説明

容器のキャップはずし具

【課題】製造が容易で、安価に製造でき少ない力で簡単にとりはずしのできる開栓のためのプルリング及びキャップはずし具を提供する。
【解決手段】ビン口に圧着されたキャップ及びキャップの付属するプルリングを取り外す為のプルリング及びキャップはずし具であって、円筒状の把手2の一端に円錐状の差込部1を設け他端に、はずし具3を設けた容器のキャップとりはずし具

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【001】
本発明は、ビン口に圧着されたキャップ付き容器において、キャップと一体となったプルリング及びキャップをビン口から取り外す際に使用されるキャップとりはずし具に関するものである。
【背景技術】
【002】
近年、廃棄物問題やリサイクル問題についての関心が高まり、特にリサイクル問題に関して資源保護の立場から、また量的に圧倒的に多い飲料容器の回収が強く要求されている。また、近年容器のびん口に圧着されたヒンジ付きキャップが主流を占め、開栓のためのプルリングと一体成形されている。
【発明の開示】

【発明が解決しょうとする課題】
【003】
そのために次のような問題点があった。
(イ)ビン口に圧着されたキャップは、例えばガラスビンに圧着された状態なのでリサイクルするためには、キャップとビンを分別しないといけないが、ビンとキャップの分離は困難であり、分別収集においてキャップを取り外してない容器が多数みられ収集されないで放置されている容器が多く見られた。
(ロ)従来から、キャップとビン口を分別するキャップはずし具として、例えば特開平10−5455号公報に開示された挟み或いは特願平2002−37136にはキャップの上下を挟んではずす器具が開示されているがキャップを圧着しているビンの材質の殆どはガラス製が多くはずし具の金属部分がガラスと接触し、時にはガラスの破損に繋がり危険であった。またはずす動作がはずし具を上に持ち上げてはずすため、大きな力が必要となる。
(ハ)キャップと開栓のために設けられたプルリングは一体で成形されて、ビン口に圧着されてあり、狭い空間に収納されているため開栓する為にはプルリングを起こし指で引っ張らないといけないが、力が入りにくく特に高齢者には困難であった。またリサイクルの為、キャップをビン口からはずすのも同様であった。
(ニ)近年、分別機能つきとして環境対応型のキャップの上蓋を引き下げ引き裂いて外してとる方式のものが出されているが、引き裂くのに多大な力を要し高齢者には困難なものになっている。特に近年の高齢化社会ではこの傾向は顕著でまた省資源時代の要請で分別はなくてはならないが、そのための治具がないのが現実である。また外す方法が周知されていないためビン口につけたまま収集に出されることが多い。
【課題を解決するための手段】
【004】
製造が容易で、安価に製造でき少ない力で簡単にとりはずしのできる開栓のためのプルリング及びキャップはずし具を提供する。
円筒状の把手2の一端に円錐状の差込部1を設け他端に、はずし具3を設けた容器のキャップとりはずし具。
【発明の効果】
【005】
ビン口にキャップが圧着された容器で、リサイクルが容易に出来るように容器本体のビン口とキャップが、また開栓にあたってはプルリングが容易に少ない力で取り外すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【006】
以下本発明の実施の形態について説明する。
(イ)円筒上の把手(2)の一端に円錐状の差込部(1)を設け他端に、板状のはずし具(3)を取り付ける。本発明は以上のような構成でこれを使用するに際し、ヒンジ付きキャップを備えた容器を開栓する時は、差込部(1)の先端をプルリングの穴に差込み円錐のテーパに沿って押し込むことでプルリングがキャップと次第に離れ容易に取り外され開栓する。また使用後、分別収集する場合は、開栓部の穴からはずし具(3)を差込みビン口を支点にテコの原理でキャップをとりはずし、容器とキャップ部分を分別する。はずし具はビン口と直接接触せずキャップと接している為、容器の例えばガラスの破損の可能性は極めて低い。ビン口を支点にしテコの原理を応用することで少ない力で取り外すことができる。また円筒状の把手の一端を円錐状に、他端にはずし具を備えた簡単な構造なので安価で簡単に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【007】
【図1】本発明の平面図
【図2】本発明のキャップとりはずし時の使用図
【図3】本発明のプルリングとりはずし時の使用図
【符号の説明】
【008】
1 差込部
2 把手
3 はずし具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状の把手2の一端に円錐状の差込部1を設け他端に、はずし具3を設けた容器のキャップとりはずし具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2009−196704(P2009−196704A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−79107(P2008−79107)
【出願日】平成20年2月25日(2008.2.25)
【出願人】(000198916)
【Fターム(参考)】