状の第3の弾性ロール74を備える。
【0014】
可動ローラ70の付勢手段は、一方の端が上方の軸受け部71aに連結され水平方向に延びた第1のバネ板75aと、一方の端が下方の軸受け部71bに連結され水平方向に延びた第2のバネ板75bと、第1及び第2のバネ板75a,75bの他方の端を固定する固定軸72を含んで構成される。
【0015】
押圧ローラ40、固定ローラ80は、板材1の側面に対して直角方向の同一直線上に配置され、可動ローラ70は、押圧ローラ40、固定ローラ80より搬送方向の前方に配置される。つまり、可動ローラ70は、押圧ローラ40、固定ローラ80の各中心点は鋭角三角形の頂点に対応する。
【0016】
塗装ベルト60は、押圧ローラ40、固定ローラ80及び可動ローラ70に回動可能に掛け渡されている。塗装ベルト60は、押圧ローラ40の押圧力により、板材1の側面に押し当てられるので、その摩擦力により回動力が生じるが、その回動を補助するために、固定ローラ80又は可動ローラ70に回転モータを取り付けてもよい。
【0017】
塗料供給ローラ10は、第4の垂直回転軸(後述する円筒状回転体11がこれに相当する)を有し、当該第4の垂直回転軸の外周に、塗料が浸透した塗布ロール13が嵌着され、当該塗布ロール13が塗装ベルト60の外面に接触するように配置されている。
【0018】
塗料供給ホース22は、塗料供給ローラ10に連結され、塗料供給ローラ10の塗布ロール13に塗料に供給する。塗料圧送ポンプ30は塗料供給ホース22に接続され、塗料貯留槽31からの塗料を塗料供給ホース22の中に圧送する。
【0019】
このように本実施形態の塗装装置によれば、塗装ローラを板材1の側面に直接押し当てるのではなく、塗料供給源である塗料供給ローラ10と、押圧ローラ40とを分離し、塗布ロール13の塗料が転写された塗装ベルト60を押圧ローラ40により塗装面である板材1の側面に押し当てるようにした。そして、押し当て装置23は、板材1の側面に接触する塗装ベルト60に一定の押し込み量が生じるように押圧ローラ40に対して押し当て力を加える。これにより、板材1の側面に所望の均一な厚さの塗装膜を形成することができる。
【0020】
塗装ベルト60は、図4に示すように、外面の塗料浸透材60a(例えば、スポンジ材やフェルト材)と内面の塗料非浸透材60b(例えば、軟性ゴム材)とを貼り合わせて構成することが好ましい。これにより、塗装ベルト60の塗料浸透材60aに塗布ロール13が接触して、塗布ロール13の塗料が塗装ベルト60に転写される。この時、塗装ベルト60の内面の塗料非浸透材60bには塗料は浸透しないため、塗料のたれ、塗料非浸透材60bが接触する押圧ローラ80、固定ローラ80及び可動ローラ70のよごれを防止することができる。
【0021】
また、本実施形態の塗装装置によれば、異なる幅の複数の板材1の側面を連続的に塗装することにも対応できる。すなわち、幅W1の板材1を搬送しながら、その側面を塗装した後に、小さい幅W2(W2<W1)の板材1が搬送されて来た場合、押し当て装置23は、押圧ローラ40を図1において左方向に移動させ、押圧ローラ40を小さい幅W2の板材1の側面に押し当てる。
【0022】
この時、固定ローラ80及び塗料供給ローラ10の位置は固定されているが、可動ローラ70は板材1の搬送方向に付勢力Fで付勢されることで、塗装ベルト60に適度の張力が生じた状態で可動になっている。つまり、塗装ベルト60に張力が働いている状態で、可動ローラ70の第1及び第2のバネ板75a,75bは板材1の搬送方向に凸になるように撓んでおり、バネ板75a,75bが元の直線形状に戻ろうとするために付勢力Fが生じるように構成されている。この場合、押し当て装置23の押し当て力が付勢力Fより大きければ、可動ローラ70は、付勢力Fに抗して、押圧ローラ40の移動に連動して板材1の搬送方向の反対方向に自動的に移動することになる。
【0023】
逆に、幅W1の板材1の側面を塗装した後に、大きな幅W3(W3>W1)の板材1が搬送されて来た場合、押し当て装置23は、押圧ローラ40を図1において右方向に移動させ、大きな幅W3の板材1の側面に押し当てる。この時、可動ローラ70は、付勢力Fにより板材1の搬送方向に自動的に移動することになる。このようにして、押圧ローラ40の位置決めがされることにより、異なる幅W1、W2、W3の板材1の側面を連続的に塗装することができる。また、塗料供給ローラ10の位置は固定されているので、塗料供給ローラ10に連結された塗料供給ホース22の荷重が押圧ローラ40の押圧動作に悪影響を与えるのを防止することができる。
【0024】
また、板材1の幅Wを検出する幅検出器90を設け、押し当て装置23は、幅検出器40の検出結果に応じて、押し当て位置を位置決めすると共に、塗装ベルト60に一定の押し込み量が生じるように塗布ロール13を板材1の側面に押し当てるように構成することができる。
【0025】
幅検出器90は、図1及び図2に示すように、搬送ローラ3の上方に設けられ、板材1の搬送方向に直角な方向に直線状に延びたフレーム90aと、フレーム90aの下面に一定間隔で取り付けられた複数の光電センサ素子90bを含んで構成される。複数の光電センサ素子90bは、それぞれ発光素子と受光素子とを備え、発光素子から射出された光は、板材1の上面に当たると反射される。その反射光は受光素子により検出される。
【0026】
一方、光電センサ素子90bの下方に板材1が無い場合には、そのような反射光は検出されない。したがって、複数の光電センサ素子90bの検出結果に基づいて、板材1の幅Wを検出することができる。つまり、板材1の幅Wが何種類かある場合(例えば、5種類)、搬送されてきた板材1がどの幅Wを有しているかを検出して、押し当て装置23の位置決めをすることができる。なお、幅検出器90は、上記のような光学的センサではなく、センタリングマシン等で板材1を挟んでその幅Wを検出する機械的センサを用いることもできる。
【0027】
図5は、塗装装置10の塗料供給ローラ10の詳細な構造を示す垂直方向の断面図であり、図6は、図5のボールベアリング16a、16bの構造を示す水平方向の断面図である。
【0028】
塗料供給ローラ10は、基本的には、円筒状回転体11と、円筒状回転体11を受ける第1の回転体受け部11及び第2の回転体受け部20とをスイベルジョイントを用いて接合したものである。
【0029】
円筒状回転体11(図5の斜めの実線部分)は、円筒の内面から外面に貫通する複数の塗料供給孔12を有している。塗布ロール13は、スポンジ材、フェルト材などの多孔質弾性材からなり、円筒状回転体11の複数の塗料供給孔12を覆い、円筒状回転体11の外面に嵌着されている。
【0030】
円筒状回転体11の中には、塗料供給ホース22を介して、液状の塗料が供給され、当該塗料は、複数の塗料供給孔12を通して塗布ロール13の全体に浸透する。
【0031】
前述のように、塗布ロール13に塗装ベルト60が掛けられ、塗布ロール13から塗装ベルト60に塗料が供給される。この場合、塗布ロール13への塗料の浸透量と、塗布ロール13から塗装ベルト60への塗料の供給量(転写量)を均一にするために、塗料供給孔12の形成位置は均一に分布していることが好ましい。また、塗布ロール13への塗料供給を円滑に行うために、塗料供給孔12の開口径は、円筒状回転体11の内面側で外面側より広くなるようにテーパー面が形成されていることが好ましい。
【0032】
第1の回転体受け部14(図5の斜めの破線部分)は、円筒形状を有しており、円筒状回転体11の上部が、その円筒内側に嵌入され、当該円筒状回転体11の上端面が当接する段差面25が内面に設けられている。コネクタ部15は、第1の回転体受け部14の上端部に第1の回転体受け部14と一体となって設けられ、円筒状回転体11の中に塗料を供給する塗料供給ホース22を第1の回転体受け部14に連結するネジ部を有している。
【0033】
第2の回転体受け部20は、カップ形状を有しており、円筒状回転体11の下部がカップ内に嵌入され、円筒状回転体1の下端面が当接するカップ底面26を有している。
【0034】
ボールベアリング16a、16bは、円筒状回転体11の回転摩擦を低減するものであり、第1の回転体受け部14に嵌入された円筒状回転体11の上部の外周と、第1の回転体受け部14の内面との接触面(境界面)に設けられている。ボールベアリング16c、16dも、円筒状回転体11の回転摩擦を低減するものであり、第2の回転体受け部20に嵌入された円筒状回転体11の下部の外周と、第2の回転体受け部20の内面との接触面に設けられている。ボールベアリング16a〜16dは、前記接触面に形成されたリング状の空隙に、複数の同じ大きさの剛球50が回転自在に嵌入されてなる。
【0035】
第1のシール材17aは、円筒状回転体11の上端面と、第1の回転体受け部14の段差面25との間に挿入されており、円筒状回転体11からの前記接触面に塗料が漏れるのを防止している。また、同様の目的により、第2のシール材17bは、円筒状回転体11の下端面と、第2の回転体受け部20のカップ底面26との間に挿入されている。第1のシール材17aと第2のシール材17bは、リング状の形状を呈しており、Oリングで構成することができる。
【0036】
また、第1の回転体受け部14の外面から内面に貫通する第1の潤滑油注入孔と、当該第1の潤滑油注入孔に第1の潤滑油注入具19aを挿入することが好ましい。これにより、ボールベアリング16a、16bを含めて、円筒状回転体11と第1の回転体受け部14との接触面に潤滑油が供給されるので、両者の摩擦を更に低減することができる。同様の目的で、第2の回転体受け部20の外面から内面に貫通する第2の潤滑油注入孔と、当該第2の潤滑油注入孔に第2の潤滑油注入具19bを挿入することが好ましい。第1の潤滑油注入具19aと第2の潤滑油注入具19bは、グリースニップルで構成することができる。
【0037】
更に、ボールベアリング16bの外側の第1の回転体受け部14の端部と円筒状回転体11との境界面に第1のダストシール18aを設けることが外部からのダストが浸入するのを防止する上で好ましい。同様の目的により、ボールベアリング16cの外側の第2の回転体受け部20の端部と円筒状回転体11との境界面に第2のダストシール18bを設けることが好ましい。
【0038】
連結アーム21は、第1及び第2の回転体受け部14、20に掛け渡され、両者を連結する。連結アーム21の両端部は、第1及び第2の回転体受け部14、20の外面にそれぞれ溶接、ボルト締め等により固定される。また、この連結アーム21は、不図示の支持部材に支持されることで固定される。
【0039】
上記のように構成された塗料供給ローラ10によれば、円筒状回転体11はボールベアリング機構、シール材等の採用により、第1及び第2の回転体受け部14、20に対して、低摩擦で円滑に回転することができ、また、塗料の不要な漏れを防止することができることから、塗装ベルト60に常に一定量の塗料を供給することができる。
【0040】
なお、第2の回転体受け部20の底部に開口部を形成し、その開口部に不図示の塗料還流ホースを連結し、円筒状回転体11の内部の塗料を還流して、塗料貯留タンク31に戻すように構成することもできる。この場合、不図示の流量調整バルブを塗料還流ホースに設け、塗料供給ホース22に流れる塗料の流量q1と、塗料還流ホースに流れる塗料の流量q2との差Q(q1−q2)が一定になるように、塗料還流ホースに流れる塗料の流量q2を調整する。この場合、流量調整バルブは、塗料供給ホース22、塗料還流ホースに、それぞれ設けられた流量センサのセンサ検出結果に基づいて開閉し、流量調整を行う。これにより、塗料供給ローラ10が保持する塗料量を安定させ、塗布ロール13に一定量の塗料を含ませることができる。
【0041】
また、本実施形態の塗装装置は、複数の板材1を積み重ね、それらの側面を塗装する場合にも用いることができる。また、押し当て装置23の代わりに、工作ロボットが押圧ローラ40の第1のアーム42を保持し、この保持された第1のアーム42に押圧力を加えるようにしてもよい。また、板材1の両側に本実施形態の塗装装置をそれぞれ配置し、板材1の両方の側面を同時に塗装することもできる。
【符号の説明】
【0042】
1 板材 2 基台
3 搬送ローラ 10 塗料供給ローラ
11 円筒状回転体 12 塗料供給孔
13 塗布ロール 14 第1の回転体受け部
15 コネクタ部 16a〜16d ボールベアリング
17a 第1のシール材 17b 第2のシール材
18a 第1のダストシール 18b 第2のダストシール
19a 第1の潤滑油注入具 19b 第2の潤滑油注入具
20 第2の回転体受け部 21 連結アーム
22 塗料供給ホース 23 押し当て装置
24 伸縮棒 25 段差面
26 カップ底面 30 塗料圧送ポンプ
31 塗料貯留槽 40 押圧ローラ
41a,41b 軸受け部 42 第1のアーム
43 第1の垂直回転軸 50 剛球
60 塗装ベルト 60a 塗料浸透材
60b 塗料非浸透材 70 可動ローラ
71a,72b 軸受け部 72 固定軸
73 第3の垂直回転軸 74 第3の弾性ロール
75a 第1のバネ板 75b 第2のバネ板
80 固定ローラ 81a,81b 軸受け部
82 第2のアーム 83 第2の垂直回転軸
84 第2の弾性ロール 90 幅検出器
90a フレーム 90b 光電センサ素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送ローラ上で板材を水平方向に板材を搬送しながら、当該板材の側面を塗装する板材の塗装装置において、
第1の垂直回転軸を有する押圧ローラと、
第2の垂直回転軸を有する固定ローラと、
第3の垂直回転軸を有する可動ローラと、
前記可動ローラを前記板材の搬送方向に付勢する付勢手段と、
前記押圧ローラ、固定ローラ及び前記可動ローラに回動可能に掛け渡された塗装ベルトと、
第4の垂直回転軸を有し、当該第4の垂直回転軸の外周に、塗料が浸透した塗布ロールが嵌着され、当該塗布ロールが前記塗装ベルトの外面に接触するように配置された塗料供給ローラと、
前記押圧ローラを介して、前記塗装ベルトの外面を前記板材の側面に押し当てる押し当て装置と、
前記塗料供給ローラに連結され、前記塗布ロールに塗料を供給する塗料供給ホースと、を備えることを特徴とする塗装装置。
【請求項2】
前記塗装ベルトは、外面の塗料浸透材と、内面の塗料非浸透材とを貼り合わせて構成され、当該塗料浸透材に前記塗布ロールが接触することにより、前記塗布ロールの塗料を前記塗装ベルトに転写することを特徴とする請求項1に記載の塗装装置。
【請求項3】
前記板材の幅を検出する幅検出器を備え、前記押し当て装置は、当該幅検出器の検出結果に応じて、前記押圧ローラを移動させて前記押圧ローラに掛けられた前記塗装ベルトの外面を前記板材の側面に押し当てるように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗装装置。
【請求項4】
前記塗料供給ローラは、
内面から外面に貫通する複数の塗料供給孔が形成された円筒状回転体と、
前記円筒状回転体の上部が嵌入された円筒状の第1の回転体受け部と、
前記円筒状回転体の下部が嵌入された円筒状の第2の回転体受け部と、
前記塗料供給ホースを前記第1の回転体受け部に連結するためのコネクタ部と、を備え、前記塗布ロールは、前記円筒状回転体の複数の塗料供給孔を覆うように、前記円筒状回転体の外面に嵌着されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の塗装装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−71042(P2013−71042A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210894(P2011−210894)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(591077704)東亜工業株式会社 (34)
【Fターム(参考)】