説明

多機能デジタイザモジュールボードを有するディスプレイシステム

【課題】 接着剤を用いずにフレキシブルデジタイザセンサボード上に遮蔽膜を統合し、厚さと重さを低減する多機能デジタイザモジュールボードを提供する。
【解決手段】 表面上の位置ポインタ、または指接触の位置を感知するフレキシブルデジタイザセンサボード、および接着材料なしに、デジタイザセンサボードの一つの表面に統合され、外部雑音を排除する遮蔽膜を含む多機能デジタイザモジュールボード。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイシステムに関し、特に、多機能デジタイザモジュールボードを有するディスプレイシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、デジタイザなどの多くのタイプのタッチセンサ装置が現在、コンピュータのディスプレイに、またはコンピュータのディスプレイと併せて用いられている。これらのタッチセンサ装置は、位置ポインタの位置を測定するか、またはセンサ表面に指接触して座標を発生し、コンピュータとの相互作用をする。例えば、これらの装置は、ディスプレイのアイコン、メニューアイテム、画像編集と、手書きの文字と図形の入力フィードバックを選ぶ。
【0003】
これらのタッチセンサ装置は、容量センサ、伝導性オーバーレイシートを用いた抵抗センサ、赤外線センサ、音波センサと、圧電力センサを含む多種の技術を用いることができる。例えば、ペンなどのハードワイヤードの手持ち式位置ポインタを用いたデジタイザは、一般的に、電磁、静電、抵抗、または超音波センサを用いることができる。
【0004】
人との接触に反応するタッチセンサ装置は、一般的に、例えば、ディスプレイのアイコンとメニューアイテムの選択などのカーソル移動制御に用いられ、位置ポインタ(通常、ハードワイヤードのペン)に反応する装置は、図面、設計図、または原版を作成、または描くのに用いられる。これらのタッチセンサ装置は、文字、または手書き文字認識にも用いられる。よって、タッチセンサ装置がいくつかの目に見える手段によって位置ポインタの経路を再現し、ビジュアルフィードバックを提供することが望ましい。
【0005】
いくつかのタッチセンサ装置は、ユーザーと位置ポインタ接触の両方に反応するため、例えば、画面に書き込む時に、位置ポインタベースの入力の便利性と、位置ポインタが必要でないタッチ入力の簡便性も提供する。
【0006】
図1は、デジタイザを有する従来の表示装置の構造図である。図に示すように、表示装置200は、最外層ガラスカバー210、液晶ディスプレイ(LCD)パネル220、バックライトモジュール230、反射板240、デジタイザセンサボード250、遮蔽膜260、バックフレーム270と位置ポインタ280を含む。最外層ガラスカバー210、LCDパネル220、バックライトモジュール230、反射板240、デジタイザセンサボード250、遮蔽膜260と、バックフレーム270は、積層構造に組み立てられ、デジタイザセンサボード250と位置ポインタ280は、デジタイザを構成する。LCDパネル220とデジタイザセンサボード250は、例えば、二つのフレキシブルプリント回路板(FPC)など、異なるインターフェースを介して外部ホストシステムに接続される。図2は、LCDモジュール110とデジタイザモジュールボード120を含む従来のディスプレイシステム100の回路図である。LCDパネル220とデジタイザモジュールボード120は、対応するインターフェース112と122を介してそれぞれホストシステム130に接続される。デジタイザモジュールボード120は、スキャンタイミング信号を選択回路128に発生するマイクロコントローラ126に設置された発振器124を必要とし、よって、デジタイザのセンサアレイ129のスキャン動作を行う。従来のディスプレイシステムの反射板、デジタイザセンサボード、遮蔽膜と、バックフレームが個別の構成部品であることから、LCDパネルとデジタイザセンサボードは、外部ホストシステムに接続された異なるインターフェースを必要とし、従来のディスプレイシステムは、比較的高いコスト、厚さと、重さとなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、接着剤を用いずにフレキシブルデジタイザセンサボード上に遮蔽膜を統合し、厚さと重さを低減する多機能デジタイザモジュールボードを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一つの態様では、フレキシブルデジタイザセンサボードは、表面上の位置ポインタ、または指接触の位置を感知し、遮蔽膜は、半導体プロセスによってデジタイザセンサボードの一つの表面に統合される。
【0009】
もう一つの態様では、本発明は、画像を表示するLCDパネルと表面上の位置ポインタ、または指接触の位置を感知する多機能デジタイザモジュールボードのディスプレイシステムの実施例を挙げる。
【0010】
もう一つの態様では、本発明は、フレキシブルデジタイザセンサボードと、表面上の位置ポインタ、または指接触の位置を感知するために提供された遮蔽膜を含み、遮蔽膜は、接着材料なしに、デジタイザセンサボードに積層される多機能デジタイザモジュールボードのディスプレイシステムの製造方法を挙げる。LCDパネルは、上述の多機能デジタイザモジュールボードの上に設置される。
【発明の効果】
【0011】
本発明の多機能デジタイザモジュールボードを有するディスプレイシステムによれば、ディスプレイシステムが遮蔽膜と反射膜(必要に応じて)に統合したフレキシブルデジタイザセンサボードのみを必要とし、且つ、単一インターフェースを用いて、多機能デジタイザモジュールボードのマイクロコントローラ、ADCと、LCDモジュールのタイミングコントローラ、電圧調整回路と、DACを表示パネルのそれに統合することができることから、低減した厚さと重さを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明についての目的、特徴、長所が一層明確に理解されるよう、以下に実施形態を例示し、図面を参照にしながら、詳細に説明する。
【実施例】
【0013】
図3は、多機能デジタイザモジュールボードの実施例を表している。図に示すように、多機能デジタイザモジュールボード440は、最外層保護膜456、反射膜454、第一保護膜452、フレキシブルデジタイザセンサボード442、第二保護膜444、遮蔽膜446と、隔離板450を含み、上保護膜、第一と第二保護膜は、SiOxまたはSiNxであることができる。この実施例では、上保護膜456、反射膜454と、遮蔽膜446は、フレキシブルデジタイザセンサボード442に統合される。この場合、第一保護膜452は、半導体プロセスによって、フレキシブルデジタイザセンサボード442と反射膜454の間に形成され、第二保護膜444は、遮蔽膜446とフレキシブルデジタイザセンサボード442の間に形成される。
【0014】
フレキシブルデジタイザセンサボード442のセンサは、例えば、容量センサ、抵抗センサ、赤外線センサ、音波センサ、圧電力センサ、静電センサ、または超音波センサであることができ、表面上の位置ポインタ、または指接触の位置を感知する。いくつかの実施例では、フレキシブルデジタイザセンサボード442は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、またはセルローストリアセテート(TAC)のフレキシブル基板の上にプリントされたセンサアレイ、または金属コイル格子(metal coil grids)を含む。センサアレイ、または金属コイル格子は、大面積用のスクリーンプリント、または小面積用のインクジェットプリントによってフレキシブル基板の上にプリントすることができるが、本発明を限定するものではなく、デザインによって決めることができる。例えば、伝導性金属(例えば、銀または銅を基に形成の)ペースト、またはインクをスクリーンプリント、またはインクジェットプリントに用いることができる。
【0015】
第二保護膜444は、半導体プロセスによって、フレキシブルデジタイザセンサボード442の底面上に形成される。遮蔽膜446は、半導体プロセスによって、第二保護膜444の表面上に統合され、外部雑音を排除する。遮蔽膜446は、例えば、Fe−Ni、Fe−Si、またはFe−Coの高磁化率を有する金属薄膜(thin metal foil)であることができる。遮蔽膜446は、物理的気相成長法、またはスパッタリング法によって第二保護膜444の表面上に統合され、高周波応用に用いることができる。
【0016】
第一保護膜452は、半導体プロセスによって、フレキシブルデジタイザセンサボード442の底面上に形成される。反射膜454は、半導体プロセスによって、第一保護膜452の表面上に形成され、光を反射する。この場合、第一保護膜452、反射膜454と、最外層保護膜456は、選択可能である。いくつかの例では、フレキシブルデジタイザセンサボード442を平坦化した後、反射膜454をフレキシブルデジタイザセンサボード442の上に直接、堆積することもできる。または、プラスチック隔離板に堆積した後、フレキシブルデジタイザセンサボード442に積層することもできる。反射膜454は、例えば、アルミニウム、銀、その合金、または光反射強化処理を有する、異なるバリエーションの金属薄膜であることができる。
【0017】
最外層保護膜456、反射膜454と、遮蔽膜446は、表示装置の組み立て中、接着材料によってでなく、半導体プロセスによって、フレキシブルデジタイザセンサボード442に統合される。隔離板450は、接着材料448によって遮蔽膜446に積層される。
【0018】
よって、最外層保護膜456、反射膜454、第一保護膜452、遮蔽膜446、フレキシブルデジタイザセンサボード442、第二保護膜444と、隔離板450は、表示装置の単一の構成部品を形成する。例えば、多機能デジタイザモジュールボード440は、最外層保護膜456と隔離板450を取り除いた後、表示装置のバックフレーム、バックライトモジュールの真下に設置することができる。
【0019】
図4は、本発明に基づいた多機能デジタイザモジュールボードを有する表示装置400の構造図である。
図に示すように、表示装置400は、最外層ガラスカバー410、LCDパネル420、バックライトモジュール、前述の多機能デジタイザモジュールボード440と、バックフレーム460を含む。LCDパネル420と多機能デジタイザモジュールボード440は、フレキシブルプリント回路基板(FPC)のような単一のインターフェース480を介して外部ホストシステムに接続される。LCDパネル420と多機能デジタイザモジュールボード440は、可撓ケーブル490によって接続される。制御ユニット482は、フレキシブルプリント回路基板480の上に設置され、LCDパネルを駆動し、インターフェース(例えば、フレキシブルプリント回路基板480)を介してホストシステムからの画像信号に基づいて、スキャンタイミング信号をデジタイザモジュールボードに発生する。多機能デジタイザモジュールボード440は、スキャンタイミング信号に基づいてスキャン動作を行い、位置データを発生し、制御ユニット482は、続いて位置データに基づいて位置ポインタ344の対応する座標データを判別し、ホストシステムに出力する。制御ユニット482はまた、例えば、表示パネル420上にチップオンガラスによって設置されることもできる。
【0020】
本発明の実施例では、表示パネル420は、OLEDパネル、または電界放出ディスプレイ(FED)パネルであることもできるが、これは、本発明を限定するものではない。多機能デジタイザモジュールボード440は、図3に示すように、反射膜454、遮蔽膜446、フレキシブルデジタイザセンサボード442を統合する。よって、最外層ガラスカバー410上の位置ポインタ344を感知することができ、外部雑音、または反射光を排除することもできる。その中のフレキシブルデジタイザセンサボード442に基づいて、多機能デジタイザモジュールボード440は、容量センサデジタイザモジュールボード、抵抗センサデジタイザモジュールボード、赤外線センサデジタイザモジュールボード、音波センサデジタイザモジュールボード、または圧電力センサデジタイザモジュールボード、静電デジタイザモジュールボード、または超音波センサデジタイザモジュールボードであることもできる。
【0021】
本発明の実施例のディスプレイシステムが遮蔽膜446と反射膜454(必要に応じて)に統合したフレキシブルデジタイザセンサボードのみを必要とすることから、個別の構成部材を有する従来の表示システムより、低減した厚さと重さを提供する。
【0022】
ディスプレイシステム300の実施例の回路図である。ディスプレイシステム300は、インターフェース480、制御ユニット482、LCDパネル420と、多機能デジタイザモジュールボード440を含む。
【0023】
インターフェース480は、ホストシステム600と制御ユニット482の間に接続され、ホストシステムとデータ変換をする。
【0024】
制御ユニット482は、インターフェース480、LCDパネル420と、多機能デジタイザモジュールボード440に接続される。制御ユニット482は、LCDパネル420を駆動し、インターフェース480を介してホストシステム600からの画像信号(IS)に基づいて、スキャンタイミング信号(SS)を多機能デジタイザモジュールボード440に発生する。制御ユニット482は、タイミングコントローラ322、アナログデジタルコンバータ(ADC)324、電圧調整回路326と、デジタルアナログコンバータ(DAC)328を含む。制御ユニット482もまた、インターフェース480を介してホストシステム600からのバス制御信号を受け、ADC324、DAC328と、選択回路346を制御する。
【0025】
タイミングコントローラ322は、インターフェース480、LCDパネル420と、多機能デジタイザモジュールボード440に接続され、ホストシステム600からの画像信号に基づいて、DAC328によって駆動信号を発生する。一般的に、ホストシステムからの画像信号(IS)は、画像データ(ID)、クロック信号CLKSと、共通電極Vcomを含み、クロック信号CLKSは、垂直スキャン信号Vs、水平スキャン信号Hs、データイネーブル信号DEと、システムクロックCLKを含む。タイミングコントローラ322は、画像信号のクロック信号CLKSに基づいて、例えば、垂直クロック出力CKV、水平クロック出力CKH、水平イネーブル出力ENBH、垂直イネーブル出力ENBV、水平スキャン指示CSHと、垂直スキャン指示CSVの基準タイミング信号を表示パネル420に提供する。基準タイミング信号と画像データIDは、駆動信号として働き、DAC328に出力され、アナログ信号に変換され、表示パネル330を駆動する。電圧調整回路326は、タイミングコントローラ322と表示パネル420に接続され、共通電圧Vcomに基づいて、表示パネル420を駆動するアナログ信号の電圧値を調整する。
【0026】
また、タイミングコントローラ322は、ホストシステム600からの画像信号に基づいて、スキャンタイミング信号(SS)を多機能デジタイザモジュールボード440に発生する。多機能デジタイザモジュールボードに必要なスキャンタイミング信号の周波数が約100KHs〜300KHsの間で、ホストシステムからの画像信号にあるクロック信号CLKSの周波数が一般的に5MHz〜6MHzの間であることから、本実施例は、ホストシステムからの画像信号にあるクロック信号CLKSを低い周波数に変換し、従来のデジタイザモジュールボードのような発振器を用いることなく、適当な周波数のスキャンタイミング信号SSを得る。よって、この実施例では、多機能デジタイザモジュールボード440と表示パネル420は、単一のインターフェースを介して、ホストシステムに接続され、多機能デジタイザモジュールボード440のマイクロコントローラは、表示パネルに統合される。この実施例では、タイミングコントローラ322は、分周器329を含み、画像信号のクロック信号を多機能デジタイザモジュールボード440に適当な周波数を有するスキャンタイミング信号SSに変換する。
【0027】
LCDパネル420は、制御ユニット482に接続され、DAC328からのアナログ信号に基づいて画像を表示する。OLEDパネル、または電界放出ディスプレイ(FED)であることもできる。
【0028】
多機能デジタイザモジュールボード440は、一般的にカーソル移動制御に用いられ、例えば、ディスプレイのアイコンとメニューアイテムの選択、図面や設計図を作成、または描く、または文字や手書き文字認識に用いられる。この実施例では、多機能デジタイザモジュールボード440は、同じインターフェース480を介してホストシステム600に接続され、スキャン動作を行い、スキャンタイミング信号に応じて位置データPDを発生する。多機能デジタイザモジュールボード440は、デジタイザセンサアレイ342、選択回路346と、増幅器348を含む。いくつかの例では、デジタイザセンサアレイ342、選択回路346と、増幅器348は、図3に示されたフレキシブルデジタイザセンサボード442の上に形成される。また、選択回路346と増幅器348は、制御ユニット482(未表示)に統合されることができる。例えば、多機能デジタイザモジュールボード440は、電磁センサデジタイザモジュールボードであることができ、電磁信号は、位置ポインタ344から伝送され、センサアレイ342によって感知される。
【0029】
例えば、デジタイザセンサアレイ342は、XとY方向の両方の金属コイル格子を含み、位置ポインタ344の位置を感知する。位置ポインタ344は、デジタイザセンサアレイに信号を伝送し、選択回路346は、制御ユニット482からのスキャンタイミング信号に基づいて、センサアレイ342のコイルのスキャン動作を行い、センサアレイ342で発生された信号が増幅器348に送られ、増幅器348は、センサアレイ342で発生された信号を増幅する。
【0030】
増幅器348からの増幅された信号は、ADC324に出力され、位置データPDに変換され、制御ユニットに出力される。制御ユニット322は、ポインタ344に関する位置データPDを受け、それに応じてポインタ344の対応する座標データCDを判別する。ポインタ344の対応する座標データCDは、続いてインターフェース480を介してホストシステム600に出力される。例えば、制御ユニット482は、タイミングコントローラ322、ADC324、電圧調整回路326と、DAC328で統合されたシングルチップであることができる。制御ユニット482は、表示パネル420上にチップオンガラスによって設置されることもでき、または表示パネル420のフレキシブルプリント回路板(FPC)に設置されることもできる。
【0031】
図6は、タイミングコントローラの実施例を表している。タイミングコントローラ322は、処理装置331、分周器329、タイミング発生器332、データラッチ333、レジスタ334と、受信解読装置335を含み、インターフェース480を介してホストシステム600からの画像信号ISとバス制御信号BCSを受ける。
【0032】
処理装置331は、ADC324に接続され、位置データPDを受け、インターフェース480を介してホストシステム600に出力する対応した座標データCDを算出する。ホストシステム600は、座標データCDを受け、画像信号に変換し、表示パネルに表示する。分周器329は、多機能デジタイザモジュールボード440用に、画像信号のクロック信号CLKSを適当な周波数を有するスキャンタイミング信号SS(100KHs〜300KHs)に変換する。
【0033】
タイミング発生器332もまた、クロック信号CLKSを受け、基準タイミング信号RTSを表示パネル420に提供する。ホストシステム600からの画像信号ISの画像データIDは、データラッチ333とレジスタ334によって一時的に保存され、DAC328に出力され、表示パネル420を駆動する。受信解読装置335は、ホストシステム600からのバス制御信号を受け、制御データを発生し、DAC328、ADC324と、選択回路346を制御する。
【0034】
よって、本発明のいくつかの実施例は、ディスプレイのコスト、厚さ及び重量を減らすために、単一インターフェースを用いて、図2に示された多機能デジタイザモジュールボード120のマイクロコントローラ126、ADC125と、LCDモジュール110のタイミングコントローラ127、電圧調整回路132と、DAC131を表示パネルのそれに統合することができる。
【0035】
図7は、上述のディスプレイシステム400を用いた電子装置500を表している。ディスプレイシステム400は、液晶ディスプレイシステム、OLEDディスプレイシステム、または電界放出ディスプレイ(FED)システムであることができるが、これは、本発明を限定するものではない。電子装置500は、例えば、PDA、ノート型パソコン、タブレットコンピュータ、携帯電話、またはディスプレイモニタ装置などであることができる。一般的に、電子装置500は、ハウジング510、図4に示されたディスプレイシステム400、DC/DCコンバータ520などを含む。また、DC/DCコンバータ520は、ディスプレイシステム400に選択的に接続され、ディスプレイシステム400に電力を供給する出力電圧を提供する。
【0036】
以上、本発明の好適な実施例を例示したが、これは本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいては、当業者であれば行い得る少々の変更や修飾を付加することは可能である。従って、本発明が保護を請求する範囲は、特許請求の範囲を基準とする。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】デジタイザを有する従来の表示装置の構造図である。
【図2】従来のディスプレイシステムのLCDモジュールとデジタイザモジュールボードの回路図である。
【図3】多機能デジタイザモジュールボードの実施例を表している。
【図4】本発明に基づいた多機能デジタイザモジュールボードを有する表示装置の構造図である。
【図5】ディスプレイシステムの第一実施例のブロック図である。
【図6】タイミングコントローラの実施例を表している。
【図7】本発明の実施例に基づいたディスプレイシステムを組み合わせた電子装置を概略的に表している。
【符号の説明】
【0038】
100 ディスプレイシステム
110 LCDモジュール
112 インターフェース
120 デジタイザモジュールボード
122 インターフェース
124 発振器
126 マイクロコントローラ
128 選択回路
129 センサアレイ
130 ホストシステム
200 表示装置
210 最外層ガラスカバー
220 LCDパネル
230 バックライトモジュール
240 反射板
250 デジタイザセンサボード
260 遮蔽膜
270 バックフレーム
280 位置ポインタ
300 ディスプレイシステム
322 タイミングコントローラ
324 アナログデジタルコンバータ(ADC)
326 電圧調整回路
328 デジタルアナログコンバータ(DAC)
329 分周器
331 処理装置
332 タイミング発生器
333 データラッチ
334 レジスタ
335 受信解読装置
342 デジタイザセンサアレイ
344 位置ポインタ
346 選択回路
348 増幅器
400 ディスプレイシステム
410 最外層ガラスカバー
420 LCDパネル
430 バックライトモジュール
444 第二保護膜
440 多機能デジタイザモジュールボード
446 遮蔽膜
442 フレキシブルデジタイザセンサボード
448 接着材料
450 隔離板
452 第一保護膜
454 反射膜
456 最外層保護膜
460 バックフレーム
480 インターフェース
482 制御ユニット
490 可撓ケーブル
500 電子装置
510 ハウジング
520 DC/DCコンバータ
600 ホストシステム
SS スキャンタイミング信号
IS 画像信号
PD 位置データ
FPC フレキシブルプリント回路板
ID 画像データ
BCS バス制御信号
CD 座標データ
CLKS クロック信号
Vcom 共通電極
Vs 垂直スキャン信号
Hs 水平スキャン信号
DE データイネーブル信号
CLK システムクロック
RTS 基準タイミング信号
CKV 垂直クロック出力
CKH 水平クロック出力
ENBV 垂直イネーブル出力
ENBH 水平イネーブル出力
CSH 水平スキャン指示
CSV 垂直スキャン指示



【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面上の位置ポインタ、または指接触の位置を感知するフレキシブルデジタイザセンサボード、および
接着材料なしに、デジタイザセンサボードの一つの表面に統合され、外部雑音を排除する遮蔽膜を含む多機能デジタイザモジュールボード。
【請求項2】
前記デジタイザセンサボードのその他の表面に積層され、光を反射する反射膜を更に含む請求項1に記載の多機能デジタイザモジュールボード。
【請求項3】
前記遮蔽膜と前記デジタイザセンサボードの間に形成される第一保護膜、前記反射膜と前記デジタイザセンサボードの間に形成される第二保護膜を更に含む請求項2に記載の多機能デジタイザモジュールボード。
【請求項4】
接着材料によって、前記遮蔽膜に積層された隔離板を更に含む請求項2に記載の多機能デジタイザモジュールボード。
【請求項5】
前記遮蔽膜と前記反射膜は、半導体プロセスによって、前記デジタイザセンサボードに統合される請求項2に記載の多機能デジタイザモジュールボード。
【請求項6】
前記遮蔽膜は、物理的気相成長法、またはスパッタリング法によって、前記デジタイザセンサボードに統合される請求項5に記載の多機能デジタイザモジュールボード。
【請求項7】
前記デジタイザセンサボードは、フレキシブル基板上にプリントされたセンサアレイを含む請求項1に記載の多機能デジタイザモジュールボード。
【請求項8】
前記センサアレイは、スクリーンプリント、またはインクジェットプリントによってフレキシブル基板上にプリントされる請求項7に記載の多機能デジタイザモジュールボード。
【請求項9】
前記フレキシブル基板は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、またはセルローストリアセテート(TAC)を含む請求項7に記載の多機能デジタイザモジュールボード。
【請求項10】
請求項1に記載の多機能デジタイザモジュールボード、および
前記多機能デジタイザモジュールボードに設置され、それに接続され、画像を表示する表示パネルを含むディスプレイシステム。
【請求項11】
前記表示パネルに接続されたバックライトモジュールを更に含む請求項10に記載のディスプレイシステム。
【請求項12】
前記表示パネルと前記多機能デジタイザモジュールボードに接続され、インターフェースを介してホストシステムからの画像信号に基づいて、表示パネルを駆動し、前記多機能デジタイザモジュールにスキャンタイミング信号を発生する制御ユニットを更に含む請求項10に記載のディスプレイシステム。
【請求項13】
前記多機能デジタイザモジュールは、スキャンタイミング信号に応じて、表面上のスタイラス、または指接触の位置を検出する感知動作を行う請求項12に記載のディスプレイシステム。
【請求項14】
前記画像信号は、画像データとクロック信号を含み、前記制御ユニットは、前記クロック信号に基づいて、前記スキャンタイミング信号を発生する請求項13に記載のディスプレイシステム。
【請求項15】
前記制御ユニットは、前記表示パネル上にチップオンガラス(COG)によって設置される請求項12に記載のディスプレイシステム。
【請求項16】
前記制御ユニットは、フレキシブルプリント回路板(FPC)に設置される請求項12に記載のディスプレイシステム。
【請求項17】
前記表示パネルは、LCDパネル、OLEDパネル、または電界放出ディスプレイ(FED)パネルである請求項12に記載のディスプレイシステム。
【請求項18】
請求項10に記載のディスプレイシステム、および
前記ディスプレイシステムに有効的に接続され、前記ディスプレイシステムが映像を表示できるように電力を供給するDC/DCコンバータを含む電子装置。
【請求項19】
前記電子装置は、ディスプレイモニタ、ノート型パソコン、タブレットコンピュータ、携帯電話、またはPDAである請求項18に記載の電子装置。
【請求項20】
デジタイザセンサボードを提供するステップ、および
半導体プロセスによって、前記デジタイザセンサボードの一つの表面に遮蔽膜を形成するステップを含む多機能デジタイザモジュールボードの製造方法。
【請求項21】
堆積プロセスによって、前記デジタイザセンサボードのもう一つの表面に反射膜を形成するステップを更に含む請求項20に記載の製造方法。
【請求項22】
前記遮蔽膜と前記デジタイザセンサボードの間に形成される第一保護膜を形成するステップ、および
前記反射膜と前記デジタイザセンサボードの間に形成される第二保護膜を形成するステップを更に含む請求項21に記載の製造方法。
【請求項23】
接着材料によって、前記遮蔽膜に積層された隔離板を形成するステップを更に含む請求項20に記載の製造方法。
【請求項24】
前記遮蔽膜は、物理的気相成長法、またはスパッタリング法によって、前記デジタイザセンサボードに形成される請求項20に記載の製造方法。
【請求項25】
前記デジタイザセンサボードは、フレキシブル基板上にプリントされたセンサアレイを含む請求項20に記載の製造方法。
【請求項26】
前記センサアレイは、スクリーンプリント、またはインクジェットプリントによってフレキシブル基板上にプリントされる請求項25に記載の製造方法。
【請求項27】
前記フレキシブル基板は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、またはセルローストリアセテート(TAC)を含む請求項26に記載の製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−190287(P2006−190287A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−377225(P2005−377225)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(503141075)トッポリー オプトエレクトロニクス コーポレイション (155)
【Fターム(参考)】