説明

子扉付き鋼製ドア

【課題】子扉開閉用のスプリングヒンジの付勢力調整が困難であるので、付勢力が強い場合でも、子扉の自動閉鎖を確実に行えるようにした子扉付鋼製ドアを提供する。
【解決手段】親扉2の子扉開口23に子扉3を上下3ヶ所のスプリングヒンジ6によって吊支持して、子扉3を確実に自動閉鎖するようにするとともに、子扉3の戸先側に親扉2のラッチ受けに係合するローラーによるラッチを配置して、子扉の自動閉鎖状態を維持するようにする一方、スプリングヒンジ6の付勢力によって子扉3が受ける反力によってラッチが外れて子扉3の閉鎖不良が生じる可能性があるので、子扉3の戸先側の骨材31の上方位置に切欠きを設けてマグネットキャッチ8を設置し、このマグネットキャッチ8によって子扉3の吸着保持によって子扉3の閉鎖状態を常に確保できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、集合住宅の玄関に使用する子扉付き鋼製ドアに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の子扉付き鋼製ドアとして、本発明者のうちの1名は、下記特許文献1によって、親扉と、親扉の子扉開口に開閉自在に配置した子扉を備え、上記子扉開口と子扉の吊り元側端部に配置した上下方向複数の子扉吊り支持用のスプリングヒンジと、該子扉開口と子扉の戸先側の見込面間に配置した子扉の空締りロック用の空錠、例えば、レ字状のラッチを有するものを備えた子扉付き鋼製ドアを提案済みである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2010−97302
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この場合、親扉に対して子扉が開閉自在となるから、地震によってドア枠が変形して親扉の開閉が不能となっても、親扉と子扉間の施錠装置を開錠することにより、子扉室内側配置のハンドルやドアノブを操作して、子扉を開閉することによって室外に緊急脱出することが可能となり、耐震性を有する玄関ドアとして有用なものとすることができ、また、スプリングヒンジを用いたことによって、子扉はその緊急脱出に際して、自動閉鎖することができ、更に脱出時の閉鎖動作を不要として、脱出後の子扉の空錠のロックを行うことが可能となる。
【0005】
しかし乍ら、スプリングヒンジを用いた場合、該スプリングヒンジは、親扉の子扉開口と子扉間の上下方向に複数配置して子扉の吊り支持を行うことになるところ、市販のスプリングヒンジでは、子扉閉鎖方向の付勢力の調整が困難であり、付勢力が不足する場合、スムーズな自動閉鎖をなし得ずに、空錠のロックをなし得ず、子扉が開成したままとなる一方、付勢力が過剰である場合、子扉が親扉に衝接して、その反動の衝撃で空錠の空締りロックがなされなかったり、空締りロックがなされても、これが解除されて、子扉が開くに至る現象を招き易く、特に、ラッチを、ローラー、断面三角形状、球形等としたラッチ錠にあっては、付勢力が然程強くなくても、この現象が顕著に見られるようになる。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、スプリングヒンジを用いて緊急脱出時の子扉の自動閉鎖を可能とするとともに該自動閉鎖による空錠の空締りロックを簡易且つ確実になし得るようにして、緊急脱出時の使い勝手を向上した子扉付き鋼製ドアを提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題に沿って本発明は、親扉にスプリングヒンジによって子扉を吊り支持して、子扉の自動閉鎖を可能とするとともに該子扉の自動閉鎖時に、スプリングヒンジの付勢力を積極的に利用して子扉を親扉に自動保持することによって、子扉の衝撃を吸収して、親扉と子扉間の空錠の空締りロックを確実に行うようにしたものであって、即ち、請求項1に記載の発明を、親扉と、親扉の子扉開口に開閉自在に配置した子扉を備え、上記子扉開口と子扉の吊り元側端部に配置した上下方向複数の子扉自動閉鎖方向に付勢したスプリングヒンジと、該子扉開口と子扉の戸先側の見込面間に配置した自動閉鎖の子扉の空締りロック用の空錠と、親扉の子扉開口と子扉の戸先側に配置した上記スプリングヒンジの開錠衝撃による上記空錠の空締りロックの解除を防止する子扉保持措置を備えてなることを特徴とする子扉付き鋼製ドアとしたものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、子扉の上記自動保持を、ローラーキャッチ、ボールキャッチ等のドアキャッチを用いて、子扉を親扉に物理的に保持することによって、子扉の反力を吸収してラッチ錠のロックを確実に行うものとするように、これを、上記子扉保持措置を、ドアキャッチとしてなることを特徴とする請求項1に記載の子扉付鋼製ドアとしたものである。
【0009】
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、子扉の上記自動保持を、マグネットキャッチやマグネットシート等の磁性材料によって、子扉を親扉に磁性的に保持することによって、子扉の反力を吸収してラッチ錠のロックを確実に行うものとするように、これを、上記子扉保持措置を、マグネットキャッチ、マグネットシート等の磁性材料の吸着によるものとしてなることを特徴とする請求項1に記載の子扉付き鋼製ドアとしたものである。
【0010】
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、子扉の開閉が重くなったりするような開閉動作の負荷を可及的に抑制しつつ、緊急脱出時の子扉の確実な自動閉鎖を行うに適した付勢力を確保したものとするように、これを、上記スプリングヒンジを、子扉開口と子扉の吊り元側端部に配置した上下方向に3箇所としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の子扉付き鋼製ドアとしたものである。
【0011】
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として、上記課題解決の手段としたものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明は以上のとおりに構成したから、請求項1に記載の発明は、親扉にスプリングヒンジによって子扉を吊り支持して、子扉の自動閉鎖を可能とするとともに該子扉の自動閉鎖時に、スプリングヒンジの付勢力を積極的に利用して子扉を親扉に自動保持することによって、子扉の衝撃を吸収して、親扉と子扉間の自動閉鎖による空錠の空締りロックを簡易且つ確実になし得るようにして、緊急脱出時の使い勝手を向上した子扉付き鋼製ドアを提供することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、子扉の上記自動保持を、ローラーキャッチ、ボールキャッチ等のドアキャッチを用いて、子扉を親扉に物理的に保持することによって、子扉の反力を吸収してラッチ錠のロックを確実に行うものとすることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、子扉の上記自動保持を、マグネットキャッチやマグネットシート等の磁性材料によって、子扉を親扉に磁性的に保持することによって、子扉の反力を吸収してラッチ錠のロックを確実に行うものとすることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、子扉の開閉が重くなったりするような開閉動作の負荷を可及的に抑制しつつ、緊急脱出時の子扉の確実な自動閉鎖を行うに適した付勢力を確保したものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】子扉付鋼製ドアの正面図である。
【図2】子扉付鋼製ドアの縦断面図である。
【図3】子扉付鋼製ドアの横断面図である。
【図4】ドア鋼板からの加工の状態を示す説明図である。
【図5】子扉のラッチ錠部分の部分斜視図である。
【図6】マグネットキャッチの設置位置を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば、Aは、親扉2と、親扉2の子扉開口23に開閉自在に配置した、本例にあって内開きとした子扉3を備えた子扉付き鋼製ドアであり、該子扉付き鋼製ドアAは、その上記子扉開口23と子扉3の吊り元側端部に配置した上下方向複数の子扉自動閉鎖方向に付勢したスプリングヒンジ6と、該子扉開口23と子扉3の戸先側の見込面間に配置した自動閉鎖の子扉3の空締りロック用の空錠7と、親扉2の子扉開口23と子扉3の戸先側に配置した上記スプリングヒンジ6の開錠衝撃による上記空錠7の空締りロックの解除を防止する子扉保持措置を備えたものとしてある。
【0018】
子扉付き鋼製ドアAの親扉2は、新築用に新設ドア枠付きとし、また、改装用に既設ドア枠を用いてその既設ドアに交換的に配置することによって、甲種防火戸適合の玄関用としたものとしてあり、該子扉付き鋼製ドアAは、親扉2とその子扉開口23に吊り支持した子扉3を備え、子扉開口23内周と子扉3外周間に気密措置を施したものとしてある。
【0019】
本例にあって親扉2及び子扉3は、それぞれその構造材をなす鋼材屈曲加工による中空の骨材21、31と、該骨材21、31間に充填配置した断熱乃至断熱防音材の充填材22、32と、骨材21、31の全部又は一部と該充填材22を被覆するように配置したドア鋼板4を備えて、ドア厚を36mm又は42mmとした鋼製のものとしてあり、このとき親扉2と新設又は既設のドア枠1間及び上記親扉2の子扉開口23内周と子扉3外周間にそれぞれ気密措置を施したものとしてある。
【0020】
本例にあって親扉2と新設又は既設のドア枠1間の気密措置は、親扉2の室内側外周、本例にあっては親扉2下端とドア枠1の下枠間を含めて、該ドア枠1に室外側に向けて設置した気密材11に対接する骨材21による外周段部を親扉2に配置することによってその気密性を確保したものとしてあり、また、上記親扉2の子扉開口23内周と子扉3外周間の気密措置は、子扉開口23内周と子扉3外周にそれぞれ相互に部分的乃至全面的、本例にあっては部分的に対面する骨材21、31による対面段部を配置し、親扉2の子扉開口23の開口側端部に上記骨材21と一体又は一体的に気密材受条24を設置し、該気密材受条24に気密材25を室内側に向けて配置し、該気密材25を子扉3の上記骨材31の対面段部に対接することによって、子扉開口23と子扉3の見込方向中間位置で室内外に露出することなく、気密材25を配置してその気密性を確保したものとしてある。このとき、本例の上記外周段部、対面段部は、それぞれ上記骨材21、31の厚さを薄くする、例えば、ドア厚の1/2乃至1/3程度に薄くするように該当部位を扁平化することによって、これらを形成したものとしてあり、また、上記気密材受条24は、上記子扉開口23内周の骨材21に、該骨材21構成の鋼材を屈曲して該骨材21に一体に形成するとともに該骨材21に一体の該気密材受条24は、これを親扉2の見付面と略面一にこれを形成したものとしてある。
【0021】
本例にあって上記ドア鋼板4は、横幅を規格寸法とし、縦長さをユーザー指定寸法とするメーカー規格の室内外2枚の鋼板を用い、図4に示すように、該ドア鋼板4に打抜き乃至打抜きと折曲の加工を施して親扉室外用鋼板41、子扉室外用鋼板42、親扉室内用鋼板43、子扉室内用鋼板44とし、これらによって少なくとも見付面を含めて親扉2と子扉3を実質的に被覆したものとしてあり、本例にあって、上記室内外2枚のドア鋼板4の親扉室外用鋼板41、親扉室内用鋼板43は、これを、親扉2の上記子扉開口23内周の見込面被覆を除外するようにしたものを用いるとともに親扉2において室内外見付面の子扉開口23側の端部又はその近傍までとし、また、子扉室外側鋼板42は、子扉3の室外側見付面を被覆するも、これに続く見込面の被覆を省略したものとしてある。このとき、本例にあって上記子扉開口23側の端部に化粧モール5、例えばアルミ押出材による金属製の化粧モールを配置して、該子扉開口23の外周端部を被覆し、親扉2の上記子扉開口23側の端部における上記打ち抜き加工に伴なう切断端縁を被覆したものとしてある。
【0022】
即ち、上記メーカー規格のドア鋼板は、例えば両面フラッシュドア用に一般に用いられるところ、子扉付き鋼製ドアAに使用すると、該子扉付き鋼製ドアAは、親扉2の子扉開口23内周及び子扉3外周分の被覆面積が増加する結果、室内外2枚のドア鋼板4にあっては、特に横幅の規格寸法(一般に914mm)が不足する可能性を招くところ、上記のように親扉2と子扉3を実質的に被覆することによって、両面フラッシュドアの場合と同様に、上記室内外2枚のドア鋼板4によって完結的にして外観良好な被覆を行ったものとしてある。このとき、化粧モール5は、親扉2の子扉開口23にあって該開口23内に張出状、例えば1cm程度の幅に張出状に配置することによって、子扉開口23と子扉3間に存在する、例えば5mm程度の空隙を被覆し、また、本例にあって上記子扉3の室外側見付面の外周端部を被覆して、玄関ドアとして室外側から子扉3の存在を認識し得ないようにして、親扉子扉一体の外観を呈するものとして、その防犯性を向上したものとしてある。
【0023】
本例にあって、上記子扉3を吊支持するスプリングヒンジ6は、親扉2の子扉開口23と子扉3外周の吊り元側の端部、本例にあっては、子扉開口23と子扉3の上記骨材21、31による対面段部間に配置して、これらの対面段部の見込面間に納まって位置するように配置してあり、本例のスプリングヒンジ6は、これを、上下方向に複数、特に、子扉3の開閉に過大な負荷を与えることなく、自動閉鎖に適した付勢力を確実に付与するように、上下方向に3箇所配置したものとしてあり、これによって、子扉3の自動閉鎖を確実になし得るようにしてある。
【0024】
また、親扉2の子扉開口23と子扉3の戸先側端部には、スプリングヒンジ6によって自動閉鎖した子扉3を空締りロックし、親扉2の子扉開口23の定位置で子扉3を閉鎖状態に保持するように空錠を配置してあり、本例にあって、該空錠は、親扉2の子扉3近傍のキーシリンダーによって子扉3を親扉2に施開錠する施錠装置とともに、子扉の室内側のハンドル操作によってロック解除を行うように、例えば、図示省略のラッチ受に対して突没自在としたラッチ71を、ローラー、断面三角形状、球形等とした空錠、本例にあってはローラーによるローラー締りのラッチ錠7としてあり、これによって、レ字状のラッチを用いるものに対して、安全性を向上し、空締りのロック時の騒音発生を防止し且つスムーズになし得るようにしてある。
【0025】
上記子扉保持措置は、上記スプリングヒンジ6の子扉自動閉鎖に伴って、子扉3が親扉2に衝接することによる衝撃を吸収して、子扉3が受ける反力を緩衝吸収して、閉鎖した子扉3を定位置に保持するとともに該保持によって上記ラッチ錠7による確実な空締りロックを行うようにしてある。
【0026】
本例にあって該子扉保持措置は、これを、マグネットキャッチ、マグネットシート等の磁性材料の吸着によるもの、本例にあってはマグネットキャッチ8によるものとしてあり、該マグネットキャッチ8は、これを親扉2の子扉開口23又は子扉3、本例にあっては子扉3の上記骨材31による対面段部の、例えば上方位置を部分的に切欠いて、そのマグネットを子扉開口23における気密材25に並列する骨材21の対面段部に向け、子扉3の閉鎖状態で該対面段部に直接又はこれに固定した吸着板に接触することによって、該子扉3を吸着保持するように、その配置を行ってある。該マグネットキャッチ8は、上記子扉3における骨材31の切欠き部分に、例えば、図示省略の裏板を配置し、該裏板にネジ止めすることによって、該子扉3に対する配置を行ったものとしてある。
【0027】
このように形成した本例の子扉付き鋼製ドアAは、地震によってドア枠1が変形し、親扉2の開閉が不能となっても、子扉3室内側のハンドル72操作によって、親扉2に配置した子扉3の開閉が可能であるから、子扉3を室内側に開成して室外に緊急脱出することができ、このとき、子扉3は内開きとしたことによって、外開きとした場合のように、室外側に廊下の部分崩落等による開閉傷害が生じても、該子扉3が開閉不能となるといった危険もなく、確実な脱出ができる。脱出後は子扉3は、親扉2との間の上記スプリングヒンジ6によって自動閉鎖する一方、上記子扉保持措置のマグネットキャッチ8やマグネットシートが、子扉3の親扉2への衝接時に、該子扉3を受け止めて、その反力を緩衝吸収して子扉3が更に開成方向に回動するのを確実に防止するとともに空錠、本例にあってはラッチ錠7のラッチ71をラッチ受に係合して、その空締りのロックを行うことができ、従って、緊急脱出後に子扉3が閉鎖せずに、半開き等の状態になって、子扉3閉鎖のために更に閉鎖動作を必要とすることがない。脱出後の避難等、不在時間が長くなるときは、上記キーシリンダー73にキーを差し込んで該子扉3の施錠を行うことができる。
【0028】
図中9はドア枠1と親扉2のダブルロックを行う施錠装置であり、本例にあって該施錠装置9のキーシリンダーは、上記親扉2と子扉3のキーシリンダー73と、その施開錠のためのキーを共通としてあり、従って、上記子扉2の施開錠は、普段使用する施錠装置9のキーで、これを行うことができ、特に、子扉3の施開錠用に専用のキーを必要とせず、使い勝手を良好なものとしてある。また、図中45は、上記ドア鋼板の加工段階における子扉の開口、46は、本例にあって見込面の被覆を省略した子扉室外側鋼板42を除いて、ドア鋼板4の加工段階で各鋼板に形成し、見付面に続く見込面を被覆する見込面被覆片をそれぞれ示す。
【0029】
図示した例は以上のとおりとしたが、上記マグネットキャッチに代えて、マグネットシートを用いて、同様に、親扉の子扉開口又は子扉の一方に、他方を吸着するように配置して、子扉の吸着保持を行うようにすることを含めて、本発明の実施に当って、親扉、子扉開口、子扉、室外側及び室内側被覆用のドア鋼板、スプリングヒンジ、空錠、子扉保持措置、必要に応じて用いるドアキャッチ、マグネットシート等の磁性材料等の各具体的形状、構造、寸法、材質、これらの関係、これらに対する付加等は、上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
【符号の説明】
【0030】
A 子扉付き鋼製ドア
1 ドア枠
11 気密材
2 親扉
21 骨材
22 充填材
23 子扉開口
24 気密材受条
25 気密材
3 子扉
31 骨材
32 充填材
33 ヒンジ
4 ドア鋼板
41 親扉室外用鋼板
42 子扉室外用鋼板
43 親扉室内用鋼板
44 子扉室内用鋼板
45 子扉の開口
46 見込面被覆片
5 化粧モール
6 スプリングヒンジ
7 ラッチ錠
71 ラッチ
72 室内側ハンドル
73 キーシリンダー
8 マグネットキャッチ
9 施錠装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
親扉と、親扉の子扉開口に開閉自在に配置した子扉を備え、上記子扉開口と子扉の吊り元側端部に配置した上下方向複数の子扉自動閉鎖方向に付勢したスプリングヒンジと、該子扉開口と子扉の戸先側の見込面間に配置した自動閉鎖の子扉の空締りロック用の空錠と、親扉の子扉開口と子扉の戸先側に配置した上記スプリングヒンジの開錠衝撃による上記空錠の空締りロックの解除を防止する子扉保持措置を備えてなることを特徴とする子扉付き鋼製ドア。
【請求項2】
上記子扉保持措置を、ドアキャッチとしてなることを特徴とする請求項1に記載の子扉付鋼製ドア。
【請求項3】
上記子扉保持措置を、マグネットキャッチ、マグネットシート等の磁性材料の吸着によるものとしてなることを特徴とする請求項1に記載の子扉付き鋼製ドア。
【請求項4】
上記スプリングヒンジを、子扉開口と子扉の吊り元側端部に配置した上下方向に3箇所としてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の子扉付き鋼製ドア。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−108343(P2013−108343A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−198190(P2012−198190)
【出願日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【出願人】(598081045)フジメタル株式会社 (23)
【出願人】(511257104)東海ドア株式会社 (4)
【出願人】(596108977)株式会社アイ・エス (12)