説明

太陽光発電式夜間及び濃霧識別可能救命胴衣

【課題】夜間及び濃霧時に発見可能な、無期限に機能発揮できる救命胴衣を提供する。
【解決手段】救命胴衣1は無機ELファイバー2又は発光ダイオード6を貼りつけ、固定される。太陽光モジュール3を救命胴衣上部に貼りつける。電子回路装置及び遭難信号用発信装置は救命胴衣裏面下端側面に固定する。ON−OFFスイッチは電子回路装置と遭難信号用発信装置と連動している。昇圧回路、充放電回路、インバーター回路は電子回路装置の中に装着されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は太陽光発電よる電圧で駆動される発光ダイオード(LED)灯又は無機ELファイバー灯及び無線による遭難信号を発信する装置によって夜間及び濃霧時に発見可能な救命胴衣に関するものである。
【背景技術】
【0002】
毎年、季節を問わず船舶の遭難事故が絶えない。その都度、人命を亡くしている。救命胴衣は義務づけられているが、殆どが着用されてない。そこで船舶職員及び小型船舶操縦士法施行規則の一部改正され、一人乗りの漁船でも救命胴衣の着用が義務化された。しかしながら、夜間の遭難の場合は救命胴衣を着用していても捜索が困難である。そこで本発明は救命胴衣が海上で浮揚した場合、自動的に救命胴衣を発光させ、なおかつ遭難信号を無線で発信させ、遭難者の位置を確認できることを目的としている。
【発明の開示】

【発明を解決しようとする課題】
【0003】
現在の救命胴衣は反射材が貼り付けられている。このことは光を反射材に照射されなければ光は反射されない。海で遭難者に光を照射することはとても困難である。また船舶には救命胴衣灯も装備されているが救命胴衣と離れて使用されているため、機能性に乏しい。さらに、電池方式は連続8時間点灯で認可されている。一昼夜は点灯しているが2昼夜目には消灯状態が予想される。そこで本発明は救命胴衣に発光機能を付与させ、電源は太陽光発電を利用して無期限に発光させる。さらに無線によって遭難信号を発信させることによって捜索者に遭難者の位置を確認させることが容易である。この装置の電源も太陽光発電を使用する。
【問題を觧決するための手段】
【0004】
本発明を達成するため、本発明に係る無機ELファイバー灯、発光ダイオード(LED)灯及び自発的に発光機能を有する無機材料などを発光させる。これらの照明灯を駆動させる電源は太陽光発電を利用して日中は充電し、夜間は自動的に電圧を供給して、無機ELファイバー灯又はLED灯を発光させる。同時に充放電電池から遭難信号発信装置に駆動電圧が供給される。
【0005】
救命胴衣表面に適切な発光体として無機ELファイバー又は発光ダイオード(LED)を線上又は面上に配列加工する。太陽光モジュールは太陽エネルギーを吸収できるように救命胴衣の上部に面上に配置する。充放電回路装置と遭難信号発信装置は同一ケース内にセットし、救命胴衣裏面下端側面に設置する。遭難信号発信用アンテナは海面上浮揚救命胴衣表面に設置する。
【0006】
太陽エネルギーを太陽光モジュールで吸収し、無機ELファイバー灯及びLED灯のドライバー電池を充電させる。同様に遭難信号発信用装置の電源用電池も充電させる。太陽光照度に応じて充放電電池がON−OFFになる。
【発明の効果】
【0007】
本発明は次のような利点がある。遭難者着用救命胴衣の発光により遭難位置が確認できる。遭難信号を無線で発信されるので濃霧でも遭難位置確認ができる。
太陽光発電により無機ELファイバー灯及びLED灯への電圧供給は無限に可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1の救命胴衣1は無機ELファイバー2又は発光ダイオード6を図1の形状に貼りつけ、固定される。太陽光モジュール3を図1の救命胴衣上部に貼りつける。電子回路装置4及び遭難信号用発信装置7は図2の救命胴衣裏面下端側面に固定する。
【0009】
ON−OFFスイッチ5は図2の電子回路装置4と遭難信号用発信装置7と連動している。昇圧回路、充放電回路、インバーター回路は図2の電子回路装置4の中に装着されている。
【0010】
本発明の太陽光発電による救命胴衣は太陽エネルギーを利用するので電池切れなしで無機ELファイバー灯及び発光ダイオード(LED)灯を発光させることが可能である。同時に無線で遭難信号を発信することも可能である。船舶に乗船する者が本発明救命胴衣を着用することにより、遭難時の早期救助が可能となる。
【産業上の利用可能】
【0011】
危険地域作業服、鉄道作業服、登山用ウエア、登山用ヘルメット、作業用ヘルメット、防犯防止用ランドセル
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係わるLED灯、無機ELファイバー灯及び遭難信号用発信装置付救命胴衣正面図
【図2】本発明に係わるLED灯、無機ELファイバー灯及び遭難信号用発信装置付救命胴衣裏側側面図
【0012】
1救命胴衣
2無機ELファイバー灯
3太陽光モジュール
4電子回路装置
5ON−OFFスイッチ
6発光ダイオード(LED)灯
7遭難信号用発信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無機ELファイバーが固定された救命胴衣
【請求項2】
発光ダイオード(LED)が固定された救命胴衣
【請求項3】
太陽光発電による充放電電池で駆動された無機ELファイバー又は発光ダイオード(LED)が固定された救命胴衣
【請求項4】
太陽光発電による充放電電池で駆動された無機ELファイバー又は発光ダイオード(LED)が固定された衣服
【請求項5】
太陽光発電による充放電電池で駆動された無機ELファイバー又は発光ダイオード(LED)装置

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2011−136675(P2011−136675A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−299587(P2009−299587)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(500232651)イシイ株式会社 (9)
【出願人】(502104424)
【Fターム(参考)】