天然の連結部を含有する融合タンパク質
少なくとも1つの天然の連結部を含む組換え融合タンパク質の調製方法を記載する。少なくとも1つの天然の連結部を含有する融合タンパク質は、従来の融合タンパク質と比較して、低減された免疫原性可能性、改良された安定性、低減された凝集傾向、改良された発現、および/または改良された生成収率を有する。少なくとも1つの天然の連結部を含む新規な融合タンパク質、該融合タンパク質を含む組成物、および該タンパク質の使用方法をも開示する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッドドメインを含む組換え融合タンパク質であって、該ハイブリッドドメインが、第1のポリペプチドに由来する第1の部分と第2のポリペプチドに由来する第2の部分とを含み、該第1のポリペプチドが、式(X1−Y−X2)を有するドメインを含み、かつ該第2のポリペプチドが、式(Z1−Y−Z2)を有するドメインを含み、
〔式中、
Yは、保存アミノ酸モチーフであり、
X1およびZ1は、それぞれ、該第1のポリペプチド中および該第2のポリペプチド中のYのアミノ末端に隣接して位置するアミノ酸モチーフであり、
X2およびZ2は、それぞれ、該第1のポリペプチド中および該第2のポリペプチド中のYのカルボキシ末端に隣接して位置するアミノ酸モチーフであり、
付帯条件として、X1およびZ1のアミノ酸配列が同一である場合、X2およびZ2のアミノ酸配列は同一ではなく、X2およびZ2のアミノ酸配列が同一である場合、X1およびZ1のアミノ酸配列は同一ではない〕
該ハイブリッドドメインが、式
(X1−Y−Z2)
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項2】
前記組換え融合タンパク質が、式
D−(X1−Y−Z2)−E
〔式中、
Dは、不在であるかまたは前記第1のポリペプチド中の(X1−Y−X2)のアミノ末端に隣接するアミノ酸配列であり、そして
Eは、不在であるかまたは前記第2のポリペプチド中の(Z1−Y−Z2)のカルボキシ末端に隣接するアミノ酸配列である〕
を有する構造を含むように、前記ハイブリッドドメインが、アミノ末端アミノ酸配列Dに結合されており、かつ/またはカルボキシ末端アミノ酸配列Eに結合されている、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項3】
Dが存在する、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項4】
Eが存在する、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項5】
DおよびEが存在する、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項6】
(X1−Y−Z2)がハイブリッド免疫グロブリン可変ドメインである、請求項1または請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項7】
前記ハイブリッド免疫グロブリン可変ドメインがハイブリッド抗体可変ドメインである、請求項6に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項8】
Yがフレームワーク領域(FR)4中に存在する、請求項7に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項9】
YがGlyXaaGlyThrまたはGlyXaaGlyThrXaa(Val/Leu)である、請求項8に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項10】
X1が、FR1、相補性決定領域(CDR)1、FR2、CDR2、FR3、およびCDR3を含む抗体可変ドメインの一部分である、請求項8に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項11】
YがFR3中に存在する、請求項7に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項12】
YがGluAspThrAla、ValTyrTyrCysまたはGluAspThrAlaValTyrTyrCysである、請求項11に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項13】
X1が、FR1、CDR1、FR2、およびCDR2を含む抗体可変ドメインの一部分である、請求項11に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項14】
(X1−Y−Z2)がハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインである、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項15】
前記ハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインがハイブリッド抗体定常ドメインである、請求項14に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項16】
Yが、(Ser/Ala/Gly)Pro(Lys/Asp/Ser)Val、(Ser/Ala/Gly)Pro(Lys/Asp/Ser)ValPhe、LysValAspLys(Ser/Arg/Thr)、またはValThrValである、請求項15に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項17】
Yが、SerProLysVal、SerProAspVal、SerProSerVal、AlaProLysVal、AlaProAspVal、AlaProSerVal、GlyProLysVal、GlyProAspVal、GlyProSerVal、SerProLysValPhe、SerProAspValPhe、SerProSerValPhe、AlaProLysValPhe、AlaProAspValPhe、AlaProSerValPhe、GlyProLysValPhe、GlyProAspValPhe、GlyProSerValPhe、LysValAspLysSer、LysValAspLysArg、LysValAspLysThr、またはValThrValよりなる群から選択される、請求項16に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項18】
Dが不在であり、(X1−Y−Z2)がハイブリッド免疫グロブリン可変ドメインであり、かつEが免疫グロブリン定常ドメインである、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項19】
(X1−Y−Z2)のアミノ末端に存在する第2の免疫グロブリン可変ドメインをさらに含む、請求項18に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項20】
Dが免疫グロブリン可変ドメインであり、かつ(X1−Y−Z2)がハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインである、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項21】
(X1−Y−Z2)がハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインであり、かつEが免疫グロブリン定常ドメインである、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項22】
Dが不在であり、かつ前記融合タンパク質が、(X1−Y−Z2)のアミノ末端に存在するさらなるドメインを含む、請求項21に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項23】
Dが免疫グロブリン定常ドメインであり、かつ(X1−Y−Z2)がハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインである、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項24】
前記第1のポリペプチドおよび前記第2のポリペプチドが両方ともに同一のタンパク質スーパーファミリーのメンバーである、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項25】
前記タンパク質スーパーファミリーが、免疫グロブリンスーパーファミリー、TNFスーパーファミリー、およびTNFレセプタースーパーファミリーよりなる群から選択される、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項26】
前記第1のポリペプチドおよび前記第2のポリペプチドが両方ともヒトポリペプチドである、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項27】
X1、X2、Z1、およびZ2が、それぞれ独立して、約1〜約200アミノ酸よりなる、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項28】
前記ハイブリッドドメインが免疫グロブリン可変ドメインとほぼ等しいサイズである、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項29】
前記ハイブリッドドメインが免疫グロブリン定常ドメインとほぼ等しいサイズである、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項30】
前記ハイブリッドドメインが約8kDa〜約20kDaである、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする、単離された組換え核酸分子。
【請求項32】
請求項1〜30のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする組換え核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項33】
組換え核酸の発現に好適な条件下で請求項32に記載の宿主細胞を維持することにより該組換え核酸を発現させて組換え融合タンパク質を産生することを含む、組換え融合タンパク質の産生方法。
【請求項34】
前記組換え融合タンパク質を単離することをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
免疫グロブリン定常ドメインに融合されているハイブリッド免疫グロブリン可変ドメインを含む組換え融合タンパク質であって、該ハイブリッド免疫グロブリン可変ドメインが、第1の免疫グロブリン由来の第1の免疫グロブリンFRに由来する部分と第2の免疫グロブリン由来の第2の免疫グロブリンFRに由来する部分とを含むハイブリッドフレームワーク領域(FR)を含み、該第1の免疫グロブリンFRおよび該第2の免疫グロブリンFRが、それぞれ、保存アミノ酸モチーフYを含み、かつ該ハイブリッド免疫グロブリンFRが、式
(F1−Y−F2)
〔式中、
Yは、該保存アミノ酸モチーフであり、
F1は、該第1の免疫グロブリンFR中のYのアミノ末端に隣接して位置するアミノ酸モチーフであり、そして
F2は、該第2の免疫グロブリンFR中のYのカルボキシ末端に隣接して位置するアミノ酸モチーフである〕
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項36】
Yが、前記第1の免疫グロブリンおよび前記第2の免疫グロブリンのフレームワーク領域(FR)1、FR2、またはFR3中に位置する、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項37】
Yが、前記第1の免疫グロブリンおよび前記第2の免疫グロブリンのFR4中に位置する、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項38】
前記ハイブリッドFRがハイブリッドFR4であり、かつF2が、前記免疫グロブリン定常ドメインを含む天然に存在するタンパク質中の前記免疫グロブリン定常ドメインのアミノ末端に隣接する、請求項35のに記載の組換え融合タンパク質。
【請求項39】
前記免疫グロブリン定常ドメインがT細胞レセプター定常ドメインであり、かつ前記第2の免疫グロブリンFRがT細胞レセプター可変ドメイン由来のFR4である、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項40】
F2が、天然に存在する免疫グロブリン中の前記免疫グロブリン定常ドメインのアミノ末端に存在する、請求項39に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項41】
前記免疫グロブリン定常ドメインが抗体軽鎖定常ドメインであり、かつ前記第2の免疫グロブリンFRが抗体軽鎖可変ドメイン由来のFR4である、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項42】
F2が、天然に存在する抗体軽鎖中の前記抗体軽鎖定常ドメインのアミノ末端に存在する、請求項41に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項43】
前記抗体定常ドメインがCκまたはCλであり、かつ前記第2の抗体FR4がそれぞれVκFR4またはVλFR4である、請求項41に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項44】
前記第1の抗体可変ドメインが抗体重鎖可変ドメインである、請求項43に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項45】
前記免疫グロブリン定常ドメインが抗体重鎖定常ドメインであり、かつ前記第2の免疫グロブリンFRが抗体重鎖可変ドメイン由来のFR4である、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項46】
前記第1の免疫グロブリンが非ヒト免疫グロブリンである、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項47】
前記非ヒト免疫グロブリンが、マウス、ラット、サメ、サカナ、オポッサム、ヒツジ、ブタ、ラクダ科動物、ウサギ、または非ヒト霊長動物に由来する免疫グロブリンである、請求項46に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項48】
前記非ヒト免疫グロブリンがラクダ科動物またはナースシャークの重鎖抗体である、請求項47に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項49】
前記第2の免疫グロブリンがヒト免疫グロブリンである、請求項46に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項50】
前記免疫グロブリン定常ドメインがヒト免疫グロブリン定常ドメインである、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項51】
前記ハイブリッド免疫グロブリン可変ドメインがハイブリッド抗体可変ドメインである、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項52】
YがGlyXaaGlyThrである、請求項51に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項53】
F1がPheであり、かつF2が(Leu/Met/Thr)ValTheValSerSerである、請求項52に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項54】
F2が、LeuValTheValSerSer、MetValTheValSerSer、およびThrValTheValSerSerよりなる群から選択される、請求項53に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項55】
前記免疫グロブリン定常ドメインがヒト抗体定常ドメインである、請求項53に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項56】
前記ヒト抗体定常ドメインがIgG CH1ドメインである、請求項55に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項57】
前記ハイブリッド抗体可変ドメインがハイブリッド重鎖可変ドメインであり、F1がTrpであり、かつF2が(Lys/Arg)(Val/Leu)(Glu/Asp)IleLysまたは(Lys/Gln/Glu)(Val/Leu)(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuである、請求項52に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項58】
F2が、LysValGluIleLys、LysValAspIleLys、LysLeuGluIleLys、LysLeuAspIleLys、ArgValGluIleLys、ArgValAspIleLys、ArgLeuGluIleLys、ArgLeuAspIleLys、LysValThrValLeu、LysValThrIleLeu、LysValIleValLeu、LysValIleIleLeu、LysLeuThrValLeu、LysLeuThrIleLeu、LysLeuIleValLeu、LysLeuIleIleLeu、GlnValThrValLeu、GlnValThrIleLeu、GlnValIleValLeu、GlnValIleIleLeu、GlnLeuThrValLeu、GlnLeuThrIleLeu、GlnLeuIleValLeu、GlnLeuIleIleLeu、GluValThrValLeu、GluValThrIleLeu、GluValIleValLeu、GluValIleIleLeu、GluLeuThrValLeu、GluLeuThrIleLeu、GluLeuIleValLeu、およびGluLeuIleIleLeuよりなる群から選択される、請求項57に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項59】
前記抗体定常ドメインがヒト抗体軽鎖定常ドメインである、請求項57に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項60】
YがGlyXaaGlyThrXaa(Val/Leu)である、請求項51に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項61】
F1がPheであり、かつF2がThrValSerSerである、請求項60に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項62】
前記抗体定常ドメインがヒト抗体定常ドメインである、請求項61に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項63】
前記ヒト抗体定常ドメインがIgG CH1ドメインまたはIgG CH2ドメインである、請求項62に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項64】
前記IgGがIgG1またはIgG4である、請求項63に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項65】
F1がTrpであり、かつF2が(Glu/Asp)IleLysまたは(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuである、請求項60に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項66】
F2が、GluIleLys、AspIleLys、ThrValLeu、ThrIleLeu、IleValLeu、およびIleIleLeuよりなる群から選択される、請求項65に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項67】
前記抗体定常ドメインがヒト抗体軽鎖定常ドメインである、請求項65に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項68】
前記組換え融合タンパク質が、式(F1−Y−F2)−CL、(F1−Y−F2)−CH1、(F1−Y−F2)−CH2、または(F1−Y−F2)−Fcを有する部分構造を含む、請求項31〜67のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項69】
前記組換え融合タンパク質が第2の免疫グロブリン可変ドメインをさらに含む、請求項68に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項70】
前記第2の免疫グロブリン可変ドメインが(F1−Y−F2)のアミノ末端に存在する、請求項69に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項71】
前記第2の免疫グロブリン可変ドメインが(F1−Y−F2)のカルボキシ末端に存在する、請求項69に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項72】
請求項35〜71のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする、単離された組換え核酸分子。
【請求項73】
請求項35〜71のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする組換え核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項74】
組換え核酸の発現に好適な条件下で請求項73に記載の宿主細胞を維持することにより該組換え核酸を発現させて組換え融合タンパク質を産生することを含む、組換え融合タンパク質の産生方法。
【請求項75】
前記組換え融合タンパク質を単離することをさらに含む、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
ヒト抗体定常ドメインに融合されている非ヒト抗体可変領域を含む組換え融合タンパク質であって、改良点として、
該非ヒト抗体可変領域が、式
(F1−Y−F2)
〔式中、
F1は、PheまたはTrpであり、
YはGlyXaaGlyThrであり、かつF2は、(Leu/Met/Thr)ValThrValSerSer、(Lys/Arg)(Val/Leu)(Glu/Asp)IleLys、もしくは(Lys/Gln/Glu)(Val/Leu)(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuであるか、または
YはGlyXaaGlyThrXaa(Val/Leu)であり、かつF2は、ThrValSerSer、(Glu/Asp)IleLys、もしくは(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuである〕
を有するハイブリッドFR4を含む、
上記組換え融合タンパク質。
【請求項77】
前記ヒト抗体定常ドメインがCH1ドメインであり、YがGlyXaaGlyThrであり、かつF2が(Leu/Met/Thr)ValThrValSerSerである、請求項76に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項78】
F2が、LeuValThrValSerSer、MerValThrValSerSer、およびThrValThrValSerSerよりなる群から選択される、請求項77に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項79】
前記ヒト抗体定常ドメインがCH1ドメインであり、YがGlyXaaGlyThrXaa(Val/Leu)であり、かつF2がThrValSerSerである、請求項76に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項80】
前記ヒト抗体定常ドメインが軽鎖定常ドメインであり、YがGlyXaaGlyThrであり、かつF2が(Lys/Arg)(Val/Leu)(Glu/Asp)IleLysまたは(Lys/Gln/Glu)(Val/Leu)(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuである、請求項76に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項81】
F2が、LeuValThrValSerSer、MetValThrValSerSer、ThrValThrValSerSer、LysValGluIleLys、LysValAspIleLys、LysLeuGluIleLys、LysLeuAspIleLys、ArgValGluIleLys、ArgValAspIleLys、ArgLeuGluIleLys、ArgLeuAspIleLys、LysValThrValLeu、LysValThrIleLeu、LysValIleValLeu、LysValIleIleLeu、LysLeuThrValLeu、LysLeuThrIleLeu、LysLeuIleValLeu、LysLeuIleIleLeu、GlnValThrValLeu、GlnValThrIleLeu、GlnValIleValLeu、GlnValIleIleLeu、GlnLeyThrValLeu、GlnLeuThrIleLeu、GlnLeuIleValLeu、GlnLeuIleIleLeu、GluValThrValLeu、GluValThrIleLeu、GluValIleValLeu、GluValIleIleLeu、GluLeuThrValLeu、GluLeuThrIleLeu、GluLeuIleValLeu、およびGluLeuIleIleLeuよりなる群から選択される、請求項80に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項82】
前記ヒト抗体定常ドメインが軽鎖定常ドメインであり、YがGlyXaaGlyThrXaa(Val/Leu)であり、かつF2が(Glu/Asp)IleLysまたは(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuである、請求項76に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項83】
YがGlyXaaGlyThrXaaValまたはGlyXaaGlyThrXaaLeuであり、かつF2が、GluIleLys、AspIleLys、ThrValLeu、ThrIleLeu、IleValLeu、およびIleIleLeuよりなる群から選択される、請求項82に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項84】
請求項76〜83のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする、単離された組換え核酸分子。
【請求項85】
請求項76〜83のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする組換え核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項86】
組換え核酸の発現に好適な条件下で請求項85に記載の宿主細胞を維持することにより該組換え核酸を発現させて組換え融合タンパク質を産生することを含む、組換え融合タンパク質の産生方法。
【請求項87】
前記組換え融合タンパク質を単離することをさらに含む、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
ハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインに融合された免疫グロブリン可変ドメインを含む組換え融合タンパク質であって、該ハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインが、第1の免疫グロブリン定常ドメイン由来の部分と第2の免疫グロブリン定常ドメイン由来の部分とを含み、該第1の免疫グロブリン定常ドメインおよび該第2の免疫グロブリン定常ドメインが、それぞれ、保存アミノ酸モチーフYを含み、該ハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインが、式
C1−Y−C2
〔式中、
Yは、該保存アミノ酸モチーフであり、
C1は、該第1の免疫グロブリン定常領域中のYのアミノ末端に隣接するアミノ酸モチーフであり、
C2は、該第2の免疫グロブリン定常領域中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフである〕
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項89】
前記ハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインが、第1の抗体定常ドメイン由来の部分と第2の抗体定常ドメイン由来の部分とを含むハイブリッド抗体定常ドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項90】
前記ハイブリッド抗体定常ドメインが、ハイブリッド抗体CH1、ハイブリッド抗体ヒンジ、ハイブリッド抗体CH2、またはハイブリッド抗体CH3である、請求項89に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項91】
前記抗体がIgGである、請求項90に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項92】
前記第1の抗体定常ドメインおよび前記第2の抗体定常ドメインが、異なる種由来である、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項93】
前記第2の抗体定常ドメインがヒト抗体定常ドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項94】
前記第1の抗体定常ドメインが、マウス、ラット、サメ、サカナ、オポッサム、ヒツジ、ブタ、ラクダ科動物、ウサギ、または非ヒト霊長動物定常ドメインである、請求項93に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項95】
前記免疫グロブリン可変ドメインが非ヒト抗体可変ドメインであり、かつ前記第1の定常ドメインが、対応する非ヒトCH1ドメイン、Cλドメイン、またはCκドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項96】
前記第1の抗体定常ドメインが軽鎖定常ドメインであり、かつ前記第2の抗体定常ドメインが重鎖定常ドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項97】
前記第1の抗体定常ドメインがラクダ科動物重鎖定常ドメインであり、かつ前記第2の抗体定常ドメインが重鎖定常ドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項98】
VHHが前記ハイブリッド定常ドメインのアミノ末端に存在する、請求項97に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項99】
前記第1の抗体定常ドメインおよび前記第2の抗体定常ドメインが、異なるアイソタイプである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項100】
前記第2の抗体定常ドメインがIgG定常ドメインである、請求項99に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項101】
前記抗体可変ドメインが軽鎖可変ドメインであり、かつ前記第1の抗体定常ドメインが軽鎖定常ドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項102】
前記第2の抗体定常ドメインがヒト抗体重鎖定常ドメインである、請求項101に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項103】
前記第2の抗体定常ドメインがヒト抗体軽鎖定常ドメインである、請求項101に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項104】
前記ヒト抗体重鎖定常ドメインが、CH1、ヒンジ、CH2、またはCH3である、請求項102に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項105】
前記ヒト抗体重鎖定常ドメインがIgG CH1またはIgG CH2である、請求項102に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項106】
前記抗体可変ドメインが重鎖可変ドメインであり、かつ前記第1の抗体定常ドメインがCH1ドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項107】
前記第2の抗体定常ドメインがヒト抗体軽鎖定常ドメインである、請求項106に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項108】
前記第2の抗体定常ドメインがヒト抗体重鎖定常ドメインである、請求項106に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項109】
Yが、(Ser/Ala/Gly)Pro(Lys/Asp/Ser)Val、(Ser/Ala/Gly)Pro(Lys/Asp/Ser)ValPhe、LysValAspLys(Ser/Arg/Thr)、またはValThrValである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項110】
Yが、SerProLysVal、SerProAspVal、SerProSerVal、AlaProLysVal、AlaProAspVal、AlaProSerVal、GlyProLysVal、GlyProAspVal、GlyProSerVal、SerProLysValPhe、SerProAspValPhe、SerProSerValPhe、AlaProLysValPhe、AlaProAspValPhe、AlaProSerValPhe、GlyProLysValPhe、GlyProAspValPhe、GlyProSerValPhe、LysValAspLysSer、LysValAspLysArg、LysValAspLysThr、およびValThrValよりなる群から選択される、請求項109に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項111】
前記第2の抗体定常ドメインがヒト抗体定常ドメインである、請求項109に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項112】
前記ヒト抗体定常ドメインが、Cκ、Cλ、CH1、ヒンジ、CH2、およびCH3よりなる群から選択される、請求項111に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項113】
前記ヒト抗体定常ドメインがIgG CH1またはIgG CH2である、請求項111に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項114】
前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCH1ドメインに融合されたヒト軽鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、GlnProLysAlaまたはThrValAlaであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValであり、かつ
C2が、ヒトIgG CH1中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフである、
請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項115】
A)前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCH2に融合されたヒト軽鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、GlnProLysAlaもしくはThrValAlaであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValであり、かつ
C2が、ヒトIgG CH2中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフであるか、または
B)前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCH2に融合されたヒト重鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、SerThrLysであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValPheであり、かつ
C2が、ヒトIgG CH2中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフである、
請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項116】
A)前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCκに融合されたヒトλ鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、GlnProLysAlaであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValであり、かつ
C2が、ヒトCκ中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフであるか、または
B)前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCκに融合されたヒト重鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、SerThrLysであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValPheであり、かつ
C2は、ヒトCκ中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフである、
請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項117】
A)前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCλに融合されたヒトκ鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、ThrValAlaであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValであり、かつ
C2が、ヒトCλ中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフであるか、または
B)前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCλに融合されたヒト重鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、SerThrLysであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValであり、かつ
C2が、ヒトCλ中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフである、
請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項118】
請求項88〜117のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする、単離された組換え核酸分子。
【請求項119】
請求項88〜117のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする組換え核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項120】
組換え核酸の発現に好適な条件下で請求項119に記載の宿主細胞を維持することにより該組換え核酸を発現させて組換え融合タンパク質を産生することを含む、組換え融合タンパク質の産生方法。
【請求項121】
前記組換え融合タンパク質を単離することをさらに含む、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
第1のポリペプチドに由来する第1の部分と第2のポリペプチドに由来する第2の部分とを含む組換え融合タンパク質であって、該第1のポリペプチドが、式
(A)−L1
〔式中、
(A)は、該第1のポリペプチド中に存在するアミノ酸配列であり、そして
L1は、該第1のポリペプチド中の(A)のカルボキシ末端に隣接する1〜約50アミノ酸を含むアミノ酸モチーフである〕
を有する構造を含み、
該融合ポリペプチドが、式
(A)−L1−(B)
〔式中、
(B)は、該第2のポリペプチドに由来する該部分であり、
付帯条件として、(A)および(B)の少なくとも一方はドメインであり、しかも(A)および(B)が両方とも抗体可変ドメインである場合、
a)(A)および(B)はそれぞれヒト抗体可変ドメインであるか、
b)(A)および(B)はそれぞれ抗体重鎖可変ドメインであるか、
c)(A)および(B)はそれぞれ抗体軽鎖可変ドメインであるか、
d)(A)は抗体軽鎖可変ドメインでありかつ(B)は抗体重鎖可変ドメインであるか、もしくは
e)(A)はVHHでありかつ(B)は抗体軽鎖可変ドメインであるものとするか、または
付帯条件として、(A)および(B)が両方とも抗体可変ドメインである場合、次のものは本発明から除外されるものとする、(A)−L1−(B){ここで、(A)は、マウスVHであり、(B)は、マウスVLであり、そしてL1は、SerAlaLysThrThrPro、SerAlaLysThrThrProLysLeuGlyGly、AlaLysThrThrProLysLeuGluGluGlyGluPheSerGluAlaArgVal、またはAlaLysThrThrProLysLeuGluGluである}〕
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項123】
付帯条件として、(A)がVHでありかつ(B)がVLである場合、L1がCH1のアミノ末端から1〜5もしくは1〜6個の連続したアミノ酸よりなることはないものとする、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項124】
前記第1のポリペプチドが免疫グロブリン可変ドメインである、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項125】
前記免疫グロブリン可変ドメインが抗体可変ドメインである、請求項124に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項126】
前記第2のポリペプチドが免疫グロブリン定常領域である、請求項124に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項127】
(B)が、抗体CH1の少なくとも一部分、抗体ヒンジの少なくとも一部分、抗体CH2の少なくとも一部分、または抗体CH3の少なくとも一部分を含む、請求項126に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項128】
(A)が免疫グロブリン可変ドメインである、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項129】
前記免疫グロブリン可変ドメインが抗体可変ドメインである、請求項128に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項130】
前記抗体可変ドメインが抗体軽鎖可変ドメインである、請求項129に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項131】
L1がCκまたはCλの1〜約50個の連続したアミノ末端アミノ酸を含む、請求項130に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項132】
前記抗体可変ドメインが抗体重鎖可変ドメインである、請求項129に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項133】
前記抗体重鎖可変ドメインがVHまたはVHHである、請求項132に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項134】
L1がCH1の1〜約50個の連続したアミノ末端アミノ酸を含む、請求項132に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項135】
(A)が抗体重鎖可変ドメインであり、かつ(B)が抗体重鎖可変ドメインである、請求項129に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項136】
(A)が抗体軽鎖可変ドメインであり、かつ(B)が抗体重鎖可変ドメインまたは抗体軽鎖可変ドメインである、請求項128に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項137】
(A)がVκでありかつ(B)がVκであるか、
(A)がVκでありかつ(B)がVλであるか、
(A)がVκでありかつ(B)がVHもしくはVHHであるか、
(A)がVλでありかつ(B)がVκであるか、
(A)がVλでありかつ(B)がVλであるか、または
(A)がVλでありかつ(B)がVHもしくはVHHである、
請求項136に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項138】
(A)がVHでありかつL1がCH1の最初の3〜約12アミノ酸を含むか、(A)がVκでありかつL1がCκの最初の3〜約12アミノ酸を含むか、または(A)がVλでありかつL1がCλの最初の3〜約12アミノ酸を含む、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項139】
(A)が、抗体軽鎖可変ドメインのFR1、CDR1、FR2、CDR3、FR3、およびCDR3と、アミノ酸配列GlyGlnGlyThrLysValThrValSerSerを含むFR4とを含む抗体可変ドメインであり、かつL1が、CH1の最初の3〜約12アミノ酸を含む、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項140】
L1が、AlaSerThr、AlaSerThrLysGlyProSer、またはAlaSerThrLysGlyProSerGlyである、請求項139に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項141】
(A)が、VHまたはVκドメインのFR1、CDR1、FR2、CDR3、FR3、およびCDR3と、アミノ酸配列GlyXaaGlyThr(Lys/Gln/Glu)(Val/Leu)(Thr/Ile)ValLeuを含むFR4とを含む抗体可変ドメインであり、かつL1が、Cλの最初の3〜約12アミノ酸を含む、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項142】
(A)が、VHまたはVλドメインのFR1、CDR1、FR2、CDR3、FR3、およびCDR3と、アミノ酸配列GlyGlnGlyThrLysValGluIleLysArgを含むFR4とを含む抗体可変ドメインであり、かつL1が、Cκの最初の3〜約12アミノ酸を含む、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項143】
(A)が免疫グロブリン定常ドメインである、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項144】
前記免疫グロブリン定常ドメインが抗体定常ドメインである、請求項143に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項145】
前記抗体定常ドメインが抗体重鎖定常ドメインである、請求項144に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項146】
(A)が非ヒト免疫グロブリン定常ドメインであり、かつ(B)がヒトポリペプチドに由来する、請求項145に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項147】
前記第2のポリペプチドが、サイトカイン、サイトカインレセプター、増殖因子、増殖因子レセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、接着分子、止血因子、T細胞レセプター、T細胞レセプター鎖、T細胞レセプター可変ドメイン、酵素、抗体可変ドメインを含むかもしくはそれよりなるポリペプチド、または以上のいずれか1つの機能性部分よりなる群から選択される、請求項122〜124および128〜146のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項148】
前記第1のポリペプチドが、サイトカイン、サイトカインレセプター、増殖因子、増殖因子レセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、接着分子、止血因子、T細胞レセプター、T細胞レセプター鎖、T細胞レセプター可変ドメイン、酵素、抗体可変ドメインを含むかもしくはそれよりなるポリペプチド、または以上のいずれか1つの機能性部分よりなる群から選択される、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項149】
前記第2のポリペプチドが免疫グロブリン定常領域または免疫グロブリン定常領域のFc部分である、請求項148に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項150】
請求項122〜149のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする、単離された組換え核酸分子。
【請求項151】
請求項122〜149のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする組換え核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項152】
組換え核酸の発現に好適な条件下で請求項151に記載の宿主細胞を維持することにより該組換え核酸を発現させて組換え融合タンパク質を産生することを含む、組換え融合タンパク質の産生方法。
【請求項153】
前記組換え融合タンパク質を単離することをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項154】
免疫グロブリン可変ドメインである第1の部分と第2の部分とを含む組換え融合タンパク質であって、該第1の部分がリンカーを介して該第2の部分に結合され、かつ該組換え融合タンパク質が、式
(A’)−(L2)−(B)
〔式中、
(A’)は、該免疫グロブリン可変ドメインでありかつフレームワーク(FR)4を含み、
L2は該リンカーであり{ここで、L2は、該FR4を含む天然に存在する免疫グロブリン中の該FR4のカルボキシ末端に隣接する1〜約50個の連続したアミノ酸を含む}、そして
(B)は該第2の部分であり、
付帯条件として、L2−(B)は、該FR4を含む天然に存在する抗体中の該FR4に結合されたペプチドであるCLドメインでもCH1ドメインでもなく、しかも(A)および(B)が両方とも抗体可変ドメインである場合、
a)(A)および(B)はそれぞれヒト抗体可変ドメインであるか、
b)(A)および(B)はそれぞれ抗体重鎖可変ドメインであるか、
c)(A)および(B)はそれぞれ抗体軽鎖可変ドメインであるか、
d)(A)は抗体軽鎖可変ドメインでありかつ(B)は抗体重鎖可変ドメインであるか、もしくは
e)(A)はVHHでありかつ(B)は抗体軽鎖可変ドメインであるものとするか、または
付帯条件として、(A)および(B)が両方とも抗体可変ドメインである場合、次のものは本発明から除外されるものとする、(A)−L1−(B){ここで、(A)は、マウスVHであり、(B)は、マウスVLであり、そしてL1は、SerAlaLysThrThrPro、SerAlaLysThrThrProLysLeuGlyGly、AlaLysThrThrProLysLeuGluGluGlyGluPheSerGluAlaArgVal、またはAlaLysThrThrProLysLeuGlyGlyである}〕
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項155】
(A’)が抗体重鎖可変ドメインまたはハイブリッド抗体軽鎖可変ドメインである、請求項154に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項156】
前記抗体重鎖可変ドメインおよび前記ハイブリッド軽鎖可変ドメインが、それぞれ、アミノ酸配列GlyXaaGlyThr(Leu/Met/Thr)ValThrValSerSerを含むFR4を含む、請求項155に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項157】
FR4が、GlyXaaGlyThrLeuValThrValSerSer、GlyXaaGlyThrMetValThrValSerSer、またはGlyXaaGlyThrThrValThrValSerSerを含む、請求項156に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項158】
X4がCH1のアミノ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項157に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項159】
L2が、AlaSerThr、AlaSerThrLysGlyProSer、またはAlaSerThrLysGlyProSerGlyを含む、請求項158に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項160】
(A’)がハイブリッド抗体可変ドメインまたはVκである、請求項154に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項161】
前記ハイブリッド可変ドメインおよびVκが、それぞれ、アミノ酸配列GlyXaaGlyThr(Lys/Arg)(Val/Leu)(Glu/Asp)IleLysArgを含むFR4を含む、請求項160に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項162】
FR4が、GlyXaaGlyThrLysValGluIleLysArg、GlyXaaGlyThrLysLeuGluIleLysArg、GlyXaaGlyThrLysValAspIleLysArg、またはGlyXaaGlyThrArgLysGluIleLysArgを含む、請求項161に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項163】
L2がCκのアミノ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項161に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項164】
L2が、ThrValAla、ThrValAlaAlaProSer、またはThrValAlaAlaProSerGlyを含む、請求項163に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項165】
(A’)がハイブリッド抗体可変ドメインまたはVλである、請求項154に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項166】
前記ハイブリッド抗体可変ドメインおよびVλが、それぞれ、アミノ酸配列GlyXaaGlyThr(Lys/Gln/Glu)(Val/Leu)(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuを含むFR4を含む、請求項165に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項167】
FR4が、GlyXaaGlyThrLysValThrValLeu、GlyXaaGlyThrLysLeuThrValLeu、GlyXaaGlyThrGlnLeuIleIleLeu、GlyXaaGlyThrGluLeuThrValLeu、またはGlyXaaGlyThrGlnLeuThrValLeuを含む、請求項166に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項168】
(B)が免疫グロブリン可変ドメインを含む、請求項154に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項169】
前記免疫グロブリン可変ドメインが(B)のアミノ末端に存在する、請求項168に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項170】
(B)が抗体軽鎖可変ドメインまたは抗体重鎖可変ドメインを含む、請求項168に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項171】
(B)が免疫グロブリン定常領域の少なくとも一部分を含む、請求項154に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項172】
免疫グロブリン定常領域ドメインの前記少なくとも一部分が(B)のアミノ末端に存在する、請求項171に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項173】
前記免疫グロブリン定常領域がIgG定常領域である、請求項171に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項174】
前記免疫グロブリン定常領域がIgG1定常領域またはIgG4定常領域である、請求項173に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項175】
(B)が、CH1の少なくとも一部分、ヒンジの少なくとも一部分、CH2の少なくとも一部分、またはCH3の少なくとも一部分を含む、請求項174に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項176】
(B)がヒンジの少なくとも一部分を含む、請求項175に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項177】
ヒンジの前記部分がThrHisThrCysProProCysProを含む、請求項176に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項178】
(B)がCH2−CH3をさらに含む、請求項177に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項179】
(B)がCH1−ヒンジ−CH2−CH3の一部分を含む、請求項175に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項180】
(B)がヒンジ−CH2−CH3を含む、請求項175に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項181】
(B)がCH2−CH3を含む、請求項175に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項182】
(B)がCH3を含む、請求項175に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項183】
第1の部分と免疫グロブリン定常領域に由来する第2の部分とを含む組換え融合タンパク質であって、該第1の部分がリンカーを介して該第2の部分に結合されており、かつ該組換え融合タンパク質が、式
(A)−L3−(C3)
〔式中、
(A)は、該第1の部分であり、
(C3)は、免疫グロブリン定常領域に由来する該第2の部分であり、そして
L3は、該リンカーであり{ここで、L3は、(C3)を含む天然に存在する免疫グロブリン中の(C3)のアミノ末端に隣接する1〜約50個の連続したアミノ酸を含む}、
付帯条件として、(A)は、該天然に存在する免疫グロブリン中に見いだされる抗体可変ドメインではないものとする〕
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項184】
(C3)が少なくとも1つの抗体定常ドメインを含む、請求項183に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項185】
前記抗体定常ドメインがヒト抗体定常ドメインである、請求項184に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項186】
前記抗体定常ドメインがIgG定常ドメインである、請求項185に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項187】
前記抗体定常ドメインがIgG1定常ドメインまたはIgG4定常ドメインである、請求項186に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項188】
(C3)がCH3を含む、請求項187に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項189】
L3がCH2のカルボキシ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項188に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項190】
(C3)がCH2またはCH2−CH3を含む、請求項189に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項191】
L3がヒンジのカルボキシ末端から1〜約34個の連続したアミノ酸を含む、請求項190に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項192】
L3がThrHisThrCysProProCysProまたはGlyThrHisThrCysProProCysProを含む、請求項191に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項193】
(C3)がヒンジを含む、請求項187に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項194】
L3がCH1のカルボキシ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項193に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項195】
(C3)がCH1を含む、請求項186に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項196】
L3が抗体重鎖Vドメインのカルボキシ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項195に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項197】
L3がGlyXaaGlyThr(Leu/Met/Thr)ValThrValSerSerを含む、請求項196に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項198】
L3が、GlyXaaGlyThrLeuValThrValSerSer、GlyXaaGlyThrMetValThrValSerSer、またはGlyXaaGlyThrThrValThrValSerSerを含む、請求項197に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項199】
前記抗体定常ドメインが抗体軽鎖定常ドメインである、請求項184に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項200】
前記抗体軽鎖定常ドメインがCκである、請求項199に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項201】
L3が抗体軽鎖Vドメインのカルボキシ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項200に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項202】
L3がGlyXaaGlyThr(Lys/Arg)(Val/Leu)(Glu/Asp)IleLysArgを含む、請求項201に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項203】
L3が、GlyXaaGlyThrLysValGluIleLysArg、GlyXaaGlyThrLysLeuGluIleLysArg、GlyXaaGlyThrLysValAspIleLysArg、またはGlyXaaGlyThrArgLysGluIleLysArgである、請求項202に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項204】
前記抗体軽鎖定常ドメインがCλである、請求項199に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項205】
L3が抗体軽鎖Vドメインのカルボキシ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項204に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項206】
L3がGlyXaaGlyThr(Lys/Gln/Glu)(Val/Leu)(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuを含む、請求項205に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項207】
L3が、GlyXaaGlyThrLysValThrValLeu、GlyXaaGlyThrLysLeuThrValLeu、GlyXaaGlyThrGlnLeuIleIleLeu、GlyXaaGlyThrGluLeuThrValLeu、またはGlyXaaGlyThrGlnLeuThrValLeuである、請求項206に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項208】
(A)が、サイトカイン、サイトカインレセプター、増殖因子、増殖因子レセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、接着分子、止血因子、T細胞レセプター、T細胞レセプター鎖、T細胞レセプター可変ドメイン、酵素、抗体可変ドメインを含むかもしくはそれよりなるポリペプチド、または以上のいずれか1つの機能性部分よりなる群から選択される、請求項183〜207のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項209】
抗体可変ドメインに由来する第1の部分と第2のポリペプチドに由来する第2の部分とを含む組換え融合タンパク質であって、該抗体可変ドメインが、式(A)−L1
〔式中、
(A)はCDR3よりなり、そして
L1はFR4よりなる〕
を有する構造を含み、該融合ポリペプチドが、式
(A)−L1−(B)
〔式中、
(B)は、該第2のポリペプチドに由来する該部分である〕
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項210】
前記第2のポリペプチドが免疫グロブリン定常領域である、請求項209に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項211】
(B)が、抗体CH1の少なくとも一部分、抗体ヒンジの少なくとも一部分、抗体CH2の少なくとも一部分、または抗体CH3の少なくとも一部分を含む、請求項210に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項212】
請求項154〜211のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする、単離された組換え核酸分子。
【請求項213】
請求項154〜211のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする組換え核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項214】
組換え核酸の発現に好適な条件下で請求項213に記載の宿主細胞を維持することにより該組換え核酸を発現させて組換え融合タンパク質を産生することを含む、組換え融合タンパク質の産生方法。
【請求項215】
前記組換え融合タンパク質を単離することをさらに含む、請求項214に記載の方法。
【請求項216】
治療、診断、および/または予防に使用するための、請求項1〜30、35〜71、76〜83、88〜117、122〜149、および154〜211のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項217】
免疫応答を誘導する可能性が低減された、ヒトにおける治療、診断、および/または予防のための医薬を製造するための、請求項1〜30、35〜71、76〜83、88〜117、122〜149、および154〜211のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質の使用。
【請求項218】
天然の連結部を含有していない対応する融合タンパク質と比較して免疫応答を誘導する可能性が低減された、請求項1〜30、35〜71、76〜83、88〜117、122〜149、および154〜211のいずれか1項に記載の有効量の組換え融合タンパク質をヒトに投与することを含む、ヒトにおける治療、診断、および/または予防の方法。
【請求項219】
天然の連結部を含有していない対応する融合タンパク質と比較して免疫応答を誘導する可能性が低減された、ヒトの治療、診断、および/または予防のための組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用。
【請求項220】
天然の連結部を含有していない対応する融合タンパク質と比較して凝集傾向が低減された、ヒトの治療、診断、および/または予防のための組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用。
【請求項221】
ヒトの治療、診断、および/または予防のための組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用であって、該組換え融合タンパク質が、天然の連結部を含有していない対応する融合タンパク質と比較してより高レベルで発現される、上記使用。
【請求項222】
ヒトの治療、診断、および/または予防のための組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用であって、該組換え融合タンパク質が、天然の連結部を含有していない対応する融合タンパク質を基準にして比較して向上した安定性を有する、上記使用。
【請求項223】
第1の部分(A)と、第2の部分(B)と、(A)と(B)との間の少なくとも1つの天然の連結部とを含む組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用であって、該組換え融合タンパク質が、(A)と(B)との境界部が天然の連結部でないものとして(A)と(B)とを含む対応する融合タンパク質と比較して低減された凝集傾向を有する、上記使用。
【請求項224】
第1の部分(A)と、第2の部分(B)と、(A)と(B)との間の少なくとも1つの天然の連結部とを含む組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用であって、該組換え融合タンパク質が、対応する融合タンパク質が(A)と(B)との間に天然の連結部を含有していないものとして(A)と(B)とを含む対応する融合タンパク質と比較してより高レベルで発現される、上記使用。
【請求項225】
第1の部分(A)と、第2の部分(B)と、(A)と(B)との間の少なくとも1つの天然の連結部とを含む組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用であって、該組換え融合タンパク質が、対応する融合タンパク質が(A)と(B)との間に天然の連結部を含有していないものとして(A)と(B)とを含む対応する融合タンパク質と比較して向上した安定性を有する、上記使用。
【請求項226】
請求項1〜30、35〜71、76〜83、88〜117、122〜149、および154〜211のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質と生理学上許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項227】
第1の部分と第2の部分とを天然の連結部で融合して含む融合タンパク質の作製方法であって、該第1の部分が第1のポリペプチドに由来し、かつ該第2の部分が第2のポリペプチドに由来し、該第1のポリペプチドもしくはその一部分のアミノ酸配列と該第2のポリペプチドもしくはその一部分のアミノ酸配列とを解析して、解析された配列の両方に存在する保存アミノ酸モチーフを同定することと、式
A−Y−B
〔式中、
Aは、該第1の部分であり、
Yは、該保存アミノ酸モチーフであり、
Bは、該第2の部分であり、しかも、
該第1のポリペプチドはA−Yを含み、かつ該第2のポリペプチドはY−Bを含む〕
を有する融合タンパク質を調製することと、が含まれる、上記方法。
【請求項228】
Yが1〜約50アミノ酸よりなる、請求項227に記載の方法。
【請求項229】
Yが3〜10アミノ酸よりなる、請求項227に記載の方法。
【請求項230】
前記第2のポリペプチドが免疫グロブリン定常ドメインを含む、請求項227に記載の方法。
【請求項231】
前記免疫グロブリン定常ドメインがヒト免疫グロブリン定常ドメインである、請求項230に記載の方法。
【請求項232】
前記免疫グロブリン定常ドメインが非ヒト免疫グロブリン定常ドメインである、請求項230に記載の方法。
【請求項233】
前記第2のポリペプチドがT細胞レセプター定常ドメインを含む、請求項230〜232のいずれか1項に記載の方法。
【請求項234】
前記第2のポリペプチドが抗体定常ドメインを含む、請求項230〜232のいずれか1項に記載の方法。
【請求項235】
前記抗体定常ドメインが軽鎖定常ドメインまたは重鎖定常ドメインである、請求項234に記載の方法。
【請求項236】
前記抗体定常ドメインがヒト抗体重鎖定常ドメインである、請求項234に記載の方法。
【請求項237】
前記第2のポリペプチドおよびBが抗体ヒンジ領域を含む、請求項234に記載の方法。
【請求項238】
前記第2のポリペプチドおよびBがCH1−ヒンジ−CH2−CH3の一部分を含む、請求項234に記載の方法。
【請求項239】
前記第2のポリペプチドおよびBがヒンジ−CH2−CH3を含む、請求項234に記載の方法。
【請求項240】
前記第2のポリペプチドおよびBがCH2−CH3を含む、請求項234に記載の方法。
【請求項241】
前記第2のポリペプチドおよびBがCH3を含む、請求項234に記載の方法。
【請求項242】
前記ヒト抗体重鎖定常ドメインがIgG定常ドメインである、請求項236に記載の方法。
【請求項243】
前記IgG定常ドメインがIgG1定常ドメインまたはIgG4定常ドメインである、請求項242に記載の方法。
【請求項244】
前記第1のポリペプチドが、サイトカイン、サイトカインレセプター、増殖因子、増殖因子レセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、接着分子、止血因子、T細胞レセプター、T細胞レセプター鎖、T細胞レセプター可変ドメイン、酵素、抗体可変ドメインを含むかもしくはそれよりなるポリペプチド、または以上のいずれか1つの機能性部分よりなる群から選択される、請求項227〜243のいずれか1項に記載の方法。
【請求項245】
前記第1のポリペプチドおよびAが免疫グロブリン可変ドメインを含む、請求項227に記載の方法。
【請求項246】
前記免疫グロブリン可変ドメインがヒト免疫グロブリン可変ドメインである、請求項245に記載の方法。
【請求項247】
前記免疫グロブリン可変ドメインが非ヒト免疫グロブリン可変ドメインである、請求項246に記載の方法。
【請求項248】
前記第1のポリペプチドおよびAがT細胞レセプター可変ドメインを含む、請求項245〜247のいずれか1項に記載の方法。
【請求項249】
前記第1のポリペプチドおよびAが抗体可変ドメインを含む、請求項245〜247のいずれか1項に記載の方法。
【請求項250】
前記抗体可変ドメインが非ヒト抗体可変ドメインである、請求項249に記載の方法。
【請求項251】
前記非ヒト抗体可変ドメインがラクダ科動物抗体可変ドメインまたはナースシャーク抗体可変ドメインである、請求項250に記載の方法。
【請求項252】
前記抗体可変ドメインがヒト抗体可変ドメインである、請求項249に記載の方法。
【請求項253】
前記ヒト抗体可変ドメインが、Vκ、Vλ、またはVHである、請求項252に記載の方法。
【請求項254】
前記第2のポリペプチドが、サイトカイン、サイトカインレセプター、増殖因子、増殖因子レセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、接着分子、止血因子、T細胞レセプター、T細胞レセプター鎖、T細胞レセプター可変ドメイン、酵素、抗体可変ドメインを含むかもしくはそれよりなるポリペプチド、または以上のいずれか1つの機能性部分よりなる群から選択される、請求項227〜229および244〜253のいずれか1項に記載の方法。
【請求項255】
前記第1のポリペプチドが第1の抗体鎖であり、かつ前記第2のポリペプチドが第2の抗体鎖である、請求項227に記載の方法。
【請求項256】
Yが前記第1の抗体鎖の可変ドメイン中および前記第2の抗体鎖の可変ドメイン中に存在する、請求項255に記載の方法。
【請求項257】
Yがフレームワーク領域(FR)4中に存在する、請求項256に記載の方法。
【請求項258】
YがGlyXaaGlyThrまたはGlyXaaGlyThrXaa(Val/Leu)である、請求項257に記載の方法。
【請求項259】
Aが、FR1、相補性決定領域(CDR)1、FR2、CDR2、FR3、およびCDR3を含む抗体可変ドメインの一部分を含む、請求項257または258に記載の方法。
【請求項260】
YがFR3中に存在する、請求項255に記載の方法。
【請求項261】
Yが、GluAspThrAla、ValTyrTyrCys、またはGluAspThrAlaValTyrTyrCysである、請求項260に記載の方法。
【請求項262】
Aが、FR1、CDR1、FR2、およびCDR2を含む抗体可変ドメインの一部分を含む、請求項260または261に記載の方法。
【請求項263】
Yが前記第1の抗体鎖の定常ドメイン中および前記第2の抗体鎖の定常ドメイン中に存在する、請求項255に記載の方法。
【請求項264】
Yが、(Ser/Ala/Gly)Pro(Lys/Asp/Ser)Val、(Ser/Ala/Gly)Pro(Lys/Asp/Ser)ValPhe、LysValAspLys(Ser/Arg/Thr)、またはValThrValである、請求項263に記載の方法。
【請求項265】
Yが、SerProLysVal、SerProAspVal、SerProSerVal、AlaProLysVal、AlaProAspVal、AlaProSerVal、GlyProLysVal、GlyProAspVal、GlyProSerVal、SerProLysValPhe、SerProAspValPhe、SerProSerValPhe、AlaProLysValPhe、AlaProAspValPhe、AlaProSerValPhe、GlyProLysValPhe、GlyProAspValPhe、GlyProSerValPhe、LysValAspLysSer、LysValAspLysArg、LysValAspLysThr、およびValThrValよりなる群から選択される、請求項264に記載の方法。
【請求項266】
前記第1の抗体鎖および前記第2の抗体鎖が異なる種由来である、請求項255〜265のいずれか1項に記載の方法。
【請求項267】
前記第1の抗体鎖がヒト由来であり、かつ前記第2の抗体鎖が非ヒト由来である、請求項266に記載の方法。
【請求項268】
前記第1の抗体鎖が非ヒト由来であり、かつ前記第2の抗体鎖がヒト由来である、請求項266に記載の方法。
【請求項269】
前記第1の抗体鎖および前記第2の抗体鎖が同一の種由来のある、請求項255〜265のいずれか1項に記載の方法。
【請求項270】
前記第1の抗体鎖および前記第2の抗体鎖がヒト由来である、請求項269に記載の方法。
【請求項271】
前記融合タンパク質が、Aのアミノ末端に位置する第3の部分をさらに含む、請求項227〜270のいずれか1項に記載の方法。
【請求項272】
前記第3の部分が免疫グロブリン可変ドメインを含む、請求項271に記載の方法。
【請求項273】
前記第1のポリペプチドおよび前記第2のポリペプチドが両方ともに同一のタンパク質スーパーファミリーのメンバーである、請求項227に記載の方法。
【請求項274】
前記タンパク質スーパーファミリーが、免疫グロブリンスーパーファミリー、TNFスーパーファミリー、およびTNFレセプタースーパーファミリーよりなる群から選択される、請求項273に記載の方法。
【請求項275】
前記第1のポリペプチドおよび前記第2のポリペプチドが両方ともヒトポリペプチドである、請求項227に記載の方法。
【請求項1】
ハイブリッドドメインを含む組換え融合タンパク質であって、該ハイブリッドドメインが、第1のポリペプチドに由来する第1の部分と第2のポリペプチドに由来する第2の部分とを含み、該第1のポリペプチドが、式(X1−Y−X2)を有するドメインを含み、かつ該第2のポリペプチドが、式(Z1−Y−Z2)を有するドメインを含み、
〔式中、
Yは、保存アミノ酸モチーフであり、
X1およびZ1は、それぞれ、該第1のポリペプチド中および該第2のポリペプチド中のYのアミノ末端に隣接して位置するアミノ酸モチーフであり、
X2およびZ2は、それぞれ、該第1のポリペプチド中および該第2のポリペプチド中のYのカルボキシ末端に隣接して位置するアミノ酸モチーフであり、
付帯条件として、X1およびZ1のアミノ酸配列が同一である場合、X2およびZ2のアミノ酸配列は同一ではなく、X2およびZ2のアミノ酸配列が同一である場合、X1およびZ1のアミノ酸配列は同一ではない〕
該ハイブリッドドメインが、式
(X1−Y−Z2)
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項2】
前記組換え融合タンパク質が、式
D−(X1−Y−Z2)−E
〔式中、
Dは、不在であるかまたは前記第1のポリペプチド中の(X1−Y−X2)のアミノ末端に隣接するアミノ酸配列であり、そして
Eは、不在であるかまたは前記第2のポリペプチド中の(Z1−Y−Z2)のカルボキシ末端に隣接するアミノ酸配列である〕
を有する構造を含むように、前記ハイブリッドドメインが、アミノ末端アミノ酸配列Dに結合されており、かつ/またはカルボキシ末端アミノ酸配列Eに結合されている、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項3】
Dが存在する、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項4】
Eが存在する、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項5】
DおよびEが存在する、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項6】
(X1−Y−Z2)がハイブリッド免疫グロブリン可変ドメインである、請求項1または請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項7】
前記ハイブリッド免疫グロブリン可変ドメインがハイブリッド抗体可変ドメインである、請求項6に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項8】
Yがフレームワーク領域(FR)4中に存在する、請求項7に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項9】
YがGlyXaaGlyThrまたはGlyXaaGlyThrXaa(Val/Leu)である、請求項8に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項10】
X1が、FR1、相補性決定領域(CDR)1、FR2、CDR2、FR3、およびCDR3を含む抗体可変ドメインの一部分である、請求項8に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項11】
YがFR3中に存在する、請求項7に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項12】
YがGluAspThrAla、ValTyrTyrCysまたはGluAspThrAlaValTyrTyrCysである、請求項11に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項13】
X1が、FR1、CDR1、FR2、およびCDR2を含む抗体可変ドメインの一部分である、請求項11に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項14】
(X1−Y−Z2)がハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインである、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項15】
前記ハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインがハイブリッド抗体定常ドメインである、請求項14に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項16】
Yが、(Ser/Ala/Gly)Pro(Lys/Asp/Ser)Val、(Ser/Ala/Gly)Pro(Lys/Asp/Ser)ValPhe、LysValAspLys(Ser/Arg/Thr)、またはValThrValである、請求項15に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項17】
Yが、SerProLysVal、SerProAspVal、SerProSerVal、AlaProLysVal、AlaProAspVal、AlaProSerVal、GlyProLysVal、GlyProAspVal、GlyProSerVal、SerProLysValPhe、SerProAspValPhe、SerProSerValPhe、AlaProLysValPhe、AlaProAspValPhe、AlaProSerValPhe、GlyProLysValPhe、GlyProAspValPhe、GlyProSerValPhe、LysValAspLysSer、LysValAspLysArg、LysValAspLysThr、またはValThrValよりなる群から選択される、請求項16に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項18】
Dが不在であり、(X1−Y−Z2)がハイブリッド免疫グロブリン可変ドメインであり、かつEが免疫グロブリン定常ドメインである、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項19】
(X1−Y−Z2)のアミノ末端に存在する第2の免疫グロブリン可変ドメインをさらに含む、請求項18に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項20】
Dが免疫グロブリン可変ドメインであり、かつ(X1−Y−Z2)がハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインである、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項21】
(X1−Y−Z2)がハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインであり、かつEが免疫グロブリン定常ドメインである、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項22】
Dが不在であり、かつ前記融合タンパク質が、(X1−Y−Z2)のアミノ末端に存在するさらなるドメインを含む、請求項21に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項23】
Dが免疫グロブリン定常ドメインであり、かつ(X1−Y−Z2)がハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインである、請求項2に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項24】
前記第1のポリペプチドおよび前記第2のポリペプチドが両方ともに同一のタンパク質スーパーファミリーのメンバーである、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項25】
前記タンパク質スーパーファミリーが、免疫グロブリンスーパーファミリー、TNFスーパーファミリー、およびTNFレセプタースーパーファミリーよりなる群から選択される、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項26】
前記第1のポリペプチドおよび前記第2のポリペプチドが両方ともヒトポリペプチドである、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項27】
X1、X2、Z1、およびZ2が、それぞれ独立して、約1〜約200アミノ酸よりなる、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項28】
前記ハイブリッドドメインが免疫グロブリン可変ドメインとほぼ等しいサイズである、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項29】
前記ハイブリッドドメインが免疫グロブリン定常ドメインとほぼ等しいサイズである、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項30】
前記ハイブリッドドメインが約8kDa〜約20kDaである、請求項1に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする、単離された組換え核酸分子。
【請求項32】
請求項1〜30のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする組換え核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項33】
組換え核酸の発現に好適な条件下で請求項32に記載の宿主細胞を維持することにより該組換え核酸を発現させて組換え融合タンパク質を産生することを含む、組換え融合タンパク質の産生方法。
【請求項34】
前記組換え融合タンパク質を単離することをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
免疫グロブリン定常ドメインに融合されているハイブリッド免疫グロブリン可変ドメインを含む組換え融合タンパク質であって、該ハイブリッド免疫グロブリン可変ドメインが、第1の免疫グロブリン由来の第1の免疫グロブリンFRに由来する部分と第2の免疫グロブリン由来の第2の免疫グロブリンFRに由来する部分とを含むハイブリッドフレームワーク領域(FR)を含み、該第1の免疫グロブリンFRおよび該第2の免疫グロブリンFRが、それぞれ、保存アミノ酸モチーフYを含み、かつ該ハイブリッド免疫グロブリンFRが、式
(F1−Y−F2)
〔式中、
Yは、該保存アミノ酸モチーフであり、
F1は、該第1の免疫グロブリンFR中のYのアミノ末端に隣接して位置するアミノ酸モチーフであり、そして
F2は、該第2の免疫グロブリンFR中のYのカルボキシ末端に隣接して位置するアミノ酸モチーフである〕
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項36】
Yが、前記第1の免疫グロブリンおよび前記第2の免疫グロブリンのフレームワーク領域(FR)1、FR2、またはFR3中に位置する、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項37】
Yが、前記第1の免疫グロブリンおよび前記第2の免疫グロブリンのFR4中に位置する、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項38】
前記ハイブリッドFRがハイブリッドFR4であり、かつF2が、前記免疫グロブリン定常ドメインを含む天然に存在するタンパク質中の前記免疫グロブリン定常ドメインのアミノ末端に隣接する、請求項35のに記載の組換え融合タンパク質。
【請求項39】
前記免疫グロブリン定常ドメインがT細胞レセプター定常ドメインであり、かつ前記第2の免疫グロブリンFRがT細胞レセプター可変ドメイン由来のFR4である、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項40】
F2が、天然に存在する免疫グロブリン中の前記免疫グロブリン定常ドメインのアミノ末端に存在する、請求項39に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項41】
前記免疫グロブリン定常ドメインが抗体軽鎖定常ドメインであり、かつ前記第2の免疫グロブリンFRが抗体軽鎖可変ドメイン由来のFR4である、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項42】
F2が、天然に存在する抗体軽鎖中の前記抗体軽鎖定常ドメインのアミノ末端に存在する、請求項41に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項43】
前記抗体定常ドメインがCκまたはCλであり、かつ前記第2の抗体FR4がそれぞれVκFR4またはVλFR4である、請求項41に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項44】
前記第1の抗体可変ドメインが抗体重鎖可変ドメインである、請求項43に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項45】
前記免疫グロブリン定常ドメインが抗体重鎖定常ドメインであり、かつ前記第2の免疫グロブリンFRが抗体重鎖可変ドメイン由来のFR4である、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項46】
前記第1の免疫グロブリンが非ヒト免疫グロブリンである、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項47】
前記非ヒト免疫グロブリンが、マウス、ラット、サメ、サカナ、オポッサム、ヒツジ、ブタ、ラクダ科動物、ウサギ、または非ヒト霊長動物に由来する免疫グロブリンである、請求項46に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項48】
前記非ヒト免疫グロブリンがラクダ科動物またはナースシャークの重鎖抗体である、請求項47に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項49】
前記第2の免疫グロブリンがヒト免疫グロブリンである、請求項46に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項50】
前記免疫グロブリン定常ドメインがヒト免疫グロブリン定常ドメインである、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項51】
前記ハイブリッド免疫グロブリン可変ドメインがハイブリッド抗体可変ドメインである、請求項35に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項52】
YがGlyXaaGlyThrである、請求項51に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項53】
F1がPheであり、かつF2が(Leu/Met/Thr)ValTheValSerSerである、請求項52に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項54】
F2が、LeuValTheValSerSer、MetValTheValSerSer、およびThrValTheValSerSerよりなる群から選択される、請求項53に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項55】
前記免疫グロブリン定常ドメインがヒト抗体定常ドメインである、請求項53に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項56】
前記ヒト抗体定常ドメインがIgG CH1ドメインである、請求項55に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項57】
前記ハイブリッド抗体可変ドメインがハイブリッド重鎖可変ドメインであり、F1がTrpであり、かつF2が(Lys/Arg)(Val/Leu)(Glu/Asp)IleLysまたは(Lys/Gln/Glu)(Val/Leu)(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuである、請求項52に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項58】
F2が、LysValGluIleLys、LysValAspIleLys、LysLeuGluIleLys、LysLeuAspIleLys、ArgValGluIleLys、ArgValAspIleLys、ArgLeuGluIleLys、ArgLeuAspIleLys、LysValThrValLeu、LysValThrIleLeu、LysValIleValLeu、LysValIleIleLeu、LysLeuThrValLeu、LysLeuThrIleLeu、LysLeuIleValLeu、LysLeuIleIleLeu、GlnValThrValLeu、GlnValThrIleLeu、GlnValIleValLeu、GlnValIleIleLeu、GlnLeuThrValLeu、GlnLeuThrIleLeu、GlnLeuIleValLeu、GlnLeuIleIleLeu、GluValThrValLeu、GluValThrIleLeu、GluValIleValLeu、GluValIleIleLeu、GluLeuThrValLeu、GluLeuThrIleLeu、GluLeuIleValLeu、およびGluLeuIleIleLeuよりなる群から選択される、請求項57に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項59】
前記抗体定常ドメインがヒト抗体軽鎖定常ドメインである、請求項57に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項60】
YがGlyXaaGlyThrXaa(Val/Leu)である、請求項51に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項61】
F1がPheであり、かつF2がThrValSerSerである、請求項60に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項62】
前記抗体定常ドメインがヒト抗体定常ドメインである、請求項61に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項63】
前記ヒト抗体定常ドメインがIgG CH1ドメインまたはIgG CH2ドメインである、請求項62に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項64】
前記IgGがIgG1またはIgG4である、請求項63に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項65】
F1がTrpであり、かつF2が(Glu/Asp)IleLysまたは(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuである、請求項60に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項66】
F2が、GluIleLys、AspIleLys、ThrValLeu、ThrIleLeu、IleValLeu、およびIleIleLeuよりなる群から選択される、請求項65に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項67】
前記抗体定常ドメインがヒト抗体軽鎖定常ドメインである、請求項65に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項68】
前記組換え融合タンパク質が、式(F1−Y−F2)−CL、(F1−Y−F2)−CH1、(F1−Y−F2)−CH2、または(F1−Y−F2)−Fcを有する部分構造を含む、請求項31〜67のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項69】
前記組換え融合タンパク質が第2の免疫グロブリン可変ドメインをさらに含む、請求項68に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項70】
前記第2の免疫グロブリン可変ドメインが(F1−Y−F2)のアミノ末端に存在する、請求項69に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項71】
前記第2の免疫グロブリン可変ドメインが(F1−Y−F2)のカルボキシ末端に存在する、請求項69に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項72】
請求項35〜71のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする、単離された組換え核酸分子。
【請求項73】
請求項35〜71のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする組換え核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項74】
組換え核酸の発現に好適な条件下で請求項73に記載の宿主細胞を維持することにより該組換え核酸を発現させて組換え融合タンパク質を産生することを含む、組換え融合タンパク質の産生方法。
【請求項75】
前記組換え融合タンパク質を単離することをさらに含む、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
ヒト抗体定常ドメインに融合されている非ヒト抗体可変領域を含む組換え融合タンパク質であって、改良点として、
該非ヒト抗体可変領域が、式
(F1−Y−F2)
〔式中、
F1は、PheまたはTrpであり、
YはGlyXaaGlyThrであり、かつF2は、(Leu/Met/Thr)ValThrValSerSer、(Lys/Arg)(Val/Leu)(Glu/Asp)IleLys、もしくは(Lys/Gln/Glu)(Val/Leu)(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuであるか、または
YはGlyXaaGlyThrXaa(Val/Leu)であり、かつF2は、ThrValSerSer、(Glu/Asp)IleLys、もしくは(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuである〕
を有するハイブリッドFR4を含む、
上記組換え融合タンパク質。
【請求項77】
前記ヒト抗体定常ドメインがCH1ドメインであり、YがGlyXaaGlyThrであり、かつF2が(Leu/Met/Thr)ValThrValSerSerである、請求項76に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項78】
F2が、LeuValThrValSerSer、MerValThrValSerSer、およびThrValThrValSerSerよりなる群から選択される、請求項77に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項79】
前記ヒト抗体定常ドメインがCH1ドメインであり、YがGlyXaaGlyThrXaa(Val/Leu)であり、かつF2がThrValSerSerである、請求項76に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項80】
前記ヒト抗体定常ドメインが軽鎖定常ドメインであり、YがGlyXaaGlyThrであり、かつF2が(Lys/Arg)(Val/Leu)(Glu/Asp)IleLysまたは(Lys/Gln/Glu)(Val/Leu)(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuである、請求項76に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項81】
F2が、LeuValThrValSerSer、MetValThrValSerSer、ThrValThrValSerSer、LysValGluIleLys、LysValAspIleLys、LysLeuGluIleLys、LysLeuAspIleLys、ArgValGluIleLys、ArgValAspIleLys、ArgLeuGluIleLys、ArgLeuAspIleLys、LysValThrValLeu、LysValThrIleLeu、LysValIleValLeu、LysValIleIleLeu、LysLeuThrValLeu、LysLeuThrIleLeu、LysLeuIleValLeu、LysLeuIleIleLeu、GlnValThrValLeu、GlnValThrIleLeu、GlnValIleValLeu、GlnValIleIleLeu、GlnLeyThrValLeu、GlnLeuThrIleLeu、GlnLeuIleValLeu、GlnLeuIleIleLeu、GluValThrValLeu、GluValThrIleLeu、GluValIleValLeu、GluValIleIleLeu、GluLeuThrValLeu、GluLeuThrIleLeu、GluLeuIleValLeu、およびGluLeuIleIleLeuよりなる群から選択される、請求項80に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項82】
前記ヒト抗体定常ドメインが軽鎖定常ドメインであり、YがGlyXaaGlyThrXaa(Val/Leu)であり、かつF2が(Glu/Asp)IleLysまたは(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuである、請求項76に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項83】
YがGlyXaaGlyThrXaaValまたはGlyXaaGlyThrXaaLeuであり、かつF2が、GluIleLys、AspIleLys、ThrValLeu、ThrIleLeu、IleValLeu、およびIleIleLeuよりなる群から選択される、請求項82に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項84】
請求項76〜83のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする、単離された組換え核酸分子。
【請求項85】
請求項76〜83のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする組換え核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項86】
組換え核酸の発現に好適な条件下で請求項85に記載の宿主細胞を維持することにより該組換え核酸を発現させて組換え融合タンパク質を産生することを含む、組換え融合タンパク質の産生方法。
【請求項87】
前記組換え融合タンパク質を単離することをさらに含む、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
ハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインに融合された免疫グロブリン可変ドメインを含む組換え融合タンパク質であって、該ハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインが、第1の免疫グロブリン定常ドメイン由来の部分と第2の免疫グロブリン定常ドメイン由来の部分とを含み、該第1の免疫グロブリン定常ドメインおよび該第2の免疫グロブリン定常ドメインが、それぞれ、保存アミノ酸モチーフYを含み、該ハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインが、式
C1−Y−C2
〔式中、
Yは、該保存アミノ酸モチーフであり、
C1は、該第1の免疫グロブリン定常領域中のYのアミノ末端に隣接するアミノ酸モチーフであり、
C2は、該第2の免疫グロブリン定常領域中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフである〕
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項89】
前記ハイブリッド免疫グロブリン定常ドメインが、第1の抗体定常ドメイン由来の部分と第2の抗体定常ドメイン由来の部分とを含むハイブリッド抗体定常ドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項90】
前記ハイブリッド抗体定常ドメインが、ハイブリッド抗体CH1、ハイブリッド抗体ヒンジ、ハイブリッド抗体CH2、またはハイブリッド抗体CH3である、請求項89に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項91】
前記抗体がIgGである、請求項90に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項92】
前記第1の抗体定常ドメインおよび前記第2の抗体定常ドメインが、異なる種由来である、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項93】
前記第2の抗体定常ドメインがヒト抗体定常ドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項94】
前記第1の抗体定常ドメインが、マウス、ラット、サメ、サカナ、オポッサム、ヒツジ、ブタ、ラクダ科動物、ウサギ、または非ヒト霊長動物定常ドメインである、請求項93に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項95】
前記免疫グロブリン可変ドメインが非ヒト抗体可変ドメインであり、かつ前記第1の定常ドメインが、対応する非ヒトCH1ドメイン、Cλドメイン、またはCκドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項96】
前記第1の抗体定常ドメインが軽鎖定常ドメインであり、かつ前記第2の抗体定常ドメインが重鎖定常ドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項97】
前記第1の抗体定常ドメインがラクダ科動物重鎖定常ドメインであり、かつ前記第2の抗体定常ドメインが重鎖定常ドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項98】
VHHが前記ハイブリッド定常ドメインのアミノ末端に存在する、請求項97に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項99】
前記第1の抗体定常ドメインおよび前記第2の抗体定常ドメインが、異なるアイソタイプである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項100】
前記第2の抗体定常ドメインがIgG定常ドメインである、請求項99に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項101】
前記抗体可変ドメインが軽鎖可変ドメインであり、かつ前記第1の抗体定常ドメインが軽鎖定常ドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項102】
前記第2の抗体定常ドメインがヒト抗体重鎖定常ドメインである、請求項101に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項103】
前記第2の抗体定常ドメインがヒト抗体軽鎖定常ドメインである、請求項101に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項104】
前記ヒト抗体重鎖定常ドメインが、CH1、ヒンジ、CH2、またはCH3である、請求項102に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項105】
前記ヒト抗体重鎖定常ドメインがIgG CH1またはIgG CH2である、請求項102に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項106】
前記抗体可変ドメインが重鎖可変ドメインであり、かつ前記第1の抗体定常ドメインがCH1ドメインである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項107】
前記第2の抗体定常ドメインがヒト抗体軽鎖定常ドメインである、請求項106に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項108】
前記第2の抗体定常ドメインがヒト抗体重鎖定常ドメインである、請求項106に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項109】
Yが、(Ser/Ala/Gly)Pro(Lys/Asp/Ser)Val、(Ser/Ala/Gly)Pro(Lys/Asp/Ser)ValPhe、LysValAspLys(Ser/Arg/Thr)、またはValThrValである、請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項110】
Yが、SerProLysVal、SerProAspVal、SerProSerVal、AlaProLysVal、AlaProAspVal、AlaProSerVal、GlyProLysVal、GlyProAspVal、GlyProSerVal、SerProLysValPhe、SerProAspValPhe、SerProSerValPhe、AlaProLysValPhe、AlaProAspValPhe、AlaProSerValPhe、GlyProLysValPhe、GlyProAspValPhe、GlyProSerValPhe、LysValAspLysSer、LysValAspLysArg、LysValAspLysThr、およびValThrValよりなる群から選択される、請求項109に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項111】
前記第2の抗体定常ドメインがヒト抗体定常ドメインである、請求項109に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項112】
前記ヒト抗体定常ドメインが、Cκ、Cλ、CH1、ヒンジ、CH2、およびCH3よりなる群から選択される、請求項111に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項113】
前記ヒト抗体定常ドメインがIgG CH1またはIgG CH2である、請求項111に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項114】
前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCH1ドメインに融合されたヒト軽鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、GlnProLysAlaまたはThrValAlaであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValであり、かつ
C2が、ヒトIgG CH1中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフである、
請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項115】
A)前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCH2に融合されたヒト軽鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、GlnProLysAlaもしくはThrValAlaであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValであり、かつ
C2が、ヒトIgG CH2中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフであるか、または
B)前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCH2に融合されたヒト重鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、SerThrLysであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValPheであり、かつ
C2が、ヒトIgG CH2中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフである、
請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項116】
A)前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCκに融合されたヒトλ鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、GlnProLysAlaであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValであり、かつ
C2が、ヒトCκ中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフであるか、または
B)前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCκに融合されたヒト重鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、SerThrLysであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValPheであり、かつ
C2は、ヒトCκ中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフである、
請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項117】
A)前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCλに融合されたヒトκ鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、ThrValAlaであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValであり、かつ
C2が、ヒトCλ中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフであるか、または
B)前記組換え融合タンパク質が、ハイブリッドヒトCλに融合されたヒト重鎖可変ドメインを含み、しかも
C1が、SerThrLysであり、
Yが、(Ala/Gly)ProSerValであり、かつ
C2が、ヒトCλ中のYのカルボキシ末端に隣接するアミノ酸モチーフである、
請求項88に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項118】
請求項88〜117のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする、単離された組換え核酸分子。
【請求項119】
請求項88〜117のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする組換え核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項120】
組換え核酸の発現に好適な条件下で請求項119に記載の宿主細胞を維持することにより該組換え核酸を発現させて組換え融合タンパク質を産生することを含む、組換え融合タンパク質の産生方法。
【請求項121】
前記組換え融合タンパク質を単離することをさらに含む、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
第1のポリペプチドに由来する第1の部分と第2のポリペプチドに由来する第2の部分とを含む組換え融合タンパク質であって、該第1のポリペプチドが、式
(A)−L1
〔式中、
(A)は、該第1のポリペプチド中に存在するアミノ酸配列であり、そして
L1は、該第1のポリペプチド中の(A)のカルボキシ末端に隣接する1〜約50アミノ酸を含むアミノ酸モチーフである〕
を有する構造を含み、
該融合ポリペプチドが、式
(A)−L1−(B)
〔式中、
(B)は、該第2のポリペプチドに由来する該部分であり、
付帯条件として、(A)および(B)の少なくとも一方はドメインであり、しかも(A)および(B)が両方とも抗体可変ドメインである場合、
a)(A)および(B)はそれぞれヒト抗体可変ドメインであるか、
b)(A)および(B)はそれぞれ抗体重鎖可変ドメインであるか、
c)(A)および(B)はそれぞれ抗体軽鎖可変ドメインであるか、
d)(A)は抗体軽鎖可変ドメインでありかつ(B)は抗体重鎖可変ドメインであるか、もしくは
e)(A)はVHHでありかつ(B)は抗体軽鎖可変ドメインであるものとするか、または
付帯条件として、(A)および(B)が両方とも抗体可変ドメインである場合、次のものは本発明から除外されるものとする、(A)−L1−(B){ここで、(A)は、マウスVHであり、(B)は、マウスVLであり、そしてL1は、SerAlaLysThrThrPro、SerAlaLysThrThrProLysLeuGlyGly、AlaLysThrThrProLysLeuGluGluGlyGluPheSerGluAlaArgVal、またはAlaLysThrThrProLysLeuGluGluである}〕
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項123】
付帯条件として、(A)がVHでありかつ(B)がVLである場合、L1がCH1のアミノ末端から1〜5もしくは1〜6個の連続したアミノ酸よりなることはないものとする、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項124】
前記第1のポリペプチドが免疫グロブリン可変ドメインである、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項125】
前記免疫グロブリン可変ドメインが抗体可変ドメインである、請求項124に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項126】
前記第2のポリペプチドが免疫グロブリン定常領域である、請求項124に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項127】
(B)が、抗体CH1の少なくとも一部分、抗体ヒンジの少なくとも一部分、抗体CH2の少なくとも一部分、または抗体CH3の少なくとも一部分を含む、請求項126に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項128】
(A)が免疫グロブリン可変ドメインである、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項129】
前記免疫グロブリン可変ドメインが抗体可変ドメインである、請求項128に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項130】
前記抗体可変ドメインが抗体軽鎖可変ドメインである、請求項129に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項131】
L1がCκまたはCλの1〜約50個の連続したアミノ末端アミノ酸を含む、請求項130に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項132】
前記抗体可変ドメインが抗体重鎖可変ドメインである、請求項129に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項133】
前記抗体重鎖可変ドメインがVHまたはVHHである、請求項132に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項134】
L1がCH1の1〜約50個の連続したアミノ末端アミノ酸を含む、請求項132に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項135】
(A)が抗体重鎖可変ドメインであり、かつ(B)が抗体重鎖可変ドメインである、請求項129に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項136】
(A)が抗体軽鎖可変ドメインであり、かつ(B)が抗体重鎖可変ドメインまたは抗体軽鎖可変ドメインである、請求項128に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項137】
(A)がVκでありかつ(B)がVκであるか、
(A)がVκでありかつ(B)がVλであるか、
(A)がVκでありかつ(B)がVHもしくはVHHであるか、
(A)がVλでありかつ(B)がVκであるか、
(A)がVλでありかつ(B)がVλであるか、または
(A)がVλでありかつ(B)がVHもしくはVHHである、
請求項136に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項138】
(A)がVHでありかつL1がCH1の最初の3〜約12アミノ酸を含むか、(A)がVκでありかつL1がCκの最初の3〜約12アミノ酸を含むか、または(A)がVλでありかつL1がCλの最初の3〜約12アミノ酸を含む、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項139】
(A)が、抗体軽鎖可変ドメインのFR1、CDR1、FR2、CDR3、FR3、およびCDR3と、アミノ酸配列GlyGlnGlyThrLysValThrValSerSerを含むFR4とを含む抗体可変ドメインであり、かつL1が、CH1の最初の3〜約12アミノ酸を含む、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項140】
L1が、AlaSerThr、AlaSerThrLysGlyProSer、またはAlaSerThrLysGlyProSerGlyである、請求項139に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項141】
(A)が、VHまたはVκドメインのFR1、CDR1、FR2、CDR3、FR3、およびCDR3と、アミノ酸配列GlyXaaGlyThr(Lys/Gln/Glu)(Val/Leu)(Thr/Ile)ValLeuを含むFR4とを含む抗体可変ドメインであり、かつL1が、Cλの最初の3〜約12アミノ酸を含む、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項142】
(A)が、VHまたはVλドメインのFR1、CDR1、FR2、CDR3、FR3、およびCDR3と、アミノ酸配列GlyGlnGlyThrLysValGluIleLysArgを含むFR4とを含む抗体可変ドメインであり、かつL1が、Cκの最初の3〜約12アミノ酸を含む、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項143】
(A)が免疫グロブリン定常ドメインである、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項144】
前記免疫グロブリン定常ドメインが抗体定常ドメインである、請求項143に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項145】
前記抗体定常ドメインが抗体重鎖定常ドメインである、請求項144に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項146】
(A)が非ヒト免疫グロブリン定常ドメインであり、かつ(B)がヒトポリペプチドに由来する、請求項145に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項147】
前記第2のポリペプチドが、サイトカイン、サイトカインレセプター、増殖因子、増殖因子レセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、接着分子、止血因子、T細胞レセプター、T細胞レセプター鎖、T細胞レセプター可変ドメイン、酵素、抗体可変ドメインを含むかもしくはそれよりなるポリペプチド、または以上のいずれか1つの機能性部分よりなる群から選択される、請求項122〜124および128〜146のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項148】
前記第1のポリペプチドが、サイトカイン、サイトカインレセプター、増殖因子、増殖因子レセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、接着分子、止血因子、T細胞レセプター、T細胞レセプター鎖、T細胞レセプター可変ドメイン、酵素、抗体可変ドメインを含むかもしくはそれよりなるポリペプチド、または以上のいずれか1つの機能性部分よりなる群から選択される、請求項122に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項149】
前記第2のポリペプチドが免疫グロブリン定常領域または免疫グロブリン定常領域のFc部分である、請求項148に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項150】
請求項122〜149のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする、単離された組換え核酸分子。
【請求項151】
請求項122〜149のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする組換え核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項152】
組換え核酸の発現に好適な条件下で請求項151に記載の宿主細胞を維持することにより該組換え核酸を発現させて組換え融合タンパク質を産生することを含む、組換え融合タンパク質の産生方法。
【請求項153】
前記組換え融合タンパク質を単離することをさらに含む、請求項152に記載の方法。
【請求項154】
免疫グロブリン可変ドメインである第1の部分と第2の部分とを含む組換え融合タンパク質であって、該第1の部分がリンカーを介して該第2の部分に結合され、かつ該組換え融合タンパク質が、式
(A’)−(L2)−(B)
〔式中、
(A’)は、該免疫グロブリン可変ドメインでありかつフレームワーク(FR)4を含み、
L2は該リンカーであり{ここで、L2は、該FR4を含む天然に存在する免疫グロブリン中の該FR4のカルボキシ末端に隣接する1〜約50個の連続したアミノ酸を含む}、そして
(B)は該第2の部分であり、
付帯条件として、L2−(B)は、該FR4を含む天然に存在する抗体中の該FR4に結合されたペプチドであるCLドメインでもCH1ドメインでもなく、しかも(A)および(B)が両方とも抗体可変ドメインである場合、
a)(A)および(B)はそれぞれヒト抗体可変ドメインであるか、
b)(A)および(B)はそれぞれ抗体重鎖可変ドメインであるか、
c)(A)および(B)はそれぞれ抗体軽鎖可変ドメインであるか、
d)(A)は抗体軽鎖可変ドメインでありかつ(B)は抗体重鎖可変ドメインであるか、もしくは
e)(A)はVHHでありかつ(B)は抗体軽鎖可変ドメインであるものとするか、または
付帯条件として、(A)および(B)が両方とも抗体可変ドメインである場合、次のものは本発明から除外されるものとする、(A)−L1−(B){ここで、(A)は、マウスVHであり、(B)は、マウスVLであり、そしてL1は、SerAlaLysThrThrPro、SerAlaLysThrThrProLysLeuGlyGly、AlaLysThrThrProLysLeuGluGluGlyGluPheSerGluAlaArgVal、またはAlaLysThrThrProLysLeuGlyGlyである}〕
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項155】
(A’)が抗体重鎖可変ドメインまたはハイブリッド抗体軽鎖可変ドメインである、請求項154に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項156】
前記抗体重鎖可変ドメインおよび前記ハイブリッド軽鎖可変ドメインが、それぞれ、アミノ酸配列GlyXaaGlyThr(Leu/Met/Thr)ValThrValSerSerを含むFR4を含む、請求項155に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項157】
FR4が、GlyXaaGlyThrLeuValThrValSerSer、GlyXaaGlyThrMetValThrValSerSer、またはGlyXaaGlyThrThrValThrValSerSerを含む、請求項156に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項158】
X4がCH1のアミノ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項157に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項159】
L2が、AlaSerThr、AlaSerThrLysGlyProSer、またはAlaSerThrLysGlyProSerGlyを含む、請求項158に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項160】
(A’)がハイブリッド抗体可変ドメインまたはVκである、請求項154に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項161】
前記ハイブリッド可変ドメインおよびVκが、それぞれ、アミノ酸配列GlyXaaGlyThr(Lys/Arg)(Val/Leu)(Glu/Asp)IleLysArgを含むFR4を含む、請求項160に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項162】
FR4が、GlyXaaGlyThrLysValGluIleLysArg、GlyXaaGlyThrLysLeuGluIleLysArg、GlyXaaGlyThrLysValAspIleLysArg、またはGlyXaaGlyThrArgLysGluIleLysArgを含む、請求項161に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項163】
L2がCκのアミノ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項161に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項164】
L2が、ThrValAla、ThrValAlaAlaProSer、またはThrValAlaAlaProSerGlyを含む、請求項163に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項165】
(A’)がハイブリッド抗体可変ドメインまたはVλである、請求項154に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項166】
前記ハイブリッド抗体可変ドメインおよびVλが、それぞれ、アミノ酸配列GlyXaaGlyThr(Lys/Gln/Glu)(Val/Leu)(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuを含むFR4を含む、請求項165に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項167】
FR4が、GlyXaaGlyThrLysValThrValLeu、GlyXaaGlyThrLysLeuThrValLeu、GlyXaaGlyThrGlnLeuIleIleLeu、GlyXaaGlyThrGluLeuThrValLeu、またはGlyXaaGlyThrGlnLeuThrValLeuを含む、請求項166に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項168】
(B)が免疫グロブリン可変ドメインを含む、請求項154に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項169】
前記免疫グロブリン可変ドメインが(B)のアミノ末端に存在する、請求項168に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項170】
(B)が抗体軽鎖可変ドメインまたは抗体重鎖可変ドメインを含む、請求項168に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項171】
(B)が免疫グロブリン定常領域の少なくとも一部分を含む、請求項154に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項172】
免疫グロブリン定常領域ドメインの前記少なくとも一部分が(B)のアミノ末端に存在する、請求項171に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項173】
前記免疫グロブリン定常領域がIgG定常領域である、請求項171に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項174】
前記免疫グロブリン定常領域がIgG1定常領域またはIgG4定常領域である、請求項173に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項175】
(B)が、CH1の少なくとも一部分、ヒンジの少なくとも一部分、CH2の少なくとも一部分、またはCH3の少なくとも一部分を含む、請求項174に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項176】
(B)がヒンジの少なくとも一部分を含む、請求項175に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項177】
ヒンジの前記部分がThrHisThrCysProProCysProを含む、請求項176に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項178】
(B)がCH2−CH3をさらに含む、請求項177に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項179】
(B)がCH1−ヒンジ−CH2−CH3の一部分を含む、請求項175に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項180】
(B)がヒンジ−CH2−CH3を含む、請求項175に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項181】
(B)がCH2−CH3を含む、請求項175に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項182】
(B)がCH3を含む、請求項175に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項183】
第1の部分と免疫グロブリン定常領域に由来する第2の部分とを含む組換え融合タンパク質であって、該第1の部分がリンカーを介して該第2の部分に結合されており、かつ該組換え融合タンパク質が、式
(A)−L3−(C3)
〔式中、
(A)は、該第1の部分であり、
(C3)は、免疫グロブリン定常領域に由来する該第2の部分であり、そして
L3は、該リンカーであり{ここで、L3は、(C3)を含む天然に存在する免疫グロブリン中の(C3)のアミノ末端に隣接する1〜約50個の連続したアミノ酸を含む}、
付帯条件として、(A)は、該天然に存在する免疫グロブリン中に見いだされる抗体可変ドメインではないものとする〕
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項184】
(C3)が少なくとも1つの抗体定常ドメインを含む、請求項183に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項185】
前記抗体定常ドメインがヒト抗体定常ドメインである、請求項184に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項186】
前記抗体定常ドメインがIgG定常ドメインである、請求項185に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項187】
前記抗体定常ドメインがIgG1定常ドメインまたはIgG4定常ドメインである、請求項186に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項188】
(C3)がCH3を含む、請求項187に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項189】
L3がCH2のカルボキシ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項188に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項190】
(C3)がCH2またはCH2−CH3を含む、請求項189に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項191】
L3がヒンジのカルボキシ末端から1〜約34個の連続したアミノ酸を含む、請求項190に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項192】
L3がThrHisThrCysProProCysProまたはGlyThrHisThrCysProProCysProを含む、請求項191に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項193】
(C3)がヒンジを含む、請求項187に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項194】
L3がCH1のカルボキシ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項193に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項195】
(C3)がCH1を含む、請求項186に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項196】
L3が抗体重鎖Vドメインのカルボキシ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項195に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項197】
L3がGlyXaaGlyThr(Leu/Met/Thr)ValThrValSerSerを含む、請求項196に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項198】
L3が、GlyXaaGlyThrLeuValThrValSerSer、GlyXaaGlyThrMetValThrValSerSer、またはGlyXaaGlyThrThrValThrValSerSerを含む、請求項197に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項199】
前記抗体定常ドメインが抗体軽鎖定常ドメインである、請求項184に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項200】
前記抗体軽鎖定常ドメインがCκである、請求項199に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項201】
L3が抗体軽鎖Vドメインのカルボキシ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項200に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項202】
L3がGlyXaaGlyThr(Lys/Arg)(Val/Leu)(Glu/Asp)IleLysArgを含む、請求項201に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項203】
L3が、GlyXaaGlyThrLysValGluIleLysArg、GlyXaaGlyThrLysLeuGluIleLysArg、GlyXaaGlyThrLysValAspIleLysArg、またはGlyXaaGlyThrArgLysGluIleLysArgである、請求項202に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項204】
前記抗体軽鎖定常ドメインがCλである、請求項199に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項205】
L3が抗体軽鎖Vドメインのカルボキシ末端から1〜約50個の連続したアミノ酸を含む、請求項204に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項206】
L3がGlyXaaGlyThr(Lys/Gln/Glu)(Val/Leu)(Thr/Ile)(Val/Ile)Leuを含む、請求項205に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項207】
L3が、GlyXaaGlyThrLysValThrValLeu、GlyXaaGlyThrLysLeuThrValLeu、GlyXaaGlyThrGlnLeuIleIleLeu、GlyXaaGlyThrGluLeuThrValLeu、またはGlyXaaGlyThrGlnLeuThrValLeuである、請求項206に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項208】
(A)が、サイトカイン、サイトカインレセプター、増殖因子、増殖因子レセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、接着分子、止血因子、T細胞レセプター、T細胞レセプター鎖、T細胞レセプター可変ドメイン、酵素、抗体可変ドメインを含むかもしくはそれよりなるポリペプチド、または以上のいずれか1つの機能性部分よりなる群から選択される、請求項183〜207のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項209】
抗体可変ドメインに由来する第1の部分と第2のポリペプチドに由来する第2の部分とを含む組換え融合タンパク質であって、該抗体可変ドメインが、式(A)−L1
〔式中、
(A)はCDR3よりなり、そして
L1はFR4よりなる〕
を有する構造を含み、該融合ポリペプチドが、式
(A)−L1−(B)
〔式中、
(B)は、該第2のポリペプチドに由来する該部分である〕
を有する、上記組換え融合タンパク質。
【請求項210】
前記第2のポリペプチドが免疫グロブリン定常領域である、請求項209に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項211】
(B)が、抗体CH1の少なくとも一部分、抗体ヒンジの少なくとも一部分、抗体CH2の少なくとも一部分、または抗体CH3の少なくとも一部分を含む、請求項210に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項212】
請求項154〜211のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする、単離された組換え核酸分子。
【請求項213】
請求項154〜211のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質をコードする組換え核酸分子を含む、宿主細胞。
【請求項214】
組換え核酸の発現に好適な条件下で請求項213に記載の宿主細胞を維持することにより該組換え核酸を発現させて組換え融合タンパク質を産生することを含む、組換え融合タンパク質の産生方法。
【請求項215】
前記組換え融合タンパク質を単離することをさらに含む、請求項214に記載の方法。
【請求項216】
治療、診断、および/または予防に使用するための、請求項1〜30、35〜71、76〜83、88〜117、122〜149、および154〜211のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質。
【請求項217】
免疫応答を誘導する可能性が低減された、ヒトにおける治療、診断、および/または予防のための医薬を製造するための、請求項1〜30、35〜71、76〜83、88〜117、122〜149、および154〜211のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質の使用。
【請求項218】
天然の連結部を含有していない対応する融合タンパク質と比較して免疫応答を誘導する可能性が低減された、請求項1〜30、35〜71、76〜83、88〜117、122〜149、および154〜211のいずれか1項に記載の有効量の組換え融合タンパク質をヒトに投与することを含む、ヒトにおける治療、診断、および/または予防の方法。
【請求項219】
天然の連結部を含有していない対応する融合タンパク質と比較して免疫応答を誘導する可能性が低減された、ヒトの治療、診断、および/または予防のための組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用。
【請求項220】
天然の連結部を含有していない対応する融合タンパク質と比較して凝集傾向が低減された、ヒトの治療、診断、および/または予防のための組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用。
【請求項221】
ヒトの治療、診断、および/または予防のための組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用であって、該組換え融合タンパク質が、天然の連結部を含有していない対応する融合タンパク質と比較してより高レベルで発現される、上記使用。
【請求項222】
ヒトの治療、診断、および/または予防のための組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用であって、該組換え融合タンパク質が、天然の連結部を含有していない対応する融合タンパク質を基準にして比較して向上した安定性を有する、上記使用。
【請求項223】
第1の部分(A)と、第2の部分(B)と、(A)と(B)との間の少なくとも1つの天然の連結部とを含む組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用であって、該組換え融合タンパク質が、(A)と(B)との境界部が天然の連結部でないものとして(A)と(B)とを含む対応する融合タンパク質と比較して低減された凝集傾向を有する、上記使用。
【請求項224】
第1の部分(A)と、第2の部分(B)と、(A)と(B)との間の少なくとも1つの天然の連結部とを含む組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用であって、該組換え融合タンパク質が、対応する融合タンパク質が(A)と(B)との間に天然の連結部を含有していないものとして(A)と(B)とを含む対応する融合タンパク質と比較してより高レベルで発現される、上記使用。
【請求項225】
第1の部分(A)と、第2の部分(B)と、(A)と(B)との間の少なくとも1つの天然の連結部とを含む組換え融合タンパク質を調製するための、天然の連結部の使用であって、該組換え融合タンパク質が、対応する融合タンパク質が(A)と(B)との間に天然の連結部を含有していないものとして(A)と(B)とを含む対応する融合タンパク質と比較して向上した安定性を有する、上記使用。
【請求項226】
請求項1〜30、35〜71、76〜83、88〜117、122〜149、および154〜211のいずれか1項に記載の組換え融合タンパク質と生理学上許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項227】
第1の部分と第2の部分とを天然の連結部で融合して含む融合タンパク質の作製方法であって、該第1の部分が第1のポリペプチドに由来し、かつ該第2の部分が第2のポリペプチドに由来し、該第1のポリペプチドもしくはその一部分のアミノ酸配列と該第2のポリペプチドもしくはその一部分のアミノ酸配列とを解析して、解析された配列の両方に存在する保存アミノ酸モチーフを同定することと、式
A−Y−B
〔式中、
Aは、該第1の部分であり、
Yは、該保存アミノ酸モチーフであり、
Bは、該第2の部分であり、しかも、
該第1のポリペプチドはA−Yを含み、かつ該第2のポリペプチドはY−Bを含む〕
を有する融合タンパク質を調製することと、が含まれる、上記方法。
【請求項228】
Yが1〜約50アミノ酸よりなる、請求項227に記載の方法。
【請求項229】
Yが3〜10アミノ酸よりなる、請求項227に記載の方法。
【請求項230】
前記第2のポリペプチドが免疫グロブリン定常ドメインを含む、請求項227に記載の方法。
【請求項231】
前記免疫グロブリン定常ドメインがヒト免疫グロブリン定常ドメインである、請求項230に記載の方法。
【請求項232】
前記免疫グロブリン定常ドメインが非ヒト免疫グロブリン定常ドメインである、請求項230に記載の方法。
【請求項233】
前記第2のポリペプチドがT細胞レセプター定常ドメインを含む、請求項230〜232のいずれか1項に記載の方法。
【請求項234】
前記第2のポリペプチドが抗体定常ドメインを含む、請求項230〜232のいずれか1項に記載の方法。
【請求項235】
前記抗体定常ドメインが軽鎖定常ドメインまたは重鎖定常ドメインである、請求項234に記載の方法。
【請求項236】
前記抗体定常ドメインがヒト抗体重鎖定常ドメインである、請求項234に記載の方法。
【請求項237】
前記第2のポリペプチドおよびBが抗体ヒンジ領域を含む、請求項234に記載の方法。
【請求項238】
前記第2のポリペプチドおよびBがCH1−ヒンジ−CH2−CH3の一部分を含む、請求項234に記載の方法。
【請求項239】
前記第2のポリペプチドおよびBがヒンジ−CH2−CH3を含む、請求項234に記載の方法。
【請求項240】
前記第2のポリペプチドおよびBがCH2−CH3を含む、請求項234に記載の方法。
【請求項241】
前記第2のポリペプチドおよびBがCH3を含む、請求項234に記載の方法。
【請求項242】
前記ヒト抗体重鎖定常ドメインがIgG定常ドメインである、請求項236に記載の方法。
【請求項243】
前記IgG定常ドメインがIgG1定常ドメインまたはIgG4定常ドメインである、請求項242に記載の方法。
【請求項244】
前記第1のポリペプチドが、サイトカイン、サイトカインレセプター、増殖因子、増殖因子レセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、接着分子、止血因子、T細胞レセプター、T細胞レセプター鎖、T細胞レセプター可変ドメイン、酵素、抗体可変ドメインを含むかもしくはそれよりなるポリペプチド、または以上のいずれか1つの機能性部分よりなる群から選択される、請求項227〜243のいずれか1項に記載の方法。
【請求項245】
前記第1のポリペプチドおよびAが免疫グロブリン可変ドメインを含む、請求項227に記載の方法。
【請求項246】
前記免疫グロブリン可変ドメインがヒト免疫グロブリン可変ドメインである、請求項245に記載の方法。
【請求項247】
前記免疫グロブリン可変ドメインが非ヒト免疫グロブリン可変ドメインである、請求項246に記載の方法。
【請求項248】
前記第1のポリペプチドおよびAがT細胞レセプター可変ドメインを含む、請求項245〜247のいずれか1項に記載の方法。
【請求項249】
前記第1のポリペプチドおよびAが抗体可変ドメインを含む、請求項245〜247のいずれか1項に記載の方法。
【請求項250】
前記抗体可変ドメインが非ヒト抗体可変ドメインである、請求項249に記載の方法。
【請求項251】
前記非ヒト抗体可変ドメインがラクダ科動物抗体可変ドメインまたはナースシャーク抗体可変ドメインである、請求項250に記載の方法。
【請求項252】
前記抗体可変ドメインがヒト抗体可変ドメインである、請求項249に記載の方法。
【請求項253】
前記ヒト抗体可変ドメインが、Vκ、Vλ、またはVHである、請求項252に記載の方法。
【請求項254】
前記第2のポリペプチドが、サイトカイン、サイトカインレセプター、増殖因子、増殖因子レセプター、ホルモン、ホルモンレセプター、接着分子、止血因子、T細胞レセプター、T細胞レセプター鎖、T細胞レセプター可変ドメイン、酵素、抗体可変ドメインを含むかもしくはそれよりなるポリペプチド、または以上のいずれか1つの機能性部分よりなる群から選択される、請求項227〜229および244〜253のいずれか1項に記載の方法。
【請求項255】
前記第1のポリペプチドが第1の抗体鎖であり、かつ前記第2のポリペプチドが第2の抗体鎖である、請求項227に記載の方法。
【請求項256】
Yが前記第1の抗体鎖の可変ドメイン中および前記第2の抗体鎖の可変ドメイン中に存在する、請求項255に記載の方法。
【請求項257】
Yがフレームワーク領域(FR)4中に存在する、請求項256に記載の方法。
【請求項258】
YがGlyXaaGlyThrまたはGlyXaaGlyThrXaa(Val/Leu)である、請求項257に記載の方法。
【請求項259】
Aが、FR1、相補性決定領域(CDR)1、FR2、CDR2、FR3、およびCDR3を含む抗体可変ドメインの一部分を含む、請求項257または258に記載の方法。
【請求項260】
YがFR3中に存在する、請求項255に記載の方法。
【請求項261】
Yが、GluAspThrAla、ValTyrTyrCys、またはGluAspThrAlaValTyrTyrCysである、請求項260に記載の方法。
【請求項262】
Aが、FR1、CDR1、FR2、およびCDR2を含む抗体可変ドメインの一部分を含む、請求項260または261に記載の方法。
【請求項263】
Yが前記第1の抗体鎖の定常ドメイン中および前記第2の抗体鎖の定常ドメイン中に存在する、請求項255に記載の方法。
【請求項264】
Yが、(Ser/Ala/Gly)Pro(Lys/Asp/Ser)Val、(Ser/Ala/Gly)Pro(Lys/Asp/Ser)ValPhe、LysValAspLys(Ser/Arg/Thr)、またはValThrValである、請求項263に記載の方法。
【請求項265】
Yが、SerProLysVal、SerProAspVal、SerProSerVal、AlaProLysVal、AlaProAspVal、AlaProSerVal、GlyProLysVal、GlyProAspVal、GlyProSerVal、SerProLysValPhe、SerProAspValPhe、SerProSerValPhe、AlaProLysValPhe、AlaProAspValPhe、AlaProSerValPhe、GlyProLysValPhe、GlyProAspValPhe、GlyProSerValPhe、LysValAspLysSer、LysValAspLysArg、LysValAspLysThr、およびValThrValよりなる群から選択される、請求項264に記載の方法。
【請求項266】
前記第1の抗体鎖および前記第2の抗体鎖が異なる種由来である、請求項255〜265のいずれか1項に記載の方法。
【請求項267】
前記第1の抗体鎖がヒト由来であり、かつ前記第2の抗体鎖が非ヒト由来である、請求項266に記載の方法。
【請求項268】
前記第1の抗体鎖が非ヒト由来であり、かつ前記第2の抗体鎖がヒト由来である、請求項266に記載の方法。
【請求項269】
前記第1の抗体鎖および前記第2の抗体鎖が同一の種由来のある、請求項255〜265のいずれか1項に記載の方法。
【請求項270】
前記第1の抗体鎖および前記第2の抗体鎖がヒト由来である、請求項269に記載の方法。
【請求項271】
前記融合タンパク質が、Aのアミノ末端に位置する第3の部分をさらに含む、請求項227〜270のいずれか1項に記載の方法。
【請求項272】
前記第3の部分が免疫グロブリン可変ドメインを含む、請求項271に記載の方法。
【請求項273】
前記第1のポリペプチドおよび前記第2のポリペプチドが両方ともに同一のタンパク質スーパーファミリーのメンバーである、請求項227に記載の方法。
【請求項274】
前記タンパク質スーパーファミリーが、免疫グロブリンスーパーファミリー、TNFスーパーファミリー、およびTNFレセプタースーパーファミリーよりなる群から選択される、請求項273に記載の方法。
【請求項275】
前記第1のポリペプチドおよび前記第2のポリペプチドが両方ともヒトポリペプチドである、請求項227に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図1B】
【図1C】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【公表番号】特表2009−523459(P2009−523459A)
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−551863(P2008−551863)
【出願日】平成19年1月24日(2007.1.24)
【国際出願番号】PCT/GB2007/000227
【国際公開番号】WO2007/085814
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(502197046)ドマンティス リミテッド (47)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月24日(2007.1.24)
【国際出願番号】PCT/GB2007/000227
【国際公開番号】WO2007/085814
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(502197046)ドマンティス リミテッド (47)
【Fターム(参考)】
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