境界ブロック及びその敷設方法
【課題】一列状に並べて設置する作業が容易である上に、境界ブロックの製造コストも従来に比して余り掛からない境界ブロック及びその敷設方法を提供する。
【解決手段】境界ブロック1Aは、横断面形状が二等辺台形である長尺状のもので、当該境界ブロック1Aの短手方向の一方及び他方の側面11,12に、当該境界ブロック1Aの敷設時に使用される水糸80を張る基準位置となる切欠31,32がそれぞれ形成されている。切欠31,32は、水糸を張る基準位置が明白となる角付きの形状としてのV字形状であり、各側面11,12の一端から他端までそれぞれ直線状に形成されるとともに、当該境界ブロック1Aの下部における敷地埋設部分と敷地突出部分との境界に形成されている。
【解決手段】境界ブロック1Aは、横断面形状が二等辺台形である長尺状のもので、当該境界ブロック1Aの短手方向の一方及び他方の側面11,12に、当該境界ブロック1Aの敷設時に使用される水糸80を張る基準位置となる切欠31,32がそれぞれ形成されている。切欠31,32は、水糸を張る基準位置が明白となる角付きの形状としてのV字形状であり、各側面11,12の一端から他端までそれぞれ直線状に形成されるとともに、当該境界ブロック1Aの下部における敷地埋設部分と敷地突出部分との境界に形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一方側の敷地(例えば歩道)と他方側の敷地(例えば車道)との境界に沿って一列状に敷設される境界ブロック及びその敷設方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、歩道と車道を区切るために歩道と車道との境界に設置される歩車道境界ブロックは、図10(正面図)及び図11(側面図)に示すように横断面台形状で長尺状のものである。この境界ブロックは、上面と側面が交差する2つの交差部が共に曲面(R部)91,92であるもの〔図11の(a)〕90Aと、1つの交差部がR部91で、もう1つの交差部が稜線93であるもの〔図11の(b)〕90Bとの2種類ある。
【0003】
境界ブロック90Aは、その下部が所定寸法(例えば50mm)だけ埋設され、それ以外の部分が路面上に突出することになる。また、境界ブロック90Bは、稜線93側が歩道となり、R部91側が車道となるように設置されるが、歩道は稜線93の位置までとなる。
【0004】
このような境界ブロック90A,90Bは、歩道と車道との境界に沿って一列状に設置されるが、その施工に際しては、一対の木杭間に張った水糸により正確に位置合わせをしながら設置している。このときの様態を図12(斜視図)及び図13(正面図)に概略的に示してある。境界ブロック90AではR部91,92のいずれか一方のレベル位置に、境界ブロック90BではR部91のレベル位置に水糸80を張る場合、R部91又はR部92は曲面であるので、曲面のどの位置を基準にしたらよいのか明瞭でなく、水糸80を張る作業時にそのレベル位置が微妙に異なることが起こり易い。そのため、境界ブロック90A,90Bの設置位置が微妙にずれてしまい、境界ブロックの位置決めのし直し等の修正作業が面倒になり、結果として境界ブロック90A,90Bの施工作業に手間が掛かることになる。
【0005】
このような問題に鑑み、境界ブロックが境界地からずれるのを防止する境界ブロックとして、境界ブロックの端面から内部に延長する凹部(孔、溝)を備え、互いに隣り合う境界ブロックの端面に形成された凹部に跨って嵌合される繋ぎ材によって互いに隣り合う境界ブロックが繋がれるように形成された境界ブロックや、境界ブロックの端面が段差を有した凹凸面により形成され、互いに隣り合う境界ブロックの端面に形成された凹凸面の凹凸同士が互いに係合されるように形成された境界ブロックがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、歩車道境界ブロックの施工の際に、高さ、直線度及び水平度を容易に調整できる境界ブロックとして、方形コンクリート板の幅方向片側を起立させて境界壁としたブロックにおいて、方形コンクリート板の長さ方向片側端面に凸部を、反対側端面に凸部と嵌合する凹部を設けた歩車道境界ブロックがある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−308915号公報
【特許文献2】実開平5−83004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、この種の境界ブロックは、一般にプレキャストコンクリート製品として成型枠(金型)を使用して製造されるが、上記特許文献1記載の発明では、凹部としての孔又は溝の場合は、境界ブロックの両端面から内部に亘って或る程度の深さの孔又は溝を形成する必要があるので、当該境界ブロックの製造に使用する金型をそれに応じたものに変更しなければならず、コスト高につながる。しかも、繋ぎ材として孔の場合は鉄筋を用い、溝の場合は鉄製の鎹を用いるので、境界ブロックの他にそのような繋ぎ材も必要であり、施工作業に必要な点数が多くなり、これもコスト高の要因となる。
【0009】
また、境界ブロックの端面を段差付きの凹凸面とする場合も、複雑な凹凸面形状に応じた金型を用意しなければならず、金型の費用が掛かり、その分だけ境界ブロックのコストが高くなる。
【0010】
更には、端面に凹部を形成した境界ブロック、端面を凹凸面とした境界ブロックのいずれの場合も、隣り合う境界ブロックと位置合わせを正確に行わなければ、隣り合う凹部同士や凹凸同士の対面位置がずれてしまい、隣り合う凹部に繋ぎ材をうまく嵌合できなくなったり、隣り合う凹凸面を密接に係合させることができなくなる。これを防ぐには、境界ブロックの設置時に位置決め調整を正確に行う必要があるが、この種の境界ブロックは相当な重量であるため動かすのが容易ではなく、結局は設置時に水糸を使用する図10及び図11に示したような前記境界ブロックと同様に、施工作業に手間が掛かることに変わりはない。
【0011】
上記特許文献2記載の発明でも、隣接同士の境界ブロックの位置決めが正確でないと、一方の境界ブロックの凸部が他方の境界ブロックの凹部に嵌合しなくなるので、特許文献1記載の発明と同様に施工作業に手間が掛かるという問題がある。
【0012】
本発明は、そのような問題点に着目してなされたもので、一列状に並べて設置する作業が容易である上に、境界ブロックの製造コストも従来に比して余り掛からない境界ブロック及びその敷設方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するために、本発明の境界ブロックは、一方側の敷地と他方側の敷地との境界に沿って一列状に敷設されるものであって、当該境界ブロックの短手方向の少なくとも一方の側面又は長手方向の少なくとも一方の側面に、当該境界ブロックの敷設時に使用される水糸を張る基準位置となる切欠を形成したことを特徴とする。
【0014】
この境界ブロックにおいて、切欠は、短手方向の一方及び他方の側面に形成されていることが好ましい。これは、後記実施形態でも説明するように境界ブロックの製造に使用する成型枠(金型)の構造により、短手方向の側面に切欠を形成する方が都合が良いからである。また、短手方向の片方の側面だけでなく両方の側面に形成する方が水糸を基準位置に合わせ易くなる。
【0015】
また、切欠は、当該境界ブロックの下部における敷地埋設部分と敷地突出部分との境界に形成されていることが好ましい。その境界に切欠を設けることで、例えば当該境界ブロックを歩道と車道との境界に設置した後、歩道及び車道にアスファルト舗装する際に、切欠が舗装や街渠の上限位置の目安となるので、舗装作業や街渠設置作業が行い易くなる。
【0016】
更に、切欠は、側面の一端から他端まで直線状に形成されていることが望ましい。これは、後記のように主に、境界ブロックの製造に使用する金型に切欠用の鉄製棒を取り付けることに拠るものである。
【0017】
更にまた、切欠は、角を有する形状であることが好ましい。上記のように、切欠は水糸を張る基準位置となるので、基準位置の精確を期するのであれば、切欠のどの部位を基準位置とするのかが明白であることが求められるからであり、角付きの形状であれば、その角を基準位置に決定できる。そのような切欠の形状としては、例えばV字形状である。
【0018】
一方、本発明の境界ブロックの敷設方法は、一方側の敷地と他方側の敷地との境界に沿って一列状に敷設する境界ブロックの敷設方法であって、当該境界ブロックの短手方向の少なくとも一方の側面又は長手方向の少なくとも一方の側面に、当該境界ブロックの敷設時に使用される水糸を張る基準位置となる切欠を形成した境界ブロックを使用し、この境界ブロックを施工地に敷設する作業において、予め水糸を当該境界ブロックの切欠のレベル位置に張り、その後に水糸が切欠の位置に合うように施工地に境界ブロックを水糸に沿って順に据え付けることを特徴とする
なお、本発明の境界ブロックは、一方側の敷地と他方側の敷地との境界に敷設されるものであるが、その敷地としては、主として一方側の敷地は歩道であり、他方側の敷地は車道である。これ以外にも、歩道と自転車道、自転車道と車道、車道の中央分離帯、中央分離帯に設置された花壇用の仕切壁等、特に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、次の効果が得られる。
(1)切欠が水糸を張る基準位置となるので、一列状に並べて設置する作業が容易である上に、これまでの製造用金型に切欠用の部品を付設するだけでよく、境界ブロックの製造コストも従来に比して余り掛からない。
(2)請求項3記載の発明によれば、例えば当該境界ブロックを歩道と車道との境界に設置する場合、設置後の歩道及び車道のアスファルト舗装時に、切欠が舗装や街渠の上限位置の目安となるので、舗装作業や街渠設置作業が行い易くなる。
(3)請求項5,6記載の発明によれば、水糸の基準位置をより精確に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】一実施形態に係る境界ブロック(両面Rタイプ)の斜視図である。
【図2】別実施形態に係る境界ブロック(両面Rタイプ)の斜視図である。
【図3】図1の境界ブロックの正面図である。
【図4】図1の境界ブロックの左側面図(a)、及び片面Rタイプの場合の左側面図(b)である。
【図5】図1の境界ブロックを一列状に敷設する際に水糸を張ったときの様子を示す概略斜視図である。
【図6】図1の境界ブロックを一列状に敷設する際に水糸を張ったときの様子を示す概略正面図である。
【図7】図1の境界ブロックを歩道と車道との境界に敷設する作業が完了した状態での横断面図である。
【図8】図1(又は図2)の境界ブロックの製造に使用する金型の平面図である。
【図9】図8の円形線Aで囲んだ部分の要部拡大側面図である。
【図10】従来例に係る境界ブロック(両面Rタイプ)の正面図である。
【図11】図10の境界ブロックの左側面図(a)、及び片面Rタイプの場合の左側面図(b)である。
【図12】図10の境界ブロックを一列状に敷設する際に水糸を張ったときの様子を示す概略斜視図である。
【図13】図10の境界ブロックを一列状に敷設する際に水糸を張ったときの様子を示す概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施の形態により、この発明を更に詳細に説明する。
【0022】
一実施形態に係る境界ブロックを示す図1〜図4〔図4の(a)は両面Rタイプ、(b)は片面Rタイプ〕において、この境界ブロック1Aは、横断面形状が二等辺台形である長尺状のもので、当該境界ブロック1Aの短手方向の一方及び他方の側面11,12に、当該境界ブロック1Aの敷設時に使用される水糸80(図5及び図6参照)を張る基準位置となる切欠31,32がそれぞれ形成されている。
【0023】
また、この境界ブロック1Aは、上面15と長手方向の一方及び他方の側面13,14とがそれぞれ交差する2つの交差部が共に曲面(R部)21,22であるものである〔図4の(a)参照〕。なお、図4の(b)に示す境界ブロック1Bは、上面15と一方の側面13とが交差する交差部がR部21で、上面15と他方の側面14とが交差する交差部が稜線23であるものであり、稜線23に応じて側面14が上面15に対して垂直になっている他は、境界ブロック1Aと同様の構成である。
【0024】
境界ブロック1A,1Bのいずれにおいても、切欠31,32は、水糸を張る基準位置が明白となる角付きの形状としてのV字形状であり、各側面11,12の一端から他端までそれぞれ直線状に形成されるとともに、当該境界ブロック1Aの下部における敷地埋設部分と敷地突出部分との境界(後記所定の寸法位置)に形成されている。
【0025】
この境界ブロック1A,1Bでは、短手方向の両側面11,12に切欠31,32が形成されているが、片方の側面(側面11又は側面12)だけに切欠が形成されていてもよい。しかしながら、両側面11,12に切欠が有る方が水糸を張る基準位置の精度を出し易い。
【0026】
一方、図2に示す両面Rタイプの境界ブロック1Cは、長手方向の一方及び他方の側面13,14にそれぞれ切欠33,34が形成されている。勿論、片面Rタイプの境界ブロックも同様であり、また片方の側面(側面13又は側面14)だけに切欠が形成されてもよい。
【0027】
ここで、境界ブロック1A,1Bについて、その各部の寸法例を示す。この種の境界ブロックは規格が或る程度決まっているが、図3、図4において、高さHが250mmの境界ブロックの場合、長さ(長手方向の寸法)Lは600mm、両面Rタイプの底面〔図4の(a)、符号は付せず〕の幅D1は230mm、上面15の幅D2は180mm、片面Rタイプの底面〔図4の(b)、符号は付せず〕の幅D3は205mm、上面15の幅D4は180mmである。また、切欠31,32の奥行き(深さ)dは10mm、その上下方向幅wは10mm、底面から切欠31,32の上縁までの高さh1は50mm、切欠31,32の上縁から上面15までの高さh2は200mmである。
【0028】
このような境界ブロック1A(又は1B)を、一方側の敷地と他方側の敷地として歩道と車道との境界に沿って一列状に敷設する場合、図5及び図6に示すように、切欠31,32が敷設時に使用する水糸80を張る基準位置となる。すなわち、一対の木杭間に水糸を張る際に、予め切欠31,32のレベルに合わせておき、水糸80が切欠31,32(より詳細にはV字形状の鋭角)の位置に合うように境界ブロック1Aを施工地に置くことで、境界ブロック1Aを一列状に真っ直ぐに並設することが容易となる。
【0029】
次に、境界ブロック1Aを歩道と車道との境界に敷設する場合の敷設方法を含む施工作業手順例について、図7を参照して概説する。まず、歩道と車道を含む道路における工事該当箇所の測量を行う。次いで、施工箇所を掘削(床堀)する。掘削は、予め基礎コンクリート50の高さ程度の深さまで行うとともに、街渠52を埋設する箇所も合わせて行う。掘削後、路盤整備・整地・転圧を行い、基礎コンクリート50や街渠52の設置箇所の地盤40や、アスファルト舗装を施す土41,42を締め固める。
【0030】
そして、歩道と車道との境界地に木杭を打ち込み、境界ブロック1Aの据付基準(切欠31,32のレベルとなる位置)を明示し、木杭を固定し、固定後の一対の木杭間に水糸を張る。その後、型枠内に基礎コンクリートを打設(捨てコンクリート打設)し、地盤40上に基礎コンクリート50を設ける。
【0031】
続いて、基礎コンクリート50上に空練モルタルを均一に敷き、境界ブロック1Aのクッション材51を設けた後、クッション材51上に境界ブロック1Aを約1cm間隔で据え付ける。このとき、前記のように予め水糸は境界ブロック1Aの切欠31,32のレベルに張ってあるので、水糸が切欠31,32の位置に合うように境界ブロック1Aを置くことで、各境界ブロック1Aの位置決めが容易となる。境界ブロック1Aを水糸に沿って順に据え付けることで、境界ブロック1Aを一列状に真っ直ぐに簡単に並設することができる。
【0032】
その後、各境界ブロック1A間の間隙(目地)に例えばモルタルを詰め込み、目地仕上げを行う。更に、車道側においては、例えば図示のような横断面形状のコンクリート製の街渠52を設置する。そして、歩道及び車道の土41,42上にそれぞれアスファルト舗装55,56を行う。この際、境界ブロック1Aの切欠31,32が街渠設置時の上限位置の目安となるので、街渠設置作業が行い易くなる。これにより、境界ブロック1Aの施工作業が完了する。
【0033】
ところで、上記境界ブロック1A,1Bは、金型による成型加工によりプレキャストコンクリート製品として提供されるが、図10及び図11に示す従来の境界ブロックに比べて、短手方向の両側面11,12に切欠31,32が形成されているだけであるので、製造に使用する金型は例えば図8及び図9に示すようなものである。図8に示す金型は、一度に8個の境界ブロック1A(又は1B)を成型するものであり、境界ブロック1Aの短手方向の両側面11,12に対応する両側板60,61には、8個の境界ブロックに応じて切欠用の断面三角形状の細長い8本の鉄製棒65,66が各境界ブロック区域毎に横断方向に固定されている。
【0034】
なお、両側板60,61の各境界ブロック区域における中央付近には、“ヘソ”と呼称される突起67,68が付設されている。この突起67,68は、製品の境界ブロックを動かすときの手掛りとなる凹部を短手方向の両側面に形成するためのもので、境界ブロック1Aの両側面11,12には、実際には突起67,68による凹部が形成されている。但し、図面ではその凹部は省略してある。
【0035】
両側板60,61は、図9に示すように金型の外側方向に倒すことができるので、両側板60,61に突起67,68は当然のこと、鉄製棒65,66を設けても、成型後の境界ブロックを金型から取り出すのに何ら不都合はない。
【0036】
勿論、側面11,12の一方にのみ切欠が形成されている場合は、それに対応する金型の側板60又は側板61だけに鉄製棒を固定すればよい。また、切欠を各側面11,12の両端だけに形成する場合は、短尺の鉄製棒を側板60,61の各境界ブロック区域毎にそれぞれ2箇所ずつ(1つの境界ブロック区域では計4箇所)固定すればよい。
【符号の説明】
【0037】
1A,1B,1C 境界ブロック
11,12 短手方向の側面
13,14 長手方向の側面
15 上面
21,22 R部
23 稜線
31,32 切欠
33,34 切欠
80 水糸
【技術分野】
【0001】
本発明は、一方側の敷地(例えば歩道)と他方側の敷地(例えば車道)との境界に沿って一列状に敷設される境界ブロック及びその敷設方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、歩道と車道を区切るために歩道と車道との境界に設置される歩車道境界ブロックは、図10(正面図)及び図11(側面図)に示すように横断面台形状で長尺状のものである。この境界ブロックは、上面と側面が交差する2つの交差部が共に曲面(R部)91,92であるもの〔図11の(a)〕90Aと、1つの交差部がR部91で、もう1つの交差部が稜線93であるもの〔図11の(b)〕90Bとの2種類ある。
【0003】
境界ブロック90Aは、その下部が所定寸法(例えば50mm)だけ埋設され、それ以外の部分が路面上に突出することになる。また、境界ブロック90Bは、稜線93側が歩道となり、R部91側が車道となるように設置されるが、歩道は稜線93の位置までとなる。
【0004】
このような境界ブロック90A,90Bは、歩道と車道との境界に沿って一列状に設置されるが、その施工に際しては、一対の木杭間に張った水糸により正確に位置合わせをしながら設置している。このときの様態を図12(斜視図)及び図13(正面図)に概略的に示してある。境界ブロック90AではR部91,92のいずれか一方のレベル位置に、境界ブロック90BではR部91のレベル位置に水糸80を張る場合、R部91又はR部92は曲面であるので、曲面のどの位置を基準にしたらよいのか明瞭でなく、水糸80を張る作業時にそのレベル位置が微妙に異なることが起こり易い。そのため、境界ブロック90A,90Bの設置位置が微妙にずれてしまい、境界ブロックの位置決めのし直し等の修正作業が面倒になり、結果として境界ブロック90A,90Bの施工作業に手間が掛かることになる。
【0005】
このような問題に鑑み、境界ブロックが境界地からずれるのを防止する境界ブロックとして、境界ブロックの端面から内部に延長する凹部(孔、溝)を備え、互いに隣り合う境界ブロックの端面に形成された凹部に跨って嵌合される繋ぎ材によって互いに隣り合う境界ブロックが繋がれるように形成された境界ブロックや、境界ブロックの端面が段差を有した凹凸面により形成され、互いに隣り合う境界ブロックの端面に形成された凹凸面の凹凸同士が互いに係合されるように形成された境界ブロックがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、歩車道境界ブロックの施工の際に、高さ、直線度及び水平度を容易に調整できる境界ブロックとして、方形コンクリート板の幅方向片側を起立させて境界壁としたブロックにおいて、方形コンクリート板の長さ方向片側端面に凸部を、反対側端面に凸部と嵌合する凹部を設けた歩車道境界ブロックがある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−308915号公報
【特許文献2】実開平5−83004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、この種の境界ブロックは、一般にプレキャストコンクリート製品として成型枠(金型)を使用して製造されるが、上記特許文献1記載の発明では、凹部としての孔又は溝の場合は、境界ブロックの両端面から内部に亘って或る程度の深さの孔又は溝を形成する必要があるので、当該境界ブロックの製造に使用する金型をそれに応じたものに変更しなければならず、コスト高につながる。しかも、繋ぎ材として孔の場合は鉄筋を用い、溝の場合は鉄製の鎹を用いるので、境界ブロックの他にそのような繋ぎ材も必要であり、施工作業に必要な点数が多くなり、これもコスト高の要因となる。
【0009】
また、境界ブロックの端面を段差付きの凹凸面とする場合も、複雑な凹凸面形状に応じた金型を用意しなければならず、金型の費用が掛かり、その分だけ境界ブロックのコストが高くなる。
【0010】
更には、端面に凹部を形成した境界ブロック、端面を凹凸面とした境界ブロックのいずれの場合も、隣り合う境界ブロックと位置合わせを正確に行わなければ、隣り合う凹部同士や凹凸同士の対面位置がずれてしまい、隣り合う凹部に繋ぎ材をうまく嵌合できなくなったり、隣り合う凹凸面を密接に係合させることができなくなる。これを防ぐには、境界ブロックの設置時に位置決め調整を正確に行う必要があるが、この種の境界ブロックは相当な重量であるため動かすのが容易ではなく、結局は設置時に水糸を使用する図10及び図11に示したような前記境界ブロックと同様に、施工作業に手間が掛かることに変わりはない。
【0011】
上記特許文献2記載の発明でも、隣接同士の境界ブロックの位置決めが正確でないと、一方の境界ブロックの凸部が他方の境界ブロックの凹部に嵌合しなくなるので、特許文献1記載の発明と同様に施工作業に手間が掛かるという問題がある。
【0012】
本発明は、そのような問題点に着目してなされたもので、一列状に並べて設置する作業が容易である上に、境界ブロックの製造コストも従来に比して余り掛からない境界ブロック及びその敷設方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するために、本発明の境界ブロックは、一方側の敷地と他方側の敷地との境界に沿って一列状に敷設されるものであって、当該境界ブロックの短手方向の少なくとも一方の側面又は長手方向の少なくとも一方の側面に、当該境界ブロックの敷設時に使用される水糸を張る基準位置となる切欠を形成したことを特徴とする。
【0014】
この境界ブロックにおいて、切欠は、短手方向の一方及び他方の側面に形成されていることが好ましい。これは、後記実施形態でも説明するように境界ブロックの製造に使用する成型枠(金型)の構造により、短手方向の側面に切欠を形成する方が都合が良いからである。また、短手方向の片方の側面だけでなく両方の側面に形成する方が水糸を基準位置に合わせ易くなる。
【0015】
また、切欠は、当該境界ブロックの下部における敷地埋設部分と敷地突出部分との境界に形成されていることが好ましい。その境界に切欠を設けることで、例えば当該境界ブロックを歩道と車道との境界に設置した後、歩道及び車道にアスファルト舗装する際に、切欠が舗装や街渠の上限位置の目安となるので、舗装作業や街渠設置作業が行い易くなる。
【0016】
更に、切欠は、側面の一端から他端まで直線状に形成されていることが望ましい。これは、後記のように主に、境界ブロックの製造に使用する金型に切欠用の鉄製棒を取り付けることに拠るものである。
【0017】
更にまた、切欠は、角を有する形状であることが好ましい。上記のように、切欠は水糸を張る基準位置となるので、基準位置の精確を期するのであれば、切欠のどの部位を基準位置とするのかが明白であることが求められるからであり、角付きの形状であれば、その角を基準位置に決定できる。そのような切欠の形状としては、例えばV字形状である。
【0018】
一方、本発明の境界ブロックの敷設方法は、一方側の敷地と他方側の敷地との境界に沿って一列状に敷設する境界ブロックの敷設方法であって、当該境界ブロックの短手方向の少なくとも一方の側面又は長手方向の少なくとも一方の側面に、当該境界ブロックの敷設時に使用される水糸を張る基準位置となる切欠を形成した境界ブロックを使用し、この境界ブロックを施工地に敷設する作業において、予め水糸を当該境界ブロックの切欠のレベル位置に張り、その後に水糸が切欠の位置に合うように施工地に境界ブロックを水糸に沿って順に据え付けることを特徴とする
なお、本発明の境界ブロックは、一方側の敷地と他方側の敷地との境界に敷設されるものであるが、その敷地としては、主として一方側の敷地は歩道であり、他方側の敷地は車道である。これ以外にも、歩道と自転車道、自転車道と車道、車道の中央分離帯、中央分離帯に設置された花壇用の仕切壁等、特に限定されるものではない。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、次の効果が得られる。
(1)切欠が水糸を張る基準位置となるので、一列状に並べて設置する作業が容易である上に、これまでの製造用金型に切欠用の部品を付設するだけでよく、境界ブロックの製造コストも従来に比して余り掛からない。
(2)請求項3記載の発明によれば、例えば当該境界ブロックを歩道と車道との境界に設置する場合、設置後の歩道及び車道のアスファルト舗装時に、切欠が舗装や街渠の上限位置の目安となるので、舗装作業や街渠設置作業が行い易くなる。
(3)請求項5,6記載の発明によれば、水糸の基準位置をより精確に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】一実施形態に係る境界ブロック(両面Rタイプ)の斜視図である。
【図2】別実施形態に係る境界ブロック(両面Rタイプ)の斜視図である。
【図3】図1の境界ブロックの正面図である。
【図4】図1の境界ブロックの左側面図(a)、及び片面Rタイプの場合の左側面図(b)である。
【図5】図1の境界ブロックを一列状に敷設する際に水糸を張ったときの様子を示す概略斜視図である。
【図6】図1の境界ブロックを一列状に敷設する際に水糸を張ったときの様子を示す概略正面図である。
【図7】図1の境界ブロックを歩道と車道との境界に敷設する作業が完了した状態での横断面図である。
【図8】図1(又は図2)の境界ブロックの製造に使用する金型の平面図である。
【図9】図8の円形線Aで囲んだ部分の要部拡大側面図である。
【図10】従来例に係る境界ブロック(両面Rタイプ)の正面図である。
【図11】図10の境界ブロックの左側面図(a)、及び片面Rタイプの場合の左側面図(b)である。
【図12】図10の境界ブロックを一列状に敷設する際に水糸を張ったときの様子を示す概略斜視図である。
【図13】図10の境界ブロックを一列状に敷設する際に水糸を張ったときの様子を示す概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施の形態により、この発明を更に詳細に説明する。
【0022】
一実施形態に係る境界ブロックを示す図1〜図4〔図4の(a)は両面Rタイプ、(b)は片面Rタイプ〕において、この境界ブロック1Aは、横断面形状が二等辺台形である長尺状のもので、当該境界ブロック1Aの短手方向の一方及び他方の側面11,12に、当該境界ブロック1Aの敷設時に使用される水糸80(図5及び図6参照)を張る基準位置となる切欠31,32がそれぞれ形成されている。
【0023】
また、この境界ブロック1Aは、上面15と長手方向の一方及び他方の側面13,14とがそれぞれ交差する2つの交差部が共に曲面(R部)21,22であるものである〔図4の(a)参照〕。なお、図4の(b)に示す境界ブロック1Bは、上面15と一方の側面13とが交差する交差部がR部21で、上面15と他方の側面14とが交差する交差部が稜線23であるものであり、稜線23に応じて側面14が上面15に対して垂直になっている他は、境界ブロック1Aと同様の構成である。
【0024】
境界ブロック1A,1Bのいずれにおいても、切欠31,32は、水糸を張る基準位置が明白となる角付きの形状としてのV字形状であり、各側面11,12の一端から他端までそれぞれ直線状に形成されるとともに、当該境界ブロック1Aの下部における敷地埋設部分と敷地突出部分との境界(後記所定の寸法位置)に形成されている。
【0025】
この境界ブロック1A,1Bでは、短手方向の両側面11,12に切欠31,32が形成されているが、片方の側面(側面11又は側面12)だけに切欠が形成されていてもよい。しかしながら、両側面11,12に切欠が有る方が水糸を張る基準位置の精度を出し易い。
【0026】
一方、図2に示す両面Rタイプの境界ブロック1Cは、長手方向の一方及び他方の側面13,14にそれぞれ切欠33,34が形成されている。勿論、片面Rタイプの境界ブロックも同様であり、また片方の側面(側面13又は側面14)だけに切欠が形成されてもよい。
【0027】
ここで、境界ブロック1A,1Bについて、その各部の寸法例を示す。この種の境界ブロックは規格が或る程度決まっているが、図3、図4において、高さHが250mmの境界ブロックの場合、長さ(長手方向の寸法)Lは600mm、両面Rタイプの底面〔図4の(a)、符号は付せず〕の幅D1は230mm、上面15の幅D2は180mm、片面Rタイプの底面〔図4の(b)、符号は付せず〕の幅D3は205mm、上面15の幅D4は180mmである。また、切欠31,32の奥行き(深さ)dは10mm、その上下方向幅wは10mm、底面から切欠31,32の上縁までの高さh1は50mm、切欠31,32の上縁から上面15までの高さh2は200mmである。
【0028】
このような境界ブロック1A(又は1B)を、一方側の敷地と他方側の敷地として歩道と車道との境界に沿って一列状に敷設する場合、図5及び図6に示すように、切欠31,32が敷設時に使用する水糸80を張る基準位置となる。すなわち、一対の木杭間に水糸を張る際に、予め切欠31,32のレベルに合わせておき、水糸80が切欠31,32(より詳細にはV字形状の鋭角)の位置に合うように境界ブロック1Aを施工地に置くことで、境界ブロック1Aを一列状に真っ直ぐに並設することが容易となる。
【0029】
次に、境界ブロック1Aを歩道と車道との境界に敷設する場合の敷設方法を含む施工作業手順例について、図7を参照して概説する。まず、歩道と車道を含む道路における工事該当箇所の測量を行う。次いで、施工箇所を掘削(床堀)する。掘削は、予め基礎コンクリート50の高さ程度の深さまで行うとともに、街渠52を埋設する箇所も合わせて行う。掘削後、路盤整備・整地・転圧を行い、基礎コンクリート50や街渠52の設置箇所の地盤40や、アスファルト舗装を施す土41,42を締め固める。
【0030】
そして、歩道と車道との境界地に木杭を打ち込み、境界ブロック1Aの据付基準(切欠31,32のレベルとなる位置)を明示し、木杭を固定し、固定後の一対の木杭間に水糸を張る。その後、型枠内に基礎コンクリートを打設(捨てコンクリート打設)し、地盤40上に基礎コンクリート50を設ける。
【0031】
続いて、基礎コンクリート50上に空練モルタルを均一に敷き、境界ブロック1Aのクッション材51を設けた後、クッション材51上に境界ブロック1Aを約1cm間隔で据え付ける。このとき、前記のように予め水糸は境界ブロック1Aの切欠31,32のレベルに張ってあるので、水糸が切欠31,32の位置に合うように境界ブロック1Aを置くことで、各境界ブロック1Aの位置決めが容易となる。境界ブロック1Aを水糸に沿って順に据え付けることで、境界ブロック1Aを一列状に真っ直ぐに簡単に並設することができる。
【0032】
その後、各境界ブロック1A間の間隙(目地)に例えばモルタルを詰め込み、目地仕上げを行う。更に、車道側においては、例えば図示のような横断面形状のコンクリート製の街渠52を設置する。そして、歩道及び車道の土41,42上にそれぞれアスファルト舗装55,56を行う。この際、境界ブロック1Aの切欠31,32が街渠設置時の上限位置の目安となるので、街渠設置作業が行い易くなる。これにより、境界ブロック1Aの施工作業が完了する。
【0033】
ところで、上記境界ブロック1A,1Bは、金型による成型加工によりプレキャストコンクリート製品として提供されるが、図10及び図11に示す従来の境界ブロックに比べて、短手方向の両側面11,12に切欠31,32が形成されているだけであるので、製造に使用する金型は例えば図8及び図9に示すようなものである。図8に示す金型は、一度に8個の境界ブロック1A(又は1B)を成型するものであり、境界ブロック1Aの短手方向の両側面11,12に対応する両側板60,61には、8個の境界ブロックに応じて切欠用の断面三角形状の細長い8本の鉄製棒65,66が各境界ブロック区域毎に横断方向に固定されている。
【0034】
なお、両側板60,61の各境界ブロック区域における中央付近には、“ヘソ”と呼称される突起67,68が付設されている。この突起67,68は、製品の境界ブロックを動かすときの手掛りとなる凹部を短手方向の両側面に形成するためのもので、境界ブロック1Aの両側面11,12には、実際には突起67,68による凹部が形成されている。但し、図面ではその凹部は省略してある。
【0035】
両側板60,61は、図9に示すように金型の外側方向に倒すことができるので、両側板60,61に突起67,68は当然のこと、鉄製棒65,66を設けても、成型後の境界ブロックを金型から取り出すのに何ら不都合はない。
【0036】
勿論、側面11,12の一方にのみ切欠が形成されている場合は、それに対応する金型の側板60又は側板61だけに鉄製棒を固定すればよい。また、切欠を各側面11,12の両端だけに形成する場合は、短尺の鉄製棒を側板60,61の各境界ブロック区域毎にそれぞれ2箇所ずつ(1つの境界ブロック区域では計4箇所)固定すればよい。
【符号の説明】
【0037】
1A,1B,1C 境界ブロック
11,12 短手方向の側面
13,14 長手方向の側面
15 上面
21,22 R部
23 稜線
31,32 切欠
33,34 切欠
80 水糸
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方側の敷地と他方側の敷地との境界に沿って一列状に敷設される境界ブロックであって、
当該境界ブロックの短手方向の少なくとも一方の側面又は長手方向の少なくとも一方の側面に、当該境界ブロックの敷設時に使用される水糸を張る基準位置となる切欠を形成したことを特徴とする境界ブロック。
【請求項2】
前記切欠は、短手方向の一方及び他方の側面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の境界ブロック。
【請求項3】
前記切欠は、当該境界ブロックの下部における敷地埋設部分と敷地突出部分との境界に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の境界ブロック。
【請求項4】
前記切欠は、側面の一端から他端まで直線状に形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の境界ブロック。
【請求項5】
前記切欠は、角を有する形状であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の境界ブロック。
【請求項6】
前記切欠は、V字形状であることを特徴とする請求項5記載の境界ブロック。
【請求項7】
前記一方側の敷地は歩道であり、前記他方側の敷地は車道であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6記載の境界ブロック。
【請求項8】
一方側の敷地と他方側の敷地との境界に沿って一列状に敷設する境界ブロックの敷設方法であって、
当該境界ブロックの短手方向の少なくとも一方の側面又は長手方向の少なくとも一方の側面に、当該境界ブロックの敷設時に使用される水糸を張る基準位置となる切欠を形成した境界ブロックを使用し、この境界ブロックを施工地に敷設する作業において、予め水糸を当該境界ブロックの切欠のレベル位置に張り、その後に水糸が切欠の位置に合うように施工地に境界ブロックを水糸に沿って順に据え付けることを特徴とする境界ブロックの敷設方法。
【請求項1】
一方側の敷地と他方側の敷地との境界に沿って一列状に敷設される境界ブロックであって、
当該境界ブロックの短手方向の少なくとも一方の側面又は長手方向の少なくとも一方の側面に、当該境界ブロックの敷設時に使用される水糸を張る基準位置となる切欠を形成したことを特徴とする境界ブロック。
【請求項2】
前記切欠は、短手方向の一方及び他方の側面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の境界ブロック。
【請求項3】
前記切欠は、当該境界ブロックの下部における敷地埋設部分と敷地突出部分との境界に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の境界ブロック。
【請求項4】
前記切欠は、側面の一端から他端まで直線状に形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の境界ブロック。
【請求項5】
前記切欠は、角を有する形状であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の境界ブロック。
【請求項6】
前記切欠は、V字形状であることを特徴とする請求項5記載の境界ブロック。
【請求項7】
前記一方側の敷地は歩道であり、前記他方側の敷地は車道であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6記載の境界ブロック。
【請求項8】
一方側の敷地と他方側の敷地との境界に沿って一列状に敷設する境界ブロックの敷設方法であって、
当該境界ブロックの短手方向の少なくとも一方の側面又は長手方向の少なくとも一方の側面に、当該境界ブロックの敷設時に使用される水糸を張る基準位置となる切欠を形成した境界ブロックを使用し、この境界ブロックを施工地に敷設する作業において、予め水糸を当該境界ブロックの切欠のレベル位置に張り、その後に水糸が切欠の位置に合うように施工地に境界ブロックを水糸に沿って順に据え付けることを特徴とする境界ブロックの敷設方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−188893(P2012−188893A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−54966(P2011−54966)
【出願日】平成23年3月14日(2011.3.14)
【出願人】(502171286)株式会社アールアイ (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月14日(2011.3.14)
【出願人】(502171286)株式会社アールアイ (1)
【Fターム(参考)】
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