説明

多色シームレスカプセルの製造装置及び製造方法

【課題】2色以上の表面皮膜を有する多色シームレスカプセルを提供する。
【解決手段】ノズル3から多層液滴28を硬化用液13中に吐出し、液滴の表面部分を硬化させてシームレスカプセルSCを製造する。ノズル3に対し、芯液1を供給すると共に、外皮膜2を形成するための皮膜液4a、4bを供給する。皮膜液として、異なる色彩又は色調を有する複数種類の皮膜液を使用する。皮膜液は、ノズル3の前段で合流されノズル3に供給される。ゼラチンや寒天などの皮膜液4a,4bは粘度が高く容易には混和されず、合流後も両液は余り混じり合うことなく、概ね2層状態で流通しノズル3から吐出され、液滴28の外側に、互いに色彩又は色調を異にする部位が複数形成されて多色シームレスカプセルとなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品や健康食品、医薬品、香料、香辛料等の充填物質を、ゼラチンや寒天等を含む皮膜によって被覆したシームレスカプセルに関し、特に、2色以上の皮膜を有する多色シームレスカプセルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、医薬品や食品、機能性食品、健康食品などの分野では、薬剤や香料、香辛料等の充填物質を、ゼラチンや寒天等を含む皮膜によって被覆したシームレスカプセルが広く用いられている。このようなシームレスカプセルの多くは、滴下式と呼ばれる製法によって製造されており、そこでは、カプセルの内外層を形成するため、同心状の多重ノズルが用いられる。多重ノズルからは、カプセルの内層となる芯液や、外層となる皮膜液が吐出され、それらによって形成された液滴を冷却液中に滴下し、固化させることにより、多重のシームレスカプセルが形成される。
【特許文献1】特開2006-288215号公報
【特許文献2】特開平10-15932号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このようなシームレスカプセルは、芯液の周囲を皮膜液によって覆い、それを冷却液中にて固化させる、という製法にて形成されるため、カプセル表面(外層)は皮膜液の色、すなわち、単色となる。従って、内容物の異なるカプセルは、カプセルの大きさや、その表面に現れた色彩や色調にて区別・識別する形となり、識別可能な種類数が限定されると共に、似たようなサイズや色の場合、カプセルの種類を識別しにくいという問題があった。
【0004】
特に、シームレスカプセルを薬に使用した場合、種類の識別が明確かつ容易であることが求められ、単色のカプセルでは、色覚が不自由な者でも薬の種類を確実に区別できるようにすることが望まれる。その点、ソフトカプセルやハードカプセルは、2種類の色を組み合わせることができるため、組み合わせ数も多く、大きな色調変化を付けることもでき、シームレスカプセルも同等の識別性を持つことが望まれていた。
【0005】
本発明の目的は、2色以上の表面皮膜を有する多色シームレスカプセルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の多色シームレスカプセル製造方法は、ノズルから複層の液滴を硬化液中に吐出し、前記液滴の少なくとも表面部分を硬化させることにより、外皮膜内に芯液を封入したシームレスカプセルを製造するカプセル製造方法であって、前記ノズルに対し、前記芯液を供給すると共に、前記外皮膜を形成するための外皮膜形成液として、異なる色彩又は色調を有する複数種類の液を供給し、前記複数種類の液により、前記液滴の外側に、互いに色彩又は色調を異にする部位を複数形成することを特徴とする。
【0007】
本発明にあっては、外皮膜形成液として、異なる色彩又は色調を有する複数種類の液をノズルに供給するようにしたので、シームレスカプセルに2種類以上の色彩や色調を付することができ、多彩な色の組み合わせや色調変化をカプセルに施すことが可能となる。また、外皮膜の色変化により、様々な外観を持つカプセルを作成でき、従来の単色カプセルのような単調な外観ではなく、見た目が良く、意匠的にも優れた美しいカプセルを容易に製造することができる。
【0008】
前記多色シームレスカプセル製造方法において、前記ノズルの前段で前記複数種類の外皮膜形成液を合流した後、前記ノズルに供給するようにしても良い。また、前記複数種類の外皮膜形成液を前記ノズル内にて合流するようにしても良く、この場合、前記複数種類の外皮膜形成液を前記ノズルの先端部にて合流させても良い。
【0009】
一方、本発明の多色シームレスカプセル製造装置は、ノズルから複層の液滴を硬化液中に吐出し、前記液滴の少なくとも表面部分を硬化させることにより、外皮膜内に芯液を封入したシームレスカプセルを製造するカプセル製造装置であって、前記芯液を前記ノズルに対し供給する芯液供給系と、前記外皮膜を形成するための外皮膜形成液を前記ノズルに対し供給する皮膜液供給系とを備え、前記皮膜液供給系は、異なる色彩又は色調を有する複数種類の前記外皮膜形成液をそれぞれ別個に貯留する複数個の皮膜液用タンクと、前記皮膜液用タンクにそれぞれ接続され、その内部を前記外皮膜形成液が流通する複数個の皮膜液供給管と、前記皮膜液供給管にそれぞれ介設された複数個の皮膜液送給手段と、前記皮膜液送給手段と前記ノズルとの間に配置され、前記複数個の皮膜液供給管を合流させて形成した皮膜液合流管とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、皮膜液供給系として、異なる色彩又は色調を有する複数種類の外皮膜形成液が流通する複数個の皮膜液供給管と、これらの皮膜液供給管を合流させて形成した皮膜液合流管とを設け、外皮膜形成液として、異なる色彩又は色調を有する複数種類の液をノズルに供給するようにしたので、シームレスカプセルに2種類以上の色彩や色調を付することができ、多彩な色の組み合わせや色調変化をカプセルに施すことが可能となる。また、外皮膜の色変化により、様々な外観を持つカプセルを作成でき、従来の単色カプセルのような単調な外観ではなく、見た目が良く、意匠的にも優れた美しいカプセルを容易に製造することができる。
【0011】
また、本発明の他の多色シームレスカプセル製造装置は、ノズルから複層の液滴を硬化液中に吐出し、前記液滴の少なくとも表面部分を硬化させることにより、外皮膜内に芯液を封入したシームレスカプセルを製造するカプセル製造装置であって、前記芯液を前記ノズルに対し供給する芯液供給系と、前記外皮膜を形成するための外皮膜形成液を前記ノズルに対し供給する皮膜液供給系とを備え、前記皮膜液供給系は、異なる色彩又は色調を有する複数種類の前記外皮膜形成液をそれぞれ別個に貯留する複数個の皮膜液用タンクと、前記皮膜液用タンクと前記ノズルとの間を個別に接続しその内部を前記外皮膜形成液が各々流通する複数個の皮膜液供給管と、前記皮膜液供給管にそれぞれ介設された複数個の皮膜液送給手段とを有することを特徴とする。
【0012】
本発明にあっては、皮膜液供給系として、異なる色彩又は色調を有する複数種類の外皮膜形成液が流通する複数個の皮膜液供給管を設け、外皮膜形成液として、異なる色彩又は色調を有する複数種類の液をノズルに供給するようにしたので、シームレスカプセルに2種類以上の色彩や色調を付することができ、多彩な色の組み合わせや色調変化をカプセルに施すことが可能となる。また、外皮膜の色変化により、様々な外観を持つカプセルを作成でき、従来の単色カプセルのような単調な外観ではなく、見た目が良く、意匠的にも優れた美しいカプセルを容易に製造することができる。
【0013】
前記製造装置において、前記複数種類の外皮膜形成液を前記ノズル内にて合流するようにしても良く、この場合、前記複数種類の外皮膜形成液を前記ノズルの先端部にて合流させても良い。さらにこの場合、前記ノズルとして、外側ノズルと内側ノズルとを有する多重ノズルを使用し、前記外側ノズルと前記内側ノズルとの間隙に前記外皮膜形成液が流れる流路を設けると共に、前記内側ノズルの外周に形成された隔壁にて該流路を複数個の流路室に隔離し、該各流路室に前記複数個の皮膜液供給管を個々に接続するようにしても良い。
【発明の効果】
【0014】
本発明の多色シームレスカプセル製造方法によれば、いわゆる滴下式のシームレスカプセル製造方法にて、外皮膜形成液として、異なる色彩又は色調を有する複数種類の液をノズルに供給するようにしたので、シームレスカプセルに2種類以上の色彩や色調を付することができ、多彩な色の組み合わせや色調変化をカプセルに施すことが可能となる。従って、従来の単色カプセルと異なり、異種カプセルを明確かつ容易に識別できるようになり、ソフトカプセルやハードカプセルと同等の識別性をシームレスカプセルに持たせることが可能となり、薬などの分野にも広くシームレスカプセルを使用することが可能となる。また、外皮膜の色変化により、様々な外観を持つカプセルを作成でき、従来の単色カプセルのような単調な外観ではなく、見た目が良く、意匠的にも優れた美しいカプセルを容易に製造することが可能となる。
【0015】
本発明の多色シームレスカプセル製造装置によれば、いわゆる滴下式のシームレスカプセル製造装置にて、皮膜液供給系として、異なる色彩又は色調を有する複数種類の外皮膜形成液が流通する複数個の皮膜液供給管と、これらの皮膜液供給管を合流させて形成した皮膜液合流管とを設け、外皮膜形成液として、異なる色彩又は色調を有する複数種類の液をノズルに供給するようにしたので、シームレスカプセルに2種類以上の色彩や色調を付することができ、多彩な色の組み合わせや色調変化をカプセルに施すことが可能となる。従って、従来の単色カプセルと異なり、異種カプセルを明確かつ容易に識別できるようになり、ソフトカプセルやハードカプセルと同等の識別性をシームレスカプセルに持たせることが可能となり、薬などの分野にも広くシームレスカプセルを使用することが可能となる。また、外皮膜の色変化により、様々な外観を持つカプセルを作成でき、従来の単色カプセルのような単調な外観ではなく、見た目が良く、意匠的にも優れた美しいカプセルを容易に製造することが可能となる。
【0016】
また、本発明の他の多色シームレスカプセル製造装置によれば、いわゆる滴下式のシームレスカプセル製造装置にて、皮膜液供給系として、異なる色彩又は色調を有する複数種類の外皮膜形成液が流通する複数個の皮膜液供給管を設け、外皮膜形成液として、異なる色彩又は色調を有する複数種類の液をノズルに供給するようにしたので、シームレスカプセルに2種類以上の色彩や色調を付することができ、多彩な色の組み合わせや色調変化をカプセルに施すことが可能となる。従って、従来の単色カプセルと異なり、異種カプセルを明確かつ容易に識別できるようになり、ソフトカプセルやハードカプセルと同等の識別性をシームレスカプセルに持たせることが可能となり、薬などの分野にも広くシームレスカプセルを使用することが可能となる。また、外皮膜の色変化により、様々な外観を持つカプセルを作成でき、従来の単色カプセルのような単調な外観ではなく、見た目が良く、意匠的にも優れた美しいカプセルを容易に製造することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0018】
図1は、本発明の一実施例である多色シームレスカプセルの外観を示す説明図、図2は、本発明の実施例1であるシームレスカプセル製造装置の構成を示す説明図であり、図1の多色シームレスカプセルは図2の装置によって製造される。図1に示すように、本発明におけるシームレスカプセルSCは、芯液(内層液)1を外皮膜2内に封入した一般的な構成となっているが、従来のシームレスカプセルとは異なり2色構成となっており、外皮膜2上に互いに色彩又は色調を異にする2つの部位が形成されている。
【0019】
図1に示すように、当該シームレスカプセルSCでは、外皮膜2が、淡いピンク色を帯びた透明部2aと、白色の不透明部2bとから構成されている。透明部2aと不透明部2bは、それぞれ半球状に拡がっており、シームレスカプセルSC全体は、半分ずつ2色に色分けされた状態となっている。透明部2aからはカプセル内部が透視でき、透明部2aの反対側のカプセル表面に不透明部2bが拡がっている様子が視認できる。なお、本発明で言う色彩には、透明や金属光沢なども含まれる。
【0020】
図1のシームレスカプセルSCは、図2のシームレスカプセル製造装置にて形成される。図2の装置もいわゆる滴下式のシームレスカプセル製造装置であり、従来の滴下式の装置と同様に、多重構造のノズル3を有している。このノズル3には、シームレスカプセルSCを形成するための芯液(内層液)1と、芯液1を被覆する皮膜液(外皮膜形成液)4(4a,4b)が供給され、ノズル3から流路管14内の硬化液に液滴を吐出してシームレスカプセルSCを製造する。
【0021】
芯液1は、シームレスカプセルSCに封入されるビタミン等の薬剤や、香料、香辛料、ミネラル、エキス類であり、芯液供給系Xによってノズル3に供給される。この場合、芯液供給系Xは、芯液1が貯留された芯液用タンク5と、芯液用タンク5とノズル3との間に設けられた芯液供給管6と、芯液供給管6に介設された芯液ポンプ7とから構成されている。芯液1は、芯液ポンプ7によって芯液用タンク5内から汲み出され、芯液供給管6を介してノズル3に供給される。
【0022】
一方、皮膜液4a,4bには、ゼラチンなどの親水性物質が使用される。皮膜液4a,4bとしては、ゼラチンの他、寒天等の海藻由来多糖類、ペクチン等の植物系物質、キサンタンガム等の微生物由来物質、メチルセルロース等の繊維系物質、澱粉加水分解物などを使用することもできる。本実施例では、皮膜液4a,4bとして、異なる色素が添加されたゼラチンを使用しており、これにより、淡いピンク色の透明部2aと、白色の不透明部2bが形成される。
【0023】
皮膜液4a,4bは皮膜液供給系Yによってノズル3に供給されるが、図2の装置では、皮膜液供給系Yが皮膜液4a,4b毎に設けられている(Y1,Y2)。従って、皮膜液供給系Yは、皮膜液4a,4bがそれぞれ貯留された皮膜液用タンク8a,8bと、皮膜液用タンク8a,8bとノズル3との間に設けられた皮膜液供給管9a,9bと、皮膜液供給管9a,9bに介設された皮膜液ポンプ(皮膜液送給手段)11a,11bとを備えた構成となっている。また、当該装置の皮膜液供給系Y1,Y2は、ノズル3とポンプ11a,11bとの間で合流する。すなわち、皮膜液用タンク8a,8bとそれぞれ接続された皮膜液供給管9a,9bは、ノズル3の直前で合流し、皮膜液合流管12となってノズル3に至る。なお、皮膜液4a,4bを液体状態でノズル3に供給するため、皮膜液供給管9a,9bと皮膜液合流管12の外側には加熱器が装着されている。
【0024】
流路管14の上端入口部には、硬化用液13の流入部15Aが設けられている。流入部15Aには、ポンプ25より管路26を介して硬化用液13が供給される。当該シームレスカプセル製造装置は液中ノズル式となっており、流入部15Aの入口部27内にはノズル3が挿入設置されている。ノズル3からはカプセル形成用液体である芯液1と皮膜液4a,4bが吐出される。ノズル3には加振装置(加振手段)19により振動が付与されており、吐出された液体は振動により適宜切断され、皮膜液4a,4bが芯液1の全周囲を被覆した多層液滴28(以下、液滴28と略記する)を形成する。そして、この液滴28が硬化用液13内を移動しつつ冷却硬化され、シームレスカプセルSCが形成される。
【0025】
流路管14は曲折形状の筒体として形成され、略J字形の流入部15Aと、流入部15Aと入れ子式に接合された逆J字形の流出部15Bとから構成されている。流入部15Aと流出部15Bは、嵌合部15Cにて密封状態で嵌合固定されている。なお、嵌合部15Cにおいて流入部15Aと流出部15Bを互いに上下方向に相対移動可能に接合しても良い。これにより、流入部15Aの液面と流出部15Bの液面との高さの差Δhが調節可能となり、流路管14内における硬化用液13の流速を調節できる。
【0026】
流入部15Aの上端部には、ノズル3に臨んで円筒状の入口部27が設けられている。流出部15Bの出口端下方には、略漏斗形状の分離器16が設けられている。分離器16内には、シームレスカプセルSCは通過させず、かつ硬化用液13のみを通過させるメッシュ17が張設されている。この分離器16により、流路管14から一緒に流出したシームレスカプセルSCと硬化用液13が互いに分離される。分離器16にてシームレスカプセルSCから分離された硬化用液13は、下方の分離タンク18の中に回収される。分離タンク18内の硬化用液13は、ポンプ21により管路22を経て冷却タンク23に圧送される。硬化用液13は、冷却タンク23内にて冷却器24により所定の温度に冷却される。冷却タンク23内の硬化用液13は、ポンプ25によって流路管14に戻される。
【0027】
このようなシームレスカプセル製造装置では、次のようにしてシームレスカプセルが製造される。まず、ノズル3に対し芯液1と皮膜液4a,4bを供給する。前述のように、芯液1は、芯液用タンク5から芯液供給管6を介してノズル3に供給される。また、皮膜液4a,4bは、皮膜液用タンク8a,8bから皮膜液供給管9a,9bと皮膜液合流管12を介してノズル3に供給される。その際、皮膜液合流管12では、2つの皮膜液供給管9a,9bからの皮膜液4a,4bが合流するが、皮膜液4a,4bに使用されるゼラチン溶液や寒天溶液は、その粘度が高いため容易には混和されない。すなわち、合流後も両液は余り混じり合うことなく、皮膜液4a,4bは、皮膜液合流管12内を概ね2層状態で流通する。
【0028】
このような状態でノズル3に供給された芯液1と皮膜液4a,4bは、ノズル先端部から吐出され、流路管14内の硬化用液13中に球形の液滴28が形成される。この際、皮膜液4a,4bは、ノズル3内においても2層状態が維持されており、液滴28の外側には、皮膜液4a,4bによる外皮膜がそれぞれ形成される。従って、皮膜液4a,4bに色彩や色調の異なる材料を使用することにより、液滴28の外側に異なる色彩や色調の外皮を形成することができる。当該装置では、皮膜液4aに透明材料、皮膜液4bに不透明な白色材料を使用しており、これにより、図2のような2色構成の液滴28が形成される。
【0029】
液滴28は、流路管14内にて冷却され、皮膜液4a,4bが硬化してシームレスカプセルSCとなる。その後、シームレスカプセルSCは、流出部15Bの出口端から分離器16のメッシュ17の上に硬化用液13と共に流下する。シームレスカプセルSCはメッシュ17で硬化用液13から分離され、適当な量に達した時にバッチ式に図示しない製品回収容器の中に回収される。一方、硬化用液13はメッシュ17を通過して分離タンク18の中に回収される。
【0030】
このようにして形成されたシームレスカプセルSCは、皮膜液4a,4bが硬化した外皮膜2内に芯液1が封入されたシームレスカプセルとなる。前述のように、皮膜液4a,4bには、色彩の異なる材料が使用されており、2色構成の液滴28が硬化して形成されたシームレスカプセルSCは、図1のような2色の外皮膜2を持つシームレスカプセルとなる。また、図2の装置において、皮膜液の供給系を追加すれば、3色、4色など、さらに多色のシームレスカプセルSCを得ることもできる。
【0031】
すなわち、本発明のシームレスカプセル製造装置によれば、シームレスカプセルに2種類以上の色彩や色調を付することができ、多彩な色の組み合わせや色調変化をカプセルに施すことが可能となる。従って、従来の単色カプセルと異なり、異種カプセルを明確かつ容易に識別できるようになり、ソフトカプセルやハードカプセルと同等の識別性をシームレスカプセルに持たせることが可能となる。このため、薬の分野にも広くシームレスカプセルを使用することが可能となり、シームレスカプセルの用途拡大が図られる。
【0032】
また、シームレスカプセルSCでは、外皮膜2の色変化により、様々な外観を持つカプセルを作成できる。従って、従来の単色カプセルのような単調な外観ではなく、見た目が良く、意匠的にも優れた美しいカプセルを容易に製造することが可能となる。このため、菓子や健康食品などの分野での用途拡大も期待でき、それらの商品の需要喚起も図られる。さらに、本発明のシームレスカプセルSCは、特殊なノズルが不要なため、図2のような既存の設備を流用でき、多大な設備投資を行うことなく製造可能である。
【実施例2】
【0033】
次に、本発明の実施例2であるソフトカプセル製造装置について説明する。図3は、その概要を示す説明図である。なお、以下の実施例では、実施例1と同様の部材、部分については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0034】
前述のように、図2に示した実施例2の製造装置では、皮膜液4a,4bがノズル3とポンプ11a,11bとの間で合流する構成となっているが、当該実施例の装置では、皮膜液4a,4bはノズル3内にて合流する。すなわち、ノズル3には、皮膜液供給管9a,9bが個別に接続されており、皮膜液4a,4bはノズル3の内部で合流して皮膜液を構成する。この場合も、皮膜液4a,4bは粘度が高いため容易には混和されず、合流後も両液は余り混じり合うことなく、皮膜液4a,4bは、ノズル3内を概ね2層状態で流通する。皮膜液4a,4bは、そのままノズル先端部から吐出され、液滴28の外側には、実施例1と同様に2色の外皮膜がそれぞれ形成され、図1のような2色シームレスカプセルが形成される。
【0035】
このように、実施例2の装置では、皮膜液4a,4bの合流位置がノズル内となっているため、合流後に皮膜液4a,4bが流通する距離が実施例1の装置よりも短くなる。従って、実施例1の装置に比して、皮膜液4a,4bがより混和されにくくなり、外皮膜2の色分けがより明確となる。このため、さらにハッキリとした色分けをシームレスカプセルに施すことができ、シャープな印象の美しいカプセルを製造することが可能となる。
【実施例3】
【0036】
さらに、本発明の実施例3であるソフトカプセル製造装置について説明する。図4は、実施例3の装置に使用されるノズル31の構成を示す側断面図である。なお、ノズル3以外の構成は、実施例2の装置と同様である。また、実施例1,2のノズル3も、図4のノズル31と基本的には同様の構成となっている
当該実施例の装置においても、図3の装置と同様に、皮膜液4a,4bはノズル3内にて合流する。但し、実施例2の装置では、皮膜液4a,4bがノズル3内に入った直後に合流するのに対し、当該実施例の装置では、両液はノズル31の先端部近くで合流する。図4に示すように、ノズル31は、外側ノズル32と内側ノズル33を有する多重ノズルであり、外側ノズル32は外側ノズルベース34に、内側ノズル33は内側ノズルベース35にそれぞれ取り付けられている。図5は外側ノズル32、図6は内側ノズル33、図7は外側ノズルベース34、図8は内側ノズルベース35のそれぞれの構成を示す側断面図である。また、図9(a)は、内側ノズルベース35に取り付けられた内側ノズル33、(b)は、外側ノズルベース34に取り付けられた外側ノズル32の構成を示す斜視図であり、ノズル31は(a)と(b)を組み合わせた構成となっている。
【0037】
図5に示すように、外側ノズル32は、先端側(図5において上方側)が細くなった略円筒形状となっており、直管部36と、先細の先端部37とから構成されている。先端部37の外周はテーパ部38となっており、先端部37の内径及び外径は先端側に向かって徐々に縮小している。先端部37の端面(先端面)には、吐出口39が開口している。一方、直管部36の後端側(図5において下方側)内周には、雌ネジ部41が螺刻されている。雌ネジ部41の先端側には拡径部42が設けられており、その先には、段部43が形成されている。
【0038】
内側ノズル33は外側ノズル32の内側に配置され、図6に示すように、外側ノズル32と同様に、先細の略円筒形状となっている。内側ノズル33には、外側ノズル32の直管部36と対応する大径部44と、同じく先端部37に対応する先端部45が設けられている。先端部45の外周は同様にテーパ部46となっており、その端面には、吐出口47が開口している。大径部44の後端側(図6において下方側)には、大径部44よりも小径の終端部48が設けられており、大径部44と終端部48との間には、大径部44よりも大径のリング状凸部49が設けられている。大径部44とリング状凸部49には、外側ノズル32と内側ノズル33との間隙を流れる皮膜液の流路となる複数の溝50が形成されている。
【0039】
先端部45の外径は、外側ノズル32の先端部37の内径よりもわずかに小さく形成されている。先端部45の外径と先端部37の内径との差は、形成されるシームレスカプセルの皮膜の厚さに応じて適宜決定される。テーパ部46の外径は、テーパ部46の外周壁と外側ノズル32のテーパ部38の内周壁との間に流路が形成されるように、全体にわたってテーパ部38の内径よりも小さく形成されている。リング状凸部49の外径寸法は、外側ノズル32の拡径部42の内径とほぼ同じ外径となっている。
【0040】
外側ノズルベース34は、図7に示すように、円柱状の大径部52と、該大径部52に同軸的に設けられた小径部53と、外周部に雄ネジが螺刻された先端部54とから構成されている。外側ノズルベース34には、大径部52、小径部53及び先端部54を軸方向(図中上下方向)に貫通する貫通孔55が形成されている。大径部52には、皮膜液4a,4bを供給する皮膜液供給管9a,9bと接続される皮膜液供給孔56a,56bが設けられている。図9(b)に示すように、皮膜液供給孔56a,56bは、大径部52の外周壁に対向配置されており、大径部52の外周壁から貫通孔55に向かって延びている。また、大径部52には、外側ノズルベース34と内側ノズルベース35と一体化するボルト(図示せず)を通すための複数のボルト挿通孔57が形成されている。
【0041】
内側ノズルベース35は、図8に示すように、円柱状の大径部58と、該大径部58に同軸的に設けられた小径部59とから構成されている。内側ノズルベース35には、大径部58及び小径部59を軸方向に貫通する貫通孔61が形成されている。大径部58には、大径部58の外周壁から貫通孔61に向って延びる芯液供給孔62と、外側ノズルベース34と内側ノズルベース35とを一体化するボルト(図示せず)と螺合する複数のナット孔63が形成されている。また、小径部59の長さは、外側ノズルベース34の貫通孔55とほぼ同じ長さに、小径部59の外径は、皮膜液の流路が形成されるように貫通孔55よりも小さくそれぞれ形成されている。さらに、小径部59の先端には、内側ノズル33の終端部48と嵌合する嵌合凹部64が形成されている。この嵌合凹部64の内径は、終端部48の外径よりも大きく形成されている。
【0042】
加えて、小径部59の外周には、複数の隔壁65が形成されている。図9(a)に示すように、隔壁65は軸方向に沿って延設されており、周方向に2個等分に設けられている。この隔壁65によって、皮膜液4の流路となる外側ノズル32と内側ノズル33との間隙は、2つの流路室51a,51bに隔離される。当該実施例では、この流路室51a,51bには、皮膜液4a,4bがそれぞれ流れ、ノズル先端部(テーパ部38,46の部位)にて両液が合流する。
【0043】
このようなノズル31は、次のようにして組み付けられる。ここではまず、外側ノズルベース34と内側ノズルベース35とを図示しないボルトにて一体化する。すなわち、内側ノズルベース35の小径部59を、外側ノズルベース34の貫通孔55に挿入し、外側ノズルベース34のボルト挿通孔57と、内側ノズルベース35のナット孔63にボルトを挿通する。そして、このボルトをナット孔63にねじ込むことによって両ノズルベース34,35を一体化する。この際、小径部59の基部にはOリング66が挿入され、外側ノズルベース34と内側ノズルベース35は気密状態で接合される。
【0044】
次に、内側ノズルベース35の先端に、内側ノズル33を取り付ける。この際、内側ノズル33の終端部48は、内側ノズルベース35の嵌合凹部64にOリング67を介して嵌合され、これにより、内側ノズルベース35と内側ノズル33が気密状態で接合される。その後、外側ノズル32を外側ノズルベース34に固定する。この場合、外側ノズルベース34側には、内側ノズルベース35と内側ノズル33が既に取り付けられており、外側ノズル32は、内側ノズル33の外側に被せられる形で取り付けられる。
【0045】
外側ノズル取り付けの際、外側ノズル32は、内側ノズル33のリング状凸部49を、外側ノズル32の段部43と外側ノズルベース34の先端部54との間で挟み込むようにして装着される。これにより、内側ノズル33のリング状凸部49が外側ノズル32の拡径部42に入り込む。そして、外側ノズル32の雌ネジ部41と外側ノズルベース34の先端部54とを螺合することによって、外側ノズル32と外側ノズルベース34が固定される。また、それと同時に、内側ノズル33が内側ノズルベース35に完全に固定され、ノズル31が完成する。
【0046】
このようなノズル31を備えたシームレスカプセル製造装置においては、ノズル31に対し芯液1と皮膜液4a,4bを供給すると、両液4a,4bは、外側ノズル32と内側ノズル33との間の流路室51a,51b内を流れる。前述のように、内外側ノズル32,33間には、隔壁65によって隔離形成された流路室51a,51bが形成されており、皮膜液4a,4bは、その中を互いに隔離された状態で流通する。その後、流路室51a,51b内の皮膜液4a,4bは、内外側ノズル32,33のテーパ部38,46の部分にて合流する。
【0047】
この場合も、前述同様、皮膜液4a,4bは粘度が高いため容易には混和されず、合流後も両液は余り混じり合うことなく、そのままノズル先端部から吐出される。このため、液滴28の外側には、実施例1と同様に2色の外皮膜がそれぞれ形成され、図1のような2色シームレスカプセルが形成される。
【0048】
このように、実施例3の装置では、皮膜液4a,4bの合流位置がノズル内で、しかもノズル先端部近傍となっているため、合流後に皮膜液4a,4bが流通する距離が実施例2の装置よりもさらに短くなる。従って、実施例1,2の装置に比して、皮膜液4a,4bがより混和されにくくなり、外皮膜2の色分けがさらに明確となる。このため、さらにハッキリとした色分けをシームレスカプセルに施すことができ、非常にシャープな印象の美しいカプセルを製造することが可能となる。
【0049】
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0050】
例えば、前述の実施例では、2種類の皮膜液4によって2色のシームレスカプセルを形成する例を示したが、皮膜液4の種類を増やすことにより、さらに多色のシームレスカプセルを形成することが可能である。この場合、皮膜液4の供給系は各色ごとに設けられ、実施例3のノズル31では、隔壁65をそれに応じて増加して流路室51a,51bを増設する。すなわち、例えば、4色のシームレスカプセルを形成する場合には、隔壁と皮膜液供給孔を4個設け、それぞれに適宜異なる皮膜液を供給する。なお、2色の場合も含め、隔壁の間隔を適宜変えることにより、カプセル上に形成される模様の幅を変えることも可能である。これにより、多色に色分けされたシームレスカプセルや、西瓜状の縞柄など、多彩な模様をカプセル上に形成することが可能となる。なお、3色以上のシームレスカプセルを製造する場合には、ハッキリとした色分け模様とするため、実施例2、特に、実施例3の装置を使用することが好ましい。
【0051】
また、前述の実施例では、ノズル3への液供給管を芯液用と皮膜液用の2本設けた構成としたが、内側に芯液、外側に皮膜液を流通させる二重管を用いても良い。さらに、前述の実施例では、芯液1を外皮膜2内に封入したシームレスカプセルについて説明したが、外皮膜と芯液との間に中間膜を備えた多重シームレスカプセルに対して本発明を適用することも可能である。その場合、ノズル3,31がさらに多重のノズルとなり、それに合わせて、中間膜形成用の液などがさらにノズルに対して供給される。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施例である多色シームレスカプセルの外観を示す説明図である。
【図2】本発明の実施例1であるシームレスカプセル製造装置の構成を示す説明図である。
【図3】本発明の実施例2であるシームレスカプセル製造装置の概要を示す説明図である。
【図4】本発明の実施例3であるシームレスカプセル製造装置に使用されるノズルの構成を示す側断面図である。
【図5】図4のノズルにおける外側ノズルの構成を示す側断面図である。
【図6】図4のノズルにおける内側ノズルの構成を示す側断面図である。
【図7】図4のノズルにおける外側ノズルベースの構成を示す側断面図である。
【図8】図4のノズルにおける内側ノズルベースの構成を示す側断面図である。
【図9】(a)は、内側ノズルベースに取り付けられた内側ノズル、(b)は、外側ノズルベースに取り付けられた外側ノズルの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0053】
1 芯液
2 外皮膜
2a 透明部
2b 不透明部
3 ノズル
4 皮膜液
4a,4b 皮膜液
5 芯液用タンク
6 芯液供給管
7 芯液ポンプ
8a,8b 皮膜液用タンク
9a,9b 皮膜液供給管
11a,11b 皮膜液ポンプ(皮膜液送給手段)
12 皮膜液合流管
13 硬化用液
14 流路管
15A 流入部
15B 流出部
15C 嵌合部
16 分離器
17 メッシュ
18 分離タンク
19 加振装置
21 ポンプ
22 管路
23 冷却タンク
24 冷却器
25 ポンプ
26 管路
27 入口部
28 多層液滴
31 ノズル
32 外側ノズル
33 内側ノズル
34 外側ノズルベース
35 内側ノズルベース
36 直管部
37 先端部
38 テーパ部
39 吐出口
41 雌ネジ部
42 拡径部
43 段部
44 大径部
45 先端部
46 テーパ部
47 吐出口
48 終端部
49 リング状凸部
50 溝
51a,51b 流路室
52 大径部
53 小径部
54 先端部
55 貫通孔
56a,56b 皮膜液供給孔
57 ボルト挿通孔
58 大径部
59 小径部
61 貫通孔
62 芯液供給孔
63 ナット孔
64 嵌合凹部
65 隔壁
65 Oリング
67 Oリング
SC シームレスカプセル
X 芯液供給系
Y 皮膜液供給系
Y1,Y2 皮膜液供給系

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズルから複層の液滴を硬化液中に吐出し、前記液滴の少なくとも表面部分を硬化させることにより、外皮膜内に芯液を封入したシームレスカプセルを製造するカプセル製造方法であって、
前記ノズルに対し、前記芯液を供給すると共に、前記外皮膜を形成するための外皮膜形成液として、異なる色彩又は色調を有する複数種類の液を供給し、
前記複数種類の液により、前記液滴の外側に、互いに色彩又は色調を異にする部位を複数形成することを特徴とする多色シームレスカプセルの製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の多色シームレスカプセル製造方法において、前記複数種類の外皮膜形成液は、前記ノズルの前段にて合流された後、前記ノズルに供給されることを特徴とする多色シームレスカプセルの製造方法。
【請求項3】
請求項1記載の多色シームレスカプセル製造方法において、前記複数種類の外皮膜形成液は、前記ノズル内にて合流されることを特徴とする多色シームレスカプセルの製造方法。
【請求項4】
請求項3記載の多色シームレスカプセル製造方法において、前記複数種類の外皮膜形成液は、前記ノズル内の該ノズル先端部にて合流されることを特徴とする多色シームレスカプセルの製造方法。
【請求項5】
ノズルから複層の液滴を硬化液中に吐出し、前記液滴の少なくとも表面部分を硬化させることにより、外皮膜内に芯液を封入したシームレスカプセルを製造するカプセル製造装置であって、
前記芯液を前記ノズルに対し供給する芯液供給系と、前記外皮膜を形成するための外皮膜形成液を前記ノズルに対し供給する皮膜液供給系とを備え、
前記皮膜液供給系は、異なる色彩又は色調を有する複数種類の前記外皮膜形成液をそれぞれ別個に貯留する複数個の皮膜液用タンクと、前記皮膜液用タンクにそれぞれ接続され、その内部を前記外皮膜形成液が流通する複数個の皮膜液供給管と、前記皮膜液供給管にそれぞれ介設された複数個の皮膜液送給手段と、前記皮膜液送給手段と前記ノズルとの間に配置され、前記複数個の皮膜液供給管を合流させて形成した皮膜液合流管とを有することを特徴とする多色シームレスカプセルの製造装置。
【請求項6】
ノズルから複層の液滴を硬化液中に吐出し、前記液滴の少なくとも表面部分を硬化させることにより、外皮膜内に芯液を封入したシームレスカプセルを製造するカプセル製造装置であって、
前記芯液を前記ノズルに対し供給する芯液供給系と、前記外皮膜を形成するための外皮膜形成液を前記ノズルに対し供給する皮膜液供給系とを備え、
前記皮膜液供給系は、異なる色彩又は色調を有する複数種類の前記外皮膜形成液をそれぞれ別個に貯留する複数個の皮膜液用タンクと、前記皮膜液用タンクと前記ノズルとの間を個別に接続しその内部を前記外皮膜形成液が各々流通する複数個の皮膜液供給管と、前記皮膜液供給管にそれぞれ介設された複数個の皮膜液送給手段とを有することを特徴とする多色シームレスカプセルの製造装置。
【請求項7】
請求項6記載の多色シームレスカプセルの製造装置において、前記複数種類の外皮膜形成液は、前記ノズル内にて合流されることを特徴とする多色シームレスカプセルの製造装置
【請求項8】
請求項6記載の多色シームレスカプセルの製造装置において、前記複数種類の外皮膜形成液は、前記ノズル内の該ノズル先端部にて合流されることを特徴とする多色シームレスカプセルの製造装置
【請求項9】
請求項8記載の多色シームレスカプセルの製造装置において、前記ノズルは、外側ノズルと内側ノズルとを有する多重ノズルであり、前記外側ノズルと前記内側ノズルとの間隙に前記外皮膜形成液が流れる流路を有し、該流路は、前記内側ノズルの外周に形成された隔壁にて複数個の流路室に隔離され、該各流路室には、前記複数個の皮膜液供給管が個々に接続されてなることを特徴とする多色シームレスカプセルの製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−119148(P2009−119148A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−298458(P2007−298458)
【出願日】平成19年11月16日(2007.11.16)
【出願人】(000112912)フロイント産業株式会社 (55)
【Fターム(参考)】