説明

壁面収納装置

【課題】壁面に着脱自在に取付可能な棚板を活用して、収納可能重量の大きな壁面収納装置を提供する。
【解決手段】壁面10に設けられた略水平方向のレール部材に、係止部材60を介して棚板を壁面10から手前側に突出するように、着脱自在に取り付けてなる壁面収納装置であって、レール部材を壁面10の上下平行に二本設けて、上方のレール部材20に取り付けられた棚板を天板2とし、下方のレール部材30に取り付けられた棚板を地板3として、天板2と地板3に挟まれた収納空間Xを形成するとともに、収納空間Xの手前側に、収納空間Xの全部又は一部を隠蔽する扉1を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁面に着脱自在に取付可能な棚板を活用した壁面収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、壁面にレール部材を設け、レール部材に棚やフック、収納ボックスを自由に取り付けて使用する建材が用いられるようになってきている。こうした建材によれば、自分の好みに合わせて部屋の壁面に自由な収納スペースを設けることが可能となる。
この一例として、図15に示すような収納ボックス100がある。
収納ボックス100は、本体101と引き出し102からなり、引き出し102に収納物を収容して本体101に挿入するようになっている。そして収納ボックス100は係止部材60を介して壁面10に設けられたレール部材20に取り付けられている。
【0003】
図16は、図15のD−D拡大断面図であり、収納ボックス100のレール部材20への取り付け部分を示している。
図16に示すように、壁面10は、パネル部材11,11とレール部材20を交互に連結することにより形成されている。また、レール部材20には断面円弧状の挿入溝部21が設けられている。
一方、本体101の壁面10側の背面には、係止部材60が取り付けられている。係止部材60の一端には断面円弧状の挿入片61が形成されており、他端には壁面10と当接する当接部62が形成されている。そして、挿入片61をレール部材20の挿入溝部21に挿入するとともに当接部62を壁面10に当接させて、収納ボックス100をレール部材20に取り付けている。
【0004】
一方、レール部材に対して棚や収納ボックスなどの建材を、より強固に取り付けるために、以下に示すような提案がなされている。
例えば、特許文献1や特許文献2には、壁面にレール部材を設ける構造として、壁材の溝にレール部材を埋設することで、より強固な構造としたものが記載されている。
また特許文献3には、パネル部材と異質のレール部材を用いずに、パネル部材自体で棚板の取付用溝(レール)を形成するようにしたものが記載されている。
また、特許文献4,特許文献5,特許文献6には、係止部材をレール部材に係合しやすく、しかも確実な係合状態を保つことのできるようにした係止装置が記載されている。
【特許文献1】実用新案登録第3078692号公報
【特許文献2】実用新案登録第3095218号公報
【特許文献3】特開2003−278349号公報
【特許文献4】特開2002−364103号公報
【特許文献5】特開2003−219927号公報
【特許文献6】特開2004−358204号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記収納ボックス100は、一本のレール部材20のみにより支えられているため、収納ボックス100と収納物の合計重量が一本のレール部材20で耐えうる範囲内でなければならず、少量の物品しか収納することができない。
一方、上記特許文献1乃至特許文献6に記載された発明により、レール部材一本あたりで支えられる重量を増加させることはできるが、レール部材一本で支えている限り収納可能重量を大きく増加させることはできない。
【0006】
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、壁面に着脱自在に取付可能な棚板を活用して、収納可能重量の大きな壁面収納装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記従来の課題を解決するために、請求項1に係る発明の壁面収納装置は、壁面(10)に設けられた略水平方向のレール部材(20,30)に、係止部材(60)を介して棚板を前記壁面(10)から手前側に突出するように、着脱自在に取り付けてなる壁面収納装置であって、前記レール部材(20,30)を前記壁面(10)の上下平行に二本設けて、上方のレール部材(20)に取り付けられた棚板を天板(2)とし、下方のレール部材(30)に取り付けられた棚板を地板(3)として、前記天板(2)と前記地板(3)に挟まれた収納空間(X)を形成するとともに、前記収納空間(X)の手前側に、前記収納空間(X)の全部又は一部を隠蔽する扉(1)を設けたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係る発明の壁面収納装置は、壁面(10)に設けられた略水平方向のレール部材(20)に、係止部材(60)を介して棚板を前記壁面(10)から手前側に突出するように、着脱自在に取り付けてなる壁面収納装置であって、前記棚板の下方床面には箱部材(40)が設置されており、前記棚板を天板(2)とし、前記箱部材(40)の上面を地板(4)として、前記天板(2)と前記地板(4)に挟まれた収納空間(X)を形成するとともに、前記収納空間(X)の手前側に、前記収納空間(X)の全部又は一部を隠蔽する扉(1)を設けたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係る発明の壁面収納装置は、壁面(10)に設けられた略水平方向のレール部材(20)に、係止部材(60)を介して棚板を前記壁面(10)から手前側に突出するように、着脱自在に取り付けてなる壁面収納装置であって、前記棚板を天板(2)とし、前記棚板の下方床面を地板(5)として、前記天板(2)と前記地板(5)に挟まれた収納空間(X)を形成するとともに、前記収納空間(X)の手前側に、前記収納空間(X)の全部又は一部を隠蔽する扉(1)を設けたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか一つに記載の発明において、前記収納空間(X)内の壁面(10)には、更にレール部材(90)が一本以上設けられており、その一本以上設けられているレール部材(90)に棚板(9)を取り付けたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のうちいずれか一つに記載の発明において、前記収納空間(X)内又はその側面(境界部側面)に二枚の側板(6,6)を設けて、前記壁面(10),前記天板(2),前記地板(3,4,5),前記扉(1),前記二枚の側板(6,6)により箱型の閉鎖空間(Y)を形成したことを特徴とする。
なお、側板は、天板と地板を垂直方向に結ぶように設けたものであり、収納空間の左右の端部に設けたもののほか、端部よりも収納空間の内側寄りに設けたものも含まれる。さらに、収納空間の左右側面(境界部側面)に設けたものも含まれる。また、天板、地板以外の棚板と結合させることもある。
【0012】
また、請求項6に係る発明は、請求項5に記載の発明において、前記閉鎖空間(Y)を左右に分割する仕切板(7)及び/又は前記閉鎖空間(Y)を上下に分割する分割棚板(8)をさらに設けたことを特徴とする。
【0013】
また、請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のうちいずれか一つに記載の発明において、前記扉(1)は、前記天板(2)に取り付けられた左右にスライド可能な引き戸であることを特徴とする。
【0014】
また、請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項6のうちいずれか一つに記載の発明において、前記扉(1)は、前記天板(2)に取り付けられた開閉自在な上開き戸であることを特徴とする。
【0015】
また、請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項6のうちいずれか一つに記載の発明において、前記扉(1)は、前記地板(3,4,5)に取り付けられた開閉自在な下開き戸であることを特徴とする。
【0016】
また、請求項10に係る発明は、請求項5又は請求項6に記載の発明において、前記扉(1)は、前記側板(6)に取り付けられた開閉自在な横開き戸であることを特徴とする。
【0017】
なお、括弧内の記号は、発明を実施するための最良の形態および図面に記載された対応要素または対応事項を示す。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に記載の発明によれば、壁面に設けられたレール部材に着脱自在に取り付けられた棚板から構成されるので、棚板の取付場所を変更することにより、壁面収納装置をレール部材の位置に合わせて様々に配置することができる。
また、上下平行に設けられた二本のレール部材にそれぞれ棚板を取り付けて、上方の棚板を天板とし下方の棚板を地板とするので、天板と地板に挟まれた収納空間を形成して収納物を収容することができる。
さらに、収納空間の手前側に扉を設けるので、収納物が手前側から見えないように収納空間の全部又は一部を隠蔽することができる。
また、天板は上方のレール部材に支持され、地板と収納物は下方のレール部材に支持され、扉は天板,地板のいずれか又は両方により支持されるので、従来のように一本のレール部材で収納ボックスと収納物を支える構造と比較して、重量を二本のレール部材に分散させることができ、収納可能重量を大きくすることができる。
【0019】
また、請求項2に記載の発明によれば、壁面に設けられたレール部材に着脱自在に取り付けられた棚板から構成されるので、棚板の取付場所を変更することにより、壁面収納装置をレール部材の位置に合わせて様々に配置することができる。
また、レール部材に取り付けられた棚板を天板とし、棚板の下方床面に設置された箱部材の上面を地板とするので、天板と地板に挟まれた収納空間を形成して収納物を収容することができる。
さらに、収納空間の手前側に扉を設けるので、収納物が手前側から見えないように収納空間の全部又は一部を隠蔽することができる。
また、天板は上方のレール部材に支持され、収納物は地板である箱部材の上面に支持され、扉は天板,地板のいずれか又は両方により支持されるので、従来のように一本のレール部材で収納ボックスと収納物を支える構造と比較して、重量をレール部材と箱部材の上面に分散させることができ、収納可能重量を大きくすることができる。
【0020】
また、請求項3に記載の発明によれば、壁面に設けられたレール部材に着脱自在に取り付けられた棚板から構成されるので、棚板の取付場所を変更することにより、壁面収納装置をレール部材の位置に合わせて様々に配置することができる。
また、レール部材に取り付けられた棚板を天板とし、棚板の下方床面を地板とするので、天板と地板に挟まれた収納空間を形成して収納物を収容することができる。
さらに、収納空間の手前側に扉を設けるので、収納物が手前側から見えないように収納空間の全部又は一部を隠蔽することができる。
また、天板は上方のレール部材に支持され、収納物は地板である床面に支持され、扉は天板,地板のいずれか又は両方により支持されるので、従来のように一本のレール部材で収納ボックスと収納物を支える構造と比較して、重量をレール部材と床面に分散させることができ、収納可能重量を大きくすることができる。
【0021】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3のうちいずれか一つに記載の発明の作用効果に加えて、収納空間内の壁面には、更にレール部材が一本以上設けられており、その一本以上設けられているレール部材に棚板を取り付けるので、地板だけではなく間に設けた棚板にも収納物を設置できる。従って、収納物の重量を複数のレール部材に分散させることができる。
【0022】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項4のうちいずれか一つに記載の発明の作用効果に加えて、収納空間内又はその側面に二枚の側板を設けるので、壁面,天板,地板,扉,二枚の側板により箱型の閉鎖空間を形成し、収納物を外側から完全に隠蔽することができる。
また、側板を設けることで、天板や地板が上方向に回転して係止部材が外れるような動きが抑制されるので、天板や地板が意に反してレール部材から外れることがない。
また、側板を介して、天板に対する加重が地板あるいは間に設けた他の棚板に伝わるので、扉を天板で支持する上吊り引き戸とした場合であっても、引き戸の重量を天板、地板、他の棚板に分散させることができる。従って、重量の大きな引き戸であっても、地板の上面に溝を設けてレールを埋め込むなどして支える必要がない。これにより、地板の制約が少なくなり、設置位置を自由に変更して部屋の模様替えをすることができる。
【0023】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明の作用効果に加えて、閉鎖空間を左右に分割する仕切板や、上下に分割する分割棚板を設けるので、様々なバリエーションの壁面収納装置を提供することができる。
【0024】
また、請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項6のうちいずれか一つに記載の発明の作用効果に加えて、スライド可能な引き戸を天板に取り付けるので、部屋のデザイン等に合わせて壁面収納装置の扉として引き戸を選択することができる。
【0025】
また、請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項6のうちいずれか一つに記載の発明の作用効果に加えて、開閉自在な上開き戸を天板に取り付けるので、部屋のデザイン等に合わせて壁面収納装置の扉として上開き戸を選択することができる。
【0026】
また、請求項9に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項6のうちいずれか一つに記載の発明の作用効果に加えて、開閉自在な下開き戸を地板に取り付けるので、部屋のデザイン等に合わせて壁面収納装置の扉として下開き戸を選択することができる。
【0027】
また、請求項10に記載の発明によれば、請求項5又は請求項6に記載の発明の作用効果に加えて、開閉自在な横開き戸を側板に取り付けるので、部屋のデザイン等に合わせて壁面収納装置の扉として横開き戸を選択することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
次に図1乃至図3を参照して、本発明の実施形態1に係る壁面収納装置について説明する。
図1は実施形態1に係る壁面収納装置を示す斜視図である。また、図2は図1のA−A拡大断面図であり、図3は図1のB−B拡大断面図である。
【0029】
図1に示すように、壁面10には略水平方向に二本のレール部材20,30が設けられている。この二本のレール部材20,30は上下平行であり、それぞれのレール部材には棚板が壁面10から手前側に突出するように取り付けられている。
そして、上方のレール部材20に取り付けられた棚板を天板2とし、下方のレール部材30に取り付けられた棚板を地板3として、天板2と地板3に挟まれた収納空間Xが形成されている。
さらに、収納空間Xの手前側(壁面10の反対側)には扉1が設けられており、収納空間Xの一部を隠蔽するようになっている。
なお、壁面10には、レール部材20,30の他にも、同じく平行にレール部材70,80が設けられている。
【0030】
次に図2を参照して、天板2とレール部材20の取付構造(地板3とレール部材30についても同様)について説明する。
図2に示すように、壁面10は、パネル部材11,11とレール部材20を交互に連結することにより形成されている。また、レール部材20には断面円弧状の挿入溝部21が設けられている。
一方、天板2の壁面10側の背面から下面にかけて、係止部材60が取り付けられている。係止部材60の一端には断面円弧状の挿入片61が形成されており、他端には壁面10と当接する当接部62が形成されている。そして、挿入片61をレール部材20の挿入溝部21に挿入するとともに当接部62を壁面10に当接させて、天板2をレール部材20に取り付けている。
なお、壁面にレール部材を設ける構造としては、上記のほか、壁材の溝にレール部材を埋設するものや、パネル部材と異質のレール部材を用いずに、パネル部材自体で棚板の取付用溝(レール)を形成するものであってもよい。さらに、係止部材の形状についても上記形状に限られない。
【0031】
次に図3を参照して、扉1の取付構造について説明する。
図3に示すように、天板2の扉1側の下面には案内溝12が形成されている。また、扉1の裏面には先端に車輪14が設けられた略L字形の金具13が取り付けられている。そして、車輪14が案内溝12に移動可能に係合され、なおかつ車輪14と案内溝12を介して、扉1が天板2に支持されるようになっている。
一方、地板3の扉1側の下面には案内溝15が形成されている。また、扉1の裏面には略L字形の金具16が取り付けられている。そして、金具16の先端が案内溝15に案内されるようになっている。
上記構成により、扉1は左右にスライドさせて開閉することができる引き戸となっている。
【0032】
実施形態1に係る壁面収納装置によれば、壁面10に設けられたレール部材20,30に着脱自在に取り付けられた棚板から構成されるので、棚板の取付場所を変更することにより、壁面収納装置をレール部材20,30の位置に合わせて様々に配置することができる。なお、レール部材70やレール部材80を利用すれば、壁面10の上下方向にも様々に配置することができる。
また、上下平行に設けられた二本のレール部材20,30にそれぞれ棚板を取り付けて、上方の棚板を天板2とし下方の棚板を地板3とするので、天板2と地板3に挟まれた収納空間Xを形成して収納物を収容することができる。
さらに、収納空間Xの手前側に扉1を設けるので、収納物が手前側から見えないように収納空間Xの一部を隠蔽することができる。
また、天板2は上方のレール部材20に支持され、地板3と収納物は下方のレール部材30に支持され、扉1は天板2により支持されるので、従来のように一本のレール部材で収納ボックスと収納物を支える構造と比較して、重量を二本のレール部材20,30に分散させることができ、収納可能重量を大きくすることができる。
【0033】
また、実施形態1においては、引き戸である扉1を取り付けるために、天板2の下面に案内溝12を形成し、地板3の下面に案内溝15を形成している。従って、天板2と地板3の上面には扉1を取り付けるための溝等が何も存在せず、棚板として単独で使用する場合にも支障なく使用することができる。
もちろん、これに限らず、扉1を取り付けるための溝等が天板2や地板3の上面に存在する構成であってもよい。
【0034】
なお、実施形態1では、引き戸である扉1が天板2に支持される構成としたが、天板2と地板3の両方により支持される構成としてもよい。
この場合、扉1を介して天板2と地板3のそれぞれへの加重が相互に伝わることとなるため、天板2,地板3,扉1,収納物の合計重量が二本のレール部材20,30に半分ずつ分散され、安定的に支えることができる。
【0035】
次に図4を参照して、実施形態2に係る壁面収納装置について説明する。
図4は実施形態2に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【0036】
図4に示すように、壁面10には略水平方向にレール部材20が設けられている。また、レール部材20からは棚板が壁面10から手前側に突出するように取り付けられている。
一方、棚板の下方床面には上面が平坦な箱部材40が設置されている。なお箱部材40の内部には収納スペースが設けられているが、必ずしも必要ではない。
そして、レール部材20に取り付けられた棚板を天板2とし、下方の箱部材40の上面を地板4として、天板2と地板4に挟まれた収納空間Xが形成されている。
さらに、収納空間Xの手前側(壁面10の反対側)には扉1が設けられており、収納空間Xの一部を隠蔽するようになっている。
【0037】
天板2とレール部材20の取付構造については、実施形態1と同様である。また、扉1は左右にスライド可能な引き戸であり、扉1と天板2の取り付け構造も実施形態1と同様である。
ただし、扉1と地板4の取付構造は実施形態1と異なる。図5は、図4のC−C拡大断面図であり、扉1と地板4の取付構造を示している。実施形態2においては、箱部材40の上面である地板4に振れ止め部材41を設けてある。そして、扉1の下端部に溝が形成され振れ止め部材41に係合しながら自由に移動できるようになっている。図5では、扉1の左右の幅を天板2、地板4の長さの半分程度としているが、これを半分より幅広とし、振れ止め部材41を地板4の中間部に設けて、収納空間Xの全体をスライドできるようにしてもよい。
なお、振れ止め部材41を設けるのではなく、地板4にVレールを設けて扉1の下端部をスライドさせるようにしてもよい。
上記構成により、扉1は左右にスライドさせて開閉することができる引き戸となっている。
【0038】
実施形態2に係る壁面収納装置によれば、壁面10に設けられたレール部材20に着脱自在に取り付けられた棚板から構成されるので、棚板の取付場所を変更することにより、壁面収納装置をレール部材20の位置に合わせて様々に配置することができる。
また、レール部材20に取り付けられた棚板を天板2とし、棚板の下方床面に設置された箱部材40の上面を地板4とするので、天板2と地板4に挟まれた収納空間Xを形成して収納物を収容することができる。
さらに、収納空間Xの手前側に扉1を設けるので、収納物が手前側から見えないように収納空間Xの一部を隠蔽することができる。
また、天板2は上方のレール部材20に支持され、収納物は地板4である箱部材の上面に支持され、扉1は天板2により支持されるので、従来のように一本のレール部材で収納ボックスと収納物を支える構造と比較して、重量をレール部材と箱部材の上面に分散させることができ、収納可能重量を大きくすることができる。
【0039】
また、実施形態2においては、引き戸である扉1を取り付けるために、天板2の下面に案内溝12を形成している。従って、天板2の上面には扉1を取り付けるための溝等が何も存在せず、棚板として単独で使用する場合にも支障なく使用することができる。
もちろん、これに限らず、扉1を取り付けるための溝等が天板2の上面に存在する構成であってもよい。
【0040】
次に図6を参照して、実施形態3に係る壁面収納装置について説明する。
図6は実施形態3に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【0041】
図6に示すように、壁面10には略水平方向にレール部材20が設けられている。また、レール部材20からは棚板が壁面10から手前側に突出するように取り付けられている。
一方、棚板の下方には何も存在せず、直接床面となっているが、この空間内に複数のレール部材および棚板を設置することも可能である。
そして、レール部材20に取り付けられた棚板を天板2とし、下方床面を地板5として、天板2と地板5に挟まれた収納空間Xが形成されている。
さらに、収納空間Xの手前側(壁面10の反対側)には扉1が設けられており、収納空間Xの一部を隠蔽するようになっている。
【0042】
天板2とレール部材20の取付構造については、実施形態1と同様である。また、扉1は左右にスライド可能な引き戸であり、扉1と天板2の取り付け構造も実施形態1と同様である。
ただし、扉1と地板5の取付構造は実施形態1と異なる。実施形態3においては、床面である地板5に溝を形成し、Vレール51を嵌め込んである。そして、扉1の下端部がVレール51に係合しながら自由に移動できるようになっている。
上記構成により、扉1は左右にスライドさせて開閉することができる引き戸となっている。
【0043】
実施形態3に係る壁面収納装置によれば、壁面10に設けられたレール部材20に着脱自在に取り付けられた棚板から構成されるので、棚板の取付場所を変更することにより、壁面収納装置をレール部材20の位置に合わせて様々に配置することができる。
また、レール部材20に取り付けられた棚板を天板2とし、棚板の下方床面を地板5とするので、天板2と地板5に挟まれた収納空間Xを形成して収納物を収容することができる。
さらに、収納空間Xの手前側に扉1を設けるので、収納物が手前側から見えないように収納空間Xの一部を隠蔽することができる。
また、天板2は上方のレール部材20に支持され、収納物は地板5である床面に支持され、扉1は天板2,地板5の両方により支持されるので、従来のように一本のレール部材で収納ボックスと収納物を支える構造と比較して、重量をレール部材と床面に分散させることができ、収納可能重量を大きくすることができる。
【0044】
また、実施形態3においては、引き戸である扉1を取り付けるために、天板2の下面に案内溝12を形成している。従って、天板2の上面には扉1を取り付けるための溝等が何も存在せず、棚板として単独で使用する場合にも支障なく使用することができる。
もちろん、これに限らず、扉1を取り付けるための溝等が天板2の上面に存在する構成であってもよい。
【0045】
以上、実施形態1乃至実施形態3に係る壁面収納装置について説明した。
なお、実施形態1乃至実施形態3においては、扉1を左右にスライド可能な引き戸としたが、扉1のタイプはこれに限られない。
従って、上開き戸や下開き戸とすることが可能である。上開き戸の場合は、扉1の上端部を天板2に開閉自在に取り付ければよい。また、下開き戸の場合は、扉1の下端部を地板3,4,5に開閉自在に取り付ければよい。
このように、部屋のデザイン等に合わせて壁面収納装置の扉1として、引き戸、上開き戸、下開き戸を選択することができる。
なお、上開き戸とした場合には扉1は天板2に支持されることとなり、下開き戸とした場合には扉1は地板3,4,5に支持されることとなるので、天板2と地板3,4,5に対する加重バランスを考慮して扉1のタイプを選択するとよい。
【0046】
次に図7を参照して、実施形態4に係る壁面収納装置について説明する。
図7は実施形態4に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【0047】
実施形態4に係る壁面収納装置は、図1に示す実施形態1とほぼ同様の構成であるが、図7に示すように、二枚の側板6,6を設けた点が異なり、さらなる効果を有している。
二枚の側板6,6は収納空間X内に設けられ、その結果、壁面10,天板2,地板3,扉1,側板6,6により箱型の閉鎖空間Yが形成されている。
側板6,6は天板2と地板3を垂直方向に結ぶように設けられており、一方の側板6は収納空間Xの右の端部に設けられ、他方の側板6は収納空間Xの端部よりも内側に設けられている。なお、側板6,6の両方がそれぞれ収納空間Xの左右の端部に設けられてもよいし、側板6,6の両方が端部よりも収納空間Xの内側に設けられてもよい。さらに、収納空間Xの左右側面に設けられてもよい。
【0048】
実施形態4に係る壁面収納装置によれば、実施形態1と比較してさらに、収納空間X内に二枚の側板6,6を設けるので、壁面10,天板2,地板3,扉1,二枚の側板6,6により箱型の閉鎖空間Yを形成し、収納物を外側から完全に隠蔽することができる。
また、側板6,6を設けることで、天板2や地板3が上方向に回転して係止部材60が外れるような動きが抑制されるので、天板2や地板3が意に反してレール部材20,30から外れることがない。
また、側板6,6を介して天板2と地板3のそれぞれへの加重が相互に伝わることとなるため、天板2,地板3,扉1,二枚の側板6,6,収納物の合計重量が二本のレール部材20,30に半分ずつ分散され、安定的に支えることができる。
【0049】
次に図8を参照して、実施形態5に係る壁面収納装置について説明する。
図8は実施形態5に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【0050】
実施形態5に係る壁面収納装置は、図7に示す実施形態4とほぼ同様の構成であるが、図8に示すように、収納空間Xが縦方向に長くなっている。収納空間X内の壁面10にはレール部材20,30とは異なる二本のレール部材90,90が更に設けられており、その設けられているレール部材90,90に棚板9,9が取り付けられている。この結果、閉鎖空間Yは三つの部屋に分割されている。
なお、棚板9の枚数は一枚以上であれば特に限定されない。
【0051】
実施形態5に係る壁面収納装置によれば、収納空間X内の壁面10には、更にレール部材90,90が設けられており、その設けられているレール部材90,90に棚板9,9を取り付けるので、地板3だけではなく間に設けた棚板9,9にも収納物を設置できる。従って、収納物の重量を複数のレール部材に分散させることができる。
また、側板6,6を介して天板2,地板3,棚板9,9のそれぞれへの加重が相互に伝わることとなるため、天板2,地板3,扉1,二枚の側板6,6,二枚の棚板9,9,収納物の合計重量が四本のレール部材20,30,90,90に分散され、安定的に支えることができる。従って、扉1として大きく重いものを用いることが可能となる。
【0052】
次に図9を参照して、実施形態6に係る壁面収納装置について説明する。
図9は実施形態6に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【0053】
実施形態6に係る壁面収納装置は、図4に示す実施形態2とほぼ同様の構成であるが、図9に示すように、二枚の側板6,6を設けた点が異なり、さらなる効果を有している。
二枚の側板6,6は収納空間X内に設けられ、その結果、壁面10,天板2,地板4(箱部材40の上面),扉1,側板6,6により箱型の閉鎖空間Yが形成されている。
側板6,6は天板2と地板4を垂直方向に結ぶように設けられており、一方の側板6は収納空間Xの右の端部に設けられ、他方の側板6は収納空間Xの端部よりも内側に設けられている。なお、側板6,6の両方がそれぞれ収納空間Xの左右の端部に設けられてもよいし、側板6,6の両方が端部よりも収納空間Xの内側に設けられてもよい。さらに、収納空間Xの左右側面に設けられてもよい。
なお、扉1と地板4の取付構造は実施形態2と同様に、箱部材40の上面である地板4に振れ止め部材41を設け、扉1の下端部に溝が形成され振れ止め部材41に係合しながら自由に移動できるようになっている。
【0054】
実施形態6に係る壁面収納装置によれば、実施形態2と比較してさらに、収納空間X内に二枚の側板6,6を設けるので、壁面10,天板2,地板4(箱部材40の上面),扉1,二枚の側板6,6により箱型の閉鎖空間Yを形成し、収納物を外側から完全に隠蔽することができる。
また、側板6,6を介して箱部材40に加重が伝わるので、大きく重い扉1を用いる場合も、箱部材40上面にVレールを埋め込んで支持する必要がなく、意匠性がよい。また地板の制約が少なくなり、設置位置を自由に変更して部屋の模様替えをすることができる。
【0055】
次に図10を参照して、実施形態7に係る壁面収納装置について説明する。
図10は実施形態7に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【0056】
実施形態7に係る壁面収納装置は、図5に示す実施形態3とほぼ同様の構成であるが、図10に示すように、二枚の側板6,6を設けた点が異なり、さらなる効果を有している。
二枚の側板6,6は収納空間X内に設けられ、その結果、壁面10,天板2,地板5(床面),扉1,側板6,6により箱型の閉鎖空間Yが形成されている。
側板6,6は天板2と地板5を垂直方向に結ぶように設けられており、一方の側板6は収納空間Xの右の端部に設けられ、他方の側板6は収納空間Xの端部よりも内側に設けられている。なお、側板6,6の両方がそれぞれ収納空間Xの左右の端部に設けられてもよいし、側板6,6の両方が端部よりも収納空間Xの内側に設けられてもよい。さらに、収納空間Xの左右側面に設けられてもよい。
【0057】
実施形態7に係る壁面収納装置によれば、実施形態3と比較してさらに、収納空間X内に二枚の側板6,6を設けるので、壁面10,天板2,地板5(床面),扉1,二枚の側板6,6により箱型の閉鎖空間Yを形成し、収納物を外側から完全に隠蔽することができる。
また、側板6,6を介して床面に加重が伝わるので、大きく重い扉1を用いる場合も、床面にVレールを埋め込んで支持する必要がなく、意匠性がよい。また地板の制約が少なくなり、設置位置を自由に変更して部屋の模様替えをすることができる。
【0058】
以上、実施形態4乃至実施形態7に係る壁面収納装置について説明した。
なお、実施形態1乃至実施形態3と同様に実施形態4乃至実施形態7においても、扉1として引き戸、上開き戸、下開き戸を選択することができるが、これに加えて実施形態4乃至実施形態7においては、さらに横開き戸を選択することができる。
扉1を横開き戸とする場合は、一方の側板6に開閉自在に取り付けて片側開きとしてもよいし、両方の側板6,6にそれぞれ取り付けて両側開きとしてもよい。
【0059】
なお、実施形態1乃至実施形態7においては、扉1は収納空間Xの一部を隠蔽する範囲に設けたが、さらに扉1を大きくして収納空間Xの全体を隠蔽するようにしてもよい。
【0060】
次に図11及び図12を参照して、実施形態8に係る壁面収納装置について説明する。
図11は実施形態8に係る壁面収納装置の扉を除いた内部構造を示す斜視図である。また図12は、扉を閉じた状態を示す斜視図である。
【0061】
図11に示すように、壁面10には略水平方向に二本のレール部材20,30が設けられている。この二本のレール部材20,30は上下平行であり、棚板が壁面10から手前側に突出するようにそれぞれ取り付けられている。
そして、上方のレール部材20に取り付けられた棚板を天板2とし、下方のレール部材30に取り付けられた棚板を地板3として、天板2と地板3に挟まれた収納空間Xが形成されている。
さらに図10に示すように、収納空間Xの手前側(壁面10の反対側)には扉1が設けられており、収納空間Xの全体を隠蔽するようになっている。扉1は左右の戸が側板6,6にそれぞれ取り付けられた左右開きの横開き戸となっている。
そして、二枚の側板6,6が収納空間X内に設けられ、その結果、壁面10,天板2,地板3,扉1,側板6,6により箱型の閉鎖空間Yが形成されている。なお、側板6,6は収納空間Xの左右の端部に設けられているので、収納空間Xと閉鎖空間Yは同じものとなっている。
【0062】
一方、閉鎖空間Y内には、閉鎖空間Yを左右に分割する仕切板7と、閉鎖空間Yを上下に分割する分割棚板8が設けられている。
【0063】
実施形態8に係る壁面収納装置によれば、閉鎖空間Yを左右に分割する仕切板7や、上下に分割する分割棚板8を設けるので、様々なバリエーションの壁面収納装置を提供することができる。
また、側板6,6を収納空間Xの左右の端部に設けているので収納空間Xと閉鎖空間Yが同じになり、天板2と地板3が左右側にはみ出さず、美観に優れた壁面収納装置とすることができる。
【0064】
次に図13及び図14を参照して、実施形態9に係る壁面収納装置について説明する。
図13は実施形態9に係る壁面収納装置の扉を除いた内部構造を示す斜視図である。また図14は、扉を閉じた状態を示す斜視図である。
【0065】
図13に示すように、壁面10には略水平方向にレール部材20が設けられている。また、レール部材20からは棚板が壁面10から手前側に突出するように取り付けられている。
一方、棚板の下方には何も存在せず、直接床面となっている
そして、レール部材20に取り付けられた棚板を天板2とし、下方床面を地板5として、天板2と地板5に挟まれた収納空間Xが形成されている。
さらに、収納空間Xの手前側(壁面10の反対側)には扉1が設けられており、収納空間Xの全体を隠蔽するようになっている。扉1は左右の戸が側板6,6にそれぞれ取り付けられた左右開きの横開き戸となっている。
そして、二枚の側板6,6が収納空間X内に設けられ、その結果、壁面10,天板2,地板5,扉1,側板6,6により箱型の閉鎖空間Yが形成されている。なお、側板6,6は収納空間Xの左右の端部に設けられているので、収納空間Xと閉鎖空間Yは同じものとなっている。
また側板6,6の下側に床面との隙間を調整するとともに、床面に傷を付けずに、床面に対する側板の位置を固定的に維持するアジャスターを設けてもよい。
【0066】
一方、閉鎖空間Y内には、閉鎖空間Yを左右に分割する仕切板7と、閉鎖空間Yを上下に分割する分割棚板8が設けられている。
【0067】
実施形態9に係る壁面収納装置によれば、閉鎖空間Yを左右に分割する仕切板7や、上下に分割する分割棚板8を設けるので、様々なバリエーションの壁面収納装置を提供することができる。
また、側板6,6を収納空間Xの左右の端部に設けているので収納空間Xと閉鎖空間Yが同じになり、天板2が左右側にはみ出さず、美観に優れた壁面収納装置とすることができる。
【0068】
なお、実施形態8及び実施形態9において、仕切板7と分割棚板8は両方とも設けてもよいし、どちらかのみ設けてもよい。さらに仕切板7、分割板8ともに枚数は限定されない。
また、実施形態8及び実施形態9のように収納空間Xと閉鎖空間Yが同じであるような壁面収納装置に限らず、例えば実施形態4乃至実施形態7のように閉鎖空間Yが収納空間Xの一部であるような壁面収納装置においても、仕切板7や分割棚板8を設けることが可能である。
一方、分割棚板8を左右に当接する側板6又は仕切板7に固定すれば、分割棚板8が側板6又は仕切板7の固定棚として機能し、壁面収納装置をより強固なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の実施形態1に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A拡大断面図である。
【図3】図1のB−B拡大断面図である。
【図4】実施形態2に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【図5】図4のC−C拡大断面図である。
【図6】実施形態3に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【図7】実施形態4に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【図8】実施形態5に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【図9】実施形態6に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【図10】実施形態7に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【図11】実施形態8に係る壁面収納装置の内部構造を示す斜視図である。
【図12】実施形態8に係る壁面収納装置の外観を示す斜視図である。
【図13】実施形態9に係る壁面収納装置の内部構造を示す斜視図である。
【図14】実施形態9に係る壁面収納装置の外観を示す斜視図である。
【図15】従来例に係る壁面収納装置を示す斜視図である。
【図16】図15のD−D拡大断面図である。
【符号の説明】
【0070】
1 扉
2 天板
3 地板
4 地板
5 地板
6 側板
7 仕切板
8 分割棚板
9 棚板
10 壁面
11 パネル部材
12 案内溝
13 金具
14 車輪
15 案内溝
16 金具
20 レール部材
21 挿入溝部
30 レール部材
40 箱部材
41 振れ止め部材
51 Vレール
60 係止部材
61 挿入片
62 当接部
90 レール部材
100 収納ボックス
101 本体
102 引き出し
X 収納空間
Y 閉鎖空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に設けられた略水平方向のレール部材に、係止部材を介して棚板を前記壁面から手前側に突出するように、着脱自在に取り付けてなる壁面収納装置であって、
前記レール部材を前記壁面の上下平行に二本設けて、上方のレール部材に取り付けられた棚板を天板とし、下方のレール部材に取り付けられた棚板を地板として、前記天板と前記地板に挟まれた収納空間を形成するとともに、
前記収納空間の手前側に、前記収納空間の全部又は一部を隠蔽する扉を設けたことを特徴とする壁面収納装置。
【請求項2】
壁面に設けられた略水平方向のレール部材に、係止部材を介して棚板を前記壁面から手前側に突出するように、着脱自在に取り付けてなる壁面収納装置であって、
前記棚板の下方床面には箱部材が設置されており、前記棚板を天板とし、前記箱部材の上面を地板として、前記天板と前記地板に挟まれた収納空間を形成するとともに、
前記収納空間の手前側に、前記収納空間の全部又は一部を隠蔽する扉を設けたことを特徴とする壁面収納装置。
【請求項3】
壁面に設けられた略水平方向のレール部材に、係止部材を介して棚板を前記壁面から手前側に突出するように、着脱自在に取り付けてなる壁面収納装置であって、
前記棚板を天板とし、前記棚板の下方床面を地板として、前記天板と前記地板に挟まれた収納空間を形成するとともに、
前記収納空間の手前側に、前記収納空間の全部又は一部を隠蔽する扉を設けたことを特徴とする壁面収納装置。
【請求項4】
前記収納空間内の壁面には、更にレール部材が一本以上設けられており、その一本以上設けられているレール部材に棚板を取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか一つに記載の壁面収納装置。
【請求項5】
前記収納空間内又はその側面に二枚の側板を設けて、前記壁面,前記天板,前記地板,前記扉,前記二枚の側板により箱型の閉鎖空間を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか一つに記載の壁面収納装置。
【請求項6】
前記閉鎖空間を左右に分割する仕切板及び/又は前記閉鎖空間を上下に分割する分割棚板をさらに設けたことを特徴とする請求項5に記載の壁面収納装置。
【請求項7】
前記扉は、前記天板に取り付けられた左右にスライド可能な引き戸であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか一つに記載の壁面収納装置。
【請求項8】
前記扉は、前記天板に取り付けられた開閉自在な上開き戸であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか一つに記載の壁面収納装置。
【請求項9】
前記扉は、前記地板に取り付けられた開閉自在な下開き戸であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか一つに記載の壁面収納装置。
【請求項10】
前記扉は、前記側板に取り付けられた開閉自在な横開き戸であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の壁面収納装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−238930(P2006−238930A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−54742(P2005−54742)
【出願日】平成17年2月28日(2005.2.28)
【出願人】(000145437)株式会社ウッドワン (70)
【Fターム(参考)】