説明

室温で安定なドロナビノール製剤

室温で安定なカンナビノイド製剤を開示した。好ましい実施形態においては、上記カンナビノイド製剤は硬ゼラチンカプセル内に含有される油系担体中のドロナビノールである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
製薬上許容される油系担体中に分散した有効量の製薬上許容されるカンナビノイド;および該カンナビノイドと油系担体の混合物を封入する硬ゼラチンカプセルを含むカンナビノイド投与剤形であって、室温にて少なくとも1年間安定である上記カンナビノイド投与剤形。
【請求項2】
(i)40℃/75%相対湿度(RH)の高温および湿度条件で6ヶ月;(ii)55℃の高温条件で2週間;室温(25℃)で2年間;およびそれらのいずれかの組み合わせからなる群より選択される貯蔵条件に上記製剤を曝露した後、少なくとも約80%(重量/重量)のカンナビノイドを未分解型で含有する、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項3】
(i)40℃/75%相対湿度(RH)の高温および湿度条件で6ヶ月;(ii)55℃の高温条件で2週間;室温(25℃)で2年間;およびそれらのいずれかの組み合わせからなる群より選択される貯蔵条件に上記製剤を曝露した時、少なくとも約90%(重量/重量)の未分解カンナビノイドを含有する、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項4】
上記カンナビノイドがドロナビノールを含む、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項5】
上記油系担体がアーモンド油;ババス油;ルリヂサ油;ブラックカラント種子油;アブラナ油;ヒマシ油;ヤシ油;トウモロコシ油;綿実油;月見草油;ブドウ種油;ラッカセイ油;カラシ種油;オリーブ油;パーム油;パーム核油;ピーナッツ油;ナタネ油;サフラワー油;ゴマ油;サメ肝油;ダイズ油;ヒマワリ油;硬化ヒマシ油;硬化ヤシ油;硬化パーム油;硬化ダイズ油;硬化植物油;硬化綿実およびヒマシ油;部分硬化ダイズ油;大豆油;トリカプロン酸グリセリル;トリカプリル酸グリセリル;トリカプリン酸グリセリル;トリウンデカン酸グリセリル;トリラウリン酸グリセリル;トリオレイン酸グリセリル;トリリノール酸グリセリル;トリリノレン酸グリセリル;トリカプリル酸/カプリン酸グリセリル;トリカプリル酸/カプリン酸/ラウリン酸グリセリル;トリカプリル酸/カプリン酸/リノール酸グリセリル;トリカプリル酸/カプリン酸/ステアリン酸グリセリル;飽和ポリグリコール化グリセリド;リノール酸グリセリド;カプリル酸/カプリン酸グリセリド;変性トリグリセリド;分留トリグリセリド;およびそれらの混合物からなる群より選択されるトリグリセリドである、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項6】
上記油系担体がゴマ油を含む、請求項4に記載の投与剤形。
【請求項7】
上記ゴマ油が食品グレードゴマ油またはNFグレードゴマ油からなる群より選択される、請求項6に記載の投与剤形。
【請求項8】
上記油系担体がダイズ油、オリーブ油、綿実油、ピーナッツ油、ゴマ油、ヒマシ油、および以上のいずれかの混合物からなる群より選択される、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項9】
約0.05〜約90重量%カンナビノイドを含む、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項10】
約0.1〜約50重量%カンナビノイドを含む、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項11】
約1.5〜約6重量%カンナビノイドを含む、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項12】
約2.5〜約4.5重量%カンナビノイドを含む、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項13】
上記ゴマ油がセサミン、セサモール、セサモリン、レシチンおよび以上のいずれかの組み合わせからなる群より選択される有効量の抗酸化剤を含む、請求項6に記載の投与剤形。
【請求項14】
許容されない分解に対してカンナビノイドの安定性を増強するために有効量の1種以上の抗酸化剤を含有する、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項15】
約0.001〜約10重量%の抗酸化剤を含む、請求項14に記載の投与剤形。
【請求項16】
カンナビノイドがドロナビノールでありかつその投与剤形中に2%超のδ-8テトラヒドロカンナビノール(D8THC)、2%超のカンナビノール(CBN)、2%超のカンナビジオール(CBD)、およびそれらのいずれかの組み合わせからなる群より選択される許容されないレベルのドロナビノール分解物を含有しない、請求項2に記載の投与剤形。
【請求項17】
許容されない分解に対してカンナビノイドの安定性を増強するために有効量の1種以上の有機塩基を含有する、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項18】
約0.001〜約5重量%の有機塩基を含有する、請求項17に記載の投与剤形。
【請求項19】
約0.007〜約2重量%の有機塩基を含有する、請求項17に記載の投与剤形。
【請求項20】
上記有機塩基がエタノールアミン、メタノールアミン、メグルミンおよび以上のいずれかの組み合わせからなる群より選択される、請求項17に記載の投与剤形。
【請求項21】
上記硬ゼラチンカプセルが約85〜約100重量%のゼラチンおよび約1〜約15重量%の水を含有する、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項22】
上記抗酸化剤がレシチンを含む請求項14に記載の投与剤形であって、約0.1〜約10重量%のレシチンを含有する上記投与剤形。
【請求項23】
約0.3〜約8.25重量%の量の上記レシチンが含まれる、請求項22に記載の投与剤形。
【請求項24】
上記抗酸化剤が約0.001〜約1重量%の量のL-アスコルビン酸-6-パルミテートである、請求項12に記載の投与剤形。
【請求項25】
上記L-アスコルビン酸-6-パルミテートが約0.01〜約0.1重量%の量である、請求項24に記載の投与剤形。
【請求項26】
抗酸化剤がブチルヒドロキシルアニソール(BHA)、ブチルヒドロキシルトルエン(BHT)、没食子酸プロピル、レシチン、ビタミンEトコフェロール、セサミン、セサモール、セサモリン、αトコフェロール、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、フマル酸、リンゴ酸、アスコルビン酸ナトリウムおよびメタ亜硫酸水素ナトリウム、EDTA二ナトリウム、および以上のいずれかの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項27】
さらに1種以上のさらなる治療活性薬を含む、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項28】
上記さらなる治療活性薬が麻薬性鎮痛薬、非麻薬性鎮痛薬、抗催吐薬、ステロイド、および以上のいずれかの混合物からなる群より選択される、請求項27に記載の投与剤形。
【請求項29】
カンナビノイドが約0.05〜約20mgの量のドロナビノールである、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項30】
活性成分としてドロナビノールを含有する投与剤形であって、その主張する有効期間にわたって(i)初期含量の90%以上のドロナビノール;(ii)約2%以下のカンナビノール;(iii)約2%以下のカンナビジオール;(iv)約2%以下のδ-8-THC;(v)約0.5%以下のexo-THC;および(vi)以上のいずれかの組み合わせから選択されるレベルの成分を含有する、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項31】
油系担体がゴマ油である、請求項30に記載の投与剤形。
【請求項32】
油系担体がラッカセイ油 (Groundnut 36);ヒマシ油(Cutina HR);綿実油(Sterotex);パーム油(Softisan 154);ダイズ油(Alkosol 407)からなる群より選択される半固体親油性材料を含む、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項33】
さらに、油系担体中に分散したカンナビノイドに製薬上許容される粘度を与える有効量の粘度改変剤を含む投与剤形であって、上記粘度改変剤がAerosil(二酸化ケイ素);セトステアリルアルコール;セチルアルコール;ステアリルアルコール;Gelucire 33/01;Gelucire 39/01;Gelucire 43/01;ベヘン酸グリセリル(Compritol 888 ATO);パルミトステアリン酸グリセリル(Precirol AT05);Softisan 100;Softisan 142;Softisan 378;Softisan 649;およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項32に記載の投与剤形。
【請求項34】
さらに有効量の上記カンナビノイドに対する可溶化剤を含む、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項35】
さらに乳濁化剤を含む、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項36】
さらに吸収促進剤を含む、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項37】
さらに界面活性剤を含む、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項38】
さらに、許容されない分解に対してカンナビノイドを安定化する安定剤を含む、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項39】
ゴマ油がNFグレードゴマ油である、請求項6に記載の投与剤形。
【請求項40】
ゴマ油がセサミン、セサモール、セサモリン、レシチンおよび以上のいずれかの組み合わせからなる群より選択される抗酸化剤を含有する、請求項6に記載の投与剤形。
【請求項41】
ゴマ油が精製グレードでありかつそのゴマ油に投与剤形中のカンナビノイドの安定性を増強するために十分な量の抗酸化剤が加えられている、請求項6に記載の投与剤形。
【請求項42】
ドロナビノールが天然供給源、合成供給源、半合成供給源、および以上のいずれかの混合物からなる群より選択される供給源由来である、請求項4に記載の投与剤形。
【請求項43】
カンナビノイドが遊離型、塩、エステル、プロドラッグ、複合物、および以上のいずれかの混合物からなる群より選択される、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項44】
許容されない分解に対してカンナビノイドの安定性を増強するために有効量の1種以上の有機塩基を含有する、請求項14に記載の投与剤形。
【請求項45】
上記製剤が均質でありかつ熱力学的に安定である、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項46】
製剤を(i)40℃/75%相対湿度(RH)の高温および湿度条件で6ヶ月;(ii)55℃の高温条件で2週間;(iii)室温(25℃)で2年間;およびそれらのいずれかの組み合わせからなる群より選択される貯蔵条件に曝露した後に、少なくとも約90重量%のカンナビノイドを未分解型で含有する、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項47】
単位用量封入体中に含有される、油系担体中に分散した治療上有効な量のカンナビノイドを含む室温で安定なカンナビノイドの製剤であって、上記単位用量封入体がカンナビノイドと反応しないか、または実質的な酸素の透過を許さないかつカンナビノイドを水分から効果的にシールする1種以上の材料からなり、製剤中のカンナビノイドを許容されない分解に対して保護しかつ(i)25℃/60%相対湿度(RH)の調節された温度および湿度条件、(ii)30℃/60%相対湿度の調節された温度および湿度条件、(iii)40℃/75%相対湿度(RH)の高温および湿度条件で6ヶ月;(iv)55℃の高温条件で2週間;室温(25℃)で2年間;およびそれらのいずれかの組み合わせからなる群より選択される貯蔵条件に製剤を曝露した後に、少なくとも約80重量%のカンナビノイドを未分解で維持する上記製剤。
【請求項48】
カンナビノイドが天然供給源、合成供給源、半合成供給源、および以上のいずれかの混合物からなる群より選択される供給源由来であるドロナビノールである、請求項47に記載の製剤。
【請求項49】
油系担体がゴマ油である、請求項48に記載の製剤。
【請求項50】
ゴマ油がセサミン、セサモール、セサモリン、レシチンおよび以上のいずれかの組み合わせからなる群より選択される抗酸化剤を含有する、請求項49に記載の製剤。
【請求項51】
ゴマ油が精製グレードであって該ゴマ油には投与剤形中のカンナビノイドの安定性を増強するために十分な量の抗酸化剤が加えられている、請求項49に記載の製剤。
【請求項52】
油系担体がラッカセイ油 (Groundnut 36);ヒマシ油(Cutina HR);綿実油(Sterotex);パーム油(Softisan 154);ダイズ油(Alkosol 407)からなる群より選択される半固体親油性材料を含む、請求項47に記載の製剤。
【請求項53】
油系担体中に分散したカンナビノイドに製薬上許容される粘度を与える有効量の粘度改変剤をさらに含む製剤であって、上記粘度改変剤がAerosil(二酸化ケイ素);セトステアリルアルコール;セチルアルコール;ステアリルアルコール;Gelucire 33/01;Gelucire 39/01;Gelucire 43/01;ベヘン酸グリセリル(Compritol 888 ATO);パルミトステアリン酸グリセリル(Precirol AT05);Softisan 100;Softisan 142;Softisan 378;Softisan 649;およびそれらの混合物からなる群より選択される請求項52に記載の製剤。
【請求項54】
さらに、粘度改変剤;可溶化剤;安定剤;界面活性剤;乳濁化剤、吸収促進剤、およびそれらの混合物からなる群より選択される製薬賦形剤を含む、請求項47に記載の製剤。
【請求項55】
油系担体がラッカセイ油;ヒマシ油;綿実油;トウモロコシ油;オリーブ油;ゴマ油;ダイズ油;ヒマワリ油;Alkomed EおよびAlkomed R;Captex 355;Labrafac CCおよびLabrafac PG;Lauroglycol FCC;Miglyol 810;Miglyol 812;Miglyol 829;Miglyol 840;Softisan 645;およびそれらの混合物からなる群より選択される親油性の液である、請求項47に記載の製剤。
【請求項56】
カンナビノイドが約2.5mg〜約20mgの量のドロナビノールである、請求項48に記載の製剤。
【請求項57】
単位用量封入体がその表面に腸溶性コーティング、シールコーティング、またはそれらの両方からなる群より選択されるコーティングを有するカプセルである、請求項47に記載の製剤。
【請求項58】
単位用量封入体がデンプンカプセル;セルロースカプセル;ι(イオタ)カラゲナン、増量剤およびκ(カパー)カラゲナンの混合物を含む親水コロイドフィルム形成組成物;ならびに硬ゼラチンカプセルからなる群より選択される、請求項47に記載の製剤。
【請求項59】
単位用量封入体がシールされた硬ゼラチンカプセルである、請求項50に記載の製剤。
【請求項60】
治療上有効な量のカプセルとして封入されたカンナビノイドの製剤、ならびに上記製剤を(i)40℃/75%相対湿度(RH)の高温および湿度条件で6ヶ月;(ii)55℃の高温条件で2週間;室温(25℃)で少なくとも1年間;およびそれらのいずれかの組み合わせからなる群より選択される貯蔵条件に曝露した後、少なくとも約80%の未分解型のカンナビノイドを含有するようにカンナビノイドを安定化する手段。
【請求項61】
カンナビノイドを安定化する上記手段が硬ゼラチンカプセルを含む、請求項60に記載の製剤。
【請求項62】
カンナビノイドを安定化する上記手段が有効量の抗酸化剤を含む、請求項60に記載の製剤。
【請求項63】
カンナビノイドを安定化する上記手段が有効量の有機塩基を含む、請求項60に記載の製剤。
【請求項64】
カンナビノイドを安定化する上記手段が有効量の少なくとも1種の抗酸化剤と一緒に有効量の有機塩基を含む、請求項60に記載の製剤。
【請求項65】
カンナビノイドを安定化する上記手段がデンプンカプセルを含む、請求項60に記載の製剤。
【請求項66】
カンナビノイドを安定化する上記手段がさらに有効量の少なくとも1種の抗酸化剤、有効量の有機塩基、またはそれらの両方を含む、請求項65に記載の製剤。
【請求項67】
カンナビノイドを安定化する上記手段がセルロースカプセルを含む、請求項60に記載の製剤。
【請求項68】
カンナビノイドを安定化する上記手段がさらに有効量の少なくとも1種の抗酸化剤、有効量の有機塩基、またはそれらの両方を含む、請求項67に記載の製剤。
【請求項69】
カンナビノイドを安定化する上記手段が封入された製剤の製造に用いる非動物系親水コロイドフィルム形成組成物を含む、請求項60に記載の製剤。
【請求項70】
カンナビノイドを安定化する上記手段がさらに有効量の少なくとも1種の抗酸化剤、有効量の有機塩基、またはそれらの両方を含む、請求項69に記載の製剤。
【請求項71】
上記親水コロイドフィルム形成組成物がι(イオタ)カラゲナン、増量剤およびκ(カパー)カラゲナンの混合物を含む、請求項69に記載の製剤。
【請求項72】
カンナビノイドを安定化する上記手段が少なくとも1種の有効量の抗酸化剤を含有する油系担体を含む、請求項60に記載の製剤。
【請求項73】
カンナビノイドを安定化する上記手段がさらに、カンナビノイドと反応しないか、または実質的な酸素の透過を許さないかつカンナビノイドを水分から効果的にシールする1種以上の材料からなるカプセルに封入することを含む、請求項72に記載の製剤。
【請求項74】
上記カンナビノイドがドロナビノールであり、そして室温における2年間の貯蔵後に製剤が(i)最初のドロナビノール含量の90%以上;(ii)約2%以下のカンナビノール;(iii)約2%以下のカンナビジオール;(iv)約2%以下のδ-8-THC;および(v)以上のいずれかの組み合わせを含有する、請求項60に記載の製剤。
【請求項75】
カンナビノイドがドロナビノールである、請求項73に記載の製剤。
【請求項76】
ドロナビノールを活性成分として含有し、表示した有効期間中は(i)最初のドロナビノール含量の90%以上;(ii)約2%以下のカンナビノール;(iii)約2%以下のカンナビジオール;(iv)約2%以下のδ-8-THC;および以上のいずれかの組み合わせから選択されるレベルの成分を含有する、請求項60に記載の製剤。
【請求項77】
カンナビノイドが約2.5mg〜約20mgの量のドロナビノールである、請求項76に記載の製剤。
【請求項78】
治療上有効な量の製薬上許容されるカンナビノイドを油系担体中に含有するシールされた硬ゼラチンカプセルを含む、室温で安定なカンナビノイド製剤
【請求項79】
カンナビノイドが天然供給源、合成供給源、半合成供給源、および以上のいずれかの混合物からなる群より選択される供給源由来のドロナビノールである、請求項78に記載の製剤。
【請求項80】
油系担体がゴマ油である、請求項79に記載の製剤。
【請求項81】
ゴマ油がセサミン、セサモール、セサモリン、レシチンおよび以上のいずれかの組み合わせからなる群より選択される抗酸化剤を含有する、請求項80に記載の製剤。
【請求項82】
油系担体がさらにエタノールアミン、メタノールアミン、メグルミン、および以上のいずれかの組み合わせからなる群より選択される有機塩基を含む、請求項78に記載の製剤。
【請求項83】
カンナビノイドがドロナビノールでありかつ製剤が室温にて2年間貯蔵されたときに製剤中に2%超のδ-8テトラヒドロカンナビノール(D8THC)、2%超のカンナビノール(CBN)、2%超のカンナビジオール(CBD)およびそれらのいずれかの組み合わせからなる群より選択される許容されない量のドロナビノール分解物を含有しない、請求項78に記載の製剤。
【請求項84】
約1.5〜約6重量%のドロナビノールを含む、請求項79に記載の製剤。
【請求項85】
ドロナビノールが塩、エステル、プロドラッグ、複合物、および以上のいずれかの混合物からなる群より選択される剤形である、請求項79に記載の製剤。
【請求項86】
硬ゼラチンカプセル、セルロースカプセル、デンプンカプセル、および非動物系親水コロイドフィルム形成組成物から選択される単位投与剤形に含有される、油系担体中に分散した治療上有効な量のカンナビノイドの混合物を含むカンナビノイドの安定化された経口投与剤形。
【請求項87】
上記油系担体がさらにカンナビノイドの安定剤を含む、請求項86に記載の安定化された経口投与剤形。
【請求項88】
液充填硬ゼラチンの技法を利用することにより調製してカンナビノイドが製造後少なくとも約2年間、投与剤形中に組み込まれた初期量の約90%〜約110%以内で残存する投与剤形を提供する、安定化されたカンナビノイド投与剤形。
【請求項89】
油系担体中に分散した治療上有効な量のカンナビノイドを含みかつ軟ゼラチンカプセル内に封入された安定化されたカンナビノイドの経口投与剤形であって、上記油系担体が有効量のカンナビノイドに対する安定剤を含有して製造後少なくとも1年間室温で安定であり、カンナビノイドが製造後少なくとも1年間投与剤形中に組み込まれた初期量の約90%〜約110%以内で残存する製剤を提供する上記剤形。
【請求項90】
カンナビノイドを含有する経口投与剤形を安定化する方法であって;油系担体中に分散した治療上有効な量のカンナビノイドを経口投与に好適な単位投与剤形中に組み込むことを含み、上記単位投与剤形が硬ゼラチンカプセル、セルロースカプセル、デンプンカプセル、および非動物系親水コロイドフィルム形成組成物から選択される材料からなる上記方法。
【請求項91】
カンナビノイドを活性医薬成分として含有する投与剤形を安定化する方法であって、治療上有効な量のカンナビノイドを液充填硬ゼラチンカプセル中に封入することを含む上記方法。
【請求項92】
上記液が、有効量の1種以上の抗酸化剤、1種以上の有機塩基、およびそれらの組み合わせからなる群より選択されるカンナビノイドの安定性を増強する安定剤を含む製薬上許容される油系担体である、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
油系担体がレシチンである、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
カンナビノイドを活性医薬成分として含有する投与剤形を安定化する方法であって、有効な量の1種以上の抗酸化剤を含む製薬上許容される油系担体中の治療上有効な量のカンナビノイドをカプセルに封入することを含む上記方法。
【請求項95】
抗酸化剤がセサミン、セサモール、セサモリン、レシチンおよび以上のいずれかの組み合わせからなる群より選択される、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
さらに有効量の1種以上の有機塩基を上記油系担体に添加することを含む、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
有機塩基がエタノールアミン、メタノールアミン、メグルミン、および以上のいずれかの組み合わせからなる群より選択される、請求項96に記載の製剤。
【請求項98】
カンナビノイドを活性医薬成分として含有する投与剤形を安定化する方法であって、カンナビノイドを安定化するために有効である量の1種以上の有機塩基を含有する製薬上許容される油系担体中の治療上有効な量のカンナビノイドをカプセルに封入するステップを含む上記方法。
【請求項99】
カンナビノイドを活性医薬成分として含有する投与剤形を安定化する方法であって、カンナビノイドの溶液を油系担体と混合して流動性混合物を得るステップ;適当なサイズの硬ゼラチンカプセルを、所望の治療上有効な量の上記カンナビノイドを含有する量の上記混合物を用いて充填するステップ;および硬ゼラチンカプセルをシールするステップを含む上記方法。
【請求項100】
さらに、硬ゼラチンカプセルに充填する前に有効量の1種以上の安定剤を混合物中に添加するステップを含み、上記安定剤が安定化された投与剤形の主張する有効期間にわたってカンナビノイドの分解に対する安定性を増強する、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
さらに、安定化された製剤に対して(i)40℃/75%相対湿度(RH)の高温および湿度条件で6ヶ月;(ii)55℃の高温条件で2週間;室温(25℃)で2年間;およびそれらのいずれかの組み合わせからなる群より選択される安定性試験を行うステップを含む、請求項99に記載の方法。
【請求項102】
さらに、硬ゼラチンカプセルに充填する前に有効量の1種以上の安定剤を混合物中に添加するステップを含み、上記安定剤が安定化された投与剤形の主張する有効期間にわたってカンナビノイドの分解に対する安定性を増強する、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
少なくとも1種の安定剤が抗酸化剤、有機塩基、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項100に記載の方法。
【請求項104】
さらに、安定化された製剤を試験して室温における2年間の貯蔵後に上記投与剤形が(i)最初のドロナビノール含量の90%以上;(ii)約2%以下のカンナビノール;(iii)約2%以下のカンナビジオール;(iv)約2%以下のδ-8-THC;および(v)以上のいずれかの組み合わせを含有することを保証することを含む、カンナビノイドがドロナビノールである請求項99に記載の方法。
【請求項105】
カンナビノイドを活性医薬成分として含有する安定化された投与剤形を調製する方法であって、カンナビノイドの溶液を油系担体と混合して流動性混合物を得るステップ;所望の治療上有効な量の上記カンナビノイドを含有する混合物のある量を、カンナビノイドと反応しないまたは酸素の実質的な透過を許さないかつカンナビノイドを水分から効果的にシールする1種以上の材料から構成される非グリセリン系組成物内にカプセルとして封入するステップを含む上記方法。
【請求項106】
ゴマ油中に分散した約0.05〜約20mgドロナビノールを含む安定化されたドロナビノールの経口投与剤形であって、ゴマ油中のドロナビノールの濃度は約1.5〜約6重量%であり、シールされた硬ゼラチンカプセル中に封入された上記剤形。
【請求項107】
(i)40℃/75%相対湿度(RH)の高温および湿度条件で6ヶ月;(ii)55℃の高温条件で2週間;室温(25℃)で2年間;および(iii)それらのいずれかの組み合わせからなる群より選択される貯蔵条件に上記製剤が曝露された時に、少なくとも約90%の未分解カンナビノイドを含有する、請求項105に記載の安定化された経口投与剤形。
【請求項108】
ゴマ油が有効量の安定剤を含有してドロナビノールの安定性を増強する、請求項107に記載の安定化された経口投与剤形。
【請求項109】
安定剤が約0.001〜約10重量%の量の抗酸化剤である、請求項108に記載の安定化された経口投与剤形。
【請求項110】
抗酸化剤がセサミン、セサモール、セサモリン、レシチンおよび以上のいずれかの組み合わせからなる群より選択される、請求項109に記載の安定化された経口投与剤形。
【請求項111】
抗酸化剤が約0.3〜約8.25重量%の量のレシチンを含む、請求項110に記載の安定化された経口投与剤形。
【請求項112】
安定剤が約0.001〜約5重量%の有機塩基を含む、請求項108に記載の安定化された経口投与剤形。
【請求項113】
有機塩基がエタノールアミン、メタノールアミン、メグルミン、および以上のいずれかの組み合わせからなる群より選択される、請求項112に記載の安定化された経口投与剤形。
【請求項114】
さらに1種以上の追加の治療活性薬を含む、請求項106に記載の安定化された経口投与剤形。
【請求項115】
ドロナビノールが天然供給源、合成供給源、半合成供給源、および以上のいずれかの混合物からなる群より選択される供給源由来である、請求項106に記載の安定化された経口投与剤形。
【請求項116】
ドロナビノールが遊離型、塩、エステル、プロドラッグ、複合物、および以上のいずれかの混合物からなる群より選択される、請求項106に記載の投与剤形。
【請求項117】
油系担体がレシチンである、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項118】
さらに製剤中のカンナビノイドの安定性を増強するための有効量の安定剤を含み、上記安定剤が1種以上の抗酸化剤、1種以上の有機塩基、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1に記載の投与剤形。
【請求項119】
油系担体がレシチンである、請求項47に記載の投与剤形。
【請求項120】
さらに製剤中のカンナビノイドの安定性を増強するための有効量の安定剤を含み、上記安定剤が1種以上の抗酸化剤、1種以上の有機塩基、およびそれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項47に記載の投与剤形。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−523078(P2008−523078A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−545614(P2007−545614)
【出願日】平成17年12月9日(2005.12.9)
【国際出願番号】PCT/US2005/044375
【国際公開番号】WO2006/063109
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(507191164)インシス セラピューティクス,インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】