説明

容器の段積み段ばらし装置

【課題】 容器を連続的且つ高速に段積み段ばらしできる処理能力の高い容器の段積み段ばらし装置を提供する。
【解決手段】 対向して回動する左右の無端チェーン2に取り付けた掛止部材6が容器B側を移動する途中でその掛止部材6を所定区間容器B方向へ突出させるガイドレール7を設け、同ガイドレール7の所定区間の上端よりやや下方の高さに段積みされた容器Bの最下段を支持する支持部材9を容器B方向へ進退可能に設け、段積み時に掛止部材6が持ち上げた容器Bで上方の容器Bを押し上げて支持部材9から離間した後に支持部材9を後退させ、その後最下段の容器Bが支持部材9で支持できる位置に来ると支持部材9を前進させ、段ばらし時に掛止部材6が最下段の容器Bを若干持ち上げた後に支持部材9を後退させ、その後最下段の容器Bが支持部材9を下方へ通過した後に支持部材9を前進させるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送コンベヤで搬送された複数の容器を1個ずつ持ち上げて上方の容器を下方の容器で押し上げて所定数段積みし同段積みされた複数の容器を搬送コンベヤに移載、及び搬送コンベヤで搬送された所定数段積みされた容器を下方の容器から1個ずつばらして搬送コンベヤへ払い出す容器の段積み段ばらし装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、段積み装置としては、コンベヤを挟んで対向させた回動自在のローラチェーンに物品を押し上げるリフティングフックを複数取り付け、同フックで押し上げられた物品を所定高さで下側から支える保持掛止具を出没自在に設け、同保持掛止具に物品を保持させた後、リフティングフックを物品から待避移動させるとともに次の物品の押し上げ位置に復帰移動させることで、物品を連続的に段積みできるようにした積み重ね装置がある(特許文献1参照)。また、段ばらし装置としては、バケットの左右の把手に係合自在となり且つ所定方向に開閉自在な一対のハンガアームと、このハンガアームを上下動させるアーム昇降シリンダユニットと、ハンガアームが所定の高さ位置まで降下したタイミングでハンガアームを開かせるローラ機構と、このローラ機構によるハンガアームの開閉高さ位置を変えるローラタイミング変更手段を備えたバケットの払出し装置がある(特許文献2参照)。
【0003】
ところで、前者の段積み装置は保持掛止具の突出に板バネの反力を用いているから、長期に渡って使用すると板バネのヘタリにより反力が低下して保持掛止具の突出ができなくなることがあった。また、物品が保持掛止具に接触することで保持掛止具を待避させるから、保持掛止具で物品を傷つける恐れがあった。さらに、物品通過後の保持掛止具の戻りで衝撃音が発生し、騒音の問題もあった。また、後者の段ばらし装置ではハンガアームを上下動させるアーム昇降シリンダユニットが段積みされた容器の上方に配設されているから、容器の段積み高さがハンガアームの長さ内に制限され、段積みされた容器がより多段の場合はハンガアームを長く形成してアーム昇降シリンダユニットを高所に配設する必要があり、装置が大型化してしまう問題があった。また、ハンガアームが上下に往復動作するから、ハンガアームが降下する際は段積み段ばらし作業が中断されて速度が遅く、処理能力が低いという問題もあった。しかも、段積みと段ばらしの両方が求められる搬送ラインにおいては、前記のような段積み装置や段ばらし装置が各々必要であり、コストがかかるとともに設置場所を取る問題があった。
【特許文献1】特開平11−278668号公報
【特許文献2】特開平11−59907号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする第1の課題は、1つの装置で段積みと段ばらしの両方が行える段積み段ばらし装置を提供することにある。また、第2の課題は容器の段積み高さが装置の高さに依存せず、装置が小型でありながら任意の数に段積み又は段積みされた容器をばらして払い出せる容器の段積み段ばらし装置を提供することにある。また、第3の課題は容器を連続的且つ高速に段積み段ばらしできる低騒音で耐久性に優れる容器の段積み段ばらし装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 搬送コンベヤで搬送された複数の容器を1個ずつ持ち上げて上方の容器を下方の容器で押し上げて所定数段積みし同段積みされた複数の容器を搬送コンベヤに移載、及び搬送コンベヤで搬送された所定数段積みされた容器を下方の容器から1個ずつばらして搬送コンベヤに払い出す容器の段積み段ばらし装置であって、段積みされた容器を支持する支持部材を容器方向に進退可能に設け、同支持部材と搬送コンベヤとの間で容器を昇降させる昇降手段を設け、昇降手段で持ち上げた容器で支持部材上の容器を押し上げて同容器が支持部材から離間した時点で支持部材を後退させその後昇降手段で持ち上げている容器が支持部材で支持できる位置に来た時点で支持部材を前進させて容器を支持し所定数の容器の段積みが終了すると段積みされた容器を搬送コンベヤに移載するように制御する段積み制御手段を設け、搬送コンベヤ上の所定数段積みされた容器を昇降手段で持ち上げて支持部材で支持し昇降手段で支持部材上の段積みされた容器を持ち上げて支持部材から離間した時点で支持部材を後退させその後昇降手段で段積みされた容器を搬送コンベヤに持ち降ろす途中最下段の容器が支持部材を通過した時点で支持部材を前進させるように制御する段ばらし制御手段を設けたことを特徴とする、容器の段積み段ばらし装置
2) 段積み時において昇降手段で持ち上げた容器が最後の容器である場合、その持ち上げた最後の容器で支持部材上の容器を押し上げて同容器が支持部材から離間した時点で支持部材を後退させその後支持部材の後退を維持した状態で段積みされた容器を昇降手段で搬送コンベヤに持ち降ろす制御を段積み制御手段に備え、段積みされる最後の容器を支持部材で支持させることなく直ちに下降させて搬送コンベヤに移載するようにした、前記1)記載の容器の段積み段ばらし装置
3) 段ばらし時において支持部材上に容器が無く搬送コンベヤで搬送されてきた段積みされた容器をばらす場合、支持部材を後退させた状態で段積みされた容器を昇降手段で持ち上げて最下段から2段目の容器が支持部材で支持できる位置に来た時点で支持部材を前進させその後最下段の容器を昇降手段で搬送コンベヤに持ち降ろす制御を段ばらし制御手段に備え、持ち上げた段積みされた容器の全段を支持部材で支持させることなく直ちに段ばらしを開始するようにした、前記1)記載の容器の段積み段ばらし装置
4) 昇降手段は、垂直方向に送る無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤに沿って所定間隔おいて前後一対設け、同前後一対の無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤを挟んで対向させて左右一組設け、左右それぞれの前後一対の無端チェーン又は無端索体間に容器の側部を掛止する掛止部材を容器高さの寸法より長い間隔で複数架設し、容器側に位置する対向する左右の掛止部材が同じ高さで且つ前後方向に傾かないように前後左右の無端チェーン又は無端索体を同期させて回動させる駆動手段を設け、掛止部材が容器側を移動する途中で支持部材で支持された段積みされた容器の最下段位置より少し高くなる位置から搬送コンベヤの搬送面又はその少し下方位置までの区間において左右の掛止部材の掛止部を容器側に長く突出させて容器の両側部を突き出した左右の掛止部材の掛止部で掛止して容器を持ち上げ又は持ち降ろせるようにする掛止部突出手段を設けた構造で、支持部材は垂直方向に移動する掛止部材と当たらない位置に配置し、
段積み制御手段は、上記区間上端の手前で掛止部材で掛止されて持ち上げられている容器が支持部材で支持された容器の最下段を押し上げて容器を一段追加して段積みされた容器を持ち上げた時点で支持部材を容器側とは反対側へ一時後退しその後容器を持ち上げている掛止部材が前記区間の上端まで移動すると支持部材を支持位置まで前進させて段積みされた容器を支持し、段積みされた容器を段積み状態で搬出する場合に掛止部材が段積みされた容器を掛止して持ち上げた時点で支持部材を後退し掛止部材で持ち降ろされている段積みされた容器が搬送コンベヤに移載されるまで支持部材の後退を維持するように支持部材を制御する支持部材制御手段と、掛止部材が上記区間の上端に移動した後から無端チェーン又は無端索体の上方向送りとともに掛止部材の掛止部を容器側とは反対側へ後退させながら一時的に下方まで下降させた後に上方向に移動させて掛止部で持ち上げられた段積みされた容器を前進した支持部材に受け渡すように掛止部材の掛止部を移動させる掛止部受渡し可動手段とを設けて制御するようにしたものであり、
段ばらし制御手段は、支持部材を後退させて掛止部材が搬送コンベヤ上の段積みされた容器を持ち上げて最下段の容器が支持部材を通過した時点で支持部材を前進させて段積みされた容器を支持し同支持した段積みされた最下段の容器を掛止部材が掛止して支持部材から離間させた時点で支持部材を容器側とは反対側へ一時後退しその後掛止部材で持ち降ろされている容器の最下段の容器が支持部材を通過すると支持部材を最下段から2段目の容器を支持する支持位置まで前進させるように支持部材を制御する支持部材制御手段と、掛止部材が上記区間の上端に移動した後から無端チェーン又は無端索体の下方向送りとともに掛止部材の掛止部を容器側へ突出させながら支持部材上の容器の最下段を掛止して一時的に支持部材の支持位置より高い位置まで持ち上げた後に下方向へ移動させて掛止部で掛止した最下段の容器を搬送コンベヤに移載するように掛止部材の掛止部を移動させる掛止部受渡し可動手段とを設けて制御するようにしたものであり、
段積みする場合は段積み制御手段を作動させ、段ばらしする場合は段ばらし制御手段を作動させるようにした、前記1)記載の容器の段積み段ばらし装置
5) 段積み時において掛止部材で持ち上げた容器が最後の容器である場合、最後の容器を搬送コンベヤから掛止して持ち上げて突出の区間の上端又はその前後まで移動して最後の容器を支持部材上に支持された段積みされていた容器に下方から追加して掛止部材で全ての容器を段積みした後の時点で、支持部材制御手段は支持部材を後退させるとともにこの後退位置を維持し、且つ駆動手段は上記時点後無端チェーン又は無端索体を逆転して下向き方向に送り、区間の下端付近で掛止部材上の段積みされた容器を搬送コンベヤに移載して搬送コンベヤで段積みされた容器を搬出する制御を段積み制御手段に備え、段積みされる最後の容器を支持部材で支持させることなく段積みされた容器を直ちに下降させて搬送コンベヤに移載するようにした、前記4)記載の容器の段積み段ばらし装置
6) 段ばらし時において支持部材上に容器が無く搬送コンベヤで搬送されてきた段積みされた容器をばらす場合、支持部材制御手段は支持部材を後退させ、掛止部材で段積みされた容器を搬送コンベヤから掛止して持ち上げて突出の区間の上端又はその前後まで移動して最下段から2段目の容器が支持部材で支持できる位置に来た時点で、支持部材制御手段は支持部材を前進させて最下段以外の容器を支持し、且つ駆動手段は上記時点後無端チェーン又は無端索体を逆転して下向き方向に送り、区間の下端付近で掛止部材上の最下段の容器を搬送コンベヤに移載する制御を段ばらし制御手段に備え、持ち上げた段積みされた容器の全段を支持部材で支持させることなく直ちに段ばらしを開始するようにした、前記4)記載の容器の段積み段ばらし装置
7) 掛止部材は、前後一対の無端チェーン又は無端索体それぞれに容器の高さの寸法より長い間隔で複数の枢支具をその中間で枢支するように取り付け、前後の対向する枢支具の容器側端部に前後方向へ伸びる掛止部となる掛止受材を架設し、容器側とは反対側の枢支具の端部にガイドローラを回転自在に設け、枢支具の枢支軸にローラを取付けた構造とし、前記ガイドローラを嵌入させた無端のガイドレールを無端チェーン又は無端索体に沿ってその内側に設け、前記ローラを嵌入させるローラガイドを無端チェーン又は無端索体の容器側に設けて掛止部材が掛止した容器の横振れを止めるようにし、又ローラとローラガイドとガイドローラとガイドレールで掛止部の姿勢を規制して容器を掛止できるようにし、掛止部突出手段は、前記ガイドレールの大部分でガイドレールと無端チェーン又は無端索体とを所定間隔離して掛止受材を容器側に突出させずに内側に後退させた状態を維持するように枢支具の姿勢を規制するとともに、掛止部を突出させる区間にある枢支具のガイドローラが接触するガイドレール部分においてガイドレールと無端チェーン又は無端索体との間隔を短くして近接させ、ガイドレールの上記の近接した部分で枢支具が枢支軸まわりに回転して掛止受材は起き上がって容器方向へ突出又は掛止受材は傾斜して容器側とは反対側へ後退するようにする構造とし、更に掛止部受渡し可動手段は、ガイドレールの近接の部分の上端から上方に従ってガイドレールを無端チェーン又は無端索体から離間して前記の所定間隔の位置になるまで湾曲させることで掛止部材を上方向又は下方向に送りながら回転させて掛止部となる掛止受材を規制するように運動させるようにした、前記4)〜6)いずれか記載の容器の段積み段ばらし装置
にある。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、制御を切換することで段積みと段ばらしの両方を1つの装置で行え、コストが半減されるとともに設置場所が1台分で済み、搬送ラインを小規模且つ低コストに構築できる。また、請求項1〜3記載の構成によれば、段積みされた容器を支持する支持部材を容器方向に進退可能に且つ昇降手段とは別体に設けたから、段積みされた容器の直上に装置を配設させる必要がなく、搬送コンベヤ上方の空間が許す限り任意の数の容器を支持でき、装置を小型化できる。また、請求項4〜6記載の構成によれば、複数の掛止部材を一定のピッチで循環させる構造としたことで、従来のように往復動作させる装置と比較して高速で処理能力が高く、しかも掛止部材の緩やかな動作で容器が円滑に受け渡されるから、衝撃や負荷を与えたり容器を傷つけることがなく極めて低騒音で耐久性に優れ、長期に渡って安定的に稼動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の掛止部材を取り付ける無端チェーン又は無端索体としては、常用のチェーン部材やベルト,ワイヤー等があり、リンク部分で掛止部材を揺動自在に枢支し易い無端チェーンが望ましい。掛止部突出手段としては、無端チェーン又は無端索体の内側にガイドレールを設け、掛止部材に取り付けたローラをガイドレールに挿入してガイドレールの形状に沿って揺動させる方法が確実で望ましいが、無端チェーン又は無端索体自体を小径のローラ等で変位させてガイドレールを省略してもよい。
【0008】
段積み時においては、段積みされる最後の容器を支持部材で支持させることなく直ちに下降して搬送コンベヤに移載する場合や、最後の容器を支持部材で一旦支持した後に所定のタイミングで下降させて搬送コンベヤに移載する場合がある。更に、段積みされた容器は段積み段ばらし装置で下降して搬出させずに別途フォークリフト等で直接搬出させる場合もある。また、段ばらし時においては、段積みされた容器を持ち上げた後に最下段から2段目の容器を支持部材で支持し、最下段の容器は支持部材で支持させることなく直ちに下降して搬送コンベヤに払い出す場合や、段積みされた容器を一旦全て支持部材で支持した後に所定のタイミングで下降させて搬送コンベヤに払い出す場合がある。さらに、段積みされた容器はフォークリフト等で外部から運搬して支持部材に直接支持させてばらす場合もある。以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
【実施例1】
【0009】
図1〜20に示す実施例は、段積みされた容器をばらして洗浄し、洗浄した容器を所定段数に段積みして搬送する容器の洗浄ラインに本発明の容器の段積み段ばらし装置を組み込んだ例である。図1は実施例の段積み段ばらし装置の正面図、図2は実施例の段積み段ばらし装置の側面図、図3は実施例の支持部材の説明図、図4は図2のA−A断面図、図5は図3のA−A断面図、図6は図3のB−B断面図、図7は実施例の掛止部材の動作の説明図、図8は実施例の容器の洗浄ラインの説明図、図9〜11は実施例の容器の段ばらしの工程図、図12は実施例の掛止部材の掛止受材の軌跡を示す説明図、図13は実施例の段ばらしのフロー、図14は実施例の容器の洗浄ラインの説明図、図15〜18は実施例の容器の段積みの工程図、図19は実施例の掛止部材の掛止受材の軌跡を示す説明図、図20は実施例の段積みのフローである。
【0010】
本実施例の段積み段ばらし装置1は、図1〜7に示すように垂直方向に送る無端チェーン2を搬送コンベヤCに沿って所定間隔をおいて前後一対配置して駆動スプロケット3と従動スプロケット4との間に回動自在に張り渡し、同前後一対の無端チェーン2を搬送コンベヤCを挟んで対向させて左右一組設け、左右それぞれの前後一対の無端チェーン2間に容器Bの凸部Baを掛止する掛止部材6を容器Bの高さの寸法より長い間隔で4体架設し、駆動スプロケット3の駆動軸3aをサーボモータ5の出力軸に減速機5aを介装して接続している。サーボモータ5は、容器B側に位置する対向する左右の掛止部材6が同じ高さで且つ前後方向に傾かないように前後左右の無端チェーン2を同期して上方向又は下方向に回動させるように作動するものである。4aは従動軸である。
【0011】
掛止部材6は、前後一対の無端チェーン2それぞれのリンク(図示せず)に容器Bの高さの寸法より長い間隔をおいて断面略三角形状の枢支具6bをその中間で枢支し、前後の対向する枢支具6bの容器B側の端部に前後方向へ伸びる掛止部となる掛止受材6aを架設し、容器B側とは反対側の枢支具6bの端部にガイドローラ6cを回転自在に設け、枢支具6bの枢支軸にローラ6dを軸支している。ガイドローラ6cの中心点は掛止受材6aの水平状態において枢支具6bの枢支点より低い位置となるように構成されている。
【0012】
無端チェーン2の内側位置には、前記ガイドローラ6cを嵌入させる無端のガイドレール7を無端チェーン2に沿って設けている。このガイドレール7は、その大部分でガイドレール7と無端チェーン2とを所定間隔離して掛止受材6aを容器B側に突出させずに内側に後退させた状態を維持するように枢支具6bの姿勢を規制する形状にし、掛止受材6aを突出させる区間にある枢支具6bのガイドローラ6cが接触するガイドレール7の部分において、ガイドレール7と無端チェーン2との間隔を短く近接させて突出区間7aとしている。
【0013】
また、突出区間7aの上端から上方に従ってガイドレール7を無端チェーン2から離間して前記所定間隔離した位置になるまで湾曲させることで掛止部材6を下方向に送りながら回転させて掛止受材6aを規制するように運動させる受渡し区間7bとしている。この受渡し区間7bの形状は、容器Bの形状,寸法等に応じてS字状,カム形状等の様々な形状が適宜選択される。また、突出区間7aの下端から下方は、枢支具6bが枢支軸まわりに回転して掛止受材6aが水平に起き上がって容器B方向へ突出又は水平状態から下向きに傾斜して容器Bとは反対側へ後退させる出没区間7cとしている。
【0014】
また、ローラ6dを嵌入させるローラガイド8を無端チェーン2の容器B側とその反対側それぞれに設け、容器B側のローラガイド8は、掛止部材6が掛止した容器Bの横振れを止めるようにし且つローラ6dとローラガイド8とガイドローラ6cとガイドレール7で掛止受材6aの姿勢を規制して容器Bを掛止できるようにし、容器B側とは反対側のローラガイド8は、ガイドローラ6cを中心に回転して不安定となり易い掛止部材6を保持して安定的に移動できるようにしている。
【0015】
無端チェーン2の外側近接位置それぞれには、段積みされた容器Bの最下段を支持する支持部材9を搬送コンベヤC方向へ進退可能に設けている。この支持部材9は、その支持面が突出区間7aの上端に移動した時点の掛止部材6の掛止受材6aの掛止面よりおよそ3mm下方に位置する高さに設けられ、その後方に配設したシリンダ10により容器Bの凸部Baの支持位置と凸部Baと接触しない後方位置との間を進退するようにしている。10aはシリンダロッドである。この段積み段ばらし装置1を、図8,14に示すように容器Bの洗浄ラインに組み込んでいる。11は洗浄機、12は配送車、Cは搬送コンベヤ、Hは作業者である。
【0016】
以下、図8〜20に基づいて容器Bの洗浄ラインにおける段積み段ばらし装置1の動作を説明する。各店舗へ配送され収集された容器Bを作業者Hが段積み状態で配送車12から搬送コンベヤCへ降ろし、段積み段ばらし装置1に搬送する。段積み段ばらし装置1では支持部材9を後退させておく。容器Bが段積み段ばらし装置1の下方に来ると図示しないセンサで検出し、搬送コンベヤCを減速停止して段ばらしが開始される。段積み段ばらし装置1は、図9(a)に示すように駆動スプロケット3により無端チェーン2を上向き方向に送り、掛止部材6が一定の速度で左右同期しながら駆動スプロケット3を反転してガイドレール7の出没区間7cの始端に移動する。
【0017】
掛止部材6は出没区間7cにより徐々に起き上がり、水平となった掛止受材6aが最下段の容器Bの凸部Baの下方に来て突出区間7aに移行する。掛止受材6aはガイドレール7とローラガイド8で水平に保持された状態で最下段の容器Bの凸部Baを下方から掛止して突出区間7aを上昇しながら持ち上げ、図9(b)に示すように最下段から2段目の容器Bの凸部Baが支持部材9の上方まで移動すると、支持部材9を支持位置まで前進させる。
【0018】
次に、図9(c)に示すように駆動スプロケット3を直ちに逆転させて無端チェーン2を下向き方向に送り、最下段の容器Bを掛止した掛止部材6は突出区間7aを下方へ移動して最下段の容器Bを降下させるとともに、直上の2段目以降の容器Bが前進している支持部材9で支持されて最下段の容器Bと離間し、最下段の容器Bは降下して搬送コンベヤCへ移載される。搬送コンベヤCは駆動を再開して移載された容器Bを洗浄機11へ搬送する。
【0019】
続いて、図10(a)に示すように無端チェーン2の回動を維持し、従動スプロケット4を反転してガイドレール7の受渡し区間7bの始端に移動した掛止部材6は、図12に示すように掛止受材6aの先端位置(白丸記号で示している)がA1,A2・・・Anの順に移行するように掛止部材6が揺動し、図10(b)に示すように容器Bの凸部Baを下方からすくい上げるように掛止して残りの段積みされた容器Bの最下段の容器Bを若干持ち上げ、図10(c)に示すように最下段の容器Bが支持部材9から離間する。図12において、X(黒丸記号で示している)は容器Bの凸部Baと掛止受材6aとの接点である。
【0020】
残りの段積みされた容器Bが支持部材9から離間後は、図11(a)に示すように最下段の容器Bを回避するように支持部材9を容器Bの外側へ一時的に後退させ、掛止部材6が突出区間7aを降下して最下段の容器Bが支持部材9の支持高さより下方へ移動すると、図11(b)に示すように支持部材9を支持位置まで前進させる。
【0021】
掛止部材6が最下段の容器Bを掛止した状態でさらに降下すると、図11(c)に示すように最下段から2段目の容器Bが支持部材9で支持され、同2段目の容器Bと最下段の容器Bが離間する。掛止部材6は突出区間7aの下端に来ると、最下段の容器Bが搬送コンベヤCに載置されて払い出され、掛止部材6は出没区間7cで下向きに傾斜して後退した状態で駆動スプロケット3で反転し、払い出された容器Bは搬送コンベヤCで洗浄機11へ搬送される。その後、図10(a)〜(c),図11(a)〜(c)に示す工程を繰り返すことで段積みされた容器Bを連続的にばらしながら洗浄機11へ搬送して洗浄していく。
【0022】
洗浄機11で洗浄された容器Bは、搬送コンベヤCで再び段積み段ばらし装置1へ搬送される。段積み段ばらし装置1では支持部材9を後退させておく。容器Bが段積み段ばらし装置1の下方に来て図示しないセンサで検出すると、搬送コンベヤCを減速停止して段積みが開始される。図15(a)に示すように駆動スプロケット3により無端チェーン2を上向き方向に送り、掛止部材6が駆動スプロケット3を反転してガイドレール7の出没区間7cの始端に移動する。
【0023】
掛止部材6は、図15(b)に示すように出没区間7cにより徐々に起き上がり、水平となった掛止受材6aが容器Bの凸部Baの下方に来て突出区間7aに移行する。掛止受材6aはガイドレール7とローラガイド8で水平に保持された状態で容器Bの凸部Baを下方から掛止して突出区間7aを上昇しながら持ち上げ、その持ち上げている容器Bの凸部Baが支持部材9の上方まで移動すると、図15(c)に示すように支持部材9を支持位置まで前進させる。
【0024】
容器Bを持ち上げている掛止部材6が受渡し区間7bの始端に移動すると、図16(a),図19に示すように掛止受材6aの先端位置(白丸記号で示している)がA1,A2・・・Anの順に移行するように掛止部材6が揺動し、掛止受材6aの先端位置A3の位置まで持ち上げられた容器Bがその後直下の支持部材9に置いていくようにして受け渡される。図19において、X(黒丸記号で示している)は容器Bの凸部Baと掛止受材6aとの接点である。掛止部材6は図16(b)に示すようにそのまま容器Bに接触しないように掛止受材6aを後退させた状態で上昇し、従動スプロケット4で反転する。
【0025】
続いて、図16(c)に示すように掛止部材6が駆動スプロケット3を反転して出没区間7cで起き上がり、図17(a)に示すように次に搬送された容器Bを前記と同様に掛止部材6で持ち上げ、その持ち上げられた容器Bが上方の容器Bの底面を押し上げて段積みして支持部材9から離間する。段積みされた容器Bが支持部材9から離間後は、図17(b)に示すように支持部材9を後退させ、図17(c)に示すように掛止部材6で掛止した最下段の容器Bが支持部材9で支持できる位置まで移動した時点で支持部材9を前進させ、前記図16(a),(b)及び図19に示す動作で受け渡す。その後、図16(c),図17(a)〜(c)に示す工程を繰り返すことで、搬送コンベヤCで搬送された洗浄済みの容器Bを連続的に掛止して押し上げながら段積みしていく。
【0026】
最後の容器Bになると、図18(a)に示すようにその最後の容器Bを搬送コンベヤCから掛止して持ち上げて突出区間7aの上端まで移動し、図18(b)に示すように最後の容器Bを支持部材9上に支持されている既段積みの容器Bに下方から追加して全ての容器Bを段積みし、容器Bが支持部材9から離間後支持部材9を後退させて後退位置を維持し、図18(c)に示すように駆動スプロケット3を逆転させて無端チェーン2を下向き方向へ送り、突出区間7aの下端付近で掛止部材6上の段積みされた容器Bを搬送コンベヤCに移載して所定場所へ搬送する。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明の容器の段積み段ばらし装置は、従来と比較して多段で且つより高速に段積み段ばらしが求められる用途に好ましく利用される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施例の段積み段ばらし装置の正面図である。
【図2】実施例の段積み段ばらし装置の側面図である。
【図3】実施例の支持部材の説明図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】図3のA−A断面図である。
【図6】図3のB−B断面図である。
【図7】実施例の掛止部材の動作の説明図である。
【図8】実施例の容器の洗浄ラインの説明図である。
【図9】実施例の容器の段ばらしの工程図である。
【図10】実施例の容器の段ばらしの工程図である。
【図11】実施例の容器の段ばらしの工程図である。
【図12】実施例の掛止部材の掛止受材の軌跡を示す説明図である。
【図13】実施例の段ばらしのフローである。
【図14】実施例の容器の洗浄ラインの説明図である。
【図15】実施例の容器の段積みの工程図である。
【図16】実施例の容器の段積みの工程図である。
【図17】実施例の容器の段積みの工程図である。
【図18】実施例の容器の段積みの工程図である。
【図19】実施例の掛止部材の掛止受材の軌跡を示す説明図である。
【図20】実施例の段積みのフローである。
【符号の説明】
【0029】
1 段積み段ばらし装置
2 無端チェーン
3 駆動スプロケット
3a 駆動軸
4 従動スプロケット
4a 従動軸
5 サーボモータ
5a 減速機
6 掛止部材
6a 掛止受材
6b 枢支具
6c ガイドローラ
6d ローラ
7 ガイドレール
7a 突出区間
7b 受渡し区間
7c 出没区間
8 ローラガイド
9 支持部材
10 シリンダ
10a シリンダロッド
11 洗浄機
12 配送車
B 容器
Ba 凸部
C 搬送コンベヤ
H 作業者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送コンベヤで搬送された複数の容器を1個ずつ持ち上げて上方の容器を下方の容器で押し上げて所定数段積みし同段積みされた複数の容器を搬送コンベヤに移載、及び搬送コンベヤで搬送された所定数段積みされた容器を下方の容器から1個ずつばらして搬送コンベヤに払い出す容器の段積み段ばらし装置であって、段積みされた容器を支持する支持部材を容器方向に進退可能に設け、同支持部材と搬送コンベヤとの間で容器を昇降させる昇降手段を設け、昇降手段で持ち上げた容器で支持部材上の容器を押し上げて同容器が支持部材から離間した時点で支持部材を後退させその後昇降手段で持ち上げている容器が支持部材で支持できる位置に来た時点で支持部材を前進させて容器を支持し所定数の容器の段積みが終了すると段積みされた容器を搬送コンベヤに移載するように制御する段積み制御手段を設け、搬送コンベヤ上の所定数段積みされた容器を昇降手段で持ち上げて支持部材で支持し昇降手段で支持部材上の段積みされた容器を持ち上げて支持部材から離間した時点で支持部材を後退させその後昇降手段で段積みされた容器を搬送コンベヤに持ち降ろす途中最下段の容器が支持部材を通過した時点で支持部材を前進させるように制御する段ばらし制御手段を設けたことを特徴とする、容器の段積み段ばらし装置。
【請求項2】
段積み時において昇降手段で持ち上げた容器が最後の容器である場合、その持ち上げた最後の容器で支持部材上の容器を押し上げて同容器が支持部材から離間した時点で支持部材を後退させその後支持部材の後退を維持した状態で段積みされた容器を昇降手段で搬送コンベヤに持ち降ろす制御を段積み制御手段に備え、段積みされる最後の容器を支持部材で支持させることなく直ちに下降させて搬送コンベヤに移載するようにした、請求項1記載の容器の段積み段ばらし装置。
【請求項3】
段ばらし時において支持部材上に容器が無く搬送コンベヤで搬送されてきた段積みされた容器をばらす場合、支持部材を後退させた状態で段積みされた容器を昇降手段で持ち上げて最下段から2段目の容器が支持部材で支持できる位置に来た時点で支持部材を前進させその後最下段の容器を昇降手段で搬送コンベヤに持ち降ろす制御を段ばらし制御手段に備え、持ち上げた段積みされた容器の全段を支持部材で支持させることなく直ちに段ばらしを開始するようにした、請求項1記載の容器の段積み段ばらし装置。
【請求項4】
昇降手段は、垂直方向に送る無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤに沿って所定間隔おいて前後一対設け、同前後一対の無端チェーン又は無端索体を搬送コンベヤを挟んで対向させて左右一組設け、左右それぞれの前後一対の無端チェーン又は無端索体間に容器の側部を掛止する掛止部材を容器高さの寸法より長い間隔で複数架設し、容器側に位置する対向する左右の掛止部材が同じ高さで且つ前後方向に傾かないように前後左右の無端チェーン又は無端索体を同期させて回動させる駆動手段を設け、掛止部材が容器側を移動する途中で支持部材で支持された段積みされた容器の最下段位置より少し高くなる位置から搬送コンベヤの搬送面又はその少し下方位置までの区間において左右の掛止部材の掛止部を容器側に長く突出させて容器の両側部を突き出した左右の掛止部材の掛止部で掛止して容器を持ち上げ又は持ち降ろせるようにする掛止部突出手段を設けた構造で、支持部材は垂直方向に移動する掛止部材と当たらない位置に配置し、
段積み制御手段は、上記区間上端の手前で掛止部材で掛止されて持ち上げられている容器が支持部材で支持された容器の最下段を押し上げて容器を一段追加して段積みされた容器を持ち上げた時点で支持部材を容器側とは反対側へ一時後退しその後容器を持ち上げている掛止部材が前記区間の上端まで移動すると支持部材を支持位置まで前進させて段積みされた容器を支持し、段積みされた容器を段積み状態で搬出する場合に掛止部材が段積みされた容器を掛止して持ち上げた時点で支持部材を後退し掛止部材で持ち降ろされている段積みされた容器が搬送コンベヤに移載されるまで支持部材の後退を維持するように支持部材を制御する支持部材制御手段と、掛止部材が上記区間の上端に移動した後から無端チェーン又は無端索体の上方向送りとともに掛止部材の掛止部を容器側とは反対側へ後退させながら一時的に下方まで下降させた後に上方向に移動させて掛止部で持ち上げられた段積みされた容器を前進した支持部材に受け渡すように掛止部材の掛止部を移動させる掛止部受渡し可動手段とを設けて制御するようにしたものであり、
段ばらし制御手段は、支持部材を後退させて掛止部材が搬送コンベヤ上の段積みされた容器を持ち上げて最下段の容器が支持部材を通過した時点で支持部材を前進させて段積みされた容器を支持し同支持した段積みされた最下段の容器を掛止部材が掛止して支持部材から離間させた時点で支持部材を容器側とは反対側へ一時後退しその後掛止部材で持ち降ろされている容器の最下段の容器が支持部材を通過すると支持部材を最下段から2段目の容器を支持する支持位置まで前進させるように支持部材を制御する支持部材制御手段と、掛止部材が上記区間の上端に移動した後から無端チェーン又は無端索体の下方向送りとともに掛止部材の掛止部を容器側へ突出させながら支持部材上の容器の最下段を掛止して一時的に支持部材の支持位置より高い位置まで持ち上げた後に下方向へ移動させて掛止部で掛止した最下段の容器を搬送コンベヤに移載するように掛止部材の掛止部を移動させる掛止部受渡し可動手段とを設けて制御するようにしたものであり、
段積みする場合は段積み制御手段を作動させ、段ばらしする場合は段ばらし制御手段を作動させるようにした、請求項1記載の容器の段積み段ばらし装置。
【請求項5】
段積み時において掛止部材で持ち上げた容器が最後の容器である場合、最後の容器を搬送コンベヤから掛止して持ち上げて突出の区間の上端又はその前後まで移動して最後の容器を支持部材上に支持された段積みされていた容器に下方から追加して掛止部材で全ての容器を段積みした後の時点で、支持部材制御手段は支持部材を後退させるとともにこの後退位置を維持し、且つ駆動手段は上記時点後無端チェーン又は無端索体を逆転して下向き方向に送り、区間の下端付近で掛止部材上の段積みされた容器を搬送コンベヤに移載して搬送コンベヤで段積みされた容器を搬出する制御を段積み制御手段に備え、段積みされる最後の容器を支持部材で支持させることなく段積みされた容器を直ちに下降させて搬送コンベヤに移載するようにした、請求項4記載の容器の段積み段ばらし装置。
【請求項6】
段ばらし時において支持部材上に容器が無く搬送コンベヤで搬送されてきた段積みされた容器をばらす場合、支持部材制御手段は支持部材を後退させ、掛止部材で段積みされた容器を搬送コンベヤから掛止して持ち上げて突出の区間の上端又はその前後まで移動して最下段から2段目の容器が支持部材で支持できる位置に来た時点で、支持部材制御手段は支持部材を前進させて最下段以外の容器を支持し、且つ駆動手段は上記時点後無端チェーン又は無端索体を逆転して下向き方向に送り、区間の下端付近で掛止部材上の最下段の容器を搬送コンベヤに移載する制御を段ばらし制御手段に備え、持ち上げた段積みされた容器の全段を支持部材で支持させることなく直ちに段ばらしを開始するようにした、請求項4記載の容器の段積み段ばらし装置。
【請求項7】
掛止部材は、前後一対の無端チェーン又は無端索体それぞれに容器の高さの寸法より長い間隔で複数の枢支具をその中間で枢支するように取り付け、前後の対向する枢支具の容器側端部に前後方向へ伸びる掛止部となる掛止受材を架設し、容器側とは反対側の枢支具の端部にガイドローラを回転自在に設け、枢支具の枢支軸にローラを取付けた構造とし、前記ガイドローラを嵌入させた無端のガイドレールを無端チェーン又は無端索体に沿ってその内側に設け、前記ローラを嵌入させるローラガイドを無端チェーン又は無端索体の容器側に設けて掛止部材が掛止した容器の横振れを止めるようにし、又ローラとローラガイドとガイドローラとガイドレールで掛止部の姿勢を規制して容器を掛止できるようにし、掛止部突出手段は、前記ガイドレールの大部分でガイドレールと無端チェーン又は無端索体とを所定間隔離して掛止受材を容器側に突出させずに内側に後退させた状態を維持するように枢支具の姿勢を規制するとともに、掛止部を突出させる区間にある枢支具のガイドローラが接触するガイドレール部分においてガイドレールと無端チェーン又は無端索体との間隔を短くして近接させ、ガイドレールの上記の近接した部分で枢支具が枢支軸まわりに回転して掛止受材は起き上がって容器方向へ突出又は掛止受材は傾斜して容器側とは反対側へ後退するようにする構造とし、更に掛止部受渡し可動手段は、ガイドレールの近接の部分の上端から上方に従ってガイドレールを無端チェーン又は無端索体から離間して前記の所定間隔の位置になるまで湾曲させることで掛止部材を上方向又は下方向に送りながら回転させて掛止部となる掛止受材を規制するように運動させるようにした、請求項4〜6いずれか記載の容器の段積み段ばらし装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2006−264951(P2006−264951A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−88281(P2005−88281)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(000196705)西部電機株式会社 (80)
【Fターム(参考)】