壁のための複合パネル及びその複合パネルを作成するための方法
本発明は、建築物の壁を作成するための複合パネル(1)において、外側被覆加工プレート(2)と、内壁プレート(3)と、外側被覆加工プレートと内壁プレートとの間に提供された支持構造とを具備し、その支持構造が、ポリマフォーム(5)で部分的に埋められる、複合パネルに関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の壁を作成するための複合パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
建築物、特に個人の住宅などの建築物の外壁は、伝統的に、セメントによって組み付けられると共に支持されたコンクリートブロック壁から構成される。この伝統的な建設技術は、著しい労働を必要とすると共にいくつかの建設業を召集するという欠点を有し、このことは、このような壁を組み付ける時間とコストとに関する欠点を表す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、建築物に課せられた全ての条件に適した機械的な特徴を有する一方で、容易に組み付けられることのできる建築物の壁要素を提案することによって、こうした欠点を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的を達成するために、本発明は、建築物の壁を作成するための複合パネルであって、外側被覆加工プレートと、内壁プレートと、外側被覆加工プレートと内壁プレートとの間に提供された支持構造とを具備すると共に、その支持構造がポリマフォームで少なくとも部分的に埋められた、複合パネルに関するものである。
【0005】
本発明のパネルはさらに、単独で又は組み合わせて考慮される、以下の任意選択の特徴を含むことができる。
− ポリマフォームが、30Kg/m3よりも高い密度を有するポリウレタンフォームである。
− ミネラルウールから作成された少なくとも1つのパネルが支持構造内に格納される。
− 支持構造が、少なくとも2つの側柱と上側横材と下側横材とを備える金属フレームを具備する。
− 側柱が2つのC字形プロファイルから構成され、これらのC字形プロファイルが互いに対して異なる方向を向いて、互いに並んでいる。
− 2つのC字形プロファイルのそれぞれが、2つの平行な側翼部を接続する底部を具備すると共に、一方のプロファイルの側翼部が他方のプロファイルの底部と並ぶために、互いに対して直角をなすように配置される。
− 支持構造が中央柱を含む。
− 中央柱が、互いに背中合わせに並ぶ2つのC字形プロファイルから構成される。
− ミネラルウールパネルが、支持構造によって画定された体積内に配置され、前記ミネラルウールパネルの端部が、互いに隣接する2つの柱の対面する2つのC字形プロファイルの底部に格納される。
− 上側横材及び下側横材が、側柱の自由端を覆うU字形プロファイルから構成されている。
− 下側横材を作成するU字形プロファイルが、このU字形プロファイルの長さ全体にわたって延びる縦方向リブを含む底部を具備する。
− フレームが対風構を具備する。
− 対風構がX字形の交差体又はセイントアンドレのクロスである。
− あるいは、対風構が少なくとも側柱に固定された金属プレートである。
− 金属プレートがさらに中央柱に固定される。
− 内壁プレートが外側石膏プレートを具備する。
− 内壁が、外側石膏プレートの内表面若しくは外表面と並んだ、又は内表面若しくは外表面に固定された、不透湿性の膜を具備する。
− 複合パネルが、ミネラルウールパネル内部に延びるケーブルのための手段を含む。
− 第1の代替案では、複合パネルが、ケーブルを延ばすためにアクセスすることが容易になるように、複合パネルの高さにわたって延びると共に外側石膏プレートの近くに配置された延びるケーブルのための配線管を含む。
− 配線管が、下側横材のU字形プロファイルの底部から上側横材のU字形プロファイルの底部に延びる支持構造内部に組み込まれ、上側横材及び下側横材が、延びるケーブルのための配線管の内部にアクセスすることができる開口を含む。
− 第2の代替案では、複合パネルが、仕上げプレートを保持するための手段を、外壁プレートから支持構造の反対側に一定の距離を置いて、これら2つのプレート同士の間に延びるケーブルのための体積を画定するように含む。
− 支持手段がC字形プロファイルから作成されたスペーサであり、そのC字形プロファイルの分枝部分が、仕上げプレート及び外壁プレートにそれぞれ固定される。
− 少なくとも1つのミネラルウールパネルが、仕上げプレートと外壁プレートとの間において延びるケーブルのための体積に配置され、前記ミネラルウールパネルの端部が、互いに隣接した2つのC字形プロファイルの底部に収容される。
− ロックウールの層が外側被覆加工プレートに付着される。
− 複合パネルが2つの側縁部を具備し、前記2つの側縁部のうちの少なくとも1つが、相補的なやり方で構成された隣接するパネルの側縁部と協働することができるように構成される。
− 耐火材料から作成されたタブであって、複合パネルの側縁部が隣接する複合パネルの相補的な側縁部と協働すると、石膏タブが、互いに隣接する複合パネルのそれぞれの外側石膏プレート同士の間の継目を覆うように、2つの側縁部のうちの少なくとも1つが、外側石膏プレートの内壁に接するように配置されたこの外側石膏プレートの側縁部に沿って延びると共に前記側縁部を越えて延びるタブを含む。
− 少なくとも1つの側縁部が、外側被覆加工プレートと内壁プレートとの間で把持されたポリマフォームによって形成される。
− 外側石膏プレートが、その外面において、側縁部に沿って石膏プレートの高さ全体にわたって延びるパネルの内部に向かって引っ込められた少なくとも1つのさらに薄いストリップを具備する。
− 2つの側縁部のうちの少なくとも1つに沿って、外側被覆加工プレートが、複合パネルに対して直角をなすように隣接した複合パネルの側縁部を覆うのに適した距離にわたって、支持構造と内壁プレートとを越えて横方向に延び、外側被覆加工プレートが、隣接する複合パネルの側縁部と相補的なやり方で協働することができるように構成されたポリマフォームを有する内面で覆われる。
− 複合パネルの下側縁部に沿って、外側被覆プレートが、覆いスカート状体を形成するように、支持構造の下側縁部を越えて下向きに延びる。
− 外側被覆加工プレートが、ラッカが塗られ亜鉛めっきされたスチールの被覆加工プレートなどの金属被覆加工プレートである。
【0006】
本発明はさらに、上記記載で画定されたような複合パネルを作成するための方法であって、
支持構造が配置され又は固定された少なくとも1つの内壁プレートが、鋳型フレーム内に配置される段階、
作成されるべき複合パネルの側縁部の形状に対して相補的な形状を有する側横材が位置決めされる段階、
内壁プレート又は支持構造に配置されたポリマフォーム楔形体が位置決めされる段階、
フォーム楔形体に配置された外側被覆加工パネルが、支持構造から一定の距離を置くように位置決めされる段階、
このようにして形成された支持体が、コンフォメータ(conformateur)に挿入される段階、
ポリマフォームが熱いうちに注入される段階、及び、
複合パネルが冷却後に取り去られる段階、
を少なくとも含む方法に関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】建築物の壁要素を作成することを目的とした複合パネルの斜視図。
【図2】第1の実施形態による、図1のパネルの部分断面斜視図。
【図3】延びるケーブルのための配線管を具備する、図2のパネルの支持骨組みの斜視図。
【図4】図1のパネルの上側部分の拡大斜視図。
【図5】図1のパネルの下側部分の拡大斜視図。
【図6】建築物の壁を作成するための複合パネルの第2の実施形態の断面斜視図。
【図7】建築物の壁を作成するための複合パネルの第2の実施形態の代替案の部分断面斜視図。
【図8】第3の実施形態に係る、本発明による、複合パネルの上側部分の分解斜視図。
【図9】図8のパネルの断面図。
【図10】複合パネルの雌の側縁部の形状の線図。
【図11】複合パネルの雄の側縁部の形状の線図。
【図12】互いに直角をなすように隣接する2つのパネルを組み付けるのに適した複合パネルの雌の角縁部の線図。
【図13】互いに直角をなすように隣接する2つのパネルを組み付けるのに適した複合パネルの雄の角縁部の線図。
【図14】ドアフレーム要素を複合パネルに挿入するのに適した複合パネルの縁部の線図。
【図15】互いに整列した互いに隣接する2つのパネルの組立体の断面図。
【図16】互いに直角をなすように配置された互いに隣接する2つのパネルの組立体の断面線図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明はこれより、添付の図を考慮してより詳細ではあるが制限的でないように記載される。図10〜図16は、最初の2つの実施形態のいずれか1つによる、複合パネル同士の間の側縁部及び様々な組立体を示す。示された側縁部及び組立体を、第3の実施形態のパネルと取り換えることができる。
【0009】
概ね矩形である、図1の参照番号1が付された複合パネルは、一般的には、外側被覆加工プレート2と、内壁プレート3と、参照番号4が付されると共に外側被覆加工プレート2と内壁プレート3との間に提供された支持構造とで構成されている。
【0010】
外側被覆加工プレート2は例えば、例えば0.5mm〜1.5mmの厚さを有するラッカが塗られ又はあらかじめラッカが塗られ亜鉛めっきされたスチールから作られたプレートである。このようなラッカが塗られた金属被覆加工プレート自体は公知である。外側部分に関して、内壁プレート3は、図2により良好に見ることができるように、外側石膏プレート31で構成され、その厚さは、例えば10mm〜25mmである。この石膏プレートは、通常の石膏から作成されたプレート、繊維質石膏から作成されたプレート又は疎水性石膏プレートである。1つの代替案では、この石膏プレートは、不透湿性の膜を含むことができる。
【0011】
図3を参照して、支持構造4は、上側柱41によって上側部分に接続されると共に下側柱42によって下側部分に接続された2つの鉛直柱43,44を具備する金属フレームである。この金属フレームは、X字形に配置された2つのタイロッド451,452から構成された対風構45を具備する。この対風構は必須ではない。金属フレームの上側横材41はU形状プロファイルから構成される。下側横材42もU字形プロファイルから構成され、その底部が、プロファイルの長さ全体にわたって延びる縦方向リブ421を具備する。このリブは、U字形断面を有するプロファイルによって形成されることが可能である、支持構造におけるパネルの底部の良好なセンタリング性及びメンテナンス性を確保することを目的とする。この底部はまた、適合した形状を有する縦方向リブを含む。パネルのこうした支持構造は示されていない。
【0012】
柱43,44のそれぞれは、柱44に関して図2に示されるように、C字形断面を有する2つのプロファイル441,442によって形成され、この2つのプロファイルは、プロファイル441の翼部4410がプロファイル442の底部4420に接触して係止するように、互いに縦方向に並ぶと共に直角をなす方向に方向付けられる。この例では、最も外側のプロファイル441の開口が外側被覆加工プレート2に対面すると共に、最も内側のプロファイル442の開口がパネルの内側に対面するものの、他の配置が可能である。
【0013】
様々なプロファイルとフレームの対風構要素は例えば、好ましくは1.5〜3mmの厚さを有する、亜鉛めっきされたスチール又は亜鉛めっきされていないスチールによって形成され、例えばスポット溶接によって組み付けられる。
【0014】
さらに、図2及び図3に示されるように、延びるケーブルのための配線管6は、支持フレームに挿入される。この配線管は鞘状体61で構成されており、この鞘状体は、ポリマから作成された鞘状体61を保護することを目的とするU字形の機械的プロファイル62で把持された矩形断面を有する。
【0015】
図4及び図5に示されるように、延びるケーブルのための配線管6は、上側横材41の上側表面に設けられた開口部411を介してパネルの上側部分と、下側横材42の側壁に設けられた開口部422を介してパネルの下側部分とで通じる。
【0016】
組立体の接続を確保すると共にパネルの十分な機械的強度を得るために、支持構造4は、ポリマフォームで埋められ、ポリマフォームは例えばかつ好ましくはポリウレタンフォームであって、その密度は、好ましくは、30Kg/m3よりも高く、さらに好ましくは、40Kg/m3〜50Kg/m3である。さらに、フォームは、その熱伝導率係数λが0.035W/(m2・K)よりも低い値であるように選択される。支持構造体に埋めるポリウレタンフォームは、内壁プレート及び外側被覆加工プレートと接触するようになり、その結果、内側被覆加工プレート及び内壁プレートが、このフォームによって接着され、ひいては、様々な構成要素が互いに一体となるパネルを形成する。
【0017】
この高密度ポリマフォームの存在により、パネルの機械的な強度は、同一の形状を有するがポリマフォームを備えていないパネルに対して相当に高められる。実際には、例えば、高さ2m〜4m、幅900mm〜1.50m、かつ厚さ150mm〜300mmであるパネルに関して、縦方向の圧縮力に対する抵抗によって、パネルが300kNよりも大きな鉛直方向荷重に反作用することが可能である一方で、フォームで埋められていない骨組みのパネルは、40kNの近くで分布した荷重だけしか反作用できない。さらに、このようなパネルは、60kNの近くでその外側表面に分布した荷重を支持することができる。
【0018】
さらに、パネルの上側縁部及び下側縁部並びに側縁部は、構造内にパネルを組み付けることができるのに適した形状を有する。
【0019】
したがって、パネルの上側縁部10に沿って、上側横材41、すなわち支持構造の上側縁部は、内壁プレート3の上側縁部30と外側被覆加工プレート2の上側縁部とを越えて上向きに延びる。この配置は、上側横材4の形状に対して相補的な形状を有する適当な構造に嵌入することができる。
【0020】
パネルの下側部分11では、下側横材42、すなわち支持構造の下側縁部は、内側被覆加工プレート3の下側縁部31を越えて延び、このことは、延びるケーブルのための横方向の配線管を配置するための利用可能スペース423を残し、パネル内部に組み込まれた延びるケーブルのための配線管を備える接続開口部422が、この配線管に通じる。さらに、外側被覆加工プレート2とそのポリマフォームコーティングは、例えばパネルの下側支持構造の端部を覆うことを可能にする覆いスカート状部21を形成するように、下側横材42、すなわち支持構造の下側縁部を越えて下向きに延びる。さらに、下側横材42に沿って、外側被覆加工プレート2の反対側において、ポリマフォームはスロット22を含み、このスロット22は、パネルの幅全体にわたって延びると共に、例えば、パネルの支持構造の下側横材42の下側表面の係止構造を構成するプロファイルの翼部を受け取るのに適している。したがって、このスロットは、壁要素にパネルを組み付けると共に適切に固定することを可能にする。
【0021】
今しがた記載されたパネルは、石膏パネルで構成されている内壁プレートを含む。しかしながら、このような壁の絶縁能力、特に立体音響の絶縁能力を改善することが望ましい場合がある。この目的を達成するために、図6に示されるように、内壁プレート3’を提供することが可能であり、この内壁プレートは、石膏プレート31と、好ましくは立体音響の絶縁能力を改善するように高い密度を有するグラスウール33又はロックウール33などの繊維性材料の層とを含む。
【0022】
さらに、防湿層とも呼ばれる不透湿性の膜32は、外側石膏プレートの内表面に付着される。必須でないこの膜は、例えば、アルミニウムシートから構成されている。
【0023】
繊維性材料の層は、10〜50mmの厚さを有することが可能であり、各10mm厚さのグラスウール又はロックウールは、1デシベルだけ透過損失値を増加させる。この場合では、図に示されているように、配線管6’は、複合パネルの支持構造4内の骨組みにもはや組み込まれていないが、繊維性材料の層内部に挿入されている。結果として、パネルの頂部及び底部は、この配線管が石膏プレートに比較的近い距離を置いてケーブルを延ばすことのできる領域に管を通すのに適している。
【0024】
繊維性材料を有する又は有さない、今しがた記載された2つのパネルは、一戸建て住宅のための壁を作成するのに良好に適している。しかしながら、集合住宅、すなわちいくつかの互いに隣接する住宅を含む集合住宅を作成するために、壁の特性、特に耐火特性を強化することが望ましい場合がある。この目的を達成するために、図7に示されるように、内壁プレート3’’は、上記記載の場合と同様に、外側石膏プレート31と、浸透することのできない膜32と、配線管6が挿入された繊維性材料の層と、最後に相補的な内側石膏プレート34とを含む。
【0025】
このようなパネルに関して、耐火性能が評価された。耐火性能は、30mmという近くでの標準化された火に対する抵抗である。基礎パネル、すなわちロックウール又はグラスウールなしの基礎パネルの伝導率は、0.248W/(m2・K)である。
【0026】
さらに、パネルの組立体の耐火性能を改善するために、互いに隣接する2つのパネルの継目を覆うことを目的とした石膏タブ323,323Bは、石膏から作られる必要がないことに留意されたい。これらのタブは、石膏の耐火特性と少なくとも等しい耐火特性を有すると共に好ましくは石膏よりも実装することが容易である任意の材料から構成されてもよい。したがって、これらのタブは、耐火タブである。
【0027】
これより図8及び図9が参照され、これらの図は、改善された音響性能、耐火性能、耐熱性能及び機械的強度を有する実施形態を示す。
【0028】
このパネル1AAでは、支持構造4Aが、2つの側鉛直柱43A,43A’と中央鉛直柱45Aとを具備する金属フレームを含み、これらの2つの側鉛直柱43A,43A’と中央鉛直柱45Aとは、上側横材41Aによってこれらの上側部分で接続されていると共に図に示されていない下側横材によって接続されている。
【0029】
側鉛直柱43A,43A’は、図2及び図3の支持構造4の、プロファイル441,442と同様に配置された各2つのプロファイル441A,442A;441A’,442A’からそれぞれ構成されている。
【0030】
中央鉛直柱45Aは、背中合わせに接触して係止する2つのC字形プロファイル445A,454Aから構成されている。
【0031】
支持構造4Aはまた、例えばネジ止めによって、側鉛直柱43A,43A’と中央鉛直柱45Aとに固定された金属対風構プレート46Aを含む。この金属対風構プレート46Aは、本質的に平坦であると共に、互いに並んでいる側鉛直柱43A,43A’のプロファイル441A,442A;441A’,442A’を支持することによって形成された凹部に適合するように、凹部47A,47A’をその金属対風構プレート46の各端部に有する。
【0032】
支持構造4Aは、最初の2つの実施形態の特性と同じ特性の石膏プレート48Aに、例えばネジ止めによって固定され、さらに、上述されたタブ323に対応するタブ481Aを含み、それにより、内壁プレートを形成する。
【0033】
支持構造4Aはまた、上述された特性と同じ特性のポリウレタンフォーム49Aで埋められ、このポリウレタンフォーム49Aは、パネル1AAの側縁部で石膏プレート48Aと接触する。
【0034】
石膏プレート48Aの反対側において、約7cmの厚さを有するポリウレタンフォーム49Aは、外側被覆加工プレート51Aに付着されているロックウール50Aの層と接触している。ロックウール50Aとポリウレタンフォームとの間において、金属保護プレート58Aは、ロックウールを保護すると共にスカート状体の強度を増加させるパネルの上側端部及び下側端部に提供される。
【0035】
支持構造4A内部で、2つのロックウールパネル52A,52A’は、互いに隣接する2つの柱の2つの対面するプロファイル同士の間にそれぞれ挿入され、その結果、2つのロックウールパネル52A,52A’のそれぞれの2つの端部は、2つの対面するプロファイル442A,445A;454A,441A’の底部に格納される。
【0036】
さらに、ロックウール53A、53A’の2つのストリップは、外側金属被覆加工プレート51Aの向きに方向づけられた、側鉛直柱の各C字形プロファイル441A,442A’内部でそれぞれ摺動される。
【0037】
この実施形態では、ケーブルは、配線管内で延びず、しかしながら、2つの石膏プレート48A,54Aに固定されたスペーサ551A,552A,553A,554Aを使用して石膏仕上げプレート54Aから一定の距離を保つ、支持構造4Aに固定された石膏プレート48の間に提供されたスペースで延びる。
【0038】
C字形の形状の4つのスペーサ551A,552A,553A,554Aのそれぞれの間において、2つの中央スペーサ552A,553Aは背中合わせに接触して係止し、2つの側スペーサ551A,554Aは、石膏プレート48A,54Aの1つの端部にそれぞれ配置される一方で、中央スペーサに向かって方向づけられる。
【0039】
この構成は、2つのグラスウールパネル56A,56A’を2つの石膏プレート48A,54Aの間に挿入することを可能にし、2つのグラスウールパネル56A,56A’のそれぞれの端部は、互いに隣接した2つのスペーサであって、互いに対面するU字形のスペーサ内に格納される。
【0040】
各スペーサ551A,552A,553A,554Aは、支持構造4Aに固定された石膏プレート48Aに接している各スペーサのC字形の分枝部分が、石膏仕上げプレート54Aに固定された各スペーサの分枝部分よりも長いという点において、非対称である。この構成は、スペーサの反対側の分岐部分により悩まされることなしに、これらの最も長い分岐部分の側のスペーサ551A,552A,553A,554Aと、防湿層シート57Aと石膏プレート48Aとを、支持構造4Aに1回の作用でネジ止めすることを可能にする。
【0041】
このように、ケーブルをロックウールパネル内部に挿入することができる。スイッチの位置が組み付ける前に知らされていないならば、ケーブルは、建築現場で所望の箇所までロックウール内部を摺動させることになる。しかしながら、スイッチの位置が知らされているならば、ケーブルは、適当に取り付けられ、建築現場で取り付けられることになるスイッチを受け取る石膏仕上げプレート54Aに形成されたスペースに通じてもよい。
【0042】
支持構造内部にミネラルウールパネルを挿入することは、同じ体積で、ミネラルウール及び支持構造に特有の複数の機能を集約する一方で、音響抵抗に関する質量−バネ−質量効果(l’effet masse−ressort−masse)の性質を帯びることを可能にするので、全くもって有利である。この利点を、スペーサ同士の間にミネラルウールパネルを挿入することに置き換えることが可能であり、ウール内部にケーブルを摺動させる可能性が他の利点に加えられる。
【0043】
このように、パネルは適当な厚さを有することが得られ、高層の一戸建て住宅及び集合住宅を建設するのに必要とされるパネルの特性の全てが高性能である。
【0044】
パネルの機械的強度は、ポリウレタンフォームで埋められた支持構造4Aによって主に付与される。
【0045】
さらに、この支持構造は、いくつかの利点を有する。
【0046】
第1には、柱は鉛直方向の安定性を付与し、これら柱のC字形形状により、ミネラルウールパネルを、上述した利点を有する支持構造の厚さ内部に挿入することができる。この点において、側柱のみを中央柱なしに提供することができる。このことにより、結果として、単一のロックウールパネルの存在をもたらす。
【0047】
さらに、対風構要素として金属パネルを使用することは、対風構の機能に加えて、家宅侵入防止機能をこのプレートに付与することを可能にする。
【0048】
さらに、防湿層シート57Aが対風構内に加わり、外側被覆加工プレート51Aがさらにパネルの機械的強度に加わる。
【0049】
耐火性能は、支持構造4Aに固定された石膏プレート48A及びその石膏プレート48Aの防火壁タブ481Aと、石膏仕上げプレート54Aと、外側被覆加工プレート51Aに付着したロックウール層50Aのジョイントの存在と(外側の耐火性能)、支持構造4A内に位置決めされたロックウールのパネル52A,52A’及びストリップ53A,53A’とによって主に付与される。
【0050】
断熱性能は、ポリウレタンフォームと、支持構造4A内に位置決めされたロックウールのパネル52A,52A’及びストリップ53A,53A’と、外側被覆加工プレート51Aに付着したロックウール層50Aとによってもたらされる。
【0051】
音響性能については、高密度材料が配置された3層のミネラルウールの存在が、質量−バネ−質量効果を最適化すると共に良好な音響性能を付与することを可能にする。
【0052】
外側被覆加工プレート51Aに付着したロックウール層50Aが、外側被覆加工プレート51Aの平坦さを確保するのに十分に堅いことにも留意されたい。
【0053】
全ての性能、特に断熱性能は、互いに隣接する2つのパネル同士の間の継目で最大に保たれなければならない。パネルの縁部が特定のやり方で構成されているからである。
【0054】
上記記載に示したように、上述した実施形態のいずれか1つに係る、本発明によるパネルの側縁部12,13;59A,59A’は、互いに隣接するパネル同士を組み付けることができるように構成される。この目的のために、パネルの縁部は、雄の又は雌の形状を有するように構成され、互いに対して相補的であり、その結果、1つのパネルの雄の縁部が別のパネルの雌の縁部に適合することができる。さらに、同じ平面又は直角をなすパネルでパネルを組み付けることを可能にする雄の及び雌の縁部が提供される。
【0055】
明確にするために、図1〜図7に示された参照番号は、本明細書を通して使用されている参照番号である。当然に、図10〜図16に示された全ての構成は、図8及び図9のパネルに対して類推することによって適用する。
【0056】
図10は、パネルの雌の縁部12Aを示し、パネルの雌の縁部12Aは、そのパネルの高さ全体にわたって延びる2つの溝部121A,122Aを本質的に具備し、溝部121Aは内壁プレート3に隣接し、溝部122Aは外側被覆加工プレート2の側に配置される。これらの溝部は、パネルの骨組みに埋められたポリマフォームに提供される。
【0057】
図11に示された雄の縁部13Bは、雌の縁部12Aの形状に対して相補的な形状を形成するように、パネルの外側に向かって突出するリブ131B,132Bを含み、その結果、雄の縁部が雌の縁部に嵌合することができる。
【0058】
さらに、図4にも示されるように、雄の縁部の側において、パネルは石膏タブ323を含み、石膏タブ323は、対応する外側石膏プレート3の側縁部の高さ全体にわたって延び、外向きかつ横方向に突出する。この石膏タブは、互いに隣接する2つのパネルの内壁プレートの継目を覆うことを目的とする。こうして覆うことは、これらのパネルの耐火性能を改善するのに必要である。
【0059】
さらに、石膏プレートの側縁部に沿って、さらに薄いストリップ321又はさらに薄いストリップ322は、パネルの内部に向かって引っ込められたパネルの外側表面にわたって延びる。側縁部に沿って石膏プレートの高さ全体にわたって延びるこのさらに薄いストリップは、互いに隣接するパネルの2つの石膏プレート同士の間の継目を隠すことを可能にするテープを受け取ることを目的としている。
【0060】
角の組立体を作成することができるために、パネルは雄の角縁部又は雌の角縁部を含むこともできる。
【0061】
図12は雌の角縁部12Bを示し、外側被覆加工プレート2及びその外側被覆加工プレート2を覆うポリマフォームは、内壁プレートの縁部320とパネルの支持構造4の縁部とを越えて外向きに延びる。
【0062】
外側被覆加工プレートの部分121Bと内壁プレートの側縁部を越えて延びるそのポリマフォームコーティングは、上述したように、パネルの雄の縁部に対して相補的な形状を有するように構成された、パネルの内部に対面する1つの表面122Bを有する。このために、この部分121Bは、パネルの高さ全体にわたって延びると共に上述した雌の縁部の溝部の形状と同一の形状を有する溝部を含む。
【0063】
図13に示されるように、パネルは雄の角縁部13Aも含むことが可能であり、その角縁部13Aにおいて、外側被覆加工プレート2及びそのポリマフォームコーティングは、内壁プレート3の側縁部330を横方向に越えて延びる。内壁プレートの縁部を越えて延びる外側被覆加工プレートのこの部分131A及び外側被覆加工プレートのコーティングは、上述のように雌の縁部に対して相補的であるように構成された内面132Aを有する。
【0064】
雄の角縁部又は雌の角縁部の2つの場合において、内壁プレートの側縁部を越えて延びる外側被覆加工プレートは、複合パネルに対して直角をなす互いに隣接するパネルの縁部を覆うのに適した距離にわたって横方向に拡がる。
【0065】
図15は、互いに整列した2つのパネル1A,1B同士の間の継目の断面図を示し、同じ平面において、パネル1Aが雌の縁部12Aを有し、パネル1Bが雄の縁部12Bを有する。上記記載に述べたように、雄の縁部12B及び雌の縁部12Aは相補的であり、その結果、これらは一体に嵌合する。図に示されるように、パネル1Aの内壁プレート3Aとパネル1Bの内壁プレート3Bとの間の継目では、これら2つのパネルのそれぞれ同士の間の接続ライン324は、パネル1Bの側の雄の縁部12Bに提供された石膏タブ323Bによって覆われている。同様に、この接続ラインは、2つのパネル1A,1Bの内壁プレートの石膏プレートの縁部に提供された2つのさらに薄い区域321A,322Bによって形成された溝部に挿入され又は接着されたカモフラージュ粘着体325によってカモフラージュされる。
【0066】
図16は、パネル1’Bの雄の角縁部13Bに嵌合する雌の縁部12Aを有するパネル1’Aの角の組立体を示す。図に示されるように、2つの内壁プレート3’A,3’Bは、互いに接触する。互いに対して直角をなすパネルのこの角の組立体を、雄の縁部を有する1つのパネルと雌の角縁部を有する1つのパネルとを用いて、一方のパネルの雄の縁部が次いで他方のパネルの雌の角縁部に嵌合するように、組み付けることもできることに留意されたい。
【0067】
最後に、図14に示すように、パネルは直線的縁部13Cを含むことができ、この直線的縁部の表面は平坦であり、このことはドアフレーム要素を受け取ることを目的としており、これらのドアフレーム要素をこの縁部に接するように配置することが可能であると共に、これらのドアフレーム要素を、ネジ又は接着剤などの様々な手段によってこの縁部に固定することが可能である。
【0068】
本発明による複合パネルを製造するための一般的な原理は以下のとおりである。内部石膏プレートであって、その上に支持構造が配置された又はその上に支持構造が前もって固定されていた内部石膏プレートは少なくとも、鋳型フレーム内に位置決めされる。作成されるべきパネルの側縁部の形状に対して相補的な形状を有する側横材は、同じフレーム内に位置決めされる。最初の2つの実施形態の場合では、ポリマフォームのシム(cales)は支持構造4A上又は石膏プレート上に位置決めされ、外側被覆加工パネルはフォームのシム上に配置される。
【0069】
図8及び図9の第3の実施形態の場合では、ロックウール層50Aは、このウール層−外側被覆加工プレート組立体がフォームのシム上に位置決めされる前に、外側被覆加工プレート51Aの内表面上に前もって接着されることになる。
【0070】
したがって、形成された組立体がコンフォメータ内部に導入され、コンフォメータ内に熱いポリマフォームが注入され、パネルが冷却後に取り去られる。
【0071】
図8及び図9の実施形態について、鋳型フレーム内の任意の作用の前に、支持構造のプロファイルがネジ止めによって対風構プレート46Aに固定され、パネル及びロックウールストリップは、これらの2つの図に関連して記載されたように、支持構造4A内部で摺動される。
【0072】
その後、スペーサ、防湿層シート及び外側石膏プレートは全て、支持構造4Aに、さらに具体的には、前記支持構造の4つのプロファイルに、同じのネジ止め作用で固定される。
【0073】
その後、グラスウールパネルは、スペーサと少なくとも1つのスペーサ上の石膏仕上げプレートとの間に位置決めされる。
【0074】
この組立体は次いで、鋳型フレーム内に位置決めされ、成形作用が上述したように行われる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の壁を作成するための複合パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
建築物、特に個人の住宅などの建築物の外壁は、伝統的に、セメントによって組み付けられると共に支持されたコンクリートブロック壁から構成される。この伝統的な建設技術は、著しい労働を必要とすると共にいくつかの建設業を召集するという欠点を有し、このことは、このような壁を組み付ける時間とコストとに関する欠点を表す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、建築物に課せられた全ての条件に適した機械的な特徴を有する一方で、容易に組み付けられることのできる建築物の壁要素を提案することによって、こうした欠点を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的を達成するために、本発明は、建築物の壁を作成するための複合パネルであって、外側被覆加工プレートと、内壁プレートと、外側被覆加工プレートと内壁プレートとの間に提供された支持構造とを具備すると共に、その支持構造がポリマフォームで少なくとも部分的に埋められた、複合パネルに関するものである。
【0005】
本発明のパネルはさらに、単独で又は組み合わせて考慮される、以下の任意選択の特徴を含むことができる。
− ポリマフォームが、30Kg/m3よりも高い密度を有するポリウレタンフォームである。
− ミネラルウールから作成された少なくとも1つのパネルが支持構造内に格納される。
− 支持構造が、少なくとも2つの側柱と上側横材と下側横材とを備える金属フレームを具備する。
− 側柱が2つのC字形プロファイルから構成され、これらのC字形プロファイルが互いに対して異なる方向を向いて、互いに並んでいる。
− 2つのC字形プロファイルのそれぞれが、2つの平行な側翼部を接続する底部を具備すると共に、一方のプロファイルの側翼部が他方のプロファイルの底部と並ぶために、互いに対して直角をなすように配置される。
− 支持構造が中央柱を含む。
− 中央柱が、互いに背中合わせに並ぶ2つのC字形プロファイルから構成される。
− ミネラルウールパネルが、支持構造によって画定された体積内に配置され、前記ミネラルウールパネルの端部が、互いに隣接する2つの柱の対面する2つのC字形プロファイルの底部に格納される。
− 上側横材及び下側横材が、側柱の自由端を覆うU字形プロファイルから構成されている。
− 下側横材を作成するU字形プロファイルが、このU字形プロファイルの長さ全体にわたって延びる縦方向リブを含む底部を具備する。
− フレームが対風構を具備する。
− 対風構がX字形の交差体又はセイントアンドレのクロスである。
− あるいは、対風構が少なくとも側柱に固定された金属プレートである。
− 金属プレートがさらに中央柱に固定される。
− 内壁プレートが外側石膏プレートを具備する。
− 内壁が、外側石膏プレートの内表面若しくは外表面と並んだ、又は内表面若しくは外表面に固定された、不透湿性の膜を具備する。
− 複合パネルが、ミネラルウールパネル内部に延びるケーブルのための手段を含む。
− 第1の代替案では、複合パネルが、ケーブルを延ばすためにアクセスすることが容易になるように、複合パネルの高さにわたって延びると共に外側石膏プレートの近くに配置された延びるケーブルのための配線管を含む。
− 配線管が、下側横材のU字形プロファイルの底部から上側横材のU字形プロファイルの底部に延びる支持構造内部に組み込まれ、上側横材及び下側横材が、延びるケーブルのための配線管の内部にアクセスすることができる開口を含む。
− 第2の代替案では、複合パネルが、仕上げプレートを保持するための手段を、外壁プレートから支持構造の反対側に一定の距離を置いて、これら2つのプレート同士の間に延びるケーブルのための体積を画定するように含む。
− 支持手段がC字形プロファイルから作成されたスペーサであり、そのC字形プロファイルの分枝部分が、仕上げプレート及び外壁プレートにそれぞれ固定される。
− 少なくとも1つのミネラルウールパネルが、仕上げプレートと外壁プレートとの間において延びるケーブルのための体積に配置され、前記ミネラルウールパネルの端部が、互いに隣接した2つのC字形プロファイルの底部に収容される。
− ロックウールの層が外側被覆加工プレートに付着される。
− 複合パネルが2つの側縁部を具備し、前記2つの側縁部のうちの少なくとも1つが、相補的なやり方で構成された隣接するパネルの側縁部と協働することができるように構成される。
− 耐火材料から作成されたタブであって、複合パネルの側縁部が隣接する複合パネルの相補的な側縁部と協働すると、石膏タブが、互いに隣接する複合パネルのそれぞれの外側石膏プレート同士の間の継目を覆うように、2つの側縁部のうちの少なくとも1つが、外側石膏プレートの内壁に接するように配置されたこの外側石膏プレートの側縁部に沿って延びると共に前記側縁部を越えて延びるタブを含む。
− 少なくとも1つの側縁部が、外側被覆加工プレートと内壁プレートとの間で把持されたポリマフォームによって形成される。
− 外側石膏プレートが、その外面において、側縁部に沿って石膏プレートの高さ全体にわたって延びるパネルの内部に向かって引っ込められた少なくとも1つのさらに薄いストリップを具備する。
− 2つの側縁部のうちの少なくとも1つに沿って、外側被覆加工プレートが、複合パネルに対して直角をなすように隣接した複合パネルの側縁部を覆うのに適した距離にわたって、支持構造と内壁プレートとを越えて横方向に延び、外側被覆加工プレートが、隣接する複合パネルの側縁部と相補的なやり方で協働することができるように構成されたポリマフォームを有する内面で覆われる。
− 複合パネルの下側縁部に沿って、外側被覆プレートが、覆いスカート状体を形成するように、支持構造の下側縁部を越えて下向きに延びる。
− 外側被覆加工プレートが、ラッカが塗られ亜鉛めっきされたスチールの被覆加工プレートなどの金属被覆加工プレートである。
【0006】
本発明はさらに、上記記載で画定されたような複合パネルを作成するための方法であって、
支持構造が配置され又は固定された少なくとも1つの内壁プレートが、鋳型フレーム内に配置される段階、
作成されるべき複合パネルの側縁部の形状に対して相補的な形状を有する側横材が位置決めされる段階、
内壁プレート又は支持構造に配置されたポリマフォーム楔形体が位置決めされる段階、
フォーム楔形体に配置された外側被覆加工パネルが、支持構造から一定の距離を置くように位置決めされる段階、
このようにして形成された支持体が、コンフォメータ(conformateur)に挿入される段階、
ポリマフォームが熱いうちに注入される段階、及び、
複合パネルが冷却後に取り去られる段階、
を少なくとも含む方法に関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】建築物の壁要素を作成することを目的とした複合パネルの斜視図。
【図2】第1の実施形態による、図1のパネルの部分断面斜視図。
【図3】延びるケーブルのための配線管を具備する、図2のパネルの支持骨組みの斜視図。
【図4】図1のパネルの上側部分の拡大斜視図。
【図5】図1のパネルの下側部分の拡大斜視図。
【図6】建築物の壁を作成するための複合パネルの第2の実施形態の断面斜視図。
【図7】建築物の壁を作成するための複合パネルの第2の実施形態の代替案の部分断面斜視図。
【図8】第3の実施形態に係る、本発明による、複合パネルの上側部分の分解斜視図。
【図9】図8のパネルの断面図。
【図10】複合パネルの雌の側縁部の形状の線図。
【図11】複合パネルの雄の側縁部の形状の線図。
【図12】互いに直角をなすように隣接する2つのパネルを組み付けるのに適した複合パネルの雌の角縁部の線図。
【図13】互いに直角をなすように隣接する2つのパネルを組み付けるのに適した複合パネルの雄の角縁部の線図。
【図14】ドアフレーム要素を複合パネルに挿入するのに適した複合パネルの縁部の線図。
【図15】互いに整列した互いに隣接する2つのパネルの組立体の断面図。
【図16】互いに直角をなすように配置された互いに隣接する2つのパネルの組立体の断面線図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明はこれより、添付の図を考慮してより詳細ではあるが制限的でないように記載される。図10〜図16は、最初の2つの実施形態のいずれか1つによる、複合パネル同士の間の側縁部及び様々な組立体を示す。示された側縁部及び組立体を、第3の実施形態のパネルと取り換えることができる。
【0009】
概ね矩形である、図1の参照番号1が付された複合パネルは、一般的には、外側被覆加工プレート2と、内壁プレート3と、参照番号4が付されると共に外側被覆加工プレート2と内壁プレート3との間に提供された支持構造とで構成されている。
【0010】
外側被覆加工プレート2は例えば、例えば0.5mm〜1.5mmの厚さを有するラッカが塗られ又はあらかじめラッカが塗られ亜鉛めっきされたスチールから作られたプレートである。このようなラッカが塗られた金属被覆加工プレート自体は公知である。外側部分に関して、内壁プレート3は、図2により良好に見ることができるように、外側石膏プレート31で構成され、その厚さは、例えば10mm〜25mmである。この石膏プレートは、通常の石膏から作成されたプレート、繊維質石膏から作成されたプレート又は疎水性石膏プレートである。1つの代替案では、この石膏プレートは、不透湿性の膜を含むことができる。
【0011】
図3を参照して、支持構造4は、上側柱41によって上側部分に接続されると共に下側柱42によって下側部分に接続された2つの鉛直柱43,44を具備する金属フレームである。この金属フレームは、X字形に配置された2つのタイロッド451,452から構成された対風構45を具備する。この対風構は必須ではない。金属フレームの上側横材41はU形状プロファイルから構成される。下側横材42もU字形プロファイルから構成され、その底部が、プロファイルの長さ全体にわたって延びる縦方向リブ421を具備する。このリブは、U字形断面を有するプロファイルによって形成されることが可能である、支持構造におけるパネルの底部の良好なセンタリング性及びメンテナンス性を確保することを目的とする。この底部はまた、適合した形状を有する縦方向リブを含む。パネルのこうした支持構造は示されていない。
【0012】
柱43,44のそれぞれは、柱44に関して図2に示されるように、C字形断面を有する2つのプロファイル441,442によって形成され、この2つのプロファイルは、プロファイル441の翼部4410がプロファイル442の底部4420に接触して係止するように、互いに縦方向に並ぶと共に直角をなす方向に方向付けられる。この例では、最も外側のプロファイル441の開口が外側被覆加工プレート2に対面すると共に、最も内側のプロファイル442の開口がパネルの内側に対面するものの、他の配置が可能である。
【0013】
様々なプロファイルとフレームの対風構要素は例えば、好ましくは1.5〜3mmの厚さを有する、亜鉛めっきされたスチール又は亜鉛めっきされていないスチールによって形成され、例えばスポット溶接によって組み付けられる。
【0014】
さらに、図2及び図3に示されるように、延びるケーブルのための配線管6は、支持フレームに挿入される。この配線管は鞘状体61で構成されており、この鞘状体は、ポリマから作成された鞘状体61を保護することを目的とするU字形の機械的プロファイル62で把持された矩形断面を有する。
【0015】
図4及び図5に示されるように、延びるケーブルのための配線管6は、上側横材41の上側表面に設けられた開口部411を介してパネルの上側部分と、下側横材42の側壁に設けられた開口部422を介してパネルの下側部分とで通じる。
【0016】
組立体の接続を確保すると共にパネルの十分な機械的強度を得るために、支持構造4は、ポリマフォームで埋められ、ポリマフォームは例えばかつ好ましくはポリウレタンフォームであって、その密度は、好ましくは、30Kg/m3よりも高く、さらに好ましくは、40Kg/m3〜50Kg/m3である。さらに、フォームは、その熱伝導率係数λが0.035W/(m2・K)よりも低い値であるように選択される。支持構造体に埋めるポリウレタンフォームは、内壁プレート及び外側被覆加工プレートと接触するようになり、その結果、内側被覆加工プレート及び内壁プレートが、このフォームによって接着され、ひいては、様々な構成要素が互いに一体となるパネルを形成する。
【0017】
この高密度ポリマフォームの存在により、パネルの機械的な強度は、同一の形状を有するがポリマフォームを備えていないパネルに対して相当に高められる。実際には、例えば、高さ2m〜4m、幅900mm〜1.50m、かつ厚さ150mm〜300mmであるパネルに関して、縦方向の圧縮力に対する抵抗によって、パネルが300kNよりも大きな鉛直方向荷重に反作用することが可能である一方で、フォームで埋められていない骨組みのパネルは、40kNの近くで分布した荷重だけしか反作用できない。さらに、このようなパネルは、60kNの近くでその外側表面に分布した荷重を支持することができる。
【0018】
さらに、パネルの上側縁部及び下側縁部並びに側縁部は、構造内にパネルを組み付けることができるのに適した形状を有する。
【0019】
したがって、パネルの上側縁部10に沿って、上側横材41、すなわち支持構造の上側縁部は、内壁プレート3の上側縁部30と外側被覆加工プレート2の上側縁部とを越えて上向きに延びる。この配置は、上側横材4の形状に対して相補的な形状を有する適当な構造に嵌入することができる。
【0020】
パネルの下側部分11では、下側横材42、すなわち支持構造の下側縁部は、内側被覆加工プレート3の下側縁部31を越えて延び、このことは、延びるケーブルのための横方向の配線管を配置するための利用可能スペース423を残し、パネル内部に組み込まれた延びるケーブルのための配線管を備える接続開口部422が、この配線管に通じる。さらに、外側被覆加工プレート2とそのポリマフォームコーティングは、例えばパネルの下側支持構造の端部を覆うことを可能にする覆いスカート状部21を形成するように、下側横材42、すなわち支持構造の下側縁部を越えて下向きに延びる。さらに、下側横材42に沿って、外側被覆加工プレート2の反対側において、ポリマフォームはスロット22を含み、このスロット22は、パネルの幅全体にわたって延びると共に、例えば、パネルの支持構造の下側横材42の下側表面の係止構造を構成するプロファイルの翼部を受け取るのに適している。したがって、このスロットは、壁要素にパネルを組み付けると共に適切に固定することを可能にする。
【0021】
今しがた記載されたパネルは、石膏パネルで構成されている内壁プレートを含む。しかしながら、このような壁の絶縁能力、特に立体音響の絶縁能力を改善することが望ましい場合がある。この目的を達成するために、図6に示されるように、内壁プレート3’を提供することが可能であり、この内壁プレートは、石膏プレート31と、好ましくは立体音響の絶縁能力を改善するように高い密度を有するグラスウール33又はロックウール33などの繊維性材料の層とを含む。
【0022】
さらに、防湿層とも呼ばれる不透湿性の膜32は、外側石膏プレートの内表面に付着される。必須でないこの膜は、例えば、アルミニウムシートから構成されている。
【0023】
繊維性材料の層は、10〜50mmの厚さを有することが可能であり、各10mm厚さのグラスウール又はロックウールは、1デシベルだけ透過損失値を増加させる。この場合では、図に示されているように、配線管6’は、複合パネルの支持構造4内の骨組みにもはや組み込まれていないが、繊維性材料の層内部に挿入されている。結果として、パネルの頂部及び底部は、この配線管が石膏プレートに比較的近い距離を置いてケーブルを延ばすことのできる領域に管を通すのに適している。
【0024】
繊維性材料を有する又は有さない、今しがた記載された2つのパネルは、一戸建て住宅のための壁を作成するのに良好に適している。しかしながら、集合住宅、すなわちいくつかの互いに隣接する住宅を含む集合住宅を作成するために、壁の特性、特に耐火特性を強化することが望ましい場合がある。この目的を達成するために、図7に示されるように、内壁プレート3’’は、上記記載の場合と同様に、外側石膏プレート31と、浸透することのできない膜32と、配線管6が挿入された繊維性材料の層と、最後に相補的な内側石膏プレート34とを含む。
【0025】
このようなパネルに関して、耐火性能が評価された。耐火性能は、30mmという近くでの標準化された火に対する抵抗である。基礎パネル、すなわちロックウール又はグラスウールなしの基礎パネルの伝導率は、0.248W/(m2・K)である。
【0026】
さらに、パネルの組立体の耐火性能を改善するために、互いに隣接する2つのパネルの継目を覆うことを目的とした石膏タブ323,323Bは、石膏から作られる必要がないことに留意されたい。これらのタブは、石膏の耐火特性と少なくとも等しい耐火特性を有すると共に好ましくは石膏よりも実装することが容易である任意の材料から構成されてもよい。したがって、これらのタブは、耐火タブである。
【0027】
これより図8及び図9が参照され、これらの図は、改善された音響性能、耐火性能、耐熱性能及び機械的強度を有する実施形態を示す。
【0028】
このパネル1AAでは、支持構造4Aが、2つの側鉛直柱43A,43A’と中央鉛直柱45Aとを具備する金属フレームを含み、これらの2つの側鉛直柱43A,43A’と中央鉛直柱45Aとは、上側横材41Aによってこれらの上側部分で接続されていると共に図に示されていない下側横材によって接続されている。
【0029】
側鉛直柱43A,43A’は、図2及び図3の支持構造4の、プロファイル441,442と同様に配置された各2つのプロファイル441A,442A;441A’,442A’からそれぞれ構成されている。
【0030】
中央鉛直柱45Aは、背中合わせに接触して係止する2つのC字形プロファイル445A,454Aから構成されている。
【0031】
支持構造4Aはまた、例えばネジ止めによって、側鉛直柱43A,43A’と中央鉛直柱45Aとに固定された金属対風構プレート46Aを含む。この金属対風構プレート46Aは、本質的に平坦であると共に、互いに並んでいる側鉛直柱43A,43A’のプロファイル441A,442A;441A’,442A’を支持することによって形成された凹部に適合するように、凹部47A,47A’をその金属対風構プレート46の各端部に有する。
【0032】
支持構造4Aは、最初の2つの実施形態の特性と同じ特性の石膏プレート48Aに、例えばネジ止めによって固定され、さらに、上述されたタブ323に対応するタブ481Aを含み、それにより、内壁プレートを形成する。
【0033】
支持構造4Aはまた、上述された特性と同じ特性のポリウレタンフォーム49Aで埋められ、このポリウレタンフォーム49Aは、パネル1AAの側縁部で石膏プレート48Aと接触する。
【0034】
石膏プレート48Aの反対側において、約7cmの厚さを有するポリウレタンフォーム49Aは、外側被覆加工プレート51Aに付着されているロックウール50Aの層と接触している。ロックウール50Aとポリウレタンフォームとの間において、金属保護プレート58Aは、ロックウールを保護すると共にスカート状体の強度を増加させるパネルの上側端部及び下側端部に提供される。
【0035】
支持構造4A内部で、2つのロックウールパネル52A,52A’は、互いに隣接する2つの柱の2つの対面するプロファイル同士の間にそれぞれ挿入され、その結果、2つのロックウールパネル52A,52A’のそれぞれの2つの端部は、2つの対面するプロファイル442A,445A;454A,441A’の底部に格納される。
【0036】
さらに、ロックウール53A、53A’の2つのストリップは、外側金属被覆加工プレート51Aの向きに方向づけられた、側鉛直柱の各C字形プロファイル441A,442A’内部でそれぞれ摺動される。
【0037】
この実施形態では、ケーブルは、配線管内で延びず、しかしながら、2つの石膏プレート48A,54Aに固定されたスペーサ551A,552A,553A,554Aを使用して石膏仕上げプレート54Aから一定の距離を保つ、支持構造4Aに固定された石膏プレート48の間に提供されたスペースで延びる。
【0038】
C字形の形状の4つのスペーサ551A,552A,553A,554Aのそれぞれの間において、2つの中央スペーサ552A,553Aは背中合わせに接触して係止し、2つの側スペーサ551A,554Aは、石膏プレート48A,54Aの1つの端部にそれぞれ配置される一方で、中央スペーサに向かって方向づけられる。
【0039】
この構成は、2つのグラスウールパネル56A,56A’を2つの石膏プレート48A,54Aの間に挿入することを可能にし、2つのグラスウールパネル56A,56A’のそれぞれの端部は、互いに隣接した2つのスペーサであって、互いに対面するU字形のスペーサ内に格納される。
【0040】
各スペーサ551A,552A,553A,554Aは、支持構造4Aに固定された石膏プレート48Aに接している各スペーサのC字形の分枝部分が、石膏仕上げプレート54Aに固定された各スペーサの分枝部分よりも長いという点において、非対称である。この構成は、スペーサの反対側の分岐部分により悩まされることなしに、これらの最も長い分岐部分の側のスペーサ551A,552A,553A,554Aと、防湿層シート57Aと石膏プレート48Aとを、支持構造4Aに1回の作用でネジ止めすることを可能にする。
【0041】
このように、ケーブルをロックウールパネル内部に挿入することができる。スイッチの位置が組み付ける前に知らされていないならば、ケーブルは、建築現場で所望の箇所までロックウール内部を摺動させることになる。しかしながら、スイッチの位置が知らされているならば、ケーブルは、適当に取り付けられ、建築現場で取り付けられることになるスイッチを受け取る石膏仕上げプレート54Aに形成されたスペースに通じてもよい。
【0042】
支持構造内部にミネラルウールパネルを挿入することは、同じ体積で、ミネラルウール及び支持構造に特有の複数の機能を集約する一方で、音響抵抗に関する質量−バネ−質量効果(l’effet masse−ressort−masse)の性質を帯びることを可能にするので、全くもって有利である。この利点を、スペーサ同士の間にミネラルウールパネルを挿入することに置き換えることが可能であり、ウール内部にケーブルを摺動させる可能性が他の利点に加えられる。
【0043】
このように、パネルは適当な厚さを有することが得られ、高層の一戸建て住宅及び集合住宅を建設するのに必要とされるパネルの特性の全てが高性能である。
【0044】
パネルの機械的強度は、ポリウレタンフォームで埋められた支持構造4Aによって主に付与される。
【0045】
さらに、この支持構造は、いくつかの利点を有する。
【0046】
第1には、柱は鉛直方向の安定性を付与し、これら柱のC字形形状により、ミネラルウールパネルを、上述した利点を有する支持構造の厚さ内部に挿入することができる。この点において、側柱のみを中央柱なしに提供することができる。このことにより、結果として、単一のロックウールパネルの存在をもたらす。
【0047】
さらに、対風構要素として金属パネルを使用することは、対風構の機能に加えて、家宅侵入防止機能をこのプレートに付与することを可能にする。
【0048】
さらに、防湿層シート57Aが対風構内に加わり、外側被覆加工プレート51Aがさらにパネルの機械的強度に加わる。
【0049】
耐火性能は、支持構造4Aに固定された石膏プレート48A及びその石膏プレート48Aの防火壁タブ481Aと、石膏仕上げプレート54Aと、外側被覆加工プレート51Aに付着したロックウール層50Aのジョイントの存在と(外側の耐火性能)、支持構造4A内に位置決めされたロックウールのパネル52A,52A’及びストリップ53A,53A’とによって主に付与される。
【0050】
断熱性能は、ポリウレタンフォームと、支持構造4A内に位置決めされたロックウールのパネル52A,52A’及びストリップ53A,53A’と、外側被覆加工プレート51Aに付着したロックウール層50Aとによってもたらされる。
【0051】
音響性能については、高密度材料が配置された3層のミネラルウールの存在が、質量−バネ−質量効果を最適化すると共に良好な音響性能を付与することを可能にする。
【0052】
外側被覆加工プレート51Aに付着したロックウール層50Aが、外側被覆加工プレート51Aの平坦さを確保するのに十分に堅いことにも留意されたい。
【0053】
全ての性能、特に断熱性能は、互いに隣接する2つのパネル同士の間の継目で最大に保たれなければならない。パネルの縁部が特定のやり方で構成されているからである。
【0054】
上記記載に示したように、上述した実施形態のいずれか1つに係る、本発明によるパネルの側縁部12,13;59A,59A’は、互いに隣接するパネル同士を組み付けることができるように構成される。この目的のために、パネルの縁部は、雄の又は雌の形状を有するように構成され、互いに対して相補的であり、その結果、1つのパネルの雄の縁部が別のパネルの雌の縁部に適合することができる。さらに、同じ平面又は直角をなすパネルでパネルを組み付けることを可能にする雄の及び雌の縁部が提供される。
【0055】
明確にするために、図1〜図7に示された参照番号は、本明細書を通して使用されている参照番号である。当然に、図10〜図16に示された全ての構成は、図8及び図9のパネルに対して類推することによって適用する。
【0056】
図10は、パネルの雌の縁部12Aを示し、パネルの雌の縁部12Aは、そのパネルの高さ全体にわたって延びる2つの溝部121A,122Aを本質的に具備し、溝部121Aは内壁プレート3に隣接し、溝部122Aは外側被覆加工プレート2の側に配置される。これらの溝部は、パネルの骨組みに埋められたポリマフォームに提供される。
【0057】
図11に示された雄の縁部13Bは、雌の縁部12Aの形状に対して相補的な形状を形成するように、パネルの外側に向かって突出するリブ131B,132Bを含み、その結果、雄の縁部が雌の縁部に嵌合することができる。
【0058】
さらに、図4にも示されるように、雄の縁部の側において、パネルは石膏タブ323を含み、石膏タブ323は、対応する外側石膏プレート3の側縁部の高さ全体にわたって延び、外向きかつ横方向に突出する。この石膏タブは、互いに隣接する2つのパネルの内壁プレートの継目を覆うことを目的とする。こうして覆うことは、これらのパネルの耐火性能を改善するのに必要である。
【0059】
さらに、石膏プレートの側縁部に沿って、さらに薄いストリップ321又はさらに薄いストリップ322は、パネルの内部に向かって引っ込められたパネルの外側表面にわたって延びる。側縁部に沿って石膏プレートの高さ全体にわたって延びるこのさらに薄いストリップは、互いに隣接するパネルの2つの石膏プレート同士の間の継目を隠すことを可能にするテープを受け取ることを目的としている。
【0060】
角の組立体を作成することができるために、パネルは雄の角縁部又は雌の角縁部を含むこともできる。
【0061】
図12は雌の角縁部12Bを示し、外側被覆加工プレート2及びその外側被覆加工プレート2を覆うポリマフォームは、内壁プレートの縁部320とパネルの支持構造4の縁部とを越えて外向きに延びる。
【0062】
外側被覆加工プレートの部分121Bと内壁プレートの側縁部を越えて延びるそのポリマフォームコーティングは、上述したように、パネルの雄の縁部に対して相補的な形状を有するように構成された、パネルの内部に対面する1つの表面122Bを有する。このために、この部分121Bは、パネルの高さ全体にわたって延びると共に上述した雌の縁部の溝部の形状と同一の形状を有する溝部を含む。
【0063】
図13に示されるように、パネルは雄の角縁部13Aも含むことが可能であり、その角縁部13Aにおいて、外側被覆加工プレート2及びそのポリマフォームコーティングは、内壁プレート3の側縁部330を横方向に越えて延びる。内壁プレートの縁部を越えて延びる外側被覆加工プレートのこの部分131A及び外側被覆加工プレートのコーティングは、上述のように雌の縁部に対して相補的であるように構成された内面132Aを有する。
【0064】
雄の角縁部又は雌の角縁部の2つの場合において、内壁プレートの側縁部を越えて延びる外側被覆加工プレートは、複合パネルに対して直角をなす互いに隣接するパネルの縁部を覆うのに適した距離にわたって横方向に拡がる。
【0065】
図15は、互いに整列した2つのパネル1A,1B同士の間の継目の断面図を示し、同じ平面において、パネル1Aが雌の縁部12Aを有し、パネル1Bが雄の縁部12Bを有する。上記記載に述べたように、雄の縁部12B及び雌の縁部12Aは相補的であり、その結果、これらは一体に嵌合する。図に示されるように、パネル1Aの内壁プレート3Aとパネル1Bの内壁プレート3Bとの間の継目では、これら2つのパネルのそれぞれ同士の間の接続ライン324は、パネル1Bの側の雄の縁部12Bに提供された石膏タブ323Bによって覆われている。同様に、この接続ラインは、2つのパネル1A,1Bの内壁プレートの石膏プレートの縁部に提供された2つのさらに薄い区域321A,322Bによって形成された溝部に挿入され又は接着されたカモフラージュ粘着体325によってカモフラージュされる。
【0066】
図16は、パネル1’Bの雄の角縁部13Bに嵌合する雌の縁部12Aを有するパネル1’Aの角の組立体を示す。図に示されるように、2つの内壁プレート3’A,3’Bは、互いに接触する。互いに対して直角をなすパネルのこの角の組立体を、雄の縁部を有する1つのパネルと雌の角縁部を有する1つのパネルとを用いて、一方のパネルの雄の縁部が次いで他方のパネルの雌の角縁部に嵌合するように、組み付けることもできることに留意されたい。
【0067】
最後に、図14に示すように、パネルは直線的縁部13Cを含むことができ、この直線的縁部の表面は平坦であり、このことはドアフレーム要素を受け取ることを目的としており、これらのドアフレーム要素をこの縁部に接するように配置することが可能であると共に、これらのドアフレーム要素を、ネジ又は接着剤などの様々な手段によってこの縁部に固定することが可能である。
【0068】
本発明による複合パネルを製造するための一般的な原理は以下のとおりである。内部石膏プレートであって、その上に支持構造が配置された又はその上に支持構造が前もって固定されていた内部石膏プレートは少なくとも、鋳型フレーム内に位置決めされる。作成されるべきパネルの側縁部の形状に対して相補的な形状を有する側横材は、同じフレーム内に位置決めされる。最初の2つの実施形態の場合では、ポリマフォームのシム(cales)は支持構造4A上又は石膏プレート上に位置決めされ、外側被覆加工パネルはフォームのシム上に配置される。
【0069】
図8及び図9の第3の実施形態の場合では、ロックウール層50Aは、このウール層−外側被覆加工プレート組立体がフォームのシム上に位置決めされる前に、外側被覆加工プレート51Aの内表面上に前もって接着されることになる。
【0070】
したがって、形成された組立体がコンフォメータ内部に導入され、コンフォメータ内に熱いポリマフォームが注入され、パネルが冷却後に取り去られる。
【0071】
図8及び図9の実施形態について、鋳型フレーム内の任意の作用の前に、支持構造のプロファイルがネジ止めによって対風構プレート46Aに固定され、パネル及びロックウールストリップは、これらの2つの図に関連して記載されたように、支持構造4A内部で摺動される。
【0072】
その後、スペーサ、防湿層シート及び外側石膏プレートは全て、支持構造4Aに、さらに具体的には、前記支持構造の4つのプロファイルに、同じのネジ止め作用で固定される。
【0073】
その後、グラスウールパネルは、スペーサと少なくとも1つのスペーサ上の石膏仕上げプレートとの間に位置決めされる。
【0074】
この組立体は次いで、鋳型フレーム内に位置決めされ、成形作用が上述したように行われる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の壁を作成するための複合パネル(1,1A,1B,1’A,1’B,1AA)において、
外側被覆加工プレート(2,51A)と、内壁プレート(3,3’,3’’,48A)と、外側被覆加工プレートと内壁プレートとの間に提供された支持構造(4,4A)とを具備し、
その支持構造が、ポリマフォーム(5,49A)で少なくとも部分的に埋められる、
複合パネル。
【請求項2】
ポリマフォームが、30Kg/m3よりも高い密度を有するポリウレタンフォームである、
請求項1に記載の複合パネル。
【請求項3】
ミネラルウール(52A,52A’)から作成された少なくとも1つのパネルが支持構造(4A)内に格納される、
請求項1及び2のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項4】
支持構造(4,4A)が、少なくとも2つの側柱(43,44;43A,43A’)と上側横材(41,41A)と下側横材(42)とを備える金属フレームを具備する、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項5】
側柱(43,44;43A,43A’)が2つのC字形プロファイル(441,442,441A,442A;441A’,442A’)から構成され、これらのC字形プロファイルが互いに対して異なる方向を向いて、互いに並んでいる、
請求項4に記載の複合パネル。
【請求項6】
2つのC字形プロファイル(441,442)のそれぞれが、
2つの平行な側翼部を接続する底部を具備すると共に、
一方のプロファイルの側翼部(4410)が他方のプロファイルの底部(4420)と並ぶために、互いに対して直角をなすように配置される、
請求項5に記載の複合パネル。
【請求項7】
支持構造(4A)が中央柱(45A)を含む、
請求項4〜6のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項8】
中央柱(45A)が、互いに背中合わせに並ぶ2つのC字形プロファイル(445A,454A)から構成される、
請求項7に記載の複合パネル。
【請求項9】
ミネラルウールパネル(52A,52A’)が、支持構造(4A)によって画定された体積内に配置され、
前記ミネラルウールパネルの端部が、互いに隣接する2つの柱(43,44;43A,43A’;45A)の対面する2つのC字形プロファイル(442A,445A;545A,441A’)の底部に格納される、
請求項2〜7のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項10】
上側横材(41)及び下側横材(42)が、側柱(43,44)の自由端を覆うU字形プロファイルから構成されている、
請求項4〜7のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項11】
下側横材(42)を作成するU字形プロファイルが、このU字形プロファイルの長さ全体にわたって延びる縦方向リブ(421)を含む底部を具備する、
請求項10に記載の複合パネル。
【請求項12】
フレーム(4)が対風構(45)を具備する、
請求項4〜11のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項13】
対風構がX字形の交差体である、
請求項12に記載の複合パネル。
【請求項14】
対風構が少なくとも側柱(43A,43A’)に固定された金属プレート(51A)である、
請求項12に記載の複合パネル。
【請求項15】
金属プレートがさらに中央柱(45A)に固定される、
請求項14に記載の複合パネル。
【請求項16】
内壁プレート(3,3’,3’’)が外側石膏プレート(31)を具備する、
請求項1〜15のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項17】
内壁プレート(3,3’,3’’)がさらに、外側石膏プレート(31)の内表面若しくは外表面と並んだ、又は内表面若しくは外表面に固定された、不透湿性の膜(32)を具備する、
請求項16に記載の複合パネル。
【請求項18】
前記ミネラルウールパネル内部に延びるケーブルのための手段を具備する、
請求項1〜17のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項19】
ケーブルを延ばすためにアクセスすることが容易になるように、複合パネルの高さにわたって延びると共に外側石膏プレート(31)の近くに配置された延びるケーブルのための配線管(6,6’)を含む、
請求項18に記載の複合パネル。
【請求項20】
配線管(6)が、下側横材(42)のU字形プロファイルの底部から上側横材(41)のU字形プロファイルの底部に延びる支持構造(4)内部に組み込まれ、
上側横材及び下側横材が、延びるケーブルのための配線管(6)の内部にアクセスすることができる開口を含む、
請求項19に記載の複合パネル。
【請求項21】
仕上げプレート(54A)を保持するための手段によって保持された仕上げプレート(54A)を、外壁プレート(48A)から支持構造(44)の反対側に一定の距離を置いて、これら2つのプレート(54A,48A)同士の間に延びるケーブルのための体積を画定するように含む、
請求項1〜18のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項22】
支持手段がC字形プロファイルから作成されたスペーサ(551A,552A,553A,554A)であり、
そのC字形プロファイルの分枝部分が、仕上げプレート(54A)及び外壁プレート(48A)にそれぞれ固定される、
請求項21に記載の複合パネル。
【請求項23】
少なくとも1つのミネラルウールパネル(56A,56A’)が、仕上げプレート(54A)と内壁プレート(48A)との間において延びるケーブルのための体積に配置され、
前記ミネラルウールパネルの端部が、互いに隣接した2つのC字形プロファイル(551A,552A,553A,554A)の底部に収容される、
請求項21に記載の複合パネル。
【請求項24】
ロックウールの層(50A)が外側被覆加工プレート(51A)に付着される、
請求項1〜23のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項25】
2つの側縁部(12A,12B,13A,13B,58A,58A’)を具備し、
前記2つの側縁部のうちの少なくとも1つが、相補的なやり方で構成された隣接する複合パネルの側縁部と協働することができるように構成される、
請求項1〜24のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項26】
耐火材料から作成されたタブ(323;323B;481A)であって、複合パネル(1B)の側縁部(13B)が隣接する複合パネル(1A)の相補的な側縁部(12A)と協働すると、石膏タブ(323B)が、互いに隣接する複合パネルのそれぞれの外側石膏プレート(31A,31B)同士の間の継目(324)を覆うように、2つの側縁部(13B,58A’)のうちの少なくとも1つが、外側石膏プレート(31,48A)の内壁に接するように配置されたこの外側石膏プレート(31,48A)の側縁部(13)に沿って延びると共に前記側縁部(330)を越えて延びるタブを含む、
請求項25に記載の複合パネル。
【請求項27】
少なくとも1つの側縁部が、外側被覆加工プレートと内壁プレートとの間で把持されたポリマフォームによって形成される、
請求項25及び26のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項28】
外側石膏プレート(31)が、その外面において、側縁部(320,330)に沿って石膏プレートの高さ全体にわたって延びる複合パネルの内部に向かって引っ込められた少なくとも1つのさらに薄いストリップ(321,322)を具備する、
請求項25〜27のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項29】
2つの側縁部(12B,13A)のうちの少なくとも1つに沿って、外側被覆加工プレートが、複合パネルに対して直角をなすように隣接した複合パネルの側縁部を覆うのに適した距離にわたって、支持構造(4)と内壁プレート(3)とを越えて横方向に延び、
外側被覆加工プレートが、隣接する複合パネルの側縁部(12A,13B)と相補的なやり方で協働することができるように構成されたポリマフォームを有する内面で覆われる、
請求項25〜27のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項30】
複合パネルの下側縁部(11)に沿って、外側被覆プレート(2)が、覆いスカート状体(21)を形成するように、支持構造(4)の下側縁部を越えて下向きに延びる、
請求項1〜29のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項31】
外側被覆加工プレート(2)が、ラッカが塗られ亜鉛めっきされたスチールの被覆加工プレートなどの金属被覆加工プレートである、
請求項1〜30のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項32】
請求項1〜31のいずれか1項に記載の複合パネルを作成するための方法において、
支持構造が配置され又は固定された少なくとも1つの内壁プレートが、鋳型フレーム内に配置される段階、
作成されるべき複合パネルの側縁部の形状に対して相補的な形状を有する側横材が位置決めされる段階、
内壁プレート又は支持構造に配置されたポリマフォーム楔形体が位置決めされる段階、
フォーム楔形体に配置された外側被覆加工パネルが、支持構造から一定の距離を置くように位置決めされる段階、
このようにして形成された支持体が、コンフォメータに挿入される段階、
ポリマフォームが熱いうちに注入される段階、及び、
複合パネルが冷却後に取り去られる段階、
を少なくとも含む方法。
【請求項1】
建築物の壁を作成するための複合パネル(1,1A,1B,1’A,1’B,1AA)において、
外側被覆加工プレート(2,51A)と、内壁プレート(3,3’,3’’,48A)と、外側被覆加工プレートと内壁プレートとの間に提供された支持構造(4,4A)とを具備し、
その支持構造が、ポリマフォーム(5,49A)で少なくとも部分的に埋められる、
複合パネル。
【請求項2】
ポリマフォームが、30Kg/m3よりも高い密度を有するポリウレタンフォームである、
請求項1に記載の複合パネル。
【請求項3】
ミネラルウール(52A,52A’)から作成された少なくとも1つのパネルが支持構造(4A)内に格納される、
請求項1及び2のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項4】
支持構造(4,4A)が、少なくとも2つの側柱(43,44;43A,43A’)と上側横材(41,41A)と下側横材(42)とを備える金属フレームを具備する、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項5】
側柱(43,44;43A,43A’)が2つのC字形プロファイル(441,442,441A,442A;441A’,442A’)から構成され、これらのC字形プロファイルが互いに対して異なる方向を向いて、互いに並んでいる、
請求項4に記載の複合パネル。
【請求項6】
2つのC字形プロファイル(441,442)のそれぞれが、
2つの平行な側翼部を接続する底部を具備すると共に、
一方のプロファイルの側翼部(4410)が他方のプロファイルの底部(4420)と並ぶために、互いに対して直角をなすように配置される、
請求項5に記載の複合パネル。
【請求項7】
支持構造(4A)が中央柱(45A)を含む、
請求項4〜6のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項8】
中央柱(45A)が、互いに背中合わせに並ぶ2つのC字形プロファイル(445A,454A)から構成される、
請求項7に記載の複合パネル。
【請求項9】
ミネラルウールパネル(52A,52A’)が、支持構造(4A)によって画定された体積内に配置され、
前記ミネラルウールパネルの端部が、互いに隣接する2つの柱(43,44;43A,43A’;45A)の対面する2つのC字形プロファイル(442A,445A;545A,441A’)の底部に格納される、
請求項2〜7のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項10】
上側横材(41)及び下側横材(42)が、側柱(43,44)の自由端を覆うU字形プロファイルから構成されている、
請求項4〜7のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項11】
下側横材(42)を作成するU字形プロファイルが、このU字形プロファイルの長さ全体にわたって延びる縦方向リブ(421)を含む底部を具備する、
請求項10に記載の複合パネル。
【請求項12】
フレーム(4)が対風構(45)を具備する、
請求項4〜11のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項13】
対風構がX字形の交差体である、
請求項12に記載の複合パネル。
【請求項14】
対風構が少なくとも側柱(43A,43A’)に固定された金属プレート(51A)である、
請求項12に記載の複合パネル。
【請求項15】
金属プレートがさらに中央柱(45A)に固定される、
請求項14に記載の複合パネル。
【請求項16】
内壁プレート(3,3’,3’’)が外側石膏プレート(31)を具備する、
請求項1〜15のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項17】
内壁プレート(3,3’,3’’)がさらに、外側石膏プレート(31)の内表面若しくは外表面と並んだ、又は内表面若しくは外表面に固定された、不透湿性の膜(32)を具備する、
請求項16に記載の複合パネル。
【請求項18】
前記ミネラルウールパネル内部に延びるケーブルのための手段を具備する、
請求項1〜17のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項19】
ケーブルを延ばすためにアクセスすることが容易になるように、複合パネルの高さにわたって延びると共に外側石膏プレート(31)の近くに配置された延びるケーブルのための配線管(6,6’)を含む、
請求項18に記載の複合パネル。
【請求項20】
配線管(6)が、下側横材(42)のU字形プロファイルの底部から上側横材(41)のU字形プロファイルの底部に延びる支持構造(4)内部に組み込まれ、
上側横材及び下側横材が、延びるケーブルのための配線管(6)の内部にアクセスすることができる開口を含む、
請求項19に記載の複合パネル。
【請求項21】
仕上げプレート(54A)を保持するための手段によって保持された仕上げプレート(54A)を、外壁プレート(48A)から支持構造(44)の反対側に一定の距離を置いて、これら2つのプレート(54A,48A)同士の間に延びるケーブルのための体積を画定するように含む、
請求項1〜18のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項22】
支持手段がC字形プロファイルから作成されたスペーサ(551A,552A,553A,554A)であり、
そのC字形プロファイルの分枝部分が、仕上げプレート(54A)及び外壁プレート(48A)にそれぞれ固定される、
請求項21に記載の複合パネル。
【請求項23】
少なくとも1つのミネラルウールパネル(56A,56A’)が、仕上げプレート(54A)と内壁プレート(48A)との間において延びるケーブルのための体積に配置され、
前記ミネラルウールパネルの端部が、互いに隣接した2つのC字形プロファイル(551A,552A,553A,554A)の底部に収容される、
請求項21に記載の複合パネル。
【請求項24】
ロックウールの層(50A)が外側被覆加工プレート(51A)に付着される、
請求項1〜23のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項25】
2つの側縁部(12A,12B,13A,13B,58A,58A’)を具備し、
前記2つの側縁部のうちの少なくとも1つが、相補的なやり方で構成された隣接する複合パネルの側縁部と協働することができるように構成される、
請求項1〜24のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項26】
耐火材料から作成されたタブ(323;323B;481A)であって、複合パネル(1B)の側縁部(13B)が隣接する複合パネル(1A)の相補的な側縁部(12A)と協働すると、石膏タブ(323B)が、互いに隣接する複合パネルのそれぞれの外側石膏プレート(31A,31B)同士の間の継目(324)を覆うように、2つの側縁部(13B,58A’)のうちの少なくとも1つが、外側石膏プレート(31,48A)の内壁に接するように配置されたこの外側石膏プレート(31,48A)の側縁部(13)に沿って延びると共に前記側縁部(330)を越えて延びるタブを含む、
請求項25に記載の複合パネル。
【請求項27】
少なくとも1つの側縁部が、外側被覆加工プレートと内壁プレートとの間で把持されたポリマフォームによって形成される、
請求項25及び26のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項28】
外側石膏プレート(31)が、その外面において、側縁部(320,330)に沿って石膏プレートの高さ全体にわたって延びる複合パネルの内部に向かって引っ込められた少なくとも1つのさらに薄いストリップ(321,322)を具備する、
請求項25〜27のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項29】
2つの側縁部(12B,13A)のうちの少なくとも1つに沿って、外側被覆加工プレートが、複合パネルに対して直角をなすように隣接した複合パネルの側縁部を覆うのに適した距離にわたって、支持構造(4)と内壁プレート(3)とを越えて横方向に延び、
外側被覆加工プレートが、隣接する複合パネルの側縁部(12A,13B)と相補的なやり方で協働することができるように構成されたポリマフォームを有する内面で覆われる、
請求項25〜27のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項30】
複合パネルの下側縁部(11)に沿って、外側被覆プレート(2)が、覆いスカート状体(21)を形成するように、支持構造(4)の下側縁部を越えて下向きに延びる、
請求項1〜29のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項31】
外側被覆加工プレート(2)が、ラッカが塗られ亜鉛めっきされたスチールの被覆加工プレートなどの金属被覆加工プレートである、
請求項1〜30のいずれか1項に記載の複合パネル。
【請求項32】
請求項1〜31のいずれか1項に記載の複合パネルを作成するための方法において、
支持構造が配置され又は固定された少なくとも1つの内壁プレートが、鋳型フレーム内に配置される段階、
作成されるべき複合パネルの側縁部の形状に対して相補的な形状を有する側横材が位置決めされる段階、
内壁プレート又は支持構造に配置されたポリマフォーム楔形体が位置決めされる段階、
フォーム楔形体に配置された外側被覆加工パネルが、支持構造から一定の距離を置くように位置決めされる段階、
このようにして形成された支持体が、コンフォメータに挿入される段階、
ポリマフォームが熱いうちに注入される段階、及び、
複合パネルが冷却後に取り去られる段階、
を少なくとも含む方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2012−505327(P2012−505327A)
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−530520(P2011−530520)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【国際出願番号】PCT/FR2009/050401
【国際公開番号】WO2010/040921
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(511089815)アルセロールミッタル コンストリュクシヨン フランス (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【国際出願番号】PCT/FR2009/050401
【国際公開番号】WO2010/040921
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(511089815)アルセロールミッタル コンストリュクシヨン フランス (1)
【Fターム(参考)】
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