説明

売上集計管理装置及びプログラム

【課題】対象日における売上実績の比較日からの変化をユーザが一瞥して容易に把握できるようにする。
【解決手段】本発明に係る情報センタサーバ10のCPU11は、ECR20A1〜20An、ECR20B1〜20Bmから送信された売上データファイルを店舗毎に記憶部15に記憶する。PC30A又はPC30Bから売上カルテ画面のURLにアクセス要求があり、要求元のPCから対象日及び比較日が指定されると、CPU11は、要求元PCのログインIDに対応する店舗の指定された対象日及び比較日の売上データファイルを記憶部15から読み出し、読み出された売上データに基づき対象日における売上実績の比較日からの変化を示す指標値を算出し、当該指標値及び当該指標値に応じたマークを含む売上カルテ画面352を要求元のPCの表示部34に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、売上集計管理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ECR(Electronic Cash Resister)等の売上データ処理装置で売上登録された売上データを集計してレポートを出力する技術が知られている。例えば、特許文献1には、店舗の売上データ処理装置から受信した売上データを集計して、日報レポート、部門別レポートを作成し、店舗のFAX装置に送信するサーバ装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−59067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1をはじめとする従来の技術においては、集計した結果を日報レポート、部門別レポート等の帳票として提供するだけである。そのため、或る時点(対象日)の売上実績と或る時点(比較日)の売上実績とを比較して、売上減少等の変化があるか否か、そのような変化があるとすればその原因となる売上項目は何か、をユーザが知るためには、ユーザは対象日と比較日の2つの帳票の各売上項目の数値を見比べて確認、判断しなければならなかった。
【0005】
本発明の課題は、対象日における売上実績の比較日からの変化をユーザが一瞥して容易に把握できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の売上集計管理装置は、
売上データ処理装置及び端末装置とデータ送受信を行う売上集計管理装置であって、
前記売上データ処理装置から送信された売上データを記憶する記憶手段から対象日及び比較日の売上データを読み出す読出手段と、
前記読み出された売上データに基づき前記対象日における売上実績の前記比較日からの変化を示す指標値を算出する算出手段と、
前記算出された指標値を前記端末装置に表示させる制御手段と、
を備える。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記売上実績は、売上金額、客数、客単価であり、
前記算出手段は、前記読み出された売上データに基づき前記対象日における売上金額、客数、客単価のそれぞれの前記比較日からの変化を示す指標値を算出し、
前記制御手段は、前記対象日における売上金額、客数、客単価の前記比較日からの変化を示す指標値を前記端末装置に表示させる。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記制御手段は、前記指標値に応じたマークを前記指標値と共に前記端末装置に表示させる。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記読出手段は、初期値として予め指定された対象日及び比較日の売上データを前記記憶手段から読み出す。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記読出手段は、前記端末装置から指定された対象日及び比較日の売上データを前記記憶手段から読み出す。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、
前記指標値は、前記対象日における売上実績と前記比較日における売上実績との比率、差分、実績値の推移の何れかを含む。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明において、
前記売上データは、複数の集計区分毎に前記記憶手段に記憶されており、
前記算出手段は、前記記憶手段から読み出された売上データを前記集計区分毎に分析して前記対象日における前記比較日からの変化が予め定められた条件に合致する売上項目を抽出し、
前記制御手段は、当該抽出された売上項目をユーザに通知するメッセージを前記端末装置に表示させる。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、
前記算出手段は、前記対象日における売上金額、客数、客単価の前記比較日からの変化を示す指標値を算出し、当該算出された前記指標値の組み合わせに応じて前記抽出に用いる条件を決定する。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、
前記制御手段は、売上金額、客数、客単価の種目から詳細に分析したい種目をユーザが選択するための選択ボタンを前記端末装置に表示させ、
前記算出手段は、前記対象日における前記端末装置から選択された種目の実績の前記比較日からの変化が予め定められた条件に合致する売上項目を抽出し、
前記制御手段は、当該抽出された売上項目をユーザに通知するメッセージを前記端末装置に表示させる。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、
前記制御手段は、前記端末装置において選択された種目の実績の、前記対象日における前記比較日からの変化に応じて、前記選択された種目の指標値を示すマークのサイズを変化させる。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項7〜10の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記抽出された売上項目をユーザに通知するメッセージとともに、当該売上項目の実績の確認のためにユーザが参照すべき実績レポート名及び当該実績レポートの表示を指示するためのレポート表示ボタンを前記端末装置に表示させる。
【0017】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、
前記制御手段は、前記端末装置により押下されたレポート表示ボタンに応じて、前記記憶手段から読み出された売上データに基づき前記抽出された売上項目を含んだ実績レポートを作成して前記端末装置に表示させる。
【0018】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、
前記実績レポートは、前記対象日と前記比較日の比較実績レポートであり、前記対象日において前記比較日から減少している売上項目が他の売上項目と異なる色で表示されている。
【0019】
請求項14に記載の発明のプログラムは、
売上データ処理装置及び端末装置とデータ送受信を行う売上集計管理装置に用いられるコンピュータを、
前記売上データ処理装置から送信された売上データを記憶する記憶手段から対象日及び比較日の売上データを読み出す読出手段、
前記読み出された売上データに基づき前記対象日における売上実績の前記比較日からの変化を示す指標値を算出する算出手段、
前記算出された指標値を前記端末装置に表示させる制御手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、対象日における売上実績の比較日からの変化をユーザが一瞥して容易に把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態における売上集計システムの全体構成例を示す図である。
【図2】図1の情報センタサーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図1のECRの機能的構成を示すブロック図である。
【図4】図1のPCの機能的構成を示すブロック図である。
【図5】図3の記憶部のデータ格納例を示す図である。
【図6A】図5の固定合計器ファイルのデータ格納構造の一例を示す図である。
【図6B】図5の取引ファイルのデータ格納構造の一例を示す図である。
【図6C】図5の部門ファイルのデータ格納構造の一例を示す図である。
【図6D】図5の商品ファイルのデータ格納構造の一例を示す図である。
【図6E】図5の時間帯ファイルのデータ格納構造の一例を示す図である。
【図6F】図5の客層ファイルのデータ格納構造の一例を示す図である。
【図7】図2の記憶部のデータ格納例を示す図である。
【図8A】図7のレジ認証マスタのデータ格納例を示す図である。
【図8B】図7の会社マスタのデータ格納例を示す図である。
【図8C】図7の店舗マスタのデータ格納例を示す図である。
【図8D】図7のWeb認証マスタのデータ格納例を示す図である。
【図9】図3のCPUにより実行される売上データ送信処理を示すフローチャートである。
【図10】図2のCPUにより実行される売上データ受信処理を示すフローチャートである。
【図11】図1のPCと情報センタサーバとの間で実行される売上カルテ画面表示処理を示すフローチャートである。
【図12】図2のCPUにより実行される売上カルテ初期画面作成処理を示すフローチャートである。
【図13】売上カルテ画面の画面レイアウトを示す図である。
【図14】図2のCPUにより実行される対象日データ読み出し処理を示すフローチャートである。
【図15】図14の対象日データ読み出し処理で作成される対象日テーブルの一例を示す図である。
【図16】図2のCPUにより実行される比較日データ読み出し処理を示すフローチャートである。
【図17】図16の比較日データ読み出し処理で作成される比較日テーブルの一例を示す図である。
【図18】図2のCPUにより実行される分析テーブル作成処理を示すフローチャートである。
【図19A】分析テーブルのデータ構造を示す図である。
【図19B】図18の分析テーブル作成処理で作成される分析テーブルの一例を示す図である。
【図20】図2のCPUにより実行されるダイジェスト作成処理を示すフローチャートである。
【図21】図7のマーク表示決定テーブルのデータ格納例を示す図である。
【図22】図2のCPUにより実行される売上カルテ作成処理を示すフローチャートである。
【図23】図22の売上カルテ作成処理で使用される分析条件決定テーブルのデータ格納例を示す図である。
【図24A】図22の売上カルテ作成処理で使用される条件テーブルの一例を示す図である。
【図24B】図22の売上カルテ作成処理で使用される条件テーブルの他の一例を示す図である。
【図25】図2のCPUにより実行される分析テーブル検索処理を示すフローチャートである。
【図26】図4の表示部に表示される売上カルテ初期画面の一例を示す図である。
【図27】図2のCPUにより実行される売上カルテ画面作成処理を示すフローチャートである。
【図28】図2のCPUにより実行される売上カルテ作成処理Bを示すフローチャートである。
【図29】図28の売上カルテ作成処理Bで使用される分析条件決定テーブルの一例を示す図である。
【図30】図28の売上カルテ作成処理Bで使用される条件テーブルのデータ格納例を示す図である。
【図31】図4の表示部に表示される売上カルテ画面の一例を示す図である。
【図32】図2のCPUにより実行される売上レポート画面作成処理を示すフローチャートである。
【図33】売上レポート画面の画面レイアウトを示す図である。
【図34】図4の表示部に表示される売上レポート画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付図面を参照して本発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0023】
(売上集計システム1の構成)
先ず、図1〜図4を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1に、本実施の形態の売上集計システム1の構成を示す。
【0024】
本実施の形態の売上集計システム1は、各オーナー(会社)が経営する各店舗の売上データを収集、集計して各オーナーや店長のPC(Personal Computer)に配信して表示させるシステムである。
【0025】
図1に示すように、売上集計システム1は、売上集計管理装置としての情報センタサーバ10と、売上データ処理装置としてのECR20A1〜20An(n:任意の自然数)、ECR20B1〜20Bm(m:任意の自然数)と、端末装置としてのPC30A、PC30Bと、を備えて構成され、各装置が通信ネットワークNを介して通信接続される。
【0026】
ECR20A1〜20Anは、それぞれ順に、第1のオーナーが経営する会社Aに所属する店舗A1〜Anに設置されるものとする。ECR20B1〜20Bmは、それぞれ順に、第2のオーナーが経営する会社Bに所属する店舗B1〜Bmに設置されるものとする。つまり、各店舗にECRが1台ずつ設置されるものとする。PC30Aは、第1のオーナーが所有し使用するものとするが、会社Aに所属する店舗A1〜Anの店長も使用可能であるものとする。PC30Bは、第2のオーナーが所有し使用するものとするが、会社Bに所属する店舗の店長も使用可能であるものとする。
【0027】
情報センタサーバ10は、ECR20A1〜10An,20B1〜20Bmから売上データを収集・集計して管理する。また、情報センタサーバ10は、PC30A,30Bからの要求に応じて、要求された店舗の売上データを分析し、その分析結果を示す売上カルテ画面や売上データの集計結果を示す売上レポート画面の表示情報を配信する。
【0028】
ECR20A1〜20An、20B1〜20Bmは、各店舗A1〜An、20B1〜20Bmで売上登録処理(顧客の購入商品の売上個数、売上金額等の登録)を行うとともに、売上登録により蓄積された売上データを1日の終了時に情報センタサーバ10へ送信する。
【0029】
PC30A,30Bは、情報センタサーバ10から送信される各種表示情報を受信してその表示情報を表示し、またユーザの操作入力を受け付けてその操作情報を情報センタサーバ10へ送信する。
【0030】
通信ネットワークNは、インターネットにより構成されているものとするが、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等を含めてもよく、電話回線、専用線、移動体通信網、通信衛星網、CATV(Cable Television)回線等を含めてもよい。
【0031】
なお、図1の例では、1つの店舗に1台のECRが設置される例とするが、これに限定されるものではなく、1つの店舗に複数台のECRが設置される構成としてもよい。また、オーナー(会社)の数は、2に限定されるものではなく、1又は3以上としてもよい。
【0032】
(情報センタサーバ10の構成)
次いで、情報センタサーバ10の内部構成を説明する。図2に、情報センタサーバ10の内部構成を示す。
【0033】
図2に示すように、情報センタサーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11と、入力部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶部15と、通信部16と、計時部17と、を備えて構成され、各部がバス18を介して接続されている。
【0034】
CPU11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM13のワークエリアに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU11は、記憶部15に記憶されている処理プログラム150を読み出してワークエリアに展開し、後述する売上データ受信処理、売上カルテ画面表示処理の情報センタサーバ側処理を始めとする各種処理を実行し、読出手段、算出手段、制御手段として機能する。
【0035】
入力部12は、カーソルキー、文字、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーボードを含む構成とし、操作者による各キーの押下入力を受け付けてその操作情報をCPU11に出力する。また、入力部12は、マウス等のポインティングデバイスを含み、位置入力を受け付けて操作情報としてCPU11に出力することとしてもよい。
【0036】
RAM13は、揮発性のメモリである。また、RAM13は、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータ等を格納するワークエリアを有する。
【0037】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等で構成され、CPU11からの表示制御信号に従って画面表示を行う。
【0038】
記憶部15は、磁気記録媒体を有するHDD(Hard Disk Drive)等により構成される。記憶部15には、CPU11で実行されるシステムプログラムや処理プログラム150、Webサーバプログラム等のアプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。処理プログラム150には、後述する売上データ受信処理、売上カルテ画面表示処理の情報センタサーバ側の処理を始めとする各種処理を実行するためのプログラムが含まれる。
これらのプログラムは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部15に格納されている。CPU11は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
また、記憶部15には、図7に示す各種データが記憶されている。詳細は後述する。
【0039】
通信部16は、モデム、TA(Terminal Adapter)、ルータ、ネットワークカード等により構成される。通信部16は、通信ネットワークN上のECR20A1〜20An,20B1〜20Bm、PC30A,30B等の外部機器と通信接続してデータ送受信を行う。
【0040】
計時部17は、計時回路を内蔵し、現在の時刻及び日付を計時して現在の時刻情報として出力する。
【0041】
(ECR20A1〜20Bmの構成)
次いで、ECR20A1〜20Bmの構成を説明する。図3に、ECR20A1の内部構成を示す。ここでは、ECR20A1を代表して説明するが、ECR20A2〜20Bmも同様の構成である。
【0042】
図3に示すように、ECR20A1は、CPU21と、入力部22と、RAM23と、表示部24と、記憶部25と、通信部26と、電子決済部27と、ドロア28と、プリント部29aと、計時部29bと、を備えて構成され、各部がバス29cを介して接続されている。
【0043】
CPU21は、記憶部25に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM23のワークエリアに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU21は、記憶部25に記憶されている処理プログラム250を読み出してワークエリアに展開し、後述する売上データ送信処理を始めとする各種処理を実行する。
【0044】
入力部22は、電源キー、カーソルキー、文字、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたレジ用のキー入力部を含む構成とし、操作者による各キーの操作入力を受け付け、その操作情報をCPU21に出力する。入力部22のキーパッドには、特に、取引キー、客層キー、精算キーを含む。取引キーは、商品の支払いの種別情報として、現金、商品券、クレジットカード等の種別入力を受け付ける。客層キーは、商品を購入した顧客の客層情報として、例えば、男、女等の入力を受け付ける。精算キーは、店舗の営業時間後にECRを閉め、一日の精算を行うタイミングの入力を受け付ける。
また、入力部22は、商品に付されたバーコードを読み取るバーコードスキャナ等を備える。
【0045】
RAM23は、揮発性のメモリである。また、RAM23は、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータ等を格納するワークエリアを有する。
【0046】
表示部24は、LCD等で構成され、CPU21からの表示制御信号に従って画面表示を行う。また、入力部22は、表示部24と一体的にタッチパネルを構成することとしてもよい。
【0047】
記憶部25は、フラッシュメモリ等により構成される。記憶部25には、CPU21で実行されるシステムプログラムや処理プログラム250、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。処理プログラム250には、後述する売上データ送信処理を始めとする各種処理を実行するためのプログラムが含まれる。
これらのプログラムは、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶部25に格納されている。CPU21は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
また、記憶部25には、図5に示す各種データが記憶されている。詳細は後述する。
【0048】
通信部26は、通信ネットワークN上の情報センタサーバ10等の外部機器と通信接続してデータ送受信を行う。
【0049】
電子決済部27は、クレジットカードのカードリーダを備え、クレジットカードからカード情報を読み出す。ECR20A1において、クレジットカードから読み出されたカード情報は、商品の価格情報とともに、ECR20A1から図示しない決済サーバ、カード会社サーバ(図示略)へ決済承認依頼のため送信され、決済承認の旨の情報が返信されると、カードによる電子決済がなされる。
【0050】
ドロア28は、硬貨や紙幣等の現金を収納する引出しである。ドロア28は、例えば、CPU21の指示により、引出しが開けられる。
【0051】
プリント部29aは、例えば、サーマルプリンタであり、レシート用、ジャーナル用のロール紙を有し、CPU21から入力される指示に従って、各ロール紙に対して金額等のデータをプリントアウトする。
計時部29bは、計時回路を内蔵し、現在時刻及び現在日付を計時して出力する。
【0052】
(PC30A,30Bの構成)
次いで、PC30A,30Bの構成を説明する。図4に、PC30Aの内部構成を示す。ここでは、PC30Aを代表して説明するが、PC30Bも同様である。
【0053】
図4に示すように、PC30Aは、CPU31と、入力部32と、RAM33と、表示部34と、記憶部35と、通信部36と、プリント部37と、を備えて構成され、各部はバス38を介して接続されている。
【0054】
CPU31、入力部32、RAM33、表示部34、記憶部35、通信部36は、それぞれ、情報センタサーバ10のCPU11、入力部12、RAM13、表示部14、記憶部15、通信部16の構成と同様であり、異なる部分を主として説明する。
【0055】
CPU31は、記憶部35に記憶されているシステムプログラムを読み出し、RAM33のワークエリアに展開し、該システムプログラムに従って各部を制御する。また、CPU31は、記憶部35に記憶されている処理プログラム350を読み出してワークエリアに展開し、後述する売上カルテ画面表示処理のPC側処理を始めとする各種処理を実行する。
【0056】
記憶部35は、磁気記録媒体を有するHDD等により構成される。記憶部35には、CPU31で実行されるシステムプログラムや処理プログラム350、Webブラウザ等のアプリケーションプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。処理プログラム350には、後述する売上カルテ画面表示処理のPC側処理を始めとする各種処理を実行するためのプログラムが含まれる。
【0057】
通信部36は、通信ネットワークN上の情報センタサーバ10等の外部機器と通信を行う。
プリント部37は、電子写真式、インクジェット式等のプリンタで構成され、CPU31から入力されるプリント指示に応じて、各種プリント情報を用紙にプリントする。
【0058】
(ECR20A1〜20Bmに記憶されている情報)
次に、ECR20A1及び情報センタサーバ10に記憶されている情報を説明する。先ず、ECR20A1に記憶されている情報を説明する。ここでは、ECR20A1に記憶されている情報を説明するが、他のECRも同様である。
【0059】
ECR20A1の記憶部25には、図5に示すように、ECR20A1で売上登録された商品の売上データファイルとして、固定合計器ファイル251、取引ファイル252、部門ファイル253、商品ファイル254、時間帯ファイル255、客層ファイル256が記憶されている。
【0060】
固定合計器ファイル251は、日付毎かつ固定合計器(例えば、総売上、値引き、純売上・・・等)毎の売上データを格納するためのファイルである。図6Aに、固定合計器ファイル251のデータ格納構造の一例を示す。図6Aに示すように、固定合計器ファイル251には、「レコードNO.」、「日付」、「合計器コード」、「固定合計器名称」、「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」等のフィールドが設けられている。入力部22により商品の売上登録や値引き入力等が行われると、その入力内容に応じて、固定合計器ファイル251における予め定められた売上項目(「固定合計器名称」)のレコードが更新される。例えば、商品の売上登録が行われると、「日付」が当日であって「固定合計器名称」が“総売上”及び“純売上”のレコードの「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」の値が入力内容に応じて加算される。
【0061】
取引ファイル252は、日付毎かつ取引(現金、クレジットカード等)毎の売上データを格納するためのファイルである。図6Bに、取引ファイル252のデータ格納構造の一例を示す。図6Bに示すように、取引ファイル252には、「レコードNO.」、「日付」、「取引コード」、「取引名称」、「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」等のフィールドが設けられている。入力部22により商品の売上登録等が行われると、売上登録時に押下された取引キーに応じて、取引ファイル252における予め定められた売上項目(「取引名称」)のレコードが更新される。例えば、商品の売上登録時に取引キーとして現金キーが押下されると、「日付」が当日であって「取引名称」が“現金”のレコードの「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」の値が入力内容に応じて加算される。
【0062】
部門ファイル253は、日付毎かつ部門毎の売上データを格納するためのファイルである。部門とは、商品を分類した種別(グループ)である。図6Cに、部門ファイル253のデータ格納構造の一例を示す。図6Cに示すように、部門ファイル253には、「レコードNO.」、「日付」、「部門コード」、「部門名称」、「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」等のフィールドが設けられている。入力部22により商品の売上登録等が行われると、売上登録された商品に応じて、部門ファイル253における当該商品が分類される部門のレコードが更新される。例えば、商品「ランチメニューA」が売上登録されると、「日付」が当日であって「部門名称」が“ランチメニュー”のレコードの「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」の値が入力内容に応じて加算される。
【0063】
商品ファイル254は、日付毎かつ商品毎の売上データを格納するためのファイルである。図6Dに、商品ファイル254のデータ格納構造の一例を示す。図6Dに示すように、商品ファイル254には、「レコードNO.」、「日付」、「商品コード」、「商品名称」、「部門コード」、「単価」「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」等のフィールドが設けられている。入力部22により商品の売上登録等が行われると、商品ファイル254における当該商品のレコードが更新される。例えば、商品「ランチメニューA」が売上登録されると、「日付」が当日であって「商品名称」が“ランチメニューA”のレコードの「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」の値が入力内容に応じて加算される。
【0064】
時間帯ファイル255は、日付毎かつ時間帯毎の売上データを格納するためのファイルである。図6Eに、時間帯ファイル255のデータ格納構造の一例を示す。図6Eに示すように、時間帯ファイル255には、「レコードNO.」、「日付」、「時間帯コード」、「時間帯名称」、「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」等のフィールドが設けられている。時間帯コードは、営業時間を複数の時間帯に分けたときの各時間帯の範囲を表す数値により構成されている。入力部22により商品の売上登録等が行われると、計時部29bにより売上登録が行われた日付及び時刻が取得され、時間帯ファイル255における該当する時間帯のレコードが更新される。例えば、午後12時30分に売上登録されると、「日付」が当日であって「時間帯コード」が“1200−1300”のレコードの「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」の値が入力内容に応じて加算される。
【0065】
客層ファイル256は、日付毎かつ客層毎の売上データを格納するためのファイルである。図6Fに、客層ファイル256のデータ格納構造の一例を示す。図6Fに示すように、客層ファイル256には、「レコードNO.」、「日付」、「客層コード」、「客層名称」、「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」等のフィールドが設けられている。入力部22により商品の売上登録等が行われると、売上登録時に押下された客層キーに応じて、客層ファイル256における該当する客層のレコードが更新される。例えば、商品の売上登録時に客層キーとして男性キーが押下されると、「日付」が当日であって「客層名称」が“男性”のレコードの「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」の値が入力内容に応じて加算される。
【0066】
また、記憶部25には、レジ番号257が記憶されている。レジ番号257は、当該ECRを識別するための識別番号である。
【0067】
(情報センタサーバ10に記憶されている情報)
次いで、情報センタサーバ10に記憶されている情報について説明する。
【0068】
情報センタサーバ10の記憶部15には、ECR20A1〜20Bmが設置された店舗毎の売上データファイルが記憶されている。具体的には、図7に示すように、固定合計器ファイル151、取引ファイル152、部門ファイル153、商品ファイル154、時間帯ファイル155、客層ファイル156が記憶されている。固定合計器ファイル151、取引ファイル152、部門ファイル153、商品ファイル154、時間帯ファイル155、客層ファイル156は、それぞれ図6A〜図6Fに示す同名のファイル、即ち、固定合計器ファイル251、取引ファイル252、部門ファイル253、商品ファイル254、時間帯ファイル255、客層ファイル256と同様のデータ格納構造を有する。また、各ファイルには、店舗を識別するための「会社コード及び店舗コード」が対応付けられている。
【0069】
情報センタサーバ10において、ECR20A1〜20Bmのいずれかから送信された固定合計器ファイル251、取引ファイル252、部門ファイル253、商品ファイル254、時間帯ファイル255、客層ファイル256が受信されると、記憶部15に記憶されている、送信元のECRが設置された店舗の固定合計器ファイル151、取引ファイル152、部門ファイル153、商品ファイル154、時間帯ファイル155、客層ファイル156が受信されたファイルにより更新される。
【0070】
また、情報センタサーバ10の記憶部15には、図7に示すように、レジ認証マスタ157、会社マスタ158、店舗マスタ159、Web認証マスタ160が記憶されている。
【0071】
レジ認証マスタ157は、情報センタサーバ10がECRを認証するための情報を格納するマスタファイルである。レジ認証マスタ157は、ECR(及びECRを有する店舗を経営する会社(オーナー))の登録時に生成/更新される。レジ認証マスタ157は、図8Aに示すように、フィールドとして、ECRを識別する「レジ番号」と、ECRが設置される店舗の会社を識別する「会社コード」と、ECRが設置される店舗を識別する「店舗コード」、を有する。
【0072】
会社マスタ158は、登録された会社に関する情報を格納するマスタファイルである。会社マスタ158は、会社(オーナー)の登録時に生成/更新される。図8Bに示すように、会社マスタ158は、フィールドとして、会社を識別する「会社コード」と、会社コードに対応する「会社名」と、を有する。
【0073】
店舗マスタ159は、登録された会社が経営する店舗に関する情報を格納するマスタファイルである。店舗マスタ159は、会社(オーナー)の登録時に生成/更新される。図8Cに示すように、店舗マスタ159は、フィールドとして、店舗を経営する会社を識別する「会社コード」と、店舗を識別する「店舗コード」と、店舗コードに対応する「店舗名」と、を有する。
【0074】
Web認証マスタ160は、登録された会社のオーナーとその会社に所属する店舗の店長とのログインを認証するための情報を格納するマスタファイルである。Web認証マスタ160は、会社の登録時に生成/更新される。図8Dに示すように、Web認証マスタ160は、フィールドとして、「ログインID」と、ログインIDに対応する「パスワード」と、ログインするオーナーの会社を識別する「会社コード」と、ログインする店長が働く店舗を識別する「店舗コード」と、を有する。
【0075】
Web認証マスタ160のレコードは、オーナーを示すレコード(オーナーレコード)と、店長を示すレコード(店長レコード)と、で構成される。オーナーレコードは、店舗コード=0000であるレコードとする。店長レコードは、店舗コード≠0000であるレコードとする。また、店舗コード=0001は、本店の店舗を指すものとする。
【0076】
また、記憶部15には、後述する売上カルテ初期画面作成処理、売上カルテ画面作成処理で使用されるマーク表示決定テーブル161(図21参照)、分析条件決定テーブル162a、162b(図23、図29参照)、条件テーブル群163(図24A、図24B、図30参照)、画面レイアウト情報164、165が記憶されている。
マーク表示決定テーブル161は、対象日と比較日の売上実績の比率と、その比率に応じたマークとが対応付けて記憶されたテーブルである。
分析条件決定テーブル162a、162bは、対象日と比較日の売上金額、客数、客単価の比率に応じたマークのパターンの組み合わせと、その組み合わせに応じた条件テーブルとが対応付けて記憶されたテーブルである。分析条件決定テーブル162aは、売上カルテ初期画面の作成に使用される。分析条件決定テーブル162bは、売上カルテ画面の作成に使用される。
条件テーブル群163は、条件テーブル1〜7、条件テーブル11〜17を含む。条件テーブル1〜7は、後述する売上カルテ初期画面作成処理において使用される売上データの分析条件を記憶したテーブルである。条件テーブル11〜17は、後述する売上カルテ画面作成処理において使用される売上データの分析条件を記憶したテーブルである。
画面レイアウト情報164は、売上カルテ画面(売上カルテ初期画面を含む)をPC30A等の表示部34に表示させる際の画面レイアウトを定義した画面レイアウト情報である。画面レイアウト情報165は、売上レポート画面をPC30A等の表示部34に表示させる際の画面レイアウトを定義した画面レイアウト情報である。
【0077】
(売上集計システム1の動作)
次に、図9〜図34を参照して、売上集計システム1の動作を説明する。
【0078】
〈売上データ送信処理〉
先ず、ECR20A1で実行される売上データ送信処理を説明する。ECR20A1を代表して説明するが、ECR20A2〜An,B1〜Bmでも同様である。売上データ送信処理は、顧客による商品購入時に実行される売上登録処理により蓄積された売上データを情報センタサーバ10へ送信する処理である。
【0079】
図9に、ECR20A1で実行される売上データ送信処理の流れを示す。売上データ送信処理は、入力部22の精算キーの押下に応じて実行される処理であり、CPU21と記憶部25に記憶されている処理プログラム250との協働により実行される。
【0080】
売上データ送信処理においては、まず、記憶部25からレジ番号257が読み出され、通信部26によりレジ番号257とともに情報センタサーバ10に売上データの送信要求が送信される(ステップS11)。そして、通信部26による情報センタサーバ10からの応答が待機される(ステップS12)。
【0081】
通信部26において情報センタサーバ10からの応答情報が受信されたと判断されると(ステップS13;Y)、受信された応答情報がECR認証のエラー情報であるか否かが判断される(ステップS14)。受信された応答情報がECR認証のエラー情報であると判断されると(ステップS14;Y)、受信したエラー情報に対応する認証エラーメッセージが表示部24に表示され(ステップS15)、売上データ送信処理は終了する。
【0082】
一方、受信された応答情報がECR認証の許可情報であると判断されると(ステップS14;N)、記憶部25から売上データ、即ち、固定合計器ファイル251、取引ファイル252、部門ファイル253、商品ファイル254、時間帯ファイル255、客層ファイル256のデータが読み出され、読み出された各ファイルのデータが通信部26により情報センタサーバ10に送信される(ステップS16)。そして、売上データ送信処理は終了する。
【0083】
〈売上データ受信処理〉
次に、情報センタサーバ10で実行される売上データ受信処理を説明する。
図10に、情報センタサーバ10で実行される売上データ受信処理の流れを示す。売上データ受信処理は、通信部16によりECR20A1〜20Bmのいずれか(以下、送信元ECRとする)から送信された情報が受信された際に実行される処理であり、CPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム150との協働により実行される。
【0084】
先ず、記憶部15に記憶されたレジ認証マスタ157が参照され、受信されたレジ番号257とレジ認証マスタ157のレジ番号とが比較されてチェックされる(ステップS21)。そして、受信されたレジ番号257がレジ認証マスタ157のレジ番号にあるか否かが判断される(ステップS22)。
【0085】
受信されたレジ番号257がレジ認証マスタ157のレジ番号にある(即ち、ECR認証がOKである)と判断された場合(ステップS22;Y)、ECR認証の許可情報が生成され、通信部16により送信元ECRに許可情報が送信される(ステップS23)。そして、送信元ECRからの売上データの受信待ち状態となる(ステップS24)。
【0086】
通信部16により送信元ECRから売上データ、即ち、固定合計器ファイル251、取引ファイル252、部門ファイル253、商品ファイル254、時間帯ファイル255、客層ファイル256のデータが受信されると(ステップS25;Y)、レジ認証マスタ157が参照され、送信元ECRから受信されたレジ番号257を有するレコードの「会社コード+店舗コード」が取得され(ステップS26)、受信した固定合計器ファイル251、取引ファイル252、部門ファイル253、商品ファイル254、時間帯ファイル255、客層ファイル256の各ファイルのデータに基づいて、記憶部15に記憶された、上記取得された「会社コード+店舗コード」に対応付けられている同名のファイル、即ち、固定合計器ファイル151、取引ファイル152、部門ファイル153、商品ファイル154、時間帯ファイル155、客層ファイル156が更新される(ステップS27)。そして、通信部16により送信元ECRに受信完了情報が送信され(ステップS28)、売上データ受信処理は終了する。
【0087】
一方、ステップS22において、受信された中のレジ番号がレジ認証マスタ157のレジ番号に存在しないと判断された場合(ステップS22;N)、ECR認証のエラー情報が生成され、通信部16により送信元ECRにエラー情報が送信され(ステップS29)、売上データ受信処理は終了する。
【0088】
〈売上カルテ画面表示処理〉
次に、図11を参照して、PC30A又は30Bからの要求に基づいて、PC30A又は30Bに売上カルテ画面を表示する売上カルテ画面表示処理を説明する。
【0089】
ここで、売上カルテ画面表示処理においては、要求元のPC30A又は30Bの表示部34に売上カルテ初期画面351(図26参照)、売上カルテ画面352(図31参照)、売上レポート画面353(図34参照)の3つの画面が表示される。売上カルテ初期画面351は、要求元のPC30A又は30Bから売上カルテ画面の表示要求があったときに、前日を対象日、前々日を比較日として分析した結果を表示する売上カルテ画面である。売上カルテ画面352は、ユーザが指定した対象日の実績の、比較日からの変化を分析した分析結果を表示する画面である。これらの売上カルテ初期画面351、売上カルテ画面352は、売上の実績レポートを表示する売上レポート画面353に先立って表示される画面である。売上カルテ初期画面351、売上カルテ画面352は、対象日における売上実績の比較日からの変化をマークや指標値で表示したり、予め定められた基準を超える変化がある売上項目等の、問題のある売上項目を通知するメッセージを表示したり、問題のある売上項目を確認することのできる実績レポートのレポート名等を表示したりすることで、ユーザが問題となる売上項目を一瞥して容易に把握することができ、また、問題のある売上項目を含む重要な実績レポートを容易に出力できるようになっている。
【0090】
図11に、売上カルテ画面表示処理の流れを示す。図11に示す売上カルテ画面表示処理のPC30A又は30B側の処理は、PC30A又は30BのCPU31と記憶部35に記憶されている処理プログラム350との協働により実行される。情報センタサーバ10側の処理は、情報センタサーバ10のCPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム150との協働により実行される。
【0091】
先ず、PC30A又は30Bにおいて、入力部32により売上カルテ画面にアクセスするためのURLが入力されて売上カルテ画面へのアクセスが指示されると、通信部36により情報センタサーバ10に売上カルテ画面へのアクセス要求が送信される(ステップS41)。
【0092】
情報センタサーバ10において、通信部16により、PC30A又は30Bからの売上カルテ画面へのアクセス要求が受信されると、要求元のPC30A又は30Bにログイン画面の表示情報が送信される(ステップS42)。
【0093】
PC30A又は30Bにおいて、通信部36によりログイン画面の表示情報が受信されると、受信された表示情報に基づいて表示部34にログイン画面が表示される(ステップS43)。入力部32によりログイン画面からログインID及びパスワードが入力されると、入力されたログインID及びパスワードが通信部36により情報センタサーバ10に送信される(ステップS44)。
【0094】
情報センタサーバ10において、通信部16により、ログインID及びパスワードが受信されると、ログイン認証が行われる(ステップS45)。具体的には、記憶部15に記憶されているWeb認証マスタ160が参照され、受信されたログインID及びパスワードと「ログインID」及び「パスワード」が一致するレコードが検索される。受信されたログインID及びパスワードと「ログインID」及び「パスワード」が一致するレコードが存在した場合、ログイン認証が成功したと判断され、一致するレコードが存在しなかった場合、ログイン認証が失敗したと判断される。そして、通信部16によりログイン結果情報が要求元のPC30A又は30Bに送信される。ログインID及びパスワードはRAM13に記憶される。
【0095】
ログイン認証が失敗したと判断されると(ステップS46;N)、ログイン認証エラーを通知する情報が通信部16により要求元のPC30A又は30Bに送信され(ステップS47)、情報センタサーバ10における売上カルテ画面表示処理は終了する。
要求元の30A又は30Bにおいては、通信部36によりログイン認証エラーを通知する情報が受信されると(ステップS48;Y)、表示部34にエラーメッセージが表示され(ステップS49)、売上カルテ画面表示処理は終了する。
【0096】
一方、情報センタサーバ10において、ログイン認証が成功したと判断されると(ステップS46;Y)、売上カルテ初期画面作成処理が実行される(ステップS50)。
【0097】
図12に、図11のステップS50で実行される売上カルテ初期画面作成処理の流れを示す。売上カルテ初期画面作成処理は、CPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム150との協働により実行される。
【0098】
まず、記憶部15から売上カルテ画面の画面レイアウトを定義した画面レイアウト情報164が読み出される(ステップS500)。
図13に、売上カルテ画面の画面レイアウトの一例を示す。図13に示すように、売上カルテ画面には、ダイジェスト表示領域101、売上カルテ表示領域102が設けられている。売上カルテ初期画面作成処理においては、画面レイアウト情報164の定義に基づいて、各表示領域等に画像、文字、数値、メッセージ等がセットされることで、売上カルテ初期画面の表示情報が作成される。
【0099】
ダイジェスト表示領域101は、店舗経営に重要な経営要素である、売上、客数、客単価のそれぞれの実績(対象日(分析対象の営業日)における実績)の比較日からの変化(増減)を、ユーザが一瞥して容易に把握できるようにマーク及び指標値(以下、増減指標という)により表示する領域である。
【0100】
図13に示すように、ダイジェスト表示領域101には、対象日入力領域101a、比較日選択ボタン(対前日ボタン101b、対前週ボタン101c、対前月ボタン101d、指定日ボタン101e)、売上ボタン101f、売上マーク表示領域101g、売上増減指標表示領域101h、客数ボタン101i、客数マーク表示領域101j、客数増減指標表示領域101k、客単価ボタン101l、客単価マーク表示領域101m、客単価増減指標表示領域101n、が設けられている。
【0101】
対象日入力領域101aは、対象日の日付を入力するための領域である。比較日選択ボタン(対前日ボタン101b、対前週ボタン101c、対前月ボタン101d、指定日ボタン101e)は、比較日を「前日」、「前週」、「前月」、「指定日」の中から選択するためのボタンである。
売上ボタン101fは、後述する売上カルテ表示領域102の詳細表示領域102d及び詳細表示領域102eに売上金額、売上個数についての分析結果を追加表示することを指示するためのボタンである。客数ボタン101iは、売上カルテ表示領域102の詳細表示領域102d及び詳細表示領域102eに客数についての分析結果を追加表示することを指示するためのボタンである。客数ボタン101iは、売上カルテ表示領域102の詳細表示領域102d及び詳細表示領域102eに客単価についての分析結果を追加表示することを指示するためのボタンである。
売上マーク表示領域101gは、対象日における純売上金額の比較日からの変化をマークにより表示する領域である。客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mも同様に、それぞれ客数、客単価の比較日からの変化をマークにより表示する領域である。
売上増減指標表示領域101hは、対象日における純売上金額の比較日からの変化を増減指標により表示する領域である。増減指標は、ここでは、比較日と対象日における純売上金額の比率、差分値、実績値の推移(比較日の実績値→対象日の実績値)である。客数増減指標表示領域101k、客単価増減指標表示領域101nは、売上増減指標表示領域101hと同様に、それぞれ対象日における客数、客単価の比較日からの変化を増減指標により表示する。
【0102】
売上カルテ表示領域102は、対象日の実績において、例えば、比較日の実績と比較して、売上、客数又は客単価の増減比率が○○%未満である等、全体の売上実績の減少の原因となるような問題のある売上項目を通知するメッセージを表示する領域である。売上項目は、固定合計器ファイル151、取引ファイル152、部門ファイル153、商品ファイル154、時間帯ファイル155、客層ファイル156の各売上項目である。
売上カルテ表示領域102には、図13に示すように、売上実績表示領域102a、売上傾向表示領域102b、商品売上傾向表示領域102c、詳細表示領域102d、詳細表示領域102e、レポート表示ボタン102f〜102jが設けられている。
【0103】
売上実績表示領域102aは、固定合計器の売上項目又は取引の売上項目のうち、全体の売上実績の減少の原因となるような問題のある売上項目を通知するメッセージを表示する領域である。売上傾向表示領域102bは、時間帯又は客層の売上項目のうち、全体の売上実績の減少の原因となるような問題のある売上項目を通知するメッセージを表示する領域である。商品売上傾向表示領域102cは、部門又は商品の売上項目のうち、全体の売上実績の減少の原因となるような問題のある売上項目を通知するメッセージを表示する領域である。詳細表示領域102d及び詳細表示領域102eは、上述のダイジェスト表示領域101で押下された選択ボタン(売上ボタン101f、客数ボタン101j、客単価ボタン101l)の実績(売上、客数又は客単価)について、全体の売上実績の減少の原因となるような問題のある売上項目を通知するメッセージを表示する領域である。
レポート表示ボタン102f〜102jは、それぞれ順に、売上実績表示領域102a、売上傾向表示領域102b、商品売上傾向表示領域102c、詳細表示領域102d、詳細表示領域102eに表示された売上項目の確認のためにユーザが参照すべき比較実績レポートの表示を指示するためのボタンである。
【0104】
図12に戻り、売上カルテ画面の画面レイアウト情報164が読み出されると、RAM13の対象日領域に前日の日付がセットされ、画面レイアウトの対象日入力表示領域101aに前日の日付がセットされる(ステップS501)。また、RAM13の比較日領域に前々日の日付がセットされ、対前週ボタン101c、対前月ボタン101d、指定日ボタン101eの色がグレーに変更される(ステップS502)。
【0105】
次いで、対象日データ読み出し処理が行われる(ステップS503)。
図14に、対象日データ読み出し処理の流れを示す。対象日データ読み出し処理は、CPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム150との協働により実行される。
【0106】
まず、記憶部15のWeb認証マスタ160が参照され、図11のステップS45でログイン認証されたログインIDに対応する「会社コード及び店舗コード」が取得される(ステップT100)。なお、取得された「会社コード及び店舗コード」がオーナーレコードのものである場合は、「会社コード+本店の店舗コード」が取得される。即ち、ログインIDに対応する「会社コード及び店舗コード」が店長レコードのものである場合は、その店舗の売上実績についての売上カルテ初期画面が作成される。オーナーレコードのものである場合は、本店の店舗の売上実績に係る売上カルテ画面が作成される。なお、オーナーレコードのものである場合は、PC30A又はPC30Bにおいて、売上カルテ初期画面の表示対象とする店舗を選択できるようにしてもよい。
【0107】
次いで、取得された「会社コード及び店舗コード」が対応付けられた固定合計器ファイル151、取引ファイル152、部門ファイル153、商品ファイル154、時間帯ファイル155、客層ファイル156のファイルのうち、1のファイルが読み出し対象ファイルとして選択される(ステップT101)。本実施の形態においては、固定合計器ファイル151→取引ファイル152→部門ファイル153→商品ファイル154→時間帯ファイル155→客層ファイル156の順番で、ファイルが選択されていくこととする。
【0108】
次いで、選択されたファイルの先頭から順に1のレコードが読み出され(ステップT102)、読み出されたレコードの「日付」がRAM13の対象日領域にセットされている対象日と一致するか否かが判断される(ステップT103)。読み出されたレコードの「日付」が対象日領域にセットされている対象日と一致すると判断されると(ステップT103;Y)、RAM13に作成された対象日テーブルに、読み出されたレコードのデータがセットされ(ステップT104)、処理はステップT105に移行する。図15に、対象日テーブルの一例を示す。対象日テーブルは、図15に示すように、「対象ファイル」、「レコードNO.」、「コード」、「項目名称」、「部門コード」、「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」のフィールドを有するファイルである。一方、読み出されたレコードの「日付」が対象日領域にセットされている対象日と一致しないと判断されると(ステップT103;N)、処理はステップT105に移行する。
【0109】
ステップT105においては、読み出されたレコードがステップT101で選択されたファイルの最終レコードであるか否かが判断され、最終レコードではないと判断されると(ステップT105;N)、処理はステップT102に戻り、次のレコードについて、ステップT103〜ステップT104の処理が実行される。読み出されたレコードがステップT101で選択されたファイルの最終レコードであると判断されると(ステップT105;Y)、ステップT101で選択されたファイルが最終ファイルであるか否かが判断される(ステップT106)。最終ファイルではないと判断されると(ステップT106;N)、処理はステップT101に戻り、次のファイルが読み出し対象ファイルとして選択され、そのファイルについてステップT102〜T105の処理が実行される。ステップT101で選択されたファイルが最終ファイルであると判断されると(ステップT106;Y)、処理は図12のステップS504に移行する。
【0110】
図12のステップS504においては比較日データ読み出し処理が行われる(ステップS504)。
図16に、図12のステップS504において実行される比較日データ読み出し処理の流れを示す。比較日データ読み出し処理は、CPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム150との協働により実行される。
【0111】
図16に示すように、比較日データ読み出し処理のステップT200〜T206の処理は、図14で説明した対象日データ読み出し処理のステップT100〜T106と略同様である。即ち、ステップT203において、読み出されたレコードの「日付」がRAM13の比較日領域に記憶されている比較日と一致するか否かが判断される点、ステップT204において、RAM13の比較日テーブルに、読み出されたレコードのデータがセットされる点のみが対象日データ読み出し処理と異なる。その他は図13のステップT100〜T106の処理と同様であるので説明を省略する。図17に、比較日テーブルの一例を示す。図17に示すように、比較日テーブルは、対象日テーブルと同様のフィールドを有するテーブルである。
【0112】
図12において、比較日データ読み出し処理が終了すると、分析テーブル作成処理が行われる(ステップS505)。
図18に、図12のステップS505で実行される分析テーブル作成処理の流れを示す。分析テーブル作成処理は、CPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム150との協働により実行される。
【0113】
まず、対象日テーブルの先頭から順に1のレコードが読み出され(ステップT300)、読み出されたレコードのデータが図19Aに示す構造を持つ分析テーブルの「対象ファイル」、「レコードNO.」、「コード」、「項目名称」、「部門コード」、「対象日」(「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」)のフィールドにセットされる(ステップT301)。
【0114】
次いで、読み出されたレコードの売上金額を客数で除算することにより客単価が算出され、算出された客単価が分析テーブルの「対象日」の「客単価」にセットされる(ステップT302)。
【0115】
次いで、ステップT300で読み出されたレコードが対象日テーブルの最終レコードであるか否かが判断され、最終レコードではないと判断されると(ステップT303;N)、処理はステップT300に戻る。ステップT300で読み出されたレコードが対象日テーブルの最終レコードであると判断されると(ステップT303;Y)、処理はステップT304に移行する。
【0116】
ステップT304においては、比較日テーブルの先頭から順に1のレコードが読み出され(ステップT304)、読み出されたレコードの「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」が図19Aに示す構造を持つ分析テーブルの「比較日」の「売上個数」、「売上金額」、「売上件数」、「客数」にセットされる(ステップT305)。
【0117】
次いで、売上金額を客数で除算することにより客単価が算出され、算出された客単価が分析テーブルの「比較日」の「客単価」にセットされる(ステップT306)。
【0118】
次いで、ステップT307において、ステップT304で読み出されたレコードが比較日テーブルの最終レコードであるか否かが判断され、最終レコードではないと判断されると(ステップT307;N)、処理はステップT304に戻る。ステップT304で読み出されたレコードが比較日テーブルの最終レコードであると判断されると(ステップT307;Y)、処理はステップT308に移行する。
【0119】
ステップT308においては、分析テーブルの先頭から順に1のレコードが読み出される(ステップT308)。次いで、読み出されたレコードの「対象日」の「売上個数」を「比較日」の「売上個数」で除算した結果値から1を減算することにより、対象日と比較日との売上個数の増減比率が算出され、分析テーブルの同レコードの「比率」の「売上個数」にセットされる(ステップT309)。
【0120】
次いで、読み出されたレコードの「対象日」の「売上金額」を「比較日」の「売上金額」で除算した結果値から1を減算することにより、対象日と比較日との売上金額の増減比率が算出され、分析テーブルの同レコードの「比率」の「売上金額」にセットされる(ステップT310)。
【0121】
次いで、読み出されたレコードの「対象日」の「売上件数」を「比較日」の「売上件数」で除算した結果値から1を減算することにより、対象日と比較日との売上件数の増減比率が算出され、分析テーブルの同レコードの「比率」の「売上件数」にセットされる(ステップT311)。
【0122】
次いで、読み出されたレコードの「対象日」の「客数」を「比較日」の「客数」で除算した結果値から1を減算することにより、対象日と比較日との客数の増減比率が算出され、分析テーブルの同レコードの「比率」の「客数」にセットされる(ステップT312)。
【0123】
次いで、読み出されたレコードの「対象日」の「客単価」を「比較日」の「客単価」で除算した結果値から1を減算することにより、対象日と比較日との客単価の増減比率が算出され、分析テーブルの同レコードの「比率」の「客単価」にセットされる(ステップT313)。
【0124】
次いで、ステップT314において、読み出されたレコードが分析テーブルの最終レコードであるか否かが判断され、最終レコードではないと判断されると(ステップT314;N)、処理はステップT308に戻る。読み出されたレコードが分析テーブルの最終レコードであると判断されると(ステップT314;Y)、処理は図12のステップS506に移行する。
図19Bに、図15に示す対象日テーブル及び図17に示す比較日テーブルに基づいて、上記分析テーブル作成処理により作成された分析テーブルの一例を示す。
【0125】
図12のステップS506においては、ダイジェスト作成処理が実行される(ステップS506)。
図20に、ダイジェスト作成処理の流れを示す。ダイジェスト作成処理は、CPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム150との協働により実行される。
【0126】
まず、売上の増減指標が算出され、売上増減指標表示領域101hにセットされる(ステップT400)。ステップT400においては、対象日の売上金額の比較日の売上金額との比率、差分値、実績値の推移3つの増減指標が算出され、売上増減指標表示領域101hの予め定められた位置にセットされる。
【0127】
比率は、分析テーブルの「対象ファイル名」=固定合計器、「項目名称」=純売上のレコードを利用して、下記の(式1)により算出される。
(式1)(対象日の売上金額÷比較日の売上金額)×100%(小数点以下切捨て)
【0128】
差分は、分析テーブルの「対象ファイル名」=固定合計器、「項目名称」=純売上のレコードを利用して、下記の(式2)により算出される。
(式2)対象日の売上金額−比較日の売上金額(単位は万円。小数点第一位以下切捨て。数値の前に+、−を付加。0の場合は±0とする。)
【0129】
実績値は、分析テーブルの「対象ファイル名」=固定合計器、「項目名称」=純売上のレコードを利用して、下記の(式3)により算出される。
(式3)比較日の売上金額→対象日の売上金額
【0130】
次いで、客数の増減指標が算出され、客数増減指標表示領域101kにセットされる(ステップT401)。ステップT401においては、比率、差分、実績値の3つの増減指標が算出され、客数増減指標表示領域101kの予め定められた位置にセットされる。
【0131】
比率は、分析テーブルの「対象ファイル名」=固定合計器、「項目名称」=純売上のレコードを利用して、下記の(式4)により算出される。
(式4)(対象日の客数÷比較日の客数)×100%(小数点以下切捨て)
【0132】
差分は、分析テーブルの「対象ファイル名」=固定合計器、「項目名称」=純売上のレコードを利用して、下記の(式5)により算出される。
(式5)対象日の客数−比較日の客数(単位は人。数値の前に+、−を付加。0の場合は±0とする。)
【0133】
実績値は、分析テーブルの「対象ファイル名」=固定合計器、「項目名称」=純売上のレコードを利用して、下記の(式6)により算出される。
(式6)比較日の客数→対象日の客数
【0134】
次いで、客単価の増減指標が算出され、客単価増減指標表示領域101nにセットされる(ステップT402)。ステップT402においては、比率、差分、実績値の3つの増減指標が算出され、客単価増減指標表示領域101nの予め定められた位置にセットされる。
【0135】
比率は、分析テーブルの「対象ファイル名」=固定合計器、「項目名称」=純売上のレコードを利用して、下記の(式7)により算出される。
(式7)(対象日の客単価÷比較日の客単価)×100%(小数点以下切捨て)
【0136】
差分は、分析テーブルの「対象ファイル名」=固定合計器、「項目名称」=純売上のレコードを利用して、下記の(式8)により算出される。
(式8)対象日の客単価−比較日の客単価(単位は万円。小数点第一位以下切捨て。数値の前に+、−を付加。0の場合は±0とする。)
【0137】
実績値は、分析テーブルの「対象ファイル名」=固定合計器、「項目名称」=純売上のレコードを利用して、下記の(式9)により算出される。
(式9)比較日の客単価→対象日の客単価
【0138】
次いで、記憶部15に記憶されているマーク表示決定テーブル161(図21参照)が参照され、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mのそれぞれに、上記算出された比率に応じたマークがセットされる(ステップT403)。そして、処理は図12のステップS507に移行する。
【0139】
図12のステップS507においては、売上カルテ作成処理が実行される(ステップS507)。
図22に、売上カルテ作成処理の流れを示す。売上カルテ作成処理は、CPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム150との協働により実行される。
【0140】
まず、記憶部15の分析条件決定テーブル162a(図23)が参照され、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークのパターンに一致するパターンが存在するか否かが判断される(ステップT500)。売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークのパターンと一致するパターンが分析条件決定テーブル162aに存在すると判断されると(ステップT500;Y)、そのパターンに対応付けられている条件テーブル(条件テーブル1〜6の何れか)が売上カルテ作成に使用する条件テーブルとして設定される(ステップT501)。
【0141】
一方、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークのパターンと一致するパターンが分析条件決定テーブル162aに存在しないと判断されると(ステップT500;N)、条件テーブル7が売上カルテ作成に使用する条件テーブルとして設定される(ステップT502)。
【0142】
ここで、図23において、○は、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークが、比率100パーセント超又は100パーセントを示すマークであることを示す。図23において、×は、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークが、比率100パーセント未満を示すマークであることを示す。
【0143】
売上、客数、客単価の何れかに「×」、即ち、実績の減少がある場合は、その種目の実績が減少した原因となる売上項目を重点的に分析する必要がある。そこで、本実施の形態では、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークのパターン(組み合わせ)に応じた条件テーブルを用いて売上データの分析を行い、売上カルテを作成する。
【0144】
条件テーブル1は、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークが売上、客数、客単価とも○である場合に使用されるテーブルである。売上、客数、客単価とも○であるため、条件テーブル1には、売上金額、売上個数に絞って、これらについて問題のある売上項目(例えば、予め定められた基準より減少幅の大きい売上項目)を抽出するための条件、及び条件に合致した売上項目の確認のために表示すべき実績レポートのレポート名が設定されている。図24Aに、条件テーブル1の一例を示す。
条件テーブル2は、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークが売上○、客数×、客単価○のパターンである場合に使用されるテーブルである。このパターンの場合、客数が比較日と比べて減少しているので、条件テーブル2には、客数について問題のある売上項目(例えば、予め定められた基準より減少幅の大きい売上項目)を抽出するための条件、及び条件に合致した売上項目の確認のために表示すべき実績レポートのレポート名が設定されている。図24Bに、条件テーブル2の一例を示す。
条件テーブル3は、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークが売上○、客数○、客単価×のパターンである場合に使用されるテーブルである。このパターンでは、客単価が比較日と比べて減少しているので、条件テーブル3には、客単価について問題のある売上項目(例えば、予め定められた基準より減少幅の大きい売上項目)を抽出するための条件、及び条件に合致した売上項目の確認のために表示すべき実績レポートのレポート名が設定されている。
条件テーブル4は、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークが売上×、客数○、客単価×のパターンである場合に使用されるテーブルである。このパターンでは、売上及び客単価が比較日と比べて減少しているので、条件テーブル4には、売上金額・個数と客単価について問題のある売上項目(例えば、予め定められた基準より減少幅の大きい売上項目)を抽出するための条件、及び条件に合致した売上項目の確認のために表示すべき実績レポートのレポート名が設定されている。
【0145】
条件テーブル5は、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークが売上×、客数×、客単価○のパターンである場合に使用されるテーブルである。このパターンの場合、売上及び客数が比較日と比べて減少しているので、条件テーブル5には、売上金額・個数と客数について問題のある売上項目(例えば、予め定められた基準より減少幅の大きい項目)を抽出するための条件、及び条件に合致した売上項目の確認のために表示すべき実績レポートのレポート名が設定されている。
条件テーブル6は、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークが売上×、客数×、客単価×のパターンである場合に使用されるテーブルである。このパターンの場合、売上、客数、客単価の全てが比較日と比べて減少しているので、条件テーブル6には、売上金額・個数、客数、客単価のそれぞれについて問題のある売上項目(例えば、予め定められた基準より減少幅の大きい売上項目)をバランスよく抽出するための条件、及び条件に合致した売上項目の確認のために表示すべき実績レポートのレポート名が設定されている。
条件テーブル7は、例外のパターンに対応したテーブルである。
【0146】
図22に戻り、ステップT503においては、使用する条件テーブルの「表示エリア」を第1キー、「優先順位」を第2キーにして昇順に並び替えが行われる(ステップT503)。
【0147】
次いで、使用する条件テーブルのレコードが先頭から順番に1つ読み出され(ステップT504)、読み出されたレコードの「表示エリア」で指定されている表示領域に表示すべきメッセージが既にセットされているか否かが判断される(ステップT505)。ここで、「表示エリア」=1は売上実績表示領域102aを指し、「表示エリア」=2は売上傾向表示領域102bを指し、「表示エリア」=3は売上傾向表示領域102cを指し、「表示エリア」=4は詳細表示領域102dを指し、「表示エリア」=5は詳細表示領域102eを指す。
【0148】
読み出されたレコードの「表示エリア」で指定されている表示領域に表示すべきメッセージが既にセットされていると判断されると(ステップT505;Y)、処理はステップT508に移行する。読み出されたレコードの「表示エリア」で指定されている表示領域に表示すべきメッセージがまだセットされていないと判断されると(ステップT505;N)、読み出されたレコードの各フィールドのデータ(条件データ)が分析テーブル検索処理に引き渡され(ステップT506)、分析テーブル検索処理が実行される(ステップT507)。
【0149】
図25に、図22のステップT507において実行される分析テーブル検索処理の流れを示す。分析テーブル検索処理は、CPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム150との協働により実行される。
【0150】
まず、条件データの「ファイル名1」と「ファイル名」が一致するレコードが分析テーブルから1つ読み出される(ステップT5071)。
【0151】
次いで、ステップT5072〜T5075の処理によって、分析テーブルから読み出されたレコードの売上項目が条件データにより定められた条件を満たすか否かが判断される。本実施の形態において、分析テーブルから読み出されたレコードの売上項目が条件データにより定められた条件を満たすか否かは、条件データの「計算式」に式が存在する場合は、分析テーブルから読み出されたレコードの所定のフィールドの値を条件データにより指定されている「計算式」により演算した結果値が、条件データの「条件1」及び「条件2」により定められた条件を満たすか否かにより判断される。条件データの「計算式」に式が存在しない場合は、読み出されたレコードの所定フィールドの値が「条件1」及び「条件2」により定められた条件を満たすか否かにより判断される。
【0152】
ステップT5072においては、条件データの「計算式」に式が存在するか否かが判断される(ステップT5072)。条件データの「計算式」に式が存在すると判断されると(ステップT5072;Y)、条件データの「計算式」で定められた式により演算が行われ、演算結果が取得される(ステップT5073)。具体的には、読み出されたレコードの「比率」において、条件データの「フィールド名1」と一致するフィールド名のフィールドの値をAとし、条件データの「ファイル名2」と一致する「ファイル名」のレコードの「比率」において、条件データの「フィールド名2」と一致するフィールド名のフィールドの値をBとして、A式Bが演算され、演算結果が取得される。例えば、「計算式」に÷が格納されている場合、A÷Bが演算され、演算結果が取得される。
【0153】
一方、条件データの「計算式」に式が存在しないと判断されると(ステップT5072;N)、読み出されたレコードの、条件データの「フィールド名1」により指定されたフィールドの値が取得される(ステップT5074)。具体的には、読み出されたレコードの「比率」において、条件データの「フィールド名1」と一致するフィールド名のフィールドの値が取得される。
【0154】
次いで、ステップT5073又はステップT5074で取得された値が条件データの「条件1」及び「条件2」により規定される条件を満たしているか否かが判断される(ステップT5075)。取得された値が条件を満たしていないと判断されると(ステップT5075;N)、処理はステップT5078に移行する。取得された値が条件を満たしていると判断されると(ステップT5075;Y)、売上カルテ表示領域102における、条件データの「表示エリア」に対応する表示領域にメッセージがセットされる(ステップT5076)。
【0155】
ステップT5076においては、まず、条件データの「メッセージ1」、「メッセージ2」(図24A、図24B参照)に以下の(1)〜(4)に基づき具体的な名称や数値が挿入されてメッセージが作成される。
(1)××=ステップT5071で読み出されたレコードの「項目名称」+“の”
(2)○○=ステップT5073又はステップT5074で取得された値の絶対値
(3)□=ステップT5071で読み出されたレコードの「対象日」において、条件データの「フィールド名1」と一致するフィールド名をもつフィールドの値
(4)△=ステップT5071で読み出されたレコードの「比較日」において、条件データの「フィールド名1」と一致するフィールド名をもつフィールドの値
次いで、売上カルテ表示領域102における条件データの「表示エリア」に対応する表示領域に、作成されたメッセージがセットされる。
【0156】
次いで、上記メッセージに続いて、条件データの「表示するレポート」の文字がセットされるとともに、上記メッセージがセットされた領域に対応するレポート表示ボタン(102f〜102jの何れか)に、条件データの「表示するレポート」の省略文字(“レポート”を省略した文字)がセットされる(ステップT5077)。そして、処理はステップT5078に移行する。
【0157】
ステップT5078においては、ステップT5071で読み出されたレコードが、分析テーブルにおいて条件データの「ファイル名1」と「ファイル名」が一致するレコードの最終レコードであるか否かが判断され、最終レコードではないと判断されると(ステップT5078;N)、処理はステップT5071に戻り、次のレコードに対してステップT5072以降の処理が実行される。最終レコードであると判断されると(ステップT5078;Y)、処理は図20のステップT508に移行する。
【0158】
例えば、図24Aに示す条件テーブル1を用いて図19Bに示す分析テーブルを検索した場合、図19Bに網掛けで示す「値引き」「男性」「ディナーセット」の売上項目が条件を満たすと判断され、これらの項目が、予め定められた条件に合致する売上項目、即ち、問題のある売上項目であるとしてメッセージが作成される。
【0159】
ステップT508においては、ステップT504で読み出されたレコードが条件テーブルの最終レコードであるか否かが判断され、最終レコードではないと判断されると(ステップT508;N)、処理はステップT504に戻り、次のレコードに対してステップT505以降の処理が実行される。ステップT504で読み出されたレコードが条件テーブルの最終レコードであると判断されると(ステップT508;Y)、売上カルテ作成処理は終了し、即ち、図12の売上カルテ初期画面作成処理は終了し、処理は図11のステップS51に移行する。
【0160】
図11のステップS51においては、売上カルテ初期画面作成処理で作成された売上カルテ初期画面の表示情報が通信部16により要求元のPC30A又は30Bに送信される。これにより、要求元のPCの表示部34に、売上カルテ初期画面を表示させることができる。
【0161】
要求元のPC30A又は30Bにおいては、通信部36により売上カルテ初期画面の表示情報が受信されると、受信された表示情報に基づいて、表示部34に売上カルテ初期画面351が表示される(ステップS52)。
【0162】
図26に、売上カルテ初期画面351の一例を示す。
図26に示すように、売上カルテ初期画面351のダイジェスト表示領域101には、売上、客数、客単価のそれぞれの前日における実績の前々日からの変化を示す増減指標(比率、差分値、実績値の推移)、及び増減指標に応じたマークがデフォルトで表示されている。このダイジェスト表示領域101に表示されている増減指標及びマークにより、売上実績のうち店舗経営に重要な経営要素である、売上、客数、客単価の前々日からの変化を、ユーザが一瞥して容易に把握することが可能となる。例えば、図26に示す例では、ユーザはマークを参照するだけで、前日の売上金額、客数の実績が前々日より減少していることを容易に把握することができる。また、ユーザは増減指標を参照するだけで、前日の売上金額が前々日の85%(0.3万円減)、客数が前々日の80%(2人減)であることを容易に把握することができる。
【0163】
また、図26に示すように、売上カルテ初期画面351の売上カルテ表示領域102には、前日の売上実績において問題のある売上項目及びその売上項目が比較日からどれだけ変化しているかの数値を通知するメッセージが表示されている。この売上カルテ表示領域102の表示により、ユーザは、ダイジェスト表示領域101に表示した全体の売上実績の減少の要因となるような問題のある売上項目を容易かつ迅速に把握することができる。例えば、売上傾向表示領域102bの例では、客層:「男性」の売上個数が前々日と比較して40%減少していることが表示されているため、ユーザは、「男性」の売上個数の減少が売上金額の減少の一因(問題点)であることを容易に把握することができる。
【0164】
また、売上カルテ初期画面351の売上カルテ表示領域102の各メッセージには、そのメッセージで通知された売上項目の実績の確認のためにユーザが参照すべき実績レポート名及びその実績レポートの表示を指示するためのレポート表示ボタンが表示されているので、ユーザは、問題点となる売上項目を確認するためにどの実績レポートを参照したらよいかを容易に把握することが可能となる。また、その実績レポートをボタンを押下するだけという簡単な操作で表示させることが可能となる。
【0165】
また、ダイジェスト表示領域101には、対象日を入力するための対象日入力領域101a、比較日を選択するための比較日選択ボタン101b〜101eが表示されているので、ユーザが所望する対象日、比較日を入力して、ユーザが所望する対象日についての売上カルテ画面を表示させることが可能である。更に、ダイジェスト表示領域101には、売上ボタン101f、客数ボタン101i、客単価ボタン101lが表示されており、ユーザは、これらの何れかの選択ボタンを押下することで、売上金額・個数、客数、客単価の中から詳細に分析したい種目をユーザが選択することが可能となる。
【0166】
図11のステップS53において、入力部32により売上カルテ初期画面351から対象日、比較日、及び種目(売上金額・個数、客数、客単価)が指定されると(ステップS53)、指定された対象日、比較日および種目の情報が通信部36により情報センタサーバ10に送信される。
情報センタサーバ10においては、要求元のPC30A又は30Bから対象日、比較日及び詳細に分析したい種目の情報が通信部16により受信されると、売上カルテ画面作成処理が実行される(ステップS54)。
【0167】
図27に、図11のステップS54において実行される売上カルテ画面作成処理の流れを示す。売上カルテ画面作成処理は、CPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム150との協働により実行される。
【0168】
まず、記憶部15から売上カルテ画面の画面レイアウト情報164が読み出される(ステップS540)。売上カルテ画面作成処理では、画面レイアウト情報164の定義に基づいて、各表示領域等に画像、文字、数値、メッセージ等がセットされることで、売上カルテ画面の表示情報が作成される。
【0169】
売上カルテ画面の画面レイアウト情報164が読み出されると、RAM13の対象日領域に指定された対象日の日付がセットされる(ステップS541)。また、RAM13の比較日領域に指定された比較日の日付がセットされる(ステップS542)。
【0170】
次いで、対象日データ読み出し処理が実行される(ステップS543)。対象日データ読み出し処理は、図14を用いて説明したものと同様であるので説明を省略する。
【0171】
次いで、比較日データ読み出し処理が実行される(ステップS544)。比較日データ読み出し処理は、図16を用いて説明したものと同様であるので説明を省略する。
【0172】
次いで、分析テーブル作成処理が実行される(ステップS545)。分析テーブル作成処理は、図18を用いて説明したものと同様であるので説明を省略する。
【0173】
次いで、ダイジェスト作成処理が実行される(ステップS546)。ダイジェスト作成処理は、図20を用いて説明したものと同様であるので説明を省略する。
【0174】
次いで、売上カルテ作成処理Bが実行される(ステップS547)。
図28に、売上カルテ作成処理Bの流れを示す。売上カルテ作成処理Bは、CPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム150との協働により実行される。
【0175】
まず、記憶部15の分析条件決定テーブル162b(図29)が参照され、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークのパターンに一致するパターンが存在するか否かが判断される(ステップT600)。売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークのパターンと一致するパターンが分析条件決定テーブル162bに存在すると判断されると(ステップT600;Y)、そのパターンに対応付けられている条件テーブル(条件テーブル11〜16の何れか)が売上カルテ作成に使用する条件テーブルとして設定される(ステップT601)。
【0176】
一方、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークのパターンと一致するパターンが分析条件決定テーブル162bに存在しないと判断されると(ステップT600;N)、条件テーブル17が売上カルテ作成に使用する条件テーブルとして設定される(ステップT602)。
【0177】
図29に示すように、分析条件決定テーブル162bは、売上マーク表示領域101b、客数マーク表示領域101j、客単価マーク表示領域101mにセットされたマークのパターンに対応付けられている条件テーブルが条件テーブル11〜17である点が図23に示す分析条件決定テーブル162aとは異なる。図30に、条件テーブル11のデータ格納例を示す。条件テーブル11は、売上カルテ作成処理で使用された図24Aに示す条件テーブル1のレコードに、「表示エリア」=4、5、即ち、売上カルテ表示領域102の詳細表示領域102d、102eに表示されるメッセージを作成するための条件(本実施の形態では、レコードNO.7、8)のレコードが追加されたものである。条件テーブル12〜17も同様に、それぞれ条件テーブル2〜7のレコードに、「表示エリア」=4、5、即ち、売上カルテ表示領域102の詳細表示領域102d、102eに表示されるメッセージを作成するための条件(本実施の形態では、レコードNO.7、8)のレコードが追加されたものである。
【0178】
次いで、要求元のPC30A又は30Bから売上、客数、客単価の何れの種目が選択されたか否かが判断される(ステップT603)。要求元のPC30A又は30Bから売上(売上金額・個数)が選択されたと判断されると(ステップT603;売上)、変数「検索するフィールド」に売上金額・個数が設定される(ステップT604)。要求元のPC30A又は30Bから客数が選択されたと判断されると(ステップT603;客数)、変数「検索するフィールド」に客数が設定される(ステップT605)。要求元のPC30A又は30Bから客単価が選択されたと判断されると(ステップT603;客単価)、変数「検索するフィールド」に客単価が設定される(ステップT606)。
【0179】
次いで、使用する条件テーブルのレコードNO.7、8のレコードの「フィールド名1」に、「検索するフィールド」に設定された種目名がセットされる(ステップT607)。また、「メッセージ1」の**に、「検索するフィールド」に設定された種目名がセットされる(ステップT608)。
【0180】
次いで、ステップT609〜T614の処理が実行され、売上カルテ作成処理Bは終了し、処理は図27のステップS548に移行する。ステップT609〜T614の処理は、図22のステップT503〜T508の処理と同様であるので説明は省略する。
【0181】
図27のステップステップS548においては、マークの大きさの変更が行われる(ステップS548)。まず、売上カルテ作成処理Bにおいて、条件テーブルのレコードNO.7の条件を満たしている分析テーブルのレコードの「比率」のうち、条件テーブルのレコードNO.7の「フィールド名1」と同一フィールド名の値の絶対値(複数あるときは、絶対値の最大値)R1が取得される。また、売上カルテ作成処理Bにおいて、条件テーブルのレコードNO.8の条件を満たしている分析テーブルのレコードの「比率」のうち、条件テーブルのレコードNO.8の「フィールド名1」と同一のフィールド名の値の絶対値(複数あるときは、絶対値の最大値)R2が取得される。そして、[数1]に示す式により拡大率が算出され、算出された拡大率で、要求元PCで選択された種目(売上、客数、客単価の何れか)のマークの縦と横のそれぞれを拡大することで、選択された種目のマークが拡大される。
【数1】

【0182】
ステップS548が終了すると、売上カルテ画面作成処理は終了し、処理は図11のステップS55に移行する。
【0183】
図11のステップS55においては、売上カルテ画面作成処理で作成された売上カルテ画面の表示情報が通信部16により要求元のPCに送信される。これにより、要求元のPC30A又は30Bの表示部34に、売上カルテ画面352を表示させることができる。
【0184】
要求元のPC30A又は30Bにおいては、通信部36により売上カルテ画面の表示情報が受信されると、受信された表示情報に基づいて、表示部34に売上カルテ画面352が表示される(ステップS56)。
【0185】
図31に、売上カルテ画面352の一例を示す。
売上カルテ画面352は、売上カルテ初期画面351と同様のレイアウトをした画面であるが、分析の対象日が要求元PCから指定されたユーザ所望の対象日であり、比較日が要求元PCから指定されたユーザ所望の比較日である点、売上カルテ表示領域102の詳細表示領域102d、102eに、要求元PCから指定された種目(売上、客数、客単価の何れか)についての分析結果が追加されている点、ダイジェスト表示領域101の要求元PCから指定された種目(売上、客数、客単価の何れか)のマークが、その種目の実績の比較日からの変化に応じたサイズで表示されている点が異なる。
売上カルテ画面352のダイジェスト表示領域101の表示により、ユーザは、所望する対象日の売上、客数、客単価の実績の、所望する比較日からの変化をユーザが一瞥して容易に把握することが可能となる。特に、ユーザが指定した種目については、比較日からの変化に応じたサイズでマークが表示されているので、ユーザは比較日からの変化の度合いを直感的に容易に把握することが可能となる。また、ユーザは、売上カルテ表示領域102の表示により、ダイジェスト表示領域101に表示した売上実績の減少の要因となる売上項目(問題点)を容易かつ迅速に把握することができる。更に、ユーザが選択した種目についての分析を追加情報として取得することが可能となる。
【0186】
また、売上カルテ画面352の売上カルテ表示領域102の各メッセージには、そのメッセージで通知された売上項目の実績の確認のためにユーザが参照すべき実績レポート名及びその実績レポートの表示を指示するためのレポート表示ボタンが対応付けて表示されているので、ユーザは、問題点となる売上項目を確認するためにどのレポートを参照したらよいかを容易に把握することが可能となる。また、そのレポートをボタンを押下するだけという簡単な操作で表示させることが可能となる。
【0187】
図11のステップS57において、入力部32により売上カルテ画面352からレポート表示ボタン102f〜102jの何れかが押下され、表示すべきレポートが指定されると(ステップS57)、指定されたレポートの情報が通信部36により情報センタサーバ10に送信される。
情報センタサーバ10においては、要求元のPCから指定されたレポートの情報が通信部16により受信されると、売上レポート画面作成処理が実行される(ステップS58)。
【0188】
図32に、売上レポート画面作成処理の流れを示す。売上レポート画面作成は、CPU11と記憶部15に記憶されている処理プログラム150との協働により実行される。
【0189】
まず、指定されたレポートの画面レイアウト情報が記憶部15から読み出される(ステップT701)。画面レイアウト情報165には、レポートの種別毎の複数の画面レイアウト情報が含まれる。売上レポート画面作成処理においては、画面レイアウト情報165の定義に基づいて、各表示領域等に画像、文字、数値、メッセージ等がセットされることで、売上レポート画面の表示情報が作成される。
図33に、売上レポート画面(売上実績レポート)の画面レイアウトの一例を示す。図33に示すように、売上レポート画面には、対象日を入力するための対象日入力域111a、比較日を選択するための比較日選択ボタン(対前日ボタン111b、対前週ボタン111c、対前月ボタン111d、指定日ボタン111i)、対象日と比較日の比較実績レポートを表示するためのレポート表示領域111eが設けられている。また、表示されたレポートを帳票出力する指示を入力するための帳票ボタン111f、表示されたレポートをグラフ表示するためのグラフ表示ボタン111g、表示されたレポートをCSV形式で出力する指示を入力するためのCSV出力ボタン111hが表示されている。
【0190】
次いで、対象日入力域111aに、売上カルテ画面の対象日がセットされる(ステップT702)。次いで、売上カルテ画面作成処理で作成された分析テーブルの、要求元のPC30A又は30Bから指定されたレポートに対応する「対象ファイル名」をもつレコードの予め定められたフィールドのデータが読み出されてレポート表示領域111eにセットされる(ステップT703)。ここで、売上実績レポートは「対象ファイル名」=固定合計器に、取引別レポートは「対象ファイル名」=取引に、客層別レポートは「対象ファイル名」=客層に、時間帯別レポートは「対象ファイル名」=時間帯に、部門別レポートは「対象ファイル名」=部門に、商品別レポートは「対象ファイル名」=商品に、それぞれ対応している。なお、分析レポートのどのフィールドのデータをセットするかは、画面レイアウト情報に予め定義されている。
【0191】
次いで、減少した売上項目、即ち、「比率」がマイナスの値である売上項目の文字(ここでは、比率の値を示す文字)の色が赤等に変更され(ステップT704)、レポート画面作成処理は終了し、処理は図11のステップS59に移行する。
【0192】
図11のステップS59においては、売上レポート画面作成処理で作成された売上カルテ画面の表示情報が通信部16により要求元のPCに送信される。これにより、要求元のPCの表示部34に、売上レポート画面353を表示させることができる。
【0193】
要求元のPCにおいては、通信部36により売上レポート画面の表示情報が受信されると、受信された表示情報に基づいて、表示部34に売上レポート画面353が表示される(ステップS60)。
【0194】
図34に、売上レポート画面353の一例を示す。図34に示すように、売上レポート画面353には、対象日と比較日の比較実績レポートが表示される。比較日から減少した売上項目については、他の売上項目と異なる文字色で強調表示されるので、ユーザは問題のある売上項目を一瞥して把握することが可能となる。
【0195】
以上説明したように、情報センタサーバ10のCPU11は、ECR20A1〜20An、ECR20B1〜20Bmから送信された売上データファイル、即ち、固定合計器ファイル、取引ファイル、部門ファイル、商品ファイル、時間帯ファイル、客層ファイルを送信元のECRのレジ番号に対応する「会社コード+店舗コード」に対応付けて記憶部15に記憶する。PC30A又はPC30Bから売上カルテ画面のURLにアクセス要求があり、対象日及び比較日が指定されると、CPU11は、指定された対象日及び比較日の売上データファイルを記憶部15から読み出し、読み出された売上データに基づき対象日における売上実績の比較日からの変化を示す指標値を算出し、当該指標値及び当該指標値に応じたマークを含む売上カルテ画面352を要求元のPCの表示部34の画面上に表示させる。
【0196】
従って、対象日における売上実績の比較日からの変化をマーク及び指標値で表示するので、ユーザは、対象日における売上実績の比較日からの変化を、帳票を見比べたり帳票を加工したグラフで比較したりすることなく、一瞥して容易に把握することが可能となる。
【0197】
また、売上実績として、店舗経営に重要な経営要素である、売上、客数、客単価の比較日からの変化をマーク及び指標値で表示することで、ユーザは、対象日における売上、客数、客単価のそれぞれの比較日からの変化を一瞥して容易に把握することが可能となる。
【0198】
指標値としては、対象日における売上実績と比較日における売上実績との比率、差分、実績値の推移の何れかを含むので、ユーザは、対象日における売上実績と比較日における売上実績との比率、差分、実績値の推移の少なくとも一つの変化を一瞥して容易に把握することが可能となる。
【0199】
また、CPU11は、比較日からの変化が予め定められた条件に合致する売上項目を抽出し、当該抽出された売上項目をユーザに通知するメッセージを含む売上カルテ画面を要求元PCの表示部34に表示させるので、ユーザは、基準を超える売上減少等の、問題のある売上項目を容易に把握することが可能となる。抽出に用いる条件は、対象日における売上金額、客数、客単価の比較日からの変化を示す指標値の組み合わせに応じて変更されるので、対象日の売上実績に応じた条件で抽出を行うことが可能となる。
【0200】
また、CPU11は、売上金額・個数、客数、客単価の3つの種目の中から詳細に分析したい種目をユーザが選択するための選択ボタンを売上カルテ画面に表示させ、要求元のPCから選択された種目の実績の比較日からの変化が予め定められた条件に合致する売上項目を抽出し、当該抽出された売上項目をユーザに通知するメッセージを売上カルテ画面に表示させるので、ユーザは、例えば、実績の良くなかった種目等の所望の種目について分析した結果を追加で得ることが可能となる。
【0201】
また、CPU11は、要求元のPCにおいて選択された種目の対象日における実績の、比較日からの変化に応じて、選択された種目の指標値を示すマークのサイズを変化させるので、ユーザは、選択した種目の比較日からの変化の度合いを直感的に把握することが可能となる。
【0202】
また、CPU11は、売上カルテ画面に表示されるメッセージで通知された売上項目の実績の確認のためにユーザが参照すべき実績レポート名及びその実績レポートの表示を指示するためのレポート表示ボタンをメッセージに対応付けて表示させるので、ユーザは、問題点となる売上項目を確認するためにどのレポートを参照したらよいかを容易に把握することが可能となる。また、そのレポートをレポート表示ボタンを押下するだけという簡単な操作で表示させることが可能となる。
【0203】
また、CPU11は、要求元のPCから押下されたレポート表示ボタンに応じて、メッセージで通知された売上項目を含んだ実績レポートを作成して要求元PCの表示部34に表示させるので、ユーザは、レポート表示ボタンを押下するだけという簡単な操作で問題となる売上項目を含むレポートを表示させることが可能となる。
【0204】
また、実績レポートは、対象日と比較日の比較実績レポートであり、対象日において比較日から減少している売上項目が他の売上項目と異なる色等により強調表示されているので、ユーザは、実績レポートにおいて注目すべきポイントを容易に把握することが可能となる。
【0205】
なお、上記実施形態における記述内容は、本発明に係る売上集計システム1の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0206】
例えば、条件テーブルは予め記憶部15に記憶されていることとしたが、ユーザが条件を設定できるようにしてもよい。例えば、業界によって、売上実績の変化の大小の基準は異なるので、業界の基準に応じた条件を設定できるようにすることで、利便性が向上する。
【0207】
また、上記実施の形態においては、売上カルテ画面352から売上レポート画面353を表示することとして動作説明を行ったが、売上カルテ初期画面351からレポート表示ボタンを押下して売上レポート画面353を表示することも可能である。
また、上記実施の形態においては、売上カルテ初期画面351には前日の売上実績の前々日の実績との比較を表示したが、これに限定されない。
【0208】
その他、売上集計システム1を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0209】
1 売上集計システム
10 情報センタサーバ
11 CPU
12 入力部
13 RAM
14 表示部
15 記憶部
150 処理プログラム
151 固定合計器ファイル
152 取引ファイル
153 部門ファイル
154 商品ファイル
155 時間帯ファイル
156 客層ファイル
157 レジ認証マスタ
158 会社マスタ
159 店舗マスタ
160 Web認証マスタ
161 マーク表示決定テーブル
162a、162b 分析条件決定テーブル
163 条件テーブル群
164 画面レイアウト情報
165 画面レイアウト情報
16 通信部
17 計時部
18 バス
20A1〜20An、20B1〜20Bm ECR
21 CPU
22 入力部
23 RAM
24 表示部
25 記憶部
250 処理プログラム
251 固定合計器ファイル
252 取引ファイル
253 部門ファイル
254 商品ファイル
255 時間帯ファイル
256 客層ファイル
257 レジ番号
26 通信部
27 電子決済部
28 ドロア
29a プリント部
29b 計時部
29c バス
30A、30B PC
31 CPU
32 入力部
33 RAM
34 表示部
35 記憶部
350 処理プログラム
36 通信部
37 プリント部
38 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
売上データ処理装置及び端末装置とデータ送受信を行う売上集計管理装置であって、
前記売上データ処理装置から送信された売上データを記憶する記憶手段から対象日及び比較日の売上データを読み出す読出手段と、
前記読み出された売上データに基づき前記対象日における売上実績の前記比較日からの変化を示す指標値を算出する算出手段と、
前記算出された指標値を前記端末装置に表示させる制御手段と、
を備える売上集計管理装置。
【請求項2】
前記売上実績は、売上金額、客数、客単価であり、
前記算出手段は、前記読み出された売上データに基づき前記対象日における売上金額、客数、客単価のそれぞれの前記比較日からの変化を示す指標値を算出し、
前記制御手段は、前記対象日における売上金額、客数、客単価の前記比較日からの変化を示す指標値を前記端末装置に表示させる請求項1に記載の売上集計管理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記指標値に応じたマークを前記指標値と共に前記端末装置に表示させる請求項1又は2に記載の売上集計管理装置。
【請求項4】
前記読出手段は、初期値として予め指定された対象日及び比較日の売上データを前記記憶手段から読み出す請求項1〜3の何れか一項に記載の売上集計管理装置。
【請求項5】
前記読出手段は、前記端末装置から指定された対象日及び比較日の売上データを前記記憶手段から読み出す請求項1〜4の何れか一項に記載の売上集計管理装置。
【請求項6】
前記指標値は、前記対象日における売上実績と前記比較日における売上実績との比率、差分、実績値の推移の何れかを含む請求項1〜5の何れか一項に記載の売上集計管理装置。
【請求項7】
前記売上データは、複数の集計区分毎に前記記憶手段に記憶されており、
前記算出手段は、前記記憶手段から読み出された売上データを前記集計区分毎に分析して前記対象日における前記比較日からの変化が予め定められた条件に合致する売上項目を抽出し、
前記制御手段は、当該抽出された売上項目をユーザに通知するメッセージを前記端末装置に表示させる請求項1〜6の何れか一項に記載の売上集計管理装置。
【請求項8】
前記算出手段は、前記対象日における売上金額、客数、客単価の前記比較日からの変化を示す指標値を算出し、当該算出された前記指標値の組み合わせに応じて前記抽出に用いる条件を決定する請求項7に記載の売上集計管理装置。
【請求項9】
前記制御手段は、売上金額、客数、客単価の種目から詳細に分析したい種目をユーザが選択するための選択ボタンを前記端末装置に表示させ、
前記算出手段は、前記対象日における前記端末装置から選択された種目の実績の前記比較日からの変化が予め定められた条件に合致する売上項目を抽出し、
前記制御手段は、当該抽出された売上項目をユーザに通知するメッセージを前記端末装置に表示させる請求項8に記載の売上集計管理装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記端末装置において選択された種目の実績の、前記対象日における前記比較日からの変化に応じて、前記選択された種目の指標値を示すマークのサイズを変化させる請求項9に記載の売上集計管理装置。
【請求項11】
前記制御手段は、前記抽出された売上項目をユーザに通知するメッセージとともに、当該売上項目の実績の確認のためにユーザが参照すべき実績レポート名及び当該実績レポートの表示を指示するためのレポート表示ボタンを前記端末装置に表示させる請求項7〜10の何れか一項に記載の売上集計管理装置。
【請求項12】
前記制御手段は、前記端末装置により押下されたレポート表示ボタンに応じて、前記記憶手段から読み出された売上データに基づき前記抽出された売上項目を含んだ実績レポートを作成して前記端末装置に表示させる請求項11に記載の売上集計管理装置。
【請求項13】
前記実績レポートは、前記対象日と前記比較日の比較実績レポートであり、前記対象日において前記比較日から減少している売上項目が他の売上項目と異なる色で表示されている請求項12に記載の売上集計管理装置。
【請求項14】
売上データ処理装置及び端末装置とデータ送受信を行う売上集計管理装置に用いられるコンピュータを、
前記売上データ処理装置から送信された売上データを記憶する記憶手段から対象日及び比較日の売上データを読み出す読出手段、
前記読み出された売上データに基づき前記対象日における売上実績の前記比較日からの変化を示す指標値を算出する算出手段、
前記算出された指標値を前記端末装置に表示させる制御手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2011−65340(P2011−65340A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−214430(P2009−214430)
【出願日】平成21年9月16日(2009.9.16)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【出願人】(509260824)株式会社CXDネクスト (1)
【Fターム(参考)】