説明

壁パネルの連結構造

【課題】屋外コンテナの内壁面において、なるべく凹凸が発生することがなく、室内を効率良く利用することを目的とする。
【解決手段】屋外コンテナ11は、4隅に垂直にコーナ柱12を立設してなり、また各コーナ柱12間において中間柱13を垂直に立設してなる。各コーナ柱12あるいは各中間柱13に対しては、壁パネル15の側辺部が連結される。壁パネル15は、平面方形状からなる屋外コンテナ11において、外壁面をその外面部において構成し、各壁パネル15は全体平板状からなる長方形状のものとされる。壁パネル15のコーナ柱12あるいは中間柱13に対する連結は、壁パネル15の側辺部に形成された連結縁17をコーナ柱12の副管部23、あるいは中間柱13の副管部25に対して重合するようにして行われる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば山間部等に建設され、通信施設やレーダ施設用の建屋として利用したり、災害時用の仮設住宅、工事現場の仮事務所等に利用可能な屋外コンテナを組立てる場合に使用される壁パネルの連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、山間部等に建設され、通信施設やレーダ施設用の建屋として利用したり、災害時用の仮設住宅、工事現場の仮事務所等に利用可能な屋外コンテナには、様々な大きさと用途のものが存在するが、その多くは、4隅に垂直に立設されるコーナ柱と、各コーナ柱間において所定の間隔をもってコーナ柱と同様に垂直に立設される1または2以上の中間柱と、各コーナ柱あるいは各中間柱に対してその側辺部を支持し、平面長方形あるいは方形状からなる屋外コンテナの外壁面を、その外面側において構成する全体平板状からなる壁パネルの複数枚と、を備え、コーナ柱あるいは中間柱に対して壁パネルの側辺部を連結するタイプのものがほとんどである。
【0003】
山間部やビル等の屋上などに建設され、例えば携帯電話通信用の基地局の建屋として多く利用されている屋外コンテナとしては、図8ないし図10に示すものがある。図8は屋外コンテナの全体を示す斜視図、図9は壁および内部柱の水平断面図、図10は図8のX部を屋外コンテナの室内側から観たコーナ柱に対する壁パネルの連結構造を示す斜視図である。
【0004】
この屋外コンテナ1は、図9に示すように4隅に垂直にコーナ柱2を立設させてなる。また各コーナ柱2間においては、所定の間隔をもって、コーナ柱2と同様に垂直に立設させる状態で3本の中間柱3を備えるようにしている。コーナ柱2と中間柱3は、図10に示すように角形鋼管材が用いられ、下端部を不図示の床基礎部に支持し、立設させている。
【0005】
コーナ柱2と中間柱3の外方には、図10に示すように横桟材4が掛け渡され、支持される。横桟材4としては、図10に示すような角管状の金属材やC形鋼(チャンネル材)などが使用され、横桟材4は水平状態でコーナ柱2あるいは中間柱3の外方にボルト・ナット等を用いたり、溶接などの方法で結合される。
【0006】
こうして横桟材4が結合され、支持されたコーナ柱2、中間柱3の外方には、全体平板状からなる壁パネル5が支持される。壁パネル5は内部にウレタン材を充填して固化され、外表面を金属材で被覆したものが用いられ、その形状は全体略長方形状のものとされる。壁パネル5は、側辺部同士を突き合わせるようにして、その内面を横桟材4に対して結合され、該結合はビスやネジ等を用い、壁パネル5の内面側を横桟材4に止着することにより行われる。
【0007】
こうして複数枚の壁パネル5の側辺部同士を連結するようにして、屋外コンテナ1の外壁面をその外面側において構成することが可能となり、さらにコーナ柱2と中間柱3の上端部に屋根材6を支持させることで、図8に示すような平面方形状からなる屋外コンテナ1を組立てることが可能となる。なお、図9において7は、矢印A方向に開閉可能とされるドアパネルであり、横桟材4にヒンジ部8を支持させるようにして中間柱3に支持される。
【0008】
この他、従来屋外コンテナにおける壁パネルの連結構造としては、下記特許文献1に示すように側辺部同士を突き合わせるようにし、例えば中間柱に支持させるタイプのものや、特許文献2に示すように側辺部同士を突き合わせるようにし、壁パネルの側辺部同士を直接ビスやネジ等を用いて結合するタイプのものも存在していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平8−60766号公報
【特許文献2】特開2003−34996号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、こうした従来の屋外コンテナ1にあっては、その多くが、図9に示すように、立設されるコーナ柱2や中間柱3に壁パネル5の内面側を支持するように結合させているため、屋内側の内壁面において柱の凹凸が露出することとなっていた。このため、図9に示すように内壁面に沿わせるように電気配線や管材を支持させる場合において、矢印Bに示すように湾曲させなければならず、支持作業の効率が悪くなるものとされていた。
【0011】
また構造材としてのコーナ柱2や中間柱3、さらに横桟材4の厚み分だけ、室内空間が狭くなってしまい、様々な機材を効率良くその室内に設置させたい例えば携帯電話基地局の建屋として用いる場合において、こうした屋外コンテナにおける壁パネルの連結構造は、極めて不効率なものとされていた。
【0012】
本発明は、こうした従来の不具合に着目してなされたものであり、屋外コンテナの内壁面において、なるべく凹凸が発生することがなく、室内を効率良く利用することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1は、4隅に垂直に立設されるコーナ柱と、各コーナ柱間において所定の間隔をもってコーナ柱と同様に垂直に立設される1または2以上の中間柱と、各コーナ柱あるいは各中間柱に対してその側辺部を連結し、平面長方形あるいは方形状からなる屋外コンテナの外壁面を、その外面側において構成する全体平板状からなる壁パネルの複数枚と、を備え、コーナ柱あるいは中間柱に対して壁パネルの側辺部を連結する壁パネルの連結構造において、上記各壁パネルは、コーナ柱あるいは中間柱と連結する側辺部において、外壁面に沿う外面側に連続する平板状のものとされ、連結するコーナ柱あるいは中間柱に向けて側方に突出され、壁パネルより薄肉の連結縁を備え、さらに該連結縁の内面側には、屋内側に向けて突出される鉤状の連結突片を備えることとし、上記コーナ柱は断面略正方形状で角管状の主管部を備え、主管部における周囲4面のうちの少なくとも1面部を、連結する壁パネルの側辺部と突き合わせる突合面とし、該連結する壁パネルにおける連結縁を該突合面の屋外側に位置させることとし、突合面の屋内側には突き合わせる連結縁の内面側と対向配置される状態で重合し、連結縁との重合状態において、連結する壁パネルの厚みと略同一の厚みとなる薄肉で全体扁平状の副管部を、連結する壁パネル側に向ける状態で主管部の突合面より突出するように付設し、この副管部における連結する壁パネルの連結縁の内面側と対向する外表面対応位置には、対向する連結突片を係入し、係合可能とする係入孔を備えることとし、上記中間柱は断面略方形状で角管状の主管部を備え、主管部における周囲4面のうちの少なくとも1面側を、連結する壁パネルの側辺部と突き合わせる突合面とし、該連結する壁パネルにおける連結縁を該突合面の屋外側に位置させることとし、突合面の屋内側には突き合わせる連結縁との重合状態において、連結する壁パネルの厚みと略同一の厚みとなる薄肉で全体扁平状の副管部を、連結する壁パネルに向ける状態で主管部の突合面より突出するように付設し、この副管部における連結する壁パネルの連結するパネルの連結縁の内面側と対向する外表面対応位置には、対向する連結突片を係入し、係合可能とする係入孔を備えることとし、壁パネルのコーナ柱に対する結合は、連結する壁パネルの連結縁を連結するコーナ柱の主管部突合面の屋外側に位置させることとし、主管部突合面の屋内側に主管部に付設する状態で備えられる副管部の外表面対応位置に備えられる係入孔に、壁パネルの連結縁の内面側に備えられる連結突片を係入し、壁パネルの側辺部に備えられる連結縁をコーナ柱の副管部に重合して行うこととし、また壁パネルの中間柱に対する結合は、連結する壁パネルの連結縁を連結する中間柱の主管部突合面の屋外側に位置させることとし、主管部突合面の屋内側に主管部に付設する状態で備えられる副管部の外表面対応位置に備えられる係入孔に、壁パネルの連結縁の内面側に備えられる連結突片を係入し、壁パネルの側辺部に備えられる連結縁を中間柱の副管部に重合して行うこととしてなる壁パネルの連結構造としている。
【0014】
また本発明の請求項2は、壁パネルにおける連結縁の内面側には、屋内側に向けて突出される鉤状の連結突片を、少なくとも連結縁の内面側の上下2位置に備えることとし、これに対応し、該連結突片を係入し、係合する係入孔も、コーナ柱の副管部の外表面対応位置、あるいは中間柱の副管部の外表面対応位置における上下2位置に備えるようにしてなる請求項1に記載の壁パネルの連結構造としている。
【0015】
また本発明の請求項3は、4隅に垂直に立設されるコーナ柱と、各コーナ柱間において所定の間隔をもってコーナ柱と同様に垂直に立設される1または2以上の中間柱と、各コーナ柱あるいは各中間柱に対してその側辺部を連結し、平面長方形あるいは方形状からなる屋外コンテナの外壁面を、その外面側において構成する全体平板状からなる壁パネルの複数枚と、を備え、コーナ柱あるいは中間柱に対して壁パネルの側辺部を連結する壁パネルの連結構造において、上記各コーナ柱は断面略正方形状で角管状の主管部を備え、主管部における周囲4面のうちの少なくとも1面部を、連結する壁パネルの側辺部と突き合わせる突合面とし、該連結する壁パネルにおける連結縁を該突合面の屋外側に位置させることとし、突合面の屋内側には突き合わせる連結縁の内面側と対向配置される状態で重合し、連結縁との重合状態において、連結する壁パネルの厚みと略同一の厚みとなる薄肉で全体扁平状の副管部を、連結する壁パネル側に向ける状態で主管部の突合面より突出するように付設し、この副管部における連結する壁パネルの連結縁の内面側と対向する外表面対応位置には、屋外側に向けて突出される鉤状の連結突片を備えることとし、上記各壁パネルは、コーナ柱あるいは中間柱と連結する側辺部において、外壁面に沿う外面側に連続する平板状のものとされ、連結するコーナ柱あるいは中間柱に向けて側方に突出され、壁パネルより薄肉の連結縁を備え、さらに該連結縁の内面側には、対向する連結突片を係入し、係合可能とする係入孔を備えることとし、上記中間柱は断面略方形状で角管状の主管部を備え、主管部における周囲4面のうちの少なくとも1面側を、連結する壁パネルの側辺部と突き合わせる突合面とし、該連結する壁パネルにおける連結縁を該突合面の屋外側に位置させることとし、突合面の屋内側には突き合わせる連結縁との重合状態において、連結する壁パネルの厚みと略同一の厚みとなる薄肉で全体扁平状の副管部を、連結する壁パネルに向ける状態で主管部の突合面より突出するように付設し、この副管部における連結する壁パネルの連結するパネルの連結縁の内面側と対向する外表面対応位置には、屋外側に向けて突出される鉤状の連結突片を備えることとし、壁パネルのコーナ柱に対する結合は、連結する壁パネルの連結縁を連結するコーナ柱の主管部突合面の屋外側に位置させることとし、主管部突合面の屋内側に主管部に付設する状態で備えられる副管部の外表面対応位置に備えられる鉤状の連結突片を、壁パネルの連結縁の内面側に備えられる係入孔に係入し、壁パネルの側辺部に備えられる連結縁をコーナ柱の副管部に重合して行うこととし、また壁パネルの中間柱に対する結合は、連結する壁パネルの連結縁を連結する中間柱の主管部突合面の屋外側に位置させることとし、主管部突合面の屋内側に主管部に付設する状態で備えられる副管部の外表面対応位置に備えられる鉤状の連結突片を、壁パネルの連結縁の内面側に備えられる係入孔に係入し、壁パネルの側辺部に備えられる連結縁を中間柱の副管部に重合して行うこととしてなる壁パネルの連結構造としている。
【0016】
また本発明の請求項4は、壁パネルにおける連結縁の内面側には、鉤状の連結突片を係入し、係合可能とする係入孔を、少なくとも連結縁の内面側の上下2位置に備えることとし、これに対応し、該係入孔に係入し、係合可能な鉤状の連結突片を、コーナ柱の副管部の外表面対応位置、あるいは中間柱の副管部の外表面対応位置における上下2位置に備えるようにしてなる請求項3に記載の壁パネルの連結構造としている。
【0017】
また本発明の請求項5は、上記壁パネルは、左右の各側辺部において上記連結縁を備えることとしてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の壁パネルの連結構造としている。
【0018】
また本発明の請求項6は、上記コーナ柱は、主管部における周囲4面のうちの、屋外コンテナの外壁部を構成せず、屋内側で隣り合う2つの面部を、それぞれその外面部を角度270度に対向させた状態でコーナ柱に連結する壁パネルの、側辺部と突き合わせるための突合面とし、各突合面の屋内側に上記副管部をそれぞれ付設することとしてなる請求項1または3のいずれかに記載の壁パネルの連結構造としている。
【0019】
さらに本発明の請求項7は、上記中間柱は、主管部における周囲4面のうち、屋外コンテナの外壁部を構成せず、屋内側で4隅に立設する各コーナ柱に向けて備えられる2つの各面部を、それぞれその外面部を角度180度に対向させた状態で中間柱に連結する壁パネルの、側辺部と突き合わせるための突合面とし、各突合面の屋内側に上記副管部をそれぞれ付設することとしてなる請求項1または3のいずれかに記載の壁パネルの連結構造としている。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、壁パネルのコーナ柱に対する結合を、連結する壁パネルの連結縁を連結するコーナ柱の主管部突合面の屋外側に位置させることとし、主管部突合面の屋内側に主管部に付設する状態で備えられる副管部の外表面対応位置に備えられる係入孔に、壁パネルの連結縁の内面側に備えられる連結突片を係入し、壁パネルの側辺部に備えられる連結縁をコーナ柱の副管部に重合して行うこととし、また壁パネルの中間柱に対する結合を、連結する壁パネルの連結縁を連結する中間柱の主管部突合面の屋外側に位置させることとし、主管部突合面の屋内側に主管部に付設する状態で備えられる副管部の外表面対応位置に備えられる係入孔に、壁パネルの側辺部に備えられる連結縁を中間柱の副管部に重合して行うこととし、
あるいは壁パネルのコーナ柱に対する結合を、連結する壁パネルの連結縁を連結するコーナ柱の主管部突合面の屋外側に位置させることとし、主管部突合面の屋内側に主管部に付設する状態で備えられる副管部の外表面対応位置に備えられる鉤状の連結突片を、壁パネルの連結縁の内面側に備えられる係入孔に係入し、壁パネルの側辺部に備えられる連結縁をコーナ柱の副管部に重合して行うこととし、また壁パネルの中間柱に対する結合は、連結する壁パネルの連結縁を連結する中間柱の主管部突合面の屋外側に位置させることとし、主管部突合面の屋内側に主管部に付設する状態で備えられる副管部の外表面対応位置に備えられる鉤状の連結突片を、壁パネルの連結縁の内面側に備えられる係入孔に係入し、壁パネルの側辺部に備えられる連結縁を中間柱の副管部に重合して行うこととしたため、壁パネルの室内側において、壁パネルを支持するためのコーナ柱や中間柱の突出部を極力小さくすることが可能となり、屋外コンテナの内壁面において、なるべく凹凸が発生することがなく、室内を効率良く利用することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態に係り、屋外コンテナの全体を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う屋外コンテナの平面断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う壁パネルのコーナ柱および中間柱に対する連結構造を示す断面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿い、ドアパネルの開閉態様を示す断面図である。
【図5】中間柱に対する壁パネルの連結状態を示す図1のV部に対応する斜視図である。
【図6】コーナ柱の一面側に対する壁パネルの連結状態を示す図1のVI部に対応する斜視図である。
【図7】コーナ柱の他面側に対する壁パネルの連結状態を示す斜視図である。
【図8】従来の屋外コンテナの全体を示す斜視図である。
【図9】図9は壁および内部柱の水平断面図である。
【図10】図8のX部を屋外コンテナの室内側から観たコーナ柱に対する壁パネルの連結構造を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図1ないし図7に基づいて説明する。図1に示す屋外コンテナ11は、例えば山間部等において建設され、携帯電話の基地局用の建屋などに利用するのに好適とされる。この屋外コンテナには、4隅に垂直にコーナ柱12を立設させてなる。また各コーナ柱12間においては、所定の間隔をもってコーナ柱12と同様に垂直に立設させる状態で3本の中間柱13を備えるようにしている。これらコーナ柱12と中間柱13は、下端部を不図示の床基礎部に支持し、立設されるようにしている。
【0023】
こうして立設されるコーナ柱12と中間柱13に対しては、その側辺部を連結する状態で全体長方形の平板状からなる壁パネル15それぞれ結合可能とされる(図1,図2参照)。屋外コンテナ11は、コーナ柱12、中間柱13に対する複数枚の壁パネル15の連結状態において、平面方形状からなる屋外コンテナ11の外壁面を、結合する壁パネル15の外面側が構成するようにしている。
【0024】
各壁パネル15は、内部にウレタン材14等を充填、固化してなる平板状のものとされ、屋外に面する外表面16A並びに屋内に面する内表面16Bをアルミニウム合金板等の金属板材で被覆して形成される(図3参照)。壁パネル15は、コーナ柱12あるいは中間柱12と連結する左右の各側辺部において、連結するコーナ柱12あるいは中間柱13に向けて側方に突出する連結縁17が備えられる。各連結縁17は壁パネル15の肉厚Tよりも薄肉の厚さT1からなり、壁パネル15の外壁面を構成する外表面16A(外面側)に連続する平板状の部分を備える。すなわち、各連結縁17は壁パネル15の左右の側辺部において、断面略L字状の金属板材で被覆するよう形成される。
【0025】
壁パネル15の各連結縁17の内面側には、屋内側に向けて突出される全体鉤状からなる一対の連結突片18A、18Bが備えられる(図5〜図7参照)。各連結突片18A、18Bは、一枚の壁パネル15の左右の側辺部において、その上下位置にそれぞれ備えられる。一対の連結突片18Aと18Bの間には、連結縁17の内面側において上下方向に連続するシール材19が備えられる(図7参照
)。シール材19としては、密閉性を有する合成樹脂材、ゴム材等が採用可能とされる。
【0026】
屋外コンテナ11における、その4隅に立設されるコーナ柱12は、屋内側に面する角部に切欠き部20を備えた断面略正方形状の角管状の主管部21を備えてなる(図3参照)。この角管状の主管部21の周囲4面のうち、切欠部20に隣り合う各面部は、連結する壁パネル15の側片部と突き合わせる突合面22A、22Bとしている。すなわち、突合面22Aと22Bは、屋外コンテナ11の外壁面を構成せず、屋内側で隣り合う2つの面部とされ、それぞれその外面部を角度270度に対向させた状態でコーナ柱12に連結する壁パネル15の、側辺部と突き合わせるための面部とされる。
【0027】
ここで各突合面22A、22Bは、連結する壁パネル15における連結縁17を該突合面22A、22Bの屋外側に位置を合わせ、各壁パネル15の外表面16Aと主管部21の非突合面22Cあるいは22Dとが一直線に対応するように、連結縁17の端部を突き合わせるようにして壁パネル15の連結を行うこととしている。
【0028】
コーナ柱12の主管部21における各突合面22A、22Bの屋内側には、突き合わせる壁パネル15の連結縁17における内面側と対向配置される状態で重合可能な副管部23が備えられる。副管部23は対応する主管部21の突合面22A、22Bより、連結する壁パネル15側に向ける状態で突出するよう付設される。副管部23は図3に示す対応する壁パネル15との連結状態において、突き合わされる壁パネル15の連結縁17と重合し、連結縁17との重合状態において、連結する壁パネル15の厚みTと略同一の厚みTとなるように、全体扁平状の薄肉に形成している。すなわち、各副管部23の厚みT2は、壁パネル15における前記連結縁17の厚みT1との重合状態における厚みが、壁パネル15の厚みTと同等となるように予め設定している。
【0029】
コーナ柱12の各副管部23における連結する壁パネル15の連結縁17の内面側と対向する外表面対応位置には、対向する一対の連結突片18A、18Bのうち、連結突片18Aを係入し、係合可能とする係入孔24A、連結突片18Bを係入し、係合可能とする係入孔24Bがそれぞれ備えられる(図6、図7参照)。各係入孔24A、24Bは、一本のコーナ柱12の各副管部23において、その上下位置にそれぞれ備えられる。
【0030】
屋外コンテナ11における、上記コーナ柱12間に所定の間隔をもって立設さされる中間柱13は、連結する壁パネル15と略同一の厚みTからなり、断面略長方形状からなる扁平の主管部25を備える(図3参照)。すなわち、中間柱13の主管部25は、短辺部の長さが壁パネル15の厚みTに対応する角管状のものとされる。この角管状の主管部25の周囲4面のうち、短辺部を構成すう各面部を、連結する壁パネル15の側辺部と突き合わせる突合面26A、26Bとしている。すなわち、突合面26Aと26Bは、屋外コンテナ11の外壁面を構成せず、屋内側で4隅に立設する各コーナ柱12に向けて備えられる2つの面部とされ、それぞれその外面部を角度180度に対向させた状態で中間柱13に連結する壁パネル15の、側辺部と突き合わせるための面部とされる。
【0031】
ここで各突合面26A、26Bは、連結する壁パネル15における連結縁17を該突合面26A、26Bの屋外側に位置を合わせ、壁パネル15の外表面16Aと主管部25の非突合面26Cが、壁パネル15の内表面16Bと主管部25の非突合面26Dが、それぞれ一直線に対応するように、対応する連結縁17の端部を突き合わせるようにして、壁パネル15の連結を行うこととしている。
【0032】
中間柱13の主管部25における各突合面26A、26Bの屋内側には、突き合わせる壁パネル15の連結縁17における内面側と対向配置される状態で重合可能な副管部27が備えられる。副管部27は対応する主管部25の突合面26A、26Bより、連結する壁パネル15側に向けて突出するようにして付設される。副管部27は、図3に示す対応する壁パネル15との連結状態において、突き合わされる壁パネル15の連結縁17と重合し、連結縁17との重合状態において、連結する壁パネル15の厚みTと略同一の厚みTとなるように、全体扁平状の薄肉に形成している。すなわち、各副管部27の厚みT3は、壁パネル15における前記連結縁17の厚みT1との重合状態における厚みが、壁パネル15の厚みTと同等となるよう予め設定してなる(図3参照)。
【0033】
中間柱13の左右の各副管部27における連結する壁パネル15の連結縁17の内面側と対向する外表面対応位置には、対向する一対の連結突片18A、18Bのうち、連結突片18Aを係入し、係合可能とする係入孔28A、連結突片18Bを係入し、係合可能とする係入孔28Bがそれぞれ備えられる(図5参照)。各係入孔28A、28Bは、一本の中間柱13の左右の各副管部27において、その上下位置にそれぞれ備えられる。
【0034】
屋外コンテナ11においては、外壁面における一面側に矢印C方向(図2参照)に開閉可能とされる2枚のドアパネル29A、29Bが備えられる(図1参照)。各ドアパネル29A、29Bは、それぞれ周部を基枠30に対して矢印C方向に開閉可能に支持させてなり(図2〜図4参照)、図1の左側に配設されるドアパネル29Aは、これを支持する基枠30のヒンジ部38を中心に矢印C方向に開閉操作可能とされ(図4参照)、図1の右側に配設されるドアパネル29Bは、これを支持する基枠30のヒンジ部38を中心に矢印C方向に開閉操作可能とされる(図3、図4参照)。
【0035】
それぞれのドアパネル29A、29Bを支持する基枠30は、左右の各側辺部をそれぞれ上記中間柱13の副管部27と重合状態で連結するための連結縁31としてなり、各連結縁31は壁パネル15の肉厚Tよりも薄肉の厚さT4からなる。すなわち、連結縁31の厚さT4は、中間柱13の各副管部27の厚みT3との重合状態の厚みが、壁パネル15の厚みT、あるいはドアパネル29A、29Bの厚みTと同等となるように予め設定してなる。
【0036】
ドアパネル29A、29Bを支持する各基枠30は、左右の各側辺部に備えられる連結縁31の内面側に、屋内側に向けて突出される全体鉤状からなる一対の連結突片32A、32Bが備えられる(図3、図4参照)。この連結突片32A、32Bは、前記壁パネル15の連結縁17に備えられる連結突片18A、18Bと略同等の構成とされ、一つの基枠30の左右の側辺部において、その上下位置にそれぞれ備えられる。中間柱13に対する各ドアパネル29A、29Bを支持する基枠30の連結は、上記連結突片32A、32Bのうち、連結突片32Aを対向する副管部27の係入孔28Aに係入して係合し、連結突片32Bを対向する副管部27の係入孔28Bに係入して係合することで行うようにしている。なお、各ドアパネル29A、29Bは、基枠30に支持されるヒンジ部38を中心に矢印C方向に開閉操作可能としている(図4参照)。
【0037】
このように、コーナ柱12、中間柱13、壁パネル15等の構成材からなる屋外コンテナ11は、壁パネル15のコーナ柱12に対する結合を連結する壁パネル15の連結縁17を、連結するコーナ柱12の主管部21における突合面22Aあるいは突合面22Bの屋外側に位置させることとし、各突合面22A、22Bの屋内側に主管部21に付設する状態で備えられる副管部23の外表面対応位置に備えられる係入孔24Aに壁パネル15の連結縁17の内面側に備えられる連結突片18Aを図6、図7の矢印に示すように係入し、また係入孔24Bに壁パネル15の連結縁17の内面側に備えられる連結突片18Bを図6、図7の矢印に示すように係入することで、壁パネル15の各連結縁17をコーナ柱12の対応する副管部23に重合して行うことが可能となる(図3参照)。
【0038】
また壁パネル15の中間柱13に対する結合を、連結する壁パネル15の連結縁17を連結する中間柱13の主管部25における突合面26A、あるいは突合面26Bの屋外側に位置させることとし、各突合面26A、26Bの屋内側に主管部25に付設する状態で備えられる副管部25の外表面対応位置に備えられる係入孔28Aに壁パネル15の連結縁17の内面側に備えられる連結突片18Aを図5の矢印に示すように係入し、また係入孔28Bに壁パネル15の連結縁17の内面側に備えられる連結突片18Bを図5の矢印に示すように係入することで、壁パネル15の各連結縁17を中間柱13の対応する副管部25に重合して行うことが可能となる(図3参照)。
【0039】
こうして立設されたコーナ柱12、あるいは中間柱13に対して壁パネル15の各側辺部を連結し、さらにドアパネル29A、29Bについても基枠30を中間柱13に連結することで図1に示す屋外コンテナ11を組立てることが可能となる。また屋外コンテナ11において、屋根材36はコーナ柱12と中間柱13の上端部に連結して結合される。
【0040】
またこのようにして組立てられる屋外コンテナ11は、屋根材36をコーナ柱12と中間柱13の上端部から取り外し、各壁パネル15をコーナ柱12や中間柱13から取り外すことでその解体を行うことが可能となる。すなわち、こうした解体作業において、壁パネル15は、各連結突片18A、18Bの、対応する係入孔24A、24B、28A、28Bに対する係入を解除して、コーナ柱12、あるいは中間柱13に対する連結状態を解くことで行うことを可能にしている。さらに立設されていたコーナ柱12や中間柱13についても、床基礎部から取外し、その解体を行うこととしている。
【0041】
なお、上記実施形態に係る屋外コンテナ11では、壁パネル15のコーナ柱12に対する結合を、連結する壁パネル15の連結縁17を連結するコーナ柱12の主管部21における突合面22A、あるいは突合面22Bの屋外側に位置させることとし、各突合面22A、22Bの屋内側に主管部21に付設する状態で備えられる副管部23の外表面対応位置に備えられる係入孔24Aに壁パネル15の連結縁17の内面側に備えられる連結突片18Aを図6、図7の矢印に示すように係入し、また係入孔24Bに壁パネル15の連結縁17の内面側に備えられる連結突片18Bを図6、図7の矢印に示すように係入することで、壁パネル15の各連結縁17をコーナ柱12の対応する副管部23に重合して行うこととし、また壁パネル15の中間柱13に対する結合を連結する壁パネル15の連結縁17を連結する中間柱13の主管部25における突合面26A、あるいは突合面26Bの屋外側に位置させることとし、各突合面26A、26Bの屋内側に主管部25に付設する状態で備えられる副管部25の、外表面対応位置に備えられる係入孔28Aに壁パネル15の連結縁17の内面側に備えられる連結突片18Aを図5の矢印に示すように係入し、また係入孔28Bに壁パネル15の連結縁17の内面側に備えられる連結突片18Bを図5の矢印に示すように係入することで、壁パネル15の各連結縁17を中間柱13の対応する副管部25に重合して行うこととしている。しかしこれとは逆に、連結する壁パネル15の連結縁17の内面側の上下位置に係入孔を備えることとし、連結するコーナ柱12の主管部21における突合面22A、あるいは突合面22Bの屋内側に主管部21に付設する状態で備えられる副管部23の外表面対応位置に、該係入孔に係入可能な鉤状の連結突片を備えることとし、さらに連結する中間柱13の主管部25における突合面26A、あるいは突合面26Bの屋内側に主管部25に付設する状態で備えられる副管部25の外表面対応位置に、該係入孔に係入可能な鉤状の連結突片を備えることとしてもよい。またこのような変形実施形態において、ドアパネル29A、29Bの連結縁31の内面側の上下位置に係入孔を備えることとしてもよい。
【0042】
すなわち、こうした変形実施形態では、コーナ柱12の各副管部23における連結する壁パネル15の連結縁17の内面側と対向する外表面の上下対応位置と、中間柱13の左右の各副管部27における連結する壁パネル15の連結縁17の内面側と対向する外表面の上下対応位置に、それぞれ上記構成からなる鉤状の連結突片18A、18Bを備えることとし、一方壁パネル15の各連結縁17の内面側に、各連結突片18A、18Bを係入し、係合可能とする係入孔28A、28Bをそれぞれ備えることとし、これらを結合させて壁パネル15をコーナ柱12に、また壁パネル15を中間柱13に結合させるようにしている(請求項3、4に対応)。同様に中間柱13の左右の各副管部27における連結するドアパネル29A、29Bの連結縁31の内面側と対向する外表面の上下対応位置に、上記構成からなる連結突片18A、18Bを備えることとし、ドアパネル29A、29Bの連結縁31の内面側の上下位置に備えられる係入孔に該連結突片18A、18Bを連結させるようにしてもよい。このような変形実施形態における壁パネル15、コーナ柱12、中間柱13あるいはドアパネル29A、29Bのその他の構成あるいは作用については前記実施形態と同様につき、説明を省略する。
【0043】
このようにして、上記実施形態に係る屋外コンテナ11によれば、壁パネル15のコーナ柱12に対する結合を、壁パネル15の各連結縁17をコーナ柱12の対応する副管部23に重合して行い、また壁パネル15の中間柱13の対応する副管部25に重合して行うことが可能となる。この結果、壁パネル15の側辺部を支持するためのコーナ柱12や中間柱13の突出部を極力小さくすることが可能となり、屋外コンテナ11の内壁面において、なるべく凹凸が発生することなく、室内を効率良く利用することが可能となる。また壁パネル15がコーナ柱12、中間柱13に対して連結された状態において、コーナ柱12や中間柱13の部分の厚みが、壁パネル15の厚みTと同等となり、屋外コンテナ11の壁面の厚さを小さくすることが可能となる。同様に上記変形実施形態においても、壁パネル15のコーナ柱12に対する結合を、連結する壁パネル15の各連結縁17を連結するコーナ柱12の主管部21の突合面22A、22Bの屋外側に位置させることとし、主管部21の突合面22A、22Bの屋内側に主管部21に付設する状態で備えられる副管部23の外表面対応位置に備えられる鉤状の連結突片を、壁パネル15の連結縁17の内面側に備えられる係入孔に係入し、壁パネル15の側辺部に備えられる連結縁17をコーナ柱12の副管部23に重合して行うことが可能となる。また、壁パネル15の中間柱13に対する結合も、連結する壁パネル15の連結縁17を連結する中間柱13の主管部25の突合面26A、26Bの屋外側に位置させることとし、主管部25の突合面26A、26Bの屋内側に主管部25に付設する状態で備えられる副管部27の外表面対応位置に備えられる鉤状の連結突片を、壁パネル15の連結縁17の内面側に備えられる係入孔に係入し、壁パネル15の側辺部に備えられる連結縁17を中間柱13の副管部27に重合して行うこと可能となる。この結果、壁パネル15の側辺部を支持するためのコーナ柱12や中間柱13の突出部を極力小さくすることが可能となり、屋外コンテナ11の内壁面において、なるべく凹凸が発生することなく、室内を効率良く利用することが可能となる。
【0044】
すなわち、こうした各実施形態に係る壁パネルの連結構造によれば、組立てられる屋外コンテナ11の内壁面を凹凸のないフラットな面とすることが可能となり、例えば壁面に電気配線を行ったり、管体を配管する場合の作業が極めて容易になる。また、内壁面において凹凸がないため、室内においてデッドスペースが生じることなく、室内を有効利用することが可能となる。
【0045】
また屋外コンテナ11の組立てにおいて、ネジやビスなどを使用せず、壁パネル15をコーナ柱12や中間柱13にシール材19の存在により、シール性を保持させた状態で簡単に支持させることが可能となる。このように上記実施形態によれば、壁パネル15のコーナ柱12や中間柱13に対する連結やドアパネル29A、19Bの中間柱13に対する連結が容易となり、屋外コンテナ11の組立てや解体において工事の手間や時間を大幅に省くことが可能となる。
【0046】
なお、上記各実施形態においては、壁パネル15において、左右の各側辺部にコーナ柱12や中間柱13のそれぞれの副管部23、27に連結するための連結縁17を備えることとしているが、左右いずれかの側辺部のみにこうした連結縁17を備えることとしてもよい。
【0047】
また上記各実施形態においては、コーナ柱12の主管部21における周囲4面のうちの、隣り合う2つの面部を、それぞれ壁パネル15の側辺部と突き合わせるための突合面22A、22Bとし、各突合面22A、22Bの屋内側にそれぞれ副管部23を付設するようにしているが、いずれか一方の突合面22A、22Bのみに壁パネル15の連結縁17を連結するための副管部23を付設するようコーナ柱12を形成することとしてもよい。
【0048】
また上記実施形態においては、中間柱13の主管部25における周囲4面のうちの、対向する2つの面部を、それぞれ壁パネル15の側辺部と突き合わせるための突合面26A、26Bとし、各突合面26A、26Bの屋内側にそれぞれ副管部27を付設するようにしているが、いずれか一方の突合面26A、26Bのみに壁パネル15の連結縁17を連結するための副管部27を付設するよう中間柱13を形成することとしてもよい。
【0049】
さらに上記実施形態によれば、壁パネル15における各連結縁17の内面側の上下2位置に、それぞれ一対からなる連結突片32A、32Bを備えることとし、これに対応し、該連結突片32A、32Bを係入し、結合する係入孔24A、24B、28A、28Bも、コーナ柱12の副管部23における外表面対応位置、あるいは中間柱13の副管部27における外表面対応位置、における上下2位置に備えるようにしているが、連結突片32A、32Bの形成は必ずしも上下2位置とする必要はなく、上下方向において1つでもよく、また2以上の複数としてもよい。これに対応し、連結突片32A、32Bを係入する係入孔24A、24B、28A、28Bについても、上下方向において1つとしてもよく、また2以上の複数としてもよい。
【0050】
さらに加えて上記各実施形態では、連結突片32A、32Bを左右対のものにて形成しているが、一つのものとしても良く、またその形状については様々なものを採用することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、山間部等に建設され、通信施設やレーダ施設用の建屋として利用したり、災害時用の仮設住宅、工事現場の仮事務所等に利用可能な屋外コンテナにおいて採用することが可能となる。
【符号の説明】
【0052】
1、11 屋外コンテナ
2、12 コーナ柱
3、13 中間柱
4 横桟材
5、15 壁パネル
6、36 屋根材
7、29A、29B ドアパネル
8、38 ヒンジ部
14 ウレタン材
16A 外表面
16B 内表面
17、31 連結縁
18A、18B、32A、32B 連結突片
19 シール材
20 切欠部
21、25 主管部
22A、22B、26A、26B 突合面
22C、22D、26C、26D 非突合面
23、27 副管部
24A、24B、28A、28B 係入孔
30 基枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
4隅に垂直に立設されるコーナ柱と、各コーナ柱間において所定の間隔をもってコーナ柱と同様に垂直に立設される1または2以上の中間柱と、各コーナ柱あるいは各中間柱に対してその側辺部を連結し、平面長方形あるいは方形状からなる屋外コンテナの外壁面を、その外面側において構成する全体平板状からなる壁パネルの複数枚と、を備え、コーナ柱あるいは中間柱に対して壁パネルの側辺部を連結する壁パネルの連結構造において、
上記各壁パネルは、コーナ柱あるいは中間柱と連結する側辺部において、外壁面に沿う外面側に連続する平板状のものとされ、連結するコーナ柱あるいは中間柱に向けて側方に突出され、壁パネルより薄肉の連結縁を備え、さらに該連結縁の内面側には、屋内側に向けて突出される鉤状の連結突片を備えることとし、
上記コーナ柱は断面略正方形状で角管状の主管部を備え、主管部における周囲4面のうちの少なくとも1面部を、連結する壁パネルの側辺部と突き合わせる突合面とし、該連結する壁パネルにおける連結縁を該突合面の屋外側に位置させることとし、突合面の屋内側には突き合わせる連結縁の内面側と対向配置される状態で重合し、連結縁との重合状態において、連結する壁パネルの厚みと略同一の厚みとなる薄肉で全体扁平状の副管部を、連結する壁パネル側に向ける状態で主管部の突合面より突出するように付設し、この副管部における連結する壁パネルの連結縁の内面側と対向する外表面対応位置には、対向する連結突片を係入し、係合可能とする係入孔を備えることとし、
上記中間柱は断面略方形状で角管状の主管部を備え、主管部における周囲4面のうちの少なくとも1面側を、連結する壁パネルの側辺部と突き合わせる突合面とし、該連結する壁パネルにおける連結縁を該突合面の屋外側に位置させることとし、突合面の屋内側には突き合わせる連結縁との重合状態において、連結する壁パネルの厚みと略同一の厚みとなる薄肉で全体扁平状の副管部を、連結する壁パネルに向ける状態で主管部の突合面より突出するように付設し、この副管部における連結する壁パネルの連結するパネルの連結縁の内面側と対向する外表面対応位置には、対向する連結突片を係入し、係合可能とする係入孔を備えることとし、
壁パネルのコーナ柱に対する結合は、連結する壁パネルの連結縁を連結するコーナ柱の主管部突合面の屋外側に位置させることとし、主管部突合面の屋内側に主管部に付設する状態で備えられる副管部の外表面対応位置に備えられる係入孔に、壁パネルの連結縁の内面側に備えられる連結突片を係入し、壁パネルの側辺部に備えられる連結縁をコーナ柱の副管部に重合して行うこととし、
また壁パネルの中間柱に対する結合は、連結する壁パネルの連結縁を連結する中間柱の主管部突合面の屋外側に位置させることとし、主管部突合面の屋内側に主管部に付設する状態で備えられる副管部の外表面対応位置に備えられる係入孔に、壁パネルの連結縁の内面側に備えられる連結突片を係入し、壁パネルの側辺部に備えられる連結縁を中間柱の副管部に重合して行うこととしてなる壁パネルの連結構造。
【請求項2】
壁パネルにおける連結縁の内面側には、屋内側に向けて突出される鉤状の連結突片を、少なくとも連結縁の内面側の上下2位置に備えることとし、これに対応し、該連結突片を係入し、係合する係入孔も、コーナ柱の副管部の外表面対応位置、あるいは中間柱の副管部の外表面対応位置における上下2位置に備えるようにしてなる請求項1に記載の壁パネルの連結構造。
【請求項3】
4隅に垂直に立設されるコーナ柱と、各コーナ柱間において所定の間隔をもってコーナ柱と同様に垂直に立設される1または2以上の中間柱と、各コーナ柱あるいは各中間柱に対してその側辺部を連結し、平面長方形あるいは方形状からなる屋外コンテナの外壁面を、その外面側において構成する全体平板状からなる壁パネルの複数枚と、を備え、コーナ柱あるいは中間柱に対して壁パネルの側辺部を連結する壁パネルの連結構造において、
上記各コーナ柱は断面略正方形状で角管状の主管部を備え、主管部における周囲4面のうちの少なくとも1面部を、連結する壁パネルの側辺部と突き合わせる突合面とし、該連結する壁パネルにおける連結縁を該突合面の屋外側に位置させることとし、突合面の屋内側には突き合わせる連結縁の内面側と対向配置される状態で重合し、連結縁との重合状態において、連結する壁パネルの厚みと略同一の厚みとなる薄肉で全体扁平状の副管部を、連結する壁パネル側に向ける状態で主管部の突合面より突出するように付設し、この副管部における連結する壁パネルの連結縁の内面側と対向する外表面対応位置には、屋外側に向けて突出される鉤状の連結突片を備えることとし、
上記各壁パネルは、コーナ柱あるいは中間柱と連結する側辺部において、外壁面に沿う外面側に連続する平板状のものとされ、連結するコーナ柱あるいは中間柱に向けて側方に突出され、壁パネルより薄肉の連結縁を備え、さらに該連結縁の内面側には、対向する連結突片を係入し、係合可能とする係入孔を備えることとし、
上記中間柱は断面略方形状で角管状の主管部を備え、主管部における周囲4面のうちの少なくとも1面側を、連結する壁パネルの側辺部と突き合わせる突合面とし、該連結する壁パネルにおける連結縁を該突合面の屋外側に位置させることとし、突合面の屋内側には突き合わせる連結縁との重合状態において、連結する壁パネルの厚みと略同一の厚みとなる薄肉で全体扁平状の副管部を、連結する壁パネルに向ける状態で主管部の突合面より突出するように付設し、この副管部における連結する壁パネルの連結するパネルの連結縁の内面側と対向する外表面対応位置には、屋外側に向けて突出される鉤状の連結突片を備えることとし、
壁パネルのコーナ柱に対する結合は、連結する壁パネルの連結縁を連結するコーナ柱の主管部突合面の屋外側に位置させることとし、主管部突合面の屋内側に主管部に付設する状態で備えられる副管部の外表面対応位置に備えられる鉤状の連結突片を、壁パネルの連結縁の内面側に備えられる係入孔に係入し、壁パネルの側辺部に備えられる連結縁をコーナ柱の副管部に重合して行うこととし、
また壁パネルの中間柱に対する結合は、連結する壁パネルの連結縁を連結する中間柱の主管部突合面の屋外側に位置させることとし、主管部突合面の屋内側に主管部に付設する状態で備えられる副管部の外表面対応位置に備えられる鉤状の連結突片を、壁パネルの連結縁の内面側に備えられる係入孔に係入し、壁パネルの側辺部に備えられる連結縁を中間柱の副管部に重合して行うこととしてなる壁パネルの連結構造。
【請求項4】
壁パネルにおける連結縁の内面側には、鉤状の連結突片を係入し、係合可能とする係入孔を、少なくとも連結縁の内面側の上下2位置に備えることとし、これに対応し、該係入孔に係入し、係合可能な鉤状の連結突片を、コーナ柱の副管部の外表面対応位置、あるいは中間柱の副管部の外表面対応位置における上下2位置に備えるようにしてなる請求項3に記載の壁パネルの連結構造。
【請求項5】
上記壁パネルは、左右の各側辺部において上記連結縁を備えることとしてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の壁パネルの連結構造。
【請求項6】
上記コーナ柱は、主管部における周囲4面のうちの、屋外コンテナの外壁部を構成せず、屋内側で隣り合う2つの面部を、それぞれその外面部を角度270度に対向させた状態でコーナ柱に連結する壁パネルの、側辺部と突き合わせるための突合面とし、各突合面の屋内側に上記副管部をそれぞれ付設することとしてなる請求項1または3のいずれかに記載の壁パネルの連結構造。
【請求項7】
上記中間柱は、主管部における周囲4面のうち、屋外コンテナの外壁部を構成せず、屋内側で4隅に立設する各コーナ柱に向けて備えられる2つの各面部を、それぞれその外面部を角度180度に対向させた状態で中間柱に連結する壁パネルの、側辺部と突き合わせるための突合面とし、各突合面の屋内側に上記副管部をそれぞれ付設することとしてなる請求項1または3のいずれかに記載の壁パネルの連結構造。

【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−144902(P2012−144902A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−4031(P2011−4031)
【出願日】平成23年1月12日(2011.1.12)
【出願人】(598155715)コスモテック株式会社 (4)
【Fターム(参考)】