大容量光ファイバ接続インフラストラクチャ装置
データを管理するコンポーネント用の光ファイバ装置が開示される。光ファイバ装置は、少なくとも2つのコンポーネント相互間の光ファイバによるデータの伝送を可能にするための光接続性を提供するよう構成された光ファイバ機器を有する。光ファイバ機器は、42個のU棚スペース毎に少なくとも約7300テラバイトのデータの伝送をサポートする。少なくとも約7300テラバイトのデータは、少なくとも2つのコンポーネントのデータ管理容量である。少なくとも2つのコンポーネントの一方は、データ格納施設、サーバ又はスイッチであるのが良い。光ファイバ機器は、データセンタ内の光ファイバ機器ラック内に設けられるのが良く、光ファイバ機器ラックは、データセンタのフロアスペースの約3.20〜約3.76平方フィート(0.298〜0.350平方メートル)を占有するよう構成されるのが良い。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の技術は、コンポーネントを相互に接続する光ファイバ装置に関し、このような光ファイバ装置としては、システムのデータ容量に基づいてシステム内の2つ又は3つ以上のコンポーネント相互間における光接続性を提供するよう設計された大容量光ファイバ接続インフラストラクチャ中に設けられている光ファイバ装置が挙げられる。
【0002】
〔関連出願の説明〕
本願は、2009年6月19日に出願された米国特許仮出願第61/218,882号の権益主張出願であり、この米国特許仮出願を参照により引用し、その記載内容全体を本明細書の一部とする。
【背景技術】
【0003】
特に業務目的でコンピュータ化通信及びアプリケーションがますます普及した結果として、ディジタルデータの形態の情報が氾濫している。従来文書化されたり紙に記録されたりしたものは、今や、配布及び/又は格納可能な或る形式の電子媒体上に記録可能である。結果として、データを格納したり検索したりする手法に対する要望が高くなった。データセンタは、この要望に応えるよう設計されている。このように、データセンタは、業務の続行にとって重要であり且つ必要であるデータを格納するための業務用の中核場所となる。そのデータをデータセンタに格納することにより、業務について、データが安全確実であり且つ環境条件付けされた場所に格納されるということが保証される。更に、業務の進行中の機能発揮を容易にするためにデータの格納及び検索を管理するシステムがデータセンタに組み込まれる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
業務が続行しているとき、ディジタルデータの使用に対する要求が拡大する。この結果、データセンタにおけるデータ格納容量の増大並びにデータセンタにおけるデータの受け取り、格納及び検索を効果的且つ効率的に管理する追加の組織及びアプリケーションが要望されている。データセンタ及びデータセンタ内におけるデータの効果的且つ効率的な管理に必要な機能を提供する個別のコンポーネント及びハードウェアが組み込まれる場合がある。特に、データセンタは、或る形式のデータ格納施設、例えばストレージエリアネットワーク(SAN)を装備している場合がある。したがって、協調された仕方で機能を発揮するためには、コンポーネント及びハードウェアは、相互にデータを送信したり受信したりすることにより通信できなければならない。このような通信は、接続インフラストラクチャを用いてコンポーネントを相互に接続することによって容易になり得る。しかしながら、データセンタにおける機器及びコンポーネントは、比較的多大なスペース、特に、比較的多量のフロアスペースを占有する場合がある。データセンタのデータ容量が増大するにつれて、接続インフラストラクチャを含む機器及びコンポーネントが占有するフロアスペースの量も又増大する可能性がある。この結果、追加のコストが業務に加わる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態では、データを管理するコンポーネントを備えた光ファイバ機器が開示される。光ファイバ装置は、少なくとも2つのコンポーネント相互間の光ファイバによるデータの伝送を可能にするための光接続性を提供するよう構成された光ファイバ機器を有する。光ファイバ機器は、42個のU棚スペース毎に少なくとも約7300テラバイトのデータの伝送をサポートする。少なくとも約7300テラバイトのデータは、少なくとも2つのコンポーネントのデータ管理容量である。少なくとも2つのコンポーネントの一方は、データ格納施設であるのが良い。少なくとも2つのコンポーネントの一方は、サーバであるのが良い。少なくとも2つのコンポーネントの一方は、スイッチであるのが良い。
【0006】
別の実施形態では、データを管理するコンポーネントを備えた光ファイバ装置が開示される。光ファイバ装置は、少なくとも2つのコンポーネント相互間の光ファイバによるデータの伝送を可能にするための光接続性を提供するよう構成された光ファイバ機器を有する。光ファイバ機器は、42個のU棚スペース毎に少なくとも約14,400テラバイトのデータの伝送をサポートする。少なくとも約14,400テラバイトのデータは、少なくとも2つのコンポーネントのデータ管理容量である。少なくとも2つのコンポーネントの一方は、データ格納施設であるのが良い。少なくとも2つのコンポーネントの一方は、サーバであるのが良い。少なくとも2つのコンポーネントの一方は、スイッチであるのが良い。
【0007】
別の実施形態は、光ファイバ装置であって、コンポーネントの少なくとも2つ又は3つ以上の間における光ファイバによるデータの伝送を可能にする光接続性を提供する光ファイバ機器を保持するよう構成されたラックを有し、光ファイバ機器ラックは、データセンタのデータ容量に基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている光ファイバ装置を含む。データ容量は、42個のU棚スペース毎に少なくとも7300テラバイトのデータ及び少なくとも14400テラバイトのデータの一方であるのが良い。光ファイバ機器ラックは、フロアスペースの約3.20〜約3.76平方フィート(0.298〜0.350平方メートル)を占有するよう構成されている。
【0008】
別の実施形態は、データ格納容量を備えたデータ格納施設と、機器分配エリアと、主分配エリアとを有するデータセンタアーキテクチャを含む。機器分配エリアは、サーバ及びスイッチの一方又は両方を有する。主分配エリアは、データ格納施設のデータ格納容量に基づいて、データ格納施設、サーバ及びスイッチの少なくも2つ相互間におけるデータの伝送をサポートするよう構成されている。
【0009】
追加の特徴及び利点は、以下の詳細な説明に記載されており、一部は、この記載から当業者には容易に明らかになり又は以下の詳細な説明、特許請求の範囲並びに添付の図面を含む本明細書に記載された本発明を実施することによって認識される。
【0010】
上述の概要説明と以下の詳細な説明の両方は、実施形態を提供しており、開示内容の性質及び特性を理解するための概観又は枠組を提供するようになっていることは理解されるべきである。添付の図面は、一層深い理解を提供するために組み込まれており、このような添付の図面は、本明細書に組み込まれてその一部をなしている。図面は、種々の実施形態を記載しており、詳細な説明と一緒になって、開示した技術的思想の原理及び作用を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】一実施形態に従って所与の光ファイバ接続部密度及び帯域幅能力を提供するよう高密度光ファイバモジュールを支持した例示の1‐Uサイズシャーシが設置されている例示の光ファイバ機器ラックの正面斜視図である。
【図2】図1のシャーシの背面拡大斜視図であり、光ファイバモジュールが光ファイバ機器中に設置された光ファイバ機器トレー内に設けられている状態を示す図である。
【図3】図1のシャーシ内に設置されるよう構成された光ファイバモジュールが設けられている1つの光ファイバ機器トレーの正面斜視図である。
【図4】光ファイバモジュールが設置されていない状態における図3の光ファイバ機器トレーの拡大図である。
【図5】図3の光ファイバ機器トレーの拡大図であり、光ファイバモジュールが収納されている状態を示す図である。
【図6】図3の光ファイバ機器トレーの正面斜視図であり、光ファイバモジュールが収納されていない状態を示す図である。
【図7】光ファイバモジュールを支持した光ファイバ機器トレーの正面斜視図であり、1つの光ファイバ機器トレーが図1のシャーシから引き出されている状態を示す図である。
【図8】図1のシャーシ内に設けられていて、1つ又は2つ以上の光ファイバモジュールを支持することができる図6の光ファイバ機器トレーを受け入れるよう構成された例示のトレーガイドの左側斜視図である。
【図9A】図3の光ファイバ機器トレーの各側に設けられていて、図8のトレーガイドによって図1のシャーシ内に受け入れられるよう構成された例示のトレーレールの斜視図である。
【図9B】図3の光ファイバ機器トレーの各側に設けられていて、図8のトレーガイドによって図1のシャーシ内に受け入れられるよう構成された例示のトレーレールの平面図である。
【図10A】図3の光ファイバ機器トレー内に設けることができる例示の光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図10B】図3の光ファイバ機器トレー内に設けることができる例示の光ファイバモジュールの正面左側斜視図である。
【図11】図10A及び図10Bの光ファイバモジュールの分解組立て斜視図である。
【図12】図11の光ファイバモジュールの平面斜視図であり、カバーが取り外されて、光ファイバモジュール内に収納された光ファイバハーネスを示す図である。
【図13】光ファイバコンポーネントが収納されていない状態の図11の光ファイバモジュールの正面図である。
【図14】12心MPO光ファイバコンポーネントを支持すると共に図3の光ファイバ機器トレー内に収納可能な別の変形例としての光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図15】24心MPO光ファイバコンポーネントを支持すると共に図3の光ファイバ機器トレー内に収納可能な別の変形例としての光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図16】図3の光ファイバ機器トレー内に収納されている変形例としての光ファイバモジュールの正面斜視図である。
【図17】図16の光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図18】図16及び図17の光ファイバモジュールの正面図である。
【図19】図3の光ファイバ機器トレー内に収納されている別の例示の光ファイバモジュールの正面斜視図である。
【図20】図19の光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図21】図19及び図20の光ファイバモジュールの正面図である。
【図22】図1のシャーシ内に収納可能な変形例としての光ファイバ機器トレー内に収納されている別の変形例としての光ファイバモジュールの正面斜視図である。
【図23】図22の光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図24】図22及び図23の光ファイバモジュールの正面図である。
【図25】開示する光ファイバ機器トレー及び光ファイバモジュールに従って光ファイバ機器トレー及び光ファイバモジュールを支持することができる変形例としての例示の4‐Uサイズ光ファイバシャーシの正面斜視図である。
【図26】例示の実施形態に従ってサーバ、スイッチ、格納装置及び光ファイバ相互接続構造体を含むコンポーネントを有するデータセンタアーキテクチャの略図である。
【図27】例示の実施形態に従って光ファイバ機器が収納された光ファイバ機器ラックの正面斜視図である。
【図28】図26のデータセンタのコンポーネント及び光ファイバ機器を収容した機器ラックの構成の正面立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、或る特定の実施形態を詳細に参照し、これら実施形態の例が添付の図面に示されており、添付の図面には、全てではないが幾つかの特徴が示されている。確かに、本明細書において開示する実施形態は、多種多様な形態で具体化できるので、本発明は、本明細書に記載した実施形態に限定されるものとは解されてはならず、これとは異なり、これら実施形態は、この開示内容が該当する法的要件を満足させるよう提供されている。可能な場合にはいつでも、同一の参照符号は、同一のコンポーネント又は部分を示すために用いられる。
【0013】
詳細な説明において開示される実施形態は、高密度光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールハウジング並びに関連機器を含む。或る特定の実施形態では、光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングの前側側部開口部の幅及び/又は高さは、幅及び/又は高さに対するそれぞれ、光ファイバコンポーネント及び接続部を支持する光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールハウジングの本体の前側側部の設計された関係に従って提供できる。このようにすると、光ファイバコンポーネントを光ファイバモジュールの前側側部の所与の割合分又は領域中に設置して所与の光ファイバコンポーネントタイプについて高密度の光ファイバ接続部を提供することができる。別の実施形態では、光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングの前側側部開口部は、光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングの前側側部開口部の幅及び/又は高さが所与の場合、光ファイバコンポーネント又は接続部の設計された接続部密度をサポートするよう提供できる。以下詳細な説明において開示する実施形態は又、高接続部密度及び高帯域幅光ファイバ装置及び関連機器を含む。或る特定の実施形態では、光ファイバ装置が提供され、このような光ファイバ装置は、1つ又は2つ以上のUスペース光ファイバ機器ユニットを定めるシャーシを有し、1つ又は2つ以上のUスペース光ファイバ機器ユニットの少なくとも1つは、光ファイバコンポーネントタイプが所与の場合、1‐Uスペース内に所与の光ファイバ接続部密度又は帯域幅をサポートするよう構成される。
【0014】
更に、或る特定の実施形態では、データを管理するコンポーネントを備えた光ファイバ機器が開示される。光ファイバ装置は、少なくとも42個のUスペース光ファイバ機器ユニットを構成すると共にコンポーネントの2つ又は3つ以上のコンポーネント相互間の光ファイバによるデータの伝送を可能にするための光接続性を提供する光ファイバ機器を保持するよう構成された光ファイバ機器ラックを有する。光ファイバ機器ラックは、少なくとも約7300テラバイトのデータのコンポーネントデータ管理能力に基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている。別の実施形態では、データを管理するコンポーネントを備えた光ファイバ機器が開示される。光ファイバ装置は、少なくとも42個のUスペース光ファイバ機器ユニットを構成すると共にコンポーネントの2つ又は3つ以上のコンポーネント相互間の光ファイバによるデータの伝送を可能にするための光接続性を提供する光ファイバ機器を保持するよう構成された光ファイバ機器ラックを有する。光ファイバ機器ラックは、少なくとも約7300テラバイト〜少なくとも約14,400テラバイトのデータのコンポーネントデータ管理能力に基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている。別の実施形態では、少なくとも2つのコンポーネント相互間の光ファイバによるデータの伝送を可能にするための光接続性を提供するよう構成された光ファイバ機器を含み、光ファイバ機器ラックは、少なくとも約7300テラバイトのデータを管理する能力を備えたシステムに基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている。
【0015】
さらに、本明細書において用いられる「光ファイバケーブル」及び/又は「光ファイバ」という用語は、全ての形式のシングルモード及びマルチモード導波路を含み、このような導波路としては、裸光ファイバ、ルーブチューブ型光ファイバ、タイトバッファード型光ファイバ、リボン型光ファイバ、曲げ不敏感性光ファイバ又は光信号を伝送するための媒体の任意他の手段が挙げられる。
【0016】
この点に関し、図1は、例示の1‐Uサイズ光ファイバ機器10を正面斜視図で示している。光ファイバ機器10は、以下に詳細に説明するように、1‐Uスペース内に高光ファイバ接続部密度及び帯域幅をサポートする高密度光ファイバモジュールを支持している。光ファイバ機器10は、ケーブル間光ファイバ接続部をサポートすると共に複数個の光ファイバケーブル接続部を管理するデータ配信センタ又は中央局に設けられるのが良い。以下に詳細に説明するように、光ファイバ機器10は、各々が1つ又は2つ以上の光ファイバモジュールを支持する1つ又は2つ以上の光ファイバ機器トレーを有する。しかしながら、光ファイバ機器10は又、光ファイバコンポーネントを支持すると共に光ファイバ接続性をサポートする1つ又は2つ以上の光ファイバパッチパネル又は他の光ファイバ機器を支持するようになっていても良い。
【0017】
光ファイバ機器10は、光ファイバ機器シャーシ12(以下、「シャーシ12」という)を有する。シャーシ12は、光ファイバ機器ラック14内に収納された状態で示されている。光ファイバ機器ラック14は、垂直に延びると共に光ファイバ機器ラック14内へのシャーシ12の取り付けを容易にするための一連の孔18を有する2本の垂直レール16A,16Bを有する。シャーシ12は、垂直レール16A,16B内に互いに上下に積み重ねられた棚の形態をしている光ファイバ機器ラック14により取り付けられると共に支持されている。図示のように、シャーシ12は、垂直レール16A,16Bに取り付けられている。光ファイバ機器ラック14は、1‐Uサイズの棚を支持するのが良く、“U”は、高さが標準の1.75インチ(4.445cm)及び幅が標準の19インチ(48.26cm)に等しい。或る特定の用途では、“U”の幅は、23インチ(58.42cm)であるのが良い。また、「光ファイバ機器ラック14」という用語は、キャビネットである構造体をも含むものとして理解されるべきである。この実施形態では、シャーシ12は、サイズが1‐Uであるが、シャーシ12は、1‐Uを超えるサイズで提供されても良い。
【0018】
以下に詳細に説明するように、光ファイバ機器10は、各々が1つ又は2つ以上の光ファイバモジュール22を支持した複数個の伸長可能な光ファイバ機器トレー22を有する。シャーシ12及び光ファイバ機器トレー20は、1‐Uスペースを含む所与のスペース内に高密度光ファイバモジュールである光ファイバモジュール22及び光ファイバ接続部密度及び帯域幅接続部を支持している。図1は、光ファイバモジュール22内に設けられていて、光ファイバ接続部を支持した例示の光ファイバコンポーネント23を示している。例えば、光ファイバコンポーネント23は、光ファイバアダプタ又は光ファイバコネクタであるのが良い。また、以下に詳細に説明するように、光ファイバモジュール22は、この実施形態では、光ファイバコンポーネント23を一例として光ファイバモジュール22の前側側部又は前側フェースの幅の少なくとも85%にわたって設けることができるよう提供されるのが良い。この光ファイバモジュール22の構成は、約90ミリメートル(mm)以下の前側開口部を提供することができ、この場合、光ファイバコンポーネントを前側開口部を貫通して且つシンプレックス又はデュプレックス光ファイバコンポーネント23に関し、光ファイバモジュール22の前側開口部の幅の7.0mm毎に少なくとも1つの光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度で設けることができる。この例では、各光ファイバモジュール22内に6個のデュプレックス光ファイバコンポーネント又は12個のシンプレックス光ファイバコンポーネントを収納することができる。光ファイバ機器トレー20は、この実施形態では、1‐Uスペースのおおよその幅の中に最高4個までの光ファイバモジュールを支持すると共に1‐Uスペース内に全部で12個の光ファイバモジュール22に関し1‐Uスペースの高さ内に3つの光ファイバ機器トレー20を支持する。例えば、6個のデュプレックス光ファイバコンポーネントが図1に示されているようにシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に収納された12個の光ファイバモジュール22の各々の中に設けられた場合、全部で144個の光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネル(即ち、送信及び受信チャネル)が1‐Uスペース内にシャーシ12で支持される。5つのデュプレックス光ファイバアダプタがシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に収納された12個の光ファイバモジュール22の各々内に設けられる場合、全部で120個の光ファイバ接続又は60個のデュプレックスチャネルが1‐Uスペース内にシャーシ12で支持される。シャーシ12は又、1‐Uスペース内に少なくとも98個の光ファイバコンポーネントを支持し、この場合、光ファイバコンポーネントの少なくとも1つは、シンプレックス又はデュプレックス光ファイバコンポーネントである。
【0019】
多心光ファイバコンポーネント、例えばMPOコンポーネントが光ファイバモジュール22内に収納された場合、同様な光ファイバコンポーネントを用いた他のシャーシ12と比較して高い光ファイバ接続部密度及び帯域幅が可能である。例えば、各光ファイバモジュール22内に最高4個までの12心MPO光ファイバコンポーネントが設けられると共に1‐Uスペース内でシャーシ12内に12個の光ファイバモジュール22が設けられた場合、シャーシ12は、1‐Uスペース内に最高576個までの光ファイバ接続部を支持する。最高4個までの24心MPO光ファイバコンポーネントが各光ファイバモジュール22内に設けられると共に12個の光ファイバモジュール22がシャーシ12内に設けられた場合、1‐Uスペース内に最高1152個までの光ファイバ接続部が支持される。
【0020】
図2は、図1のシャーシ12の背面拡大斜視図であり、光ファイバモジュール22に光ファイバコンポーネント23が装填されると共に光ファイバモジュール22がシャーシ12内に収納された光ファイバ機器トレー20内に設けられている。モジュールレール28A,28Bが各光ファイバモジュール22の各側に設けられている。モジュールレール28A,28Bは、図3〜図5に詳細に示されているように、光ファイバ機器トレー20内に設けられたモジュールレールガイド32のトレーチャネル又は溝形材30内に挿入されるよう構成されている。任意の数のモジュールレールガイド32を設けることができることに留意されたい。この実施形態では、光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20の前側端部34と後側端部36の両方から収納可能である。光ファイバモジュール22を後側端部36から光ファイバ機器トレー20内に収納することが望ましい場合、光ファイバモジュール22の前側端部33を光ファイバ機器トレー20の後側端部36から挿入するのが良い。詳細に説明すると、光ファイバモジュール22の前側端部33をモジュールレールガイド32のトレーチャネル30内に挿入する。次に、光ファイバモジュール22を光ファイバモジュール22がモジュールレールガイド32の前側端部34に達するまでトレーチャネル30内で前方に押すのが良い。光ファイバモジュール22を光ファイバモジュール22が本明細書において後で説明するように、前側端部34に設けられた停止又はロック(係止)特徴部に達するまで前側端部34に向かって動かすのが良い。図6は又、光ファイバ機器トレー20のトレーチャネル30及び他の特徴部を示すために光ファイバモジュール22が収納されない状態の光ファイバ機器トレー20を示している。
【0021】
光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20の前側端部33まで前方に押すことにより光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20内の定位置にロックすることができる。前側停止部38の形態をしたロック特徴部が図3に示されているように且つ図4において拡大図で詳細に説明されているようにモジュールレールガイド32に設けられている。前側停止部38は、光ファイバモジュール22が図5では光ファイバモジュール22が収納された状態の光ファイバ機器トレー20の拡大図に示されているように、前側端部34を越えて延びるのを阻止する。光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20から取り出すことが望ましい場合、これ又モジュールレールガイド32に設けられると共に前側停止部38に結合された前側モジュールタブ40をこれが前側停止部38に係合するよう下方に押すのが良い。その結果、前側停止部38は、光ファイバモジュール22から遠ざかって外方に動き、その結果、光ファイバモジュール22が前方に引かれるのが妨害されないようになる。光ファイバモジュール22及び特にそのモジュールレール28A,28B(図2)をモジュールレールガイド32に沿って前方に引っ張ると、光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20から取り出すことができる。
【0022】
光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20の後側端部36から取り出すことも可能である。光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20の後側端部36から取り出すため、レバー46(図2及び図3参照、又図10A及び図10B参照)を光ファイバモジュール22に向かって内方に押すことによってラッチ44を外し、それによりラッチ44がモジュールレールガイド32から解除される。レバー46を光ファイバモジュール22に向かって内方に押しやすくするため、フィンガフック又は指掛け48がレバー46に隣接して設けられており、その結果、レバー46を親指及び人差し指でフィンガフック48中に容易に押し込むことができるようになっている。
【0023】
引き続き図3〜図6を参照すると、光ファイバ機器トレー20は、延長部材50を更に有するのが良い。光ファイバモジュール22(図3)内に設けられた光ファイバコンポーネント23に接続されている光ファイバ又は光ファイバケーブルの引き回しを可能にするために好都合には引き回しガイド32が延長部材50に設けられるのが良い。光ファイバ機器トレー20の端部に設けられている引き回しガイド52′は、光ファイバ機器トレー20の側部に対して角度をなして光ファイバ又は光ファイバケーブルを引き回すためにモジュールレールガイド32に対して角度をなすのが良い。引きタブ34も又、光ファイバ機器トレー20をシャーシ12から容易に引き出したりこの中に押し込んだりすることができるようにする手段となるよう延長部材50に連結されるのが良い。
【0024】
図3及び図6に示されているように、光ファイバ機器トレー20は、トレーレール56を更に有する。トレーレール56は、光ファイバ機器トレー20を保持してこれが図7に示されているようにシャーシ12に出入りすることができるようにするためにシャーシ12内に設けられているトレーガイド58内に受け入れられるよう構成されている。トレーレール56及びシャーシ12内におけるトレーガイド38へのこれらの結合に関する詳細を図8並びに図9A及び図9Bを参照して以下に説明する。光ファイバ機器トレー20をこれらのトレーレール56がトレーガイド58内で動くことによりシャーシ12に出入りさせることができる。このように、光ファイバトレー機器20は、シャーシ12内のトレーガイド58回りに別個独立に動くことができる。図7は、シャーシ12内のトレーガイド58内に設けられている3つの光ファイバ機器トレー20の1つの光ファイバ機器トレー20がシャーシ12から引き出されている状態を示す正面斜視図である。トレーガイド58は、光ファイバ機器トレー20の左側端部60と右側端部62の両方に設けられるのが良い。トレーガイド58は、シャーシ12内に受け入れられた光ファイバ機器トレー20のトレーレール56のための相補トレーガイド58を提供するようシャーシ12内で反対側に且つ互いに向かい合って収納されている。特定の光ファイバ機器トレー20及び/又は光ファイバ機器トレー20内の特定の光ファイバモジュール22に接近することが望ましい場合、所望の光ファイバ機器トレー20の引きタブ54を前方に引っ張って光ファイバ機器トレー20が図7に示されているようにシャーシ12から前方に延び出ることができるようにする。光ファイバモジュール22を上述したように光ファイバ機器トレー20から取り出すことができる。接近が完了すると、光ファイバ機器トレー20をシャーシ12内に押し戻すのが良く、トレーレール56は、シャーシ12内に設けられているトレーガイド58内で動く。
【0025】
図8は、図1のシャーシ12内に設けられている例示のトレーガイド58の左側斜視図である。上述したように、トレーガイド58は、シャーシ12内に1つ又は2つ以上の光ファイバモジュール22を支持した光ファイバ機器トレー20を受け入れるよう構成されている。トレーガイド58により、光ファイバ機器トレー20を図7に示されているようにシャーシ12から引き出すことができる。トレーガイド58は、この実施形態では、ガイドパネル64で構成されている。ガイドパネル64は、所望の任意の材料で構成でき、このような材料としては、ポリマー又は金属が挙げられるが、これらには限定されない。ガイドパネル64は、図8に示されているようにシャーシ12へのガイドパネル64の取り付けを容易にする一連の孔66を有している。ガイド部材68がガイドパネル64の内側に設けられており、これらガイド部材は、光ファイバ機器トレー20のトレーレール56を受け入れるよう構成されている。図8の実施形態では、3つのガイド部材68が1‐Uスペース内に3つの光ファイバ機器トレー20の最高3つまでのトレーレール56を受け入れることができるようガイドパネル64の内側に設けられている。しかしながら、1‐Uスペースよりも小さい又は大きいサイズをカバーするよう所望の任意の数のガイド部材68をトレーガイド58内に設けることができる。この実施形態では、ガイド部材68は各々、トレーレール56を受け入れるよう構成されたガイドチャネル又は案内溝形材70を有し、これらガイドチャネル70により、トレーレール56は、シャーシ12回りの光ファイバ機器トレー20の並進を可能にするようガイドチャネル70に沿って動くことができる。
【0026】
板ばね72がトレーガイド58のガイド部材68の各々に設けられており、これら板ばねは各々、ガイド部材68内での光ファイバ機器トレー20の運動中、トレーレール56のための停止位置を提供するよう構成されている。板ばね72は各々、停止又は休止位置を提供するようトレーレール56に設けられている突起76(図9A〜図9D参照)を受け入れるよう構成された戻止め74を有する。トレーレール56は、トレーレール56を光ファイバ機器トレー20に取り付けるために用いられる取り付けプラットホーム75を有する。光ファイバ機器トレー20がシャーシ12に出入りする際に停止位置を有することができるようにするためにトレーガイド56中に停止位置を提供することが望ましい場合がある。トレーレール56に設けられた2つの突起76が任意所与の時点でトレーガイド58に設けられている2つの戻止め74内に収納される。光ファイバ機器トレー20が第1の停止位置でシャーシ12内に完全に引っ込められると、トレーレール56の2つの突起76は、ガイドチャネル70の後側端部77に隣接して位置する1つの戻止め74及びガイドチャネル70の後側端部77と前側端部78との間に設けられている中間戻止め74内に収納される。光ファイバ機器トレー20をシャーシ12から引き出すと、トレーレール56の2つの突起76は、ガイドチャネル70の前側端部78に隣接して位置する1つの戻止め74及びガイドチャネル70の後側端部77と前側端部78との間に設けられている中間戻止め74内に収納される。
【0027】
トレーレール56をガイドチャネル70内で引っ張ると、トレーレール56に設けられていて、図9A及び図9Bに示されている突起80が図8に示されているように板ばね72相互間に設けられている移行部材82を乗り越えるよう付勢される。突起80は、図9A及び図9Bに示されているように、トレーレール56に設けられている板ばね81に設けられている。移行部材82は、光ファイバ機器トレー20がガイドチャネル70と一緒に並進されているとき、突起80が移行部材82を乗り越えることができるようにする傾斜面84を有する。突起80が移行部材82を有しているので、突起80に加えられた力により、板ばね81は、内方に曲がって突起80が移行部材82を乗り越えることができるよう内方に曲がる。トレーレール56及び光ファイバ機器トレー20がガイドチャネル70の前側端部78及び後側端部77を越えて伸長されるのを阻止するため、ガイドチャネル70の前側端部78及び後側端部77に停止部材86が設けられている。停止部材86は、傾斜面を備えておらず、トレーレール56の突起80は、停止部材86に当接し、停止部材86を越えてガイドチャネル70の前側端部78の外側に延びるのが阻止される。
【0028】
1‐Uシャーシ12並びに光ファイバ機器トレー20及びこの中に収納できる光ファイバモジュール22の上述の実施形態の知識を踏まえたうえで、次に、光ファイバモジュール22の形状因子について説明する。光ファイバモジュール22の形状因子により、高密度の光ファイバコンポーネント23を光ファイバモジュール22の前側の或る特定の割合の領域内に設けることができ、所与の形式の光ファイバコンポーネント23について特定の光ファイバ接続部密度及び帯域幅がサポートされる。この光ファイバモジュール22の形状因子を1‐Uスペース内に最高12個までの光ファイバモジュール22を支持することができることと組み合わせると、上述の例示のシャーシ12により説明したように、高い光ファイバ接続部密度及び帯域幅がサポートされると共に可能である。
【0029】
この関係で、図10A及び図10Bは、例示の光ファイバモジュール22の右側及び左側斜視図である。上述したように、シャーシ12内に光ファイバ接続部を提供するために光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20内に収納するのが良い。光ファイバモジュール22は、カバー92を受け入れる本体90で構成されている。内部チャンバ94(図11)が本体90及びカバー92内に設けられ、この内部チャンバは、以下に詳細に説明するように、光ファイバ又は光ファイバケーブルハーネスを受け入れ又は保持するよう構成されている。本体90は、本体90の前側側部96と後側側部98との間に位置している。光ファイバコンポーネント23を本体90の前側側部96を貫通して設けることができ、このような光ファイバコンポーネントは、光ファイバケーブル(図示せず)に接続された光ファイバコネクタを受け入れるよう構成される。この例では、光ファイバコンポーネント23は、デュプレックスLC光ファイバコネクタとの接続部を受け入れると共に支持するよう構成されたデュプレックスLC光ファイバアダプタである。しかしながら、光ファイバモジュール22内に所望の任意形式の光ファイバ接続部を設けることができる。光ファイバコンポーネント23は、本体90の後側側部98を貫通して設けられた光ファイバコンポーネント100に接続されている。このように、光ファイバコンポーネント23への接続部により、光ファイバコンポーネント100への光ファイバ接続部が作られる。この例では、光ファイバコンポーネント100は、多数本の光ファイバ(例えば、12本か24本かのいずれかの光ファイバ)への接続部を定めるよう構成された多心MPO光ファイバアダプタである。光ファイバモジュール22は又、光ファイバコンポーネント23,100相互間の極性を管理することができる。
【0030】
モジュールレール28A,28Bは、光ファイバモジュール22の各側部102A,102Bに設けられている。上述したように、モジュールレール28A,28Bは、図3に示されているように光ファイバ機器トレー20内のモジュールレールガイド32内に挿入されるよう構成されている。このようにすると、光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20内に収納することが望ましい場合、光ファイバモジュール22の前側側部96を上述したように光ファイバ機器トレーの前側端部33か後側端部36かのどちらからでも挿入することができる。
【0031】
図11は、光ファイバモジュール22の内部チャンバ94及び他の内部コンポーネントを示すために光ファイバモジュール22のカバー92が取り外された状態の光ファイバモジュール22の分解組立て図である。図12は、組み立て状態の光ファイバモジュール22を示しているが、カバー92は、本体90に取り付けられていない。カバー92は、カバー92を本体90に固定するようカバー92を本体90に取り付けると、光ファイバモジュール22の本体90の側部102A,102Bに設けられている突起112とインターロックするよう構成された、側部108,110に設けられている切欠き106を有している。カバー92も又、カバー92の前側側部118及び後側側部120にそれぞれ設けられた切欠き114,116を有している。切欠き114,116は、これ又カバー92を本体90に固定するようカバー92を本体90に取り付けると、本体90の前側側部96及び後側側部98にそれぞれ設けられた突起122,124とインターロックするよう構成されている。図12は、突起122,124を示していない。
【0032】
引き続き図11を参照すると、光ファイバコンポーネント23は、本体90の前側側部96に長手方向軸線L1に沿って設けられた前側開口部126を貫通して設けられている。この実施形態では、光ファイバコンポーネント23は、シンプレックス又はデュプレックス光ファイバ接続部及びコネクタを支持したデュプレックスLCアダプタ128である。この実施形態におけるデュプレックスLCアダプタ128は、この実施形態ではデュプレックスLCアダプタ128を本体90内に固定するよう本体90に設けられているオリフィス135とこれと嵌まり合うよう構成された突起130を有する。ケーブルハーネス134が内部チャンバ94内に設けられており、光ファイバコネクタ136,138がデュプレックスLCアダプタ128に接続された光ファイバ139の各端部及び本体90の後側側部98内に設けられた光ファイバコンポーネント100に設けられている。この実施形態における光ファイバコンポーネント100は、この実施形態では12心MPO光ファイバアダプタ140である。2つの垂直部材142A,142Bが光ファイバケーブル134の光ファイバ139の分布を保持するよう図12に示されているように本体90の内部チャンバ94内に設けられている。垂直部材142A,142B及びこれら相互間の距離は、光ファイバ139にこの実施形態では40mm以下、好ましくは25mm以下の曲げ半径Rを提供するよう設計されている。
【0033】
図13は、光ファイバモジュール22の形状因子を更に示すために光ファイバコンポーネント23が前側側部96内に装入されていない状態の光ファイバモジュール22の正面図である。上述したように、前側開口部126は、光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう本体90の前側側部96を貫通して設けられている。前側開口部126の幅W1が大きければ大きいほど、光ファイバモジュール22内に設けることができる光ファイバコンポーネント23の数がそれだけ一層多くなる。光ファイバコンポーネント23の数を多くすることは、高い光ファイバ接続性及び帯域幅をサポートする光ファイバ接続部が多くなることと同じである。しかしながら、前側開口部126の幅W1が大きければ大きいほど、光ファイバモジュール22のためにシャーシ12に設けることが必要な領域がそれだけ一層広くなる。この実施形態では、前側開口部126の幅W1は、光ファイバモジュール22の本体90の前側側部96の幅W2の少なくとも85%であるよう設計されている。幅W1と幅W2の比が大きければ大きいほど、幅W2を増大させないで光ファイバコンポーネント23を受け入れるために前側開口部126に設けられる領域がそれだけ一層広くなる。幅W3、即ち、光ファイバモジュール22の全幅は、この実施形態では、86.6mm又は3.5インチ(88.9mm)であるのが良い。光ファイバモジュール22の全深さD1は、この実施形態(図12)では、113.9mm又は4.5インチ(114.3mm)である。上述したように、光ファイバモジュール22は、4個の光ファイバモジュール22をシャーシ12内の光ファイバ機器トレー20内の1‐U幅スペース内に配置することができる設計されている。シャーシ12の幅は、この実施形態では、1‐Uスペース幅に対応するよう設計されている。
【0034】
3つの光ファイバ機器トレー20がシャーシ12の1‐U高さ内に設けられている状態で、全部で12個の光ファイバモジュール22を所与の1‐Uスペース内に支持することができる。図1のシャーシ12内に示すように光ファイバモジュール22一個当たり最高12個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における12個の光ファイバ接続部×12個の光ファイバモジュール22)。シャーシ12は、12個のシンプレックス又は6個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール22内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部を支持することができる。光ファイバモジュール22一個当たり最高10個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に120個の光ファイバ接続部又は60個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における10個の光ファイバ接続部×12個の光ファイバモジュール22)。シャーシ12は又、10個のシンプレックス又は5個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール22内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高120個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0035】
本明細書において開示するシャーシ12及び光ファイバモジュール22のこの実施形態は、1‐Uスペース内に所与の光ファイバ接続部密度をサポートすることができ、この場合、1‐Uスペース内の12個の光ファイバモジュール22内において光ファイバコンポーネント23により占められる領域は、1‐Uスペース内の光ファイバ機器ラック14の全領域の少なくとも50%を表している(図1参照)。12個の光ファイバモジュール22がシャーシ12内の1‐Uスペース内に設けられている場合、1‐Uスペースは、光ファイバモジュール22の前側側部96の領域の少なくとも75%を占める光ファイバコンポーネント23で構成されている。
【0036】
1つの送信/受信ペアを提供するための2本のデュプレックス又は二重光ファイバは、ハーフデュプレックスモードで毎秒10ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて毎秒20ギガビットのデータ率に対応することができる。上述の実施形態では、少なくとも1つのデュプレックス又はシンプレックス光ファイバコンポーネントを採用した1‐Uスペース内の少なくとも72個のデュプレックス送信及び受信ペアを提供することにより、10ギガビットトランシーバを用いた場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも720ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも1440ギガビットのデータ率をサポートすることができる。この構成は又、100ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも600ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒1200ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、40ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも480ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒960ギガビットをサポートすることができる。1‐Uスペース内における少なくとも60個のデュプレックス送信及び受信ペアは、10ギガビットトランシーバを採用した場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも600ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも1200ギガビットのデータ率に相当することができる。1‐Uスペース内における少なくとも49個のデュプレックス送信及び受信ペアは、10ギガビットトランシーバを採用した場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも481ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも962ギガビットのデータ率に相当することができる。
【0037】
前側開口部126の幅W1は、光ファイバモジュール22の本体90の前側側部96の幅W2の85%以上であるように設計されるのが良い。例えば、幅W1は、幅W2の90%〜99%であるよう設計されるのが良い。一例を挙げると、幅W1は、90mm未満であるのが良い。別の例を挙げると、幅W1は、85mm未満又は80mm未満であるのが良い。例えば、幅W1と幅W2の比が97.6%の場合、幅W1は、83mmであり、幅W2は、85mmであるのが良い。この例では、前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の7.0mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。さらに、光ファイバモジュール22の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の6.9mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0038】
さらに、図13に示されているように、前側開口部126の高さH1は、光ファイバモジュール22の本体90の前側側部96の高さH2の少なくとも90%であるように設計されるのが良い。このようにすると、前側開口部126は、光ファイバコンポーネント23を受け入れ、しかも、3個の光ファイバモジュール22を1‐Uスペースの高さ内に納めることができるのに十分な高さを有する。一例を挙げると、高さH1は、12mm以下又は10mm以下であるのが良い。一例を挙げると、高さH1と高さH2の比が90.9%の場合、高さH1は、10mmであり、高さH2は、11mm(即ち、7/11インチ)であるのが良い。
【0039】
別の光ファイバ接続部密度を備えた変形例としての光ファイバモジュールの採用が可能である。図14は、図1の光ファイバ機器トレー20内に収納することができる変形例としての光ファイバモジュール22′の正面斜視図である。光ファイバモジュール22′の形状因子は、図1〜図13に示された光ファイバモジュール22の形状因子と同一である。しかしながら、図14の光ファイバモジュール22′では、2個のMPO光ファイバアダプタ150が光ファイバモジュール22′の前側開口部126を貫通して設けられている。MPO光ファイバアダプタ150は、光ファイバモジュール22′の本体90の後側側部98内に設けられた2つのMPO光ファイバアダプタ152に接続されている。MPO光ファイバアダプタ150が各々12本の光ファイバを支持する場合、光ファイバモジュール22′は、最高24個までの光ファイバ接続部を支持することができる。この例では、最高12個までの光ファイバモジュール22′がシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に設けられる場合、1‐Uスペース内にシャーシ12により最高288個までの光ファイバ接続部を支持することができる。さらにこの例では、光ファイバモジュール22′の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の3.4〜3.5mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1(図13)内に24個の光ファイバ接続部を支持することができる。理解されるべきこととして、モジュールに関する上述の説明は、パネルにも当てはまる。この開示の目的上、パネルは、一方の側部に1つ又は2つ以上のアダプタを有するのが良いが、反対側にはアダプタは設けられない。
【0040】
上述の実施形態では、少なくとも12心MPO光ファイバコンポーネントを用いて1‐Uスペース内に少なくとも288個のデュプレックス送信及び受信ペアを設けることにより、10ギガビットトランシーバを用いた場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも2880ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも5760ギガビットのデータ率をサポートすることができる。この構成は又、100ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも4800ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒9600ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、40ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも1920ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒3840ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、少なくとも1つの12心MPO光ファイバコンポーネントを用いる10ギガビットトランシーバを採用した場合、フルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも4322ギガビット又は少なくとも1つの24心MPO光ファイバコンポーネントを用いる10ギガビットトランシーバを採用した場合、フルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも2161ギガビットをサポートすることができる。
【0041】
光ファイバモジュール22′内のMPO光ファイバアダプタ150が24本の光ファイバを支持する場合、光ファイバモジュール22′は、最高48個までの光ファイバ接続部を支持することができる。この例では、最高12個までの光ファイバモジュール22′がシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に設けられる場合、1‐Uスペース内にシャーシ12により最高576個までの光ファイバ接続部を支持することができる。さらにこの例では、光ファイバモジュール22′の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の1.7mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に48個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0042】
図15は、図1の光ファイバ機器トレー20内に収納できる別の変形例としての光ファイバモジュール22″の正面斜視図である。光ファイバモジュール22″の形状因子は、図1〜図13に示された光ファイバモジュール22の形状因子と同一である。しかしながら、光ファイバモジュール22″では、4個のMPO光ファイバアダプタ154が光ファイバモジュール22″の前側開口部126を貫通して設けられている。MPO光ファイバアダプタ154は、光ファイバモジュール22′の本体90の後側側部98内に設けられた4つのMPO光ファイバアダプタ156に接続されている。MPO光ファイバアダプタ150が12本の光ファイバを支持する場合、光ファイバモジュール22″は、最高48個までの光ファイバ接続部を支持することができる。この例では、最高12個までの光ファイバモジュール22″がシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に設けられる場合、1‐Uスペース内にシャーシ12により最高756個までの光ファイバ接続部を支持することができる。さらにこの例では、光ファイバモジュール22″の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の1.7mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に24個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0043】
さらに、光ファイバモジュール22″内に設けられたMPO光ファイバアダプタ150が24本の光ファイバを支持する場合、光ファイバモジュール22″は、最高96個までの光ファイバ接続部を支持することができる。この例では、最高12個までの光ファイバモジュール22″がシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に設けられる場合、1‐Uスペース内にシャーシ12により最高1152個までの光ファイバ接続部を支持することができる。さらにこの例では、光ファイバモジュール22″の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の0.85mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に最高96個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0044】
さらに、上述の実施形態では、少なくとも24心MPO光ファイバコンポーネントを用いて1‐Uスペース内に少なくとも576個のデュプレックス送信及び受信ペアを設けることにより、10ギガビットトランシーバを用いた場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも5760ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも11520ギガビットのデータ率をサポートすることができる。この構成は又、100ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも4800ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒9600ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、40ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも3840ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒7680ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、少なくとも1つの24心MPO光ファイバコンポーネントを用いる10ギガビットトランシーバを採用した場合、フルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも8642ギガビット又は少なくとも1つの24心MPO光ファイバコンポーネントを用いる10ギガビットトランシーバを採用した場合、フルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも4321ギガビットをサポートすることができる。
【0045】
図16は、光ファイバ接続部を支持すると共に接続部密度及び帯域幅をサポートするよう光ファイバ機器トレー20内に設けることができる変形例としての光ファイバモジュール160を示している。図17は、図16の光ファイバモジュール160の右側正面斜視図である。この実施形態では、光ファイバモジュール160は、2つの組をなすモジュールレールガイド32にわたって嵌まるよう設計されている。チャネル162が光ファイバ機器トレー20内のモジュールレールガイド32を受け入れるよう光ファイバモジュール160の中心軸線164を通って設けられている。図1〜図13の光ファイバモジュール22のモジュールレール28A,28Bとほぼ同じモジュールレール165A,165Bが光ファイバモジュール160のチャネル162の内側に設けられており、これらモジュールレールは、光ファイバ機器トレー20に設けられているトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。図1〜図13の光ファイバモジュール22のモジュールレール28A,28Bとほぼ同じモジュールレール166A,166Bが光ファイバモジュール160の各側部168,170に設けられており、これらモジュールレールは、光ファイバ機器トレー20内のトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。モジュールレール166A,166Bは、光ファイバモジュール160の側部168,170に設けられているモジュールレールガイド32と係合するモジュールレールガイド32相互間に設けられたモジュールレールガイド32のトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。
【0046】
最高24個までの光ファイバコンポーネント23を光ファイバモジュール160の前側側部172内に設けることができる。この実施形態では、光ファイバコンポーネント23は、最高12個までのデュプレックスLC光ファイバアダプタで構成され、これらデュプレックスLC光ファイバアダプタは、光ファイバモジュール160の後側端部176内に設けられた1つの24心MPO光ファイバコネクタ174に接続されている。3つの光ファイバトレー20がシャーシ12の高さ内に設けられている場合、全部で6個の光ファイバモジュール160を所与の1‐Uスペース内に支持することができる。光ファイバモジュール160一個当たり最高24個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における24個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール160)。シャーシ12は、24個のシンプレックス又は12個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール160内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部を支持することができる。光ファイバモジュール160一個当たり最高20個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に120個の光ファイバ接続部又は60個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における20個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール160)。シャーシ12は又、20個のシンプレックス又は10個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール160内に47られることにより、1‐Uスペース内に最高120個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0047】
図18は、この実施形態における光ファイバモジュール160の形状因子を更に示すために光ファイバコンポーネント23が前側側部172内に装入されていない状態の図16及び図17の光ファイバモジュール160の正面図である。チャネル162の各側に設けられた前側開口部178A,178Bが光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう光ファイバモジュール160の本体180の前側側部172を貫通して設けられている。幅W1,W2及び高さH1,H2は、図13に示された光ファイバモジュール22の場合と同一である。この実施形態では、前側開口部178A,178Bの幅W1は、光ファイバモジュール160の本体180の前側側部172の幅W2の少なくとも85%であるように設計されている。幅W2に対する幅W1の割合が高ければ高いほど、幅W2を増大させないで光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう前側開口部178A,178Bに設けられる領域はそれだけ一層広くなる。
【0048】
前側開口部178A,178Bの各々の幅W1は、光ファイバモジュール160の本体180の前側側部172の幅W2の85%以上であるよう設計されている。例えば、幅W1は、幅W2の90%〜99%であるよう設計されるのが良い。一例を挙げると、幅W1は、90mm未満であるのが良い。別の例を挙げると、幅W1は、85mm未満又は80mm未満であるのが良い。例えば、幅W1と幅W2の比が97.6%の場合、幅W1は、83mmであり、幅W2は、85mmであるのが良い。この例では、前側開口部178A,178Bは、前側開口部178A,178Bの幅W1の7.0mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。さらに、前側開口部178A,178Bは、前側開口部178A,178Bの幅W1の6.9mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0049】
さらに図18に示されているように、前側開口部178A,178Bの高さH1は、光ファイバモジュール160の本体180の前側側部172の高さH2の少なくとも90%であるように設計されるのが良い。このようにすると、前側開口部178A,178Bは、光ファイバコンポーネント23を受け入れるのに十分な高さを有し、他方、3個の光ファイバモジュール160を1‐Uスペースの高さ内に納めることができる。一例を挙げると、高さH1は、12mm以下又は10mm以下であるのが良い。一例を挙げると、高さH1と高さH2の比が90.9%の場合、高さH1は、10mmであり、高さH2は、11mmであるのが良い。
【0050】
図19は、光ファイバ接続部を支持すると共に接続部密度及び帯域幅をサポートするよう光ファイバ機器トレー20内に設けることができる別の変形例としての光ファイバモジュール190を示している。図20は、図19の光ファイバモジュール190の右側正面斜視図である。この実施形態では、光ファイバモジュール190は、2つの組をなすモジュールレールガイド32にわたって嵌まるよう設計されている。長手方向レシーバ192が中心軸線194を通って設けられ、この長手方向レシーバ192は、光ファイバ機器トレー20内のモジュールレールガイド32をレシーバ192に設けられた開口部193を通って受け入れるよう構成されている。図1〜図13の光ファイバモジュール22のモジュールレール28A,28Bとほぼ同じモジュールレール195A,195Bが光ファイバモジュール190の各側部198,200に設けられており、これらモジュールレールは、光ファイバ機器トレー20に設けられているトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。
【0051】
最高24個までの光ファイバコンポーネント23を光ファイバモジュール190の前側側部202内に設けることができる。この実施形態では、光ファイバコンポーネント23は、最高12個までのデュプレックスLC光ファイバアダプタで構成され、これらデュプレックスLC光ファイバアダプタは、光ファイバモジュール190の後側端部206内に設けられた1つの24心MPO光ファイバコネクタ204に接続されている。3つの光ファイバトレー20がシャーシ12の高さ内に設けられている場合、全部で6個の光ファイバモジュール190を所与の1‐Uスペース内に支持することができる。光ファイバモジュール190一個当たり最高24個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における24個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール190)。シャーシ12は、24個のシンプレックス又は12個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール190内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部を支持することができる。光ファイバモジュール190一個当たり最高20個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に120個の光ファイバ接続部又は60個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における20個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール190)。シャーシ12は又、20個のシンプレックス又は10個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール190内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高120個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0052】
図21は、光ファイバモジュール190の形状因子を更に示すために光ファイバコンポーネント23が前側側部202内に装入されていない状態の図19及び図20の光ファイバモジュール190の正面図である。前側開口部208A,208Bが光ファイバコンポーネント23を受け入れるようレシーバ192の各側に且つ光ファイバモジュール190の本体210の前側側部202を貫通して設けられている。幅W1,W2及び高さH1,H2は、図13に示された光ファイバモジュール22の場合と同一である。この実施形態では、前側開口部208A,208Bの幅W1は、光ファイバモジュール190の本体210の前側側部202の幅W2の少なくとも85%であるように設計されている。幅W2に対する幅W1の割合が高ければ高いほど、幅W2を増大させないで光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう前側開口部208A,208Bに設けられる領域はそれだけ一層広くなる。
【0053】
前側開口部208A,208Bの各々の幅W1は、光ファイバモジュール190の本体210の前側側部202の幅W2の85%以上であるよう設計されている。例えば、幅W1は、幅W2の90%〜99%であるよう設計されるのが良い。一例を挙げると、幅W1は、90mm未満であるのが良い。別の例を挙げると、幅W1は、85mm未満又は80mm未満であるのが良い。例えば、幅W1と幅W2の比が97.6%の場合、幅W1は、83mmであり、幅W2は、85mmであるのが良い。この例では、前側開口部208A,208Bは、前側開口部208A,208Bの幅W1の7.0mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。さらに、前側開口部208A,208Bは、前側開口部208A,208Bの幅W1の6.9mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0054】
さらに図21に示されているように、前側開口部208A,208Bの高さH1は、光ファイバモジュール190の本体210の前側側部202の高さH2の少なくとも90%であるように設計されるのが良い。このようにすると、前側開口部208A,208Bは、光ファイバコンポーネント23を受け入れ、しかも、3個の光ファイバモジュール190を1‐Uスペース高さ内に納めることができるのに十分な高さを有する。一例を挙げると、高さH1は、12mm以下又は10mm以下であるのが良い。一例を挙げると、高さH1と高さH2の比が90.9%の場合、高さH1は、10mmであり、高さH2は、11mmであるのが良い。
【0055】
図22は、1‐Uスペース内に、より多くの数の光ファイバ接続部を支持すると共に高い接続部密度及び帯域幅をサポートするよう光ファイバ機器トレー20′内に設けることができる別の変形例としての光ファイバモジュール220を示している。この実施形態の光ファイバ機器トレー20′は、上述した光ファイバ機器トレー20とほぼ同じであるが、光ファイバ機器トレー20′は、5つのモジュールレールガイド32ではなく、モジュールレールガイド32を3つしか備えていない。光ファイバ機器トレー20′は、1‐U幅スペースにわたり2つの光ファイバモジュール220しか支持しない。光ファイバモジュール220は、光ファイバ機器トレー20′内に配置されるべき光ファイバモジュール160,190のそれぞれのチャネル162又はレシーバ192を提供する必要がない。図23は、図22の光ファイバモジュール220の右側正面斜視図である。光ファイバモジュール220は、光ファイバ機器トレー20′内の1組のモジュールレールガイド32にわたって嵌まるよう設計されている。図1〜図13の光ファイバモジュール22のモジュールレール28A,28Bとほぼ同じモジュール225A,225Bは、光ファイバモジュール220の各側部228,230に設けられており、これらモジュールレールは、図22に示されているように光ファイバ機器トレー20′内のトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。
【0056】
最高24個までの光ファイバコンポーネント23を光ファイバモジュール220の前側側部232内に設けることができる。この実施形態では、光ファイバコンポーネント23は、最高12個までのデュプレックスLC光ファイバアダプタで構成され、これらデュプレックスLC光ファイバアダプタは、光ファイバモジュール220の後側端部236内に設けられた1つの24心MPO光ファイバコネクタ234に接続されている。3つの光ファイバトレー20がシャーシ12の高さ内に設けられている場合、全部で6個の光ファイバモジュール220を所与の1‐Uスペース内に支持することができる。光ファイバモジュール220一個当たり最高24個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における24個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール220)。シャーシ12は、24個のシンプレックス又は12個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール220内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部を支持することができる。光ファイバモジュール220一個当たり最高20個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に120個の光ファイバ接続部又は60個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における20個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール220)。シャーシ12は又、20個のシンプレックス又は10個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール220内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高120個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0057】
図24は、この実施形態における光ファイバモジュール220の形状因子を更に示すために光ファイバコンポーネント23が前側側部232内に装入されていない状態の図22及び図23の光ファイバモジュール220の正面図である。前側開口部238が光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう光ファイバモジュール220の本体240の前側側部232を貫通して設けられている。前側開口部238の幅W4は、図13に示されている光ファイバモジュール22の前側開口部98の幅W1の2倍である。前側側部232の幅W5は、約188mmであり、これは、図13に示されている光ファイバモジュール22の前側側部96の幅W3の約2倍よりも僅かに大きい。高さH1,H2は、図13に示されている光ファイバモジュール22の場合と同一である。この実施形態では、前側開口部238の幅W4は、光ファイバモジュール220の本体240の前側側部232の幅W5の少なくとも85%であるように設計されている。幅W5に対する幅W4の割合が高ければ高いほど、幅W4を増大させないで光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう前側開口部238に設けられる領域はそれだけ一層広くなる。
【0058】
前側開口部238の各々の幅W4は、光ファイバモジュール220の本体240の前側側部232の幅W5の85%以上であるよう設計されている。例えば、幅W4は、幅W5の90%〜99%であるよう設計されるのが良い。一例を挙げると、幅W4は、180mm未満であるのが良い。別の例を挙げると、幅W4は、170mm未満又は160mm未満であるのが良い。例えば、幅W4と幅W5の比が166 2171=97%の場合、幅W4は、166mmであり、幅W5は、171mmであるのが良い。この例では、前側開口部238は、前側開口部238の幅W4の7.0mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W4内に24個の光ファイバ接続部を支持することができる。さらに、前側開口部238は、前側開口部238の幅W4の6.9mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W4内に24個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0059】
さらに図24に示されているように、前側開口部238の高さH1は、光ファイバモジュール220の本体240の前側側部232の高さH2の少なくとも90%であるように設計されるのが良い。このようにすると、前側開口部238は、光ファイバコンポーネント23を受け入れるのに十分な高さを有し、他方、3個の光ファイバモジュール220を1‐Uスペースの高さ内に納めることができる。一例を挙げると、高さH1は、12mm以下又は10mm以下であるのが良い。一例を挙げると、高さH1と高さH2の比が90.9%の場合、高さH1は、10mmであり、高さH2は、11mmであるのが良い。
【0060】
図25は、上述すると共に光ファイバモジュールを支持するよう示された光ファイバ機器トレーを有するのが良い別の実施形態としての光ファイバ機器260を示している。光ファイバ機器260は、この実施形態では、各々が1つ又は2つ以上の光ファイバモジュールを支持している光ファイバ機器トレーを保持するよう構成された4‐Uサイズのシャーシ262を有する。支持されている状態の光ファイバ機器トレーは、上述の光ファイバ機器トレー20,20′のどちらであっても良く、ここではこれについて再び説明しない。支持状態の光ファイバモジュールは、上述の光ファイバモジュール22,22′,22″,160,190,220のいずれであっても良く、これについてはここでは再び説明しない。この例では、シャーシ262は、各々が光ファイバモジュール22を支持することができる12個の光ファイバ機器トレー20を支持した状態で示されている。
【0061】
上述のトレーガイド58は、シャーシ262内に光ファイバ機器トレー20のトレーレール56を支持すると共に各光ファイバ機器トレー20を別個独立にシャーシ262から伸長させたりこの中に引っ込めたりすることができるようにするようシャーシ262内で用いられている。前側ドア264がシャーシ262に取り付けられており、この前側ドアは、シャーシ262内に納められた光ファイバ機器トレー20を固定するようシャーシ262周りで閉じるよう構成されている。また、カバー266が光ファイバ機器トレー20を固定するようシャーシ262に取り付けられている。しかしながら、シャーシ262内には、最高12個までの光ファイバ機器トレー20を設けることができる。しかしながら、光ファイバ接続部密度及び接続帯域幅は、1‐Uスペース当たり依然として同一である。光ファイバ接続部密度及び接続帯域幅能力については上述してあり、これらは、図25のシャーシ4262に同様に適用でき、これらについてはここでは再び説明しない。
【0062】
以上要約すると、以下の表は、上述の光ファイバモジュール、光ファイバ機器トレー及びシャーシの種々の実施形態を採用した1‐U及び4‐Uスペース内で提供可能な光ファイバ接続部密度及び帯域幅の幾つかをまとめて記載している。例えば、1つの送信/受信ペアについて二重化された2本の光ファイバは、ハーフデュプレックスモードにおいて毎秒10ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて毎秒20ギガビットのデータ率に対応することができる。別の例を挙げると、4つの送信/受信ペアについて二重化された12心MPO光ファイバコネクタ内の8本の光ファイバは、ハーフデュプレックスモードにおいて毎秒40ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて毎秒80ギガビットのデータ率に対応することができる。別の例を挙げると、10個の送信/受信ペアについて24心MPO光ファイバコネクタ内の20本の光ファイバは、ハーフデュプレックスモードにおいて毎秒100ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて毎秒200ギガビットのデータ率に対応することができる。この表は、例示であり、本明細書において開示した実施形態は、以下に提供される光ファイバ接続部密度及び帯域幅には限定されないことに留意されたい。
【0063】
【表1】
【0064】
(表続き)
【0065】
上述の光ファイバ機器は、データセンタ内に配置されるのが良い。データセンタは、データの受け取り、格納、検索及び伝送を容易にするアーキテクチャ内に配置されるのが良い。このような一アーキテクチャは、一形式のデータ格納施設、例えばストレージエリアネットワーク(SAN)から成るのが良い。図26は、一形式のデータセンタアーキテクチャ310の実施形態を示している。データセンタアーキテクチャ310は、サーバ312、スイッチ314及びデータ格納施設316を有する。サーバ312、スイッチ314及びデータ格納施設316の各々は、一機能ブロックとして示されているが、理解されるべきこととして、これらは、任意の数のこのようなコンポーネント、関連ハードウェア及びソフトウェアを含むことができ、このようなコンポーネントとしては、例を挙げると、プロキシサーバ、ロードバランサ、ルータ等が挙げられるが、これらには限定されない。サーバ312、スイッチ314及びデータ格納施設316は、光ファイバ接続インフラストラクチャ318を介して互いに接続されている。図26では、サーバ312、スイッチ314及びデータ格納施設316から光ファイバ接続インフラストラクチャ318への通信は、双方向である。データは、光ファイバ接続インフラストラクチャ318を介してサーバ312、スイッチ314及びデータ格納施設316により且つこれらの間で伝送されたり受け取られたりする。
【0066】
光ファイバ接続インフラストラクチャ318は、サーバ312、スイッチ314及びデータ格納施設316の各々との光接続性を確立する専用ポートを有するのが良い。したがって、サーバ312は、1つ又は2つ以上のサーバポート320を介して光ファイバ接続インフラストラクチャ318と光結合されることになる。スイッチ312は、1つ又は2つ以上のスイッチポート322を介して光ファイバ接続インフラストラクチャ318と光結合されることになる。そして、データ格納施設316は、1つ又は2つ以上の格納ポート324を介して光ファイバ接続インフラストラクチャ318と光結合されることになる。このように、双方向通信チャネル326がサーバポート320を介してサーバ312と光ファイバ接続インフラストラクチャ318との間、スイッチポート322を介してスイッチ314と光ファイバ接続インフラストラクチャ318との間及び格納ポート324を介してデータ格納施設316と光ファイバ接続インフラストラクチャ318との間に確立可能である。更に、双方向通信チャネル328は、光ファイバ接続インフラストラクチャ318内においてサーバポート320とスイッチポート322と格納ポート324との間で確立可能である。双方向通信チャネル326は、1本又は2本以上の幹線ケーブルの形態をした1本又は2本以上の光ファイバケーブルを利用することができる。双方向通信チャネル328は、1本又は2本以上のジャンパケーブルの形態をした1本又は2本以上の光ファイバケーブルを利用することができる。
【0067】
光ファイバ接続インフラストラクチャ318は、データセンタのデータ容量330に基づいてデータセンタ内においてデータの伝送及び受け取りをサポートするよう構成されているのが良い。これは、図26にデータ格納施設316のハッチングが施された部分により表されている。データ容量330は、データのテラバイトで表わされるのが良い。光ファイバ接続インフラストラクチャ318は、データセンタのデータ容量330の少なくともデータのテラバイトの大きさを取り扱うよう構成されている。後で詳細に説明するように、光ファイバ接続インフラストラクチャ318は、1つ又は2つ以上の光ファイバ機器ラック332を有する。光ファイバ機器ラック332は、サーバポート320、スイッチポート322及び格納ポート324を有する光ファイバ機器を保持するよう構成されている。光ファイバ機器ラック332が取り扱うことができるデータの量は、光ファイバ機器ラック332に設けられているサーバポート320、スイッチポート322及び格納ポート324に接続可能な光ファイバの本数で決まる場合がある。更に、各光ファイバ機器ラック332は、データセンタ中の或る広さのフロアスペースを占有する。したがって、光ファイバ機器ラック332が取り扱うことができるデータ容量330が大きければ大きいほど、データセンタに必要な光ファイバ機器ラック332の数がそれだけ一層少なくなると共に用いられるデータセンタのフロアスペースがそれだけ一層減少する。
【0068】
図27は、光ファイバ機器ラック332の例示の実施形態を示している。光ファイバ機器ラック332は、多数の“U”スペース光ファイバ機器ユニットを有するのが良い。1‐Uスペース光ファイバ機器ユニット334は、幅が約19インチ(48.26cm)、高さが約1.75インチ(4.45cm)の寸法を有する。別の1Uスペースは、幅が23インチ(58.42cm)であり高さが1.75インチである場合がある。図27では、光ファイバ機器ラック332は、垂直の配置状態で又は換言すると“Y”寸法方向に積み重ねられた42個のUスペース光ファイバ機器ユニット334を有する。光ファイバ機器は、光ファイバ機器ラック332上に配置されると共に/或いは1つ又は2つ以上の“U”スペース光ファイバ機器ユニット内で光ファイバ機器ラック332によって保持されるのが良い。図27の実施形態では、3つの1Uスペースサイズの光ファイバ機器シャーシ336及び3つの4Uスペースサイズの光ファイバ機器シャーシ334が光ファイバ機器ラック332内に位置した状態で示されている。幹線光ファイバケーブル340及びジャンパ光ファイバケーブル342が1Uスペースサイズ光ファイバ機器シャーシ336及び4Uスペースサイズ光ファイバ機器シャーシ334から光ファイバ機器ラック332の側部を上方に引き回されてオーバーヘッドケーブルトレー344まで延びた状態で示されている。幹線光ファイバケーブル340及びジャンパ光ファイバケーブル342は、適宜、他のコンポーネント及び機器まで引き回される。
【0069】
上述したように、光ファイバ機器ラック332が取り扱うことができるデータの量は、光ファイバ機器ラック332に設けられているサーバポート320、スイッチポート322及び格納ポート324に接続可能な光ファイバの本数で決まる場合がある。図27に示されている実施形態では、光ファイバ機器ラック332は、少なくとも約5760本の光ファイバを接続するよう構成されている。光ファイバ機器ラック332は、少なくとも7300テラバイトのデータを管理する容量を備えたシステムを有するデータセンタアーキテクチャに基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている。更に、光ファイバ機器ラック332は、少なくとも7300テラバイトのデータから少なくとも14400テラバイトのデータを管理する容量を備えたシステムを有するデータセンタアーキテクチャに基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている。さらに、光ファイバ機器ラック332は、少なくとも14,400テラバイトのデータを管理する容量を備えたシステムを有するデータセンタアーキテクチャに基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている。
【0070】
図27に示されている実施形態では、光ファイバ機器ラック332は、フロア設置型である。したがって、光ファイバ機器ラック332は、或る広さのフロアスペースを占有することになる。光ファイバ機器ラック332の実際のベース346が或る程度のフロアスペースを占める場合があるが、実際に占有されるフロアスペースは、ベース346を越えて延びる場合のある光ファイバ機器の任意の部分に基づいて広い場合がある。換言すると、光ファイバ機器ラック332のフットプリントは、ベース346のフットプリントよりも大きい場合がある。図27では、光ファイバ機器ラック332のフットプリントは、“X”及び“Z”寸法方向で定められる場合がある。図27に示されている実施形態では、“X”寸法は、光ファイバ機器ラック332の幅であり、約20.18インチ(51.26cm)である場合がある。“Z”寸法は、光ファイバ機器ラック332の深さであり、約22.86インチ(58.06cm)である場合がある。フットプリントに関するフロアスペースの量は、次のように計算できる。
【0071】
〔数1〕
20.18インチ×22.86インチ=461.31平方インチ又は461.31/144=3.20平方フィート(0.298平方メートル)
【0072】
更に、“Z”寸法は、例えば4Uスペースサイズ光ファイバ機器シャーシ334の深さに起因して約26.86インチまで増大する場合がある。このような場合、フロアスペースの計算は、次の通りである。
【0073】
〔数2〕
20.18インチ×26.86インチ=542.03平方インチ又は542.03/144=3.76平方フィート(0.350平方メートル)
【0074】
したがって、各光ファイバ機器ラック332は、データセンタ中の約3.02平方フィート〜3.76平方フィートを占有する場合がある。光ファイバ機器ラック332の形式に基づいて他のフットプリントサイズが採用可能である。
【0075】
次に図28を参照すると、データセンタ410内におけるコンポーネント及び光ファイバ接続インフラストラクチャ318の構成の例示の実施形態が示されている。データセンタ410は、1つの主分配エリア(main distribution area:MDA)光ファイバ機器ラック412を有する。図28では、MDA光ファイバ機器ラック412は、スイッチポート414、サーバポート416及び格納ポート418として使用可能な3つの4Uスペースサイズ光ファイバ機器シャーシを備えた状態で示されている。スイッチポート412、サーバポート416及び格納ポート418は、モジュール420内に位置決めされるのが良い。ジャンパ光ファイバケーブル422は、スイッチポート414とサーバポート416と格納ポート418との間で引き回されている。幹線光ファイバケーブル424は、MDA光ファイバ機器ラック412とスイッチ光ファイバ機器ラック426との間及びサーバ光ファイバ機器ラック428とデータ格納施設430との間で引き回されている。スイッチ光ファイバ機器ラック426、サーバ光ファイバ機器ラック428及びデータ格納施設430は、データセンタ410の機器分配エリア(equipment distribution area :EDA)内に配置されるのが良い。
【0076】
スイッチ光ファイバ機器ラック426は、スイッチ432及びスイッチポート414を保持している。スイッチ光ファイバ機器ラック426まで引き回された幹線光ファイバケーブル424は、スイッチ光ファイバ機器ラック426内に配置されたスイッチポート414に光結合されている。ジャンパ光ファイバケーブル422は、スイッチ432をスイッチ光ファイバ機器ラック426に設けられたスイッチポート414に光結合し、それにより幹線光ファイバケーブル424及びスイッチ光ファイバ機器ラック426に設けられているスイッチポート414に光結合している。サーバ光ファイバ機器ラック428は、サーバ434及びサーバポート416を保持している。サーバ光ファイバ機器ラック428まで引き回された幹線光ファイバケーブル424は、サーバ光ファイバ機器ラック428内に配置されたサーバポート416に光結合されている。ジャンパ光ファイバケーブル422は、スイッチ434をサーバ光ファイバ機器ラック428に設けられたサーバポート416に光結合し、それにより幹線光ファイバケーブル424及びスイッチ光ファイバ機器ラック426に設けられているスイッチポート414に光結合している。データ格納施設430まで引き回された幹線光ファイバケーブル424は、データ格納施設430をスイッチ光ファイバ機器ラック426に設けられている格納ポート418に光結合している。
【0077】
本明細書において用いられる「光ファイバケーブル」及び/又は「光ファイバ」という用語は、全ての形式のシングルモード及びマルチモード導波路を含み、このような導波路としては、アップコード付き、色分け、バッファ型、リボン型のものであるのが良く且つ/或いはケーブル内の他の組織化又は保護構造体、例えば1本又は2本以上の管、抗張力体、ジャケット等を有する1本又は2本以上の光ファイバが挙げられる。同様に、適当な光ファイバの他の形式としては、曲げ不敏感性光ファイバ又は光信号を伝送するための媒体の任意他の手段が挙げられる。曲げ不敏感性光ファイバの一例は、コーニング・インコーポレイテッド(Corning Incorporated)から市販されているClearCurve(登録商標)マルチモードファイバである。
【0078】
したがって、実施形態は、開示した特定の実施形態には限定されず、改造例及び他の実施形態は、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲に含まれるものであることは理解されるべきである。実施形態は、これらが特許請求の範囲に記載された本発明の範囲及びその均等範囲に属する限り、本発明の改造例及び変形例を包含するものである。特定の用語を本明細書において採用したが、特定の用語は、本発明を限定する目的ではなく、一般的且つ説明的な意味でのみ用いられている。
【技術分野】
【0001】
本発明の技術は、コンポーネントを相互に接続する光ファイバ装置に関し、このような光ファイバ装置としては、システムのデータ容量に基づいてシステム内の2つ又は3つ以上のコンポーネント相互間における光接続性を提供するよう設計された大容量光ファイバ接続インフラストラクチャ中に設けられている光ファイバ装置が挙げられる。
【0002】
〔関連出願の説明〕
本願は、2009年6月19日に出願された米国特許仮出願第61/218,882号の権益主張出願であり、この米国特許仮出願を参照により引用し、その記載内容全体を本明細書の一部とする。
【背景技術】
【0003】
特に業務目的でコンピュータ化通信及びアプリケーションがますます普及した結果として、ディジタルデータの形態の情報が氾濫している。従来文書化されたり紙に記録されたりしたものは、今や、配布及び/又は格納可能な或る形式の電子媒体上に記録可能である。結果として、データを格納したり検索したりする手法に対する要望が高くなった。データセンタは、この要望に応えるよう設計されている。このように、データセンタは、業務の続行にとって重要であり且つ必要であるデータを格納するための業務用の中核場所となる。そのデータをデータセンタに格納することにより、業務について、データが安全確実であり且つ環境条件付けされた場所に格納されるということが保証される。更に、業務の進行中の機能発揮を容易にするためにデータの格納及び検索を管理するシステムがデータセンタに組み込まれる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
業務が続行しているとき、ディジタルデータの使用に対する要求が拡大する。この結果、データセンタにおけるデータ格納容量の増大並びにデータセンタにおけるデータの受け取り、格納及び検索を効果的且つ効率的に管理する追加の組織及びアプリケーションが要望されている。データセンタ及びデータセンタ内におけるデータの効果的且つ効率的な管理に必要な機能を提供する個別のコンポーネント及びハードウェアが組み込まれる場合がある。特に、データセンタは、或る形式のデータ格納施設、例えばストレージエリアネットワーク(SAN)を装備している場合がある。したがって、協調された仕方で機能を発揮するためには、コンポーネント及びハードウェアは、相互にデータを送信したり受信したりすることにより通信できなければならない。このような通信は、接続インフラストラクチャを用いてコンポーネントを相互に接続することによって容易になり得る。しかしながら、データセンタにおける機器及びコンポーネントは、比較的多大なスペース、特に、比較的多量のフロアスペースを占有する場合がある。データセンタのデータ容量が増大するにつれて、接続インフラストラクチャを含む機器及びコンポーネントが占有するフロアスペースの量も又増大する可能性がある。この結果、追加のコストが業務に加わる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態では、データを管理するコンポーネントを備えた光ファイバ機器が開示される。光ファイバ装置は、少なくとも2つのコンポーネント相互間の光ファイバによるデータの伝送を可能にするための光接続性を提供するよう構成された光ファイバ機器を有する。光ファイバ機器は、42個のU棚スペース毎に少なくとも約7300テラバイトのデータの伝送をサポートする。少なくとも約7300テラバイトのデータは、少なくとも2つのコンポーネントのデータ管理容量である。少なくとも2つのコンポーネントの一方は、データ格納施設であるのが良い。少なくとも2つのコンポーネントの一方は、サーバであるのが良い。少なくとも2つのコンポーネントの一方は、スイッチであるのが良い。
【0006】
別の実施形態では、データを管理するコンポーネントを備えた光ファイバ装置が開示される。光ファイバ装置は、少なくとも2つのコンポーネント相互間の光ファイバによるデータの伝送を可能にするための光接続性を提供するよう構成された光ファイバ機器を有する。光ファイバ機器は、42個のU棚スペース毎に少なくとも約14,400テラバイトのデータの伝送をサポートする。少なくとも約14,400テラバイトのデータは、少なくとも2つのコンポーネントのデータ管理容量である。少なくとも2つのコンポーネントの一方は、データ格納施設であるのが良い。少なくとも2つのコンポーネントの一方は、サーバであるのが良い。少なくとも2つのコンポーネントの一方は、スイッチであるのが良い。
【0007】
別の実施形態は、光ファイバ装置であって、コンポーネントの少なくとも2つ又は3つ以上の間における光ファイバによるデータの伝送を可能にする光接続性を提供する光ファイバ機器を保持するよう構成されたラックを有し、光ファイバ機器ラックは、データセンタのデータ容量に基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている光ファイバ装置を含む。データ容量は、42個のU棚スペース毎に少なくとも7300テラバイトのデータ及び少なくとも14400テラバイトのデータの一方であるのが良い。光ファイバ機器ラックは、フロアスペースの約3.20〜約3.76平方フィート(0.298〜0.350平方メートル)を占有するよう構成されている。
【0008】
別の実施形態は、データ格納容量を備えたデータ格納施設と、機器分配エリアと、主分配エリアとを有するデータセンタアーキテクチャを含む。機器分配エリアは、サーバ及びスイッチの一方又は両方を有する。主分配エリアは、データ格納施設のデータ格納容量に基づいて、データ格納施設、サーバ及びスイッチの少なくも2つ相互間におけるデータの伝送をサポートするよう構成されている。
【0009】
追加の特徴及び利点は、以下の詳細な説明に記載されており、一部は、この記載から当業者には容易に明らかになり又は以下の詳細な説明、特許請求の範囲並びに添付の図面を含む本明細書に記載された本発明を実施することによって認識される。
【0010】
上述の概要説明と以下の詳細な説明の両方は、実施形態を提供しており、開示内容の性質及び特性を理解するための概観又は枠組を提供するようになっていることは理解されるべきである。添付の図面は、一層深い理解を提供するために組み込まれており、このような添付の図面は、本明細書に組み込まれてその一部をなしている。図面は、種々の実施形態を記載しており、詳細な説明と一緒になって、開示した技術的思想の原理及び作用を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】一実施形態に従って所与の光ファイバ接続部密度及び帯域幅能力を提供するよう高密度光ファイバモジュールを支持した例示の1‐Uサイズシャーシが設置されている例示の光ファイバ機器ラックの正面斜視図である。
【図2】図1のシャーシの背面拡大斜視図であり、光ファイバモジュールが光ファイバ機器中に設置された光ファイバ機器トレー内に設けられている状態を示す図である。
【図3】図1のシャーシ内に設置されるよう構成された光ファイバモジュールが設けられている1つの光ファイバ機器トレーの正面斜視図である。
【図4】光ファイバモジュールが設置されていない状態における図3の光ファイバ機器トレーの拡大図である。
【図5】図3の光ファイバ機器トレーの拡大図であり、光ファイバモジュールが収納されている状態を示す図である。
【図6】図3の光ファイバ機器トレーの正面斜視図であり、光ファイバモジュールが収納されていない状態を示す図である。
【図7】光ファイバモジュールを支持した光ファイバ機器トレーの正面斜視図であり、1つの光ファイバ機器トレーが図1のシャーシから引き出されている状態を示す図である。
【図8】図1のシャーシ内に設けられていて、1つ又は2つ以上の光ファイバモジュールを支持することができる図6の光ファイバ機器トレーを受け入れるよう構成された例示のトレーガイドの左側斜視図である。
【図9A】図3の光ファイバ機器トレーの各側に設けられていて、図8のトレーガイドによって図1のシャーシ内に受け入れられるよう構成された例示のトレーレールの斜視図である。
【図9B】図3の光ファイバ機器トレーの各側に設けられていて、図8のトレーガイドによって図1のシャーシ内に受け入れられるよう構成された例示のトレーレールの平面図である。
【図10A】図3の光ファイバ機器トレー内に設けることができる例示の光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図10B】図3の光ファイバ機器トレー内に設けることができる例示の光ファイバモジュールの正面左側斜視図である。
【図11】図10A及び図10Bの光ファイバモジュールの分解組立て斜視図である。
【図12】図11の光ファイバモジュールの平面斜視図であり、カバーが取り外されて、光ファイバモジュール内に収納された光ファイバハーネスを示す図である。
【図13】光ファイバコンポーネントが収納されていない状態の図11の光ファイバモジュールの正面図である。
【図14】12心MPO光ファイバコンポーネントを支持すると共に図3の光ファイバ機器トレー内に収納可能な別の変形例としての光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図15】24心MPO光ファイバコンポーネントを支持すると共に図3の光ファイバ機器トレー内に収納可能な別の変形例としての光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図16】図3の光ファイバ機器トレー内に収納されている変形例としての光ファイバモジュールの正面斜視図である。
【図17】図16の光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図18】図16及び図17の光ファイバモジュールの正面図である。
【図19】図3の光ファイバ機器トレー内に収納されている別の例示の光ファイバモジュールの正面斜視図である。
【図20】図19の光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図21】図19及び図20の光ファイバモジュールの正面図である。
【図22】図1のシャーシ内に収納可能な変形例としての光ファイバ機器トレー内に収納されている別の変形例としての光ファイバモジュールの正面斜視図である。
【図23】図22の光ファイバモジュールの正面右側斜視図である。
【図24】図22及び図23の光ファイバモジュールの正面図である。
【図25】開示する光ファイバ機器トレー及び光ファイバモジュールに従って光ファイバ機器トレー及び光ファイバモジュールを支持することができる変形例としての例示の4‐Uサイズ光ファイバシャーシの正面斜視図である。
【図26】例示の実施形態に従ってサーバ、スイッチ、格納装置及び光ファイバ相互接続構造体を含むコンポーネントを有するデータセンタアーキテクチャの略図である。
【図27】例示の実施形態に従って光ファイバ機器が収納された光ファイバ機器ラックの正面斜視図である。
【図28】図26のデータセンタのコンポーネント及び光ファイバ機器を収容した機器ラックの構成の正面立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、或る特定の実施形態を詳細に参照し、これら実施形態の例が添付の図面に示されており、添付の図面には、全てではないが幾つかの特徴が示されている。確かに、本明細書において開示する実施形態は、多種多様な形態で具体化できるので、本発明は、本明細書に記載した実施形態に限定されるものとは解されてはならず、これとは異なり、これら実施形態は、この開示内容が該当する法的要件を満足させるよう提供されている。可能な場合にはいつでも、同一の参照符号は、同一のコンポーネント又は部分を示すために用いられる。
【0013】
詳細な説明において開示される実施形態は、高密度光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールハウジング並びに関連機器を含む。或る特定の実施形態では、光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングの前側側部開口部の幅及び/又は高さは、幅及び/又は高さに対するそれぞれ、光ファイバコンポーネント及び接続部を支持する光ファイバモジュール及び光ファイバモジュールハウジングの本体の前側側部の設計された関係に従って提供できる。このようにすると、光ファイバコンポーネントを光ファイバモジュールの前側側部の所与の割合分又は領域中に設置して所与の光ファイバコンポーネントタイプについて高密度の光ファイバ接続部を提供することができる。別の実施形態では、光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングの前側側部開口部は、光ファイバモジュール及び/又は光ファイバモジュールハウジングの前側側部開口部の幅及び/又は高さが所与の場合、光ファイバコンポーネント又は接続部の設計された接続部密度をサポートするよう提供できる。以下詳細な説明において開示する実施形態は又、高接続部密度及び高帯域幅光ファイバ装置及び関連機器を含む。或る特定の実施形態では、光ファイバ装置が提供され、このような光ファイバ装置は、1つ又は2つ以上のUスペース光ファイバ機器ユニットを定めるシャーシを有し、1つ又は2つ以上のUスペース光ファイバ機器ユニットの少なくとも1つは、光ファイバコンポーネントタイプが所与の場合、1‐Uスペース内に所与の光ファイバ接続部密度又は帯域幅をサポートするよう構成される。
【0014】
更に、或る特定の実施形態では、データを管理するコンポーネントを備えた光ファイバ機器が開示される。光ファイバ装置は、少なくとも42個のUスペース光ファイバ機器ユニットを構成すると共にコンポーネントの2つ又は3つ以上のコンポーネント相互間の光ファイバによるデータの伝送を可能にするための光接続性を提供する光ファイバ機器を保持するよう構成された光ファイバ機器ラックを有する。光ファイバ機器ラックは、少なくとも約7300テラバイトのデータのコンポーネントデータ管理能力に基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている。別の実施形態では、データを管理するコンポーネントを備えた光ファイバ機器が開示される。光ファイバ装置は、少なくとも42個のUスペース光ファイバ機器ユニットを構成すると共にコンポーネントの2つ又は3つ以上のコンポーネント相互間の光ファイバによるデータの伝送を可能にするための光接続性を提供する光ファイバ機器を保持するよう構成された光ファイバ機器ラックを有する。光ファイバ機器ラックは、少なくとも約7300テラバイト〜少なくとも約14,400テラバイトのデータのコンポーネントデータ管理能力に基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている。別の実施形態では、少なくとも2つのコンポーネント相互間の光ファイバによるデータの伝送を可能にするための光接続性を提供するよう構成された光ファイバ機器を含み、光ファイバ機器ラックは、少なくとも約7300テラバイトのデータを管理する能力を備えたシステムに基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている。
【0015】
さらに、本明細書において用いられる「光ファイバケーブル」及び/又は「光ファイバ」という用語は、全ての形式のシングルモード及びマルチモード導波路を含み、このような導波路としては、裸光ファイバ、ルーブチューブ型光ファイバ、タイトバッファード型光ファイバ、リボン型光ファイバ、曲げ不敏感性光ファイバ又は光信号を伝送するための媒体の任意他の手段が挙げられる。
【0016】
この点に関し、図1は、例示の1‐Uサイズ光ファイバ機器10を正面斜視図で示している。光ファイバ機器10は、以下に詳細に説明するように、1‐Uスペース内に高光ファイバ接続部密度及び帯域幅をサポートする高密度光ファイバモジュールを支持している。光ファイバ機器10は、ケーブル間光ファイバ接続部をサポートすると共に複数個の光ファイバケーブル接続部を管理するデータ配信センタ又は中央局に設けられるのが良い。以下に詳細に説明するように、光ファイバ機器10は、各々が1つ又は2つ以上の光ファイバモジュールを支持する1つ又は2つ以上の光ファイバ機器トレーを有する。しかしながら、光ファイバ機器10は又、光ファイバコンポーネントを支持すると共に光ファイバ接続性をサポートする1つ又は2つ以上の光ファイバパッチパネル又は他の光ファイバ機器を支持するようになっていても良い。
【0017】
光ファイバ機器10は、光ファイバ機器シャーシ12(以下、「シャーシ12」という)を有する。シャーシ12は、光ファイバ機器ラック14内に収納された状態で示されている。光ファイバ機器ラック14は、垂直に延びると共に光ファイバ機器ラック14内へのシャーシ12の取り付けを容易にするための一連の孔18を有する2本の垂直レール16A,16Bを有する。シャーシ12は、垂直レール16A,16B内に互いに上下に積み重ねられた棚の形態をしている光ファイバ機器ラック14により取り付けられると共に支持されている。図示のように、シャーシ12は、垂直レール16A,16Bに取り付けられている。光ファイバ機器ラック14は、1‐Uサイズの棚を支持するのが良く、“U”は、高さが標準の1.75インチ(4.445cm)及び幅が標準の19インチ(48.26cm)に等しい。或る特定の用途では、“U”の幅は、23インチ(58.42cm)であるのが良い。また、「光ファイバ機器ラック14」という用語は、キャビネットである構造体をも含むものとして理解されるべきである。この実施形態では、シャーシ12は、サイズが1‐Uであるが、シャーシ12は、1‐Uを超えるサイズで提供されても良い。
【0018】
以下に詳細に説明するように、光ファイバ機器10は、各々が1つ又は2つ以上の光ファイバモジュール22を支持した複数個の伸長可能な光ファイバ機器トレー22を有する。シャーシ12及び光ファイバ機器トレー20は、1‐Uスペースを含む所与のスペース内に高密度光ファイバモジュールである光ファイバモジュール22及び光ファイバ接続部密度及び帯域幅接続部を支持している。図1は、光ファイバモジュール22内に設けられていて、光ファイバ接続部を支持した例示の光ファイバコンポーネント23を示している。例えば、光ファイバコンポーネント23は、光ファイバアダプタ又は光ファイバコネクタであるのが良い。また、以下に詳細に説明するように、光ファイバモジュール22は、この実施形態では、光ファイバコンポーネント23を一例として光ファイバモジュール22の前側側部又は前側フェースの幅の少なくとも85%にわたって設けることができるよう提供されるのが良い。この光ファイバモジュール22の構成は、約90ミリメートル(mm)以下の前側開口部を提供することができ、この場合、光ファイバコンポーネントを前側開口部を貫通して且つシンプレックス又はデュプレックス光ファイバコンポーネント23に関し、光ファイバモジュール22の前側開口部の幅の7.0mm毎に少なくとも1つの光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度で設けることができる。この例では、各光ファイバモジュール22内に6個のデュプレックス光ファイバコンポーネント又は12個のシンプレックス光ファイバコンポーネントを収納することができる。光ファイバ機器トレー20は、この実施形態では、1‐Uスペースのおおよその幅の中に最高4個までの光ファイバモジュールを支持すると共に1‐Uスペース内に全部で12個の光ファイバモジュール22に関し1‐Uスペースの高さ内に3つの光ファイバ機器トレー20を支持する。例えば、6個のデュプレックス光ファイバコンポーネントが図1に示されているようにシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に収納された12個の光ファイバモジュール22の各々の中に設けられた場合、全部で144個の光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネル(即ち、送信及び受信チャネル)が1‐Uスペース内にシャーシ12で支持される。5つのデュプレックス光ファイバアダプタがシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に収納された12個の光ファイバモジュール22の各々内に設けられる場合、全部で120個の光ファイバ接続又は60個のデュプレックスチャネルが1‐Uスペース内にシャーシ12で支持される。シャーシ12は又、1‐Uスペース内に少なくとも98個の光ファイバコンポーネントを支持し、この場合、光ファイバコンポーネントの少なくとも1つは、シンプレックス又はデュプレックス光ファイバコンポーネントである。
【0019】
多心光ファイバコンポーネント、例えばMPOコンポーネントが光ファイバモジュール22内に収納された場合、同様な光ファイバコンポーネントを用いた他のシャーシ12と比較して高い光ファイバ接続部密度及び帯域幅が可能である。例えば、各光ファイバモジュール22内に最高4個までの12心MPO光ファイバコンポーネントが設けられると共に1‐Uスペース内でシャーシ12内に12個の光ファイバモジュール22が設けられた場合、シャーシ12は、1‐Uスペース内に最高576個までの光ファイバ接続部を支持する。最高4個までの24心MPO光ファイバコンポーネントが各光ファイバモジュール22内に設けられると共に12個の光ファイバモジュール22がシャーシ12内に設けられた場合、1‐Uスペース内に最高1152個までの光ファイバ接続部が支持される。
【0020】
図2は、図1のシャーシ12の背面拡大斜視図であり、光ファイバモジュール22に光ファイバコンポーネント23が装填されると共に光ファイバモジュール22がシャーシ12内に収納された光ファイバ機器トレー20内に設けられている。モジュールレール28A,28Bが各光ファイバモジュール22の各側に設けられている。モジュールレール28A,28Bは、図3〜図5に詳細に示されているように、光ファイバ機器トレー20内に設けられたモジュールレールガイド32のトレーチャネル又は溝形材30内に挿入されるよう構成されている。任意の数のモジュールレールガイド32を設けることができることに留意されたい。この実施形態では、光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20の前側端部34と後側端部36の両方から収納可能である。光ファイバモジュール22を後側端部36から光ファイバ機器トレー20内に収納することが望ましい場合、光ファイバモジュール22の前側端部33を光ファイバ機器トレー20の後側端部36から挿入するのが良い。詳細に説明すると、光ファイバモジュール22の前側端部33をモジュールレールガイド32のトレーチャネル30内に挿入する。次に、光ファイバモジュール22を光ファイバモジュール22がモジュールレールガイド32の前側端部34に達するまでトレーチャネル30内で前方に押すのが良い。光ファイバモジュール22を光ファイバモジュール22が本明細書において後で説明するように、前側端部34に設けられた停止又はロック(係止)特徴部に達するまで前側端部34に向かって動かすのが良い。図6は又、光ファイバ機器トレー20のトレーチャネル30及び他の特徴部を示すために光ファイバモジュール22が収納されない状態の光ファイバ機器トレー20を示している。
【0021】
光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20の前側端部33まで前方に押すことにより光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20内の定位置にロックすることができる。前側停止部38の形態をしたロック特徴部が図3に示されているように且つ図4において拡大図で詳細に説明されているようにモジュールレールガイド32に設けられている。前側停止部38は、光ファイバモジュール22が図5では光ファイバモジュール22が収納された状態の光ファイバ機器トレー20の拡大図に示されているように、前側端部34を越えて延びるのを阻止する。光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20から取り出すことが望ましい場合、これ又モジュールレールガイド32に設けられると共に前側停止部38に結合された前側モジュールタブ40をこれが前側停止部38に係合するよう下方に押すのが良い。その結果、前側停止部38は、光ファイバモジュール22から遠ざかって外方に動き、その結果、光ファイバモジュール22が前方に引かれるのが妨害されないようになる。光ファイバモジュール22及び特にそのモジュールレール28A,28B(図2)をモジュールレールガイド32に沿って前方に引っ張ると、光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20から取り出すことができる。
【0022】
光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20の後側端部36から取り出すことも可能である。光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20の後側端部36から取り出すため、レバー46(図2及び図3参照、又図10A及び図10B参照)を光ファイバモジュール22に向かって内方に押すことによってラッチ44を外し、それによりラッチ44がモジュールレールガイド32から解除される。レバー46を光ファイバモジュール22に向かって内方に押しやすくするため、フィンガフック又は指掛け48がレバー46に隣接して設けられており、その結果、レバー46を親指及び人差し指でフィンガフック48中に容易に押し込むことができるようになっている。
【0023】
引き続き図3〜図6を参照すると、光ファイバ機器トレー20は、延長部材50を更に有するのが良い。光ファイバモジュール22(図3)内に設けられた光ファイバコンポーネント23に接続されている光ファイバ又は光ファイバケーブルの引き回しを可能にするために好都合には引き回しガイド32が延長部材50に設けられるのが良い。光ファイバ機器トレー20の端部に設けられている引き回しガイド52′は、光ファイバ機器トレー20の側部に対して角度をなして光ファイバ又は光ファイバケーブルを引き回すためにモジュールレールガイド32に対して角度をなすのが良い。引きタブ34も又、光ファイバ機器トレー20をシャーシ12から容易に引き出したりこの中に押し込んだりすることができるようにする手段となるよう延長部材50に連結されるのが良い。
【0024】
図3及び図6に示されているように、光ファイバ機器トレー20は、トレーレール56を更に有する。トレーレール56は、光ファイバ機器トレー20を保持してこれが図7に示されているようにシャーシ12に出入りすることができるようにするためにシャーシ12内に設けられているトレーガイド58内に受け入れられるよう構成されている。トレーレール56及びシャーシ12内におけるトレーガイド38へのこれらの結合に関する詳細を図8並びに図9A及び図9Bを参照して以下に説明する。光ファイバ機器トレー20をこれらのトレーレール56がトレーガイド58内で動くことによりシャーシ12に出入りさせることができる。このように、光ファイバトレー機器20は、シャーシ12内のトレーガイド58回りに別個独立に動くことができる。図7は、シャーシ12内のトレーガイド58内に設けられている3つの光ファイバ機器トレー20の1つの光ファイバ機器トレー20がシャーシ12から引き出されている状態を示す正面斜視図である。トレーガイド58は、光ファイバ機器トレー20の左側端部60と右側端部62の両方に設けられるのが良い。トレーガイド58は、シャーシ12内に受け入れられた光ファイバ機器トレー20のトレーレール56のための相補トレーガイド58を提供するようシャーシ12内で反対側に且つ互いに向かい合って収納されている。特定の光ファイバ機器トレー20及び/又は光ファイバ機器トレー20内の特定の光ファイバモジュール22に接近することが望ましい場合、所望の光ファイバ機器トレー20の引きタブ54を前方に引っ張って光ファイバ機器トレー20が図7に示されているようにシャーシ12から前方に延び出ることができるようにする。光ファイバモジュール22を上述したように光ファイバ機器トレー20から取り出すことができる。接近が完了すると、光ファイバ機器トレー20をシャーシ12内に押し戻すのが良く、トレーレール56は、シャーシ12内に設けられているトレーガイド58内で動く。
【0025】
図8は、図1のシャーシ12内に設けられている例示のトレーガイド58の左側斜視図である。上述したように、トレーガイド58は、シャーシ12内に1つ又は2つ以上の光ファイバモジュール22を支持した光ファイバ機器トレー20を受け入れるよう構成されている。トレーガイド58により、光ファイバ機器トレー20を図7に示されているようにシャーシ12から引き出すことができる。トレーガイド58は、この実施形態では、ガイドパネル64で構成されている。ガイドパネル64は、所望の任意の材料で構成でき、このような材料としては、ポリマー又は金属が挙げられるが、これらには限定されない。ガイドパネル64は、図8に示されているようにシャーシ12へのガイドパネル64の取り付けを容易にする一連の孔66を有している。ガイド部材68がガイドパネル64の内側に設けられており、これらガイド部材は、光ファイバ機器トレー20のトレーレール56を受け入れるよう構成されている。図8の実施形態では、3つのガイド部材68が1‐Uスペース内に3つの光ファイバ機器トレー20の最高3つまでのトレーレール56を受け入れることができるようガイドパネル64の内側に設けられている。しかしながら、1‐Uスペースよりも小さい又は大きいサイズをカバーするよう所望の任意の数のガイド部材68をトレーガイド58内に設けることができる。この実施形態では、ガイド部材68は各々、トレーレール56を受け入れるよう構成されたガイドチャネル又は案内溝形材70を有し、これらガイドチャネル70により、トレーレール56は、シャーシ12回りの光ファイバ機器トレー20の並進を可能にするようガイドチャネル70に沿って動くことができる。
【0026】
板ばね72がトレーガイド58のガイド部材68の各々に設けられており、これら板ばねは各々、ガイド部材68内での光ファイバ機器トレー20の運動中、トレーレール56のための停止位置を提供するよう構成されている。板ばね72は各々、停止又は休止位置を提供するようトレーレール56に設けられている突起76(図9A〜図9D参照)を受け入れるよう構成された戻止め74を有する。トレーレール56は、トレーレール56を光ファイバ機器トレー20に取り付けるために用いられる取り付けプラットホーム75を有する。光ファイバ機器トレー20がシャーシ12に出入りする際に停止位置を有することができるようにするためにトレーガイド56中に停止位置を提供することが望ましい場合がある。トレーレール56に設けられた2つの突起76が任意所与の時点でトレーガイド58に設けられている2つの戻止め74内に収納される。光ファイバ機器トレー20が第1の停止位置でシャーシ12内に完全に引っ込められると、トレーレール56の2つの突起76は、ガイドチャネル70の後側端部77に隣接して位置する1つの戻止め74及びガイドチャネル70の後側端部77と前側端部78との間に設けられている中間戻止め74内に収納される。光ファイバ機器トレー20をシャーシ12から引き出すと、トレーレール56の2つの突起76は、ガイドチャネル70の前側端部78に隣接して位置する1つの戻止め74及びガイドチャネル70の後側端部77と前側端部78との間に設けられている中間戻止め74内に収納される。
【0027】
トレーレール56をガイドチャネル70内で引っ張ると、トレーレール56に設けられていて、図9A及び図9Bに示されている突起80が図8に示されているように板ばね72相互間に設けられている移行部材82を乗り越えるよう付勢される。突起80は、図9A及び図9Bに示されているように、トレーレール56に設けられている板ばね81に設けられている。移行部材82は、光ファイバ機器トレー20がガイドチャネル70と一緒に並進されているとき、突起80が移行部材82を乗り越えることができるようにする傾斜面84を有する。突起80が移行部材82を有しているので、突起80に加えられた力により、板ばね81は、内方に曲がって突起80が移行部材82を乗り越えることができるよう内方に曲がる。トレーレール56及び光ファイバ機器トレー20がガイドチャネル70の前側端部78及び後側端部77を越えて伸長されるのを阻止するため、ガイドチャネル70の前側端部78及び後側端部77に停止部材86が設けられている。停止部材86は、傾斜面を備えておらず、トレーレール56の突起80は、停止部材86に当接し、停止部材86を越えてガイドチャネル70の前側端部78の外側に延びるのが阻止される。
【0028】
1‐Uシャーシ12並びに光ファイバ機器トレー20及びこの中に収納できる光ファイバモジュール22の上述の実施形態の知識を踏まえたうえで、次に、光ファイバモジュール22の形状因子について説明する。光ファイバモジュール22の形状因子により、高密度の光ファイバコンポーネント23を光ファイバモジュール22の前側の或る特定の割合の領域内に設けることができ、所与の形式の光ファイバコンポーネント23について特定の光ファイバ接続部密度及び帯域幅がサポートされる。この光ファイバモジュール22の形状因子を1‐Uスペース内に最高12個までの光ファイバモジュール22を支持することができることと組み合わせると、上述の例示のシャーシ12により説明したように、高い光ファイバ接続部密度及び帯域幅がサポートされると共に可能である。
【0029】
この関係で、図10A及び図10Bは、例示の光ファイバモジュール22の右側及び左側斜視図である。上述したように、シャーシ12内に光ファイバ接続部を提供するために光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20内に収納するのが良い。光ファイバモジュール22は、カバー92を受け入れる本体90で構成されている。内部チャンバ94(図11)が本体90及びカバー92内に設けられ、この内部チャンバは、以下に詳細に説明するように、光ファイバ又は光ファイバケーブルハーネスを受け入れ又は保持するよう構成されている。本体90は、本体90の前側側部96と後側側部98との間に位置している。光ファイバコンポーネント23を本体90の前側側部96を貫通して設けることができ、このような光ファイバコンポーネントは、光ファイバケーブル(図示せず)に接続された光ファイバコネクタを受け入れるよう構成される。この例では、光ファイバコンポーネント23は、デュプレックスLC光ファイバコネクタとの接続部を受け入れると共に支持するよう構成されたデュプレックスLC光ファイバアダプタである。しかしながら、光ファイバモジュール22内に所望の任意形式の光ファイバ接続部を設けることができる。光ファイバコンポーネント23は、本体90の後側側部98を貫通して設けられた光ファイバコンポーネント100に接続されている。このように、光ファイバコンポーネント23への接続部により、光ファイバコンポーネント100への光ファイバ接続部が作られる。この例では、光ファイバコンポーネント100は、多数本の光ファイバ(例えば、12本か24本かのいずれかの光ファイバ)への接続部を定めるよう構成された多心MPO光ファイバアダプタである。光ファイバモジュール22は又、光ファイバコンポーネント23,100相互間の極性を管理することができる。
【0030】
モジュールレール28A,28Bは、光ファイバモジュール22の各側部102A,102Bに設けられている。上述したように、モジュールレール28A,28Bは、図3に示されているように光ファイバ機器トレー20内のモジュールレールガイド32内に挿入されるよう構成されている。このようにすると、光ファイバモジュール22を光ファイバ機器トレー20内に収納することが望ましい場合、光ファイバモジュール22の前側側部96を上述したように光ファイバ機器トレーの前側端部33か後側端部36かのどちらからでも挿入することができる。
【0031】
図11は、光ファイバモジュール22の内部チャンバ94及び他の内部コンポーネントを示すために光ファイバモジュール22のカバー92が取り外された状態の光ファイバモジュール22の分解組立て図である。図12は、組み立て状態の光ファイバモジュール22を示しているが、カバー92は、本体90に取り付けられていない。カバー92は、カバー92を本体90に固定するようカバー92を本体90に取り付けると、光ファイバモジュール22の本体90の側部102A,102Bに設けられている突起112とインターロックするよう構成された、側部108,110に設けられている切欠き106を有している。カバー92も又、カバー92の前側側部118及び後側側部120にそれぞれ設けられた切欠き114,116を有している。切欠き114,116は、これ又カバー92を本体90に固定するようカバー92を本体90に取り付けると、本体90の前側側部96及び後側側部98にそれぞれ設けられた突起122,124とインターロックするよう構成されている。図12は、突起122,124を示していない。
【0032】
引き続き図11を参照すると、光ファイバコンポーネント23は、本体90の前側側部96に長手方向軸線L1に沿って設けられた前側開口部126を貫通して設けられている。この実施形態では、光ファイバコンポーネント23は、シンプレックス又はデュプレックス光ファイバ接続部及びコネクタを支持したデュプレックスLCアダプタ128である。この実施形態におけるデュプレックスLCアダプタ128は、この実施形態ではデュプレックスLCアダプタ128を本体90内に固定するよう本体90に設けられているオリフィス135とこれと嵌まり合うよう構成された突起130を有する。ケーブルハーネス134が内部チャンバ94内に設けられており、光ファイバコネクタ136,138がデュプレックスLCアダプタ128に接続された光ファイバ139の各端部及び本体90の後側側部98内に設けられた光ファイバコンポーネント100に設けられている。この実施形態における光ファイバコンポーネント100は、この実施形態では12心MPO光ファイバアダプタ140である。2つの垂直部材142A,142Bが光ファイバケーブル134の光ファイバ139の分布を保持するよう図12に示されているように本体90の内部チャンバ94内に設けられている。垂直部材142A,142B及びこれら相互間の距離は、光ファイバ139にこの実施形態では40mm以下、好ましくは25mm以下の曲げ半径Rを提供するよう設計されている。
【0033】
図13は、光ファイバモジュール22の形状因子を更に示すために光ファイバコンポーネント23が前側側部96内に装入されていない状態の光ファイバモジュール22の正面図である。上述したように、前側開口部126は、光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう本体90の前側側部96を貫通して設けられている。前側開口部126の幅W1が大きければ大きいほど、光ファイバモジュール22内に設けることができる光ファイバコンポーネント23の数がそれだけ一層多くなる。光ファイバコンポーネント23の数を多くすることは、高い光ファイバ接続性及び帯域幅をサポートする光ファイバ接続部が多くなることと同じである。しかしながら、前側開口部126の幅W1が大きければ大きいほど、光ファイバモジュール22のためにシャーシ12に設けることが必要な領域がそれだけ一層広くなる。この実施形態では、前側開口部126の幅W1は、光ファイバモジュール22の本体90の前側側部96の幅W2の少なくとも85%であるよう設計されている。幅W1と幅W2の比が大きければ大きいほど、幅W2を増大させないで光ファイバコンポーネント23を受け入れるために前側開口部126に設けられる領域がそれだけ一層広くなる。幅W3、即ち、光ファイバモジュール22の全幅は、この実施形態では、86.6mm又は3.5インチ(88.9mm)であるのが良い。光ファイバモジュール22の全深さD1は、この実施形態(図12)では、113.9mm又は4.5インチ(114.3mm)である。上述したように、光ファイバモジュール22は、4個の光ファイバモジュール22をシャーシ12内の光ファイバ機器トレー20内の1‐U幅スペース内に配置することができる設計されている。シャーシ12の幅は、この実施形態では、1‐Uスペース幅に対応するよう設計されている。
【0034】
3つの光ファイバ機器トレー20がシャーシ12の1‐U高さ内に設けられている状態で、全部で12個の光ファイバモジュール22を所与の1‐Uスペース内に支持することができる。図1のシャーシ12内に示すように光ファイバモジュール22一個当たり最高12個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における12個の光ファイバ接続部×12個の光ファイバモジュール22)。シャーシ12は、12個のシンプレックス又は6個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール22内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部を支持することができる。光ファイバモジュール22一個当たり最高10個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に120個の光ファイバ接続部又は60個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における10個の光ファイバ接続部×12個の光ファイバモジュール22)。シャーシ12は又、10個のシンプレックス又は5個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール22内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高120個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0035】
本明細書において開示するシャーシ12及び光ファイバモジュール22のこの実施形態は、1‐Uスペース内に所与の光ファイバ接続部密度をサポートすることができ、この場合、1‐Uスペース内の12個の光ファイバモジュール22内において光ファイバコンポーネント23により占められる領域は、1‐Uスペース内の光ファイバ機器ラック14の全領域の少なくとも50%を表している(図1参照)。12個の光ファイバモジュール22がシャーシ12内の1‐Uスペース内に設けられている場合、1‐Uスペースは、光ファイバモジュール22の前側側部96の領域の少なくとも75%を占める光ファイバコンポーネント23で構成されている。
【0036】
1つの送信/受信ペアを提供するための2本のデュプレックス又は二重光ファイバは、ハーフデュプレックスモードで毎秒10ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて毎秒20ギガビットのデータ率に対応することができる。上述の実施形態では、少なくとも1つのデュプレックス又はシンプレックス光ファイバコンポーネントを採用した1‐Uスペース内の少なくとも72個のデュプレックス送信及び受信ペアを提供することにより、10ギガビットトランシーバを用いた場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも720ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも1440ギガビットのデータ率をサポートすることができる。この構成は又、100ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも600ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒1200ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、40ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも480ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒960ギガビットをサポートすることができる。1‐Uスペース内における少なくとも60個のデュプレックス送信及び受信ペアは、10ギガビットトランシーバを採用した場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも600ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも1200ギガビットのデータ率に相当することができる。1‐Uスペース内における少なくとも49個のデュプレックス送信及び受信ペアは、10ギガビットトランシーバを採用した場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも481ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも962ギガビットのデータ率に相当することができる。
【0037】
前側開口部126の幅W1は、光ファイバモジュール22の本体90の前側側部96の幅W2の85%以上であるように設計されるのが良い。例えば、幅W1は、幅W2の90%〜99%であるよう設計されるのが良い。一例を挙げると、幅W1は、90mm未満であるのが良い。別の例を挙げると、幅W1は、85mm未満又は80mm未満であるのが良い。例えば、幅W1と幅W2の比が97.6%の場合、幅W1は、83mmであり、幅W2は、85mmであるのが良い。この例では、前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の7.0mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。さらに、光ファイバモジュール22の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の6.9mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0038】
さらに、図13に示されているように、前側開口部126の高さH1は、光ファイバモジュール22の本体90の前側側部96の高さH2の少なくとも90%であるように設計されるのが良い。このようにすると、前側開口部126は、光ファイバコンポーネント23を受け入れ、しかも、3個の光ファイバモジュール22を1‐Uスペースの高さ内に納めることができるのに十分な高さを有する。一例を挙げると、高さH1は、12mm以下又は10mm以下であるのが良い。一例を挙げると、高さH1と高さH2の比が90.9%の場合、高さH1は、10mmであり、高さH2は、11mm(即ち、7/11インチ)であるのが良い。
【0039】
別の光ファイバ接続部密度を備えた変形例としての光ファイバモジュールの採用が可能である。図14は、図1の光ファイバ機器トレー20内に収納することができる変形例としての光ファイバモジュール22′の正面斜視図である。光ファイバモジュール22′の形状因子は、図1〜図13に示された光ファイバモジュール22の形状因子と同一である。しかしながら、図14の光ファイバモジュール22′では、2個のMPO光ファイバアダプタ150が光ファイバモジュール22′の前側開口部126を貫通して設けられている。MPO光ファイバアダプタ150は、光ファイバモジュール22′の本体90の後側側部98内に設けられた2つのMPO光ファイバアダプタ152に接続されている。MPO光ファイバアダプタ150が各々12本の光ファイバを支持する場合、光ファイバモジュール22′は、最高24個までの光ファイバ接続部を支持することができる。この例では、最高12個までの光ファイバモジュール22′がシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に設けられる場合、1‐Uスペース内にシャーシ12により最高288個までの光ファイバ接続部を支持することができる。さらにこの例では、光ファイバモジュール22′の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の3.4〜3.5mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1(図13)内に24個の光ファイバ接続部を支持することができる。理解されるべきこととして、モジュールに関する上述の説明は、パネルにも当てはまる。この開示の目的上、パネルは、一方の側部に1つ又は2つ以上のアダプタを有するのが良いが、反対側にはアダプタは設けられない。
【0040】
上述の実施形態では、少なくとも12心MPO光ファイバコンポーネントを用いて1‐Uスペース内に少なくとも288個のデュプレックス送信及び受信ペアを設けることにより、10ギガビットトランシーバを用いた場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも2880ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも5760ギガビットのデータ率をサポートすることができる。この構成は又、100ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも4800ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒9600ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、40ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも1920ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒3840ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、少なくとも1つの12心MPO光ファイバコンポーネントを用いる10ギガビットトランシーバを採用した場合、フルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも4322ギガビット又は少なくとも1つの24心MPO光ファイバコンポーネントを用いる10ギガビットトランシーバを採用した場合、フルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも2161ギガビットをサポートすることができる。
【0041】
光ファイバモジュール22′内のMPO光ファイバアダプタ150が24本の光ファイバを支持する場合、光ファイバモジュール22′は、最高48個までの光ファイバ接続部を支持することができる。この例では、最高12個までの光ファイバモジュール22′がシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に設けられる場合、1‐Uスペース内にシャーシ12により最高576個までの光ファイバ接続部を支持することができる。さらにこの例では、光ファイバモジュール22′の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の1.7mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に48個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0042】
図15は、図1の光ファイバ機器トレー20内に収納できる別の変形例としての光ファイバモジュール22″の正面斜視図である。光ファイバモジュール22″の形状因子は、図1〜図13に示された光ファイバモジュール22の形状因子と同一である。しかしながら、光ファイバモジュール22″では、4個のMPO光ファイバアダプタ154が光ファイバモジュール22″の前側開口部126を貫通して設けられている。MPO光ファイバアダプタ154は、光ファイバモジュール22′の本体90の後側側部98内に設けられた4つのMPO光ファイバアダプタ156に接続されている。MPO光ファイバアダプタ150が12本の光ファイバを支持する場合、光ファイバモジュール22″は、最高48個までの光ファイバ接続部を支持することができる。この例では、最高12個までの光ファイバモジュール22″がシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に設けられる場合、1‐Uスペース内にシャーシ12により最高756個までの光ファイバ接続部を支持することができる。さらにこの例では、光ファイバモジュール22″の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の1.7mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に24個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0043】
さらに、光ファイバモジュール22″内に設けられたMPO光ファイバアダプタ150が24本の光ファイバを支持する場合、光ファイバモジュール22″は、最高96個までの光ファイバ接続部を支持することができる。この例では、最高12個までの光ファイバモジュール22″がシャーシ12の光ファイバ機器トレー20内に設けられる場合、1‐Uスペース内にシャーシ12により最高1152個までの光ファイバ接続部を支持することができる。さらにこの例では、光ファイバモジュール22″の前側開口部126は、前側開口部126の幅W1の0.85mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に最高96個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0044】
さらに、上述の実施形態では、少なくとも24心MPO光ファイバコンポーネントを用いて1‐Uスペース内に少なくとも576個のデュプレックス送信及び受信ペアを設けることにより、10ギガビットトランシーバを用いた場合、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも5760ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも11520ギガビットのデータ率をサポートすることができる。この構成は又、100ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも4800ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒9600ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、40ギガビットトランシーバを採用した場合、それぞれ、ハーフデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも3840ギガビット及びフルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒7680ギガビットをサポートすることができる。この構成は又、少なくとも1つの24心MPO光ファイバコンポーネントを用いる10ギガビットトランシーバを採用した場合、フルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも8642ギガビット又は少なくとも1つの24心MPO光ファイバコンポーネントを用いる10ギガビットトランシーバを採用した場合、フルデュプレックスモードにおいて1‐Uスペースで毎秒少なくとも4321ギガビットをサポートすることができる。
【0045】
図16は、光ファイバ接続部を支持すると共に接続部密度及び帯域幅をサポートするよう光ファイバ機器トレー20内に設けることができる変形例としての光ファイバモジュール160を示している。図17は、図16の光ファイバモジュール160の右側正面斜視図である。この実施形態では、光ファイバモジュール160は、2つの組をなすモジュールレールガイド32にわたって嵌まるよう設計されている。チャネル162が光ファイバ機器トレー20内のモジュールレールガイド32を受け入れるよう光ファイバモジュール160の中心軸線164を通って設けられている。図1〜図13の光ファイバモジュール22のモジュールレール28A,28Bとほぼ同じモジュールレール165A,165Bが光ファイバモジュール160のチャネル162の内側に設けられており、これらモジュールレールは、光ファイバ機器トレー20に設けられているトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。図1〜図13の光ファイバモジュール22のモジュールレール28A,28Bとほぼ同じモジュールレール166A,166Bが光ファイバモジュール160の各側部168,170に設けられており、これらモジュールレールは、光ファイバ機器トレー20内のトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。モジュールレール166A,166Bは、光ファイバモジュール160の側部168,170に設けられているモジュールレールガイド32と係合するモジュールレールガイド32相互間に設けられたモジュールレールガイド32のトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。
【0046】
最高24個までの光ファイバコンポーネント23を光ファイバモジュール160の前側側部172内に設けることができる。この実施形態では、光ファイバコンポーネント23は、最高12個までのデュプレックスLC光ファイバアダプタで構成され、これらデュプレックスLC光ファイバアダプタは、光ファイバモジュール160の後側端部176内に設けられた1つの24心MPO光ファイバコネクタ174に接続されている。3つの光ファイバトレー20がシャーシ12の高さ内に設けられている場合、全部で6個の光ファイバモジュール160を所与の1‐Uスペース内に支持することができる。光ファイバモジュール160一個当たり最高24個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における24個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール160)。シャーシ12は、24個のシンプレックス又は12個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール160内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部を支持することができる。光ファイバモジュール160一個当たり最高20個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に120個の光ファイバ接続部又は60個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における20個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール160)。シャーシ12は又、20個のシンプレックス又は10個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール160内に47られることにより、1‐Uスペース内に最高120個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0047】
図18は、この実施形態における光ファイバモジュール160の形状因子を更に示すために光ファイバコンポーネント23が前側側部172内に装入されていない状態の図16及び図17の光ファイバモジュール160の正面図である。チャネル162の各側に設けられた前側開口部178A,178Bが光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう光ファイバモジュール160の本体180の前側側部172を貫通して設けられている。幅W1,W2及び高さH1,H2は、図13に示された光ファイバモジュール22の場合と同一である。この実施形態では、前側開口部178A,178Bの幅W1は、光ファイバモジュール160の本体180の前側側部172の幅W2の少なくとも85%であるように設計されている。幅W2に対する幅W1の割合が高ければ高いほど、幅W2を増大させないで光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう前側開口部178A,178Bに設けられる領域はそれだけ一層広くなる。
【0048】
前側開口部178A,178Bの各々の幅W1は、光ファイバモジュール160の本体180の前側側部172の幅W2の85%以上であるよう設計されている。例えば、幅W1は、幅W2の90%〜99%であるよう設計されるのが良い。一例を挙げると、幅W1は、90mm未満であるのが良い。別の例を挙げると、幅W1は、85mm未満又は80mm未満であるのが良い。例えば、幅W1と幅W2の比が97.6%の場合、幅W1は、83mmであり、幅W2は、85mmであるのが良い。この例では、前側開口部178A,178Bは、前側開口部178A,178Bの幅W1の7.0mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。さらに、前側開口部178A,178Bは、前側開口部178A,178Bの幅W1の6.9mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0049】
さらに図18に示されているように、前側開口部178A,178Bの高さH1は、光ファイバモジュール160の本体180の前側側部172の高さH2の少なくとも90%であるように設計されるのが良い。このようにすると、前側開口部178A,178Bは、光ファイバコンポーネント23を受け入れるのに十分な高さを有し、他方、3個の光ファイバモジュール160を1‐Uスペースの高さ内に納めることができる。一例を挙げると、高さH1は、12mm以下又は10mm以下であるのが良い。一例を挙げると、高さH1と高さH2の比が90.9%の場合、高さH1は、10mmであり、高さH2は、11mmであるのが良い。
【0050】
図19は、光ファイバ接続部を支持すると共に接続部密度及び帯域幅をサポートするよう光ファイバ機器トレー20内に設けることができる別の変形例としての光ファイバモジュール190を示している。図20は、図19の光ファイバモジュール190の右側正面斜視図である。この実施形態では、光ファイバモジュール190は、2つの組をなすモジュールレールガイド32にわたって嵌まるよう設計されている。長手方向レシーバ192が中心軸線194を通って設けられ、この長手方向レシーバ192は、光ファイバ機器トレー20内のモジュールレールガイド32をレシーバ192に設けられた開口部193を通って受け入れるよう構成されている。図1〜図13の光ファイバモジュール22のモジュールレール28A,28Bとほぼ同じモジュールレール195A,195Bが光ファイバモジュール190の各側部198,200に設けられており、これらモジュールレールは、光ファイバ機器トレー20に設けられているトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。
【0051】
最高24個までの光ファイバコンポーネント23を光ファイバモジュール190の前側側部202内に設けることができる。この実施形態では、光ファイバコンポーネント23は、最高12個までのデュプレックスLC光ファイバアダプタで構成され、これらデュプレックスLC光ファイバアダプタは、光ファイバモジュール190の後側端部206内に設けられた1つの24心MPO光ファイバコネクタ204に接続されている。3つの光ファイバトレー20がシャーシ12の高さ内に設けられている場合、全部で6個の光ファイバモジュール190を所与の1‐Uスペース内に支持することができる。光ファイバモジュール190一個当たり最高24個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における24個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール190)。シャーシ12は、24個のシンプレックス又は12個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール190内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部を支持することができる。光ファイバモジュール190一個当たり最高20個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に120個の光ファイバ接続部又は60個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における20個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール190)。シャーシ12は又、20個のシンプレックス又は10個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール190内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高120個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0052】
図21は、光ファイバモジュール190の形状因子を更に示すために光ファイバコンポーネント23が前側側部202内に装入されていない状態の図19及び図20の光ファイバモジュール190の正面図である。前側開口部208A,208Bが光ファイバコンポーネント23を受け入れるようレシーバ192の各側に且つ光ファイバモジュール190の本体210の前側側部202を貫通して設けられている。幅W1,W2及び高さH1,H2は、図13に示された光ファイバモジュール22の場合と同一である。この実施形態では、前側開口部208A,208Bの幅W1は、光ファイバモジュール190の本体210の前側側部202の幅W2の少なくとも85%であるように設計されている。幅W2に対する幅W1の割合が高ければ高いほど、幅W2を増大させないで光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう前側開口部208A,208Bに設けられる領域はそれだけ一層広くなる。
【0053】
前側開口部208A,208Bの各々の幅W1は、光ファイバモジュール190の本体210の前側側部202の幅W2の85%以上であるよう設計されている。例えば、幅W1は、幅W2の90%〜99%であるよう設計されるのが良い。一例を挙げると、幅W1は、90mm未満であるのが良い。別の例を挙げると、幅W1は、85mm未満又は80mm未満であるのが良い。例えば、幅W1と幅W2の比が97.6%の場合、幅W1は、83mmであり、幅W2は、85mmであるのが良い。この例では、前側開口部208A,208Bは、前側開口部208A,208Bの幅W1の7.0mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。さらに、前側開口部208A,208Bは、前側開口部208A,208Bの幅W1の6.9mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W1内に12個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0054】
さらに図21に示されているように、前側開口部208A,208Bの高さH1は、光ファイバモジュール190の本体210の前側側部202の高さH2の少なくとも90%であるように設計されるのが良い。このようにすると、前側開口部208A,208Bは、光ファイバコンポーネント23を受け入れ、しかも、3個の光ファイバモジュール190を1‐Uスペース高さ内に納めることができるのに十分な高さを有する。一例を挙げると、高さH1は、12mm以下又は10mm以下であるのが良い。一例を挙げると、高さH1と高さH2の比が90.9%の場合、高さH1は、10mmであり、高さH2は、11mmであるのが良い。
【0055】
図22は、1‐Uスペース内に、より多くの数の光ファイバ接続部を支持すると共に高い接続部密度及び帯域幅をサポートするよう光ファイバ機器トレー20′内に設けることができる別の変形例としての光ファイバモジュール220を示している。この実施形態の光ファイバ機器トレー20′は、上述した光ファイバ機器トレー20とほぼ同じであるが、光ファイバ機器トレー20′は、5つのモジュールレールガイド32ではなく、モジュールレールガイド32を3つしか備えていない。光ファイバ機器トレー20′は、1‐U幅スペースにわたり2つの光ファイバモジュール220しか支持しない。光ファイバモジュール220は、光ファイバ機器トレー20′内に配置されるべき光ファイバモジュール160,190のそれぞれのチャネル162又はレシーバ192を提供する必要がない。図23は、図22の光ファイバモジュール220の右側正面斜視図である。光ファイバモジュール220は、光ファイバ機器トレー20′内の1組のモジュールレールガイド32にわたって嵌まるよう設計されている。図1〜図13の光ファイバモジュール22のモジュールレール28A,28Bとほぼ同じモジュール225A,225Bは、光ファイバモジュール220の各側部228,230に設けられており、これらモジュールレールは、図22に示されているように光ファイバ機器トレー20′内のトレーチャネル30と嵌合するよう構成されている。
【0056】
最高24個までの光ファイバコンポーネント23を光ファイバモジュール220の前側側部232内に設けることができる。この実施形態では、光ファイバコンポーネント23は、最高12個までのデュプレックスLC光ファイバアダプタで構成され、これらデュプレックスLC光ファイバアダプタは、光ファイバモジュール220の後側端部236内に設けられた1つの24心MPO光ファイバコネクタ234に接続されている。3つの光ファイバトレー20がシャーシ12の高さ内に設けられている場合、全部で6個の光ファイバモジュール220を所与の1‐Uスペース内に支持することができる。光ファイバモジュール220一個当たり最高24個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部又は72個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における24個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール220)。シャーシ12は、24個のシンプレックス又は12個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール220内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高144個までの光ファイバ接続部を支持することができる。光ファイバモジュール220一個当たり最高20個までの光ファイバ接続部を支持することは、シャーシ12がシャーシ12内の1‐Uスペース内に120個の光ファイバ接続部又は60個のデュプレックスチャネルを支持することに等しい(即ち、1‐Uスペース内における20個の光ファイバ接続部×6個の光ファイバモジュール220)。シャーシ12は又、20個のシンプレックス又は10個のデュプレックス光ファイバアダプタが光ファイバモジュール220内に設けられることにより、1‐Uスペース内に最高120個までの光ファイバ接続部を支持することができる。
【0057】
図24は、この実施形態における光ファイバモジュール220の形状因子を更に示すために光ファイバコンポーネント23が前側側部232内に装入されていない状態の図22及び図23の光ファイバモジュール220の正面図である。前側開口部238が光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう光ファイバモジュール220の本体240の前側側部232を貫通して設けられている。前側開口部238の幅W4は、図13に示されている光ファイバモジュール22の前側開口部98の幅W1の2倍である。前側側部232の幅W5は、約188mmであり、これは、図13に示されている光ファイバモジュール22の前側側部96の幅W3の約2倍よりも僅かに大きい。高さH1,H2は、図13に示されている光ファイバモジュール22の場合と同一である。この実施形態では、前側開口部238の幅W4は、光ファイバモジュール220の本体240の前側側部232の幅W5の少なくとも85%であるように設計されている。幅W5に対する幅W4の割合が高ければ高いほど、幅W4を増大させないで光ファイバコンポーネント23を受け入れるよう前側開口部238に設けられる領域はそれだけ一層広くなる。
【0058】
前側開口部238の各々の幅W4は、光ファイバモジュール220の本体240の前側側部232の幅W5の85%以上であるよう設計されている。例えば、幅W4は、幅W5の90%〜99%であるよう設計されるのが良い。一例を挙げると、幅W4は、180mm未満であるのが良い。別の例を挙げると、幅W4は、170mm未満又は160mm未満であるのが良い。例えば、幅W4と幅W5の比が166 2171=97%の場合、幅W4は、166mmであり、幅W5は、171mmであるのが良い。この例では、前側開口部238は、前側開口部238の幅W4の7.0mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W4内に24個の光ファイバ接続部を支持することができる。さらに、前側開口部238は、前側開口部238の幅W4の6.9mm当たり少なくとも1個の光ファイバ接続部という光ファイバ接続部密度をサポートするよう幅W4内に24個の光ファイバ接続部を支持することができる。
【0059】
さらに図24に示されているように、前側開口部238の高さH1は、光ファイバモジュール220の本体240の前側側部232の高さH2の少なくとも90%であるように設計されるのが良い。このようにすると、前側開口部238は、光ファイバコンポーネント23を受け入れるのに十分な高さを有し、他方、3個の光ファイバモジュール220を1‐Uスペースの高さ内に納めることができる。一例を挙げると、高さH1は、12mm以下又は10mm以下であるのが良い。一例を挙げると、高さH1と高さH2の比が90.9%の場合、高さH1は、10mmであり、高さH2は、11mmであるのが良い。
【0060】
図25は、上述すると共に光ファイバモジュールを支持するよう示された光ファイバ機器トレーを有するのが良い別の実施形態としての光ファイバ機器260を示している。光ファイバ機器260は、この実施形態では、各々が1つ又は2つ以上の光ファイバモジュールを支持している光ファイバ機器トレーを保持するよう構成された4‐Uサイズのシャーシ262を有する。支持されている状態の光ファイバ機器トレーは、上述の光ファイバ機器トレー20,20′のどちらであっても良く、ここではこれについて再び説明しない。支持状態の光ファイバモジュールは、上述の光ファイバモジュール22,22′,22″,160,190,220のいずれであっても良く、これについてはここでは再び説明しない。この例では、シャーシ262は、各々が光ファイバモジュール22を支持することができる12個の光ファイバ機器トレー20を支持した状態で示されている。
【0061】
上述のトレーガイド58は、シャーシ262内に光ファイバ機器トレー20のトレーレール56を支持すると共に各光ファイバ機器トレー20を別個独立にシャーシ262から伸長させたりこの中に引っ込めたりすることができるようにするようシャーシ262内で用いられている。前側ドア264がシャーシ262に取り付けられており、この前側ドアは、シャーシ262内に納められた光ファイバ機器トレー20を固定するようシャーシ262周りで閉じるよう構成されている。また、カバー266が光ファイバ機器トレー20を固定するようシャーシ262に取り付けられている。しかしながら、シャーシ262内には、最高12個までの光ファイバ機器トレー20を設けることができる。しかしながら、光ファイバ接続部密度及び接続帯域幅は、1‐Uスペース当たり依然として同一である。光ファイバ接続部密度及び接続帯域幅能力については上述してあり、これらは、図25のシャーシ4262に同様に適用でき、これらについてはここでは再び説明しない。
【0062】
以上要約すると、以下の表は、上述の光ファイバモジュール、光ファイバ機器トレー及びシャーシの種々の実施形態を採用した1‐U及び4‐Uスペース内で提供可能な光ファイバ接続部密度及び帯域幅の幾つかをまとめて記載している。例えば、1つの送信/受信ペアについて二重化された2本の光ファイバは、ハーフデュプレックスモードにおいて毎秒10ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて毎秒20ギガビットのデータ率に対応することができる。別の例を挙げると、4つの送信/受信ペアについて二重化された12心MPO光ファイバコネクタ内の8本の光ファイバは、ハーフデュプレックスモードにおいて毎秒40ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて毎秒80ギガビットのデータ率に対応することができる。別の例を挙げると、10個の送信/受信ペアについて24心MPO光ファイバコネクタ内の20本の光ファイバは、ハーフデュプレックスモードにおいて毎秒100ギガビット又はフルデュプレックスモードにおいて毎秒200ギガビットのデータ率に対応することができる。この表は、例示であり、本明細書において開示した実施形態は、以下に提供される光ファイバ接続部密度及び帯域幅には限定されないことに留意されたい。
【0063】
【表1】
【0064】
(表続き)
【0065】
上述の光ファイバ機器は、データセンタ内に配置されるのが良い。データセンタは、データの受け取り、格納、検索及び伝送を容易にするアーキテクチャ内に配置されるのが良い。このような一アーキテクチャは、一形式のデータ格納施設、例えばストレージエリアネットワーク(SAN)から成るのが良い。図26は、一形式のデータセンタアーキテクチャ310の実施形態を示している。データセンタアーキテクチャ310は、サーバ312、スイッチ314及びデータ格納施設316を有する。サーバ312、スイッチ314及びデータ格納施設316の各々は、一機能ブロックとして示されているが、理解されるべきこととして、これらは、任意の数のこのようなコンポーネント、関連ハードウェア及びソフトウェアを含むことができ、このようなコンポーネントとしては、例を挙げると、プロキシサーバ、ロードバランサ、ルータ等が挙げられるが、これらには限定されない。サーバ312、スイッチ314及びデータ格納施設316は、光ファイバ接続インフラストラクチャ318を介して互いに接続されている。図26では、サーバ312、スイッチ314及びデータ格納施設316から光ファイバ接続インフラストラクチャ318への通信は、双方向である。データは、光ファイバ接続インフラストラクチャ318を介してサーバ312、スイッチ314及びデータ格納施設316により且つこれらの間で伝送されたり受け取られたりする。
【0066】
光ファイバ接続インフラストラクチャ318は、サーバ312、スイッチ314及びデータ格納施設316の各々との光接続性を確立する専用ポートを有するのが良い。したがって、サーバ312は、1つ又は2つ以上のサーバポート320を介して光ファイバ接続インフラストラクチャ318と光結合されることになる。スイッチ312は、1つ又は2つ以上のスイッチポート322を介して光ファイバ接続インフラストラクチャ318と光結合されることになる。そして、データ格納施設316は、1つ又は2つ以上の格納ポート324を介して光ファイバ接続インフラストラクチャ318と光結合されることになる。このように、双方向通信チャネル326がサーバポート320を介してサーバ312と光ファイバ接続インフラストラクチャ318との間、スイッチポート322を介してスイッチ314と光ファイバ接続インフラストラクチャ318との間及び格納ポート324を介してデータ格納施設316と光ファイバ接続インフラストラクチャ318との間に確立可能である。更に、双方向通信チャネル328は、光ファイバ接続インフラストラクチャ318内においてサーバポート320とスイッチポート322と格納ポート324との間で確立可能である。双方向通信チャネル326は、1本又は2本以上の幹線ケーブルの形態をした1本又は2本以上の光ファイバケーブルを利用することができる。双方向通信チャネル328は、1本又は2本以上のジャンパケーブルの形態をした1本又は2本以上の光ファイバケーブルを利用することができる。
【0067】
光ファイバ接続インフラストラクチャ318は、データセンタのデータ容量330に基づいてデータセンタ内においてデータの伝送及び受け取りをサポートするよう構成されているのが良い。これは、図26にデータ格納施設316のハッチングが施された部分により表されている。データ容量330は、データのテラバイトで表わされるのが良い。光ファイバ接続インフラストラクチャ318は、データセンタのデータ容量330の少なくともデータのテラバイトの大きさを取り扱うよう構成されている。後で詳細に説明するように、光ファイバ接続インフラストラクチャ318は、1つ又は2つ以上の光ファイバ機器ラック332を有する。光ファイバ機器ラック332は、サーバポート320、スイッチポート322及び格納ポート324を有する光ファイバ機器を保持するよう構成されている。光ファイバ機器ラック332が取り扱うことができるデータの量は、光ファイバ機器ラック332に設けられているサーバポート320、スイッチポート322及び格納ポート324に接続可能な光ファイバの本数で決まる場合がある。更に、各光ファイバ機器ラック332は、データセンタ中の或る広さのフロアスペースを占有する。したがって、光ファイバ機器ラック332が取り扱うことができるデータ容量330が大きければ大きいほど、データセンタに必要な光ファイバ機器ラック332の数がそれだけ一層少なくなると共に用いられるデータセンタのフロアスペースがそれだけ一層減少する。
【0068】
図27は、光ファイバ機器ラック332の例示の実施形態を示している。光ファイバ機器ラック332は、多数の“U”スペース光ファイバ機器ユニットを有するのが良い。1‐Uスペース光ファイバ機器ユニット334は、幅が約19インチ(48.26cm)、高さが約1.75インチ(4.45cm)の寸法を有する。別の1Uスペースは、幅が23インチ(58.42cm)であり高さが1.75インチである場合がある。図27では、光ファイバ機器ラック332は、垂直の配置状態で又は換言すると“Y”寸法方向に積み重ねられた42個のUスペース光ファイバ機器ユニット334を有する。光ファイバ機器は、光ファイバ機器ラック332上に配置されると共に/或いは1つ又は2つ以上の“U”スペース光ファイバ機器ユニット内で光ファイバ機器ラック332によって保持されるのが良い。図27の実施形態では、3つの1Uスペースサイズの光ファイバ機器シャーシ336及び3つの4Uスペースサイズの光ファイバ機器シャーシ334が光ファイバ機器ラック332内に位置した状態で示されている。幹線光ファイバケーブル340及びジャンパ光ファイバケーブル342が1Uスペースサイズ光ファイバ機器シャーシ336及び4Uスペースサイズ光ファイバ機器シャーシ334から光ファイバ機器ラック332の側部を上方に引き回されてオーバーヘッドケーブルトレー344まで延びた状態で示されている。幹線光ファイバケーブル340及びジャンパ光ファイバケーブル342は、適宜、他のコンポーネント及び機器まで引き回される。
【0069】
上述したように、光ファイバ機器ラック332が取り扱うことができるデータの量は、光ファイバ機器ラック332に設けられているサーバポート320、スイッチポート322及び格納ポート324に接続可能な光ファイバの本数で決まる場合がある。図27に示されている実施形態では、光ファイバ機器ラック332は、少なくとも約5760本の光ファイバを接続するよう構成されている。光ファイバ機器ラック332は、少なくとも7300テラバイトのデータを管理する容量を備えたシステムを有するデータセンタアーキテクチャに基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている。更に、光ファイバ機器ラック332は、少なくとも7300テラバイトのデータから少なくとも14400テラバイトのデータを管理する容量を備えたシステムを有するデータセンタアーキテクチャに基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている。さらに、光ファイバ機器ラック332は、少なくとも14,400テラバイトのデータを管理する容量を備えたシステムを有するデータセンタアーキテクチャに基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されている。
【0070】
図27に示されている実施形態では、光ファイバ機器ラック332は、フロア設置型である。したがって、光ファイバ機器ラック332は、或る広さのフロアスペースを占有することになる。光ファイバ機器ラック332の実際のベース346が或る程度のフロアスペースを占める場合があるが、実際に占有されるフロアスペースは、ベース346を越えて延びる場合のある光ファイバ機器の任意の部分に基づいて広い場合がある。換言すると、光ファイバ機器ラック332のフットプリントは、ベース346のフットプリントよりも大きい場合がある。図27では、光ファイバ機器ラック332のフットプリントは、“X”及び“Z”寸法方向で定められる場合がある。図27に示されている実施形態では、“X”寸法は、光ファイバ機器ラック332の幅であり、約20.18インチ(51.26cm)である場合がある。“Z”寸法は、光ファイバ機器ラック332の深さであり、約22.86インチ(58.06cm)である場合がある。フットプリントに関するフロアスペースの量は、次のように計算できる。
【0071】
〔数1〕
20.18インチ×22.86インチ=461.31平方インチ又は461.31/144=3.20平方フィート(0.298平方メートル)
【0072】
更に、“Z”寸法は、例えば4Uスペースサイズ光ファイバ機器シャーシ334の深さに起因して約26.86インチまで増大する場合がある。このような場合、フロアスペースの計算は、次の通りである。
【0073】
〔数2〕
20.18インチ×26.86インチ=542.03平方インチ又は542.03/144=3.76平方フィート(0.350平方メートル)
【0074】
したがって、各光ファイバ機器ラック332は、データセンタ中の約3.02平方フィート〜3.76平方フィートを占有する場合がある。光ファイバ機器ラック332の形式に基づいて他のフットプリントサイズが採用可能である。
【0075】
次に図28を参照すると、データセンタ410内におけるコンポーネント及び光ファイバ接続インフラストラクチャ318の構成の例示の実施形態が示されている。データセンタ410は、1つの主分配エリア(main distribution area:MDA)光ファイバ機器ラック412を有する。図28では、MDA光ファイバ機器ラック412は、スイッチポート414、サーバポート416及び格納ポート418として使用可能な3つの4Uスペースサイズ光ファイバ機器シャーシを備えた状態で示されている。スイッチポート412、サーバポート416及び格納ポート418は、モジュール420内に位置決めされるのが良い。ジャンパ光ファイバケーブル422は、スイッチポート414とサーバポート416と格納ポート418との間で引き回されている。幹線光ファイバケーブル424は、MDA光ファイバ機器ラック412とスイッチ光ファイバ機器ラック426との間及びサーバ光ファイバ機器ラック428とデータ格納施設430との間で引き回されている。スイッチ光ファイバ機器ラック426、サーバ光ファイバ機器ラック428及びデータ格納施設430は、データセンタ410の機器分配エリア(equipment distribution area :EDA)内に配置されるのが良い。
【0076】
スイッチ光ファイバ機器ラック426は、スイッチ432及びスイッチポート414を保持している。スイッチ光ファイバ機器ラック426まで引き回された幹線光ファイバケーブル424は、スイッチ光ファイバ機器ラック426内に配置されたスイッチポート414に光結合されている。ジャンパ光ファイバケーブル422は、スイッチ432をスイッチ光ファイバ機器ラック426に設けられたスイッチポート414に光結合し、それにより幹線光ファイバケーブル424及びスイッチ光ファイバ機器ラック426に設けられているスイッチポート414に光結合している。サーバ光ファイバ機器ラック428は、サーバ434及びサーバポート416を保持している。サーバ光ファイバ機器ラック428まで引き回された幹線光ファイバケーブル424は、サーバ光ファイバ機器ラック428内に配置されたサーバポート416に光結合されている。ジャンパ光ファイバケーブル422は、スイッチ434をサーバ光ファイバ機器ラック428に設けられたサーバポート416に光結合し、それにより幹線光ファイバケーブル424及びスイッチ光ファイバ機器ラック426に設けられているスイッチポート414に光結合している。データ格納施設430まで引き回された幹線光ファイバケーブル424は、データ格納施設430をスイッチ光ファイバ機器ラック426に設けられている格納ポート418に光結合している。
【0077】
本明細書において用いられる「光ファイバケーブル」及び/又は「光ファイバ」という用語は、全ての形式のシングルモード及びマルチモード導波路を含み、このような導波路としては、アップコード付き、色分け、バッファ型、リボン型のものであるのが良く且つ/或いはケーブル内の他の組織化又は保護構造体、例えば1本又は2本以上の管、抗張力体、ジャケット等を有する1本又は2本以上の光ファイバが挙げられる。同様に、適当な光ファイバの他の形式としては、曲げ不敏感性光ファイバ又は光信号を伝送するための媒体の任意他の手段が挙げられる。曲げ不敏感性光ファイバの一例は、コーニング・インコーポレイテッド(Corning Incorporated)から市販されているClearCurve(登録商標)マルチモードファイバである。
【0078】
したがって、実施形態は、開示した特定の実施形態には限定されず、改造例及び他の実施形態は、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲に含まれるものであることは理解されるべきである。実施形態は、これらが特許請求の範囲に記載された本発明の範囲及びその均等範囲に属する限り、本発明の改造例及び変形例を包含するものである。特定の用語を本明細書において採用したが、特定の用語は、本発明を限定する目的ではなく、一般的且つ説明的な意味でのみ用いられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバ装置であって、
光ファイバによるデータの伝送を可能にする光接続性を提供するよう構成された光ファイバ機器を有し、
前記光ファイバ機器は、42個のU棚スペース毎に少なくとも7300テラバイトのデータ及び14400テラバイトのデータの一方の伝送をサポートする、光ファイバ装置。
【請求項2】
前記データ伝送は、少なくとも2つのコンポーネント相互間であり、前記少なくとも7300テラバイトのデータ及び前記14400テラバイトのデータの一方は、前記少なくとも2つのコンポーネントのデータ管理容量である、請求項1記載の光ファイバ装置。
【請求項3】
前記光ファイバ機器は、機器ラック内の1つのU棚スペースの少なくとも一部分内に設けられている、請求項1記載の光ファイバ装置。
【請求項4】
光ファイバ装置であって、
コンポーネントの少なくとも2つ又は3つ以上の間における光ファイバによるデータの伝送を可能にする光接続性を提供する光ファイバ機器を保持するよう構成されたラックを有し、
前記光ファイバ機器ラックは、データセンタのデータ容量に基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されており、前記データ容量は、少なくとも7300テラバイトのデータ及び少なくとも14400テラバイトのデータの一方である、光ファイバ装置。
【請求項5】
1U棚スペースは、高さが約1.75インチ(4.45cm)に等しい、請求項1又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項6】
1U棚スペースは、幅が約19インチ(48.26cm)に等しい、請求項1又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項7】
1U棚スペースは、幅が約23インチ(58.42cm)に等しい、請求項1又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項8】
前記機器ラックは、データセンタの主分配エリア内に配置されている、請求項3又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項9】
前記機器ラックは、フロアスペースの約3.20〜約3.76平方フィート(0.298〜0.350平方メートル)を占有するよう構成されている、請求項3又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項10】
前記少なくとも2つのコンポーネントの一方は、データ格納施設から成る、請求項2又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項11】
前記データ格納施設は、データセンタの機器分配エリア内に配置されている、請求項10記載の光ファイバ装置。
【請求項12】
前記少なくとも2つのコンポーネントの一方は、サーバから成る、請求項2又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項13】
前記サーバは、データセンタの機器分配エリア内に配置されている、請求項12記載の光ファイバ装置。
【請求項14】
前記少なくとも2つのコンポーネントの一方は、スイッチから成る、請求項2又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項15】
前記スイッチは、データセンタの機器分配エリア内に配置されている、請求項14記載の光ファイバ装置。
【請求項16】
前記光ファイバ機器ラックは、少なくとも42個のU棚スペースで構成されている、請求項3又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項17】
データセンタアーキテクチャであって、
データ格納容量を備えたデータ格納施設を有し、
サーバ及びスイッチの一方又は両方を含む機器分配エリアを有し、前記サーバ及び前記スイッチの前記一方又は両方は、前記データ格納施設のデータを処理し、
前記データ格納施設の前記データ格納容量に基づいて、前記データ格納施設、前記サーバ及び前記スイッチの少なくも2つ相互間におけるデータの伝送をサポートするよう構成された光ファイバ機器を含む主分配エリアを有する、データセンタアーキテクチャ。
【請求項18】
前記データ格納容量は、7300テラバイトのデータ及び14400テラバイトのデータの一方である、請求項39記載のデータセンタアーキテクチャ。
【請求項19】
双方向通信チャネルを更に有し、前記双方向通信チャネルは、前記光ファイバ機器と前記データ格納施設、前記サーバ及び前記スイッチの1つ又は2つ以上との間に延びている、請求項17記載のデータセンタアーキテクチャ。
【請求項20】
前記光ファイバ機器は、光ファイバ接続インフラストラクチャを形成する格納ポート、サーバポート及びスイッチポートの1つ又は2つ以上から成る、請求項17記載のデータセンタアーキテクチャ。
【請求項1】
光ファイバ装置であって、
光ファイバによるデータの伝送を可能にする光接続性を提供するよう構成された光ファイバ機器を有し、
前記光ファイバ機器は、42個のU棚スペース毎に少なくとも7300テラバイトのデータ及び14400テラバイトのデータの一方の伝送をサポートする、光ファイバ装置。
【請求項2】
前記データ伝送は、少なくとも2つのコンポーネント相互間であり、前記少なくとも7300テラバイトのデータ及び前記14400テラバイトのデータの一方は、前記少なくとも2つのコンポーネントのデータ管理容量である、請求項1記載の光ファイバ装置。
【請求項3】
前記光ファイバ機器は、機器ラック内の1つのU棚スペースの少なくとも一部分内に設けられている、請求項1記載の光ファイバ装置。
【請求項4】
光ファイバ装置であって、
コンポーネントの少なくとも2つ又は3つ以上の間における光ファイバによるデータの伝送を可能にする光接続性を提供する光ファイバ機器を保持するよう構成されたラックを有し、
前記光ファイバ機器ラックは、データセンタのデータ容量に基づいてデータの伝送をサポートするよう構成されており、前記データ容量は、少なくとも7300テラバイトのデータ及び少なくとも14400テラバイトのデータの一方である、光ファイバ装置。
【請求項5】
1U棚スペースは、高さが約1.75インチ(4.45cm)に等しい、請求項1又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項6】
1U棚スペースは、幅が約19インチ(48.26cm)に等しい、請求項1又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項7】
1U棚スペースは、幅が約23インチ(58.42cm)に等しい、請求項1又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項8】
前記機器ラックは、データセンタの主分配エリア内に配置されている、請求項3又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項9】
前記機器ラックは、フロアスペースの約3.20〜約3.76平方フィート(0.298〜0.350平方メートル)を占有するよう構成されている、請求項3又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項10】
前記少なくとも2つのコンポーネントの一方は、データ格納施設から成る、請求項2又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項11】
前記データ格納施設は、データセンタの機器分配エリア内に配置されている、請求項10記載の光ファイバ装置。
【請求項12】
前記少なくとも2つのコンポーネントの一方は、サーバから成る、請求項2又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項13】
前記サーバは、データセンタの機器分配エリア内に配置されている、請求項12記載の光ファイバ装置。
【請求項14】
前記少なくとも2つのコンポーネントの一方は、スイッチから成る、請求項2又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項15】
前記スイッチは、データセンタの機器分配エリア内に配置されている、請求項14記載の光ファイバ装置。
【請求項16】
前記光ファイバ機器ラックは、少なくとも42個のU棚スペースで構成されている、請求項3又は4記載の光ファイバ装置。
【請求項17】
データセンタアーキテクチャであって、
データ格納容量を備えたデータ格納施設を有し、
サーバ及びスイッチの一方又は両方を含む機器分配エリアを有し、前記サーバ及び前記スイッチの前記一方又は両方は、前記データ格納施設のデータを処理し、
前記データ格納施設の前記データ格納容量に基づいて、前記データ格納施設、前記サーバ及び前記スイッチの少なくも2つ相互間におけるデータの伝送をサポートするよう構成された光ファイバ機器を含む主分配エリアを有する、データセンタアーキテクチャ。
【請求項18】
前記データ格納容量は、7300テラバイトのデータ及び14400テラバイトのデータの一方である、請求項39記載のデータセンタアーキテクチャ。
【請求項19】
双方向通信チャネルを更に有し、前記双方向通信チャネルは、前記光ファイバ機器と前記データ格納施設、前記サーバ及び前記スイッチの1つ又は2つ以上との間に延びている、請求項17記載のデータセンタアーキテクチャ。
【請求項20】
前記光ファイバ機器は、光ファイバ接続インフラストラクチャを形成する格納ポート、サーバポート及びスイッチポートの1つ又は2つ以上から成る、請求項17記載のデータセンタアーキテクチャ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公表番号】特表2012−530939(P2012−530939A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516298(P2012−516298)
【出願日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/038986
【国際公開番号】WO2010/148195
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(509300522)コーニング ケーブル システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー (23)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/038986
【国際公開番号】WO2010/148195
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(509300522)コーニング ケーブル システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー (23)
【Fターム(参考)】
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