説明

外部記憶媒体を用いた試験システム

【課題】 模擬試験やその他特定の試験をコンピュータ上で行なうものにおいて、容易に多数の受験者が受験できることを可能とし、且つ既設の閉じたネットワーク上のコンピュータを、一時的に試験用サーバ・クライアントとする試験システムを提供することにある。
【解決手段】 大学や専門学校の既設のコンピュータにおいて、サーバ用プログラムが格納された起動用記憶媒体30とクライアント用記憶媒体50を挿入してコンピュータを起動し、サーバ10とクライアント20を作成することで容易に多数の試験環境を作成することができる。また、起動用記憶媒体を取り出し再起動することで元の環境へ復元することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータを用いてオンライン試験を行なうシステムに関し、特に起動用外部記憶媒体を用いて既存のコンピュータを一時的に試験を行なう環境とし、試験が終了すれば元の環境へ復元することができる試験システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、資格試験や国家試験において、特許文献1や特許文献2に示すようなサーバとネットワークで接続する複数のクライアントコンピュータを用いたオンライン試験が行なわれている。これらの試験システムにおいては、試験用のサーバに問題情報や受験者情報を格納し、試験用のクライアントには問題情報を格納せず、受験用のアプリケーションのみを格納することで、試験問題の漏洩を防止し、試験にかける時間を制限している。このようなシステムでは、試験用のサーバには問題情報や受験者情報を格納するデータベースや試験用のプログラムが常時格納されており、また試験用のクライアントには受験用のアプリケーションが常時格納されていて、通常試験専用のサーバ、クライアントとして管理されている。
【0003】
【特許文献1】特開平10−288941号公報
【特許文献2】特開2003−208086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の試験システムでは、試験専用のサーバ及び試験専用のクライアントを確保する必要があり、特に受験対象者が多数になる試験では専用クライアントの確保が難しいという問題があった。また、専用クライアントでなく試験時に受験用クライアントを設定するとしても、その場合は各クライアントの環境を統一する必要があり、またクライアント中の既存のデータを一時削除する等の作業も必要で、試験環境の準備が困難であった。
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決し、ネットワークを介して実施する大規模な試験システムにおいて、簡易に試験専用のサーバ及び試験専用の多数のクライアントを設定し、さらに試験後に前記サーバ及びクライアントを容易に元の設定に戻すことが可能な試験システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の試験システムは、外部の起動用記憶媒体に試験に必要な試験システム環境設定情報及びプログラム機能を格納し、試験用サーバ及び試験用クライアントを起動用記憶媒体を用いて起動することにより、試験用サーバの環境と、試験用クライアントの環境とを一時的に作成する。
【0007】
試験用サーバには外部記憶装置を接続し、この外部記憶装置に受験者情報と問題情報とを格納しておく。これらの情報は起動用記憶媒体に格納しても良いが、本発明のような大規模試験システムを想定する場合には記憶容量の問題があるので、外付けハードディスクのような大容量の記憶装置を接続するのが望ましい。
【0008】
クライアントの起動用記憶媒体には、ネットワーク上から自動的にサーバを探索して認識する手段と、受験者情報を取得して前記サーバに送信する手段と、前記サーバから問題情報を取得してメモリへ格納する手段と、表示部にサーバから取得した問題情報及び時刻情報を表示する手段と、受験者が解答した情報をメモリへ格納する手段と、制限時間経過時あるいは受験者が終了意思表示により試験を終了する手段と、全ての解答情報を前記サーバへ送付する手段と、前記サーバから正解情報を取得してメモリへ格納する手段と、正解情報と解答情報と照合することで採点結果を表示する手段とを備える。これらの手段は起動用記憶媒体に圧縮して格納し、クライアント上に一時使用エリアを設けてそこに解凍して動作させても良い。その場合、クライアントの起動用記憶媒体には、試験終了後に一時使用エリアの情報を消去する手段を設ける。
【0009】
サーバの起動用記憶媒体には、クライアントで入力された受験者情報を外部記憶装置の受験者情報と照合し、認識された場合には問題情報をクライアントへ送信する手段と、受験者情報を送信したクライアントの試験開始時間および終了時間を管理する試験時間管理手段と、クライアントから試験終了情報及び解答情報を取得し、解答情報を外部記憶装置へ格納する手段と、正解情報をクライアントへ送付する手段とを備える。サーバについても前記クライアントと同様に一時使用エリアを設けても良い。
【0010】
これら起動用記憶媒体に試験システム環境設定情報及びプログラム機能を格納することで、サーバ及びクライアントに情報を残さず環境を設定しプログラムを動作させることが可能となる。試験が終了すれば起動用記憶媒体を取り出しコンピュータを再起動することで、サーバ及びクライアントは元の環境へ復元できる。
【0011】
上記クライアントのネットワーク上から自動的にサーバを探索して認識する手段は、通信の動的IPアドレス割当によりクライアントがサーバを探索して、サーバがクライアントを認識することで実現する。上記サーバはクライアントを認識し、以降の通信を管理する。この通信管理機能はサーバに備える通常の通信管理機能を用いれば良い。これがクライアント起動時の初回アクセス処理となる。
【0012】
次に、クライアントは上記受験者情報を取得して前記サーバに送信する手段により入力された受験者情報をサーバへ送信し、サーバは上記クライアントで入力された受験者情報を外部記憶装置の受験者情報と照合し、認識された場合には問題情報をクライアントへ送信する手段により、外部記憶装置に格納された受験者情報との照合を行ない、受験者と判断された場合はサーバから問題情報をクライアントへ送信し、クライアントは上記サーバから問題情報を取得してメモリへ格納する手段により問題情報をメモリへ格納する。これが受験者認証及び問題送信処理となる。
【0013】
サーバはこれら受験者認証が完了したクライアントについて、受験者情報を送信したクライアントの試験開始時間および終了時間を管理する試験時間管理手段により、サーバからの試験開始の意思表示と同時に、クライアントの表示部にサーバから取得した問題情報及び時刻情報を表示する手段によりクライアント上で時間の計測を開始させ、受験者が選択した問題に対応するメモリに格納された問題情報を表示させる。これらの手段は各クライアントからの試験開始の意思表示により時間の計測を開始させても良い。その場合、試験時間管理手段ではクライアント毎の試験開始時間と終了時間を管理する必要がある。またクライアントの受験者が解答した情報をメモリへ格納する手段は、受験者が解答した結果をクライアントのメモリへ格納する。クライアントでこの問題情報表示と解答結果格納を繰り返し、上記制限時間経過時あるいは受験者が終了意思表示により試験を終了する手段により、サーバの試験時間管理にて決められた制限時間を超えるかあるいは受験者の終了意思を表示した時点でクライアントにおいて自動的に新たな解答を制限することで解答終了とする。クライアントの上記全ての解答情報を前記サーバへ送付する手段は、解答終了により、メモリに格納した解答情報をサーバへ送信し、サーバは上記クライアントから試験終了情報及び解答情報を取得し、解答情報を外部記憶装置へ格納する手段により解答情報を外部記憶装置へ格納する。以上が試験実施処理となる。上記で記したように、本試験システムにおいては必ずしもサーバの管理下で全クライアントが一斉に試験を開始する必要は無く、各クライアントで個別に時間を管理して試験を実施することが可能である。
【0014】
試験実施処理終了後、サーバは上記正解情報をクライアントへ送付する手段により、外部記憶装置から解答情報を送信してきたクライアントへ正解情報を送信し、クライアントは上記サーバから正解情報を取得してメモリへ格納する手段と、正解情報と解答情報と照合することで採点結果を表示する手段とにより、メモリに格納されている受験者の解答情報と正解情報とを照合することで採点結果をクライアント画面に表示する。以上が採点処理であるが、この処理はサーバで解答情報と正解情報とを照合する機能手段を持たせ、採点結果のみをクライアントに返信しても、後日サーバでまとめて採点処理を実施し、受験者情報に基づきメール等で通知する手段を持たせても良い。後日処理の場合、外部記憶装置を切り離し、採点用の別サーバに採点環境を設定して処理を実施しても良い。また、クライアントで採点を実施する場合、メモリに格納した問題情報及び解答情報及び正解情報は、採点終了後、クライアントの起動用記憶媒体の消去手段により消去するか、メモリ領域に一時記憶領域を利用することで再立ち上げ時に自動消去する。
【0015】
上記サーバ及びクライアントの起動用記憶媒体には、格納された専用のプログラムしか実行できないよう制限する手段を持たせ、インターネット等の外部との接続を制限することで情報漏洩を防ぐことが可能である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、既設のコンピュータに対して起動用記憶媒体を挿入して起動することにより容易に多数のコンピュータを試験用のサーバ・クライアントとして試験を行なう環境とすることができる。また、一時的に試験用のサーバ・クライアントを作成している起動用記憶媒体を取り出し再起動することにより、元の環境へ復元され、常時試験用のコンピュータを確保・維持することが不要となる。さらに、通信手段はLAN上で動的IPアドレス配置により閉じたネットワークを作成し、専用プログラムの使用のみと制限することで外部との接続を行なわないため、情報漏洩を防止できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図を用いて詳細に説明する。
【0018】
図1から図4までは、本発明を試験システムに適用した場合の、処理手順に関する実施の形態を示すフローチャートであり、図5は、本発明に係るシステムにおけるサーバとクライアントおよび外部記憶装置からなる試験システムの構成を示すブロック図である。また、図6は、試験システムで用いる情報の項目例である。
【0019】
図5において、試験用サーバ10と複数の試験用クライアント20、80、90はともに大学や専門学校などの既設LAN上に設置されていることとする。
【0020】
サーバ10は、外部記憶装置40を接続し、サーバ用起動用記憶媒体30に格納されたプログラムによりクライアントの管理を行ない、ユーザ情報の照合により問題情報を送信し、試験開始及び試験時間の管理を行ない、試験終了と同時に受信した解答情報を外部記憶装置40へ格納するとともに正解情報を送信する装置である。
【0021】
クライアント20は、クライアント用起動用記憶媒体50に格納されたプログラムによりサーバを探索し、入力された受験者情報をサーバへ送信して問題情報を受信するとともにメモリ60へ格納し、試験が開始された場合は、問題情報の選択による表示装置21への問題表示と解答情報のメモリ60への格納を行ない、試験時間終了あるいは受験者による終了意思表示がされた場合、解答情報をサーバ10へ送信するとともにサーバ10から受信した正解情報と解答情報を比較することで採点結果を表示装置21へ表示する装置である。クライアント80、クライアント90も同様の構成を持つこととする。
【0022】
表示装置11、21は、例えばCRTディスプレイや液晶式表示装置であり、サーバやクライアントと接続して受験者情報や問題情報、採点結果などをサーバ管理者及び受験者に表示する装置である。
【0023】
入力装置12、22は、キーボードやマウスであり、サーバやクライアントと接続して、サーバ管理者及び受験者が受験者情報の入力や解答情報の入力を実施するためのものである。
【0024】
通信装置13、23は、既設LANを利用してサーバとクライアントとの間の通信を行なう装置である。
【0025】
起動用記憶媒体30は、起動時にコンピュータへ挿入されていることでサーバ10の試験実施環境を作成するためのプログラムを格納する装置であり、クライアントを管理する機能31、受験者情報41の認証を行なう機能32、問題情報42をクライアントへ送信する機能33、試験時間を管理する機能34、クライアントから受信した解答情報64を外部記憶装置40へ格納する機能35、解答情報64を送信したクライアント20へ正解情報43を送信する機能36を持つ。
【0026】
外部記憶装置40は、受験予定の受験者情報41や実施する試験の問題情報42、問題情報42に対する正解情報43、それぞれの受験者が解答した情報64を格納するための装置である。
【0027】
起動用記憶媒体50は、起動時にコンピュータへ挿入されていることでクライアント20の試験実施環境を作成するためのプログラムを格納する装置であり、サーバ10と探索して認識する機能51、入力された受験者情報61をサーバ10へ送信するともに問題情報42をメモリ60へ格納する機能52、選択された問題情報62を表示装置21に表示して解答された情報64をメモリ60に格納する機能53、解答が終了した場合、解答情報64をサーバ10へ送信する機能54、サーバ10から受信した正解情報63と解答情報64より採点結果を表示する機能55を持つ。
【0028】
メモリ60は、入力された受験者の情報61、実施する試験も問題情報62、受験者が解答した情報64、採点を行なうための正解情報63を一時的に格納する装置である。
【0029】
図6は、外部記憶装置40およびメモリ60に格納される各情報の項目例である。外部記憶装置40が格納する受験者情報41及びクライアントのメモリが格納する受験者情報61は、受験番号、パスワード、氏名、試験コード、会場コード、試験日等の情報からなり、外部記憶装置40が格納する問題情報42及びクライアントのメモリが格納する問題情報62は、試験コード、試験日、問題番号、問題文、選択肢番号、選択肢文等からなり、外部記憶装置40が格納する正解情報43及びクライアントのメモリが格納する正解情報63は、試験コード、試験日、問題番号、正解情報等からなり、外部記憶装置40が格納する解答情報44及びクライアントのメモリが格納する解答情報64は、試験コード、試験日、受験番号、問題番号、解答情報等からなる。受験者情報41と問題情報42、正解情報43、解答情報44は試験コードでリンクする。ここで外部記憶装置40が格納する情報とクライアントのメモリが格納する情報の構成は同じであるが、いずれの情報においても外部記憶装置40が格納する情報は複数受験者対象の情報の集合で、クライアントのメモリが格納する情報は受験者1人の情報である。
【0030】
次に、図1から図4のフローチャートに基づいて図5の各部の動作を説明する。
【0031】
図1は、本発明のサーバ・クライアントからなる試験システムにおいて、試験環境を作成する処理手順である。図1(a)は試験環境作成時のサーバの処理、図1(b)は試験環境作成時のクライアントの処理である。
【0032】
本発明において使用するコンピュータは大学や専門学校等に既に設置されているコンピュータからサーバとするコンピュータを選択することとする。まず、図1(a)において、サーバ用のプログラムを格納した記憶媒体30をサーバとするコンピュータに挿入して起動する(ステップ110)。サーバはOSの起動とともに外部記憶装置40を認識する(ステップ120)。そして、サーバ10はクライアント管理機能31を実行し、クライアントの接続を待つ(ステップ130)。
【0033】
同様に、既存のコンピュータからクライアントとするコンピュータを選択することとする。図1(b)において、クライアント用のプログラムを格納した記憶媒体50をクライアントとするコンピュータに挿入して起動する(ステップ140)。クライアント20はサーバ探索機能51により自動的に既設LAN上のサーバ10を探索する(ステップ150)。クライアントがサーバを認識することができれば(ステップ160)、試験環境の作成終了となる(ステップ170)。
【0034】
図2は、受験者の照合を行ない、試験準備を行なう手順である。クライアント20は受験者情報61を入力装置から取得し(ステップ210)、クライアント20は受験者情報設定機能52により受験者情報61をサーバ10へ送信する(ステップ220)。サーバ10は受信した受験者情報61を外部記憶装置43に格納された受験者情報41と照合して(ステップ230)、受験者であるかを識別する(ステップ240)。受験者であると認識された場合、サーバ10は外部記憶装置40からクライアント20へ問題情報42を送信して(ステップ250)、クライアント20は受信した問題情報42をメモリ60へ格納する(ステップ260)。これにより、試験を行なう準備が完了となる(ステップ270)。
【0035】
図3は、試験が開始されてから解答を終了するまでの手順である。サーバ10が試験の開始命令を各クライアントに送信すると同時に試験時間管理機能34が稼動し(ステップ310)、クライアント20では試験プログラム53が実行を開始する(ステップ320)。また、クライアント20では試験開始とともに表示装置21に試験時間を表示し、受験者が選択した問題に対応するメモリ60の問題情報62を表示する(ステップ330)。そして、受験者が解答情報を入力すると、クライアント20はメモリ60へ解答情報64を格納する(ステップ340)。受験者による解答終了情報入力(ステップ350)、あるいはサーバ10の試験時間管理機能34が制限時間を超過したと判断した場合(ステップ360)、サーバ10から解答終了命令をクライアントに送信し(ステップ370)、クライアント20では解答送信機能54により新たに解答情報を入力できないよう制限をかける(ステップ380)。
【0036】
図4は、解答終了後クライアント20に採点結果を表示し、試験を終了する手順である。図3の処理で解答終了後、クライアント20は、解答送信機能54によりメモリ20に格納された解答情報64をサーバ10へ送信する(ステップ410)。サーバ10は、解答収集機能35により外部記憶装置40へ解答情報44として格納するとともに、正解配布機能36により、解答情報64を送信してきたクライアント20へ外部記憶装置40に格納されている正解情報43を送信する(ステップ420)。クライアント20は採点結果表示機能55により、メモリ24に正解情報64を格納し、格納済みの解答情報63と照合して、表示装置21へ採点結果を表示する(ステップ430)。サーバ10が、受験者情報を認証し試験開始命令を送信した全てのクライアントから解答を受信すると試験終了となる(ステップ440)。
【0037】
最後に起動時にサーバ及びクライアントに挿入した記憶媒体30、50をサーバ管理者及びクライアント管理者(または受験者)が取り出し、サーバ10及びクライアント20を再起動することにより、コンピュータは試験に関する情報を残すことなく元の環境へ復元される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】初回アクセス時処理手順を実施する形態を示すフローチャートである。
【図2】受験者認証の処理手順を実施する形態を示すフローチャートである。
【図3】試験実施の処理手順を実施する形態を示すフローチャートである。
【図4】採点結果表示の処理手順を実施する形態を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る起動用記憶媒体を用いたサーバとクライアントからなる試験システムのブロック図である。
【図6】本発明に係る外部記憶装置およびメモリに格納する情報の項目例である。
【符号の説明】
【0039】
10…サーバ、20、80、90…クライアント、11、21…表示装置、12、22…入力装置、13、23…通信装置、30、50…起動用記憶媒体、40…外部記憶装置、60…メモリ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
起動用記憶媒体を用いて起動することにより、問題の配信及び受験者の管理を行なうサーバと、試験を行なうクライアントとを一時的に作成する試験システムにおいて、
前記サーバの外部記憶装置に受験者情報と問題情報とを備え、
記憶媒体から起動された前記クライアントに、ネットワーク上から自動的にサーバを探索して認識する手段と、受験者情報を取得して前記サーバに送信する手段と、前記サーバから問題情報を取得してメモリへ格納する手段と、表示部にサーバから取得した問題情報及び時刻情報を表示する手段と、受験者が解答した情報をメモリへ格納する手段と、制限時間経過時あるいは受験者が終了意思表示により試験を終了する手段と、全ての解答情報を前記サーバへ送付する手段と、前記サーバから正解情報を取得してメモリへ格納する手段と、正解情報と解答情報と照合することで採点結果を表示する手段とを備え、
前記サーバに、クライアントで入力された受験者情報を外部記憶装置の受験者情報と照合し、認識された場合には問題情報をクライアントへ送信する手段と、受験者情報を送信したクライアントの試験開始時間および終了時間を管理する試験時間管理手段と、クライアントから試験終了情報及び解答情報を取得し、解答情報を外部記憶装置へ格納する手段と、正解情報をクライアントへ送付する手段とを備えたことを特徴とする、外部記憶媒体を用いた試験システム。
【請求項2】
請求項1に記載の試験システムにおいて、
上記サーバの備える各手段は起動媒体に存在し、上記サーバは、クライアントへ送信する上記問題情報及び解答情報、及びクライアントから受信した解答情報を外部記憶装置へ格納し、
上記クライアントの備える各手段は起動媒体に存在し、上記クライアントは、上記サーバから受信した問題情報及び解答情報、及び上記サーバに送信する受験者の解答情報をメモリに格納し、試験プログラム終了後にメモリ内容を消去することを特徴とする、外部記憶媒体を用いた試験システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−331043(P2006−331043A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−153259(P2005−153259)
【出願日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】