説明

変電自動化クライアント制御サービス試験装置及びその方法

【課題】変電自動化クライアント制御サービス試験装置及びその方法を提供する。
【解決手段】本発明によるクライアント及びサーバに接続する変電自動化クライアント制御サービス試験装置が変電自動化システムに含まれたクライアントの制御サービスを試験する方法は、入力された試験選択情報を用いてガイドを設定するステップと、ガイドに従いクライアントがサーバに制御選択通信サービス要求信号を送信すると、制御選択通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断するステップと、サーバがクライアントに送信する選択応答信号によりガイドを用いてクライアントがサーバに実行通信サービス要求信号を送信すると、実行通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断するステップと、サーバがクライアントに結果条件信号を送信すると、試験結果情報を生成するステップと、を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クライアント制御サービス試験装置に関するもので、より詳細には、変電自動化クライアント制御サービスを試験する変電自動化クライアント制御サービス試験装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
変電所自動化技術は、IEC61850の標準化で変電所の通信網及びシステムに関する国際規格が完成されていき、今までのIEC60870シリーズ、DNP、UCA2.0などの自動化プロトコルから経験した試行錯誤を、最新のコンピュータソフトウェアエンジニアリング技術を活用して克服し、今後持続的に開発されていくIT技術を容易に適用できるように設計された技術規格である。
【0003】
変電自動化国際技術標準がIEC61850として制定された後に、ヨーロッパを中心に多くのIED(Intelligent Electronic Device)が量産され、韓国では、2005年から行われている電力IT課題を通して154kV変電所に適用可能なIED試作品の開発ができた。
【0004】
IEDにIEC61850通信サービスを適用する場合、製造会社はIEC61850に定義されている通信サービスを規定に従ってIEDに適用したか否かを検証する適合性試験を通過しなくてはならない。すなわち、製造会社は、KEMAのような国際認証機関を介して、UCAの国際専門家グループ(International Users Group)により制定された14種のIEC61850通信サービス試験項目で構成された適合性認証を受けなければならない。
【0005】
しかし、変電自動化システムはIED単独で構成されるシステムではなく、クライアントとサーバとのネットワーク通信関係で構成されるシステムであるため、サーバの立場であるIEDに対する通信サービスの性能検証だけでなく、相手であるクライアント(上位運営システム)に対するIEC61850の通信サービス検証により完全な相互運用性(Interoperability)が保証できるようになる。しかし、変電自動化システムのクライアントは、比較的規格化が容易であるIEDとは異なって、ユーザの要求条件により機能変化が多い上位システムである場合は、規格化された適合性試験方法を適用するのに多くの制約条件が存在する。
【0006】
変電自動化クライアントの制御試験を行うためには、特化された試験方法と共にIEC61850制御機能が模擬できる仮想IEDと連携した試験装置を必要とするが、現在、特化された方法及び試験装置がない状況である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
こうした従来技術の問題点に鑑み、本発明は、IEC61850ベースの変電自動化クライアントの制御サービスを試験する変電自動化クライアント制御サービス試験装置及びその方法を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、IEC61850ベースのクライアントの立場から、IEDとの制御サービスに対する効果的な検証と試験を行う変電自動化クライアント制御サービス試験装置及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態によれば、クライアント及びサーバに接続し、変電自動化クライアントの制御サービスを試験する変電自動化クライアント制御サービス試験装置が提供される。
【0010】
本発明の一実施例によれば、クライアント及びサーバに接続し、変電自動化クライアントの制御サービスを試験する変電自動化クライアント制御サービス試験装置であって、上記クライアントが上記サーバに通信サービス要求信号を含んだ制御命令を送信するように上記クライアントを制御する制御部と、上記クライアントが上記サーバに送信する通信サービスの通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断する処理部と、上記サーバが上記クライアントに送信した通信信号により上記処理部で判断した結果を含む判断結果情報及び上記クライアントが上記サーバに上記通信信号に対して反応するクライアント反応情報のうちの1つ以上を含む試験結果情報を生成する生成部と、を含むことを特徴とする変電自動化クライアント制御サービス試験装置が提供される。
【0011】
また、上記処理部は、上記クライアントが上記サーバに送信する上記通信サービスの通信パケットをキャプチャするパケットキャプチャ部と、上記パケットキャプチャ部でキャプチャした情報を用いて、上記通信サービスの通信パケットがIEC61850規格であるか否かを判断する判断部と、を含む。
【0012】
また、上記生成部は、上記サーバが上記クライアントに拒絶信号を送信すると、上記サーバにエラー要求信号を送信し、上記サーバから受信したエラー情報を用いてエラー発生情報を生成する。
【0013】
また、上記通信サービスは、制御選択通信サービス、実行通信サービス、及びキャンセル通信サービスのうちの1つ以上を含む。
【0014】
また、上記変電自動化クライアント制御サービス試験装置は、入力された試験選択情報を用いてガイドを設定する設定部をさらに含む。
【0015】
また、上記制御部は、上記ガイドに従い上記クライアントが上記サーバに通信サービスを要求する制御命令を送信するように上記クライアントを制御する。
【0016】
また、上記変電自動化クライアント制御サービス試験装置は、上記通信信号に応じて上記試験結果情報及び上記エラー発生情報のうちの1つ以上を表示する表示部をさらに含む。
【0017】
本発明の他の実施形態によれば、クライアントに接続する変電自動化制御処理システムが提供される。
【0018】
本発明の一実施例によれば、クライアントに接続する変電自動化制御処理システムであって、上記クライアントから通信サービス要求信号を含んだ制御命令を受信すると、通信信号を上記クライアントに送信するサーバと、上記クライアントが上記サーバに送信する通信サービスの通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断し、上記通信信号により上記判断した結果及び上記クライアントが上記サーバに上記通信信号に対して反応するクライアント反応情報のうちの1つ以上を含む試験結果情報を生成する変電自動化クライアント制御サービス試験装置と、を含むことを特徴とする変電自動化制御処理システムが提供される。
【0019】
また、上記変電自動化制御処理システムは、上記サーバが上記クライアントから受信した制御命令を行って実行結果情報を出力するスイッチ装置をさらに含む。
【0020】
また、上記サーバは、上記スイッチ装置から提供する実行結果情報を用いて上記通信信号を生成する。
【0021】
また、上記変電自動化クライアント制御サービス試験装置は、上記サーバが上記クライアントに拒絶信号を送信すると、上記サーバにエラー要求信号を送信し、上記サーバから受信したエラー情報を用いてエラー発生情報を生成する。
【0022】
本発明のまた他の実施形態によれば、クライアント及びサーバに接続する変電自動化クライアント制御サービス試験装置が変電自動化システムに含まれたクライアント制御サービス試験方法が提供される。
【0023】
本発明の一実施例によれば、クライアント及びサーバに接続する変電自動化クライアント制御サービス試験装置が変電自動化システムに含まれたクライアント制御サービス試験方法であって、(a)入力された試験選択情報を用いてガイドを設定するステップと、(b)上記ガイドに従い上記クライアントが上記サーバに制御選択通信サービス要求信号を送信すると、制御選択通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断するステップと、(c)上記サーバが上記クライアントに送信する選択応答信号により、上記ガイドを用いて上記クライアントが上記サーバに実行通信サービス要求信号を送信すると、実行通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断するステップと、(d)上記サーバが上記クライアントに結果条件信号を送信すると、試験結果情報を生成するステップと、を含むことを特徴とする変電自動化クライアント制御サービス試験方法が提供される。
【0024】
また、上記試験結果情報は、上記クライアントが反応するクライアント反応情報及び判断結果情報のうちの1つ以上を含み、上記クライアント反応情報は、上記クライアントが上記サーバから受信した上記選択応答信号と結果条件信号のうちの1つ以上に対して上記クライアントが反応する情報を含み、上記判断結果情報は、上記制御選択通信パケット及び上記実行通信パケットのうちの1つ以上をIEC61850規格であるか否かを判断した結果を含む。
【0025】
また、上記変電自動化クライアント制御サービス試験方法は、上記(c)ステップの後に、上記サーバが上記クライアントに応答受諾信号を送信し、上記クライアントが上記サーバにキャンセル通信サービス要求信号を送信すると、キャンセル通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断するステップと、上記サーバが上記クライアントにキャンセル受諾信号を送信すると、上記制御選択通信サービス要求信号のキャンセル情報を生成し、上記試験結果情報を生成するステップをさらに含む。
【0026】
また、上記変電自動化クライアント制御サービス試験方法は、上記サーバが上記クライアントに応答受諾信号を送信し、上記クライアントが上記サーバにキャンセル通信サービス要求信号を送信すると、キャンセル通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断するステップの後に、上記サーバが上記クライアントにキャンセル拒絶信号を送信すると、前記サーバにエラー要求信号を送信し、上記サーバから受信したエラー情報を用いてエラー発生情報を生成するステップをさらに含む。
【0027】
また、上記結果条件信号は、上記サーバが通信サービス要求を受諾する情報を含んだ結果受諾信号及び上記サーバが通信サービス要求を拒絶する情報を含んだ結果拒絶信号を含む。
【0028】
また、上記(d)ステップは、上記サーバが上記クライアントに上記結果受諾信号を送信すると、上記結果受諾信号をキャプチャして上記クライアントの制御成功情報を生成するステップを含む。
【0029】
また、上記(d)ステップは、上記サーバが上記クライアントに上記結果拒絶信号を送信すると、上記結果拒絶信号をキャプチャして上記エラー情報を判断し、エラー発生情報を生成するステップを含む。
【0030】
また、上記(c)ステップは、上記選択応答信号が応答受諾信号であり、上記ガイドに従い上記クライアントが上記サーバに上記実行通信サービス要求信号を送信すると、上記実行通信サービス要求信号をキャプチャしてIEC61850規格であるか否かを判断するステップを含む。
【0031】
また、上記(c)ステップは、上記選択応答信号が応答拒絶信号であれば、上記サーバから受信したエラー情報を判断してエラー発生情報を生成するステップと、上記クライアントが上記サーバに反応するクライアント反応情報及び判断結果情報のうちの1つ以上を含む試験結果情報を生成するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0032】
本発明による変電自動化クライアント制御サービス試験装置及びその方法は、IEC61850ベースの変電自動化クライアントの制御サービスを試験できるという効果がある。
【0033】
また、本発明による変電自動化クライアント制御サービス試験装置及びその方法は、IEC61850ベースのクライアントの立場から、IEDとの制御サービスに対する効果的な検証と試験を行うことができるという効果がある。
【0034】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施例による変電自動化クライアント制御サービス試験装置を含む変電自動化制御処理システムを示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例による変電自動化クライアント制御サービス試験装置を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例による変電自動化制御処理システムのサーバを示す図面である。
【図4】本発明の一実施例による変電自動化クライアント制御サービス試験方法を示すフローチャートである。
【図5】IEC61850で規定するSBOwの制御フローを示す例示図である。
【図6】本発明の一実施例による、クライアントがSelectwithValues通信サービスをサーバに要求することを示す例示図である。
【図7】本発明の一実施例による、クライアントがOperate通信サービスをサーバに要求することを示す例示図である。
【図8】本発明の一実施例による、サーバがクライアントにCmdTerm(−)応答信号を送信することを示す例示図である。
【図9】本発明の一実施例による、サーバがクライアントにCmdTerm(+)応答信号を送信することを示す例示図である。
【図10】本発明の一実施例による、クライアントがキャンセル通信サービスをサーバに要求することを示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明は多様な変換を加えることができ、様々な実施例を有することができるため、本願では特定実施例を図面に例示し、詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるあらゆる変換、均等物及び代替物を含むものとして理解されるべきである。本発明を説明するに当たって、係る公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨をかえって不明にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0037】
「第1」、「第2」などのような序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するために用いられるに過ぎず、構成要素がそれらの用語により限定されるものではない。それらの用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的だけに用いられる。
【0038】
本願で用いた用語は、ただ特定の実施例を説明するために用いたものであって、本発明を限定するものではない。単数の表現は、文の中で明らかに表現しない限り、複数の表現を含む。本願において、「含む」または「有する」などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらを組合せたものの存在を指定するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品、またはこれらを組合せたものの存在または付加可能性を予め排除するものではないと理解しなくてはならない。
【0039】
以下、添付した図面を参照して本発明による変電自動化クライアント制御サービス試験装置及びその方法の好ましい実施例を詳細に説明し、本発明を説明するに当たって、図面番号に拘わらず同一かつ対応の構成要素については、同一の図面符号を付し、これに対する重複説明は省略する。
【0040】
図1は、本発明の一実施例による変電自動化クライアント制御サービス試験装置を含む変電自動化制御処理システムを示す構成図である。
【0041】
図1を参照すると、変電自動化制御処理システムはクライアント100、サーバ200、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300を含む。
【0042】
クライアント100はネットワーク網150を介してサーバ200及び変電自動化クライアント制御サービス試験装置300と接続する。クライアント100はサーバ200に通信サービス要求信号を含んだ制御命令を送信し、サーバ200から通信信号を受信すると、これに対応する反応信号を送信する。
【0043】
サーバ200はクライアント100及び変電自動化クライアント制御サービス試験装置300とネットワーク網150を介して接続する。サーバ200はクライアント100から制御命令を受信すると、制御命令に対する動作を行い、その結果に対する通信信号を生成してクライアント100に送信する。また、サーバ200は変電自動化クライアント制御サービス試験装置300からエラー要求信号を受信すると、エラー情報を変電自動化クライアント制御サービス試験装置300に送信する。サーバ200は仮想の知能型電子装置(Intelligent Electronic Device:IED)であってもよい。以下、サーバ200を仮想IED200と称する。
【0044】
変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、クライアント100及び仮想IED200とネットワーク網150を介して接続する。変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、IEC61850ベースでクライアント100の制御サービスを試験する装置である。変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、クライアント100が行う動作を監視してクライアント100の制御サービスを試験する。すなわち、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、クライアント100が仮想IED200に送信する通信サービスの通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断する。変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、仮想IED200がクライアント100に送信する通信信号から判断した結果とクライアント反応情報とを含む試験結果情報を生成する。図2を参照して変電自動化クライアント制御サービス試験装置300を詳細に説明する。
【0045】
図2は、本発明の一実施例による変電自動化クライアント制御サービス試験装置を示すブロック図である。
【0046】
図2を参照すると、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、通信部310、入力部320、設定部330、制御部340、処理部350、生成部360、表示部370、及び格納部380を含む。
【0047】
通信部310はクライアント100と仮想IED200に接続して、変電自動化クライアントの制御サービスを試験するために必要とされるデータを送受信する。例えば、通信部310は仮想IED200からエラー情報を受信することができる。また、通信部310はクライアント100を制御するためにクライアント100に動作信号を送信することができる。
【0048】
入力部320は、ユーザからの数字または文字のような各種データが入力されるための手段であり、ユーザインターフェース(User Interface)である。入力部320には変電自動化クライアントの制御サービスを試験するために必要とされるデータがユーザから入力される。すなわち、入力部320にはユーザから試験選択情報が入力される。このとき、試験選択情報は、複数のクライアント制御試験のうちのユーザが選択したクライアント100の制御試験を示す。入力部320は、例えばキーボード、マウス、ジョイスティックなどで構成されてもよい。
【0049】
設定部330は、ユーザから入力部320を介して入力された試験選択情報を用いてガイドを設定する。すなわち、設定部330は試験選択情報を用いてユーザが選択したクライアント100の制御試験を判断し、制御試験に対してクライアント100の制御サービスを試験するために制御試験に応じて試験順序及び制御命令を含むガイドを設定する。
【0050】
制御部340は、変電自動化クライアント100の制御サービスを試験するために変電自動化クライアント制御サービス試験装置300の構成要素を制御する。すなわち、制御部340は通信部310、入力部320、設定部330、処理部350、生成部360、表示部370、及び格納部380の動作を制御する。
【0051】
また、制御部340は、変電自動化クライアント100の制御サービスを試験するためにクライアント100を制御する。すなわち、制御部340は、クライアント100が仮想IED200へガイドに従い通信サービスを要求する制御命令を送信するようにクライアント100を制御することができる。
【0052】
処理部350は、クライアント100が仮想IED200に送信する通信サービスの通信パケットを用いてIEC61850規格に従って設定されているか否かを判断する。このために処理部350はパケットキャプチャ部353及び判断部355を含む。
【0053】
パケットキャプチャ部353は、クライアント100が仮想IED200に送信する通信サービスの通信パケットをキャプチャする。また、パケットキャプチャ部353は、仮想IED200がクライアント100に結果受諾信号を送信すると、結果受諾信号をキャプチャすることができる。
【0054】
判断部355は、パケットキャプチャ部353でキャプチャした情報を用いて通信サービスの通信パケットがIEC61850規格に従って設定されているか否かを判断する。このとき、判断部355は判断結果情報を生成することができる。また、判断部355は結果受諾信号をキャプチャした情報を用いてクライアント100が制御サービスに対する試験を成功に完了したことを示すクライアント100の制御成功情報を生成することができる。
【0055】
生成部360は、仮想IED200がクライアント100へ送信した通信信号に応じて試験結果情報を生成する。言い換えれば、生成部360は、通信信号が受諾信号であれば、クライアント100が反応する情報を示すクライアント反応情報及び判断結果情報のうちの1つ以上を含む試験結果情報を生成する。このとき、クライアント反応情報はクライアント100が仮想IED200から受信した選択応答信号と結果条件信号のうちの1つ以上に対してクライアント100が反応する情報を含み、判断結果情報は制御選択通信パケット及び実行パケットのうちの1つ以上に対してIEC61850規格に従うか否かを判断した結果(すなわち、判断部355で判断した結果)を含む。
【0056】
一方、生成部360は通信信号が拒絶信号であれば、クライアント反応情報、判断結果、及びエラー発生情報を用いて試験結果情報を生成する。
【0057】
また、生成部360は、仮想IED200がクライアント100に拒絶信号を送信すると、仮想IED200にエラー情報を要求する。生成部360は通信部310を介して受信したエラー情報を用いてエラー発生情報を生成する。そして、生成部360は、仮想IED200がクライアント100にキャンセル受諾信号を送信すると、制御選択通信サービス要求信号がキャンセルされたことをユーザに知らせるためにキャンセル情報を生成する。
【0058】
表示部370は、生成部360で生成した試験結果情報及びエラー発生情報を表示する。このようにエラー発生情報を表示部370に表示するため、ユーザは表示部370に表示されたエラー発生情報を確認してエラーを解決することができる。また、表示部370は、仮想IED200から制御命令がキャンセルされたことをユーザに知らせるために、生成部360から生成されたキャンセル情報を表示する。
【0059】
表示部370は、通信部310、入力部320、設定部330、制御部340、処理部350、生成部360、及び格納部380で行われる過程を表示することができる。このとき、表示部370は、陰極線管、液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)、有機発光装置(Organic Light Emitting Display:OLED)、電気泳動表示装置(Electrophoretic Display:EPD)、及びプラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel:PDP)のようなディスプレイ装置であってもよい。また、表示部370は、タッチスクリーンなどを用いて入力部320と一体型に実現することができる。
【0060】
格納部380は、変電自動化クライアント100の制御サービスを試験するために必要とされるデータ及び変電自動化クライアント制御サービス試験装置300の構成要素から生成されたデータを格納する。すなわち、格納部380は、通信部310から受信したエラー情報や、設定部330で設定したガイドを格納することができる。また、格納部380は、処理部350で生成した制御成功情報や、生成部360で生成した試験結果情報、エラー発生情報を格納することができる。
【0061】
さらに、格納部380は、通信部310、設定部330、制御部340、処理部350、生成部360、及び表示部370の要求に応じて必要とされるデータを提供する。例えば、格納部380は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及びフラッシュメモリ(Flash memory)などから構成可能である。
【0062】
図3は、本発明の一実施例による変電自動化クライアント制御サービス試験方法のためのサーバを示す図面である。
【0063】
仮想IED200は、クライアント100の制御サービスを試験するために、クライアント100の制御命令を行うことができる装置が必要である。すなわち、スイッチ装置250は、仮想IED200から提供されるクライアント100の制御命令を行って実行結果情報を生成する。
【0064】
仮想IED200は、図3に示すように、クライアント100から実行通信サービス(すなわち、Operate命令)を受信する。スイッチ装置250は、仮想IED200からOperate命令が提供されると、スイッチ状態に関するフィードバックをすることができる。スイッチ装置250は、RemoteとLocalから選択でき、Remoteである場合は、クライアント100からOperate命令を受信すると、スイッチ状態を自動に変換し、Localである場合は、ユーザがスイッチ状態の[10]、[01]、[00]、[11]の中から1つを選択してスイッチ状態を維持し続けるようにする。ここで、[10]はスイッチ状態がオン(ON)であり、[01]はスイッチ状態がオフ(Off)であり、[00]はスイッチ状態が中間(Interim)状態であり、[11]はスイッチ状態が悪い(Bad)状態である。スイッチ装置250は、制御命令を行って実行結果情報を生成し、仮想IED200へ提供する。仮想IED200は、実行結果情報を用いて通信信号を生成する。例えば、仮想IED200は、スイッチ装置250がRemoteである場合には実行結果情報を用いて結果受諾信号を生成し、スイッチ装置250がLocalである場合には実行結果情報を用いて結果拒絶信号を生成する。
【0065】
若し、スイッチ装置250がOperate命令を行ううちにエラーが発生すると、エラー情報を含む実行結果情報を生成する。仮想IED200は実行結果情報を用いてエラー情報を抽出し、エラー情報を含む結果拒絶信号を生成する。仮想IED200は、生成した結果拒絶信号をクライアント100に送信する。
【0066】
ここでは、仮想IED200とスイッチ装置250を分離して説明したが、これに限定されず、仮想IED200の内部にスイッチ装置250が構成されていて仮想IED200から受信する制御命令を行うこともできる。
【0067】
図4は、本発明の一実施例による変電自動化クライアント制御サービス試験方法を示すフローチャートである。
【0068】
図4に示された変電自動化クライアント制御サービス試験方法を説明する前に、クライアント100が仮想IED200に送信できる制御命令は大きく4種に分けられ、再び、IEDのフィードバックの可否により2種に区分されることを説明する。
【0069】
第1に、フィードバックのない一般的なクライアント100の制御命令は、直接制御DOと選択後制御SBOで構成される。DOは、一般的に変電所において、電灯負荷などの比較的重要度が低くて、制御対象の多い場合に適用され、遮断機などの電力設備にはSBO制御が適用される。IEC61850ベースのクライアント100は、規格で定義される制御オブジェクトを選択する際に、または制御命令を実行する際に1つの値でなくて、多数の属性からなる制御オブジェクトを利用しなくてはならない。制御オブジェクトは、CtlVal(制御値)、Origin(制御種類、名前)、CtlNum(制御回数)、T(制御時間)、Test(制御モード)、Check(インターロックと時刻同期)の6種の属性からなり、このようにIEC61850の制御はデータ単位でなくて、オブジェクト単位で行われる。
【0070】
クライアント100とIEDとの間に行われる制御過程に使用されるACSI(Abstract Communication Service Interface)には、GetDataValues、Select、Operate、cancelがある。
【0071】
第2に、既存の直接及び選択後制御方式の制御要求を受けたIEDが、一定時間が過ぎた後に制御対象設備の状態を監視してフィードバックの内容をリポートして送信する保安の強化された制御方式であるDOwとSBOwがある。クライアント100が、保安の強化された制御オブジェクトを選択する場合、SBOは読み取り(Read)に行うが、SBOwは書き込み(Write)命令であるSelectwithValues ACSIを用いる。
【0072】
図4では、保安の強化されたSBOw制御サービスがDO、DOw、SBOの内容を含むので、図5に示すように、IEC61850で規定するSBOw制御フローを中心にクライアント100のSBOw試験方法と試験装置の実現について説明する。
【0073】
図4を参照すると、ステップS411では、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300が試験選択情報を用いてガイドを設定する。変電自動化クライアント制御サービス試験装置300の入力部320には、ユーザにより複数のクライアント制御試験から選択されたクライアント制御試験を含む試験選択情報が入力される。設定部330は、試験選択情報を判断し、これに該当するクライアント制御試験の順序及び制御命令を含むガイドを設定する。そして、表示部370は、ユーザが入力した試験選択情報を表示することができる。
【0074】
ここで、クライアント制御試験は、クライアント100が仮想IED200にenhanced SBOのSelectwithValues(Test Not Ok)を要求し仮想IED200の応答に対する反応テスト、クライアント100が仮想IED200にenhanced SBOを要求し仮想IED200の応答に対する反応テスト、クライアント100が仮想IED200にenhanced SBOを要求し仮想IED200の否定応答に対する反応テスト、クライアント100が仮想IED200にenhanced SBOのCancelを要求し仮想IED200の応答に対する反応テスト、クライアント100が仮想IED200にeSBO(Test mode)を要求する要求テスト、クライアント100が仮想IED200にeSBOのCheck conditionを要求する要求テスト、クライアント100が仮想IED200にunselectedのeSBOに制御命令を要求し仮想IED200の否定応答に対する反応テスト、クライアント100が仮想IED200(mode=blocked)にSelectwithValuesを要求し仮想IED200の否定応答に対する反応テスト、クライアント100が仮想IED200(locked=True)にSelectwithValuesを要求し仮想IED200の否定応答に対する反応テストのうちの1つ以上を含むことができる。
【0075】
ステップS413で、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、クライアント100が仮想IED200に制御選択通信サービス要求信号を送信すると、ステップS415で、制御選択通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断する。言い換えれば、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300の制御部340は、ガイドに従って、クライアント100が仮想IED200にSelectwithValues通信サービス要求信号を送信することを判断し、パケットキャプチャ部353は、SelectwithValues通信パケットをキャプチャする。判断部355は、パケットキャプチャ部353でキャプチャした情報を用いてIEC61850規格であるか否かを判断する。このように、SelectwithValues通信パケットをキャプチャすることをACSIで表現した実施例を図6に示す。
【0076】
ステップS417で、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、仮想IED200がクライアント100に送信した選択応答信号を判断する。変電自動化クライアント制御サービス試験装置300の制御部340は、仮想IED200からクライアント100に送信する選択応答信号が応答受諾信号であるか否かを判断する。
【0077】
ステップS419で、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、選択応答信号が応答受諾信号でなければエラー発生情報を生成して表示する。変電自動化クライアント制御サービス試験装置300の生成部360は、選択応答信号が応答拒絶信号であれば仮想IED200がクライアント100に送信したエラー情報を判断してエラー発生情報を生成する。そして、表示部370はユーザがエラーを確認できるようにエラー発生情報を表示する。以後、生成部360は、処理部350で判断した結果及びクライアント反応情報を含む試験結果情報を生成することができる。
【0078】
ステップS421で、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、選択応答信号が応答受諾信号であり、クライアント100が実行通信サービス要求信号を送信すると、ステップS423で、実行通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断する。変電自動化クライアント制御サービス試験装置300の制御部340は、選択応答信号が応答受諾信号であれば、ガイドに従いクライアント100が仮想IED200に実行通信サービス要求信号を送信するように制御する。そして、処理部350は、実行通信パケットを用いてIEC61850規格に従って設定されているかを判断する。すなわち、パケットキャプチャ部353はOperate通信パケットをキャプチャし、判断部355はパケットキャプチャ部353でキャプチャした情報を用いてIEC61850規格であるか否かを判断する。このようにOperate通信パケットをキャプチャすることをACSIで表現した実施例を図7に示す。
【0079】
ステップS425で、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、仮想IED200がクライアント100に送信した結果条件信号が結果受諾信号であるかを判断する。
【0080】
ステップS427で、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、結果条件信号が結果受諾信号でなければエラー発生情報を生成して表示する。仮想IED200は否定の応答を送信する場合、結果LastAPPLErrorを含む結果拒絶信号(CmdTerm(−))をクライアント100に送信する。そして、パケットキャプチャ部353は結果拒絶信号(CmdTerm(−))をキャプチャし、判断部355はキャプチャした情報を用いてエラー情報を判断する。このように結果拒絶信号(CmdTerm(−))をキャプチャすることをACSIで表現した実施例を図8に示す。生成部360はエラー情報を用いてエラー発生情報を生成し、表示部370はエラー発生情報を表示する。
【0081】
ステップS429で、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、結果条件信号が結果受諾信号であれば制御成功情報を生成して表示する。すなわち、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300のパケットキャプチャ部353は、仮想IED200がクライアント100に送信する結果受諾信号(CmdTerm(+))をキャプチャし、判断部355はこれを用いてクライアント100の制御試験を成功に完了したことを示す制御成功情報を生成する。このように結果受諾信号(CmdTerm(+))をキャプチャすることをACSIで表現した実施例を図9に示す。
【0082】
そして、ユーザに、成功にクライアント100の制御試験を行ったことを知らせるために表示部370は制御成功情報を表示する。
ステップS431で、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、クライアント反応情報及び判断結果情報を用いて試験結果情報を生成する。変電自動化クライアント制御サービス試験装置300の生成部360は、クライアント100が反応する情報を示すクライアント反応情報及び判断結果情報のうちの1つ以上を含む試験結果情報を生成する。
【0083】
変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、ステップS435で、選択応答信号が応答受諾信号であれば、ガイドに従ってクライアント100のキャンセル通信サービス要求信号を仮想IED200に送信し、ステップS437で、キャンセル通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断する。すなわち、処理部350のパケットキャプチャ部353はキャンセル通信パケットをキャプチャし、判断部355はキャンセル通信パケットをキャプチャした情報を用いてIEC61850規格に従って設定されているかを判断する。このようにキャンセル通信パケットをキャプチャすることをACSIで表現した実施例を図10に示す。
【0084】
ステップS439で、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、仮想IED200からクライアント100に送信されたキャンセル信号が、仮想IED200で受諾する意味を含むキャンセル受諾信号であるか否かを判断する。
【0085】
ステップS441で、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、キャンセル信号がキャンセル受諾信号でなければ、エラー発生情報を生成して表示する。生成部360は、キャンセル信号がキャンセル拒絶信号であれば、仮想IED200からクライアント100に送信されたエラー情報を用いてエラー発生情報を生成する。表示部370はエラー発生情報を表示する。そして、生成部360は、判断部355の判断により生成された判断結果情報及びクライアント反応情報を用いて試験結果情報を生成する。
【0086】
ステップS443で、変電自動化クライアント制御サービス試験装置300は、キャンセル信号がキャンセル受諾信号であれば、キャンセル情報を生成して表示する。変電自動化クライアント制御サービス試験装置300の生成部360は、キャンセル信号がキャンセル受諾信号であれば、仮想IED200の制御選択通信サービス要求信号のキャンセルをユーザに知らせるためにキャンセル情報を生成する。そして、表示部370はキャンセル情報を表示する。さらに、生成部360は判断結果情報及びクライアント反応情報を用いて試験結果情報を生成する。このとき、生成部360はキャンセル情報を含む試験結果情報を生成することができる。
【0087】
本発明の実施例による変電自動化クライアント制御サービス試験方法は、多様なコンピュータ手段により実行できるプログラム命令形態で実現されてコンピュータ読取可能な媒体に記録されることができる。コンピュータ読取可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。
【0088】
コンピュータ読取可能な媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特別に設計され構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)、及び磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロッピー(登録商標)(floppy disk)のような磁気−光媒体(magneto−optical media)、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が挙げられる。また、上述した媒体は、プログラム命令、データ構造などを指定する信号を送信する搬送波を含む光または金属線、導波管などの伝送媒体であってもよい。プログラム命令の例は、コンパイラにより作られるような機械語コードだけでなく、インタープリタなどを用いてコンピュータにより実行できる高級言語コードも含むことができる。
【0089】
上述したハードウェア装置は、本発明の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールで作動するように構成されることができ、その逆も同様である。
【0090】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、様々な変更または改良を加えることが可能であることは当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0091】
100 クライアント
200 サーバ
250 スイッチ装置
300 変電自動化クライアント制御サービス試験装置
330 設定部
340 制御部
350 処理部
353 パケットキャプチャ部
355 判断部
360 生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント及びサーバに接続し、変電自動化クライアントの制御サービスを試験する変電自動化クライアント制御サービス試験装置であって、
前記クライアントが前記サーバに通信サービス要求信号を含んだ制御命令を送信するように前記クライアントを制御する制御部と、
前記クライアントが前記サーバに送信する通信サービスの通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断する処理部と、
前記サーバが前記クライアントに送信した通信信号に応じて前記処理部で判断した結果を含む判断結果情報及び前記クライアントが前記サーバに前記通信信号に対して反応するクライアント反応情報のうちの1つ以上を含む試験結果情報を生成する生成部と、
を含むことを特徴とする変電自動化クライアント制御サービス試験装置。
【請求項2】
前記処理部は、
前記クライアントが前記サーバに送信する前記通信サービスの通信パケットをキャプチャするパケットキャプチャ部と、
前記パケットキャプチャ部でキャプチャした情報を用いて、前記通信サービスの通信パケットがIEC61850規格であるか否かを判断する判断部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験装置。
【請求項3】
前記生成部は、
前記サーバが前記クライアントに拒絶信号を送信すると、前記サーバにエラー要求信号を送信し、前記サーバから受信したエラー情報を用いてエラー発生情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験装置。
【請求項4】
前記通信サービスは、制御選択通信サービス、実行通信サービス、及びキャンセル通信サービスのうちの1つ以上を含むことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験装置。
【請求項5】
入力された試験選択情報を用いてガイドを設定する設定部をさらに含むことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記ガイドに従い前記クライアントが前記サーバに通信サービスを要求する制御命令を送信するように、前記クライアントを制御することを特徴とする請求項5に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験装置。
【請求項7】
前記通信信号に応じて前記試験結果情報及び前記エラー発生情報のうちの1つ以上を表示する表示部をさらに含むことを特徴とする請求項3から6の何れか1項に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験装置。
【請求項8】
クライアントに接続する変電自動化制御処理システムであって、
前記クライアントから通信サービス要求信号を含んだ制御命令を受信すると、通信信号を前記クライアントに送信するサーバと、
前記クライアントが前記サーバに送信する通信サービスの通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断し、前記通信信号に応じて前記判断結果及び前記クライアントが前記サーバに前記通信信号に対して反応するクライアント反応情報のうちの1つ以上を含む試験結果情報を生成する変電自動化クライアント制御サービス試験装置と、
を含むことを特徴とする変電自動化制御処理システム。
【請求項9】
前記サーバが前記クライアントから受信した制御命令を行って実行結果情報を出力するスイッチ装置をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の変電自動化制御処理システム。
【請求項10】
前記サーバは、前記スイッチ装置から提供される実行結果情報を用いて前記通信信号を生成することを特徴とする請求項9に記載の変電自動化制御処理システム。
【請求項11】
前記変電自動化クライアント制御サービス試験装置は、
前記サーバが前記クライアントに拒絶信号を送信すると、前記サーバにエラー要求信号を送信し、前記サーバから受信したエラー情報を用いてエラー発生情報を生成することを特徴とする請求項10に記載の変電自動化制御処理システム。
【請求項12】
クライアント及びサーバに接続する変電自動化クライアント制御サービス試験装置が変電自動化システムに含まれたクライアントの制御サービスを試験する方法であって、
(a)入力された試験選択情報を用いてガイドを設定するステップと、
(b)前記ガイドに従い前記クライアントが前記サーバに制御選択通信サービス要求信号を送信すると、制御選択通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断するステップと、
(c)前記サーバが前記クライアントに送信する選択応答信号に応じて前記ガイドを用いて前記クライアントが前記サーバに実行通信サービス要求信号を送信すると、実行通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断するステップと、
(d)前記サーバが前記クライアントに結果条件信号を送信すると試験結果情報を生成するステップと、を含むことを特徴とする変電自動化クライアント制御サービス試験方法。
【請求項13】
前記試験結果情報は、
前記クライアントが反応するクライアント反応情報及び判断結果情報のうちの1つ以上を含み、
前記クライアント反応情報は、前記クライアントが前記サーバから受信した前記選択応答信号と前記結果条件信号のうちの1つ以上に対して前記クライアントが反応する情報を含み、前記判断結果情報は、前記制御選択通信パケット及び前記実行通信パケットのうちの1つ以上をIEC61850規格であるか否かを判断した結果を含むことを特徴とする請求項12に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験方法。
【請求項14】
前記(c)ステップの後に、
前記サーバが前記クライアントに応答受諾信号を送信し、前記クライアントが前記サーバにキャンセル通信サービス要求信号を送信すると、キャンセル通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断するステップと、
前記サーバが前記クライアントにキャンセル受諾信号を送信すると、前記制御選択通信サービス要求信号のキャンセル情報を生成し、前記試験結果情報を生成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項12または13に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験方法。
【請求項15】
前記サーバが前記クライアントに応答受諾信号を送信し、前記クライアントが前記サーバに前記キャンセル通信サービス要求信号を送信すると、前記キャンセル通信パケットを用いてIEC61850規格であるか否かを判断するステップの後に、
前記サーバが前記クライアントにキャンセル拒絶信号を送信すると、前記サーバにエラー要求信号を送信し、前記サーバから受信したエラー情報を用いてエラー発生情報を生成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験方法。
【請求項16】
前記結果条件信号は、
前記サーバが通信サービス要求を受諾する情報を含んだ結果受諾信号、及び前記サーバが通信サービス要求を拒絶する情報を含んだ結果拒絶信号を含むことを特徴とする請求項12から15の何れか1項に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験方法。
【請求項17】
前記(d)ステップは、
前記サーバが前記クライアントに前記結果受諾信号を送信すると、前記結果受諾信号をキャプチャして前記クライアントの制御成功情報を生成するステップを含むことを特徴とする請求項16に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験方法。
【請求項18】
前記(d)ステップは、
前記サーバが前記クライアントに前記結果拒絶信号を送信すると、前記結果拒絶信号をキャプチャしてエラー情報を判断し、エラー発生情報を生成するステップを含むことを特徴とする請求項16に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験方法。
【請求項19】
前記(c)ステップは、
前記選択応答信号が応答受諾信号であり、前記ガイドに従い前記クライアントが前記サーバに前記実行通信サービス要求信号を送信すると、前記実行通信サービス要求信号をキャプチャしてIEC61850規格であるか否かを判断するステップを含むことを特徴とする請求項12から18の何れか1項に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験方法。
【請求項20】
前記(c)ステップは、
前記選択応答信号が応答拒絶信号であれば、前記サーバにエラー要求信号を送信し、前記サーバから受信したエラー情報を判断してエラー発生情報を生成するステップと、
前記クライアントが前記サーバに反応するクライアント反応情報及び判断結果情報のうちの1つ以上を含む試験結果情報を生成するステップと、を含むことを特徴とする請求項12から18の何れか1項に記載の変電自動化クライアント制御サービス試験方法。
【請求項21】
請求項12から18の何れか1項に記載の方法により変電自動化クライアント制御サービス試験装置で実行可能な命令語が実現され、変電自動化クライアント制御サービス試験装置により読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−76601(P2011−76601A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−213437(P2010−213437)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(510255336)コリア エレクトリック パワー コーポレイション (4)
【Fターム(参考)】