説明

安くて強度が強く、汚れにくい樹脂表面材及びその形成方法。

【課題】経済的に安くて強度が強く、形成後も土埃や水垢で汚れにくい建築用又は構築用表面材料を提供する。
【解決手段】天然石1と、つなぎ材として砂状の小石2、色ガラス、セラミック、透明なガラス砂3などの少なくとも一つを混合し、ウレタンや不飽和ポリエステルなどの合成樹脂9を加えて混練し、コテまたはローラーで仕上げ、接着固化させ、透水性の表面材5を形成させる。さらに、ウレタンや不飽和ポリエステルなどの合成樹脂9で塗装することによって、不透水にし、土埃や水垢などが浸入しない構造にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート面や既存床面などの上にきれいな天然石などをウレタンや 不飽和ポリエステルなどの合成樹脂で固め、歩道、駐車場、公園などの屋外の舗装や ポーチ、テラス、ベランダなどの半屋外の床、店舗やビル、マンション、住宅などの 室内の床などに使用する樹脂表面材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、樹脂舗装はコンクリート面やアスファルト面などの舗装上に、粒径4mm〜
10mm程度のきれいな天然石をエポキシ樹脂やウレタン樹脂などで固め、透水性と する方法で施工されてきた。最近では、少しでも価格を安くする為に、天然石の粒径 を2mm〜4mmと出来るだけ小さくして、施工厚を薄く仕上げるようになってきて いる。
【0003】
従来、樹脂舗装は天然石を単純にエポキシ樹脂やウレタン樹脂などで固めるだけだ ったので、石と石が点接着されているだけで、曲げ強度が弱かった。
【0004】
従来の樹脂舗装は天然石を単純にエポキシ樹脂やウレタン樹脂などで固めるだけだ ったので、石と床面とは点接着されているだけで、床面との接着力が弱く、剥がれや すい欠点があった。
【0005】
不飽和ポリエステル樹脂は2液性であり、硬化剤を約1%ほど混合すると、樹脂が 10分〜30分で硬化してくるので、作業途中で樹脂が硬化してきてしまい、作業性 が極めて悪いので、樹脂舗装には使用されなかった。
【0006】
従来の樹脂舗装は石と石の間に空隙部があった為、日当たりの悪い場所や水はけの 悪い場所では土埃や水垢が溜まり、汚れやすく、草も生えてくるなどの欠点があった 。
【0007】
従来の樹脂舗装は汚れやすく、水拭きもできないので、屋内の床には使用されなか った。
【0008】
従来の樹脂舗装は構造体に空隙部が多い為、汚れやすいだけでなく、構造体自体が 弱いので、自動車や台車などの加重には弱く、石がはがれる欠点があった。
【特許文献1】特開平11−207313
【特許文献2】特開2004−57957
【特許文献3】特開2004−111325
【特許文献4】特開2001−286828
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、
樹脂舗装の構造体に砂状の小石、色ガラス、セラミック、透明なガラス砂などの少な くとも一つを加えることによって、構造的に強い透水性の樹脂舗装材をつくることで あり、また樹脂で構造体の隙間を完全に埋めることによって、さらに接着力や曲げ強 度を強くし、また不透水性にすることで、汚れにくい樹脂舗装材を提供することにあ る。また、ウレタン樹脂に比べ、安価な不飽和ポリエステル樹脂でも施工が出来るよ うにして、材料のコストダウンをすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
従来の樹脂舗装では天然石などの骨材をウレタンやエポキシなどの合成樹脂で固め ただけであったので、骨材と骨材、また骨材と床面は点接着であり、構造的に弱かっ た。そこで、構造的に強くするために、粒径4mm以下の砂状の小石、色ガラス、セ ラミック、透明な粒径2mm以下のガラス砂などを天然石などの少なくとも一つを骨 材のつなぎ材に使い、ウレタンや不飽和ポリエステル樹脂などの合成樹脂で固めるこ とを発明した。
【0011】
つなぎ材としての砂状の小石、色ガラス、セラミックなどを天然石に混合すること によって、天然石にいろいろな色のデザインを付加することができ、また天然石のつ なぎ材としての働きもさせることができる。また透明な粒径2mm以下のガラス砂は 天然石や砂状の小石、色ガラス、セラミックなどのつなぎ材としての働きがあると共 に、透明であるので、天然石や小石、色ガラス、セラミックなどの美観を損なわない 働きがある。
【0012】
天然石と天然石の間を、粒径4mm以下の砂状の小石、色ガラス、セラミック、粒 径2mm以下の透明なガラス砂などの少なくとも一つで埋めることによって、強度を 強くして、天然石がはがれないように強くする。しかしながらこの段階では、構造的 には体積比にして、約18%〜30%程度の空隙部があり、完全には密な組織ではな い為、該表面材は透水性である。
【0013】
構造的に空隙部のある透水性の表面材は空隙部に土埃や水垢が溜まって、汚くなる 欠点があるため、まず、透明なガラス粉を表面材の上からふり掛けて、さらに、刷毛 やローラー刷毛などですり込んで、構造体の空隙部や表面の凹部をできるだけ、透明 なガラス粉で、埋めるようにする。次にウレタンや不飽和ポリエステル樹脂などの合 成樹脂で表面を塗装することによって、構造体の空隙部や表面の凹部を合成樹脂で充 填するようにする。このようして、土埃や水垢で汚れにくい不透水性の建築用又は構 築用表面材を形成する。ガラス粉は不飽和ポリエステル樹脂より価格が安く、価格が

1/5以下であるので、ガラス粉を多く使用すれば、全体のコストを下げることがで きる。
【0014】
構造的に空隙部のある透水性の表面材の空隙部を埋めるために使用する透明なガラ ス粉の大きさは2mm以下のガラス粉を使用する。
【0015】
構造的に空隙のある透水性の表面材の空隙部や表面の凹部を埋めるために使用する 透明なガラス粉の必要量は実験によると、空隙体積や表面の凹部が表面材全体の体積
の約18%〜30%なのに対し、ガラス粉の必要体積は3%〜9%ぐらいである。こ れは空隙部が複雑な組織なので、充填が難しい為であり、ガラス粉で充填できるのは 、空隙部の体積の約15%〜30%程度である。
【0016】
空隙部を透明なガラス粉で埋めた後、残りの空隙部は充填用の合成樹脂で埋めるよ うにする。充填用の合成樹脂はウレタンや不飽和ポリエステルなどの合成樹脂を使用 するが、表面材が白い天然石を使用していたり、表面材を明るい色にしたい場合は、 ウレタンや不飽和ポリエステル樹脂などの合成樹脂に白などの明るい色の着色剤を混 合する。
【0017】
充填材だけでなく、天然石を固めるバインダーとして、不飽和ポリエステル樹脂を
使用することもできる。従来、不飽和ポリエステル樹脂は2液性であり、硬化剤を常 温では1%ほど加えて、10分〜30分ほどで硬化させて使用するのが正しい使い方
とされてきたが、硬化剤を0.5%以下に少なくしたり、硬化遅延剤を配合すること によって、硬化時間を2時間〜10時間程度に調節できるようにした。これによって 、
天然石を固めるバインダーとしても使用可能にした。
【発明の効果】
【0018】
請求項1、2に記載の発明によれば、天然石と天然石の間を、粒径4mm以下の砂 状の小石、色ガラス、セラミック、粒径2mm以下の透明なガラス砂などの少なくと も一つで埋めたので、従来の天然石だけの透水性樹脂舗装材に比べ、曲げ強度が約5 0%以上強い透水性樹脂表面材を提供することができる。
【0019】
請求項1,2に記載の発明によれば、骨材としての天然石とつなぎ材としての砂状 の小石、色ガラス、セラミック、ガラス砂などの少なくとも一つをコストの安い不飽 和ポリエステルなどの合成樹脂で、接着固化させることができるので、従来の透水性 の樹脂舗装材に比べ、安い価格の透水性樹脂表面材を提供することができる。
【0020】
請求項3、4に記載の発明によれば、透水性の樹脂表面材の上から塗装する充てん 材としてもコストの安い不飽和ポリエステルなどの合成樹脂で接着固化させることが できるので、全体の価格を大幅にコストダウンすることができる。

【0021】
請求項3、4に記載の発明によれば、天然石と砂状の小石や透明なガラス砂などの 少なくとも一つをウレタンや不飽和ポリエステル樹脂などの合成樹脂で接着固化させ た後、その上部をさらに不飽和ポリエステルなどの合成樹脂で塗装するので、微細な 空隙を合成樹脂で埋められ、水が浸透しない建築用又は構築用表面材を形成すること ができるばかりでなく、合成樹脂が微細な空隙を埋めることによって、曲げ強度をさ らに2倍以上増すことができる。また接着強度も約50%以上強くすることができる 。これによって、駐車場の床などにも使用できるようになる。
【0022】
請求項3、4に記載の発明によれば、土埃や水垢で汚れにくい、きれいな外観を保
つことが出来る、建築用または構築用表面材を形成することができる。またポリッシ ャなどの清掃機械を用いて水洗いしたら簡単に汚れがとれ、たわしで水拭きしても簡 単に汚れをとることができるので、室内の床などにも使用できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明による建築用又は構築用表面材の形成方法の一実施形態について、添 付の図面を参照しながら説明する。
【0024】
図1は骨材である天然石の粒径が比較的小さい建築用又は構築用表面材の構造図で ある。骨材である天然石(符号1)は粒径が4mm以下と比較的小さな粒の骨材を使
用している。つなぎ材として使用する粒径3mm以下の砂状の小石、粒径2mm以下 の透明なガラス砂は天然石に対して、重量比約40〜120%使用している。
【0025】
つなぎ材として使用する砂状の小石や透明なガラス砂を正確に分析すると、粒径が 2mm〜3mmの小粒状のもの(符号2)から、粒径が1mm〜2mmの細粒状のも の(符号3)、粒径が1mm以下の微細粒状のもの(符号4)まで、適度にばらつい ているため、天然石と天然石の隙間に小粒の砂が入り込み、小粒の砂の隙間に細粒状 の砂が入り込み、残された微細な隙間にも微細粒状の砂が入り込むことによって、空 間が隙間なく埋り、個体間の接着面積が増えるので、全体として強固な建築用又は構 築用表面材を形成することができる。本発明品の建築用又は構築用表面材の厚みは3 mm〜4mm(符号5)と薄いが十分な強度がある。
【0026】
図1の建築用又は構築用表面材の特長としては強度が強く、厚みが薄くても十分な 強度があるので、厚み3mm〜4mm程度でも使用できる。また、天然石と天然石の 隙間につなぎ材である砂材や透明なガラス砂が詰まっている為、泥やゴミが付きにく いし、天然石がはがれることもほとんどない。また、表面につなぎ材である砂材や透 明なガラス砂が付着している為、足がすべったりすることもない。付着するガラスは 透明な為、きれいな天然石本来の色が失われることもない。作業性はガラス砂によっ て、コテに天然石が絡みつかないし、べたつかないのでとても施工しやすい。厚みが

3mm〜4mmと薄いので、材料費が安くなるし、作業量も減るので、作業が楽にな る。
【0027】
図1の建築用又は構築用表面材の特長としては透水性である為、雨水を透過させる
ことができる。下地の舗装を透水性舗装にするか、または下地のコンクリートに水抜 き穴を開けることによって、雨水を地面に沁み込ませることができる。
【0028】
図2は図1の建築用又は構築用表面材を不透水性にした表面材の図である。図1の
ような透水性の表面材を形成し、樹脂が硬化又は半硬化後に、粒径1mm以下の微細 で透明なガラスの粉末(符号8)で、表面の微細な穴や凹み部をふさぎ、その上から 不飽和ポリエステルなどの合成樹脂(符号9)を塗装する。これにより、水が沁みこ まない不透水性にすることができ、汚れにくい建築用又は構築用表面材を形成するこ とができる。
【0029】
上から塗装する不飽和ポリエステルなどの合成樹脂(符号9)は毛管現象で微細な 穴に入り込んでいき、構造体の中まで合成樹脂でびっしりと固められるので、本発明 品の建築用又は構築用表面材の曲げ強度をさらに2倍以上、床面への接着強度は約5 0%以上強くすることができる。また、微細な空隙を合成樹脂で充てんできるので、 表面材を汚れにくくすることができる。
【0030】
図1の透水性の表面材を形成した後で、上からふり掛ける透明なガラスの粉末や、
上から塗装する不飽和ポリエステルなどの合成樹脂の量を任意に調節することができ る。例えば、透明なガラスの粉末は使わず、上から塗装する不飽和ポリエステルなど の合成樹脂の量を半分以下にすれば、強度が比較的強い、透水性の建築用又は構築用
表面材を形成することもできる。
【0031】
天然石を固めるバインダーや上から塗装する合成樹脂(符号9)に不飽和ポリエス テル樹脂を使えば、ウレタン樹脂に比べ、購入価格が半分以下に下がるので、大幅な コストダウンが可能になる。
【0032】
透明なガラス砂は2mm以下に粉砕した廃蛍光管ガラスくずや粉砕後、角を取って 2mm以下にした透明な廃ビンガラス、廃板ガラスなどを使用する。
【実施例】
【0033】
本発明に係るつなぎ材である砂状の小石や透明なガラス砂の配合効果と上から塗装 する透明な合成樹脂の効果を実証する為、強度試験を行った。図3は本発明品である 建築用又は構築用表面材の強度試験結果を示す。
【0034】
図3において、試験材A,B,C,D,E,Fは骨材としての天然石の粒径が比較

的小さい建築用又は構築用表面材であり、つなぎ材としての砂状の小石と透明なガラ ス砂の配合比率をそれぞれ、A,Bは50%、C,Dは40%、E、Gは20%、F ,Hは0%にして強度にどの程度の差がでるか、実験してみた。F,Hはつなぎ材を 配合していない従来品である。
【0035】
図3において、試験材G、Hは骨材としての粒径が比較的大きい建築用又は構築用
表面材であり、つなぎ材としての砂状の小石と透明なガラス砂の配合比率をそれぞれ 、Gは20%、Hは0%にして曲げ強度にどの程度の差がでるか、実験してみた。H は
つなぎ材を配合していない従来品である。
【0036】
図3の試験結果をみると試験材A,B,C,Dは従来品F,Hに比べ、曲げ強度が 2倍以上であるので、つなぎ材としての砂材と透明なガラス砂が強度の向上に役立っ ていることが分かる。またつなぎ材としての砂材と透明なガラス砂は20%よりは4 0%、50%の方がより、曲げ強度が向上することが分かる。
【0037】
図3の試験結果をみると試験材E、Gは従来品F、Hに比べ、曲げ強度が1.5倍 以上であるので、つなぎ材としての砂状の小石と透明なガラス砂は20%と少量でも 、曲げ強度は1.5倍以上に高まることが分かる。
【0038】
図3の試験結果をみると試験材 AはBに比べ、曲げ強度が1.5倍以上、接着強 度が1.5倍以上であり、また試験材CはDに比べ、曲げ強度が1.5倍以上、接着 強度が1.5倍以上である。これにより、上から塗装した不飽和ポリエステル樹脂に より、曲げ強度が1.5倍以上、接着強度が1.5倍以上に高まることが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
従来の樹脂舗装の用途は主にアプローチや歩道用であったが、今回の発明により、 強度が大幅に向上できたので、ガレージや車庫などにも利用できるようになった。
【0040】
従来の樹脂舗装は透水性であったため、屋外にしか使用できなかったが、今回の発
明により、不透水性にして、水拭きにより汚れをとりやすくすることができるように なったので、これからは屋内用途にも利用できるようになった。店舗やビル、マンシ ョン、住宅などのホールや廊下、階段など、利用範囲が大幅に広がった。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】骨材である天然石の粒径が比較的小さい透水性の建築用又は構築用表面材 の構造図
【図2】骨材である天然石の粒径が比較的小さい不透水性の建築用又は構築用表面 材の構造図
【図3】建築用又は構築用表面材の強度試験結果
【符号の説明】
【0042】
1 粒径が 2mm〜4mm の粒状の天然石
2 粒径が 2mm〜3mmの 小粒状の砂状の小石
3 粒径が 1mm〜2mmの 細粒状の砂状の小石又はガラス砂
4 粒径が0.1mm〜1mmの微細粒状のガラス砂
5 建築用又は構築用表面材の厚み3mm〜4mm
6 下地塗料(プライマー)
7 コンクリート
8 粒径が1.0mm以下の微細で透明なガラス粉
9 ウレタンや不飽和ポリエステルなどの合成樹脂







【特許請求の範囲】
【請求項1】
よく乾燥させたコンクリート舗装上や合成樹脂、金属、木などの基材の上に、骨 材としての天然石と、つなぎ材としての粒径4mm以下の砂状の小石、色ガラス、 セラミック、粒径2mm以下の透明なガラス砂などの少なくとも一つを混合し、混 合した材料にウレタン又は不飽和ポリエステルなどの合成樹脂を加え、混練りした ものを敷き均して、表面をコテまたはローラーで仕上げ、接着固化させ、構造的に は空隙部のある透水性の表面材を形成させる建築用又は構築用表面材の形成方法で あり、これらの材料の混合比率は骨材としての天然石100に対して、つなぎ材の 重量比率を5%〜150%とし、それらを混合した材料全体100に対して、接着 固化させる合成樹脂の重量比率を5%〜15%とする、透水性の建築用又は構築用 表面材の形成方法。
【請求項2】
骨材としての天然石に、つなぎ材として粒径4mm以下の砂状の小石、色ガラス 、セラミック、粒径2mm以下の透明なガラス砂などの少なくとも一つを混合し、 ウレタンや不飽和ポリエステルなどの合成樹脂で接着固化させる建築用又は構築用 表面材料の混合重量比率が骨材としての天然石100に対して、つなぎ材の重量比 率が5%〜150%であり、それらを混合した材料全体100に対して、接着固化 させる合成樹脂の重量比率が5%〜15%である透水性の建築用又は構築用表面材 。
【請求項3】
よく乾燥させたコンクリート舗装上や合成樹脂、金属、木などの基材の上に、骨 材としての天然石と、つなぎ材としての粒径4mm以下の砂状の小石、色ガラス、 セラミック、粒径2mm以下の透明なガラス砂などの少なくとも一つを混合し、混 合した材料にウレタン又は不飽和ポリエステルなどの合成樹脂を加え、混練りした ものを敷き均して、表面をコテまたはローラーで仕上げ、接着固化させ、構造的に は空隙部のある透水性の表面材を形成させた後、その空隙部や表面の凹部にウレタ ンや不飽和ポリエステルなどの合成樹脂を刷毛又はローラーで充填して形成する、 不透水性の建築用又は構築用表面材の形成方法であり、これらの材料の混合比率は 骨材としての天然石100に対して、つなぎ材の重量比率を5%〜150%とし、 それらを混合した材料全体100に対して、接着固化させる合成樹脂の重量比率を 5%〜15%とし、充填用の合成樹脂の重量比率を6%〜20%とする、不透水性 の建築用又は構築用表面材の形成方法。
【請求項4】
骨材としての天然石に、つなぎ材として粒径4mm以下の砂状の小石、色ガラス 、セラミック、粒径2mm以下の透明なガラス砂などの少なくとも一つを混合し、 ウレタンや不飽和ポリエステルなどの合成樹脂で接着固化させる建築用又は構築用 表面材料の混合重量比率が骨材としての天然石100に対して、つなぎ材の重量比 率が5%〜150%であり、それらを混合した材料全体100に対して、接着固化 させる合成樹脂の重量比率が5%〜15%である透水性の建築用又は構築用表面材 であって、この表面材を不透水性にするために、空隙部や凹部に充填するウレタン や不飽和ポリエステル樹脂などの合成樹脂の重量比率が6%〜20%である、不透 水性の建築用又は構築用表面材。






【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−235789(P2009−235789A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−83231(P2008−83231)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(506160237)株式会社セフティランド (6)
【Fターム(参考)】