説明

多次元データ表示装置、多次元データ表示プログラム、多次元データ表示方法

【課題】本発明は視覚化された仮想3次元データ空間に例えば立方体(Data-Cube)を表示して、データの閲覧、検索、絞り込みを容易に行うことを可能とすることを目的とする。
【解決手段】本発明の多次元データ表示装置は、設定部10aが、オリジナルクロス表の構成とその枚数から、3個のディメンションのノード数、ノード名、ノードに含まれるファクタ数及び行列数、奥行き数を設定するだけで、上記ディメンションアドレスマップ生成部10bが全ての面のレイアウトとそのデータ内容を決定するディメンションアドレスマップを生成し、設定部10aにより、同じフォーマットのクロス表を集合し列表示をX軸、行表示をY軸としクロス表の重なりをZ軸として設定すると、仮想3次元データ空間表示制御部10eがディメンションアドレスマップに基づいて表示部7に回転させることのできる直方体を6面を選択自在として表示するよう制御することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば3次元データ等の多次元データについて、視覚化された仮想3次元データ空間に直方体(Data-Cube)を表示し、該直方体(Data-Cube)の任意の面を選択することで設定がされた集合クロス表を表示し、データ分析を容易にする多次元データ表示装置、多次元データ表示プログラム、多次元データ表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客分析、在庫分析、マーケティング分析、経営分析においては、店舗毎、商品毎、並びに日時(月/週)毎の、売上実績や予算、それらの差異及び達成率、並びに在庫や返品の量等、多次元に亘るデータを考慮しなければならない。その場合に、これらデータの相互の関係が明確に分かるような表示がなされることが望まれる。
【0003】
この点、マイクロソフト(登録商標)のExcel(登録商標)には、ピボットテーブルという機能が実装されている。ピボットテーブルとは、Excel(登録商標)の集計機能の1つであって、クロス集計機能ともいう。ピボットテーブルによれば、集計表作成や集計データ分析、グラフ生成が可能である。ピボットテーブルは、集計データについて複数の要因を元に分析するような場合に好適である。例えば、売上データを商品別、店舗別、月別等に集計し、売上傾向を分析するような場合にも用いることができる。
【0004】
しかしながら、ピボットテーブルでは、多次元に亘る立体的な積層データを平面上でしか操作することができず、座標選択によって1つの表を選択できるにとどまる。即ち、多次元に亘る立体的な積層データを、視覚化された立体のまま操作し、多方向から自由に所望とする集合クロス表を選択することはできない。
【0005】
ここで、特許文献1では、集計設定処理部がクロス表の各セルに該当するレコードに関して、集計設定管理部を介してフィールド値を取得し集計計算処理を行い、結果を集計設定入力・ 表示部に表示する技術が開示されている。同文献では、例えば3つのグループ化次元業種、年齢層、性別に関してグループを定義した場合、それをクロス表とする内容が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−183178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来技術では、データベース内の個々のデータ項目の意味、性格を整理して階層化し、視覚化された仮想3次元データ空間に直方体(Data-Cube)を表示して、該直方体(Data-Cube)の任意の面を選択することで設定がされた集合クロス表を表示し、所望とするデータの閲覧、検索、絞り込みを容易に行うことについては何ら開示も示唆もされてはいない。
【0008】
そこで、本発明は上述の技術的な課題に鑑み、データベース内の個々のデータ項目の意味、性格を整理して階層化し、多次元データ体として格納し、当該多次元データ体からディメンションデータ項目が選択されると、視覚化された仮想3次元データ空間に例えば直方体(Data-Cube)を表示して、データの閲覧、検索、絞り込みを容易に行うことを可能とする多次元データ表示装置、多次元データ表示プログラム、多次元データ表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した技術的な課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る多次元データ表示装置は、少なくとも実績データが格納された記憶部と、操作入力を行う操作入力部と、上記操作入力部による操作入力に基づいてディメンションデータ項目に係る初期設定やパラメータの設定を含む所定の設定を行う設定部と、上記設定部による設定に基づいて、更に上記記憶部の実績データを読み出して、ディメンションアドレスマップを生成し、当該ディメンションアドレスマップを上記記憶部に格納する、ディメンションアドレスマップ生成部と、所定の画面を表示する表示部と、上記ディメンションデータ項目を選択するツリー構造のXYZ軸設定画面を上記表示部に表示するよう制御するXYZ軸設定画面表示制御部と、仮想3次元データ空間の直方体を上記表示部に表示するよう制御する仮想3次元データ空間表示制御部と、上記ディメンションアドレスマップに基づいて仮想3次元データ空間に表示された直方体の選択された面に対応する集合クロス表を上記表示部に表示するよう制御する集合クロス表表示制御部と、グラフを上記表示部に表示するよう制御するグラフ表示制御部と、を備え、上記設定部が、最初に定義された一のディメンションに係るクロス表の構成とその枚数から、3個のディメンションのノード数、ノード名、ノードに含まれるファクタ数及び行列数、奥行き数を設定するだけで、上記ディメンションアドレスマップ生成部が全ての面のレイアウトとそのデータ内容を決定するディメンションアドレスマップを生成し、上記設定部により、同じフォーマットのクロス表を集合し、列表示をX軸、行表示をY軸としクロス表の重なりをZ軸として設定すると、仮想3次元データ空間表示制御部が上記ディメンションアドレスマップに基づいて上記表示部に回転させることのできる直方体を6面を選択自在として表示するよう制御し、上記集合クロス表表示制御部が、該直方体の6面のどの面からも整合性あるXYZ軸の組合せで集合クロス表を上記表示部に表示するよう制御することを特徴とする。
【0010】
本発明の第2の態様に係る多次元データ表示方法は、設定部が、操作入力部による操作入力に基づいてディメンションデータ項目に係る初期設定やパラメータの設定を含む所定の設定を行うステップと、ディメンションアドレスマップ生成部が、上記設定部による設定に基づいて、更に記憶部の実績データを読み出して、ディメンションアドレスマップを生成し、当該ディメンションアドレスマップを上記記憶部に格納するステップと、XYZ軸設定画面表示制御部が、上記ディメンションデータ項目を選択するツリー構造のXYZ軸設定画面を表示部に表示するよう制御するステップと、仮想3次元データ空間表示制御部が、仮想3次元データ空間の直方体を表示部に表示するよう制御するステップと、集合クロス表表示制御部が、上記ディメンションアドレスマップに基づいて仮想3次元データ空間に表示された直方体の選択された面に対応する集合クロス表を表示部に表示するよう制御するステップと、グラフ表示制御部が、グラフを表示部に表示するよう制御するステップと、を有し、上記設定部が、最初に定義された一のディメンションに係るクロス表の構成とその枚数から、3個のディメンションのノード数、ノード名、ノードに含まれるファクタ数及び行列数、奥行き数を設定するだけで、上記ディメンションアドレスマップ生成部が全ての面のレイアウトとそのデータ内容を決定するディメンションアドレスマップを生成し、上記設定部により、同じフォーマットのクロス表を集合し、列表示をX軸、行表示をY軸としクロス表の重なりをZ軸として設定すると、仮想3次元データ空間表示制御部が上記ディメンションアドレスマップに基づいて上記表示部に回転させることのできる直方体を6面を選択自在として表示するよう制御し、上記集合クロス表表示制御部が該直方体の6面のどの面からも整合性あるXYZ軸の組合せで集合クロス表を上記表示部に表示するよう制御することを特徴とする。
【0011】
本発明の第3の態様に係る多次元データ表示プログラムは、コンピュータが、操作入力部による操作入力に基づいてディメンションデータ項目に係る初期設定やパラメータの設定を含む所定の設定を行う設定部と、上記設定部による設定に基づいて、更に上記記憶部の実績データを読み出して、ディメンションアドレスマップを生成し、当該ディメンションアドレスマップを上記記憶部に格納する、ディメンションアドレスマップ生成部と、上記ディメンションデータ項目を選択するツリー構造のXYZ軸設定画面を表示部に表示するよう制御するXYZ軸設定画面表示制御部と、仮想3次元データ空間の直方体を表示部に表示するよう制御する仮想3次元データ空間表示制御部と、上記ディメンションアドレスマップに基づいて仮想3次元データ空間に表示された直方体の選択された面に対応する集合クロス表を表示部に表示するよう制御する集合クロス表表示制御部と、グラフを表示部に表示するよう制御するグラフ表示制御部と、して機能し、上記設定部が、最初に定義された一のディメンションに係るクロス表の構成とその枚数から、3個のディメンションのノード数、ノード名、ノードに含まれるファクタ数及び行列数、奥行き数を設定するだけで、上記ディメンションアドレスマップ生成部が全ての面のレイアウトとそのデータ内容を決定するディメンションアドレスマップを生成し、上記設定部により、同じフォーマットのクロス表を集合し、列表示をX軸、行表示をY軸としクロス表の重なりをZ軸として設定すると、仮想3次元データ空間表示制御部が上記ディメンションアドレスマップに基づいて上記表示部に回転させることのできる直方体を6面を選択自在として表示するよう制御し、上記集合クロス表表示制御部が、該直方体の6面のどの面からも整合性あるXYZ軸の組合せで集合クロス表を上記表示部に表示するよう制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る多次元データ表示装置、多次元データ表示プログラム、多次元データ表示方法によれば、データベース内の個々のデータ項目の意味、性格を整理して階層化し、多次元データ体として格納し、当該多次元データ体からディメンションデータ項目が選択されると、視覚化された仮想3次元データ空間に直方体(Data-Cube)を表示して、データの閲覧、検索、絞り込みを容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る多次元データ表示装置の構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る多次元データ表示プログラムの機能を示した機能ブロック図である。
【図3】(a)乃至(c)は、初期設定のための管理者画面を示す図である。
【図4】ディメンションアドレスマップを示す図である。
【図5】ディメンションアドレスマップを示す図である。
【図6】ディメンションアドレスマップを示す図である。
【図7】(a)乃至(d)は集合クロス表のフォーマットを示す図である。
【図8】画面表示例を示す図である。
【図9】画面表示例を示す図である。
【図10】画面表示例を示す図である。
【図11】画面表示例を示す図である。
【図12】画面表示例を示す図である。
【図13】画面表示例を示す図である。
【図14】画面表示例を示す図である。
【図15】表示処理の主な流れを説明するフローチャートである。
【図16】図15のステップS5で実行されるXYZ軸設定処理について詳細に説明するフローチャートである。
【図17】図15のステップS7で実行されるデータ表示処理について詳細に説明するフローチャートである。
【図18】図17のステップS25で実行されるトグル押下処理について詳細に説明するフローチャートである。
【図19】図17のステップS26で実行されるフィルタ処理について詳細に説明するフローチャートである。
【図20】図15のステップS8で実行されるグラフ表示処理について詳細に説明するフローチャートである。
【図21】(a)はスクロールウィンドウを示し、(b)はデータホイールを示す図である。
【図22】ネットワークシステムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の多次元データ表示装置、多次元データ表示プログラム、多次元データ表示方法に係る好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明の多次元データ表示装置、多次元データ表示プログラム、多次元データ表示方法は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能であることは勿論である。
【0015】
本実施形態に係る多次元データ表示装置、多次元データ表示プログラム、多次元データ表示方法では、データベース内の個々のデータ項目の意味、性格を整理して階層化し、多次元データ体として格納し、当該多次元データ体からディメンションデータ項目が選択されると、視覚化された仮想3次元データ空間に直方体(Data-Cube)を表示して、データの閲覧、検索、絞り込みを容易に行うことを可能とするものである。
【0016】
図1には本発明の一実施形態に係る多次元データ表示装置の構成を示し説明する。
【0017】
同図に示されるように、この実施形態に係る多次元データ表示装置は、全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)等の制御部1と、読取り専用のROM(Read Only Memory)2と、RAM(Random Access Memory)3と、各種データやプログラムを記憶した記憶部4と、通信部5と、操作入力部6と、表示部7を備えている。
【0018】
制御部1は、記憶部4等に格納されている各種プログラムを実行し、各部を統括的に制御する。ROM2は、各種情報を格納している。ROM2に格納されている情報は、CPUの制御の下に読み出される。RAM3は、制御部1が各種プログラムを実行する際のワークエリアとして機能するものであって、制御部1の制御の下に、各種情報を一時記憶すると共に、記憶している各種情報を読み出し可能にする。そして、記憶部4は、多次元データ表示装置を実現するための多次元データ表示プログラムをはじめとする各種プログラムや実績データ、多次元データ体としてのディメンションアドレスマップ等の各種情報を記憶している。各種データベースは、記憶部4に概念的に含まれる。
【0019】
通信部5は、ネットワークに接続して通信を行うものである。即ち、通信部5は、アナログ回線、所謂イーサネット(登録商標)等から構成されるLAN(Local Area Network)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、若しくはFTTH(Fiber To The Home)等の各種ネットワーク回線、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11に準拠した無線LAN若しくは所謂ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))等の各種無線通信方式といった、各種方式に基づくネットワークに接続するためのインターフェースであり、制御部1の制御の下に、外部との通信を行う。
【0020】
操作入力部6は、例えば、マウス、キーボード、キーパッド、赤外線リモートコントローラ、スティックキー、又はプッシュボタン等といったユーザインターフェースとしての操作デバイスを概念的に含んでおり、それら操作デバイスによる操作入力内容を示す制御信号を制御部1に対して供給する。
【0021】
表示部7は、例えば液晶ディスプレイ(LCD; Liquid Crystal Display)、プラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP; Plasma Display Panel)、有機エレクトロルミネッセンス(Organic ElectroLuminescent)ディスプレイ、又はCRT(Cathode Ray Tube)といった各種表示デバイスであり、制御部の制御の下に、各種画像データやその他の各種情報を表示する。たとえば、詳細は後述するが、表示部7には、所定数に分割されたウィンドウに、多次元データ表示を行うための仮想3次元データ空間の直方体(Data-Cube)や集合クロス表、グラフ等を表示する。
【0022】
このような構成において、制御部1は、記憶部4のデータベース内の個々のデータ項目の意味、性格を整理して階層化し、多次元データ体としてのディメンションアドレスマップ(Dimension Address Map)を生成し・記憶部4に格納する。そして、操作入力部6の操作により、ディメンションアドレスマップから3個のディメンションデータ項目が選択されると、制御部1は、個々のディメンションに仮想3次元データ空間に表示される直方体(Data-Cube)のXYZ軸を割当て、第1面(例えばXY軸で構成される集合クロス表であるX面)の集合クロス表のレイアウトを基に初期設定を行い、仮想3次元データ空間の直方体(Data-Cube)を形成するデータパネルを自動的に作成する。ここで、ディメンションとは、独立性のある大項目のうち組み合わせのとれるものをいう。
【0023】
そして、XYZ軸の各項目(ディメンション名)が表示され、仮想3次元データ空間に回転可能に視覚化された直方体(Data-Cube)を、操作入力部6の操作により任意に回転させることによって、表示を所望とする集合クロス表の第1面が選択されると、制御部1の制御の下、表示部7において、同一画面の分割されたウィンドウの一つに集合クロス表を表示し、同時に他のウィンドウにそのグラフを表示する。操作入力部6の操作により仮想3次元データ空間の直方体(Data-Cube)が回転されて、他の面が選択されると、制御部1の制御の下、表示部7は、組換えされたXYZ軸による集合クロス表を仮想3次元データ空間(Data-Cube)の当該面の上にサムネイル表示すると共に、他のウィンドウに集合クロス表とグラフを表示する。
【0024】
図2には、多次元データ表示プログラム10の機能を示した機能ブロック図を示し説明する。同図に示されるように、制御部1は、記憶部4に格納された多次元データ表示プログラム10を読み出し実行することにより、設定部10a、ディメンションアドレスマップ生成部10b、表示制御部10cとして機能する。更に、表示制御部10cは、XYZ軸設定画面表示制御部10d、仮想3次元データ空間表示制御部10e、集合クロス表表示制御部10f、グラフ表示制御部10gに大別される。
【0025】
このような構成において、設定部10aは、操作入力部6による操作内容を示す制御信号を受けて、各種の設定を行う。例えば、管理者画面による初期設定や、パラメータの設定、仮想3次元データ空間の直方体(Data-Cube)におけるXYZ面の選択等に基づく所定の設定等の諸設定を行う。ディメンションンアドレスマップ生成部10bは、実績DB20より実績データを読み出し、設定部10aによる初期設定に基づいて、多次元データ体としてのディメンションアドレスマップを生成し、DAM21に格納する。
【0026】
表示制御部10cは、各種の表示制御を行うものであって、表示部7に表示データを供給する。XYZ軸設定画面表示制御部10dは、後述するツリー(Tree)構造のXYZ軸設定画面を表示部7に表示するよう制御する。仮想3次元データ空間表示制御部10eは、後述する仮想3次元データ空間の直方体(Data-Cube)を表示部7に表示するよう制御する。集合クロス表表示制御部10fは、仮想3次元データ空間に表示された直方体(Data-Cube)の選択された面に対応する集合クロス表を表示部7に表示するよう制御する。そして、グラフ表示制御部10gは、横積み棒グラフや縦積み棒グラフ、折れ線グラフなどを表示部7に表示するよう制御する。
【0027】
以下、図3乃至図7を参照して、管理者画面による初期設定について説明する。尚、図3(a)乃至(c)は管理者画面を示しており、図4乃至6は生成されたディメンションアドレスマップを示しており、図7は集合クロス表の概念図を示している。
【0028】
図3(a)に示されるように、設定部10aは、各ディメンションのノード数、ファクタ数、レベル並びにファクタ数の入力を受けて、これらの設定を行う。尚、「レベル」とはノード数に対応した各ディメンションの下位層に相当する。
【0029】
この例では、ディメンション「時間」については、ノード数1、ファクタ数2、レベル1が「月」でそのファクタ数が2と設定され、ディメンション「場所」については、ノード数1、ファクタ数3、レベル1が「店」でそのファクタ数が3と設定され、ディメンション「商品」については、ノード数2、ファクタ数4、レベル1が「合計」でファクタ数1、レベル2が「商品」でファクタ数3に設定されている。
【0030】
続いて、設定部10aは、XYZ面の列数、行数、奥行数の入力を受けて、これらの設定を行う。この例では、X面は列数4、行数3、奥行数2、Y面は列数2、行数3、奥行数4、Z面は列数2、行数4、奥行数3と設定されている。尚、後述する図8の仮想3次元データ表示部100bに表示される直方体(Data-Cube)のXY軸で構成されるオリジナル面をX面とし、X面を列(Y軸)方向でカットして得られるカラムカット面をY面とし、X面を行(Z軸)方向でカットして得られるローカット面をZ面とする。
【0031】
次いで、設定部10aは、第1面(この例では、X面)についての、1シートのデータ数、奥行の面数、X面の行数の入力を受け、これらの設定を行う。この例では、1シートのデータ数12、奥行の面数2、X面の行数3と設定されている。尚、第1面についてこの設定が行われると、他面については自動的に設定がなされる。
【0032】
以上の初期設定が行われると、ディメンションアドレスマップ生成部10bがDB20より実績データを読み出し、ディメンションアドレスマップを生成する。
【0033】
図4は、ディメンション「時間」についてのディメンションアドレスマップであり、各月毎に各実績データが割り当てられる、ダイスアドレス、列ノード、行ノード、奥行きノード、値、式が対応付けられてマッピングされている。図5は、ディメンション「商品」についてのディメンションアドレスマップであり、合計並びに商品毎に各実績データが割り当てられる、ダイスアドレス、列ノード、行ノード、奥行きノード、値、式が対応付けられてマッピングされている。そして、図6は、ディメンション「場所」についてのディメンションアドレスマップであり、各店毎に各実績データが割り当てられる、ダイスアドレス、列ノード、行ノード、奥行きノード、値、式が対応付けられてマッピングされている。こうして生成されたディメンションアドレスマップはDB21に格納される。
【0034】
このように、集合クロス表を仮想3次元データ空間に直方体(Data-Cube)として表示し、その6面のどの面からも整合性あるXYZ軸の組合せで集合クロス表を表示するために、オリジナルクロス表(この例ではX面)の構成とその枚数(奥行数)から、3個のディメンションのノード数、ノード名、ノードに含まれるファクタ数、及び行、列、奥行数等を定義するだけで、全ての面のレイアウトとそのデータ内容を決定するディメンションアドレスマップを生成することができる。
【0035】
以上のようにしてディメンションアドレスマップが生成されると、表示される集合クロス表のフォーマットが図7に示されるように定まる。即ち、図7(a)はX面が選択された場合の集合クロス表のフォーマットを示し、図7(b)はX面が選択された場合の集合クロス表に行ノード、列ノードを説明の便宜上、示したものであり、図7(c)はY面が選択された場合の集合クロス表のフォーマットを示し、図7(d)はZ面が選択された場合の集合クロス表のフォーマットを示している。たとえば、X面が選択された場合には各店(A,B,C店)毎に合計、商品1〜3の実績データが表示され、タブの切り替えにより1月、2月の表示切り替えができるようになる。
【0036】
次に図8乃至図14を参照して、実際の画面表示例を説明する。
【0037】
図8に示されるように、4分割ウィンドウが選択されている場合には、画面100は4分割され、XYZ軸設定画面100a、仮想3次元データ空間表示画面100b、集合クロス表表示画面100c、グラフ表示画面100dが表示される。
【0038】
XYZ軸設定画面100aでは、ディメンションデータ項目を選択して、XYZ軸設定が行えるようになっている。操作入力部6の操作により一のディメンションデータ項目が選択されると、軸設定ウィンドウ100eが表示され、X,Y,Z軸のいずれかに設定する。この例では、ディメンションデータ項目として、日時(月/週)、店、年齢、商品が選択可能となっている。また、この例では、月についてX軸、店についてY軸、商品についてZ軸が選択された場合を示している。このほか、「パラメータ」を選択すると、パラメータ設定ウィンドウ100fが表示され、実績、予算、差異、達成率、在庫、返品等の各種パラメータを設定することが可能となる。設定されたパラメータは、軸構成の異なる面を表示した場合でも集合クロス表における隣り合う項目が変動しないようになっている。
【0039】
こうして、ディメンションデータ項目が選択され、XYZ軸設定が設定部10aによりなされると、仮想3次元データ空間表示画面100bに仮想3次元データ空間を示す直方体(Data-Cube)が表示される。XYZの各軸には設定されたディメンションデータ項目に基づいてディメンション名が表示されている。そして、直方体のX面、Y面、Z面のうち所望とする面をクリックすると、集合クロス表のサムネイル表示が仮想3次元データ空間の直方体(Data-Cube)上になされる。そして、集合クロス表表示画面100cに選択された面に対応する集合クロス表が表示され、グラフ表示画面100dには縦積み棒グラフ、横積み棒グラフ、折れ線グラフ等によるグラフ表示がなされる。
【0040】
尚、図8はX面が選択された場合の画面100の表示例を示しており、図9はZ面が選択された場合の画面101の表示例を示しており、図10はY面が選択された場合の画面102の表示例を示している。また、図8は縦積み棒グラフをグラフ表示画面100dに表示した例を示しており、図9は横積み棒グラフをグラフ表示画面101dに表示した例を示しており、図10は折れ線グラフをグラフ表示画面102dに表示した例を示している。グラフの種別は、任意に適宜選択し変更することが可能となっている。
【0041】
即ち、より詳細には、図8の画面100においては、XYZ軸設定画面100aにおいてXYZ軸設定がなされた後、仮想3次元データ空間表示画面100bに表示された仮想3次元データ空間の回転自在な直方体(Data-Cube)のX面が選択されているので、集合クロス表表示画面100cに表示される集合クロス表では、行ノードに店(A店、B店、C店...)が割り当てられ、列ノードには月(1月、2月...)が割り当てられ、奥行きノードに商品(弁当、ペット茶、乳製品...)が割り当てられ、タブ表示される。そして、各月毎に、パラメータ設定ウィンドウにて設定されたパラメータ(この例では、実績、予算、差異、達成率)順に実績データが提示される。そして、集合クロス表に対応する縦積み棒グラフがグラフ表示画面100dに表示されている。
【0042】
図9の画面101においては、XYZ軸設定画面101aにおいてXYZ軸設定がなされた後、仮想3次元データ空間表示画面101bに表示された仮想3次元データ空間の回転自在な直方体(Data-Cube)のZ面が選択されているので、集合クロス表表示画面101cに表示される集合クロス表では、行ノードに商品(弁当、ペット茶、乳製品...)が割り当てられ、列ノードには月(1月、2月...)が割り当てられ、奥行きノードに店(A店、B店、C店...)が割り当てられ、タブ表示される。そして、各月毎に、パラメータ設定ウィンドウにて設定されたパラメータ(この例では、実績、予算、差異、達成率)順に実績データが提示される。そして、集合クロス表に対応する横積み棒グラフがグラフ表示画面101dに表示されている。
【0043】
図10の画面102においては、XYZ軸設定画面102aにおいてXYZ軸設定がなされた後、仮想3次元データ空間表示画面102bに表示された仮想3次元データ空間の回転自在な直方体(Data-Cube)のY面が選択されているので、集合クロス表表示画面102cに表示される集合クロス表では、行ノードに店(A店、B店、C店...)が割り当てられ、列ノードには商品(弁当、ペット茶、乳製品...)が割り当てられ、奥行きノードに月(1月、2月...)が割り当てられ、タブ表示される。そして、各商品毎に、パラメータ設定ウィンドウにて設定されたパラメータ(この例では、実績、予算、差異、達成率)順に実績データが提示される。そして、集合クロス表に対応する折れ線グラフがグラフ表示画面101dに表示されている。
【0044】
図11の画面103においては、同様にXYZ軸設定画面103a、仮想3次元データ空間表示画面103b、集合クロス表表示画面103c、グラフ表示画面103dが4分割ウィンドウで表示されているが、図8の集合クロス表表示画面100cにおいて、1月の項目の所に示されているトグルが押下された場合に、図11のように集合クロス表表示画面103cが切り替わる。即ち、この例では、図8の集合クロス表表示画面100cの+マーク100gが押下された場合を想定しているので、1月の階層下の各週についてのカラムが集合クロス表表示画面103cに表示される。集合クロス表表示画面103cの−マーク103eが押下されると、階層下のカラムは消され、図8のような集合クロス表表示画面100cに再び表示が切り替わることになる。
【0045】
以上が4分割ウィンドウで表示する例を示したが、図12に示されるような5分割ウィンドウ、図13に示されるような7分割ウィンドウによる表示も可能である。即ち、図12の例では、XYZ軸設定画面104a、仮想3次元データ空間表示画面104b、集合クロス表表示画面104c、グラフ表示画面104dの他にもう1つ画面104eが確保されるので、XYZ面の他面についての集合クロス表やグラフ等を画面104eに表示することができる。また、図13の例では、XYZ軸設定画面105a、仮想3次元データ空間表示画面105b、集合クロス表表示画面105c、グラフ表示画面105dの他にもう3つ画面105e〜105gが確保されるので、XYZ面の他面についての集合クロス表やグラフ等を画面105e〜105gに表示することができる。
【0046】
また、以上の例では、XYZ軸設定画面においてディメンションデータ項目を選択してXYZ軸の設定を行う例を示したが、図14に示されるように、直方体(Data-Cube)の情報を登録情報として保持し、登録情報に基づいて自動的に設定することもできる。即ち、図14の画面106では、4分割ウィンドウで、XYZ軸設定画面106a、仮想3次元データ空間表示画面106b、集合クロス表表示画面106c、グラフ表示画面106が表示されているが、XYZ軸設定画面106aにおいて、登録情報に基づく設定が可能となっている。登録情報の項目が選択されると、直方体(Data-Cube)選択ウィンドウ106eが表示され、登録情報から所望とする直方体(Data-Cube)を選択し設定できるようになっている。
【0047】
このように、本実施形態に係る多次元データ表示装置は、少なくとも実績データが格納された記憶部4と、操作入力を行う操作入力部6と、上記操作入力部6による操作入力に基づいてディメンションデータ項目に係る初期設定やパラメータの設定を含む所定の設定を行う設定部10aと、上記設定部10aによる設定に基づいて、更に上記記憶部4の実績データを読み出して、ディメンションアドレスマップを生成し、当該ディメンションアドレスマップを上記記憶部4に格納する、ディメンションアドレスマップ生成部10bと、所定の画面を表示する表示部7と、上記ディメンションデータ項目を選択するツリー構造のXYZ軸設定画面を上記表示部7に表示するよう制御するXYZ軸設定画面表示制御部10dと、仮想3次元データ空間の直方体を上記表示部7に表示するよう制御する仮想3次元データ空間表示制御部10eと、上記ディメンションアドレスマップに基づいて仮想3次元データ空間に表示された直方体の選択された面に対応する集合クロス表を上記表示部7に表示するよう制御する集合クロス表表示制御部10fと、グラフを上記表示部7に表示するよう制御するグラフ表示制御部10gとを備え、上記設定部10aが、最初に定義された一のディメンションに係るクロス表の構成とその枚数から、3個のディメンションのノード数、ノード名、ノードに含まれるファクタ数及び行列数、奥行き数を設定するだけで、上記ディメンションアドレスマップ生成部10bが、全ての面のレイアウトとそのデータ内容を決定するディメンションアドレスマップを生成し、上記設定部10aにより、同じフォーマットのクロス表を集合し、列表示をX軸、行表示をY軸としクロス表の重なりをZ軸として設定すると、仮想3次元データ空間表示制御部10eが上記ディメンションアドレスマップに基づいて上記表示部7に回転させることのできる直方体を6面を選択自在として表示するよう制御し、上記集合クロス表表示制御部10fが、該直方体の6面のどの面からも整合性あるXYZ軸の組合せで集合クロス表を上記表示部7に表示するよう制御することを特徴とする。
【0048】
上記ディメンションアドレスマップでは、上記ディメンションデータ項目ごとに、ダイスアドレス、列ノード、行ノード、奥行ノード、値、式が対応付けられてマッピングされていることを特徴とする(図4乃至図6参照)。
【0049】
さらに、上記仮想3次元データ空間表示制御部10eは、上記直方体のXYZ軸に定義されたディメンション名を表示することを特徴とする。
【0050】
そして、上記操作入力部6の操作により、上記直方体のひとつの面が選択されると、上記集合クロス表表示制御部10fは、集合されたクロス表の第1面をXY軸によるクロス表として表示すると同時に、Z軸にある1枚ずつのクロス表を奥行タブによって上記表示部7に識別表示するよう制御することを特徴とする。
【0051】
上記操作入力部6の操作により、上記直方体が回転され、他の面が選択されると、上記集合クロス表表示制御部10fは、X軸項目と奥行タブ項目を入れ替え、あるいはY軸と奥行タブ項目を入れ替えることによって、初期設定されたクロス表のフォーマットと異なるフォーマットのクロス表を上記表示部7に表示するよう制御することを特徴とする。
【0052】
さらに、上記表示部7の表示画面を4分割して、XYZ軸設定画面、仮想3次元データ空間表示画面、集合クロス表表示画面、グラフ表示画面を表示し、或いは上記表示部7の表示画面を5分割または7分割し、仮想3次元データ空間表示画面を表示せず、 上記直方体の選択された面に係る複数の集合クロス表表示画面、グラフ表示画面を同時一括して表示し、表示データの一覧性を向上することを特徴とする。
【0053】
そして、上記設定部10aは、上記集合クロス表に実績、予算、差異、達成率を含む関連性の強いデータ項目を予め常に隣接して表示するよう設定し、上記直方体を回転させて軸構成の異なる面を表示した場合でも、上記集合クロス表表示制御部10fにより表示制御される集合クロス表の隣り合うデータ項目が変動しないようにしたことを特徴とする。
【0054】
また、上記ディメンションアドレスマップに基づいて、上記設定部10aによるXYZ軸の設定によって作成された直方体を、所定の登録情報として登録し、当該登録情報より所望とするものをXYZ軸設定画面において選択可能とすることで、ディメンション定義を毎回行わずに繰り返し同じ直方体を呼び出すことを可能とすることを特徴とする。
【0055】
上記設定部10aが、個別の商品や作成場所や時間を厳密に特定できるデータファイルに固有の名前を付け、最小粒度のデータとして設定すると、上記仮想3次元データ空間表示制御部10eが、仮想3次元データ空間の直方体の個々のセルに表示するよう制御することにより製品の移動場所と移動時間を補足することを可能とすることを特徴とする。
【0056】
また、複数の奥行タブから1枚を特定するに当たり、円筒形のデータホイールにタブ名を登録し、ボタンによりホイールを回転させ、あるいはキーワードによって簡易検索することによって、奥行タブを特定し、上記集合クロス表表示制御部10fが当該特定に基づいて集合クロス表を表示することを特徴とする。
【0057】
上記仮想3次元データ空間の直方体の選択された面にクロス表を縮小表示することを特徴とする。
【0058】
本実施形態に係る多次元データ表示方法は、設定部10aが、操作入力部6による操作入力に基づいてディメンションデータ項目に係る初期設定やパラメータの設定を含む所定の設定を行うステップと、ディメンションアドレスマップ生成部10bが、上記設定部10aによる設定に基づいて、更に記憶部4の実績データを読み出して、ディメンションアドレスマップを生成し、当該ディメンションアドレスマップを上記記憶部4に格納するステップと、XYZ軸設定画面表示制御部10dが、上記ディメンションデータ項目を選択するツリー構造のXYZ軸設定画面を表示部7に表示するよう制御するステップと、仮想3次元データ空間表示制御部10eが、仮想3次元データ空間の直方体を表示部7に表示するよう制御するステップと、集合クロス表表示制御部10fが、上記ディメンションアドレスマップに基づいて仮想3次元データ空間に表示された直方体の選択された面に対応する集合クロス表を表示部7に表示するよう制御するステップと、グラフ表示制御部10gが、グラフを表示部7に表示するよう制御するステップと、を有し、上記設定部10aが、最初に定義された一のディメンションに係るクロス表の構成とその枚数から、3個のディメンションのノード数、ノード名、ノードに含まれるファクタ数及び行列数、奥行き数を設定するだけで、上記ディメンションアドレスマップ生成部10bが全ての面のレイアウトとそのデータ内容を決定するディメンションアドレスマップを生成し、上記設定部10aにより、同じフォーマットのクロス表を集合し、列表示をX軸、行表示をY軸としクロス表の重なりをZ軸として設定すると、仮想3次元データ空間表示制御部10eが上記ディメンションアドレスマップに基づいて上記表示部7に回転させることのできる直方体を6面を選択自在として表示するよう制御し、上記集合クロス表表示制御部10fが該直方体の6面のどの面からも整合性あるXYZ軸の組合せで集合クロス表を上記表示部7に表示するよう制御することを特徴とする。
【0059】
本実施形態に係る多次元データ表示プログラムは、コンピュータが、操作入力部6による操作入力に基づいてディメンションデータ項目に係る初期設定やパラメータの設定を含む所定の設定を行う設定部10aと、上記設定部10aによる設定に基づいて、更に記憶部4の実績データを読み出して、ディメンションアドレスマップを生成し、当該ディメンションアドレスマップを上記記憶部4に格納する、ディメンションアドレスマップ生成部10bと、上記ディメンションデータ項目を選択するツリー構造のXYZ軸設定画面を表示部7に表示するよう制御するXYZ軸設定画面表示制御部10dと、仮想3次元データ空間の直方体を表示部7に表示するよう制御する仮想3次元データ空間表示制御部10eと、上記ディメンションアドレスマップに基づいて仮想3次元データ空間に表示された直方体の選択された面に対応する集合クロス表を表示部7に表示するよう制御する集合クロス表表示制御部10fと、グラフを表示部7に表示するよう制御するグラフ表示制御部10gと、して機能し、上記設定部10aが、最初に定義された一のディメンションに係るクロス表の構成とその枚数から、3個のディメンションのノード数、ノード名、ノードに含まれるファクタ数及び行列数、奥行き数を設定するだけで、上記ディメンションアドレスマップ生成部10bが全ての面のレイアウトとそのデータ内容を決定するディメンションアドレスマップを生成し、上記設定部10aにより、同じフォーマットのクロス表を集合し、列表示をX軸、行表示をY軸としクロス表の重なりをZ軸として設定すると、仮想3次元データ空間表示制御部10eが上記ディメンションアドレスマップに基づいて上記表示部7に回転させることのできる直方体を6面を選択自在として表示するよう制御し、上記集合クロス表表示制御部10fが、該直方体の6面のどの面からも整合性あるXYZ軸の組合せで集合クロス表を上記表示部7に表示するよう制御することを特徴とする。
【0060】
以下、図15乃至図20のフローチャートを参照して、本実施形態に係る多次元データ表示装置による表示処理について詳細に説明する。これは、多次元データ表示方法にも相当するものである。
【0061】
先ず、図15のフローチャートを参照して、表示処理の主な流れを説明する。
【0062】
本表示処理を開始し、ユーザにより操作入力部6が操作されて、例えば4分割ウィンドウが選択されると(ステップS1)、表示制御部10cは、4分割ウィンドウをブラウザに画面表示し(ステップS2)、XYZ軸設定画面表示制御部10dは、XYZ軸設定画面(例えば図8の符号100a参照)にツリー項目(ディメンションデータ項目に相当)を表示する(ステップS3)。続いて、仮想3次元データ空間表示制御部10eは、仮想3次元データ空間表示画面(例えば図8の符号100b参照)に直方体(Data-Cube)を表示し(ステップS4)、設定部10aがXYZ軸設定処理を行う(ステップS5)。尚、詳細は後述するがXYZ軸設定処理では、ディメンションデータ項目の選択、軸選択、パラメータ選択等に基づく設定が行われる。
【0063】
続いて、設定部10aは、仮想3次元データ空間表示画面に表示された直方体(Data-Cube)のX面、Y面、Z面のいずれが選択されているかを判断する(ステップS6)。尚、設定部10aは、この選択に基づいて設定を行う。続いて、集合クロス表表示制御部10fが、後述するデータ表示処理を実行し(ステップS7)、グラフ表示制御部10gが、グラフ表示処理を実行する(ステップS8)。尚、詳細は後述するが、データ表示処理では、集合クロス表表示画面(例えば図8の符号100c参照)の表示切り替え等が行われ、グラフ表示処理では、グラフ表示画面(例えば図8の符号100d参照)の表示の切り替え等が行われる。こうして、ユーザ操作に基づきステップS1乃至S9の処理が繰り返され(ステップS9)、ユーザ操作が終了すると、本処理を終了する。
【0064】
次に、図16のフローチャートを参照して、図15のステップS5で実行されるXYZ軸設定処理について詳細に説明する。
【0065】
XYZ軸設定処理のループに入ると(ステップS11)、設定部10aは、ツリー項目(ディメンションデータ項目に相当)の選択を受け付け、設定する(ステップS12)。この例では、商品、店、日時(週)、日時(月)を選択できるようになっている。続いて、設定部10aは、XYZ軸選択を受け付け、設定する(ステップS13)。この例では、X軸、Y軸、Z軸を選択することができるようになっている。続いて、設定部10aは、パラメータ選択を受け付け、設定する(ステップS14)。この例では、設定パラメータとして、実績、達成率、予算、差異等を選択できるようになっている。以上のXYZ軸設定処理のループを各ディメンションデータ項目についてXYZ軸設定がなされるまで繰り返し、XYZ軸設定処理を終了すると、ループを抜け、処理を終了する。
【0066】
次に、図17のフローチャートを参照して、図15のステップS7で実行されるデータ表示処理について詳細に説明する。
【0067】
データ表示処理のループに入ると(ステップS21)、設定部10aは、タブが選択されたか否かを判断する(ステップS22)。ここで、タブが選択された場合には、データをデータ表示画面(集合クロス表に相当)に反映させ(ステップS23)、仮想3次元データ空間表示制御部10eは、仮想3次元データ空間表示画面(例えば、図8の符号100b参照)に表示された直方体(Data-Cube)の面に、データ表示画面(集合クロス表のサムネイル表示画面に相当)をコピーし貼りつける(ステップS24)。タブが選択されなかった場合には、ステップS25に移行する。続いて、設定部10aは、詳細は後述するトグル押下処理を実行し(ステップS25)、詳細は後述するフィルタ押下処理を実行する(ステップS26)。こうして、データ表示処理を繰り返し、データ表示処理を終了すると、ループを抜け、処理を終了する。
【0068】
次に、図18のフローチャートを参照して、図17のステップS25で実行されるトグル押下処理について詳細に説明する。
【0069】
集合クロス表表示画面(例えば図8の符号100c参照)において、設定部10aはトグルが押下されたか否かを判断し(ステップS31)、トグルが押下されていない場合には処理を終了する。これに対して、トグルが押下されている場合には、設定部10aは、+マーク(例えば、図8の符号100gに相当)が押下されたか否かを判断する(ステップS32)。−マーク(例えば、図11の符号103eに相当)が押下されている場合、集合クロス表表示制御部10fは、開いている階層下のカラムを閉じる(ステップS33)。+マーク(例えば、図8の符号100gに相当)が押下されている場合には、集合クロス表表示制御部10fは、閉じている階層下のカラムを表示し(ステップS34)、データを表示したカラムに反映し(ステップS35)、処理を終了する。
【0070】
次に、図19のフローチャートを参照して、図17のステップS26で実行されるフィルタ処理について詳細に説明する。
【0071】
集合クロス表表示画面(例えば図8の符号100c参照)の集合クロス表に表示されているアイコン(例えば図8の符号100hに相当)を押下すると、本処理に入り、リストが別ウィンドウで表示される。設定部10aは、リストから文字が選択されたか否かを判断し(ステップS41)、文字が選択されていない場合には処理を終了する。文字が選択された場合に、空白が選択されたか否かを判断し(ステップS42)、空白ではなく文字が選択されている場合には、選択した文字のみで集合クロス表をフィルタリングする(ステップS43)。一方、空白が選択されている場合には、フィルタを解除し、表示し(ステップS44)、処理を終了する。フィルタリングによる処理結果は、集合クロス表表示制御部10fにより、集合クロス表に反映される。
【0072】
次に、図20のフローチャートを参照して、図15のステップS8で実行されるグラフ表示処理について詳細に説明する。
【0073】
グラフ表示処理のループに入ると(ステップS51)、設定部10aがいずれのグラフが選択されているかを判断する(ステップS52)。この例では、初期表示は横積み棒グラフにデフォルトで設定されており、この横積み棒グラフと縦積み棒グラフ、折れ線グラフの中から所望とするグラフを選択できるようになっている。こうして、グラフの選択が行われると、グラフ表示制御部10gにより例えば図8のグラフ表示画面100dのように選択されたグラフが表示され(ステップS53)、ユーザによるグラフ選択がなされる限り処理を繰り返し(ステップS54)、グラフ選択が終了すると、グラフ表示処理のループを抜け、本処理を終了することになる。
【0074】
このように、本実施形態では、同じフォーマットのクロス表を集合し、設定部10aが、列表示をX軸、行表示をY軸とし、クロス表の重なりをZ軸として定義し、仮想3次元データ空間表示制御部10eが、仮想3次元データ空間表示画面(例えば図8の符号100b参照)に回転させることができる直方体(Data-Cube)を表示し、当該直方体(Data-Cube)のXYZ軸には定義されたディメンション名を表示する。図8の例では、X軸に(月)、Y軸に(店)、Z軸に(商品)が表示されている。
【0075】
さらに、仮想3次元データ空間表示制御部10eは、仮想3次元データ空間表示画面(例えば図8の符号100b)の直方体(Data-Cube)の一つの面が選択(クリック)されると、集合されたクロス表の第1面をXY軸によるクロス表として表示すると同時に、Z軸にある1枚ずつのクロス表をタブによって識別表示する(即ち、集合クロス表をサムネイル表示する)。このとき、集合クロス表表示制御部10fは、集合クロス表表示画面(例えば図8の符号100c参照)に、集合クロス表を上記タブによる識別表示で表示するよう制御する。
【0076】
また、仮想3次元データ空間表示制御部10eは、仮想3次元データ空間表示画面(例えば図8の符号100b)の直方体(Data-Cube)が回転され、他の面を選択(クリック)されると、設定部10aによる設定に基づき、X軸項目と奥行タブ項目を入れ替え、あるいはY軸と奥行タブ項目を入れ替えることによって、初期設定されたクロス表のフォーマットと異なるフォーマットの集合クロス表を表示する(サムネイル表示)。このとき、集合クロス表表示制御部10fは、集合クロス表を集合クロス表表示画面(例えば図8の符号100c参照)に表示するよう制御する。
【0077】
さらに、表示部7の画面を4分割して、XYZ軸設定画面、仮想3次元データ空間表示画面のほかに集合クロス表表示画面とそのグラフ画面を表示する。また、画面を5分割または7分割し、例えばXYZ設定画面を表示せず、仮想3次元データ空間表示画面とXYZの2面または3面に係る集合クロス表表示画面とそのグラフ表示画面を同時一括して表示し、表示データの一覧性を向上することも可能としている。
【0078】
また、集合されたクロス表を仮想3次元データ空間の直方体(Data-Cube)に重ねて表示し、その6面のどの面からも整合性あるXYZ軸の組合せで集合クロス表を表示するために、ディメンションアドレスマップ生成部10bは、オリジナルクロス表の構成とその枚数から、3個のディメンションのノード数、ノード名、ノードに含まれるファクタ数及び行列数を定義するだけで、すべての面のレイアウトとそのデータ内容を決定するディメンションアドレスマップ(図4乃至図6)を生成する。
【0079】
設定部10aは、集合クロス表に「実績」、「予算」、「差異」、「達成率」などの関連性の強いデータ項目を、予め常に隣接して表示するよう設定するので、仮想3次元データ空間の直方体(Data-Cube)を回転させて、軸構成の異なる面を表示した場合でも、集合クロス表の隣り合うデータ項目は変動しない。
【0080】
多次元データ体としてのディメンションアドレスマップ(図4乃至図6)から、XYZ軸の定義によって作成された仮想3次元データ空間の直方体(Data-Cube)を、各々名前を付けて、XYZ軸設定画面(例えば図14の符号106a参照)のツリー表示の内にディメンションやノードの関係の濃淡、遠近に従って登録情報として登録すれば、当該登録情報を選択するだけで、設定部10aによるディメンション定義を毎回行わずに容易に繰り返し同じ直方体(Data-Cube)を呼び出すことができる。
【0081】
また、仮想3次元データ空間表示画面(例えば図8の符号100b参照)に表示された直方体(Data-Cube)の選択された面を集合クロス表の縮小表示(サムネイル表示)することにより、選択された面と軸を常に視覚的に確認することを可能とする。
【0082】
更に、設定部10aは、個別の商品や作成された場所や時間を厳密に特定できるデータファイルに固有の名前を付け、最小粒度のデータとすることで、仮想3次元データ空間表示制御部10eが、仮想3次元データ空間表示画面(例えば図8の符号100b参照)に表示された直方体(Data-Cube)の個々のセルに表示することにより、容易に製品の移動場所と移動時間を補足することを可能とし、データ・トレーサビリティの向上を図ることも可能である。
【0083】
以上のほか、大量の奥行タブから1枚を特定するに当たり、図21(a)に示されるようなスクロールウィンドウを採用することもできる。或いは、図22(b)に示されるような円筒形のデータホイール(Data-Wheel)にタブ名を登録し、ホイールを回転させ、あるいはキーワードによって簡易検索することによって、容易かつ短時間で集合クロス表を表示することも可能である。
【0084】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、図22に示されるようなネットワークシステムとして実施することも可能である。即ち、この図22に示される例では、サーバ200がデータベース201を備えており、当該データベース201に実績データや多次元データ表示プログラムが格納されている。サーバ200とネットワーク400を介して端末300a...300n...が接続されており、端末300a...は、サーバ200からの多次元データ表示プログラムをASPにより供給され、また実績データを適宜受信することで上記同様の作用効果を奏することが可能である。
【符号の説明】
【0085】
1 制御部
2 ROM
3 RAM
4 記憶部
5 通信部
6 操作入力部
7 表示部
10 多次元データ表示プログラム
10a 設定部
10b ディメンションアドレスマップ生成部
10c 表示制御部
10d XYZ軸設定画面表示制御部
10e 仮想3次元データ空間表示制御部
10f 集合クロス表表示制御部
10g グラフ表示制御部
20 実績DB
21 DAM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも実績データが格納された記憶部と、
操作入力を行う操作入力部と、
上記操作入力部による操作入力に基づいてディメンションデータ項目に係る初期設定やパラメータの設定を含む所定の設定を行う設定部と、
上記設定部による設定に基づいて、更に上記記憶部の実績データを読み出して、ディメンションアドレスマップを生成し、当該ディメンションアドレスマップを上記記憶部に格納する、ディメンションアドレスマップ生成部と、
所定の画面を表示する表示部と、
上記ディメンションデータ項目を選択するツリー構造のXYZ軸設定画面を上記表示部に表示するよう制御するXYZ軸設定画面表示制御部と、仮想3次元データ空間の直方体を上記表示部に表示するよう制御する仮想3次元データ空間表示制御部と、上記ディメンションアドレスマップに基づいて仮想3次元データ空間に表示された直方体の選択された面に対応する集合クロス表を上記表示部に表示するよう制御する集合クロス表表示制御部と、グラフを上記表示部に表示するよう制御するグラフ表示制御部と、を備え、
上記設定部が、最初に定義された一のディメンションに係るクロス表の構成とその枚数から、3個のディメンションのノード数、ノード名、ノードに含まれるファクタ数及び行列数、奥行き数を設定するだけで、上記ディメンションアドレスマップ生成部が全ての面のレイアウトとそのデータ内容を決定するディメンションアドレスマップを生成し、上記設定部により、同じフォーマットのクロス表を集合し、列表示をX軸、行表示をY軸としクロス表の重なりをZ軸として設定すると、仮想3次元データ空間表示制御部が上記ディメンションアドレスマップに基づいて上記表示部に回転させることのできる直方体を6面を選択自在として表示するよう制御し、上記集合クロス表表示制御部が、該直方体の6面のどの面からも整合性あるXYZ軸の組合せで集合クロス表を上記表示部に表示するよう制御する
ことを特徴とする多次元データ表示装置。
【請求項2】
上記ディメンションアドレスマップでは、上記ディメンションデータ項目ごとに、ダイスアドレス、列ノード、行ノード、奥行ノード、値、式が対応付けられてマッピングされていることを特徴とする請求項1に記載の多次元データ表示装置。
【請求項3】
上記仮想3次元データ空間表示制御部は、上記直方体のXYZ軸に定義されたディメンション名を表示することを特徴とする請求項1に記載の多次元データ表示装置。
【請求項4】
上記操作入力部の操作により、上記直方体のひとつの面が選択されると、上記集合クロス表表示制御部は、集合されたクロス表の第1面をXY軸によるクロス表として表示すると同時に、Z軸にある1枚ずつのクロス表を奥行タブによって上記表示部に識別表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の多次元データ表示装置。
【請求項5】
上記操作入力部の操作により、上記直方体が回転され、他の面を選択されると、上記集合クロス表表示制御部は、X軸項目と奥行タブ項目を入れ替え、あるいはY軸と奥行タブ項目を入れ替えることによって、初期設定されたクロス表のフォーマットと異なるフォーマットのクロス表を上記表示部に表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の多次元データ表示装置。
【請求項6】
上記表示部の表示画面を4分割して、XYZ軸設定画面、仮想3次元データ空間表示画面、集合クロス表表示画面、グラフ表示画面を表示し、或いは上記表示部の表示画面を5分割または7分割し、仮想3次元データ空間表示画面を表示せず、 上記直方体の選択された面に係る複数の集合クロス表表示画面、グラフ表示画面を同時一括して表示し、表示データの一覧性を向上することを特徴とする請求項1に記載の多次元データ表示装置。
【請求項7】
上記設定部は、上記集合クロス表に実績、予算、差異、達成率を含む関連性の強いデータ項目を予め常に隣接して表示するよう設定し、上記直方体を回転させて、軸構成の異なる面を表示した場合でも、上記集合クロス表表示制御部により表示制御される集合クロス表の隣り合うデータ項目が変動しないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の多次元データ表示装置。
【請求項8】
上記ディメンションアドレスマップに基づいて、上記設定部によるXYZ軸の設定によって作成された直方体を、所定の登録情報として登録し、当該登録情報より所望とするものをXYZ軸設定画面において選択可能とすることで、ディメンション定義を毎回行わずに繰り返し同じ直方体を呼び出すことを可能とすることを特徴とする請求項1に記載の多次元データ表示装置。
【請求項9】
上記設定部が、個別の商品や作成場所や時間を厳密に特定できるデータファイルに固有の名前を付け、最小粒度のデータとして設定すると、上記仮想3次元データ空間表示制御部が、仮想3次元データ空間の直方体の個々のセルに表示するよう制御することにより製品の移動場所と移動時間を補足することを可能とすることを特徴とする請求項1に記載の多次元データ表示装置。
【請求項10】
複数の奥行タブから1枚を特定するに当たり、円筒形のデータホイールにタブ名を登録し、ボタンによりホイールを回転させ、あるいはキーワードによって簡易検索することによって、奥行タブを特定し、上記集合クロス表表示制御部が当該特定に基づいて集合クロス表を表示することを特徴とする請求項4に記載の多次元データ表示装置。
【請求項11】
上記仮想3次元データ空間の直方体の選択された面にクロス表を縮小表示することを特徴とする請求項1に記載の多次元データ表示装置。
【請求項12】
設定部が、操作入力部による操作入力に基づいてディメンションデータ項目に係る初期設定やパラメータの設定を含む所定の設定を行うステップと、
ディメンションアドレスマップ生成部が、上記設定部による設定に基づいて、更に記憶部の実績データを読み出して、ディメンションアドレスマップを生成し、当該ディメンションアドレスマップを上記記憶部に格納するステップと、
XYZ軸設定画面表示制御部が、上記ディメンションデータ項目を選択するツリー構造のXYZ軸設定画面を表示部に表示するよう制御するステップと、
仮想3次元データ空間表示制御部が、仮想3次元データ空間の直方体を表示部に表示するよう制御するステップと、
集合クロス表表示制御部が、上記ディメンションアドレスマップに基づいて仮想3次元データ空間に表示された直方体の選択された面に対応する集合クロス表を表示部に表示するよう制御するステップと、
グラフ表示制御部が、グラフを表示部に表示するよう制御するステップと、
を有し、
上記設定部が、最初に定義された一のディメンションに係るクロス表の構成とその枚数から、3個のディメンションのノード数、ノード名、ノードに含まれるファクタ数及び行列数、奥行き数を設定するだけで、上記ディメンションアドレスマップ生成部が全ての面のレイアウトとそのデータ内容を決定するディメンションアドレスマップを生成し、上記設定部により、同じフォーマットのクロス表を集合し、列表示をX軸、行表示をY軸としクロス表の重なりをZ軸として設定すると、仮想3次元データ空間表示制御部が上記ディメンションアドレスマップに基づいて上記表示部に回転させることのできる直方体を6面を選択自在として表示するよう制御し、上記集合クロス表表示制御部が、該直方体の6面のどの面からも整合性あるXYZ軸の組合せで集合クロス表を上記表示部に表示するよう制御する
ことを特徴とする多次元データ表示方法。
【請求項13】
コンピュータが、
操作入力部による操作入力に基づいてディメンションデータ項目に係る初期設定やパラメータの設定を含む所定の設定を行う設定部と、
上記設定部による設定に基づいて、更に上記記憶部の実績データを読み出して、ディメンションアドレスマップを生成し、当該ディメンションアドレスマップを上記記憶部に格納する、ディメンションアドレスマップ生成部と、
上記ディメンションデータ項目を選択するツリー構造のXYZ軸設定画面を表示部に表示するよう制御するXYZ軸設定画面表示制御部と、仮想3次元データ空間の直方体を表示部に表示するよう制御する仮想3次元データ空間表示制御部と、上記ディメンションアドレスマップに基づいて仮想3次元データ空間に表示された直方体の選択された面に対応する集合クロス表を表示部に表示するよう制御する集合クロス表表示制御部と、グラフを表示部に表示するよう制御するグラフ表示制御部と、して機能し、
上記設定部が、最初に定義された一のディメンションに係るクロス表の構成とその枚数から、3個のディメンションのノード数、ノード名、ノードに含まれるファクタ数及び行列数、奥行き数を設定するだけで、上記ディメンションアドレスマップ生成部が全ての面のレイアウトとそのデータ内容を決定するディメンションアドレスマップを生成し、上記設定部により、同じフォーマットのクロス表を集合し、列表示をX軸、行表示をY軸としクロス表の重なりをZ軸として設定すると、仮想3次元データ空間表示制御部が上記ディメンションアドレスマップに基づいて上記表示部に回転させることのできる直方体を6面を選択自在として表示するよう制御し、上記集合クロス表表示制御部が、該直方体の6面のどの面からも整合性あるXYZ軸の組合せで集合クロス表を上記表示部に表示するよう制御する
ことを特徴とする多次元データ表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−53861(P2011−53861A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−201348(P2009−201348)
【出願日】平成21年9月1日(2009.9.1)
【出願人】(505031196)クオリテック株式会社 (1)
【Fターム(参考)】