説明

太陽電池または太陽電池の中間製品である半導体構造物を測定するための方法

本発明は、太陽電池または太陽電池の中間製品である、エミッタとベースとを含む半導体構造物を測定するための方法であって、
半導体構造物内にルミネセンス放射を発生させ、半導体構造物から発するルミネセンス放射の空間分解測定が行われる際に、第1の測定が第1の測定条件aにて実施され、この測定で得られた測定データから、少なくとも第1の測定で得られた測定データに依存して、太陽電池の多数の測定点xiのための、空間分解され電圧キャリブレーションされた第1の電圧画像V(x)が決定されるステップAと、
多数の測定点xiのための、空間分解された暗飽和電流j(x)と空間分解されたエミッタ層抵抗p(x)と空間分解された局所直列抵抗R(x)の少なくとも1つに関する半導体構造物の空間分解された特性が少なくともステップAで決定された第1の電圧画像V(x)に依存して決定されるステップBとを備えたものに関する。
本発明は、ステップAにおいてさらに、第1の測定条件aとは異なる第2の測定条件bにて少なくとも第2の測定が実施されることで得られた少なくとも第2の測定の測定データに依存して、多数の測定点xiのための、空間分解され電圧キャリブレーションされた第2の電圧画像V(x)がステップAで得られた測定データから決定され、
ステップAにおいて、第1の測定と第2の測定の際、ルミネセンス放射は半導体構造物が励起電磁線で面状照射されることによって発生させられ、
第1の測定の測定条件aと第2の測定の測定条件bは、励起電磁線の強度、スペクトル組成、半導体構造物に電気接点形成を経て印加される所定の外部電圧Vextの少なくとも1つに関して相違しており、さらに、それぞれの測定条件(a、b)に加えて、それぞれの測定条件下にて短絡条件の存在時に流れる電流の、電圧とは無関係かつ測定点とは無関係の短絡電流密度(jP,a、jP,b)がそれぞれ設定または測定あるいはその両方がなされ、かつ
ステップBにおいて、各測定点xiのための、空間分解された電気的特性の決定が、各測定条件に関する少なくとも短絡電流密度(jP,a、jP,b)と、電圧に依存しかつ測定点に依存した暗電流密度(jD,a(x)、jD,b(x))とに依存して行われ、その際、暗電流密度(jD,a(x)、jD,b(x))は少なくとも、電圧とは無関係の暗飽和電流密度j(x)と、第1と第2の電圧画像(V(x)、V(x))から求められる測定点xiのための第1の電圧及び第2の電圧に依存していることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は請求項1に記載の半導体構造物を測定するための方法に関し、この場合、前記半導体構造物とはエミッタとベースとを含んでいる太陽電池または太陽電池の中間製品である。
【背景技術】
【0002】
間接半導体たとえばシリコンを基礎とした半導体構造物において、前記半導体構造物内に生ずるルミネセンス放射に基づいて前記半導体構造物の物理的特性を解明することは公知に属する。とりわけルミネセンス放射測定は、太陽電池または太陽電池の中間製品であって少なくともエミッタとベースとを有する半導体構造物において、空間分解によって電気的特性値を測定するために使用される。
【0003】
この場合、たとえば、Wuerfel,P. et al,“Diffsions lengths of silicon solar cells from luminescence images”, Journal of Applied Physics, 2007. 101(123110): p.1−10に記載されているように、ルミネセンス放射測定から半導体材料の拡散距離を決定することが知られている。
【0004】
太陽電池の特性決定、特に、工業的に製造された太陽電池の品質のチェックには、さらにその他の電気的特性値を空間分解によって測定すること、特に、暗飽和電流、エミッタ層抵抗および局所直列抵抗を空間分解によって測定することが望ましい。
【0005】
基本的に半導体構造物に励起電圧を印加することによって生ずるルミネセンス放射(いわゆる「エレクトロルミネセンス放射」)において、異なる測定条件時のエレクトロルミネセンスの2つの空間分解測定から暗飽和電流を空間分解測定することが知られている。この種の方法は、M.Glatthaar, J.Giesecke, M.Kasemann, J.Haunschild, M.The, W.Warta,& S.Rein, Journal of Applied Physics 105, 113110/1−5(2009)に述べられている。ただし、この測定方法には、たとえばエミッタ層抵抗が前以て知られていると共に、空間的に不変でなければならないという短所が付随している。しかしながら、特に工業的に製造された太陽電池において、エミッタ層抵抗は太陽電池の表面に沿って変動することが多いため、上記の条件は満たされていない。さらに、この方法は長い測定時間を要するために、製造プロセスにインラインで使用することができない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Wuerfel,P. et al.,“Diffusions lengths of silicon solar cell from luminescence images”, Journal of Applied Physics, 2007.101(123110): p.1−10
【非特許文献2】M.Glatthaar, J.Giesecke, M.Kasemann, J.Haunschild, M.The, W.Warta, & S.Rein, Journal of Applied Physics 105, 113110/1−5(2009)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明の目的は、半導体構造物の暗飽和電流および/または直列抵抗および/またはエミッタ層抵抗を、それらの数値のいずれかが前以て知られているまたは空間的に不変でなければならないという制限なしに、ルミネセンス測定によって空間分解測定することを可能にする半導体構造物の測定方法を創作することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は請求項1に記載の半導体構造物測定方法によって解決される。前記方法の好適な実施態様は請求項2〜15に記載した通りである。
【0009】
上記半導体構造物は太陽電池または太陽電池の中間製品である。重要な点は、上記半導体構造物はすでにエミッタとベースとを含んでいることである。
【0010】
本発明による半導体構造物測定方法は以下の方法ステップを含んでいる:
【0011】
ステップAにおいて、上記半導体構造物内にルミネセンス放射を発生させ、前記半導体構造物から発するルミネセンス放射の空間分解測定が行われる。太陽電池は一般に面状構造物であり、つまり、太陽電池の表側および裏側は、太陽電池の厚さに比較して、遥かに大きな長さと幅とを有している。それゆえ、以下において、「空間分解」なる表現は常に、太陽電池の表側および/または裏側と平行をなす複数の測定点にもっぱら関係しており、太陽電池の厚さ方向つまり表側または裏側に対して垂直をなす線に沿った複数の測定点の配置には関係していない。
【0012】
ステップAにおいて、第1の測定条件aにて、上記ルミネセンス放射の少なくとも第1の空間分解測定が行われる。
【0013】
さらに、ステップAにおいて、ステップAで得られた上記測定データから、少なくとも空間分解され電圧キャリブレーションされた第1の電圧画像が測定される。この場合、「電圧キャリブレーションされた画像」なる用語は、空間分解され、電圧キャリブレーションされた電圧画像V(x)を意味しており、つまり、上記太陽電池の前記測定点xに対応する多数の電圧値を意味している。その際、これらの電圧値はそれぞれの前記測定条件時に局所的に前記測定点xで上記半導体構造物に印加されている電圧ないし、エミッタとベースとの間に形成されたpn接合を経て局所的に降下する電圧を表している。したがって、ステップBにおいて、上記第1の測定条件に基づき、空間分解された第1の電圧画像V(x)が測定される。
【0014】
ステップBにおいて、多数の測定点xiのための、空間分解された暗飽和電流j(x)および/または空間分解されたエミッタ層抵抗p(x)および/または空間分解された局所直列抵抗R(x)に関する上記半導体構造物の空間分解された特性が決定されるが、その際、前記決定はステップAで決定された電圧キャリブレーションされた電圧画像に依存して行われる。
【0015】
重要な点は、ステップAにおいてさらに、上記第1の測定条件aとは相違する第2の測定条件bにて少なくとも第2の測定が実施されることによって得られた少なくとも前記第2の測定の測定データに依存して、上記多数の測定点xiのための、空間分解され電圧キャリブレーションされた第2の電圧画像V(x)がステップAで得られた測定データから測定されることである。ステップAにおける双方の測定に際し、上記ルミネセンス放射は基本的に上記半導体構造物が励起電磁線で面状照射されることによって生じている。さらに、上記第1および第2の測定の測定条件は、上記励起電磁線の強度および/またはスペクトル組成および/または上記半導体構造物に電気接点形成を経て印加される所定の外部電圧Vext,に関して、互いに相違している。
【0016】
さらに、それぞれの測定条件に加えて、電圧とは無関係かつ測定点とは無関係の短絡電流密度jp,a/bが設定および/または付加的に測定される。この短絡電流密度jp,a/bは、それぞれの測定条件下にて、短絡条件(つまり、短絡した電気接点)の存在時に存在する単位面積当たり基準化された短絡電流を表している。前記測定がまだ電気パターン接点形成の行なわれていない太陽電池の中間製品について実施される場合には、所定の短絡電流密度は、太陽電池の完成後に、それぞれの測定条件の存在時に、短絡条件に際して前記電気接点間に流れるそれに等しい。
【0017】
本発明による方法においては、ステップBにおいて、各測定点xiのための空間分解された電気的特性の測定が、少なくとも上記短絡電流密度jp,a/bと、電圧に依存しかつ測定点に依存した暗電流密度jD,a/b(x)とに依存して行われる。この場合、暗電流密度jD,a/b(x)は、少なくとも、電圧とは無関係の暗飽和電流密度j(x)と、それぞれの電圧キャリブレーションされた画像から結果するそれぞれの測定点xiのための双方の電圧Va/b(x)とに依存した数学モデルを用いて決定される。
【0018】
本発明による方法は、上記被測定半導体構造物において、少なくとも2個の独立したパラメータ、たとえば、局所直列抵抗Rと空間分解された暗飽和電流jまたは、空間分解されたエミッタ層抵抗pと空間分解された暗飽和電流jが局所的な電圧変動を引き起こし得るとの本願出願人の知見を基礎としている。上記半導体構造物の、空間分解された、電圧に依存した電流密度は、ルミネセンス測定に際し、測定点とは無関係かつ電圧とは無関係の短絡電流密度と、電圧に依存しかつ測定点に依存した暗電流密度との和によって近似させることができるため、本発明による方法においては、空間分解され、電圧キャリブレーションされた少なくとも2個の画像と、短絡電流密度jp,a/bとを使用することにより、独立した2個のパラメータの決定が可能である。ただし、これが当てはまるのは、上記ルミネセンス放射が基本的に励起電磁線によって発生させられ、したがって、前記ルミネセンス放射が光ルミネセンス放射(PL)である場合のみである。
【0019】
したがって、従来公知の方法とは異なり、本発明による方法においては、上記短絡電流密度jp,a/bと少なくとも2個の電圧画像との設定および/または測定による付加的な情報が使用される。この点から、上記暗飽和電流密度および/または上記エミッタ層抵抗および/または上記直列抵抗を、それらの数値のいずれか(特に、暗飽和電流密度)が測定点とは無関係であるおよび/または前以て知られていなければならないという必要なしに、それぞれ空間分解によって決定することが可能であるとの利点が生ずる。
【0020】
したがって、本発明による半導体構造物測定方法により、太陽電池の分析に際する特性決定の可能性は光ルミネセンス放射の測定によって大幅に拡張される。さらに、本発明による半導体構造物測定方法は短い測定時間で実施可能であるため、この方法は製造ラインにインラインで使用することができる。
【0021】
好ましくは、ステップBにおいて、さらに、測定条件aの場合には外部電圧Vext,aに依存し、測定条件bの場合には外部電圧Vext,bに依存して、各測定点xiのための空間分解された電気的特性の決定が行われる。この場合、ステップAにおいて、双方の測定時に、上記半導体構造物は電気接点形成されており、前記電気接点形成を経て、測定条件a時には上記外部電圧Vext,aが、測定条件b時には上記外部電圧Vext,bが設定される。これの別形態として、上記電圧Vext,aの代わりに、電圧画像V(x)において最小電圧を有する測定点の電圧が設定される:すべての測定点xiのためのVext,a=Min(V(x))。同様に、測定条件B下において、上記外部電圧に代えて、すべての測定点xiのためのVext,b=Min(V(x))が設定される。この第2の別法はとりわけ、上記測定がまだ電気パターン接点形成の行なわれていない太陽電池の中間製品について実施される場合に有用である。したがって、この第2の形態に際し、太陽電池ないし太陽電池の中間製品は電気接点形成されていず、それゆえ、Vext,aおよびVext,bの値は、上述したように、前記電圧画像の最小値から求められる。したがって、この第2の別法では、開端子電圧測定条件が存在している。
【0022】
ルミネセンス放射は基本的に上記半導体構造物が励起電磁線で面状照射されることによって発生させられる。これは上記ルミネセンス放射が「光ルミネセンス放射」であることを意味している。さらに、上記半導体構造物は、好ましくは、電気接点形成されており、前記電気接点形成によって外部電圧Vextが設定されている。ただし、上記ルミネセンス放射は基本的に上記半導体構造物が励起電磁線で照射されることによって発生させられるとはいえ、本発明による方法において、好ましくはさらに、上記太陽電池の状態は上記電気接点形成と外部電圧の設定とによって与えられるものとされ、これにより、特に、上記太陽電池内の電流フローも上記電気接点形成を経て定められている。これは電圧0の設定も含んでいる。ただし、本発明による方法においては、従来公知のエレクトロルミネセンス放射測定とは異なり、基本的に外部の電圧による電流の印加に基づくルミネセンス放射の発生は行われず、ルミネセンス放射は基本的に励起電磁線によって発生させられ、上記の外部電圧は測定条件の決定に補助的に用いられる。
【0023】
基本的な測定の形態、とりわけ、上記半導体構造物の励起電磁線による照射および上記光ルミネセンスの測定ならびに外部電圧Vextを設定するための上記半導体構造物の接点形成のそれぞれの方法形態は、好ましくはそれ自体公知の方法によって行われる。とりわけ、カメラ好ましくはCCDカメラを用いたそれ自体として公知の方法による上記ルミネセンス放射の測定が有利である。
【0024】
同様に、上記第1の電圧画像及び第2の電圧画像の測定は、好ましくは、たとえばT.Trupke, E.Pink, R.A.Bardos, and M.D.Abbott, Applied Physics Letters 90, 093506−1−3 (2007)に記載されているような、それ自体公知の方法で行われる:この場合、上記双方の、空間分解され、電圧キャリブレーションされた画像のために、上記ルミネセンス放射の複数の空間分解測定が必要である:T.Trupke, E.Pink, R.A.Bardos, and M.D.Abbott, Applied Physics Letters 90, 093506−1−3 (2007)によれば、PL画像はさらに3個のPL画像、つまり、横方向電圧差を無視することのできる僅かな照明強度時の短絡画像および無負荷画像ならびにキャリブレーションされる画像の場合と同一の照明強度時の短絡画像を援用して電圧キャリブレーションすることができる。強度が相対的に低い場合、電圧Vは各画素xにおいて上記印加された電圧Vextに等しいと仮定することができる。
【0025】
したがって、熱電圧Vを含む式0から、未知のパラメータCv,iを決定することが可能であり、その際、Cb,iにはそれぞれの照明強度時の短絡画像の強度が代入される:
【数1】

【0026】
したがって、キャリブレーションされる画像については以下が生ずる:
【数2】

【0027】
好ましくは、ステップBにおいて、各測定点xiのための空間分解された電気的特性の決定は、双方の電圧画像V(x)およびV(x)各々につきそれぞれ1個の方程式(GおよびG)を有する連立方程式が解かれることによって行われる。その際、方程式Gは少なくとも、空間分解された、電圧とは無関係の局所直列抵抗R(x)、電圧V(x)、外部電圧Vext,a、短絡電流密度jP,aおよび暗電流密度jD,a(x)を有している。この場合、Vext,aは測定条件a時に印加されている外部電圧を意味している。同様に、方程式Gは少なくとも、R(x)、V(x)、Vext,b、jP,bおよびjP,b(x)を有しており、その際、Vext,bは測定条件b時に印加されている外部電圧を意味している。R(x)とJ(x)とが未知数を表す2個の方程式からなる連立方程式が存在しているため、それ自体公知の方法でこれらの値の一方もしくは双方の決定が行われる。したがって、この好適な実施形態において、連立方程式を解くためのそれ自体公知の数学的方法を適用することにより、上記太陽電池の特性決定を行うための上記パラメータの決定を容易に行うことが可能である。
【0028】
好ましくは、方程式Gは以下の構造を有し
【数3】

方程式Gは相応して以下のように構成されている:
【数4】

【0029】
この場合、上記の式の構造が等価変換によって部分的に変えることも本発明の範囲に含まれる。重要なのは、上記連立方程式が未知数として単にR(x)とj(x)とを有しているにすぎないということである。
【0030】
さらに別の好ましい実施形態において、ステップBにおいて各測定点xiのための、双方の電圧画像V(x)とV(x)のそれぞれにつき1個の方程式Ga’およびGb’を有する連立方程式が解かれることによって、空間分解された電気的特性の決定が行われ、その際、方程式Ga’は少なくとも、空間分解された、電圧とは無関係のエミッタ層抵抗p(x)、電圧V(x)、外部電圧Vext,a、短絡電流密度jP,aおよび暗電流密度jD,a(x)を有している。同様に、方程式Gb’は少なくとも、p(x)、V(x)、Vext,b、jP,bおよびjP,b(x)を有している。
【0031】
したがって、この好適な実施形態においても、2個の方程式からなる連立方程式が存在し、この場合、エミッタ層抵抗p(x)と暗飽和電流密度j(x)とが2つの未知数を表しているため、上記連立方程式に基づいて、これら2つの数値の一方もしくは双方が決定される。
【0032】
好ましくは、この場合、方程式Ga’は以下の構造を有しており:
【数5】

方程式Gb’は相応して以下の構造を有している:
【数6】

【0033】
この方程式は、オームの法則と連続の方程式とのコンビネーションによって得られる。好ましくは、測定データ中に雑音がある場合、式2aと2bとにおけるラプラス演算子に基づく電圧の2空間導出が、数学的適合法によって測定点の周囲に適合化される二次多項式の導出によって置換されることにより、雑音が低減化される。この方法による上記2つの導出の記述自体は知られている。たとえば、M.Glatthaar, J.Giesecke, M.Kasemann, J.Haunschild, M.The, W.Warta and S.Rein,“Spatially resolved determination of the dark saturation current of silicon solar cells from electroluminescence images”, Journal of Applied Physics 105, 113110(2009)に述べられている。別なものとして、David Marr, Ellen Catherine Hildreth, Theory of Edge Detectionに基づく図も参照することができる。The Royal Society of London紀要、B207, 1980, p.187,217では、Marr−Hildreth演算子(ガウシアンのラプラシアン)がラプラス画像を計算するために使用されている。
【0034】
好ましくは、本発明による方法においてはさらに、各測定点xと上記測定条件aおよびb各々につき、潜在無負荷電圧(測定条件aにつきVimpl,aおよび測定条件bにつきVimpl,b)が測定され、続いて、さらにこの潜在無負荷電圧に基づいて電圧キャリブレーションされた画像V(x)およびV(x)が測定される。
【0035】
好ましくは、上記潜在無負荷電圧は以下のようにして求められる:誘導測定により、少なくとも1測定点につき測定条件a下で、かつ、少なくとも1測定点につき測定条件b下で、それぞれ前記測定点に関する潜在無負荷電圧が測定される。この測定は、たとえばQSSPC, R.A.Sinton and A,Cuevas, Applied Physics Letters 69, 2510−2 (1996)に記載されているように、それ自体公知の方法で行うことができる。今や、1測定点につき、測定条件a下においても、測定条件b下においても、上記無負荷電圧が既知であるため、この測定点につき、測定条件aに関しても、同じく測定条件bに関しても、式0に基づいて因子Cv,iを計算することができる。この因子は測定点とは無関係であるため、これによって電圧キャリブレーションが行われて、上記双方の測定条件に関して電圧キャリブレーションされた画像V(x)とV(x)とが生ずる。
【0036】
好ましくは、上記測定条件aとbとは照明の強度によって相違しており、特に、太陽1個=1000W/mにて、測定条件aについては太陽1個の強度、測定条件bについては太陽2個の強度を選択するのが有利である。
【0037】
好ましくは、本発明による方法においては、ステップAにおいて、測定条件aと測定条件bとの間で、照明強度ならびに励起電磁線のスペクトルは変えられないが、測定条件a時においては、測定条件b時に所与の外部電圧Vext,bとは異なる外部電圧Vext,aが設定されている。
【0038】
これは、強度または励起電磁線のスペクトルを所定通りに変化させることに比較して、上記外部電圧を変化させることが遥かに容易かつ正確に実現可能であるとの利点を有している。さらに別の好適な実施形態において、測定条件aは、電気接点形成を経て標準条件下で太陽電池の短絡電流の15%〜35%の範囲の電流、好ましくは約25%の電流が流れるように選択されている。この場合、標準条件とは、この太陽電池のタイプに適用される標準テスト条件を意味している。太陽光から発電を行うためのシリコン太陽電池の場合、これは通例、スペクトルAM1.5での太陽の照明強度(1.000W/m)である。さらに、測定条件bは、電気接点形成を経て標準条件下で太陽電池の短絡電流の65%〜85%の範囲の電流、好ましくは約75%の電流が流れるように選択されている。こうした測定条件の選択は、このパラメータが太陽電池の標準運転についても妥当するとの利点を有している。さらに、太陽は電池の適度な加熱を生ずるにすぎない。強度が低下すれば電流は低下し、したがって、それから情報が得られる横方向電圧差も減少する。
【0039】
上記暗電流密度jD,a/b(xi)は、好ましくは、太陽電池を記述するためのそれ自体公知のシングルダイオードモデルにより、特に、式3aおよび3bによって記述される:
【数7】

【0040】
本発明による方法のさらに別の好ましい実施形態においては、ステップAにおいてさらに、上記測定条件aおよびbとは異なる測定条件c下でさらに別の測定が行われ、ステップBにおいて相応して、さらに別の電圧画像V(x)が測定される。引き続き、暗電流密度jD,a/b/c(x)がさらに、別の数値に基づいて記述され、ステップBにおいて、少なくとも3個の電圧画像Va,b,c(x)に依存して、上記半導体構造物の空間分解された特性の決定が実施される。したがって、この好ましい実施形態において、さらに別の(未知の)数値の採用によって暗電流密度のより正確な記述が可能であり、その際、さらに別の前記数値によりさらに必要とされる情報は第3の電圧画像V(x)によって得られる。これにより、上記暗電流密度jD,a/b/c(x)のより正確な記述が可能であるために、相応して、ステップBで決定される数値のより正確な結果が達成される。
【0041】
この場合、好ましくは、上記暗電流密度はさらに電圧とは無関係の局所並列抵抗R(x)により、好ましくは式4a〜4cによって記述される:
【数8】

【0042】
特に、ステップAにおいてさらに、上記測定条件a、bおよびcとは異なる測定条件d下でさらに別の測定を実施し、ステップBにおいて相応して第4の電圧画像V(x)を決定し、上記暗電流密度jD,a/b/c/d(x)をさらに別の数値に基づいて記述するのが有利である。相応してステップBにおいて、少なくとも4個の電圧画像Va,b,c,d(x)に依存して、上記半導体構造物の空間分解された特性の決定が行われる。この場合、好ましくは、上記暗電流密度はさらに、付加的なダイオード因子2を有するそれ自体公知のダブルダイオードモデルに基づく第2のダイオード依存性により、好ましくは式5a〜5dによって記述される:
【数9】

【0043】
本発明による方法のさらに別の好ましい実施形態において、ステップBにおいて求められた電圧画像は、劣化したこのルミネセンス画像がシャープネスフィルタ(たとえば、ウィーナー・フィルタ:Norbert Wiener:Extrapolation, Interpolation, and Smoothing of Stationary Time Series. Wiley, New York 1949)によって修正されることにより、その他の測定方法の欠陥を避けることができる。
【0044】
測定された数値の精度を高めるには、ステップAにおいて、上記測定条件aおよびbとは異なる測定条件下で少なくとも1つのさらに別の測定が実施され、相応して、少なくとも1個のさらに別の電圧キャリブレーションされた画像が決定されるのが有利である。したがって、この好適な実施形態においては、ステップBにおいて、それ自体公知の方法により、好ましくは、最小2乗法によって解かれる超過定立された連立方程式が存在する。これによって、より高い精度が達成される。
【0045】
上記光ルミネセンスの発生および測定は、公知の方法によって行われるが、これはたとえばWeurfel, P. et al,“Diffusions lengths of silicon solar cells from luminescence images”, Journal of Applied Physics, 2007. 101(123110):p.1−10およびPCT/AU2007/001050に述べられている。
【0046】
とりわけ、本発明による方法において、カメラたとえばCCDカメラを用いて上記ルミネセンス放射を測定するのが有利である。したがって、このカメラの測定信号は上記ルミネセンス放射の強度の尺度である。特に、CCDカメラの使用によって、上記ルミネセンス放射の空間分解測定を直接(いわゆる「マッピング」によって)行うことが可能であり、換言すれば、上記半導体構造物の表面を走査ないしスキャンすることは不要である。
【0047】
上記光ルミネセンスを発生させるための上記半導体構造物の表面の照射は、好ましくは、上記半導体構造物の被照射面に関して均一の強度で行われる。好ましくは、上記半導体構造物はノーマルスペクトル(たとえばスペクトルAM1.5)で照射されるが、その他のスペクトルでの照射または、たとえばレーザによって発生させられる単色の励起電磁線での照射も同じく本発明の範囲に含まれる。同じく、上記半導体構造物を励起電磁線としての非変調光で照射するのも有利である。
【0048】
さらに、励起電磁線での照射と、上記半導体構造物の上記ルミネセンス放射の測定とが、上記半導体構造物の同一表面で行われることも本発明の範囲に属する。この場合、励起電磁線が上記半導体構造物の表面で反射されれば、それを分離除去するため、上記ルミネセンス放射の測定に際しそれ自体公知のように光学フィルタを前置することが重要である。同じく、一方で励起電磁線による照射、他方で上記ルミネセンスの測定を、上記半導体構造物の互いに対向する2つの表面で行うことも本発明の範囲に含まれる。この測定方式においては、上記半導体構造物自体が励起電磁線に対してフィルタとして作用するため、測定プロセスにおいて、万一の場合の励起電磁線の検出に起因する雑音効果は生じない。
【0049】
上記ルミネセンス放射の測定データは好ましくは評価装置たとえばコンピュータによって読み出され、このコンピュータによって本発明による方法に基づいてさらに処理される。
【0050】
本発明による測定方法において外部電圧が与えられる限り、この外部電圧は好ましくは制御可能な電圧源を経て発生させられ、この電圧源はこの電圧源を制御するためのコンピュータと接続されている。
【0051】
好適には、上記制御可能な電圧源はさらに、短絡条件下で流れる電流を測定して、この測定結果を同じく上記コンピュータに転送する電流測定装置を含んでいる。こうして、それぞれの場合に存在する測定条件時に、短絡電流密度を容易に測定することが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池または太陽電池の中間製品である、エミッタとベースとを含む半導体構造物を測定するための方法であって、
前記半導体構造物内にルミネセンス放射を発生させ、前記半導体構造物から発する前記ルミネセンス放射の空間分解測定が行われる際に、第1の測定が第1の測定条件aにて実施され、この測定で得られた測定データから、少なくとも前記第1の測定で得られた測定データに依存して、太陽電池の多数の測定点xiのための、空間分解され電圧キャリブレーションされた第1の電圧画像V(x)が決定されるステップAと、
前記多数の測定点xiのための、空間分解された暗飽和電流j(x)と空間分解されたエミッタ層抵抗p(x)と空間分解された局所直列抵抗R(x)のうちの少なくとも1つに関する前記半導体構造物の空間分解された特性が少なくとも前記ステップAで決定された前記第1の電圧画像V(x)に依存して決定されるステップBと、
を備えたものにおいて、
ステップAにおいてさらに、前記第1の測定条件aとは異なる第2の測定条件bにて少なくとも第2の測定が実施されることで得られた少なくとも前記第2の測定の測定データに依存して、前記多数の測定点xiのための、空間分解され電圧キャリブレーションされた第2の電圧画像V(x)が前記ステップAで得られた前記測定データから決定され、
前記ステップAにおいて、前記第1の測定と前記第2の測定の際、前記ルミネセンス放射は前記半導体構造物が励起電磁線で面状照射されることによって発生させられ、
前記第1の測定の測定条件aと前記第2の測定の測定条件bは、前記励起電磁線の強度、スペクトル組成、前記半導体構造物に電気接点形成を経て印加される所定の外部電圧Vextの少なくとも1つに関して相違しており、
さらに、それぞれの測定条件(a、b)に加えて、それぞれの測定条件下にて短絡条件の存在時に流れる電流の、電圧とは無関係かつ測定点とは無関係の短絡電流密度(jP,a、jP,b)がそれぞれ設定または測定あるいはその両方がなされ、かつ
前記ステップBにおいて、各測定点xiのための、空間分解された電気的特性の決定が、各測定条件に関する少なくとも前記短絡電流密度(jP,a、jP,b)と、電圧に依存しかつ測定点に依存した暗電流密度(jD,a(x)、jD,b(x))とに依存して行われ、その際、前記暗電流密度(jD,a(x)、jD,b(x))は少なくとも、電圧とは無関係の前記暗飽和電流密度j(x)と、前記第1と第2の電圧画像(V(x)、V(x))から求められる測定点xiのための第1の電圧及び第2の電圧に依存していることを特徴とする半導体構造物測定方法。
【請求項2】
前記ステップBにおいて、さらに、前記第2の測定条件aの場合には外部電圧Vext,aに依存し、前記第2の測定条件bの場合には外部電圧Vext,bに依存して、各測定点xiのための空間分解された電気的特性の決定が行われ、その際、
前記ステップAにおいて、前記第1と第2の測定時に、前記半導体構造物には電気接点が形成され、この電気接点形成を経て、前記第1の測定条件a時には前記外部電圧Vext,aが、前記第2の測定条件b時には前記外部電圧Vext,bが設定されているかまたは、
前記電圧Vext,aに代えて、前記電圧画像V(x)において最小電圧を有する測定点の電圧が設定され、すなわち、
すべての測定点xiのためにVext,a=Min(V(x))、
同じく、すべての測定点xiのためにVext,b=Min(V(x))
が設定されることを特徴とする請求項1に記載の半導体構造物測定方法。
【請求項3】
前記ステップBにおいて、各測定点xiのための空間分解された電気的特性の決定は、前記第1と第2の電圧画像V(x)とV(x)のそれぞれにつき1個の方程式(G、G)を有する連立方程式が解かれることによって行われ、その際、方程式Gは少なくとも、空間分解された、電圧とは無関係の前記局所直列抵抗R(x)、前記電圧V(x)、前記外部電圧Vext,a、前記短絡電流密度jP,aおよび前記暗電流密度jD,a(x)を有し、同様に、Gは少なくとも、R(x)、V(x)、Vext,b、jP,bおよびjP,b(x)を有しており、
前記連立方程式によって前記R(x)またはj(x)あるいはその両方が決定されることを特徴とする請求項2に記載の半導体構造物測定方法。
【請求項4】
前記方程式Gは式1aに基づく以下の関数構造
【数1】

を有し、
前記方程式Gは式1bに基づく以下の関数構造
【数2】

を有していることを特徴とする請求項3に記載の半導体構造物測定方法。
【請求項5】
前記ステップBにおいて、各測定点xiのための空間分解された電気的特性の決定は、前記第1と第2の電圧画像V(x)とV(x)のそれぞれにつき1個の方程式(Ga’、Gb’)を有する連立方程式が解かれることによって行われ、その際、方程式Ga’は少なくとも、空間分解された、電圧とは無関係のエミッタ層抵抗p(x)、前記電圧V(x)、前記短絡電流密度jP,aおよび前記暗電流密度jD,a(x)を有し、同様に、Gb’は少なくとも、p(x)、V(x)、jP,bおよびjP,b(x)を有しており、
前記連立方程式によってp(x)またはj(x)あるいはその両方が決定されることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体構造物測定方法。
【請求項6】
前記方程式Ga’は式2aに基づく以下の関数構造
【数3】

を有し、
前記方程式Gb’は式2bに基づく以下の関数構造
【数4】

を有していることを特徴とする請求項5に記載の半導体構造物測定方法。
【請求項7】
前記測定データ中の雑音は、前記の式2aと式2bとにおけるラプラス演算子に基づく2つの導出が、数学的適合法によって決定される多項式の導出によって置換されるまたは前記多項式中においてMarr−Hildreth演算子が前記画像に適用されることによって低減化されることを特徴とする請求項6に記載の半導体構造物測定方法。
【請求項8】
さらに、各測定点xと前記第1の測定条件aおよび第2の測定条件bのそれぞれにつき、潜在無負荷電圧(Vimpl,a、Vimp,b)が測定され、前記電圧キャリブレーションされた電圧画像V(x)およびV(x)はさらにこの潜在無負荷電圧に基づいて決定されることを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の半導体構造物測定方法。
【請求項9】
前記ステップAにおいて、前記第1の測定条件a時における照明強度および励起電磁線のスペクトルは第2の測定条件b時におけるそれと基本的に同一であるが、他方、測定条件a時においては、第2の測定条件b時に所与の外部電圧Vext,bとは異なる外部電圧Vext,aが設定されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体構造物測定方法。
【請求項10】
前記半導体構造物は太陽電池または太陽電池の中間製品であり、
前記ステップAにおいて、前記第1の測定条件aは、電気接点形成を経て標準条件下で太陽電池の短絡電流の15%〜35%の範囲の電流、好ましくは約25%の電流が流れるように選択されており、
前記第2の測定条件bは、電気接点形成を経て標準条件下で太陽電池の短絡電流の65%〜85%の範囲の電流、好ましくは約75%の電流が流れるように選択されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の半導体構造物測定方法。
【請求項11】
前記暗電流密度(jD,a(x)、jD,b(x))はシングルダイオードモデルによって記述され、特に、以下の式3aおよび3b
【数5】

によって記述されることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の半導体構造物測定方法。
【請求項12】
前記ステップAにおいてさらに、前記第1の測定条件aおよび第2の測定条件bとは異なる第3の測定条件c下でさらに別の測定が実施され、さらに別の第3の電圧画像V(x)が決定され、前記暗電流密度はさらに別の数値に基づいて記述され、前記ステップBにおいて、前記半導体構造物の空間分解された特性の決定が少なくとも3個の電圧画像に依存して行われ、
前記暗電流密度はさらに、電圧とは無関係の局所並列抵抗R(x)によって記述され、好ましくは以下の式4a〜4c
【数6】

によって記述されることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の半導体構造物測定方法。
【請求項13】
前記ステップAにおいてさらに、前記第1、第2、第3の測定条件a、b、cとは異なる第4の測定条件d下でさらに別の測定が実施され、前記ステップBにおいて、さらに別の第4の電圧画像V(x)が決定され、前記暗電流密度はさらに別の数値に基づいて記述され、前記ステップCにおいて、前記半導体構造物の空間分解された特性の決定が少なくとも4個の前記電圧画像に依存して行われ、
前記暗電流密度はさらに、ダイオード因子2を有する第2のダイオード依存性によって記述され、好ましくは、以下の式5a〜5d
【数7】

によって記述されることを特徴とする請求項12に記載の半導体構造物測定方法。
【請求項14】
前記ステップBにおいて求められた電圧画像は、劣化した前記ルミネセンス放射による電圧画像がシャープネスフィルタ好ましくはウィーナー・フィルタによって修正されることにより、測定雑音ならびにその他の測定方法欠陥を免れることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の半導体構造物測定方法。
【請求項15】
前記ステップAにおいて、前記第1測定条件aおよび第2測定条件bとは異なる測定条件下で少なくとも1つのさらに別の測定が実施されて、少なくとも1個のさらに別の電圧キャリブレーションされた画像が決定され、前記ステップBにおいて、過剰に立てられた連立方程式が最小2乗法等によって解かれることを特徴とする請求項3または5に記載の半導体構造物測定方法。

【公表番号】特表2013−503354(P2013−503354A)
【公表日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527216(P2012−527216)
【出願日】平成22年8月16日(2010.8.16)
【国際出願番号】PCT/EP2010/005018
【国際公開番号】WO2011/023312
【国際公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(595014653)フラウンホーファー−ゲゼルシャフト ツール フエルデルング デア アンゲヴァンテン フォルシュング エー.ファオ. (12)
【出願人】(508294239)アルベルト‐ルードヴィッヒス‐ウニヴェルジテート・フライブルク (3)
【氏名又は名称原語表記】ALBERT‐LUDWIGS‐UNIVERSITAET FREIBURG
【住所又は居所原語表記】FAHNENBERGPLATZ, 79098 FREIBURG, BUNDESREPUBLIK DEUTSCHLAND
【Fターム(参考)】