説明

外壁パネルの取付構造

【課題】溶接を行わずに、少ない部材数でパネルを躯体へ取付けできる外壁パネルの取付構造を提供し、施工性の向上、施工・部材コストの低減を図る。
【解決手段】水平片21aがパネル下端面27aを載置し、後部立ち上がり片21bが躯体に固定され、後部立ち上がり片21bの上端がパネル裏面27bから垂直に突出する突出片21cとなるZ型鋼材21と、立ち上がり部がパネル裏面27bに当接し、下側水平片がパネル裏面から垂直に突出する突出片となり、上側水平片が躯体に固定されるC型鋼材と、パネル裏面27bとで突出片21cを挟持するく字状係止部25aを一端に有する取付金具25とを具備し、パネル裏面27bの下側と上側とのそれぞれに取付金具25を螺着することでパネル裏面27bとく字状係止部25aとで突出片21cを挟持してパネル27をZ型鋼材21及びC型鋼材を介して躯体に取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、押出成形セメント板やALCを用いた外壁パネルの取付構造に関し、特に、下地と金具を軽量化し、パネル取付時の溶接作業を不要にする改良技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
押出成形セメント板や軽量気泡コンクリートを用いた外壁の場合、躯体に下地鋼材を取り付け、パネルに取り付けられたZクリップを下地に係合させることによりパネルを取り付ける。例えば、押出成形セメント板を建築物の躯体に取り付ける場合、図9に示すように、梁1にピースアングル3を取り付け、このピースアングル3に通しアングル5を取り付け、押出成形セメント板7の四隅に取り付けられたZクリップ9により通しアングル5を挟持する。そして上側のZクリップ9を上側の通しアングル5に溶接していた。また、押出成形セメント板7の重量は、下側の通しアングル5によって受けられていた。なお、図中、11は、開口補強鋼材を示す。
【0003】
【特許文献1】特開2000−87483号公報
【特許文献2】実公平8−4486号公報
【特許文献3】実公平8−4487号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
押出成形セメント板などのパネルを上記のZクリップにより取り付けた場合、上側のZクリップは、階層間変位により建物が変位した場合に回転して下地から外れる可能性がある。Zクリップが下地から外れた場合には、パネル脱落などの重大な事故につながる恐れがあるため、上側のZクリップは、上側の通しアングルに溶接する必要があった。
そこで、特許文献1には、外壁パネルをZクリップの代わりに、下地鋼材のリップ部に係合する取付金具を用いて回転を防止し、溶接を不要とする構造が記載されている。この取付構造では、パネルの下側がリップ部を有する鋼材(以下「C型鋼材」という)となっている。しかしながら、押出成形セメント板などの外壁パネルを取り付ける場合には、パネル取付金具のみでパネルの重量を受けるのではなく、重量受けをパネル下部側に設けてパネルの重量を受けている。このため、この構造では、C型鋼材に加え、パネルの重量を受ける支持板を別に取り付けなければならず、必要となる資材が多くなるため、施工性が低下し、コストアップとなることが避けられない。
また、特許文献2、特許文献3には、Zクリップの回転を防止する金具が記載されている。特許文献2では、Zクリップ本体に、Zクリップとほぼ同形状の穴空き平面部と、この穴空き平面部の一方から突出した挟持舌片を持つ補助部材を組み合わせて金具の回転を防止する留付金具が記載されている。特許文献3には、Zクリップの長さ方向に沿う一方の側縁から腕部材を突出させ、この腕部材の先端部を折り曲げて回転を防止する留付金具が記載されている。これら金具の場合には、溶接なしで回転を防止することができるものの、左右のZクリップによって挟持舌片や腕部材の位置が変わるため、それぞれ2種類の金具を用意する必要がある。このため、金具がコストアップになっていた。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、溶接を行わずに、少ない部材数でパネルを躯体へ取付けできる外壁パネルの取付構造を提供し、もって、施工性の向上、施工・部材コストの低減を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明に係る請求項1記載の外壁パネルの取付構造は、水平片がパネル下端面を載置し、後部立ち上がり片が躯体に固定され、該後部立ち上がり片の上端がパネル裏面から垂直に突出する突出片となるZ型鋼材と、
立ち上がり部がパネル裏面に当接し、下側水平片がパネル裏面から垂直に突出する突出片となり、上側水平片が躯体に固定されるC型鋼材と、
前記パネル裏面とで前記突出片を挟持するく字状係止部を一端に有する取付金具と、を具備し、
前記パネル裏面の下側と上側とのそれぞれに前記取付金具の他端を螺着することで前記パネル裏面と前記く字状係止部とで前記突出片を挟持してパネルを前記Z型鋼材及び前記C型鋼材を介して前記躯体に取り付けることを特徴とする。
【0006】
この外壁パネルの取付構造では、Z型鋼材を用いることにより、従来のL型アングルを用いる場合に比べて鋼材の厚みを薄くすることができる。したがって下地の軽量化ができるとともに、重量受けが一体になっていることから下地金具の数量を低減できる。これに加え、取付金具の溶接も不要となるので、施工の効率化とコスト低減とが可能となる。
【0007】
請求項2記載の外壁パネルの取付構造は、下端部のパネルは、下側が基礎部に取り付けられたL型アングルと、該L型アングルに取り付けられた前記Z型鋼材と、上側が梁の下側フランジに取り付けられた前記C型鋼材に、
中間部のパネルは、下側が梁の上側フランジに取り付けられたL型アングルと、該L型アングルに取り付けられた前記Z型鋼材と、上側が梁の下側フランジに取り付けられた前記C型鋼材に、
上端部のパネルは、下側が梁の上側フランジに取り付けられたL型アングルと、該L型アングルに取り付けられた前記Z型鋼材と、上側がパラペット側面に取り付けられたL型アングルと、該L型アングルに取り付けられた前記C型鋼材に、
それぞれ前記取付金具によって取り付けられたことを特徴とする。
【0008】
この外壁パネルの取付構造では、下端部のパネルと、中間部のパネルと、上端部のパネルとのそれぞれが、Z型鋼材、C型鋼材及び取付金具によって躯体へ取り付けられ、中間部のパネルが任意の数で取り付けられることにより、躯体外壁の任意の高さ方向が、軽量かつ少ない下地で、溶接を不要にして、低コストで効率的に施工可能となる。
【0009】
請求項3記載の外壁パネルの取付構造は、前記パネル下端面と、前記Z型鋼材の前記水平片との間に、硬質パッキンが挟入されたことを特徴とする。
【0010】
この外壁パネルの取付構造では、硬質パッキンが挟入されることでZ型鋼材とパネル下端面との間に間隙が形成され、この間隙によって、Z型鋼材の水平片と立ち上がり部との間のRが干渉しなくなり、Z型鋼材の立ち上がり部がパネル裏面に密着可能となる。
【0011】
請求項4記載の外壁パネルの取付構造は、水平部が前記パネル下端面と前記Z型鋼材の前記水平片との間に挟入されるとともに、該水平部の前端に垂下部、該水平部の後端に起立部が折曲された断面Z字状の水切りプレートを備えたことを特徴とする。
【0012】
この外壁パネルの取付構造では、上下方向に延在するパネル中空部に、外部から雨水が浸入した場合であっても、横目地に設けられた水切りプレートの水平部によって、屋内側への漏水が阻止される。すなわち、水平部へ落下した雨水は、起立部によって屋内側への浸入が阻止され、垂下部に導かれて下端部のパネル中空部へと排水される。
【0013】
請求項5記載の外壁パネルの取付構造は、前記水切りプレートの前記垂下部の前面にバックアップ材が貼着され、該バックアップ材の上端が前記硬質パッキンの厚み分、前記水平部から上方へ突出したことを特徴とする。
【0014】
この外壁パネルの取付構造では、バックアップ材の上端が硬質パッキンの厚み分、水平部から上方へ突出することで、硬質パッキンに下端が載置されたパネルと、Z型鋼材の水平片との間隙がバックアップ材によって確実に塞がれる。これにより、横目地において高品質なシーリング施工が可能となる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る外壁パネルの取付構造によれば、パネル裏面の下側と上側とのそれぞれに取付金具を螺着することでパネル裏面とく字状係止部とで突出片を挟持してパネルを、Z型鋼材及びC型鋼材を介して躯体に取り付けるので、従来のL型アングルを用いる場合に比べて鋼材の厚みを薄くすることができる。したがって、リブにより補強されるく字状係止部を備えた取付金具による金具の軽量化と、下地鋼材であるZ型鋼材、C型鋼材との組み合わせによる軽量化により、外壁構造全体としてコスト低減を図ることが可能となる。また、Z型鋼材、C型鋼材は、重量受けと取付金具用の係止部(突出片)とが一体になっているので、下地金具の数量を低減することができる。さらに、取付金具の溶接が不要となるので、施工の効率化と施工コストの低減が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る外壁パネルの取付構造の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る取付構造による下端部のパネルと基礎部との縦断面図、図2は本発明に係る取付構造による横目地部の縦断面図、図3は図2の横断面図、図4は本発明に係る取付構造による上端部のパネルの縦断面図である。
本実施の形態による外壁パネルの取付構造は、Z型鋼材21と、C型鋼材23と、取付金具25とを主要な構成部材として有する。
【0017】
Z型鋼材21は、図1に示すように、水平片21aが押出成形セメント板(以下単に「パネル」という)27の下端面27aを載置し、後部立ち上がり片21bが躯体に固定され、後部立ち上がり片21bの上端がパネル裏面27bから垂直に突出する突出片21cとなる。
【0018】
C型鋼材23は、図2に示すように、立ち上がり部23aがパネル裏面27bに当接し、下側水平片がパネル裏面27bから垂直に突出する突出片23bとなり、上側水平片23cが躯体に固定される。なお、このC型鋼材23は、使用位置によって、上側水平片23cが下側となる姿勢でも取付けられる。
【0019】
取付金具25は、パネル裏面27bとで突出片21c、突出片23bを挟持するく字状係止部25aを一端に有する。取付金具25は、図3に示すように、く字状係止部25aに補強リブ25bが設けられることで、金具の軽量化が図られている。取付金具25は、パネル裏面27bから中空部27cに貫通する穴があけられ、中空部27cに挿入されたナット29と裏面側からボルト31により取り付けられる。
【0020】
パネル27の取り付け時には、取付金具25を仮止め状態にしておき、パネル27の取り付け位置で取付金具25のく字状係止部25aをZ型鋼材21の突出片21c、或るいはC型鋼材23の突出片23bに引っかけ、ボルト31を締め付けることにより取り付ける。
【0021】
Z型鋼材21のパネル受け部分のコーナーは、Rが付いている。このため、Z型鋼材21の後部立ち上がり片21bにパネル27を密着させるために、パネル下端面27aに硬質パッキング33を置き、その上にパネル27が載る構造としても良い。このようにして硬質パッキング33が挟入されることで、Z型鋼材21とパネル下端面27aとの間に間隙が形成され、この間隙によって、Z型鋼材21のRが干渉しなくなり、Z型鋼材21の後部立ち上がり片21bがパネル裏面27bに密着可能となる。
【0022】
本実施の形態による外壁パネルの取付構造では、パネル裏面27bの下側と上側とのそれぞれに取付金具25の他端を螺着することで、パネル裏面27bと、く字状係止部25aとで突出片21c、突出片23bを挟持して、パネル27をZ型鋼材21及びC型鋼材23を介して躯体に取り付けるようになっている。下地に取り付けられたパネル27は、目地部にパッキング材やバックアップ材35が挿入され、さらにその表面にシーリング材37が充填される。
【0023】
次に、上記の取付構造によって取り付けられる下端部のパネル、中間部のパネル、上端部のパネルについて説明する。
図1に示すように、下端部のパネル27は、下側が基礎部41に取り付けられたL型アングル43にZ型鋼材21が取り付けられ、上側は図2示す梁45の下側フランジ45aにC型鋼材23が取り付けられ、それぞれの下地(Z型鋼材21、C型鋼材23)に取付金具25によって取り付けられている。
【0024】
図2に示すように、中間部のパネル27は、下側が梁45の上側フランジ45bに取り付けられたL型アングル47にZ型鋼材21が取り付けられ、上側は梁45の下側フランジ45aにC型鋼材23が取り付けられ、それぞれの下地(Z型鋼材21、C型鋼材23)に取付金具25によって取り付けられている。
【0025】
上端部のパネル27は、下側が梁45の上側フランジ45bに取り付けられたL型アングル47にZ型鋼材21が取り付けられ、上側が図4に示すパラペット49の側面に取り付けられたL型アングル51にC型鋼材23が取り付けられ、それぞれの下地(Z型鋼材21、C型鋼材23)に取付金具25によって取り付けられている。
【0026】
このように、下端部のパネル27、中間部のパネル27、上端部のパネル27のそれぞれが、Z型鋼材21、C型鋼材23及び取付金具25によって躯体へ取り付けられ、中間部のパネル27が任意の数で取り付けられることにより、躯体外壁の任意の高さ方向が、軽量かつ少ない下地で、溶接を不要にして、低コストで効率的に施工可能となる。
【0027】
外壁パネルの取付構造では、Z型鋼材21を用いることにより、従来のL型アングルを用いる場合に比べて鋼材の厚みを薄くすることができる。したがって下地の軽量化ができるとともに、重量受けが一体になっていることから下地金具の数量を低減できる。これに加え、取付金具25の溶接も不要となるので、施工の効率化とコスト低減とが可能となる。
【0028】
次に、上記した取付構造の防水性を強化した変形例について説明する。
図5は本発明に係る取付構造の防水強化仕様による下端部のパネルと基礎部との縦断面図、図6は本発明に係る取付構造の防水強化仕様による横目地部の縦断面図、図7は図6の横断面図、図8は水切りプレートの断面図である。
上記の外壁パネルの取付構造は、目地部の水密性を高めるため、縦目地には図5,図7に示すガスケット51を、横目地部には図6に示す水切りプレート53を入れることが好ましい。
【0029】
図8に示すように、水切りプレート53は、水平部53aがパネル下端面27aとZ型鋼材21の水平片21aとの間に挟入されるとともに、水平部53aの前端に垂下部53b、水平部53aの後端に起立部53cが折曲された断面Z字状に形成される。
【0030】
このような水切りプレート53を入れることにより、上下方向に延在するパネル中空部27cに、外部から雨水が浸入した場合であっても、横目地に設けられた水切りプレート53の水平部53aによって、屋内側への漏水が阻止される。すなわち、水平部53aへ落下した雨水は、起立部53cによって屋内側への浸入が阻止され、垂下部53bに導かれて下端部のパネル中空部27cへと排水される。中空部27cへ排水された浸入水は、下端部のパネル27の下端面27aに開口する図5に示す水抜きパイプ55によって、外部へと排水される。
【0031】
また、水切りプレート53は、Z型鋼材21の水平片21aに置かれ、その上に硬質パッキング33が置かれる。このため、図8に示すように、水切りプレート53のバックアップ材35が目地部の位置と合致するよう、硬質パッキング33の厚み分だけ上に飛び出すように取り付けられている。このように、バックアップ材35の上端が硬質パッキング33の厚み分、水平片21aから上方へ突出することで、硬質パッキング33に下端面27aが載置されたパネル27と、Z型鋼材21の水平片21aとの間隙がバックアップ材35によって確実に塞がれる。これにより、横目地において高品質なシーリング施工が可能となる。
【0032】
したがって、この外壁パネルの取付構造によれば、パネル裏面27bの下側と上側とのそれぞれに取付金具25を螺着することでパネル裏面27bとく字状係止部25aとで突出片21c、突出片23bを挟持してパネル27を、Z型鋼材21及びC型鋼材23を介して躯体に取り付けるので、従来のL型アングルを用いる場合に比べて鋼材の厚みを薄くすることができる。したがって、補強リブ25bにより補強されるく字状係止部25aを備えた取付金具25による金具の軽量化と、下地鋼材であるZ型鋼材21、C型鋼材23との組み合わせによる軽量化により、外壁構造全体としてコスト低減を図ることが可能となる。また、Z型鋼材21、C型鋼材23は、重量受けと取付金具25用の係止部(突出片21c、突出片23b)とが一体になっているので、下地金具の数量を低減することができる。さらに、取付金具25の溶接が不要となるので、施工の効率化と施工コストの低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係る取付構造による下端部のパネルと基礎部との縦断面図である。
【図2】本発明に係る取付構造による横目地部の縦断面図である。
【図3】図2の横断面図である。
【図4】本発明に係る取付構造による上端部のパネルの縦断面図である。
【図5】本発明に係る取付構造の防水強化仕様による下端部のパネルと基礎部との縦断面図である。
【図6】本発明に係る取付構造の防水強化仕様による横目地部の縦断面図である。
【図7】図6の横断面図である。
【図8】水切りプレートの断面図である。
【図9】従来の外壁パネルの取付構造の斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
21…Z型鋼材、21a…水平片、21b…後部立ち上がり片、21c,23b…突出片、23…C型鋼材、23a…立ち上がり部、23c…上側水平片、25…取付金具、25a…く字状係止部、27…パネル、27a…パネル下端面、27b…パネル裏面、33…硬質パッキン、35…バックアップ材、41…基礎部、43,47,51…L型アングル、45…梁、45a…下側フランジ、45b…上側フランジ、49…パラペット、53…水切りプレート、53a…水平部、53b…垂下部、53c…起立部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平片がパネル下端面を載置し、後部立ち上がり片が躯体に固定され、該後部立ち上がり片の上端がパネル裏面から垂直に突出する突出片となるZ型鋼材と、
立ち上がり部がパネル裏面に当接し、下側水平片がパネル裏面から垂直に突出する突出片となり、上側水平片が躯体に固定されるC型鋼材と、
前記パネル裏面とで前記突出片を挟持するく字状係止部を一端に有する取付金具と、を具備し、
前記パネル裏面の下側と上側とのそれぞれに前記取付金具の他端を螺着することで前記パネル裏面と前記く字状係止部とで前記突出片を挟持してパネルを前記Z型鋼材及び前記C型鋼材を介して前記躯体に取り付けることを特徴とする外壁パネルの取付構造。
【請求項2】
下端部のパネルは、下側が基礎部に取り付けられたL型アングルと、該L型アングルに取り付けられた前記Z型鋼材と、上側が梁の下側フランジに取り付けられた前記C型鋼材に、
中間部のパネルは、下側が梁の上側フランジに取り付けられたL型アングルと、該L型アングルに取り付けられた前記Z型鋼材と、上側が梁の下側フランジに取り付けられた前記C型鋼材に、
上端部のパネルは、下側が梁の上側フランジに取り付けられたL型アングルと、該L型アングルに取り付けられた前記Z型鋼材と、上側がパラペット側面に取り付けられたL型アングルと、該L型アングルに取り付けられた前記C型鋼材に、
それぞれ前記取付金具によって取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の外壁パネルの取付構造。
【請求項3】
前記パネル下端面と、前記Z型鋼材の前記水平片との間に、硬質パッキンが挟入されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の外壁パネルの取付構造。
【請求項4】
水平部が前記パネル下端面と前記Z型鋼材の前記水平片との間に挟入されるとともに、該水平部の前端に垂下部、該水平部の後端に起立部が折曲された断面Z字状の水切りプレートを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の外壁パネルの取付構造。
【請求項5】
前記水切りプレートの前記垂下部の前面にバックアップ材が貼着され、該バックアップ材の上端が前記硬質パッキンの厚み分、前記水平部から上方へ突出したことを特徴とする請求項4記載の外壁パネルの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−332655(P2007−332655A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−165570(P2006−165570)
【出願日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(000135335)株式会社ノザワ (52)
【Fターム(参考)】