説明

塩辛の製造方法

【課題】いかの旨みを増し、雑味のない、均一な食感を有する塩辛の製造方法を提供する。
【解決手段】いか身からいかみみを切り離していか身といかみみの皮をそれぞれ剥離除去し、24時間以上冷凍保存し、寄生虫の完全除去と水分を減少させ、いか身の醤油に漬け込む時間は30分〜72時間とし、いかみみの醤油に漬け込む時間は10分〜48時間とし、いか内臓の醤油に漬け込む時間は、30分〜120時間とする。いか内臓を漬け込んだ後でいか内臓を裏ごしして血管等の繊維物等を除去する。いか身及びいかみみを短冊状に切り揃え、処理したいか内臓に加える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、醤油等を用いた塩辛に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の塩辛は、いか身及びいかみみを短冊状に切り、足は短冊と同様の長さに切り揃えいか内臓に味付け材料(塩・醤油・味噌・調味液等)を加えて混ぜ合わせ熟成させたものか、若しくは、壷抜きいか(いかから足及び内臓を取り出した状態の形状を言う)といか内臓を味付け材料に漬け込んだ後短冊状に切り、いか内臓と混ぜ合わせたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2005−143350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、以上の製法によれば、いかの皮(外皮)及びいか内臓に含有する血管等の繊維状物の処理がされておらず雑味となる。
【0005】
加えて、いか身・いかみみを分離せず混ぜ合わせる事で食味の違いや異なる形状のためにいか内臓や味付け材料の浸透具合が均一にならず、同一物でありながら味・食感に統一性を欠く事となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、いか身及びいかみみは筒状の状態より切り開いた状態にし、いかみみを切り離していか身といかみみの皮をそれぞれ剥離除去し、24時間以上冷凍保存し、寄生虫の完全除去と水分減少により旨みを増加させる。
いか身に於いて醤油に漬け込む時間は30分〜72時間とし、いかみみを醤油に漬け込む時間は10分〜48時間とし、いか内臓を醤油に漬け込む時間は、30分〜120時間時間とする。
いか内臓を漬け込んだ後でいか内臓を裏ごしして血管等の繊維物等を除去する。
いか身及びいかみみは筒状の状態より切り開いた状態にし、いかみみを切り離していか身といかみみの皮をそれぞれ剥離除去し、24時間以上冷凍保存し、寄生虫の完全除去と水分減少により旨みを増加させた、いか身及びいかみみを短冊状に切り揃え、いか内臓を漬け込んだ後でいか内臓を裏ごしして血管等の繊維物等を除去したいか内臓に加え、いか身及びいかみみを各々別々に混ぜ合わせ各々を製品とする。
【発明の効果】
【0007】
いか身及びいかみみの皮を剥離除去し、24時間以上冷凍することにより、寄生虫の完全除去及び、水分を減らすことによりいかの旨みを増す効果を得る。
【0008】
いか内臓は裏ごしし雑味を排除し、いか身及びいかみみ、いか内臓を各々別々に漬け込み時間を変える事により、味の浸透を一定にする効果を得る。
【0009】
いか身及びいかみみを別々に混ぜ合わせ、製品にすることにより、食味を均一にする効果を得る。
【実施例】
【0010】
請求項1及び請求項3、請求項4について請求項2にように醤油に漬け込むだけでなく、塩若しくは味噌及び調味液等に漬け込んだ場合でも同様の効果を得ることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
いか身及びいかみみは筒状の状態より切り開いた状態にし、いかみみを切り離していか身といかみみの皮をそれぞれ剥離除去し、24時間以上冷凍保存し、寄生虫の完全除去と水分減少により旨みを増加させる加工法。
【請求項2】
いか身に於いて醤油に漬け込む時間は30分〜72時間とし、いかみみを醤油に漬け込む時間は10分〜48時間とし、いか内臓を醤油に漬け込む時間は、30分〜120時間時間とする加工法。
【請求項3】
いか内臓を漬け込んだ後でいか内臓を裏ごしして血管等の繊維物等を除去する加工法。
【請求項4】
請求項1で処理したいか身及びいかみみを短冊状に切り揃え、請求項3で処理されたいか内臓に加え、いか身及びいかみみを各々別々に混ぜ合わせ各々を製品とする加工法。

【公開番号】特開2011−115140(P2011−115140A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−288401(P2009−288401)
【出願日】平成21年11月30日(2009.11.30)
【出願人】(309038351)
【Fターム(参考)】