説明

太陽熱パネル

【課題】意匠性を損なわず、地上のタンク設置スペースを不要にでき、なおかつ信頼性に優れた設置構造を有する太陽熱パネルを提供する。
【解決手段】この太陽熱パネル1は、貯湯タンク108を、太陽熱パネル1と屋根28との間の空間に収めたことから、意匠性を損なわず、地上のタンク設置スペースを不要にできる。また、屋根28への設置に支持部材29を用いていることから、荷重を支持部材29を介して屋根28で受けることが可能になる。同時に、支持部材29が貯湯タンク108と屋根28との間の空間を塞ぐことで、空気の流れを遮断することができ、貯湯タンク108の底面からの放熱を低減することも可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根に設置する太陽熱パネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に太陽熱パネルとは、太陽光を集熱器と呼ばれる装置で熱として吸収し、その熱を給湯や暖房に利用するものである。太陽電池と同様に自然エネルギーを利用する機器であり、地球温暖化防止のためには普及促進されるべきものである。
【0003】
現在実用化されている太陽熱パネルの多くは集熱器とタンクが分離している。「自然循環式」と呼ばれる太陽熱パネルは、集熱器の上部にタンクが設置されている。「強制循環式」と呼ばれる太陽熱パネルでは、集熱器とタンクを物理的に完全に分離し、集熱器は屋根の上に設置し、タンクは地上などに設置する。また、集熱器とタンクを一体とした「汲置式」の太陽熱パネルは古くから提案されている。特許文献1(実開昭62−130357号公報)に、「汲置式」の太陽熱パネルが開示されている。
【0004】
「自然循環式」の太陽熱パネルは、タンクが集熱器に対して上方に大きく突出しているため、意匠性(外観)に課題がある。「強制循環式」の太陽熱パネルは、屋根の上に載置するのは集熱器のみであるため、意匠性の課題は解決されているが、タンクの設置スペースを地上などの別の場所に確保する必要があるという課題がある。また、「汲置式」の太陽熱パネルは、単なる箱型形状であり、屋根への施工方法が十分に検討されていないため、施工性や長期信頼性に課題がある。
【特許文献1】実開昭62−130357号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明が解決しようとする課題は、従来の太陽熱パネルにおいては、屋根の設置する場合の意匠性に問題が生じる点、タンクを分離配置した場合に別途タンクの設置スペースを確保しなければならない点、屋根に設置する場合の施工方法に問題が生じる点にある。
【0006】
したがって、この発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、意匠性を損なわず、地上のタンク設置スペースを不要にでき、なおかつ信頼性に優れた設置構造を有する太陽熱パネルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に基づいた太陽熱パネルにおいては、屋根の上に設置される太陽熱パネルであって、集熱器を兼ねる貯湯タンクを内蔵する太陽熱パネル本体と、上記太陽熱パネル本体の側面を取り囲むように設けられる枠部材と、上記屋根に固定される支持部材とを備え、上記枠部材は、上記支持部材に支持され、上記太陽熱パネル本体のほぼ全面にわたって設けられるとともに、上記太陽熱パネル本体の内部において上記屋根に至るまでの空間を略埋めるように設けられる。
【0008】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記貯湯タンクの下端面の一部が、上記屋根の上に載置されている。
【0009】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記貯湯タンクの下端面と上記屋根との間に支持パネルが施設され、上記屋根の上に上記支持パネルが載置され、上記支持パネルの上に上記貯湯タンクが載置される。
【0010】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記支持パネルは断熱性能を有する。
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記支持パネルは、発泡断熱材料または真空断熱材料を有する。
【0011】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記支持パネルが変形することにより、上記屋根の表面の凹凸と上記貯湯タンクの下端面との隙間を埋める。
【0012】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記貯湯タンクの下端面は、上記枠部材の下端部よりも屋根側に位置するように設けられている。
【0013】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記貯湯タンクは、下端面に窪み領域を有する。
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記貯湯タンクは、内壁で仕切られた導管部を有する。
【0014】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記貯湯タンクは、タンク本体とこのタンク本体の上面側の開口部を覆う透明体とを有する。
【0015】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記タンク本体は樹脂製である。
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記タンク本体はカーボンブラックを有する。
【0016】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記タンク本体は、カーボンブラックを導電材料として、黒クロムメッキ処理が施されている。
【0017】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記透明体は、上記タンク本体と同じ材質の樹脂である。
【0018】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記透明体は、上記タンク本体の上面側の開口部を覆う第1透明体と、上記第1透明体の上の所定位置に配置される複数の凸部材と、上記凸部材の上に載置され、上記第1透明体に対して所定の間隙を隔てて配置される第2透明体とを有する。
【0019】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記太陽熱パネル本体は、紫外線を遮蔽する部材を有する。
【0020】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記貯湯タンクを複数有し、上記貯湯タンク同士の接続に、物理的な柔軟性を持つ導水管部材を用いる。
【0021】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記貯湯タンクと上記導水管部材との連結には、工具などを使用せずに脱着が可能な嵌合式のアタッチメント機構が用いられる。
【0022】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記貯湯タンクは水道に直結されている。
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記枠部材は、太陽電池パネルの太陽電池パネル本体の側面を取り囲むように設けられる枠部材と共通部材として用いられ、上記支持部材は、上記太陽電池パネルの支持部材と共通部材として用いられる。
【0023】
また、上記太陽熱パネルにおいて、上記太陽熱パネルは、屋根の上において、上記太陽電池パネルに併設される。
【発明の効果】
【0024】
この発明に基づいた太陽熱パネルによれば、従来と同等容量の温水を保持できる貯湯タンクを、太陽熱パネルと屋根との間の空間に収めたことから、意匠性を損なわず、地上のタンク設置スペースを不要にできる。また、屋根への設置に支持部材を用いていることから、長期信頼性に優れた設置方法を提供することが可能となる。これらに加え、施工性・保守性に優れ、低コストな太陽熱パネルを提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
【0026】
また、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の構成を適宜組み合わせることは、当初から予定されている。
【0027】
(実施の形態1)
本発明に基づいた実施の形態1にける太陽熱パネル1の構造について、図1から図4を参照して説明する。なお、図1は、本実施の形態1にける太陽熱パネル1の全体構造の概略を示す斜視図であり、図2は本実施の形態1にける太陽熱パネル1の内部構造を示す部分横断面図であり、図3は太陽熱パネル1の平面図であり、図4は、貯湯タンク8の構造を示す平面図である。
【0028】
(太陽熱パネル1)
図1を参照して、本実施の形態における太陽熱パネル1は、集熱器を兼ねる貯湯タンク108を内蔵する太陽熱パネル本体100と、この太陽熱パネル本体100の側面を取り囲むように設けられる枠部材200とを備えている。なお、本実施の形態においては、太陽熱パネル1は、後述する支持部材としての横桟25、縦桟26、および係合部材210を含むものとする。
【0029】
(太陽熱パネル本体100)
図2を参照して、太陽熱パネル本体100は、貯湯タンク108を有し、貯湯タンク108の周囲は、エラストマーを使用した緩衝材105および発泡スチロール等からなる断熱材112を介在させて枠部材200が設けられている。枠部材200には、表面にアルマイト処理を施したアルミニウム製の部材(パネルの各辺に対応する4つの部材で構成されており、組み上げた時のサイズ:1165mm×990mm×46mm)が用いられている。
【0030】
貯湯タンク108は、透明体109および集熱器一体型のタンク本体110で構成されている。透明体109は、タンク本体110の上面側の開口部110b覆う第1透明体109aと、第1透明体109aの上の所定位置に配置される複数の凸部材109bと、凸部材109bの上に載置され、第1透明体109aに対して所定の間隙を隔てて配置される第2透明体109cとを有している。
【0031】
第1透明体109aには樹脂材料の一例として、ポリカーボネートが用いられ、第2透明体109cには強化ガラスが用いられている。また、強化ガラスの裏面側には、紫外線を遮蔽する特性を持つフィルム102が貼着されている。これにより、樹脂材料からなる構成部材の光劣化の抑制を可能とし、長期信頼性の向上に寄与させることができる。
【0032】
凸部材109bは断面形状が台形で高さが約5mmである。図3に示すように、凸部材109bは所定の間隔で相互に平行となるように配置されている。凸部材109bを第1透明体109aと第2透明体109cとの間に介在させることで、空気層からなる断熱層を形成することができる。凸部材109bの高さが空気の層の厚みを決定することになるが、断熱の観点からは、上述したように約5mm前後が好ましい。これにより、貯湯タンク108の断熱性能を向上させることができる。
【0033】
再び、図2を参照して、タンク本体110は、第1透明体109aと同じ樹脂材料であるポリカーボネートで一体成型されている。なお、長期信頼性の向上への寄与の観点から、ガラス繊維強化プラスチックや炭素繊維強化プラスチックを用いることで、タンク本体110の強度を増加させることも可能である。また、その内部には、内壁110cで仕切られ、熱媒である水を貯める導管部115が18列形成されている。1列の導管部115の幅は約50mm、深さは約70mmである。
【0034】
図4に示すように、導管部115の平面視におけるパターンは、サーペンタイン(serpentine)形状(蛇行形状)であり、18列の導管部115は全て直列に繋がっている。なお、この形状は一例であり、導管部115については、適宜最適な数量・形状が選択される。タンク本体110の左右両側の側面には、直径約7mmのジョイント導出管120を設けた。ジョイント導出管120の中ほどには0リング121が取り付けられている。
【0035】
なお、タンク本体110と第1透明体109aとを同じ樹脂材料で成型することで、熱膨張率が同じであることから、長期間の温度サイクルに対して部材間の応力が発生しにくく、長期信頼性の向上に寄与させることができる。
【0036】
タンク本体110の表面には、光選択吸収材料として黒クロムメッキを施してある。より詳細には、まず、カーボンブラックを含む塗料をタンク本体110の集熱部表面(内壁110cおよび湾曲状の底面110d)にコーティングし、加熱により塗料を乾燥させると同時にカーボンブラックを樹脂へ固着させた後、カーボンブラックを導電材料として黒クロムメッキを施した。本実施の形態におけるタンク本体110は、その表面全面により、集熱器を構成している。
【0037】
このように、タンク本体110にカーボンブラックを含有させることで、その光吸収特性から太陽光の吸収を促進しつつ紫外線によるタンク本体110の劣化を防ぐことが可能となる。また、タンク本体110の集熱部に含有されたカーボンブラックを導電材料として黒クロムメッキが施されていることにより、材料の光選択吸収特性から太陽光からの可視光線をよく吸収しつつ、自身からの赤外線放射を抑制でき、集熱部としての効率を向上させることができる。
【0038】
図3および図4に示すように、タンク本体110および第1透明体109aの外周部の全周には、それぞれ、ボルトネジ113を通す直径約3mmのボルト穴116,117を16箇所設けられている。
【0039】
再び、図2を参照して、第1透明体109aは、タンク本体110にボルトネジ113およびナット114を用いて、固定されている。また、ボルト穴116,117の内周側のタンク本体110の表面には、溝132を設けてあり、この溝132にリング状のシール材111が収められている。
【0040】
貯湯タンク108の周囲は、エラストマーを使用した緩衝材105および発泡スチロール等からなる断熱材112を介在させて枠部材200が設けられている。枠部材200は4本の部材から構成され、貯湯タンク108を四方から取り囲み、ビス(図示省略)で固定され、太陽熱パネル1が完成する。
【0041】
なお、貯湯タンク108は、太陽熱パネル本体100のほぼ全面にわたって設けられるとともに、太陽熱パネル本体100の内部において屋根28に至るまでの空間を略埋めるように設けるため、貯湯タンク108の下端面110aは、枠部材200の下端部201よりも屋根28側に位置するように設けられている。
【0042】
すなわち、貯湯タンク108の下端面110aの下端面110aが、枠部材200の下端部201よりも屋根28側にはみ出している。この理由は、太陽熱パネル1の厚みを薄く保ちつつ、温水器として必要なタンク容量を太陽熱パネル1と屋根28との間の空間に確保するためである。
【0043】
従来の太陽熱パネルは一般に200L程度の容量のタンクを保持しており、また集熱器の面積は4mが平均的であるが、これは太陽熱パネル1と屋根28との間に50L/mの空間を確保できれば、必要な容積を備えるタンクを太陽熱パネルの内部に保持できることを意味する。よって、本実施の形態における太陽熱パネル1においては、上記したように、導管部115を18列形成し、1列の導管部115の幅を約50mm、深さを約70mmとすることで、約50L/mの空間を確保している。
【0044】
(太陽熱パネル1の屋根28への固定)
次に、上記構成からなる太陽熱パネル1の屋根28への固定について、図5から図12を参照して説明する。図5は、屋根28に設けられる支持部材の配置を示す図であり、図6は、太陽熱パネル1を屋根28に載置する際の状態を模式的に示した分解斜視図であり、図7は、太陽熱パネル1を屋根28に載置した状態での横断面図であり、図8は、太陽熱パネル1を屋根28に載置した状態での縦断面図である。また、図9から図11は、太陽熱パネル1を支持部材に固定する場合の、第1から第3ステップを示す図であり、図12は、導水管部材23の構造を示す図である。
【0045】
図5および図6を参照して、屋根28に設けられる支持部材としては、縦方向および横方向に所定のピッチで配置される縦桟26と、縦桟26の上に固定され、横方向に伸びる横桟25とを有している。通常、太陽熱パネル1の中央部に縦桟26が配置されるように太陽熱パネル1は配置される。横桟25の両端部においては、横桟25の片持ち支持を回避するために、縦桟26が設けられている。
【0046】
最初に縦桟26を屋根28にネジ止めし、次に縦桟26の上に横桟25を、固定金具やネジで固定する。また、横桟25の上面には、太陽熱パネル1の枠部材200に設けられた係合領域部202に係合するための鉤状の係合爪211を先端に備える係合部材210が、立設されている(図8参照)。
【0047】
図7に示すように、太陽熱パネル1の貯湯タンク108の下端面110aと屋根28との間には、支持パネル29が施設され、屋根28の上に支持パネル29が載置され、支持パネル29の上に貯湯タンク108が載置される。この支持パネル29は、好ましくは断熱性能を有し、例えば、発泡断熱材料または真空断熱材料が用いられる。
【0048】
発泡断熱材料としては、発泡性樹脂が挙げられるが、より具体的には発泡スチロールや発泡ウレタンが好適である。真空断熱材料には、グラスファイバーを真空封止したものが一般的であり好適である。また、支持パネル29に変形可能な材質を用いることにより、屋根28の表面の凹凸と貯湯タンク108の下端面110aとの隙間を埋めることができる。
【0049】
このように、支持パネル29を施設することで、太陽熱パネル1とその中に導入される水の荷重を支持パネル29を介して屋根28で受けることが可能になる。支持パネル29が無ければ、太陽熱パネル1の荷重は枠部材200、横桟25、および、縦桟26を介して一部の屋根28上に掛かるが、支持パネル29を追加することにより、荷重をより広範囲な屋根28に分散できる。
【0050】
同時に、支持パネル29が貯湯タンク108と屋根28との間の空間を完全に塞げれば、空気の流れを遮断することができ、貯湯タンク108の底面からの放熱を低減することも可能となる。また、支持パネル29に、発泡性樹脂もしくは真空断熱材を用いることで、貯湯タンク108の底面から支持パネル29を介した熱伝導による放熱を低減することができる。
【0051】
なお、貯湯タンク108の下端面110aにおいて、横桟25と縦桟26とが位置する領域においては、貯湯タンク108を太陽熱パネル本体100の内部において屋根28に至るまでの空間を略埋めるように設ける必要があるため、貯湯タンク108の下端面110aには、窪み領域110e(図7参照)および窪み領域110f(図8参照)が設けられている。
【0052】
この窪み領域110e,110fは、貯湯タンク108と横桟25および縦桟26との物理的干渉を防ぐために施されている。したがって、貯湯タンク108の底面から見た窪み窪み領域110e,110fの深さは、横桟25および縦桟26と干渉しない範囲であれば、できるだけ浅い方が好ましい。
【0053】
なお、屋根28の表面が略平坦であり、また、貯湯タンク108の下端面110aの断熱が問題とならない場合には、支持パネル29を介在させることなく貯湯タンク108の下端面110aが屋根28に直接接する構成の採用も可能である。
【0054】
図8に示すように、係合部材210の先端に設けられた係合爪211が、枠部材200に設けられた係合領域部202に係合することにより、太陽熱パネル1は、係合部材210に固定されることになる。なお、図8においては、太陽熱パネル1の下端部における係合状態を図示しているが、太陽熱パネル1の上端部も同様に、係合爪211が、枠部材200に設けられた係合領域部202に係合する。
【0055】
(太陽熱パネル1の施工手順)
図9から図10を参照して、太陽熱パネル1は、下段側から施工され、図9に示す状態は、既に下段(例えば3段目)の太陽熱パネル1の施工が完了した状態を示している。図9から図11においては、図示において左側が下方であり、右側が上方である。
【0056】
次に、図10に示すように、上段側の太陽熱パネル1(例えば4段目)の下端を傾斜させた状態で、係合部材210の先端に設けられた係合爪211を枠部材200に設けられた係合領域部202に係合させながら、太陽熱パネル1の上端側を屋根28側に徐々に押し倒す。これにより、太陽熱パネル1の上端側の枠部材200に設けられた係合領域部202を係合部材210の先端に設けられた係合爪211に係合させることができる。図11は、上段側の太陽熱パネル1の施工が完了した状態を示している。
【0057】
なお、貯湯タンク108同士の連結には、貯湯タンク108に設けられたジョイント導出管120を利用して、物理的な柔軟性を持つ導水管部材23を連結する。この導水管部材23は、図12に示すように、導水管部材23は、導水管22とその両端部に固定されるアタッチメント21とを有している。
【0058】
アタッチメント21は樹脂製であり、導水管22は、金属メッシュを含んだ樹脂製である。導水管22の長さは、接続する太陽熱パネル1同士の間の距離によって自由に設定可能である。アタッチメント21と貯湯タンク108に設けられたジョイント導出管120との連結には、工具などを使用せずに脱着が可能な嵌合式のアタッチメント機構が採用されている。
【0059】
このように、太陽熱パネル1同士の接続のために導水管部材23を使用し、導水管22に柔軟性があり自由に曲げることが可能な材料を用いることで、太陽熱パネル1同士が定められた位置関係にない状態でも問題なく接続することが可能であり、施工性の改善を図ることができる。また、様々な長さの導水管22を使用することにより、近接する太陽熱パネル1だけでなく、物理的に離れた場所に設置された太陽熱パネル1同士を接続することも可能となるため、狭い屋根への施工性を向上させることもできる。
【0060】
また、太陽熱パネル1同士の接続に、工具を使用しないで脱着可能な導水管部材23を使用することにより、取り付け・取り外しが非常に簡単になり、施工性・保守性の簡易化が図れる。さらに付随的な効果として、該アタッチメント方式を採用した導水管は既に大量生産されていることから、安価な部材として容易に入手することができ、太陽熱パネルトータルとしてのコストダウンを図ることも可能となる。
【0061】
ここで、一例として、5枚の太陽熱パネル1を横方向に施工する場合の手順について説明する。まず、1枚目の太陽熱パネル1を横桟25の右端に立てかけ、1本目の導水管部材23の一方のアタッチメント21を太陽熱パネル1の右側のジョイント導出管120に取り付け、他方のアタッチメント21は上段の横桟25の上方に引き出した。
【0062】
2本目の導水管部材23の一方のアタッチメント21を1枚目の太陽熱パネル1の左のジョイント導出管120に取り付け、他方のアタッチメント21を1枚目の太陽熱パネル1の左側に引き出した。その後、1枚目の太陽熱パネル1を上述したように係合部材210を用いて固定する。
【0063】
次に、2枚目の太陽熱パネル1を1枚目の太陽熱パネル1の左側に立てかけ、1枚目の太陽熱パネルの左側から引き出しておいた導水管部材23のアタッチメント21を2枚目の太陽熱パネルの右側のジョイント導出管120に取り付けた。
【0064】
さらに、3本目の導水管部材23を2枚目の太陽熱パネル1の左側のジョイント導出管120に取り付けた。同様にして、順次3、4、5枚目の太陽熱パネル1を固定していき、横桟25の間に横方向に沿って太陽熱パネル1が5枚固定された。1枚目の太陽熱パネル1と5枚目の太陽熱パネル1の側面から、それぞれ導水管部材23が引き出されているので、これをそれぞれ水道からの給水配管60および補助加熱装置への配管61に接続する。
【0065】
このように、太陽熱パネル1は、水道からの給水配管60と直結されているため、水道の圧力だけを利用して貯湯タンク108に水を導入し、移動させられることから、ポンプが不要となり、初期コスト・ランニングコストの低減を図ることが可能になる。なお、本実施の形態では、太陽熱パネル1は、水道からの給水配管60と直結されている場合を開示しているが、水道と太陽熱パネル1との間に減圧弁を設置しても構わない。
【0066】
図13は、複数の屋根28a,28bが存在している建物への施工例を示す。一つ一つの屋根28a,28bの面積が小さく、一つの屋根では十分な枚数の太陽熱パネル1を積載できない場合を示している。この場合、屋根28aと屋根28bに、それぞれ上述した施工方法により太陽熱パネル1を固定し、屋根28aの上に施工された3枚の太陽熱パネル1からなる太陽熱パネル群Aの右側のジョイント部210と、屋根28bの上に施工された2枚の太陽熱パネル1からなる太陽熱パネル群Bの左側のジョイント部210とを、導水管22の長さが十分に長い導水管部材23を使用することにより接続している。太陽熱パネル群Aには、水道からの給水配管60が接続され、太陽熱パネル群Bには、補助加熱装置への配管61が接続されている。
【0067】
なお、最下段に位置する横桟25は、太陽熱パネル本体100では覆われずそのままでは露出した状態になるため、意匠性を向上させるために、化粧カバー400が、横桟25に設けられた係合部材210を利用して固定されている。
【0068】
以上、本実施の形態における太陽熱パネル1によれば、従来と同等容量の温水を保持できる貯湯タンク108を、太陽熱パネル1と屋根28との間の空間に収めたことから、意匠性を損なわず、地上のタンク設置スペースを不要にできる。また、屋根28への設置に支持パネル29を用いていることから、太陽熱パネル1とその中に導入される水の荷重を支持パネル29を介して屋根28で受けることが可能になる。
【0069】
同時に、支持パネル29が貯湯タンク108と屋根28との間の空間を塞ぐことで、空気の流れを遮断することができ、貯湯タンク108の底面からの放熱を低減することも可能となる。その結果、長期信頼性に優れた設置方法を提供することが可能となる。これらに加え、施工性・保守性に優れ、低コストな太陽熱パネルを提供することが可能となる。
【0070】
(実施の形態2)
次に、本発明に基づいた実施の形態2における太陽熱パネル1の構造について、図14から図17を参照して説明する。この実施の形態においては、屋根28の上に、上述した太陽熱パネル1に太陽電池パネル2を併設する場合を説明する。なお、図14は、本実施の形態に用いられる太陽電池パネル2の全体構造の概略を示す斜視図であり、図15は本実施の形態に用いられる太陽電池パネル2の内部構造を示す部分横断面図である。また、図16および図17は、太陽熱パネル1と太陽電池パネル2とを屋根28の上に併設した状態を示す図である。
【0071】
(太陽電池パネル2)
図14および図15を参照して、本実施の形態における太陽電池パネル2は、太陽電池パネル本体300と、この太陽電池パネル本体300の側面を取り囲むように設けられる枠部材200とを備えている。この枠部材200には、上述した太陽熱パネル1に用いられた枠部材200と同じもの(共通部材)が用いられている。
【0072】
太陽電池パネル本体300は、太陽熱パネル1の第2透明体109cと同じ強化ガラス301と、太陽電池セル303として多結晶シリコン太陽電池セル303(約155mm角、厚み約200μm)、裏面保護フィルム304としてPETフィルム、封止樹脂302としてEVA(エチレンビニルアセテート)が用いられている。
【0073】
42枚の多結晶シリコン太陽電池セル303が使用され、多結晶シリコン太陽電池セル303を金属のインターコネクターで直列に接続し、封止樹脂302および裏面保護フィルム304とともに強化ガラス301上に熱溶着している。
【0074】
枠部材200と太陽電池パネル本体300の側部との間には、緩衝材305としてエラストマーが用いられている。また、端子BOXと呼ばれる出力取り出し用の部材(図示省略)が取り付けられている。
【0075】
ここで、図2に示す太陽熱パネル1の断面構造と図15に示す太陽電池パネル2の断面構造を比較すると、太陽電池パネル2においては、変換効率を考えると、多結晶シリコン太陽電池セル303を冷却することが好ましい。よって、太陽電池パネル本体300の下端面から屋根28の上面までの空間は開放されていることが好ましい。一方、太陽熱パネル1においては、貯湯タンク108内の水の温度を上昇させることが望ましいため、屋根28の上面までの空間は貯湯タンク108により満たされていることが好ましいといえる。
【0076】
(太陽電池パネル2の施工)
図16および図17を参照して、太陽電池パネル2の施工について説明する。なお、図16は、1段目および2段目にそれぞれ太陽電池パネル2を5枚ずつ施工し、3段目に太陽熱パネル1を5枚施工した状態を示し、図17は、1段目から4段目において、それぞれ左側に太陽電池パネル2を2枚施工し、右側に太陽熱パネル1を1枚施工した状態を示している。
【0077】
例えば、図16に示す太陽電池パネル2の施工手順においては、太陽電池パネル2を10枚と、太陽熱パネル1を5枚を施工した例を示す。まず、1枚目の太陽電池パネル2を、最下段にある横桟25の左端に取り付けた。2枚目の太陽電池パネル2をその右隣に固定する。この際、1枚目の太陽電池パネル2から引き出されているプラスの出力ケーブル(図示省略)と、2枚目の太陽電池パネル2から引き出されているマイナスの出力ケーブル(図示省略)を接続した。
【0078】
同様に3、4、5枚目の太陽電池パネル2を順次1段目の横桟25上に固定した後、6枚目の太陽電池パネル2は2段目の横桟25の右端に設置した。7枚目の太陽電池パネル2は6枚目の太陽電池パネルの左隣に設置し、8、9、10枚目の太陽電池パネルも同様に順次2段目の横桟25に設置した。太陽電池パネル2は10枚全てを電気的に直列に接続した。
【0079】
1枚目の太陽電池パネル2から引き出されているマイナスの出力ケーブル(図示省略)と10枚目の太陽電池パネル2から引き出されているプラスの出力ケーブル(図示省略)を、延長ケーブル(図示省略)を介してインバータ(図示省略)に接続し、太陽電池パネル2の施工作業は完了した。
【0080】
なお、横桟25への太陽熱パネル1の施工方法(5枚の太陽熱パネル1を横方向に施工する場合の手順)は、実施の形態1において説明した方法と同じであるため、ここでの説明は省略する。
【0081】
次に、図17に示す太陽電池パネル2の施工手順においては、縦方向に細長い屋根に、太陽電池パネル2を8枚と、太陽熱パネル1を4枚施工した例を示す。1枚目の太陽電池パネル2を、最下段にある横桟25の左端に取り付けた。2枚目の太陽電池パネル2は、1枚目の太陽電池パネル2の右側に固定し、1枚目の太陽電池パネル2から引き出されているプラスの出力ケーブル(図示省略)と、2枚目の太陽電池パネル2から引き出されているマイナスの出力ケーブル(図示省略)を接続した。
【0082】
同様に3枚目、4枚目の太陽電池パネル2を2段目の横桟25に固定した後、5枚目、6枚目の太陽電池パネル2は、3段目の横桟25に、7枚目、8枚目の太陽電池パネル2は4段目の横桟25に設置した。
【0083】
本例では、太陽電池パネルは8枚単位で電気的に直列に接続したため、1枚目の太陽電池パネルから引き出されているマイナスの出力ケーブル(図示省略)と8枚目の太陽電池パネルから引き出されているプラスの出力ケーブル(図示省略)は、延長ケーブルを介してインバータに接続した。太陽電池パネルの施工作業はこれで完了した。
【0084】
次に、太陽熱パネル1の施工手順を説明する。1段目〜4段目の横桟25の右端付近に図6に示した支持パネル29を1枚ずつ計4枚敷設した。1枚目の太陽熱パネル1を横桟25に立てかけ、1本目の導水管部材23の一方のアタッチメント21を太陽熱パネル1の右側のジョイント導出管120に取り付けた。その後、他方のアタッチメント21は一番上にある4枚目の支持パネル29の上方向まで引き出した。
【0085】
2本目の導水管部材23の、一方のアタッチメント21を、1枚目の太陽熱パネル1の左側のジョイント導出管120に取り付け、他方のアタッチメント21は2段目の横桟25の下を通過させた。
【0086】
次に、2枚目の太陽熱パネル1を2段目の横桟25に立てかけつつ、1枚目の太陽熱パネル1の左上方向から引き出しておいた導水管部材23のアタッチメント21を2枚目の太陽熱パネル1の左側のジョイント導出管120に取り付けた。3本目の導水管部材23の一方のアタッチメント21を2枚目の太陽熱パネル1の右側のジョイント導出管120に取り付け、他方のアタッチメント21は、3段目の横桟25の下を通過させておいた。
【0087】
同様にして、3枚目および4枚目の太陽熱パネル1を固定した。1枚目の太陽熱パネルの1右側のジョイント導出管120から伸ばした導水管部材23は、水道からの給水配管60に接続し、4枚目の太陽熱パネルから引き出した導水管部材23を補助加熱装置への配管61に接続した。
【0088】
このように、太陽熱パネル1の枠部材200と、太陽電池パネル2の枠部材200を共通部材とすることで、屋根28に固定する際の横桟25、縦桟26、および、係合部材210の共通利用が可能となり、量産効果により部材の低コスト化が可能になる。また、本実施の形態における太陽熱パネル1の外観は従来の太陽熱パネルと比較して、出っ張りがないことや、太陽電池パネル2の外観と似ていることから、太陽熱パネル1と太陽電池パネル2とを併設させた場合においても、外観上の統一感を持たせることができ、意匠性の美感を損なうことなく、商品価値を高める効果も期待される。
【0089】
また、通常、一般家庭で必要な熱需要は4m〜6mの太陽熱パネル1で賄うことができる、平均的な家庭の屋根面積を下回る。よって、太陽熱パネル1の設置で余った屋根スペースに太陽電池パネル2を併設することができ、外観上の統一感は建築デザインの観点からは非常に重要な役割を果たすことになる。
【0090】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】実施の形態1にける太陽熱パネルの全体構造の概略を示す斜視図である。
【図2】実施の形態1にける太陽熱パネルの内部構造を示す部分横断面図である。
【図3】実施の形態1にける太陽熱パネルの平面図である。
【図4】実施の形態1にける貯湯タンクの構造を示す平面図である。
【図5】実施の形態1にける屋根に設けられる支持部材の配置を示す図である。
【図6】実施の形態1にける太陽熱パネルを屋根に載置する際の状態を模式的に示した分解斜視図である。
【図7】実施の形態1にける太陽熱パネルを屋根に載置した状態での横断面図である。
【図8】実施の形態1にける太陽熱パネルを屋根に載置した状態での縦断面図である。
【図9】実施の形態1にける太陽熱パネルを支持部材に固定する状態を示す、第1ステップを示す図である。
【図10】実施の形態1にける太陽熱パネルを支持部材に固定する状態を示す、第2ステップを示す図である。
【図11】実施の形態1にける太陽熱パネルを支持部材に固定する状態を示す、第3ステップを示す図である。
【図12】実施の形態1にける導水管部材の構造を示す図である。
【図13】実施の形態1にける複数の屋根が存在している建物への施工例を示す図である。
【図14】本実施の形態2に用いられる太陽電池パネルの全体構造の概略を示す斜視図である。
【図15】本実施の形態2に用いられる太陽電池パネルの内部構造を示す部分横断面図である。
【図16】本実施の形態2における太陽熱パネルと太陽電池パネルとを屋根の上に併設した状態を示す第1図である。
【図17】本実施の形態2における太陽熱パネルと太陽電池パネルとを屋根の上に併設した状態を示す第2図である。
【符号の説明】
【0092】
1 太陽熱パネル、2 太陽電池パネル、21 アタッチメント、22 導水管、23 導水管部材、25 横桟、26 縦桟、29 支持パネル、60 給水配管、61 配管、100 太陽熱パネル本体、105,305 緩衝材、108 貯湯タンク、109 透明体、109a 第1透明体、109b 凸部材、109c 第2透明体、110 タンク本体、110a 下端面、110b 開口部、110c 内壁、110d 底面、110e,110f 窪み領域、111 シール材、112 断熱材、113 ボルトネジ、114 ナット、115 導管部、116,117 ボルト穴、120 ジョイント導出管、121 0リング、132 溝、200 枠部材、201 下端部、202 係合領域部、210 係合部材、211 係合爪、300 太陽電池パネル本体、301 強化ガラス、302 封止樹脂、303 多結晶シリコン太陽電池セル、304 裏面保護フィルム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋根の上に設置される太陽熱パネルであって、
集熱器を兼ねる貯湯タンクを内蔵する太陽熱パネル本体と、
前記太陽熱パネル本体の側面を取り囲むように設けられる枠部材と、
前記屋根に固定される支持部材と、を備え、
前記枠部材は、前記支持部材に支持され、
前記貯湯タンクは、前記太陽熱パネル本体のほぼ全面にわたって設けられるとともに、前記太陽熱パネル本体の内部において前記屋根に至るまでの空間を略埋めるように設けられる、太陽熱パネル。
【請求項2】
前記貯湯タンクの下端面の一部が、前記屋根の上に載置されている、請求項1に記載の太陽熱パネル。
【請求項3】
前記貯湯タンクの下端面と前記屋根との間に支持パネルが施設され、前記屋根の上に前記支持パネルが載置され、前記支持パネルの上に前記貯湯タンクが載置される、請求項2に記載の太陽熱パネル。
【請求項4】
前記支持パネルは断熱性能を有する、請求項3に記載の太陽熱パネル。
【請求項5】
前記支持パネルは、発泡断熱材料または真空断熱材料を有する、請求項4に記載の太陽熱パネル。
【請求項6】
前記支持パネルが変形することにより、前記屋根の表面の凹凸と前記貯湯タンクの下端面との隙間を埋める、請求項3から5のいずれかに記載の太陽熱パネル。
【請求項7】
前記貯湯タンクの下端面は、前記枠部材の下端部よりも屋根側に位置するように設けられている、請求項1から6のいずれかに記載の太陽熱パネル。
【請求項8】
前記貯湯タンクは、下端面に窪み領域を有する、請求項1から7のいずれかに記載の太陽熱パネル。
【請求項9】
前記貯湯タンクは、内壁で仕切られた導管部を有する、請求項1から8のいずれかに記載の太陽熱パネル。
【請求項10】
前記貯湯タンクは、タンク本体とこのタンク本体の上面側の開口部を覆う透明体とを有する、請求項1から9のいずれかに記載の太陽熱パネル。
【請求項11】
前記タンク本体は樹脂製である、請求項10に記載の太陽熱パネル。
【請求項12】
前記タンク本体はカーボンブラックを有する、請求項11に記載の太陽熱パネル。
【請求項13】
前記タンク本体は、カーボンブラックを導電材料として、黒クロムメッキ処理が施されている、請求項12に記載の太陽熱パネル。
【請求項14】
前記透明体は、前記タンク本体と同じ材質の樹脂である、請求項11から13のいずれかに記載の太陽熱パネル。
【請求項15】
前記透明体は、前記タンク本体の上面側の開口部覆う第1透明体と、前記第1透明体の上の所定位置に配置される複数の凸部材と、前記凸部材の上に載置され、前記第1透明体に対して所定の間隙を隔てて配置される第2透明体とを有する、請求項10から14のいずれかに記載の太陽熱パネル。
【請求項16】
前記太陽熱パネル本体は、紫外線を遮蔽する部材を有する、請求項1から15のいずれかに記載の太陽熱パネル。
【請求項17】
前記貯湯タンクは水道に直結されている、請求項1から16のいずれかに記載の太陽熱パネル。
【請求項18】
前記枠部材は、太陽電池パネルの太陽電池パネル本体の側面を取り囲むように設けられる枠部材と共通部材として用いられ、
前記支持部材は、前記太陽電池パネルの支持部材と共通部材として用いられる、請求項1から17のいずれかに記載の太陽熱パネル。
【請求項19】
前記太陽熱パネルは、屋根の上において、前記太陽電池パネルに併設される、請求項18に記載の太陽熱パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−96367(P2010−96367A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−265456(P2008−265456)
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】