説明

導光シート、これを用いた接点ばね付シート及びこれを用いたスイッチ装置

【課題】複数の光源からの光を有効利用することで照光領域を所望の明るさで均一に照光できる導光シート、これを用いた接点ばね付シート及びこれを用いたスイッチ装置を提供するものである。
【解決手段】外部光源10から導光した光を上面側へ出光可能な発光部120を上面側に複数有する導光シート100と、発光部120に対応する位置で導光シート100の下面側にドーム状で押圧により反転動作可能な接点ばね210とを備えた接点ばね付シート200と、接点ばね210と離接される固定接点310aを有する基板310とを備え、接点ばね付シート200を接点ばね210と固定接点310aとが離接可能になるよう基板310上に配置したスイッチ装置において、導光シート100の複数の発光部120は、導光シート100のいずれかの一面に形成されるとともに、複数の第1の発光部121には、複数の円弧プリズム部121aが形成されている、スイッチ装置300とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導光シート、これを用いた接点ばね付シート及びこれを用いたスイッチ装置に関し、特に、複数の光源からの光を有効利用することで導光シートに設けられた照光領域を均一に照光することができる導光シート、これを用いた接点ばね付シート及びこれを用いたスイッチ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、携帯電話などの携帯可能な電気機器は暗所でも使用されることが多い為、暗所でも操作がしやすいように、操作部に照光機能を備えている。本発明の導光シート、これを用いた接点ばね付シート及びこれを用いたスイッチ装置は、例えば、携帯電話などの携帯可能な電気機器の操作部に用いられる。
【0003】
特に導光シートとしては、下記の特許文献1に記載の導光シートが知られており、前記の導光シートを活用することで、導光シートを用いた接点ばね付シート及びこれを用いたスイッチ装置を形成することが可能である。
【0004】
以下、図11を用いて、特許文献1に記載の導光シートについて説明する。図11は、特許文献1に記載の導光シートの構成を示した平面図である。
【0005】
特許文献1に記載の導光シートLGは、透明基板CBに近接して設けた少なくとも1つ以上の発光ダイオードDからの光を透明基板CBの観察方向に出射させるようにした面状照明装置において、透明基板CBに、発光ダイオードDから放射状に出射する光線に対してより多くの光線L1、L2、L3が観察方向に出射するように、光線と直交する溝部GRを設けた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−35222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の導光シートLGは、透明基板CBに光線L1、光線L2および光線L3と直交する溝部GRを設けたことで、光線L1、光線L2および光線L3は溝部GRによって観察方向に進むので、側方に洩れて無駄になるものを少なくすることができる。
【0008】
しかしながら、上記導光シートLGでは、各発光ダイオードDから出射する光線にのみ対応した溝部GRを設けているため、いずれの発光ダイオードDからの光も届きにくい箇所において、照光領域への光が不足して所望の明るさが得られず、照光領域全体の明るさを均一化することが困難であった。
【0009】
本発明は、上述した課題を解決して、複数の光源からの光を有効利用することで照光領域を所望の明るさで均一に照光できる導光シート、これを用いた接点ばね付シート及びこれを用いたスイッチ装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に記載の導光シートは、複数の外部光源からの光をそれぞれ入光可能な複数の入光部と、導光された前記外部光源からの光を外方へ出光可能な複数の発光部とを備えて、前記外部光源からの光を導光可能とする透光性を有したシート部材からなる導光シートにおいて、前記複数の発光部は前記シート部材のいずれかの一面に形成されているとともに、前記複数の発光部のうちの少なくとも1つの発光部には、複数の円弧プリズム部が形成されている、という特徴を有する。
【0011】
請求項2に記載の導光シートは、前記少なくとも1つの発光部は、前記シート部材の外周端に臨んで配置され、前記円弧プリズム部は、前記シート部材の内方側に凸となるように形成されている、という特徴を有する。
【0012】
請求項3に記載の導光シートは、前記少なくとも1つの発光部と前記少なくとも1つの発光部に近接する前記シート部材の外周端との間に直線状のラインプリズム部を設けている、という特徴を有する。
【0013】
請求項4に記載の導光シートは、前記複数の発光部は前記シート部材の前記一面と対向する他面にも形成されている、という特徴を有する。
【0014】
請求項5に記載の接点ばね付シートは、ドーム状で押圧により反転動作可能な接点ばねと、前記接点ばねを下面側に保持することができる保持シートと、前記保持シートの上面側に積層されるとともに、前記接点ばねに対応する領域にそれぞれ配置され、外部光源からの光を導光し上面側へ出光可能な複数の発光部を有する導光シートと、を有した接点ばね付シートにおいて、前記導光シートの前記複数の発光部は、前記導光シートのいずれかの一面に形成されるともに、前記複数の発光部のうちの少なくとも1つの発光部には、複数の円弧プリズム部が形成されている、という特徴を有する。
【0015】
請求項6に記載の接点ばね付シートは、前記少なくとも1つの発光部は、前記シート部材の外周端に臨んで配置され、前記円弧プリズム部は、前記シート部材の内方側に凸となるように形成されている、という特徴を有する。
【0016】
請求項7に記載の接点ばね付シートは、前記少なくとも1つの発光部と前記少なくとも1つの発光部に近接する前記シート部材の外周端との間に直線状のラインプリズム部を設けている、という特徴を有する。
【0017】
請求項8に記載の接点ばね付シートは、前記複数の発光部は前記シート部材の前記一面と対向する他面にも形成されている、という特徴を有する。
【0018】
請求項9に記載のスイッチ装置は、外部光源から導光した光を上面側へ出光可能な発光部を上面側に複数有する導光シートと、前記発光部に対応する位置で前記導光シートの下面側にドーム状で押圧により反転動作可能な接点ばねとを備えた接点ばね付シートと、前記接点ばねと離接される固定接点を有する基板とを備え、前記接点ばね付シートを前記接点ばねと前記固定接点とが離接可能になるよう前記基板上に配置したスイッチ装置において、前記導光シートの前記複数の発光部は、前記導光シートのいずれかの一面に形成されるとともに、前記複数の発光部のうちの少なくとも1つの発光部には、複数の円弧プリズム部が形成されている、という特徴を有する。
【0019】
請求項10に記載のスイッチ装置は、前記少なくとも1つの発光部は、前記シート部材の外周端に臨んで配置され、前記円弧プリズム部は、前記シート部材の内方側に凸となるように形成されている、という特徴を有する。
【0020】
請求項11に記載のスイッチ装置は、前記少なくとも1つの発光部と前記少なくとも1つの発光部に近接する前記シート部材の外周端との間に直線状のラインプリズム部を設けている、という特徴を有する。
【0021】
請求項12に記載のスイッチ装置は、前記複数の発光部は前記シート部材の前記一面と対向する他面にも形成されている、という特徴を有する。
【発明の効果】
【0022】
請求項1の発明によれば、外部光源からの光が届きにくい領域に配置された発光部であっても、複数の外部光源からの光を活用することで、所望の明るさで均一に照光することが可能となり、暗所でより使いやすくなる、という効果を奏する。
【0023】
請求項2の発明によれば、少なくとも1つの発光部以外の発光部の照光を妨げることなく、複数の外部光源からの光をより効率的に活用し、少なくとも1つの発光部は所望の明るさで均一に発光することができる、という効果を奏する。
【0024】
請求項3の発明によれば、少なくとも1つの発光部から出光せずに通過した光を反射させ、光を外部に漏らすことなくシート部材内に戻すことで、発光部の発光に有効に活用できる、という効果を奏する。
【0025】
請求項4の発明によれば、発光部をシート部材の一面と対向する他面にも形成可能としたことで、発光部のレイアウトの自由度が増し、より効率的に発光部を発光させることが可能となる、という効果を奏する。
【0026】
請求項5の発明によれば、所望の領域を照光可能な導光シートを用いることで暗所でも使いやすい接点ばね付シートを容易に形成することができる、という効果を奏する。
【0027】
請求項6の発明によれば、外部光源からの光をより効率的に活用することで、所望の領域を所望の明るさで均一に照光可能な接点ばね付シートを提供することができる、という効果を奏する。
【0028】
請求項7の発明によれば、光を反射させ、シート部材端部から外部に漏らすことなくシート部材内に戻すことで、光を有効に活用し効率的に発光部を発光させることが可能な接点ばね付シートを提供することができる、という効果を奏する。
【0029】
請求項8の発明によれば、発光部をシート部材の一面と対向する他面にも形成可能としたことで、発光部のレイアウトの自由度が増し、より効率的に発光部を発光させることが可能な接点ばね付シートを提供することができる、という効果を奏する。
【0030】
請求項9の発明によれば、所望の領域を照光可能な接点ばね付シートを用いることで暗所でも使いやすいスイッチ装置を容易に形成することができる、という効果を奏する。
【0031】
請求項10の発明によれば、外部光源からの光をより効率的に活用することで、所望の領域を所望の明るさで均一に照光可能なスイッチ装置を提供することができる、という効果を奏する。
【0032】
請求項11の発明によれば、光を反射させ、シート部材端部から外部に漏らすことなくシート部材内に戻すことで、光を有効に活用し効率的に発光部を発光させることが可能な接点ばね付シートを提供することができる、という効果を奏する。
【0033】
請求項12の発明によれば、発光部をシート部材の一面と対向する他面にも形成可能としたことで、発光部のレイアウトの自由度が増し、より効率的に発光部を発光させることが可能なスイッチ装置を提供することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本実施形態の導光シート100の構造例を示す平面図である。
【図2】図1に記載された断面2−2を示す断面図である。
【図3】円弧プリズム部121aからの出光を説明する断面模式図である。
【図4】第1の発光部121を配置する位置を例示した導光シート100の平面図である。
【図5】光L2と円弧プリズム部121aの関係を示した平面図である。
【図6】第1の発光部121の配置位置と円弧プリズム部121aの形状の関係を示した平面図である。
【図7】接点ばね付シート200を用いたスイッチ装置300の構造を示す図である。
【図8】接点ばね付シート200を用いたスイッチ装置300の構成を示す分解斜視図である。
【図9】接点ばね付シート200を用いたスイッチ装置300を示す外観斜視図である。
【図10】スイッチ装置300の動作を説明する断面1B−1Bを示した断面図である。
【図11】特許文献1に記載の導光シートの構成を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
[第1実施形態]
以下に、本実施形態の導光シート100について、図1ないし図6を用いて説明する。
【0036】
図1は、本実施形態の導光シート100の構造例を示す平面図である。図2は、図1に記載された断面2−2を示す断面図である。なお、図2では説明の都合上、会場を簡略化して示しており、円弧プリズム部121aの個数は必ずしも図2に記載の通りではない。
【0037】
本実施形態の導光シート100は、図1および図2に示すように、透光性を有した合成樹脂材で形成されたシート部材110と、シート部材110の一方の面に複数箇所設けられシート部材110内を導光された光をシート部材110の外部に出光可能な発光部120と、を備えている。
【0038】
シート部材110は、他方の面に粘着剤が塗布された粘着層111が設けられ、外周端部には導光シート100とは別に設けられた外部光源10からの光がシート部材110内に入光可能な入光部112が複数箇所形成されている。
【0039】
発光部120は、導光シート100の一方の面の所定の領域において、複数箇所にレーザー加工にて凹形状の加工を施すことで形成される。
【0040】
発光部120は、シート部材110の内方側に凸となる円弧状の円弧プリズム部121aが形成された第1の発光部(少なくとも1つの発光部)121と、配置領域内に複数の穴形状のドットプリズム部122aが形成された第2の発光部122と、からなる。
【0041】
入光部112から入光しシート部材110内を進んできた光が出光しやすい凹形状(溝状、穴形状)に形成され、所望の位置に設けられた円弧プリズム部121aまたはドットプリズム部122aから出光することで発光部120に対応する範囲が照光される。これにより導光シート100として機能する。
【0042】
また、シート部材110の他方の面に設けられた粘着層111により、導光シート100を所望の箇所への取付が可能となる。
【0043】
また、本実施形態では、発光部120はシート部材110の一方の面に形成されているが、他方の面に形成されていても良く、必要に応じては両面に形成されていても良い。
【0044】
次に発光部120の照光について、図3を用いて説明する。図3は円弧プリズム部121aからの出光を説明する断面模式図である。なお、図3は説明の都合上、1つの円弧プリズム部121aの断面のみ記している。
【0045】
図3に示すように、外部光源10から照射された光L4は、入光部112(図1参照)から導光シート100の内部に入射し、導光シート100内を反射しながら発光部120が配置された領域まで進む。発光部120(第1の発光部121、円弧プリズム部121a)は凹溝状に形成されているため、発光部120に当たった光L4は反射されることなく発光部120を通過して外部に出光しやすい。このように、光L4が発光部120を通過して出光するによって発光部120で発光する。
【0046】
なお、上記では第1の発光部121を例に出し、凹溝形状の円弧プリズム部121aについて説明したが、穴形状のドットプリズム部122aの場合においても同様のメカニズムで発光する
【0047】
次に、第1の発光部121が配置される箇所について図4を用いて説明する。図4は第1の発光部121を配置する位置を例示した導光シート100の平面図であり、図4(a)は第1の発光部121aの配置例を示す平面図であり、図4(b)は図4(a)とは異なる第1の発光部121aの配置例を示す平面図である。
【0048】
発光部120は、導光シート100の用途にあわせて様々に配置されるが、第1の発光部121は以下に示すようないずれの外部光源10からの光も届きにくい箇所に配置された発光部120に対して適用される。
【0049】
外部光源10からの光が届きにくい箇所とは、例えば、図4(a)に示すようなある外部光源10から近い位置ではあるが、ある外部光源10の光の照射角から外れ、他の外部光源10からも離れている箇所や、図4(b)に示すようないずれの外部光源10からも離れている箇所などが考えられる。
【0050】
なお、図4で示した外部光源10からの光が届きにくい箇所はあくまでも一例である。外部光源10からの光が届きにくい箇所は外部光源10の配置位置や外部光源10の個数、発光部120の配置位置や発光部120の個数などによって変わるため、外部光源10からの光が届きにくい箇所に第1の発光部121を適宜配置することで複数の外部光源10からの光をより有効に活用することができる。
【0051】
また、シート部材110の中心位置付近は、元々、複数の外部光源10からのそれぞれの光や反射してきた光などが通過しやすい。そのため、第1の発光部121は、図4(a)および図4(b)に示すように、配置された複数の発光部120の中でも、シート部材110の中心位置付近に比べて光の通過が少ないシート部材110の外周端部に面しており、外部光源10からの光が届きにくい箇所に配置された発光部120に対して適用すると効果的である。
【0052】
仮に、シート部材110の中心位置近辺に第1の発光部121を設けた場合、その周辺に配置された複数の第2の発光部と比較して照光が明るくなり、光り方にムラが発生することが懸念される。
【0053】
次に円弧プリズム部121aの形状について、図5および図6を用いて説明する。図5は光L5と円弧プリズム部121aの関係を示した平面図である。また、図6は第1の発光部121の配置位置と円弧プリズム部121aの形状の関係を示した平面図であり、図6(a)は円弧プリズム部121aの形状の第1案を示す平面図であり、図6(b)は円弧プリズム部121aの形状の第2案を示す平面図である。
【0054】
円弧プリズム部121aは、前述の通り、シート部材110の内方側に凸となる複数の円弧状の溝をシート部材110にレーザー加工することで形成される。
【0055】
シート部材110の内方側に凸となる複数の円弧状の円弧プリズム121aを形成したことで、図5に示すように、シート部材110の一方の面側から見たときに直線的に進んでくるように見える複数の外部光源10からそれぞれ発せられた光L5に対して円弧プリズム部121aは垂直に交わりやすい。
【0056】
また、たとえば、図6(a)に示すように、外部光源10および第1の発光部121が配置された場合、位置Bに配置された第1の発光部121に矢印C方向から入ってくる光はほとんどなく、位置Cに配置された第1の発光部121には矢印D方向から入ってくる光はほとんどない。
【0057】
したがって、位置Bに配置された第1の発光部121の円弧プリズム部121aの形状は、図6(a)に示すような、平面視したときに第1の発光部121の右側中央付近に中心を持つ同心円状に形成された形状にするよりも、図6(b)に示すような、平面視したときに第1の発光部121の右側上方付近(位置Cならば右側下方付近)に中心を持つ同心円状に形成された形状にする方がより多くの光に対してより垂直に交わりやすく効率的に出光することができる。
【0058】
このように、第1の発光部121の配置位置や外部光源10の配置位置などを考慮して、円弧プリズム部121aを最適な形状に適宜調整することで、第1の発光部121からより効率的に光を出光させることができる。
【0059】
なお、本実施形態において、円弧プリズム部121aは複数の同心円の円弧状に形成されているが、実際に形成される領域で交差しなければ、必要に応じて以下のような形状に形成されても良い。例えば、複数の楕円の円弧や、同心円ではない複数の円の円弧の組み合せおよび複数の円と複数の楕円との組み合わせの円弧状に形成されていても良い。
【0060】
また、本来ならばシート部材110の外周端部から外部に出光してしまう光をシート部材110の内部に戻すことができれば、発光部120はその戻ってきた光を有効に活用して発光することができる。
【0061】
たとえば、図6(b)に示すように、第1の発光部121aとシート部材110の外周端部との間に反射部123を設けることで、第1の発光部121aから出光せずに通過した光を反射し、再度、第1の発光部121aに戻すことができる。
【0062】
反射部123は、たとえば図6(b)に示すラインプリズム部123aのように、直線状の凹溝形状をしている。円弧状に形成された円弧プリズム部121aには垂直に入射する光が多いが、直線状に形成されたラインプリズム部123aに対して垂直に入射する光は少ないため、ラインプリズム部123aを介して外部へ出光する光よりも、反射されてシート部材110の内部に戻る光の方が多く、反射部123として機能する。
【0063】
本実施形態では反射部123を直線状の凹溝形状をしたラインプリズム部123aとしたが、必要に応じてその形状を変更したり、光を反射するような部材でシート部材110の外周端部をマスキングする等しても良い。
【0064】
また、第1の発光部121aとシート部材110の外周端部との間に配置するだけでなく、第2の発光部122aとシート部材110の外周端部との間に配置するなど、必要に応じて配置しても良い。
【0065】
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
【0066】
本実施形態の導光シート100では、以上に記したように、複数の外部光源10から導光された光を外方へ出光可能な複数の発光部120を備えており、外部光源10からの光が届きにくい発光部120には円弧プリズム部121aが形成された第1の発光部121を配置する構造とした。
【0067】
これにより、外部光源10からの光が届きにくい領域に配置された発光部120であっても所望の明るさで均一に照光することが可能となり、暗所でより使いやすくなる、という効果を奏する。
【0068】
また、本実施形態の導光シート100では、第1の発光部121は、シート部材110の外周端に臨んで配置され、円弧プリズム部121aは、シート部材110の内方側に凸となるように円弧状の凹溝が形成される構造とした。
【0069】
これにより、第2の発光部122の照光を妨げることなく、複数の外部光源10からの光をより効率的に活用し、第1の発光部121は所望の明るさで均一に発光することができる、という効果を奏する。
【0070】
また、本実施形態の導光シート100では、第1の発光部121の配置位置や外部光源10の配置位置などにあわせて円弧プリズム部121aの凹形状の凸となる方向を調整する構造とした。
【0071】
これにより、複数の外部光源10からの光に対してより確実に垂直に交わりやすくなり、第1の発光部121から効率的に出光することが可能となる。このように、複数の外部光源10からの光を有効に活用することで、第1の発光部121を均一に所望の明るさでより確実に発光させることができる、という効果を奏する。
【0072】
また、本実施形態の導光シート100では、第1の発光部121と第1の発光部121が近接するシート部材110の外周端との間に直線状のラインプリズム部123aを設けている、という特徴を有する。
【0073】
これにより、第1の発光部121から出光せずに通過した光を反射させ、光を外部に漏らすことなくシート部材110内に戻すことで、発光部120の発光に有効に活用できる、という効果を奏する。
【0074】
また、本実施形態の導光シート100では、複数の発光部120はシート部材110の一面と対向する他面にも形成されている、という特徴を有する。
【0075】
これにより、発光部120を同時にシート部材110の一面と対向する他面にも形成可能としたことで、発光部120のレイアウトの自由度が増し、より効率的に発光部120を配置させることで、発光部120をより効率的に発光させることが可能となる、という効果を奏する。
【0076】
また、本実施形態の導光シート100では、円弧プリズム部121aおよびドットプリズム部122aをシート部材110にレーザー加工で形成している。
【0077】
これにより、円弧プリズム部121aおよびドットプリズム部122aを均一な形状で容易に形成することが可能となり、発光部120を均一な光で照光することができる。
【0078】
また、本実施形態の導光シート100では、円弧プリズム部121aは、実際に形成される領域で交差しなければ、例えば、複数の楕円の円弧や、同心円ではない複数の円の円弧の組み合わせおよび複数の円と複数の楕円との円弧の組み合わせに沿うように形成されていても良いこととしている。
【0079】
これにより、発光部120の配置位置や外部光源10の配置位置にあわせてより効率的に複数の外部光源10からの光を活用できる円弧プリズム部121aを形成することができる。
【0080】
また、円弧プリズム部121aは、実際に形成される領域で個々の溝同士が交差しない構造とした。
【0081】
これにより、円弧プリズム部を交差させることで交差部分に貫通孔ができ、シート部材110に破れが発生することを未然に防止することができる。
【0082】
[第2実施形態]
以下に、第1実施形態の導光シート100を用いた本実施形態の接点ばね付シート200と本実施形態の接点ばね付シート200を用いたスイッチ装置300について、図7ないし図10を用いて説明する。
【0083】
図7は、本実施形態の接点ばね付シート200を用いたスイッチ装置300の構造を示す図であり、図7(a)はスイッチ装置300の上面図であり、図7(b)は図7(a)の断面7B−7Bを示す断面図である。なお、スイッチ装置300は図7に示すような構造のスイッチ機構が複数配置された構造をしているため、図7はスイッチ装置300の一部を示したものとしている。
【0084】
図8は、本実施形態の接点ばね付シート200を用いたスイッチ装置300の構成を示す分解斜視図である。図9は、本実施形態の接点ばね付シート200を用いたスイッチ装置300を示す外観斜視図である。
【0085】
図10はスイッチ装置300の動作を説明する断面7B−7Bを示した断面図である。図10(a)は押圧前の状態のスイッチ装置300を示す断面図であり、図10(b)は押圧中の状態のスイッチ装置300を示す断面図であり、図10(c)は動作範囲末端まで押圧した状態のスイッチ装置300を示す断面図である。なお、説明を分かりやすくするために、図10においては導光シート100の記載は割愛している。
【0086】
接点ばね付シート200を用いたスイッチ装置300は、図7ないし図9に示すように、接点ばね付シート200と基板310によって構成され、接点ばね付シート200と基板310とを積層することで、図9のようなスイッチ装置300が形成される。
【0087】
まず、接点ばね付シート200について図7ないし図9を用いて説明する。
【0088】
接点ばね付シート200は、図7(b)に示すように、略ドーム状に形成された接点ばね210と、接点ばね210を下面側に保持可能な保持シート220と、外部からの押圧を受け、それを接点ばね210に伝えるプロジェクション230と、第1実施形態の導光シート100と、から形成されている。
【0089】
なお、図7(b)では、発光部120が導光シート100の上面に積層するように描かれているが、発光部120の位置を分かりやすくしたものであり、必ずしも図7(b)に示すように積層して配置されているものではない。
【0090】
保持シート220は一面側に接点ばね210を保持し、接点ばね210に対応する他面側にはプロジェクション230が形成されている。また、プロジェクション230を覆うように導光シート100が保持シート220に積層され、プロジェクション230と対応する位置には発光部120が配置される。
【0091】
本実施形態において、発光部120は導光シート100の上面側に形成されているが、必要に応じて導光シート100の下面側(保持シート220と接する側)に形成されていても良く、導光シート100の両面に形成されていても良い。
【0092】
接点ばね210は、図7に示すように、ばね性と導電性とを有した金属板からなり、プレス加工でドーム形状に形成されている。接点ばね210は、ドーム形状の頂点位置に当たる頂部210a側から押圧されると押圧された方向に変形し、押圧から開放されるとばね性により元の形状に戻る。
【0093】
接点ばね210は頂部210a側から見ると円形状をしているが、対向する両端部を切り落とし、略矩形状としても良い。
【0094】
保持シート220は、例えば、PET(Polyethylene terephthalate、ポリエチレンテレフタレート)等の透明な合成樹脂材料からなり、可撓性を有し2層に積層されたシート形状に形成されている。
【0095】
保持シート220の一面側には粘着剤が塗布された粘着層220aが形成されている。これにより、粘着層220aに貼り付けることで接点ばね210を保持することが可能となり、凹形状に形成され保持シート220が一層になっている接点ばね保持部220bに接点ばね210は保持される。
【0096】
また、接点ばね保持部220bに保持された接点ばね210の頂部210aに対応する保持シート220の他面側には、内部が球面状の凹部220cが形成されている。
【0097】
プロジェクション230は、例えば、可視光の透過性を有した紫外線硬化樹脂を凹部220c内に充填して硬化させ、保持シート220の他面から遠ざかる方向に球面状に突出して形成されている。
【0098】
次に基板310について図8を用いて説明する。
【0099】
基板310は、例えば、フェノール樹脂等の積層板からなり、その上面側には複数の固定接点310aが配置されている。この固定接点310aは、導電性を有する銀やカーボン等の印刷により形成されており、一対の中央接点310bと周辺接点310cとから構成されている。
【0100】
中央接点310bは円盤状に形成され、周辺接点310cは中央接点310bの周囲を囲むように円環状に形成されており、中央接点310bと周辺接点310cとの間に電気的な接続はない。
【0101】
次にスイッチ装置300の構造について図7を用いて説明する。
【0102】
スイッチ装置300は、接点ばね210がそれぞれ対応する基板310の固定接点310a上に配置されるように接点ばね付シート200を積層することで形成される。接点ばね付シート200と基板310とは、保持シート220の粘着層220aによって固定される。これにより、固定接点310a上に配置された接点ばね210の外周端部と周辺接点310cとは常時電気的に接続され、スイッチ機構が形成される。
【0103】
次にスイッチ装置300の動作について図10を用いて説明する。
【0104】
スイッチ装置300は外部から押圧されていないとき、図10(a)に示すような状態にある。スイッチ装置300が、図10(b)に示すように、外部から矢印P方向に押圧されると、導光シート100(図7(b)参照)を介してプロジェクション230が押圧され、押圧されたプロジェクション230は接点ばね210の頂部210aを押圧し、接点ばね210は押圧された方向に変形する。その後、図10(c)に示すように、さらに矢印P方向に押圧されると、接点ばね210は中央接点310bと接触し、接点ばね210を介して中央接点310bと周辺接点310cとの間が電気的に接続される。
【0105】
押圧を解除すると、接点ばね210は有したばね性により図10(a)に示すような元の形状に戻り、中央接点310bと周辺接点310cとの間の電気的な接続がなくなる。
【0106】
このように接点ばね210と中央接点310bとが接離可能に配置されることでスイッチ機構が構成され、スイッチ装置300として機能する。
【0107】
なお、本実施形態の接点ばね付シート200およびスイッチ装置300ではプロジェクション230を備えているが、プロジェクション230を取り除いても接点ばね付シート200およびスイッチ装置300として機能することは可能である。仮にプロジェクション230を備えない構造とする場合には、凹部220cを設けなくても良い。
【0108】
また、本実施形態のスイッチ装置300では、外部光源10はスイッチ装置300とは別に設ける構成としているが、基板310上に外部光源10を配置した構成としても良い。
【0109】
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
【0110】
本実施形態の接点ばね付シート200は、接点ばね210と外部からの押圧を接点ばね210に伝えるプロジェクション230とを有する保持シート220上に、第1実施形態の導光シート100を発光部120と接点ばね210とが対応するように配置することで形成されている。
【0111】
これにより、接点ばね210とプロジェクション230とを有する保持シート220上に導光シート100を重ねることで、導光シート100は粘着層111により保持シート220上に固定され、照光機能を有する接点ばね付シート200を容易に形成することができる、という効果を奏する。
【0112】
また、本実施形態の接点ばね付シート200では、第1の発光部121は、シート部材110の外周端に臨んで配置され、円弧プリズム部121aは、シート部材110の内方側に凸となるように円弧状の凹溝が形成される構造の導光シート100を用いている。
【0113】
これにより、第2の発光部122の照光を妨げることなく、複数の外部光源10からの光をより効率的に活用し、第1の発光部121が所望の明るさで均一に発光することが可能な接点ばね付シートを提供することができる、という効果を奏する。
【0114】
また、本実施形態の接点ばね付シート200では、第1の発光部121と第1の発光部121が近接するシート部材110の外周端との間に直線状のラインプリズム部123aを設けている、
【0115】
これにより、シート部材110の外周端部から光を外部に漏らすことなく、反射してシート部材110内に戻すことで、光を有効に活用し効率的に発光部120を発光させることが可能な接点ばね付シートを提供することができる、という効果を奏する。
【0116】
また、本実施形態の接点ばね付シート200では、複数の発光部120がシート部材110の一面と対向する他面にも形成されている導光シート100を用いている。
【0117】
これにより、発光部120を同時にシート部材110の一面と対向する他面にも形成可能としたことで、発光部120のレイアウトの自由度が増し、より効率的に発光部120を発光させることが可能な接点ばね付シートを提供することができる、という効果を奏する。
【0118】
また、本実施形態のスイッチ装置300では、接点ばね付シート200と、固定接点310aを有する基板310とを備え、接点ばね21と固定接点310aとが離接可能となるように、接点ばね付シート200が基板310上に配置されスイッチ機構を形成している。
【0119】
これにより、接点ばね付シート200と基板310とを重ねることで、接点ばね付シート200は粘着層220aにより基板310上に固定され、照光機能を有するスイッチ装置300を容易に形成することができる、という効果を奏する。
【0120】
また、本実施形態のスイッチ装置300では、第1の発光部121はシート部材110の外周端に臨んで配置され、円弧プリズム部121aはシート部材110の内方側に凸となるように円弧状の凹溝が形成される構造の導光シート100を用いている。
【0121】
これにより、第2の発光部122の照光を妨げることなく、複数の外部光源10からの光をより効率的に活用し、第1の発光部121が所望の明るさで均一に発光することが可能なスイッチ装置を提供することができる、という効果を奏する。
【0122】
また、本実施形態のスイッチ装置300では、第1の発光部121と第1の発光部121が近接するシート部材110の外周端との間に直線状のラインプリズム部123aを設けている、
【0123】
これにより、シート部材110の外周端部から光を外部に漏らすことなく、反射してシート部材110内に戻すことで、光を有効に活用し効率的に発光部120を発光させることが可能なスイッチ装置を提供することができる、という効果を奏する。
【0124】
また、本実施形態のスイッチ装置300では、複数の発光部120がシート部材110の一面と対向する他面にも形成されている導光シート100を用いている。
【0125】
これにより、発光部120を同時にシート部材110の一面と対向する他面にも形成可能としたことで、発光部120のレイアウトの自由度が増し、より効率的に発光部120を発光させることが可能なスイッチ装置を提供することができる、という効果を奏する。
【0126】
また、本実施形態のスイッチ装置300では、接点ばね210の頂部210aに対応する位置に保持シート220を介してプロジェクション230が配置されている。
【0127】
これにより、プロジェクション230が外部から押圧を受けると、プロジェクション230は接点ばね210の頂部210aを確実に押圧することが可能となり、プロジェクション230が無い場合に比べてより明確な操作感を得ることができる。
【0128】
以上のように、本発明の実施形態に係る導光シート100、接点ばね付シート200およびスイッチ装置300を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
【0129】
(1)上記実施形態では、発光部120の配置される領域に溝や穴などの凹部を設けることで照光する構造としたが、リブ形状や点形状の凸部を設ける、照光パターンを印刷する等の方法で照光する構造としても良い。
【0130】
(2)上記実施形態では、導光シート100が粘着層111を有しているが、導光シートには粘着層111を設けず、別途接着剤を用いても良い。
【符号の説明】
【0131】
10 外部光源
100 導光シート
110 シート部材
111 粘着層
112 入光部
120 発光部
121 第1の発光部(少なくとも1つの発光部)
121a 円弧プリズム部
122 第2の発光部
122a ドットプリズム部
123a ラインプリズム部
200 接点ばね付きシート
210 接点ばね
210a 頂部
220 保持シート
220a 粘着層
220b 接点ばね保持部
220c 凹部
230 プロジェクション
300 スイッチ装置
310 基板
310a 固定接点
310b 中央接点
310c 周辺接点
A 位置
B 位置
C 位置
D 矢印
E 矢印
L4 光
L5 光
P 矢印

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の外部光源からの光をそれぞれ入光可能な複数の入光部と、導光された前記外部光源からの光を外方へ出光可能な複数の発光部とを備えて、前記外部光源からの光を導光可能とする透光性を有したシート部材からなる導光シートにおいて、
前記複数の発光部は前記シート部材のいずれかの一面に形成されているとともに、
前記複数の発光部のうちの少なくとも1つの発光部には、複数の円弧プリズム部が形成されている、
ことを特徴とする導光シート。
【請求項2】
前記少なくとも1つの発光部は、前記シート部材の外周端に臨んで配置され、
前記円弧プリズム部は、前記シート部材の内方側に凸となるように形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の導光シート。
【請求項3】
前記少なくとも1つの発光部と前記少なくとも1つの発光部に近接する前記シート部材の外周端との間に直線状のラインプリズム部を設けていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導光シート。
【請求項4】
前記複数の発光部は前記シート部材の前記一面と対向する他面にも形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の導光シート。
【請求項5】
ドーム状で押圧により反転動作可能な接点ばねと、前記接点ばねを下面側に保持することができる保持シートと、前記保持シートの上面側に積層されるとともに、前記接点ばねに対応する領域にそれぞれ配置され、外部光源からの光を導光し上面側へ出光可能な複数の発光部を有する導光シートと、を有した接点ばね付シートにおいて、
前記導光シートの前記複数の発光部は、前記導光シートのいずれかの一面に形成されるともに、
前記複数の発光部のうちの少なくとも1つの発光部には、複数の円弧プリズム部が形成されていることを特徴とする接点ばね付シート。
【請求項6】
前記少なくとも1つの発光部は、前記シート部材の外周端に臨んで配置され、
前記円弧プリズム部は、前記シート部材の内方側に凸となるように形成されている、ことを特徴とする請求項5に記載の接点ばね付シート。
【請求項7】
前記少なくとも1つの発光部と前記少なくとも1つの発光部に近接する前記シート部材の外周端との間に直線状のラインプリズム部を設けていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の接点ばね付シート。
【請求項8】
前記複数の発光部は前記シート部材の前記一面と対向する他面にも形成されていることを特徴とする請求項5ないし請求項7に記載の接点ばね付シート。
【請求項9】
外部光源から導光した光を上面側へ出光可能な発光部を上面側に複数有する導光シートと、
前記発光部に対応する位置で前記導光シートの下面側にドーム状で押圧により反転動作可能な接点ばねとを備えた接点ばね付シートと、
前記接点ばねと離接される固定接点を有する基板とを備え、
前記接点ばね付シートを前記接点ばねと前記固定接点とが離接可能になるよう前記基板上に配置したスイッチ装置において、
前記導光シートの前記複数の発光部は、前記導光シートのいずれかの一面に形成されるとともに、
前記複数の発光部のうちの少なくとも1つの発光部には、複数の円弧プリズム部が形成されていることを特徴とするスイッチ装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つの発光部は、前記シート部材の外周端に臨んで配置され、
前記円弧プリズム部は、前記シート部材の内方側に凸となるように形成されている、ことを特徴とする請求項9に記載のスイッチ装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの発光部と前記少なくとも1つの発光部に近接する前記シート部材の外周端との間に直線状のラインプリズム部を設けていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のスイッチ装置。
【請求項12】
前記複数の発光部は前記シート部材の前記一面と対向する他面にも形成されていることを特徴とする請求項9ないし請求項11に記載のスイッチ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2012−209127(P2012−209127A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−73823(P2011−73823)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】