説明

外観検査装置及び外観検査用の光学装置

【課題】被検物の上面部又は下面部と側面部からの反射像を導き1台の撮像装置で撮像し、被検物の外周面を高精度で検査できる、光学外観検査装置を提供する。
【解決手段】搬送する被検物を撮像装置で撮像して検査する外観検査用の光学装置において、被検物Tを一列に整列して搬送する搬送手段6に、搬送手段6により搬送する被検物Tの上面部又は下面部から直交する反射光を撮像装置40へと導く第1の光導手段20と、該第1の光導手段とは離れた検査位置にて、該被検物Tの一側面部とその反対側の他側面部とからの反射光を、搬送手段6の搬送方向に対して搬送平面の所定角度で入射して撮像装置40へとそれぞれ導く第2と第3の光導手段30とが備えられ、これらの反射光を第1の光導手段20と第2及び第3の光導手段30とを通して撮像装置40の走査軸上に導き、被検物Tのそれぞれの反射像を同一撮像面に結像する外観検査装置に用いられる光学装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、錠剤等の被検物の傷や欠損等の損傷或いは欠陥の有無を検査する外観検査装置及び外観検査用の光学装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、錠剤等の小型成型品では、その外観の全周を外観検査装置により検査し傷や欠損等が発生しているか否かを判別し、小型成型品の良品・不良品の判別している。従来の外観検査装置は、小型成型品の上面部又は下面部と側面部との外観検査に際し、異なる位置に設置したカメラで小型成型品の各部を撮影して良品・不良品の判別を行っていたが、一個の小型成型品に対して2台のカメラを使用することになり、コストが高騰する欠点があった。このような欠点を解消するものとし、1台のカメラで小型成型品の上面部又は下面部と側面部とを同一撮像面に結像し、その撮像画像から小型成型品の良品・不良品の判別を行う外観検査装置があった。
【0003】
図7(a),(b)は、従来の外観検査装置の一例であり、この外観検査装置はドラム状の搬送体1に吸引孔1bを等間隔に有するフランジ部1aが設けられ、各吸引孔1bに錠剤等の小型成型品の被検物Tを負圧吸引してフランジ部1aに吸着し搬送し、この搬送過程で被検物Tの外観検査が行われる。フランジ部1aには、隣接して反射部材(2a,2b,3a,3b,4a,4b)が設けられ、被検物Tは照明装置から斜め方向からの照明光Lにより照明される。被検物Tの側面部からの反射光は、反射部材2aに入射し、その反射光が反射部材3aに入射し、その反射光が反射部材4aに入射しその反射光が撮像装置5のラインセンサー5aに入射する。また、被検物Tの他の側面部からの反射光は反射部材2bに入射し、その反射光が反射部材3bに入射し、その反射光が反射部材4bに入射しその反射光が撮像装置5のラインセンサー5aに入射する。さらに、被検物Tの上面部からの反射光は撮像装置5のラインセンサー5aに入射する。被検物Tの側面部及び上面部の反射像が撮像装置5で撮像され、これら反射像の撮像画像から被検物Tの表面欠陥の有無を判定している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、検査装置には、被検物の上面部と側面部とを検査するに際し、環状プリズムを使用するものがある。この環状プリズムには、その中央に穴が設けられ、被検物がこの穴に挿入され、被検物の上面部からの反射光が撮像装置のレンズに直接入射し、その側面部の反射光が環状プリズムで全反射して撮像装置のレンズに入射し、被検物の上面部と側面部の反射像を撮像し、2台のカメラを用いることなく、被検物の異なる方向の外観検査を行うようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−317415号公報
【特許文献2】特開平5−87744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
外観検査装置では、被検物の外観或いは表面検査をむら無く高い精度で検査するには被検物を均一に照明する必要がある。従来の外観検査装置では、被検物の側面部と上面部とを同じ位置に設置した撮像装置で撮像する場合、被検物の側面部及び上面部を均一に照明できるように照明装置をそれぞれ異なった位置に配置している。しかし、被検物の側面部及び上面部を均一に照明するために、それぞれ異なった位置に配置したとしても被検物の側面部を照明する照明装置からの照明光が、上面部を照明する照明光と干渉し合ったり、或いは、照明装置の照明光が周囲の機構部材や光学部材等で反射し、この反射光と照明光とが互いに干渉し合ったりし、被検物の上面部又は下面部や側面部を均一に照明するように照明装置を配置するのは限界があった。
【0007】
また、被検物の周囲の機構部材や光学機器等の反射を防止するためには、これらの部材や機器の全表面に光吸収処理膜を塗布して反射を低減することも考えられるが、反射光を完全に吸収するのは困難であり、また、そのような表面処理をすると高価なものとなる欠点があった。さらに、被検物の上面部又は下面部及び側面部を撮影するための光学系を同じ位置に配置して撮影する場合、これらの撮像部を個別に照明する照明装置を配置する余裕がなくなり、均一に照明するのが困難になる欠点があった。
【0008】
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであって、被検物の上面部又は下面部と側面部からの反射像を導いて1台の撮像装置で撮像し、被検物の外周面を高い精度で検査できる外観検査装置に用いる光学装置を提供することを目的し、かつ、この光学装置を用いた外観検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決したものであって、請求項1の発明は、搬送する被検物を撮像装置で撮像し画像処理して検査する外観検査装置に用いられる光学装置において、
前記被検物を一列に整列し一定速度で搬送する搬送手段に、該搬送手段により搬送する被検物の上面部又は下面部からの搬送平面に直交する反射光を前記撮像装置へと導く第1の光導手段と、該第1の光導手段とは離れた検査位置にて、前記被検物の一側面部とその反対側の他側面部とからの反射光を、該搬送手段の搬送方向に対し搬送平面の所定角度で入射して該撮像装置へとそれぞれ導く第2及び第3の光導手段とが備えられ、前記第1の光導手段と前記第2及び第3の光導手段とを通し、前記被検物のそれぞれの反射像を前記撮像装置の走査軸上に導いて同一撮像面に結像することを特徴とする外観検査用の光学装置である。
【0010】
また、請求項2の発明は、前記第1の光導手段は前記被検物の上面部又は下面部からの反射光がドーム状拡散板の上部に設けたスリット状開口部を通して入射し入射光を全反射して搬送方向に出射する第1の光導部材と、該第1の光導部材からの出射光の光軸を角度変換する第2の光導部材と、該第2の光導部材からの出射光を全反射して前記撮像装置に導く第3の光導部材とからなり、
前記第2の光導手段は前記被検物の一側面部からの反射光が入射して全反射する第4の光導部材と、該第4の光導部材からの出射光を反射する第1の反射部材と、該第1の反射部材の反射光を前記撮像装置に導く第2の反射部材とからなり、かつ前記第3の光導手段は被検物を中心として前記第2の光導手段とは対称に配置され、前記被検物の一側面部とは反対側の他側面部からの反射光を前記撮像装置に導く手段であって、前記第2の光導手段と同等の第4の光導部材と第1及び第2の反射部材とからなり、
前記第1の光導手段と前記第2及び第3の光導手段とによって、前記被検物の上面部又は下面部から前記撮像装置の撮像面までと、該被検物の側面部から該撮像装置の撮像面までとの光学路長を等しくしたことを特徴とする請求項1に記載の外観検査用の光学装置である。
【0011】
また、請求項3の発明は、前記所定角度は45°であり、かつ前記第2の光導部材は前記第1の光導部材からの出射光の光軸に対して45°角度変換して出射することを特徴とする請求項1又は2に記載の外観検査用の光学装置である。
【0012】
また、請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の光学装置を備える外観検査装置であって、
前記搬送手段は、前記被検物の下面部を負圧吸引して吸着搬送する第1の搬送ベルトと、該第1の搬送ベルトから受け渡される該被検物の上面部を負圧吸引して吸着搬送する第2の搬送ベルトとからなり、
前記被検物の外観を撮像するための光学装置が、前記第1乃至第3の光導手段とラインセンサからなる前記撮像装置とを含み、該光学装置が前記第1と第2の搬送ベルトの搬送面側にそれぞれ設けられ、かつ、前記ドーム状拡散板を通して該被検物の上面部又は下面部を照明する第1の照明装置が前記第1と第2の搬送ベルトにそれぞれ設けられるとともに、該被検物の側面部を拡散板を通して照明する第2の照明装置が前記第1と第2の搬送ベルトにそれぞれ設けられ、
前記第1の搬送ベルト側の前記ドーム状拡散板に設けたスリット状開口部を通して前記被検物の上面部からの反射光が前記第1の光導手段により前記撮像装置に導かれ、かつ、搬送方向に対して斜め方向の該被検物の一側面部と反対側の他側面部とからの反射光が前記第2と前記第3の光導手段によりそれぞれ該撮像装置に導かれて前記被検物の反射像を同一撮像面に結像し、
続いて、前記第1の搬送ベルトからの被検物を前記第2の搬送ベルトで受けて搬送し上記と同様の光学装置によって、前記被検物の下面部と上記側面部とは異なる斜め方向の側面部の反射像をそれぞれ同一撮像面に結像し、
前記搬送手段で搬送する被検物の全周面を前記第1と第2の搬送ベルトに設けた前記撮像装置で撮像して該被検物の損傷や欠陥の有無を検査することを特徴とする外観検査装置である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明では、搬送する被検物を撮像装置で撮像し画像処理して検査する外観検査装置に用いられる光学装置において、
前記被検物を一列に整列し一定速度で搬送する搬送手段に、該搬送手段により搬送する被検物の上面部又は下面部からの搬送平面に直交する反射光を前記撮像装置へと導く第1の光導手段と、該第1の光導手段とは離れた検査位置にて、前記被検物の一側面部とその反対側の他側面部とからの反射光を、該搬送手段の搬送方向に対し搬送平面の所定角度で入射して該撮像装置へとそれぞれ導く第2及び第3の光導手段とが備えられ、前記第1の光導手段と前記第2及び第3の光導手段とを通し、前記被検物のそれぞれの反射像を前記撮像装置の走査軸上に導いて同一撮像面に結像することを特徴とする外観検査用の光学装置であるので、任意の間隔で一列に整列して搬送する被検物の上面部(又は下面)の反射光(反射像)を第1の光導手段で撮像装置に導き、かつ該被検物の一側面部からの反射光(一側面反射像)を第2の光導手段で該撮像装置に導くとともに、該被検物の他側面部からの反射光(他側面反射像)を第3の光導手段で該撮像装置に導いており、被検物の上面部(又は下面部)と相対する側面部とを照明する照明装置をそれぞれ分離して配置することが可能であり、これらの照明装置は物理的に分離しており、互いの照明光が干渉するのを防止することが容易であるし、また、上面部(又は下面部)と側面部の検査位置を分離することで、照明装置同士の照明光が周辺の機構部品や光学部材等で反射してその反射光が互いに干渉するのを防止し、それぞれの被検物の検査対象面を均一に照明することができ、この検査対象面からの撮像画像を画像処理することによって、高い精度の外観検査ができる利点がある。
【0014】
また、第1の光導手段と第2及び第3の光導手段とによって、被検物の反射面(上面部又は下面部、及び一方の側面部と相対する他方の側面部)から撮像装置の撮像面(走査軸上)までの光路学路長を等しくすることが容易であり、また、一方の被検物の上面部(又は下面部)と他方の被検物の側面部とからの反射光の光学路長を等しくすることができるので、これらの反射像が撮像装置の撮像面に鮮明に結像し、撮像することができる利点がある。また、被検物の上(下)面部の撮像位置と側面部の撮像位置とを物理的に離れた位置に配置したことにより、被検物を照明するための物理的スペースを確保するとともに、それぞれを照明する照明光が干渉するのを防止し、被検物を均一に照明することができ、被検物の画像処理による外観検査が高い精度できる利点がある。また、被検物の上面部(又は下面部)と側面部からの反射像を1台の撮像装置へと導くことができるので、外観検査装置を安価に提供できる利点がある。
【0015】
また、請求項2の発明では、前記第1の光導手段は前記被検物の上面部又は下面部からの反射光がドーム状拡散板の上部に設けたスリット状開口部を通して入射し入射光を全反射して搬送方向に出射する第1の光導部材と、該第1の光導部材からの出射光の光軸を角度変換する第2の光導部材と、該第2の光導部材からの出射光を全反射して前記撮像装置に導く第3の光導部材とからなり、
前記第2の光導手段は前記被検物の一側面部からの反射光が入射して全反射する第4の光導部材と、該第4の光導部材からの出射光を反射する第1の反射部材と、該第1の反射部材の反射光を前記撮像装置に導く第2の反射部材とからなり、かつ前記第3の光導手段は被検物を中心として前記第2の光導手段とは対称に配置され、前記被検物の一側面部とは反対側の他側面部からの反射光を前記撮像装置に導く手段であって、前記第2の光導手段と同等の第4の光導部材と第1及び第2の反射部材とからなり、
前記第1の光導手段と第2又は第3の光導手段とによって、前記被検物の上面部又は下面部から前記撮像装置の撮像面までと、該被検物の側面部から該撮像装置の撮像面までとの光学路長を等しくしたことを特徴とする請求項1に記載の外観検査用の光学装置であるので、被検物の上面部又は下面部、及び側面部と相対する他方の側面部からの反射像を撮像装置の走査軸上に導いて被検物のそれぞれの検査対象部を撮像面に結像して一体に撮像することができ、被検物の外観検査の精度を高めることができる利点がある。
【0016】
また、請求項3の発明では、前記所定角度は45°であり、かつ前記第2の光導部材は前記第1の光導部材からの出射光の光軸に対して45°角度変換して出射することを特徴とする請求項1又は2に記載の外観検査用の光学装置であるので、被検物の上面部又は下面部からの搬送面に対し直交方向の反射像と、被検物の搬送方向に対し搬送面の45°の角度から入射する側面部の反射像とを撮像装置のカメラ走査軸に導いて、同一撮像面に一体に結像することができる利点がある。なお、被検物の上(下)面部と側面部の全周を確実に撮像するために、撮像装置の走査軸を45°の傾斜した角度に設定し、これに応じて所定角度等を設定し、被検物の上(下)面部の撮影する位置と側面部の撮影する位置を物理的に離し、被検物を照明する照明光の干渉を防止することができるし、撮像プリズム等の光導部材の周囲に照明装置や拡散板等を適切に配置するためのスペースが確保できる利点がある。
【0017】
また、請求項4の発明では、請求項2又は3に記載の光学装置を備える外観検査装置であって、
前記搬送手段は、前記被検物の下面部を負圧吸引して吸着搬送する第1の搬送ベルトと、該第1の搬送ベルトから受け渡される該被検物の上面部を負圧吸引して吸着搬送する第2の搬送ベルトとからなり、
前記被検物の外観を撮像するための光学装置が、前記第1乃至第3の光導手段とラインセンサからなる前記撮像装置とを含み、該光学装置が前記第1と第2の搬送ベルトの搬送面側にそれぞれ設けられ、かつ、前記ドーム状拡散板を通して該被検物の上面部又は下面部を照明する第1の照明装置が前記第1と第2の搬送ベルトにそれぞれ設けられるとともに、該被検物の側面部を拡散板を通して照明する第2の照明装置が前記第1と第2の搬送ベルトにそれぞれ設けられ、
前記第1の搬送ベルト側の前記ドーム状拡散板に設けたスリット状開口部を通して前記被検物の上面部からの反射光が前記第1の光導手段により前記撮像装置に導かれ、かつ、搬送方向に対して斜め方向の該被検物の一側面部と反対側の他側面部とからの反射光が前記第2と前記第3の光導手段によりそれぞれ該撮像装置に導かれて隣り合う被検物の反射像を同一撮像面に結像し、
続いて、前記第1の搬送ベルトからの被検物を前記第2の搬送ベルトで受けて搬送し上記と同様の光学装置によって、隣り合う被検物の下面部と上記側面部とは異なる斜め方向の側面部の反射像をそれぞれ同一撮像面に結像し、
前記搬送手段で搬送する被検物の全周面を前記第1と第2の搬送ベルトに設けた前記撮像装置で撮像して該被検物の損傷や欠陥の有無を検査することを特徴とする外観検査装置であり、被検物の上面部又は下面部と側面部とを照明する照明装置を物理的に分離して配置することができるし、これらの照明光が互いに干渉することがなく、反射光による干渉をも容易に解消することができるので、被検物の外周面を均一に照射することができ、小型成型品である錠剤等の被検物の外観に傷や欠損等の損傷或いは欠陥の有無を高精度に検査することができる。また、被検物の上面部又は下面部と側面部とを1台の撮像装置で撮像することができ、外観検査装置を安価に提供できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る外観検査装置に用いられる光学装置の一実施例を示す模式的な概略平面図である。
【図2】図1に示す光学装置のA矢視からの概略側面図である。
【図3】図2の光学装置における被検物の上面部又は下面部からの反射光の光軸を角度変換する角度変換プリズムの説明図である。
【図4】図1に示す光学装置のB矢視からの概略側面図である。
【図5】本発明に係る光学装置を用いた外観検査装置の概略側面図である。
【図6】(a)は、本発明における被検物の上面部側を吸着し搬送する際の被検物の側面部からの反射像による側面影像の範囲を示し、(b)は被検物の下面部側を吸着し搬送する際の被検物の側面部からの反射像による側面影像の範囲を示す説明図である。
【図7】(a)は従来の外観検査装置の一例を示しその作用を説明するための説明図であり、(b)は被検物の撮影位置を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る外観検査装置及び外観検査装置に用いられる光学装置の一実施例について図面を参照し説明する。先ず、本発明の外観検査装置に組み込んだ光学装置の一実施例について図1乃至図4を参照して説明する。図1において、6は外観検査装置の搬送ベルトであり、搬送ベルト6に設けた吸引孔から錠剤等の小型成型品T(以下、被検物Tと称する)の下面部側(又は上面部側)を負圧吸引し、被検物Tを矢印C方向に搬送する。搬送ベルト6は、被検物Tを一列に整列して一定速度で搬送する搬送手段である。また、本実施例の光学装置10は、撮像光学系20,30と撮像装置40とからなり、搬送ベルト6による搬送過程で被検物Tの外周面(上面部と下面部及び側面部)からの反射像をカメラ走査軸に導いて撮像装置40の撮像面に一体に撮像する。また、本発明の外観検査装置は、光学装置10が組み込まれた被検物Tの外観検査を行う装置である。
【0020】
搬送ベルト6には、第1と第2撮像光学系20,30が搬送ベルト6の搬送面側に近接して設けられ、第1撮像光学系20は被検物Tの上面部(又は下面部)からの反射光(反射像)を導き、かつ第2撮像光学系30は被検物Tの側面部からの反射光(反射像)を導き、第1と第2撮像光学系20,30からの反射光をCCDラインセンサ(以下、撮像装置と称する)で撮像する。第1と第2撮像光学系20,30は、搬送ベルト6で一列に整列して搬送する被検物Tの上面部(又は下面部)撮像位置及び側面部撮像位置に配置される。なお、撮像装置は、図1には図示されていないが、第2撮像光学系30の上方に、図1の一点鎖線で示すカメラ走査軸に沿うように配置される。このカメラ走査軸は搬送方向の軸に対して45°斜め方向に傾斜している。
【0021】
また、搬送ベルト6の近傍には、被検物Tを照明する照明装置11,14が一列に整列して搬送する被検物Tをそれぞれ照明可能な位置に配置され、それぞれの被検物Tを均一に照明するために、照明装置11,14からの照明光を拡散するドーム状拡散板12と湾曲状拡散板13とがそれぞれ配置される。ドーム状拡散板12は被検物Tの上面部(又は下面部)を覆うように設置され、湾曲状拡散板13は被検物Tの一方の側面部とその反対側の他方の側面部とをそれぞれ囲むように設置される。また、被検物Tの上面部(又は下面部)の検査位置と被検物Tの側面部との検査位置は、互いに物理的に離れた位置であり、かつ照明装置11とドーム状拡散板12、及び湾曲状拡散板13と照明装置14は、各検査位置の近傍に設けられ、異なった位置からの照明光の干渉が生じないように配置される。また、ドーム状拡散板12の頭頂部には、反射光が通過する短冊状に開口するスリット状開口部12aが設けられ、スリット状開口部12aは矢印Cで示す搬送方向に対し直交方向に開口している。一定速度で搬送する被検物Tの上面部(又は下面部)からの反射光はスリット状開口部12aを通過し撮像装置へと導かれる。
【0022】
次に、第1及び第2撮像光学系20,30を詳細に説明する。第1撮像光学系20は第1の光導手段であり、図2に示すように、被検物Tが上面検査位置であるドーム状拡散板12の直下を通過する過程で、スリット状開口部12aを通過する被検物Tの上面部からの反射光を撮像装置40へと導く光学系であり、照明装置11の照明光はドーム状拡散板12で拡散されて搬送ベルト6の搬送面7の被検物Tを均一に照明しており、被検物Tの上面部からの搬送面7に対して直交する反射光は、スリット状開口部12aを通過して全反射プリズム(光導部材)21に入射し全反射プリズム21で全反射して搬送方向に反射光が出射し、角度変換プリズム(光導部材)22に入射する。図3の角度変換プリズム22で説明すると、全反射プリズム21で全反射した反射光は、角度変換プリズム22のC面から入射し、C面からの入射光は角度変換プリズム22のE面で全反射し、かつD面で全反射し、E面に対して直角方向に出射する。角度変換プリズム22の出射光L2は、その光軸が入射光L1の光軸に対して45°角度変換した光である。角度変換プリズム22の出射光L2は図2の全反射プリズム(光導部材)23に入射して全反射し搬送面7に対して直角上方に出射し、撮像装置40に導かれる。被検物Tの上面部からの反射光は上面部反射像として撮像装置40のレンズ41を通して撮像面42に結像される。
【0023】
なお、角度変換プリズム22は、図3に示すように、C面とE面とがなす角度が45°であり、入射光L1の光軸に対して出射光L2の光軸を45°角度変換しており、E面で全反射したD面への入射光は入射角が直角に近づき、D面での光の漏れを防止するために、D面には反射膜を被着させて全反射ミラーとしている。
【0024】
第2撮像光学系30は第2と第3の光導手段からなり、図1及び図4に示すように、搬送ベルト6に吸着した被検物Tが上面検査位置を通過し、側面検査位置へと搬送され、側面検査位置には、照明装置14と照明光を拡散する湾曲状拡散板13とが配置されて被検物Tの側面部が均一に照明される。被検物Tの相対する側面部からのそれぞれの反射光は、側面影像プリズム(光導部材)31a,31bの入射面32a,32bに直角に入射する。入射光は側面影像プリズム(光導部材)31a,31bの反射面33a,33bで全反射し搬送面に対して直角上方に導かれる。側面影像プリズム(光導部材)31a,31bからの出射光は反射ミラー34a,34bで反射し、これらの反射光が反射ミラー35a,35bで反射して撮像装置40へと導かれる。撮像装置40の撮像面42には、被検物Tの相対する両側面部からの反射像が第2と第3の光導手段で導かれて結像される。第2の光導手段は側面影像プリズム(光導部材)31aと、全反射ミラー(反射部材)34aと、反射ミラー35aとからなり、第3の光導手段は、側面影像プリズム(光導部材)31bと、全反射ミラー(反射部材)34bと、反射ミラー35bとからなる。
【0025】
被検物Tは、搬送ベルト6でカメラ走査軸で示す側面部検査位置を一定速度で搬送し、被検物Tの側面部からの反射光は、図1及び図6(a),(b)に示すように、相対する側面部120°の範囲の側面部反射光がそれぞれで撮像装置40で撮像される。また、第1と第2撮像光学系20,30は、被検物Tの上面部から撮像装置40の撮像面までの光学路長と、被検物Tの一側面部及びその反対側の他の側面部から撮像装置40の撮像面までの光学路長とを等しくすることができるので、撮像装置40の撮像面には、第1撮像光学系20から被検物の上面部の反射像と、第2撮像光学系30からの被検物の一側面部とその反対側の他の側面部とからの反射像とをレンズ41を通して同一結像面42にそれぞれ鮮明に結像することができる。
【0026】
次に、本発明の外観検査装置の一実施例について図5を参照して説明する。本実施例の外観検査装置は、第1の搬送ベルト6aと、第1の搬送ベルト6aの搬送面に近接して設けられ、被検物Tの上面部及び側面部の反射像を導く光学装置10aと、第2の搬送ベルト6bと、第2の搬送ベルト6bの搬送面に近接して設けられ、被検物Tの上面部及び側面部の反射像を導く光学装置10bとを含み、光学装置10aには第1と第2撮像光学系20a,30aと撮像装置40aとが組み込まれ、光学装置10bには第1と第2撮像光学系20b,30bと撮像装置40bが組み込まれている。搬送ベルト6a,6bは、被検物Tを一列に整列して一定速度で搬送する搬送手段である。
【0027】
第1の搬送ベルト6aは、被検物Tの下面部を負圧吸引して搬送面に吸着し矢印C方向に搬送し、被検物Tが上面部検査(上面撮像)位置及び側面部(側面撮像)検査位置を通過する過程で、被検物Tの上面部と側面部とがそれぞれ撮像装置40aで撮影され、第2の搬送ベルト6bへと受け渡される。第2の搬送ベルト6bでは、被検物Tの上面部を負圧吸引して搬送面に吸着し矢印C方向に搬送する。第2の搬送ベルト6bを搬送する被検物Tは、下面部検査(下面撮像)位置及び側面部検査(側面撮像)位置を通過する過程で被検物Tの下面部と側面部とが撮像装置40bでそれぞれ撮影される。
【0028】
なお、図5では照明装置及び拡散板等の図示を省略したが、図1乃至図4に示した通りであり、被検物Tは均一に照明される。また、第1撮像光学系20aは、被検物Tの上面部の反射像を撮像装置40aに導く図2と同様の光学系であり、第2撮像光学系30aは、被検物Tの側面部の反射像を撮像装置40aに導く図4と同様の光学系である。以下、適宜、図1乃至図4を参照し説明する。
【0029】
先ず、被検物Tは、第1の搬送ベルト6aで一定速度でドーム状拡散板12直下へと搬送され、被検物Tはドーム状拡散板12直下に搬送される被検物Tは均一に照明され、上面部検査位置であるドーム状拡散板12のスリット状開口部12aの直下を通過する際、被検物Tの上面部から反射光がドーム状拡散板12のスリット状開口部12aを通過して第1撮像光学系20a(全反射プリズム21,角度変換プリズム22,全反射プリズム23)を通してCCDラインセンサによる撮像装置40aで撮像される。スリット状開口部12aは搬送方向に対して直交方向に設けられ、スリット状開口部12aを通過した被検物Tの上面部からの短冊状の反射像が第1撮像光学系20aに導かれて全反射プリズム23のカメラ走査軸に導かれ、撮像装置40aは所定の走査タイミングでカメラ走査軸を走査して被検物Tの上面部の全体の反射像を撮像し、図示しない画像処理装置にて、被検物Tの外観を検査する。
【0030】
一方、被検物Tの後端部が上面部検査(上面撮像)位置を通過すると、上面部検査位置には、任意のタイミングで次の被検物Tの前端部が上面部検査位置を通過して同様に撮像装置40aにより撮像されるとともに、上面部の撮像が終了した被検物Tは、側面部検査(側面撮像)位置に搬送されて被検物Tの側面部の撮像が行われる。側面部検査位置では、図1,図4に示す湾曲状拡散板13と照明装置14とにより被検物Tの側面部が均一に照明され、被検物Tの相対する側面部の反射像が搬送方向に対して搬送面45°斜め方向からそれぞれ第2撮像光学系30aに導かれて撮像装置40aで撮像される。撮像装置40aは、上面部検査位置と側面部検査位置にて、搬送順に被検物の上面部と側面部とを撮像する。第1の搬送ベルト6aにて被検物Tの上面部と側面部との撮像が終了すると、被検物Tは第2の搬送ベルト6bに搬送される。
【0031】
第2の搬送ベルト6bでは被検物Tがその上面部が負圧吸引されて矢印C方向に一列に整列して搬送され、この搬送過程で被検物Tの下面部と側面部とが撮像光学系10bと撮像装置40bとで順次撮像される。撮像光学系10bと撮像装置40bは、図2及び図4に示す同様の撮像光学系である第1と第2撮像光学系20b,30bと撮像装置40bとからなる。第1撮像光学系20bでは下面部検査(下面撮像)位置で被検物Tの下面部を撮像した後、第2撮像光学系30bでは側面部検査(側面撮像)位置にて、被検物Tの搬送方向に対し、先の斜め方向側面部からの反射光の光軸とは直交する斜め方向側面部からの反射像を撮像する。
【0032】
さらに、被検物Tの側面部の撮像について、図6(a),(b)を参照し詳細に説明すると、撮像装置40a,40bは、第2撮像光学系30a,30bにて、被検物Tの互いに異なる斜め方向からの側面部の反射像をそれぞれ導いて撮像し、被検物Tの側面部全周を撮像する。第1の搬送ベルト6a側では、搬送方向に対して搬送平面の斜め方向45°からの被検物Tの相対する側面部の反射光を第2撮像光学系30aに導いて、撮像装置40aは被検物Tの相対する側面部120°の範囲を撮像し(図6(a))、第2の搬送ベルト6b側では、搬送方向に対して搬送平面の斜め逆方向45°からの反射光を第2撮像光学系30bに導いて、撮像装置40bは被検物Tの相対する側面部120°の範囲を撮像する(図6(b))。撮像装置40a,40bは、120°の相対する被検物Tの側面部が互いに重なる撮像範囲を撮像し、被検物Tの側面部全周を撮像する。
【0033】
本実施例の外観検査装置では、撮像装置40a,40bで撮像した被検物Tの上面部及び下面部並びに側面部の反射像による撮像画像が画像処理されて基準画像と比較され、被検物Tの欠陥や損傷の有無を検査し良品・不良品の判別を行う。被検物Tには搬送順にコード番号を付与し、このコード番号と判定結果とを対応させて次工程へと搬送し、判定結果に基づいて所定のコード番号の不良品を排除して良品のみが包装工程へと搬送する。
【0034】
なお、被検物Tは、例えば錠剤等の小型成型品であり、種々のサイズが検査対象となる。また、図5の実施例とは異なる順番で外観検査を行っても良く、例えば、先ず、被検物の上面部側を第1搬送ベルトの搬送面に吸着し下面部と側面部を撮像した後、被検物Tの下面部側を第2搬送ベルトの搬送面に吸着して被検物の上面部と側面部を撮像し、被検物の外観検査を行っても良い。また、図5は、被検物Tが一定間隔で図示されているが、一定間隔でない場合があり、第1及び第2搬送ベルト側で個別に被検物の外観検査をする。また、図5のように、被検物Tが一定間隔で搬送される場合は、被検物の上面部又は下面部と側面部とを同時に撮像し、被検物Tの外観検査が可能である。
【0035】
また、全反射プリズム21,23は反射ミラーを用いても良い。また、反射ミラー34a,34b及び35a,35bの反射位置と反射角度を調整して光学路長の微調整をする調整機構を設けることによって、撮像装置40の撮像面に焦点を合わせて鮮明な影像画像を得るようにしても良い。
【0036】
また、照明装置11,14は指向性の強い発光ダイオード等が用いられ、被検物の上面部又は下面部を、ドーム状拡散板12で被検物を覆うように配置し、被検物の側面部を、湾曲状拡散板13の外面側で被検物を囲むように配置して散乱光の漏れを低減し、かつ、ドーム状拡散板12及び湾曲状拡散板13に凹凸面を設けて照明光の吸収と散乱を高めるようにし被検物を均一に照明している。
【0037】
さらに、被検物の上面部(又は下面部)と側面部の撮像に際し、検査位置が物理的に離れており、光学的に容易に分離できるので互いの照明光が干渉するのを防止できるし、また、異なる照明装置からの照明光やそれらの反射光とが干渉するのを防止することもでき、むらの無い鮮明な影像画像が得られ、被検物の正確な欠陥等の判定ができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明の利用分野は、錠剤等の小型成型品の被検物の全周を撮像して表面や外観の検査するための外観検査装置及びこの装置に用いられる光学装置である。
【符号の説明】
【0039】
6,6a,6b 搬送ベルト(搬送手段)
7 搬送面
10,10a,10b 光学装置
11,14 照明装置
12 ドーム状拡散板
12a スリット状開口部
13 湾曲状拡散板
20,20a,20b 第1撮像光学系(第1の光導手段)
21 全反射プリズム(第1の光導部材)
22 角度変換プリズム(第2の光導部材)
23 全反射プリズム(第3の光導部材)
30,30a,30b 第2撮像光学系(第2と第3の光導手段)
31a,31b 側面影像プリズム(第4の光導部材)
32a,32b 入射面
33a,33b 反射面
34a,34b 反射ミラー(第1の反射部材)
35a,35b 反射ミラー(第2の反射部材)
40,40a,40b 撮像装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送する被検物を撮像装置で撮像し画像処理して検査する外観検査装置に用いられる光学装置において、
前記被検物を一列に整列し一定速度で搬送する搬送手段に、該搬送手段により搬送する被検物の上面部又は下面部からの搬送平面に直交する反射光を前記撮像装置へと導く第1の光導手段と、該第1の光導手段とは離れた検査位置にて、前記被検物の一側面部とその反対側の他側面部とからの反射光を、該搬送手段の搬送方向に対し搬送平面の所定角度で入射して該撮像装置へとそれぞれ導く第2及び第3の光導手段とが備えられ、前記第1の光導手段と前記第2及び第3の光導手段とを通し、前記被検物のそれぞれの反射像を前記撮像装置の走査軸上に導いて同一撮像面に結像することを特徴とする外観検査用の光学装置。
【請求項2】
前記第1の光導手段は前記被検物の上面部又は下面部からの反射光がドーム状拡散板の上部に設けたスリット状開口部を通して入射し入射光を全反射して搬送方向に出射する第1の光導部材と、該第1の光導部材からの出射光の光軸を角度変換する第2の光導部材と、該第2の光導部材からの出射光を全反射して前記撮像装置に導く第3の光導部材とからなり、
前記第2の光導手段は前記被検物の一側面部からの反射光が入射して全反射する第4の光導部材と、該第4の光導部材からの出射光を反射する第1の反射部材と、該第1の反射部材の反射光を前記撮像装置に導く第2の反射部材とからなり、かつ前記第3の光導手段は被検物を中心として前記第2の光導手段とは対称に配置され、前記被検物の一側面部とは反対側の他側面部からの反射光を前記撮像装置に導く手段であって、前記第2の光導手段と同等の第4の光導部材と第1及び第2の反射部材とからなり、
前記第1の光導手段と前記第2及び第3の光導手段とによって、前記被検物の上面部又は下面部から前記撮像装置の撮像面までと、該被検物の側面部から該撮像装置の撮像面までとの光学路長を等しくしたことを特徴とする請求項1に記載の外観検査用の光学装置。
【請求項3】
前記所定角度は45°であり、かつ前記第2の光導部材は前記第1の光導部材からの出射光の光軸に対して45°角度変換して出射することを特徴とする請求項1又は2に記載の外観検査用の光学装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の光学装置を備える外観検査装置であって、
前記搬送手段は、前記被検物の下面部を負圧吸引して吸着搬送する第1の搬送ベルトと、該第1の搬送ベルトから受け渡される該被検物の上面部を負圧吸引して吸着搬送する第2の搬送ベルトとからなり、
前記被検物の外観を撮像するための光学装置が、前記第1乃至第3の光導手段とラインセンサからなる前記撮像装置とを含み、該光学装置が前記第1と第2の搬送ベルトの搬送面側にそれぞれ設けられ、かつ、前記ドーム状拡散板を通して該被検物の上面部又は下面部を照明する第1の照明装置が前記第1と第2の搬送ベルトにそれぞれ設けられるとともに、該被検物の側面部を拡散板を通して照明する第2の照明装置が前記第1と第2の搬送ベルトにそれぞれ設けられ、
前記第1の搬送ベルト側の前記ドーム状拡散板に設けたスリット状開口部を通して前記被検物の上面部からの反射光が前記第1の光導手段により前記撮像装置に導かれ、かつ、搬送方向に対して斜め方向の該被検物の一側面部と反対側の他側面部とからの反射光が前記第2と前記第3の光導手段によりそれぞれ該撮像装置に導かれて前記被検物の反射像を同一撮像面に結像し、
続いて、前記第1の搬送ベルトからの被検物を前記第2の搬送ベルトで受けて搬送し上記と同様の光学装置によって、前記被検物の下面部と上記側面部とは異なる斜め方向の側面部の反射像をそれぞれ同一撮像面に結像し、
前記搬送手段で搬送する被検物の全周面を前記第1と第2の搬送ベルトに設けた前記撮像装置で撮像して該被検物の損傷や欠陥の有無を検査することを特徴とする外観検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−261837(P2010−261837A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−113366(P2009−113366)
【出願日】平成21年5月8日(2009.5.8)
【出願人】(000209751)池上通信機株式会社 (123)
【Fターム(参考)】