説明

多連押釦スイッチ構造

【課題】非操作時の釦本体の配列が、直線状に揃い、外観品質を良好なものとすることができる多連押釦スイッチ構造を提供する。
【解決手段】釦本体9が、最も外方へ突出された状態では、室内方向への位置決めが行われるように、ベース部材7の車室内側側面7aからの押圧面部9aの突出量が規制されると共に、先端部9fの頂点9gが、切り欠き部11aの頂点11bと一致して、正面視では、各釦本体9の正面視中心線s1〜s10も、容易に水平方向の直線L1,L2上に整列させることができる。
また、縦方向の直線L3〜L7上にも、正面視中心線s1,s6等を整列させることが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等の空調機器操作部若しくは、インストルメントパネルやセンターコンソール等、車室内に設けられて、各種車載機器の操作を行う多連押釦スイッチ構造に関し、特に、少なくとも一方向に、複数個の押釦スイッチが、連設された多連押釦スイッチ構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、図10乃至図14に示すような多連押釦スイッチ構造が知られている(多連押釦スイッチ構造として、例えば、特許文献1等参照)。
【0003】
このような従来の多連押釦スイッチ構造では、車両の車室内前方に配置された車体側インストルメントパネルに設けられたスイッチ装着部に、図11に示すようなベース部材1が装着されている。
【0004】
このベース部材1には、複数の釦本体2…を、各々摺動自在に挿通する複数の開口部3…が、上,下に2列並行となるように形成されている。
【0005】
これらの開口部3の各内側面には、上,下及び左,右各側面の中央部に、スライドガイド溝3a…が、長手方向をこのベース部材1の面内,外方向に沿わせて、各々凹設形成されている。
【0006】
また、左,右各内側面の下部には、釦抜け止め突起3b,3bが、この左,右側面部の各スライドガイド溝3a,3aよりも、下方にオフセットされて形成されている。
【0007】
そして、前記釦本体2の車室内側に露出する押圧面部2aの裏面側には、釦基部2bが一体となるように設けられている。
【0008】
この釦基部2bは、四面が上,下及び左,右各側面部で囲まれた中空略直方体形状を呈して、前記開口部3内で、摺動移動可能に構成されている。
【0009】
また、これらの釦基部2bの各上,下及び左,右側面部の中央部には、前記スライドガイド溝3a…に係合して、スライド移動する摺動リブ部材2c…が、各々凸設形成されている。
【0010】
更に、前記釦基部2bの左,右側面部には、図14に示すように、各摺動リブ部材2c,2cよりも下方へ高さ方向で、所定の寸法h1、オフセットされた位置には、前記釦抜け止め突起3b,3bを係合させて、抜け止めを行う係合孔2d,2dが、開口形成されている。
【0011】
この係合孔2dは、図12に示すように、前記釦本体2の押しボタン動作に伴う挿抜方向のストロークを許容する為、スライド方向に、一定の長さd1が設定されていると共に、図14に示すように、前記摺動リブ部材2cよりも下方位置となるように、所定の寸法h1、オフセットされた位置に形成されている。
【0012】
更に、このベース部材1の裏面側には、回路基板4が設けられていて、前記各釦本体2…の押圧により、オンオフ動作を行うスイッチ素子5…が、ベース部材側側面4aに装着されている。
【0013】
これらのスイッチ素子5…は、各々前記ベース部材の正面視で、前記各開口部3…の中心位置(図11中一点鎖線の交点)に位置するように、一定間隔を置いて装着されている。
【0014】
そして、これらのスイッチ素子5…の各上端面5aは、前記釦本体2の前端面2eに当接されている。
【0015】
このため、このスイッチ素子5本体内に設けられた図示省略の弾性部材のバネ反力によって、前記釦本体2が、車室内方向へ向けて押圧されて、付勢力が与えられるように構成されている。
【0016】
次に、この従来の多連押釦スイッチ構造の作用効果について説明する。
【0017】
このように構成された従来の多連押釦スイッチ構造では、前記何れかの押し釦スイッチのオンオフ操作を行うため、前記釦本体2の押圧面部2aが、押圧されると、前記釦基部2bの上,下及び左,右側面部から凸設された前記摺動リブ部材2c…が、前記スライドガイド溝3a内で、スライドガイドされながら、摺動移動する。
【0018】
前記開口部3から、前記ベース部材1内部に、押し込まれた釦基部2bの前端面2eは、前記スイッチ素子5の上端面5aを押圧して、オン状態又は、オフ状態となるように電気的接続状態を切り替える。
【0019】
そして、前記釦本体2が、非操作の状態では、前記釦本体2の前端面2eが、このスイッチ素子5のバネ反力で、押圧されて、車室内方向へ最も突出された状態で、保持されるように構成されている。
【0020】
この際、釦本体2が、車室内方向へ最も突出された状態では、前記係合孔2d,2dの内周縁に、前記釦抜け止め突起3b,3bが係合されて、抜け止めが行われる。
【0021】
なお、ロータリースイッチの無操作時のガタ付きを防止する構造も知られている(特許文献2等参照)。
【0022】
このようなものでは、案内溝端部を突起より幅狭として、ガタ付きを防止することにより、異音の発生が抑制されている。
【特許文献1】特開2002−150872号公報(0011段落乃至0016段落、図3,図5)
【特許文献2】特開2005−209504号公報(0019段落乃至0031段落、図5,図6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
このように構成された従来の多連押釦スイッチ構造では、非操作状態で抜け止めを行う前記係合孔2d,2d及び、前記釦抜け止め突起3b,3bが、図14に示すように、中心位置よりも下方に、所定の寸法h1、オフセットされた位置に形成されている。
【0024】
また、前記スイッチ素子5のバネ反力が、前記釦本体2の前端面2eの中心位置を押圧して、車室内方向へ向けて付勢力が与えられている。
【0025】
このため、前記各摺動リブ部材2cと、スライドガイド溝3aとの間に、間隙が存在し、ガタ付きが発生していたり、或いは、前記係合孔2d,2dの内周縁に、前記釦抜け止め突起3b,3bが係合される位置精度が良好でない場合、図12中二点鎖線に示すように、一部の釦本体2の押圧面部2aが、下方に向けて転んでしまう虞があった。
【0026】
このような場合、図13中一点鎖線で示される釦本体2…が、全て上,下に2列、開口形成された複数の開口部3…に装着された多連押釦スイッチ構造では、正面視で、釦本体2の中心を結ぶ各一点鎖線が、直線状とならず、外観品質を低下させてしまう。
【0027】
従って、図14に示すように、前記各摺動リブ部材2cの幅方向寸法w1と、スライドガイド溝3aの幅方向寸法w2との寸法管理を厳密に行い、円滑な釦本体2のスライド摺動に伴う操作感を低下させることなく、間隙量の増大に伴うガタ付きを抑制する必要があり、製造工程における前記各摺動リブ部材2cとスライドガイド溝3aとの間の寸法管理を行うことは、困難であった。
【0028】
そこで、この発明は、容易に寸法管理を行えて、非操作時の釦本体の配列が、直線状に揃い、外観品質を良好なものとすることができる多連押釦スイッチ構造を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0029】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、複数の釦本体をスライド自在に装着する開口部を、少なくとも一列の直線状に設けたベース部材を有し、該釦本体を個別に押圧することによる該開口部への出没方向へのスライド移動によって、該ベース部材の裏面側に位置して、各釦本体に対応するスイッチ素子のオンオフ動作を行う多連押釦スイッチ構造であって、前記釦本体には、前記開口部内に挿通される釦基部の外側面にスライド突起部を凸設すると共に、該スライド突起部を前記釦本体挿抜方向にスライドガイドするガイド孔を、該釦本体の正面視中心線を挟んで対称となる位置に少なくとも一対、該外側面と対向する前記ベース部材の内側面部に設けると共に、該釦本体が、該開口部から最も外方へ突出された状態では、前記ガイド孔の内周縁の前記スライド突起部が当接される位置に、頂点を前記内側面部の中央に位置させる略三角形形状の切り欠き部を形成し、前記スライド突起部には、該切り欠き部の頂点に合致する略三角形形状の先端部を設けて、該先端部が、前記切り欠き部に合致した状態で、該釦本体の抜け止めと共に、最も外方へ突出された状態での位置決めが行われるように、該先端部を外側面の中央に位置させた多連押釦スイッチ構造を特徴としている。
【発明の効果】
【0030】
このように構成された本願発明の請求項1記載のものは、前記先端部が、前記切り欠き部に合致した状態で、該釦本体の抜け止めと共に、最も外方へ突出された状態での位置決めが行われる。
【0031】
前記開口部は、直線状に形成されているため、これらの開口部によって、位置決めされる複数の釦本体の正面視中心線も、容易に直線上に整列させることができる。
【0032】
従って、前記ガイド孔と、スライド突起との間に厳密な精度が要求されることが無くなり、容易に寸法管理が行えて、非操作時の釦本体の配列が、直線状に揃い、外観品質を良好なものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
次に、図面に基づいて、この発明を実施するための最良の実施の形態の多連押釦スイッチ構造について説明する。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0034】
図1乃至図9は、この発明の最良の実施の形態の多連押釦スイッチ構造を示すものである。
【0035】
まず、この実施の形態の多連押釦スイッチ構造の構成から説明すると、この実施の形態の多連押釦スイッチ構造が適用される多連押釦スイッチ6は、車両の車室内で、運転席及び助手席前方には、車体側部材としてのインストルメントパネルが、車幅方向に沿って、配置されている。
【0036】
この車体側のインストルメントパネルの車幅方向略中央で、センターコンソール前部との接続部分近傍には、多連押釦スイッチ6を装着するスイッチ装着用取付開口部が形成されている。
【0037】
この多連押釦スイッチ6のうち、前記スイッチ装着用取付開口部周縁には、枠体を兼ねて、車室内側外表面を構成するベース部材7が装着されている。
【0038】
このベース部材7には、複数の開口部8…が、上,下に2列並行となるように形成されている。
【0039】
そして、このベース部材7の各開口部8…には、複数の釦本体9…が、各々1つづつ摺動自在となるように挿通されている。
【0040】
この釦本体9には、車室内側に露出して、釦の種別を判別可能な絵図が、表示された押圧面部9aが設けられている。
【0041】
また、この押圧面部9aの裏面側には、上,下及び左,右を、外側面9c…で囲まれた四角筒状の釦基部9bが一体となるように設けられている。
【0042】
これらの各外側面9cには、図2に示すように、面内,外を連通させる連通孔9h内に、各々バネ片9dによって、弾性支持されたスライド突起部9eが、外側方に向けて凸設されている。
【0043】
このスライド突起部9eの前記押圧面部9a側の端面には、略三角形形状の先端部9fが設けられていて、図3に示すように正面視で、前記各外側面9cの幅方向中央に、頂点9gが位置するように構成されている。
【0044】
また、前記開口部8周縁からは、上,下及び左,右を囲む内側面部10…が、四角筒状を呈して、釦本体9が、スライド移動される奥行き方向に向けて延設されている。
【0045】
これらの各内側面部10…には、前記スライド突起部9eを、前記釦本体9挿抜方向にスライドガイドするスライドガイド孔11…が、この釦本体9の正面視中心線を挟んで対称となる位置に上,下及び左,右に二対、前記外側面9c…と対向するように設けられている。
【0046】
また、前記釦本体9が、開口部8から最も車室内側の外方へ突出された状態では、前記スライドガイド孔11の内周縁の前記スライド突起部9eが当接される位置に、図9に示すように、頂点11bを前記内側面部の中央に位置させる略三角形形状の切り欠き部11aが形成されている。
【0047】
更に、この実施の形態では、前記スライド突起部9eの先端部9fが、この切り欠き部11aに合致するように、前記略三角形形状を呈している。
【0048】
そして、この略三角形形状の先端部9fの頂点9gが、前記切り欠き部11aの頂点11bと、一致して、最も車室内側の外方へ突出された状態で停止される位置を一定位置とするように構成されている。
【0049】
このように、前記先端部9fが、前記切り欠き部11aに合致した状態では、釦本体9が、更に、車室内側の外方へ移動不能となることにより、開口部8からの抜け止めが行われている。
【0050】
また、このように、最も外方へ、前記釦本体9が、突出された状態では、図8に示すように、室内方向への突出量の規制が行われて、押圧面部9aの位置決めが行われるように、ベース部材7の車室内側側面7aからの押圧面部9aの突出量が規制されると共に、図9(a)に示すように、前記先端部9fの頂点9gが、切り欠き部11aの頂点11bと一致して、図7に示すように、正面視では、各釦本体9の正面視中心線s1〜s10も、容易に水平方向の直線L1,L2上に整列させることができるのみならず、縦方向の直線L3〜L7上に整列させることができるように、前記先端部9fの頂点9gと、切り欠き部11aの頂点11bとの位置関係が設定されている。
【0051】
また、このベース部材7の裏面側には、図8に示すように、回路基板4が設けられていて、前記各釦本体9…の押圧により、オンオフ動作を行うスイッチ素子5…が、ベース部材側側面4aに装着されている。
【0052】
この実施の形態では、図6に示す前記各スイッチ素子5の上端面5a中央が、図7に示す正面視での各釦本体9の中心線s1〜s10の延長線上に位置するように、各開口部3の中央位置に設けられている。
【0053】
この各スイッチ素子5の上端面5a中央位置は、前記各開口部8の本体9の正面視中心線を挟んで対称となる位置に上,下及び左,右側面部10,10に形成されているスライドガイド孔11,11間を結ぶ直線の交点に、正面視で一致するように構成されている。
【0054】
次に、この実施の形態の多連押釦スイッチ構造の作用効果について説明する。
【0055】
まず、組み付けについて説明すると、この実施の形態では、図1に示すように、前記ベース部材7の各開口部8に、前記釦本体9を釦基部9b側から挿入すると、図2に示す各バネ片9dに設けられたスライド突起部9eは、周囲の各内側面10…によって押圧されることにより、連通孔9h…内にバネ片9dを弾性変形させながら、没入する。
【0056】
そして、前記スライドガイド孔11に、このスライド突起部9eが到達すると、前記バネ片9dの弾性復帰力によって、図8に示すように、このスライド突起部9eが、スライドガイド孔11内に突入されて、前記釦本体9の挿抜方向に沿って、摺動可能に係合されて、スライドガイドされる(図9(a)(b)参照)。
【0057】
この際、前記スイッチ素子5の上端面5aが、前記釦本体9の前端面2eの中心位置に当接して、前記スイッチ素子5のバネ反力によって押圧することにより、この釦本体9には、車室内方向へ向けて付勢力が与えられている。
【0058】
このため、図9(a)に示すように、前記先端部9fの略三角形形状の両側の斜面が、前記切り欠き部11aの略三角形形状の両側に形成された斜面に沿って移動して、この切り欠き部11aの頂点11bに、先端部9fの頂点9gが、合致した状態で、停止し、釦本体9の抜け止めと共に、最も外方へ突出された状態で、各辺での幅方向の位置決めが行われる。
【0059】
この実施の形態では、図6に示すように、前記各開口部8…の切り欠き部11a,11aの頂点11b,11bの位置は、水平方向の直線L1,L2上に位置すると共に、縦方向の直線L3〜L7上に、直線状に並んで形成されている。
【0060】
このため、これらの開口部8のスライドガイド孔11…の頂点11b,11bによって、位置決めされる複数の釦本体9…の正面視中心線s1〜s10も、図7に示すように、容易に直線上に整列させることができる。
【0061】
従って、前記スライドガイド孔11と、スライド突起部9eとの間に厳密な精度が要求されることが無くなり、容易に寸法管理が行えると共に、非操作時の釦本体8…の配列が、図7に示すように、縦,水平方向で、直線状に揃い、外観品質を良好なものとすることができる。
【0062】
特に、この実施の形態では、釦本体9のうち、車室内側に露出する押圧面部9aの上下辺も、直線上に揃い、更に良好な外観品質を得ることができる。
【0063】
更に、この実施の形態では、前記釦本体9が、釦基部9bの四辺の外側面9c各中央に形成されたスライド突起部9eの先端部9fによって、位置決めされているので、図7中、正面視中心線s1〜s10を中心として左,右回転方向に、前記釦本体9が回転して傾くこともない。
【0064】
このため、多連押釦スイッチ6全体で、統一感を得られて、更に外観品質を良好なものとすることができる。
【0065】
しかも、この実施の形態では、この各スイッチ素子5の上端面5a中央位置が、前記各開口部8の本体9の正面視中心線を挟んで対称となる位置に上,下及び左,右側面部10,10に形成されているスライドガイド孔11,11間を結ぶ直線の交点に、正面視で一致するように構成されている。
【0066】
このため、上,下及び左,右でのバランスが良好で、従来のように、前記スイッチ素子5のバネ反力で、釦本体9が転んでしまう虞がない。
【0067】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0068】
即ち、前記実施例1では、上,下二列の直線状に設けた開口部8…を設けて、各々釦本体9…を出没方向へスライド移動可能に装着したものを示してきたが、特に、これに限らず、水平方向へ一列若しくは三列以上の複数列であっても、少なくとも一列の直線状に設けたベース部材であれば、形状、数量及び材質が、この実施の形態に限定される物ではない。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】この発明の最良の実施の形態の多連押釦スイッチ構造で、要部の分解斜視図である。
【図2】実施の形態の多連押釦スイッチ構造で、スライド突起部の一部断面斜視図である。
【図3】実施の形態の多連押釦スイッチ構造で、釦本体の正面図である。
【図4】実施の形態の多連押釦スイッチ構造で、釦本体の上面図である。
【図5】実施の形態の多連押釦スイッチ構造で、釦本体の背面図である。
【図6】実施の形態の多連押釦スイッチ構造で、釦本体を装着する前のベース部材の正面図である。
【図7】実施の形態の多連押釦スイッチ構造で、釦本体を装着した状態を示すベース部材の正面図である。
【図8】実施の形態の多連押釦スイッチ構造で、釦本体を装着した状態を示すベース部材の水平断面図である。
【図9】実施の形態の多連押釦スイッチ構造で、(a)は、先端部の頂点が、切り欠き部の頂点と一致した様子、(b)は、釦本体が押圧により押し込まれた様子を示す上面図である。
【図10】従来例の多連押釦スイッチ構造で、要部の分解斜視図である。
【図11】従来例の多連押釦スイッチ構造で、釦本体を装着する前のベース部材の正面図である。
【図12】従来例の多連押釦スイッチ構造で、釦本体を装着する様子を説明するベース部材の縦断面図である。
【図13】従来例の多連押釦スイッチ構造で、釦本体を装着した状態を示すベース部材の正面図である。
【図14】従来例の多連押釦スイッチ構造で、スライドガイド溝に摺動リブ部材が、摺接している様子を説明する要部の断面図である。
【符号の説明】
【0070】
6 多連押釦スイッチ構造
7 ベース部材
8 開口部
9 釦本体
9a 押圧面
9b 釦基部
9c 外側面
9e スライド突起部
9f 先端部
9g 頂点
10 内側面
11 スライドガイド孔(ガイド孔)
11a 切り欠き部
11b 頂点




【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の釦本体をスライド自在に装着する開口部を、少なくとも一列の直線状に設けたベース部材を有し、該釦本体を個別に押圧することによる該開口部への出没方向へのスライド移動によって、該ベース部材の裏面側に位置して、各釦本体に対応するスイッチ素子のオンオフ動作を行う多連押釦スイッチ構造であって、
前記釦本体には、前記開口部内に挿通される釦基部の外側面にスライド突起部を凸設すると共に、該スライド突起部を前記釦本体挿抜方向にスライドガイドするガイド孔を、該釦本体の正面視中心線を挟んで対称となる位置に少なくとも一対、該外側面と対向する前記ベース部材の内側面部に設けると共に、該釦本体が、該開口部から最も外方へ突出された状態では、前記ガイド孔の内周縁の前記スライド突起部が当接される位置に、頂点を前記内側面部の中央に位置させる略三角形形状の切り欠き部を形成し、前記スライド突起部には、該切り欠き部の頂点に合致する略三角形形状の先端部を設けて、該先端部が、前記切り欠き部に合致した状態で、該釦本体の抜け止めと共に、最も外方へ突出された状態での位置決めが行われるように、該先端部を外側面の中央に位置させたことを特徴とする多連押釦スイッチ構造。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−157493(P2007−157493A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−350751(P2005−350751)
【出願日】平成17年12月5日(2005.12.5)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】