説明

太陽熱を利用した真空式二重管による海水塩の製造装置および製造方法

【課題】特別の動力を用いることなく、海水を効率的に蒸発させ、ミネラル成分を多く含む海水塩を得ることのできる、海水塩の製造装置と製造方法を提供する。
【解決手段】海水収容部3を有するU字形の内管4と外管5の二重管構造からなると共にそれら内管4と外管5の間に真空層6が形成され、海水収容部3を覆うようにして内管4の側周部4aに集熱膜7が設けられた真空式二重管1を用いて、内管4の上端開口部2から海水収容部3内に海水を収容して上端開口部2を蓋体8で気密に閉塞し、太陽光を外管5から内管4に透過させて集熱膜7により太陽熱を集熱し、これにより海水収容部3内の海水を蒸発させ、海水収容部3内で生じる蒸気を蓋体8に接続された蒸気管9を通して外部に淡水Tとして取り出し、海水収容部3内で結晶化された塩成分を含む固形分を取り出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽熱を利用して、海水を蒸発させ、自然の海水塩を製造する装置と方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
海水を原材料とする従来からの製塩方法としては、塩田法、イオン交換膜法が公知である。塩田法は、海水を塩田に引き込み、太陽熱と風を利用して海水を濃縮し、得られた塩分濃度の濃い塩水(かん水)を釜で煮詰めて結晶化し、結晶化した塩を収穫する伝統的な方法である。イオン交換膜法は、海水を入れた槽の中に陽イオン膜と陰イオン膜を交互に並べ、両端から電流を流して、ナトリウムイオン(陽)と塩素イオン(陰)を陽イオン膜と陰イオン膜の間に集めて濃縮し、濃縮した塩水(かん水)を煮詰めて結晶化し、結晶化した塩を収穫する方法である。
【0003】
塩田法は、海水の濃縮に自然の太陽熱と風を利用するため、生産効率が悪いという問題がある。イオン交換膜法は、海水の濃縮に電力を利用するため、多大な電力費用がかかるという問題がある。海水から自然塩を生成する装置に関するものとして、例えば特許文献1の例が公知である。当該装置は、散布管の直下に蒸発ドラムおよびその下に回収槽を設置し、回収槽内の海水を散布管に導いて、散布管から蒸発ドラムに散布し、蒸発ドラムで水分を蒸発させ、濃縮された海水を蒸発ドラムの表面から回収槽内に回収し、海水を濃縮してかん水を得るものである。
【0004】
【特許文献1】特開2005−289717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上に述べた特許文献1の装置は、蒸発ドラムに蒸気や熱を供給する動力や、回収槽から散布管に海水を循環させる循環ポンプ等の動力が必要とされ、省電力、省エネルギーの観点からは改善すべき点が多々ある。本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、これらの動力をほぼ無くし、太陽熱を利用して、海水を効率的に蒸発させ、ミネラル成分を多く含む自然の結晶塩を得ることに成功し、本発明を完成するに至ったものである。さらには、海水から自然の結晶塩を得ると同時にミネラル成分を多く含む淡水を分離する方法も見出すことに成功した。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、特別の動力を用いることなく、太陽熱を利用して、海水を効率的に蒸発させ、ミネラル成分を多く含む海水塩を得ることのできる、海水塩の製造装置と製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る海水塩の製造装置は、太陽光をそれぞれ透過するU字形の内管と外管の二重管構造からなり、それら内管と外管の間に真空層が形成された真空式二重管と、前記内管の開口部を気密に閉塞する蓋体と、この蓋体に接続され前記内管の内部空間に形成された海水収容部に連通する蒸気管を備えてなり、前記海水収容部の周囲を覆うようにして前記内管の側周部に太陽光からの集熱を司る集熱膜が設けられていることを第1の特徴とする。
【0008】
本発明に係る海水塩の製造装置は、前記集熱膜として、可視から近赤外線域で高い吸収率を持ち、赤外線域で低い放射率を持つ選択吸収材料からなる選択吸収膜が用いられていることを第2の特徴とする。
【0009】
本発明に係る海水塩の製造装置は、蒸気管を流れる蒸気を冷却し、凝縮する凝縮器を備えることを第3の特徴とする。
【0010】
本発明に係る海水塩の製造装置は、凝縮後の淡水を貯留する淡水タンクを備えることを第4の特徴とする。
【0011】
本発明に係る海水塩の製造装置は、前記蒸気管の入口に所定の蒸気圧で開く蒸気弁を備えることを第5の特徴とする。
【0012】
本発明に係る海水塩の製造装置は、蒸気管を流れる蒸気を利用して海水収容部に導入される海水を予め予熱する熱交換器を備えることを第6の特徴とする。
【0013】
本発明に係る海水塩の製造装置は、海水収容部に海水を供給する海水タンクを備えることを第7の特徴とする。
【0014】
本発明に係る海水塩の製造方法は、海水収容部を有するU字形の内管と外管の二重管構造からなると共にそれら内管と外管の間に真空層が形成され、前記海水収容部を覆うようにして内管の側周部に集熱膜が設けられた真空式二重管を用いて、内管の開口部から前記海水収容部内に海水を収容して前記開口部を蓋体で気密に閉塞する工程と、太陽光を前記外管から内管に向けて透過させて前記集熱膜により太陽熱を集熱し、これにより海水収容部内の海水を100〜250℃に昇温させる工程と、海水の蒸発により海水収容部内で生じる蒸気を蓋体に接続された蒸気管を通して外部に排出する工程と、海水収容部内で結晶化された塩を含む固形分を取り出す工程とを備えることを第1の特徴とする。
【0015】
なお、本発明における海水塩は、海水収容部内で結晶化された結晶塩を指すだけでなく、結晶塩と同時に生成される海水中のミネラル成分をも含む固形分全体を指す広い概念である。また、海水収容部内から取り出される固形分は、ペースト状の状態も含む広い概念である。
【0016】
本発明に係る海水塩の製造方法は、結晶化された塩成分を含む固形分を取り出す代わりに、海水の濃縮液の状態で取り出す工程を備えることを第2の特徴とする。
【0017】
本発明に係る海水塩の製造方法は、蒸気管を通して外部に排出された蒸気を淡水として取り出す工程をさらに備えることを第3の特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように、本発明に係る海水塩の製造装置によると、太陽熱を集熱して、海水収容部内の海水を約100〜250℃程度の温度に昇温させて効率よく蒸発させ、これにより、海水中のミネラル成分を多く含む自然の海水塩を、電気やモータ等の動力を用いることなく、効率的に製造できるという優れた効果を奏する。
【0019】
また、海水収容部内で加熱により生じる蒸気を、蒸気管を通して外部に取り出し、これを冷却して、海水中のミネラル成分を多く含む淡水として回収し、飲料その他の用途に利用できるという優れた効果を奏する。
【0020】
また、本発明に係る海水塩の製造方法によると、太陽熱を集熱して、海水収容部内の海水を蒸発させ、海水中のミネラル成分を多く含み栄養に富む自然の海水塩を、電気やモータ等の動力を用いることなく、低コストで製造できるという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。図1ないし図4は本発明の第1実施形態を示すもので、図1中、符号Sは本発明に係る海水塩の製造装置を示している。
【0022】
海水塩の製造装置(以下、「製造装置」と略する)Sは、図1に示すようにU字形の真空式二重管1を主要要素としている。この真空式二重管1は、上端開口部2を有すると共に内部に海水収容部3を有するU字形の有底の内管4と、この内管4の周囲に配置されるU字形の有底の外管5とからなる二重管構造をしており、内管4の上端部と外管5の上端部は全周に亘り互いに接続され、内管4と外管5の間には密閉され真空引きされた真空層6が形成されている。かかる内管4と外管5はともに太陽光を90%以上透過させる透明なガラス管からなる。
【0023】
内管4の側周部4aの外面には海水収容部3の周囲を覆うようにして集熱膜7が全周に亘り取り付けられている。この集熱膜7は、外管5を透過し、真空層6を通過した太陽光の太陽熱を集熱して、海水収容部3内の海水を加熱、沸騰させる役目をする。この集熱膜7としては、可視から近赤外線域で高い吸収率を持ち、赤外線域で低い放射率を持つ材料を用いたいわゆる選択吸収材料を内管4の外面に選択吸収膜として施すことが望ましい。太陽光を効率良く吸収して熱に変換し、かつ加熱された吸収材料自体の熱放射による損失を抑制することができる。そして、集熱膜7による集熱作用と真空層6による断熱(熱損失の抑制)作用の組合せによって、海水収容部3内の海水温度を約100〜250℃程度まで速やかに昇温させることができる。
【0024】
内管4の上端開口部2は、着脱可能な蓋体8により気密に閉塞されている。この蓋体8によって、内部の海水収容部3は密閉状態が維持されるようになっている。蓋体8には蒸気管9の一端が接続されており、海水収容部3内で生じる蒸気を外部に取り出すことができるようになっている。蒸気管9の入口には蒸気弁10が設けられている。この蒸気弁10は通常は蒸気管9の入口を閉じ、海水収容部3内の蒸気圧が所定値以上となった場合に蒸気管9の入口を開くように作動する。
【0025】
蒸気管9の他端には凝縮器11が接続されている。凝縮器11は、蒸気管9から送られた蒸気を冷却して凝縮し、淡水を生成するようになっている。なお、凝縮器11で生成された淡水は淡水回収管12を通して淡水タンク13に貯留されるようになっている。なお、図1中、符号14は蒸気管9の一端を蓋体8に取り付ける取付具を示している。
【0026】
次に、上記構造の製造装置Sを用いて、太陽熱を利用して海水を蒸発させ、自然の海水塩を得る方法について、図3および図4を参照して説明する。
【0027】
まず、図3(A)に示すように、U字形の真空式二重管1の内管4の上端開口部2から内部の海水収容部3内に所定の高さまで海水Wを入れ、次いで、図3(B)に示すように、上端開口部2を蓋体8により閉塞し、内部の海水収容部3を密閉状態とする。蓋体8には蒸気管9の一端を接続する。
【0028】
そして、図4(A)に示すように、真空式二重管1を所定位置に立設状態に設置し、太陽光Lを当てる。太陽光Lは真空式二重管1の透明ガラス製の外管5を90%以上透過し、さらに真空層6を通過し、透明ガラス製の内管4の外周面に設けられた集熱膜7に吸収される。集熱膜7で集熱された太陽熱は、内管4内部の海水Wを加熱し、沸騰させ、海水Wを100〜250℃まで昇温させる。
【0029】
内管4内部の海水収容部3内で海水Wが加熱沸騰して、飽和水蒸気Jが発生し、所定の蒸気圧を超えると、蒸気弁10が開かれ、海水収容部3内で発生した水蒸気Jが蒸気管9を通り、凝縮器11へと送られる。海水収容部3内では海水が濃縮されて、塩分濃度が約23%程度の濃縮液Nとなる。塩分濃度が約23%程度になると塩化ナトリウム(NaCl)の結晶が析出を始める。最終的に図4(B)に示すように内菅4の底部に結晶化した塩化ナトリウムを主成分とするペースト状または固形状の固形分Kが残る。そこで、図4(C)に示すように蓋体8を取り外して、上端開口部2から内部の結晶化した塩化ナトリウムを主成分とする固形分Kを掻き出して、自然の海水塩として取り出す。取り出した固形分Kの海水塩には、成分として塩化ナトリウムの他、カリウム(K)、マグネシウム(Mg)などの海水中に含まれるミネラル成分が含まれる。
【0030】
固形分Kを取り出す前の状態、即ち図4(A)に示す塩分濃度が約23%程度の状態の濃縮液Nとして取り出すこともできる。濃縮液Nには、前述の塩化ナトリウムの他、にがり成分(塩化ナトリウムを除く塩化マグネシウムや塩化カルシウムの他、カリウム、鉄などのミネラル成分を含む)が含まれる。
【0031】
凝縮器11へ送られた蒸気は、凝縮器11内で冷却され、凝縮されて、海水中のミネラル成分を含む淡水が生成される。生成された淡水は、淡水回収管12を通して淡水タンク13に貯留され、飲料や液肥その他の用途に用いられる。
【0032】
図5は本発明の第2実施形態を示すもので、蒸気管9を流れる蒸気Jを利用して海水収容部3に導入される海水Wを予め加温する熱交換器15を備えている。
【0033】
即ち、本実施形態では、真空式二重菅1の海水収容部3に海水Wを供給する海水タンク16が設けられ、蒸気管9が途中から海水タンク16の内部で複数回巻回され、蒸気管9を流れる蒸気Jの蒸気熱を利用して海水タンク16内に貯留された海水を予熱するようになっている。海水タンク16の内部に複数回巻回された蒸気管9部分が熱交換器15を構成する。なお、図5中、符号17は海水タンク16から海水収容部3内に海水Wを供給する供給ホースを示している。
【0034】
海水収容部3より回収された水蒸気の蒸気熱を、廃棄することなく、熱交換器15により海水タンク16内の海水を予熱することで排熱を有効利用し、海水Wの蒸発および濃縮をより効率よく行うことができる。また、熱交換器15において蒸気熱を放出した水蒸気は冷えて水分となり、淡水Tが生成される。生成された淡水Tは、熱交換器15から続く淡水回収管12を通って淡水タンク13に貯留され、飲料や液肥その他の用途に用いられる。
【0035】
なお、海水塩や淡水の生産効率を上げるために、図5に示すように、淡水回収管12に真空ポンプ18を接続して真空引きし、蒸気Jを効率よく回収してもよい。
【0036】
図6は本発明の第3実施形態を示すもので、複数の真空式二重菅1(図示例では5つ)を並べ、各真空式二重菅1・・・の海水収容部3から水蒸気を蒸気管9に排出できるようにしたものである。複数の真空式二重菅1・・・を並列に接続することで、海水塩の製造量を増大させることができる。図6中、符号19は各真空式二重菅1の各上端を保持する上端保持部、符号20は各真空式二重菅1の各下端を保持する下端保持部をそれぞれ示している。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明に係る海水塩の製造装置および製造方法は、太陽熱を利用して、海水をほぼ動力を用いることなく蒸発させて、ミネラル成分を多く含む自然の海水塩を製造できる装置と方法として、利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1実施形態を示す海水塩の製造装置を示す全体説明図、
【図2】図1に示す真空式二重菅のA−A断面図、
【図3】(A)(B)は図1の装置を用いて海水塩を製造する手順の前半を示す説明図、
【図4】(A)(B)(C)は図1の装置を用いて海水塩を製造する手順の後半を示す説明図、
【図5】本発明の第2実施形態を示す海水塩の製造装置を示す要部説明図、
【図6】本発明の第3実施形態を示す海水塩の製造装置を示す要部説明図である。
【符号の説明】
【0039】
1 真空式二重管
2 上端開口部
3 海水収容部
4 内管
4a 側周部
5 外管
6 真空層
7 集熱膜
8 蓋体
9 蒸気管
10 蒸気弁
11 凝縮器
12 淡水回収管
13 淡水タンク
14 取付具
15 熱交換器
16 海水タンク
17 供給ホース
18 真空ポンプ
19 上端保持部
20 下端保持部
J 蒸気
K 固形分
N 濃縮液
T 淡水
W 海水
S 製造装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽光をそれぞれ透過するU字形の内管と外管の二重管構造からなり、それら内管と外管の間に真空層が形成された真空式二重管と、前記内管の開口部を気密に閉塞する蓋体と、この蓋体に接続され前記内管の内部空間に形成された海水収容部に連通する蒸気管を備えてなり、前記海水収容部の周囲を覆うようにして前記内管の側周部に太陽光からの集熱を司る集熱膜が設けられていることを特徴とする海水塩の製造装置。
【請求項2】
前記集熱膜として、可視から近赤外線域で高い吸収率を持ち、赤外線域で低い放射率を持つ選択吸収材料からなる選択吸収膜が用いられていることを特徴とする請求項1記載の海水塩の製造装置。
【請求項3】
蒸気管を流れる蒸気を冷却し、凝縮する凝縮器を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の海水塩の製造装置。
【請求項4】
凝縮後の淡水を貯留する淡水タンクを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の海水塩の製造装置。
【請求項5】
前記蒸気管の入口に所定の蒸気圧で開く蒸気弁を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の海水塩の製造装置。
【請求項6】
蒸気管を流れる蒸気を利用して海水収容部に導入される海水を予め予熱する熱交換器を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の海水塩の製造装置。
【請求項7】
海水収容部に海水を供給する海水タンクを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の海水塩の製造装置。
【請求項8】
海水収容部を有するU字形の内管と外管の二重管構造からなると共にそれら内管と外管の間に真空層が形成され、前記海水収容部を覆うようにして内管の側周部に集熱膜が設けられた真空式二重管を用いて、内管の開口部から前記海水収容部内に海水を収容して前記開口部を蓋体で気密に閉塞する工程と、太陽光を前記外管から内管に向けて透過させて前記集熱膜により太陽熱を集熱し、これにより海水収容部内の海水を加熱する工程と、海水の加熱により海水収容部内で生じる蒸気を蓋体に接続された蒸気管を通して外部に排出する工程と、海水収容部内で濃縮および結晶化された塩成分を含む固形分を取り出す工程とを備えることを特徴とする海水塩の製造方法。
【請求項9】
結晶化された塩成分を含む固形分を取り出す代わりに、海水の濃縮液の状態で取り出す工程を備えることを特徴とする請求項8記載の海水塩の製造方法。
【請求項10】
蒸気管を通して外部に排出された蒸気を淡水として取り出す工程をさらに備えることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の海水塩の製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−269953(P2010−269953A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−121474(P2009−121474)
【出願日】平成21年5月20日(2009.5.20)
【出願人】(502270198)富士エネルギー株式会社 (4)
【出願人】(509141420)
【Fターム(参考)】