説明

導光シートおよびスイッチ装置

【課題】導光シートの下方に位置する検査対象を検査する際に、検査対象に対向する一部を捲り上げ可能とした導光シートを提供すること。
【解決手段】検査電極19を有する回路基板2上に設けられ、光源ユニット3からの光を発光領域11に導光する導光シート8であって、検査電極19に対向する部分を捲り上げ可能なスリット24が、シート端部から内側に向けて形成され、スリット24が、発光領域11を避けると共に、平面視において光源ユニット3から放射方向に出射される光線の伝搬経路上に延在する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導光シートおよびスイッチ装置に関し、特に、携帯電話等の小型の電子機器に組み込まれる導光シートおよびスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、携帯電話のような携帯端末の操作領域を照らす導光シートが開発されている。この導光シートは、透光性材料で形成されており、携帯端末の回路基板上に取り付けられる。また、導光シートの端部近傍には、光源ユニットが配置され、光源ユニットから出射された光は、導光シートの端面からシート内に入射される。シート内に入射された光は、携帯端末の操作領域に対応する位置に形成された発光領域で拡散され、操作領域を内側から照らしている。
【0003】
ところで、近年、携帯端末の小型化に伴い、回路基板上の限られたスペースを有効に利用することが望まれており、回路基板上における電子部品のレイアウトの自由度が制限されている。この場合、検査が必要な検査対象が導光シートの下方に配置されると、製造工程において導光シートを捲り上げる作業が発生する。従来、製造工程において、検査対象を覆うシート状部材を捲り上げる検査装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された検査装置は、挟持部を有する専用治具により、シート状部材の端部を摘まんで捲り上げることにより、検査対象を外部に露出させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−134573号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の検査装置を用いて携帯端末の検査対象の検査をする場合には、専用治具により導光シートの端部が摘まれて捲り上げられるため、導光シートが回路基板に対して全体的に剥され、一部の検査対象のみを外部に露出させることが困難となっていた。したがって、検査対象の検査終了後に、剥した導光シートを回路基板に貼り直す際に位置ズレが生じる可能性があった。
【0006】
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、導光シートの下方に位置する検査対象を検査する際に、検査対象に対向する部分を捲り上げ可能とした導光シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の導光シートは、検査対象を有する部材上に設けられ、光源からの光を発光領域に導光する導光シートであって、前記検査対象に対向する部分を捲り上げ可能なスリットが、シート端部から内側に向けて形成され、前記スリットは、前記発光領域を避けると共に、平面視において前記光源から放射方向に出射される光線の伝搬経路上に延在することを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、スリットにより導光シートの検査対象に対向する部分だけを捲り上げることができるため、検査対象だけを外部に露出させることができる。また、スリットが光線の伝搬経路上に延在するため、光源から出射された光線がスリットにより遮られることにより、発光領域に影を形成することがない。したがって、導光シートに光学的な悪影響を及ぼすことなく、検査対象に対向する部分だけを捲り上げることができる。
【0009】
また本発明は、上記導光シートにおいて、前記検査対象を有する部材は、前記発光領域に対向する位置に固定接点が設けられたスイッチ基板であり、前記固定接点に離接される可動接点部材を有する可動接点シートを介して、前記スイッチ基板に設けられることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、導光シートのスイッチ基板上の検査対象に対向する部分だけを捲り上げて、検査対象を検査することができる。
【0011】
また本発明は、上記導光シートにおいて、前記光源は、複数であり、前記スリットは、平面視において複数の前記光源のうち最も近い位置にある光源から放射方向に出射された光線の伝搬経路上に延在することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、光源から離間するにつれて光が弱くなるため、最も近い位置の光源からの光線の伝搬経路上にスリットを延在させることにより、残りの光源からの光学的な悪影響を最小限に抑えることができる。
【0013】
また本発明は、上記導光シートをウレタン樹脂で形成したことを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、導光シートがウレタン樹脂により形成されるため、導光シートを捲り上げたときに、スリットに裂け目が生じることを防止することができる。
【0015】
また本発明は、上記導光シートをポリカーボネイト樹脂で形成したことを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、導光シートがポリカーボネイト樹脂により形成されるため、導光シートの剥離性を向上させ、導光シートを捲り上げ易くすることができる。
【0017】
本発明のスイッチ装置は、上記した導光シートと、前記導光シートに貼着され、前記発光領域に対向する位置に可動接点部材を有する可動接点シートと、前記検査対象を有し、前記可動接点部材が離接する固定接点が設けられたスイッチ基板とを備えたことを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、導光シートの検査対象に対向する部分だけを捲り上げて、スイッチ装置の検査を容易とすることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、導光シートに光学的な悪影響を及ぼすことなく、検査対象に対向する部分だけを捲り上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る導光シートの実施の形態を示す図であり、スイッチ装置の斜視図である。
【図2】本発明に係る導光シートの実施の形態を示す図であり、スイッチ装置の分解斜視図である。
【図3】本発明に係る導光シートの実施の形態を示す図であり、スイッチ装置の部分断面図である。
【図4】本発明に係る導光シートの実施の形態を示す図であり、スイッチ装置の平面模式図である。
【図5】本発明に係る導光シートの実施の形態を示す図であり、導光シートの捲り上げ時の平面模式図である。
【図6】本発明に係る導光シートの変形例を示す図であり、スイッチ装置の平面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明のスイッチ装置は、主として携帯電話、リモコン、オーディオ機器、および電子カメラ等の各種電子機器に取り付けられ、入力操作部として機能するものである。図1を参照して、スイッチ装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るスイッチ装置の斜視図である。図2は、図1に示すスイッチ装置の分解斜視図である。
【0022】
図1および図2に示すように、本実施の形態に係るスイッチ装置1は、図示しない携帯電話の筐体内に組み込まれるものであり、一対の光源からなる光源ユニット3と複数の固定接点4とが設けられた回路基板2を有している。回路基板2の上面には、各固定接点4に配置される複数の可動接点部材5と、各可動接点部材5を保持する保持シート6とが貼着され、保持シート6の上面には、両面テープ7を介して導光シート8が貼着されている。
【0023】
導光シート8の上面には、各可動接点部材5に対応する位置に複数の発光領域11が形成されている。各発光領域11は、細かな凹凸により形成され、光源ユニット3から導光シート8内に入射された光を上方に拡散または反射させ、発光する。
【0024】
また、携帯電話の筐体には、回路基板2に対向するように図示しない操作パネルが設けられており、この操作パネルには固定接点4のそれぞれに対向するように操作キー13が配置されたキーマット部材14が設けられている(図3参照)。操作キー13は、上面にキーの種類を示す文字部を有している。文字部は、透光性を有しており、発光領域11に拡散された光により筐体内部から照らされる。
【0025】
回路基板2は、絶縁性材料により上面視略矩形の板状に形成されており、上面には複数の固定接点4および図示しない導体パターンが形成されている。複数の固定接点4は、それぞれ環状の周辺固定接点16と、周辺固定接点16の中央に位置する円形状の中央固定接点17とから構成され、周辺固定接点16および中央固定接点17は導体パターンを介して図示しない制御部に接続されている。
【0026】
一対の光源ユニット3は、発光ダイオード(LED)26を有して構成され、回路基板2の長手方向の一端側において、導光シート8の一端面に対して僅かに隙間を空けて配置される。一対の光源ユニット3から出射された光線は、導光シート8内を放射方向に伝搬して複数の発光領域11に導光される。また、回路基板2の長手方向の他端側の角部近傍には、製造工程おいて検査対象となる検査電極19が設けられている。
【0027】
各可動接点部材5は、例えば、導電性のある金属板などによりドーム状に形成されている。各可動接点部材5は、膨出方向を上方に向けて周辺固定接点16上に載置され、押圧操作による反転時に中央固定接点17に接触可能に構成されている。したがって、押圧操作により可動接点部材5が反転されると、中央固定接点17と周辺固定接点16とが可動接点部材5を介して導通される。
【0028】
保持シート6は、上面視矩形状に形成されており、表面シート21と、スペーサシート22とを積層して構成されている。表面シート21は、ポリエステル等の絶縁フィルムで平面視矩形状に形成されており、回路基板2上の検査電極19を避けるように一部が切り欠かれている。また、表面シート21の下面には、全体的に接着剤が塗布されており、この接着剤により可動接点部材5が保持されると共に、スペーサシート22が一体化される。
【0029】
スペーサシート22は、ポリエステル等の絶縁フィルムで平面視矩形状に形成されており、回路基板2上の検査電極19を避けるように一部が切り欠かれている。また、スペーサシート22は、複数の固定接点4に対応する位置に、複数の可動接点部材5を収容する複数の収容孔23が形成されている。スペーサシート22の下面には、全体的に接着剤が塗布されており、この接着剤により保持シート6が複数の可動接点部材5を保持した状態で回路基板2の上面に貼着される。
【0030】
導光シート8は、ポリカーボネイト樹脂等の透光性を有する透明フィルムで平面視矩形状に形成されている。この場合、導光シート8は、表面シート21およびスペーサシート22の一部の切欠きを覆い、切り欠きの内側にある検査電極19を隠している。また、導光シート8には、発光領域11を避けるようにスリット24が形成されており、このスリット24により検査電極19に対応する部分が捲り上げ可能となっている。
【0031】
スリット24は、導光シート8の一対の光源ユニット3側の端面の反対側の端面から、光源ユニット3の光源の中心に向かう直線上に延在している。この構成により、導光シート8内を放射方向に伝搬する光線の伝搬経路上に、スリット24が形成されるため、光源ユニット3からの光線がスリット24に遮られることにより発光領域11に影が形成されることが防止される。
【0032】
図3を参照して、導光シートによる操作キーの照光について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係るスイッチ装置の部分断面図である。
【0033】
図3に示すように、一対の光源ユニット3内の発光ダイオード26の発光中心と導光シート8の厚さ方向の中心位置とが位置合わせされている。光源ユニット3内の発光ダイオード26が発光した光は、導光シート8の端面25から入射して導光シート8の上下面で反射を繰り返しながら伝搬する。そして、導光シート8内を伝搬した光は、導光シート8の操作キー13に対応する位置に形成された発光領域11で反射および拡散され、操作キー13に向けて出射される。
【0034】
また、導光シート8は、一様な透明フィルムにより形成されており、一対の光源ユニット3から放射方向に出射された光を、平面視における放射方向に伝搬する。この構成により、導光シート8は、一対の光源ユニット3から出射された光を、各発光領域11に伝搬し、複数の操作キー13の文字部を内側から均一に照光する。また、導光シート8は、操作キー13の押圧操作時の操作フィーリングに影響を与えない程度の薄さを有している。
【0035】
このように構成されたスイッチ装置1において、操作キー13が押圧されると、可動接点部材5が反転され、中央固定接点17と周辺固定接点16とが可動接点部材5を介して導通される。なお、本実施の形態においては、各発光領域11を導光シート8の上面の細かな凹凸により形成する構成としたが、この構成に限定されるものではない。導光シート8内を伝搬する光を操作キー13に向けて出射させる構成でればよく、例えば、発光領域11を導光シート8の下面の細かな凹凸により構成としてもよいし、白色ドットの印字により構成するようにしてもよい。
【0036】
図4を参照して、導光シートにおける光源ユニットとスリットとの位置関係について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係るスイッチ装置の平面模式図である。図4において、(a)は比較例に係るスイッチ装置の光源ユニットとスリットとの位置関係を示し、(b)は本実施の形態に係るスイッチ装置の光源ユニットとスリットとの位置関係を示している。
【0037】
図4(a)に示すように、比較例に係るスイッチ装置31においては、光源ユニット33から放射方向に出射される光線の伝搬経路に対して、スリット37が交差するように形成されている。このため、光源ユニット33から出射された光線が、スリット37によって遮られることにより、発光領域34に影が形成される。したがって、導光シート35の検査電極36に対応する部分を捲り上げ可能に構成されていても、操作キーを均一に照光させることができない。
【0038】
一方、図4(b)に示すように、本実施の形態に係るスイッチ装置1においては、一方の光源ユニット3の発光中心から真直ぐに延びる直線方向にスリット24が形成されている。すなわち、一方の光源ユニット3から放射方向に出射される光線の伝搬経路上に、スリット24が延在している。このため、一方の光源ユニット3から出射された光線が、スリット24によって遮られて発光領域11に影を形成することがない。
【0039】
しかしながら、スリット24は、他方の光源ユニット3から放射方向に出射される光線の伝搬経路に対しては、交差するように形成されている。この場合、スリット24は、導光シート8の光源ユニット3とは反対側の端部に形成され、他方の光源ユニット3から離間した位置に形成されている。よって、導光シート8内を伝搬する光は、光源ユニット3から離間するのに伴って弱まるため、他方の光源ユニット3からの光学的な悪影響を最小限に抑えることが可能となる。
【0040】
このように、一対の光源ユニット3のうち、検査電極19がある側の一方の光源ユニット3から出射される光線の伝搬経路上にスリット24を形成することにより、他方の光源ユニット3からの光学的な悪影響を抑えつつ、発光領域11に影を形成することを防止している。したがって、導光シート8の検査電極19に対応する部分を捲り上げ可能に構成すると共に、操作キー13を均一に照光させることが可能となっている。
【0041】
そして、図5に示すように、検査工程においては、スリット24を境にして導光シート8の検査電極19に対向する部分を捲り上げて、検査電極19の検査を可能としている。本実施の形態においては、導光シート8がポリカーボネイト樹脂で形成されるため、導光シート8の剥離性を向上させて捲り上げ易く構成されている。また、検査終了後は、捲り上げられた一部のみを保持シート6に貼り直す構成であるため、貼り直しによる位置ズレを抑制することが可能となっている。
【0042】
以上のように、本実施の形態に係るスイッチ装置1によれば、スリット24により導光シート8の検査電極19に対向する部分だけを捲り上げることができるため、検査電極19だけを外部に露出させることが可能となる。また、スリット24が光源ユニット3からの光線の伝搬経路上に延在するため、光源ユニット3から出射された光線がスリット24により遮られることにより、発光領域11に影を形成することがない。したがって、導光シート8に光学的な悪影響を及ぼすことなく、検査電極19に対向する部分だけを捲り上げることが可能となる。
【0043】
なお、上記した実施の形態においては、導光シートをポリカーボネイト樹脂により形成する構成としたが、この構成に限定されるものではない。導光シートの捲り上げが可能な材質ならどのような材質でもよく、例えば、ウレタン樹脂により導光シートを形成する構成としてもよい。この構成により、スリットに裂け目を生じることを防止し、導光シートの耐久性を向上させることができる。
【0044】
また、上記した実施の形態においては、一方の光源ユニットの発光中心から、導光シートの長手方向に延びる直線方向に一つのスリットが形成される構成としたが、この構成に限定されるものではない。スリットは、発光領域を避けると共に、光源ユニットの発光中心から放射方向に延びる光線の伝搬経路上に形成されていればよく、検査電極の位置に応じて適宜変更が可能である。
【0045】
例えば、図6(a)に示すように、光源ユニットの発光中心から、斜め方向に一つのスリットが形成されていてもよいし、図6(b)に示すように、2つのスリットにより導光シート8の一部を捲り上げ可能に構成してもよい。このように、スリットを形成しても本発明と同様な効果を得ることが可能である。
【0046】
また、上記した実施の形態においては、一対の光源からなる光源ユニットにより導光シートの発光領域を発光させる構成としたが、この構成に限定されるものではない。1つの光源からなる光源ユニットにより導光シートの発光領域を発光させる構成としてもよいし、3つ以上の光源からなる光源ユニットにより導光シートの発光領域を発光させる構成としてもよい。
【0047】
また、上記した実施の形態においては、光源ユニットの光源を発光ダイオードとして説明したが、この構成に限定されるものではない。導光シートの各発光領域を均一に発光させることが可能な光量を有していれば、どのような光源を用いてもよい。
【0048】
また、上記した実施の形態においては、光源ユニットから放射方向に出射される光線の伝搬経路上に、スリットが形成される構成としたが、完全に伝搬経路上にスリットが形成される構成に限定されない。本実施の形態における伝搬経路上とは、発光領域に影を形成しない程度に、スリットと伝搬経路とが交差する構成も含むものである。
【0049】
また、上記した実施の形態においては、保持シートにより回路基板に可動接点部材が保持されたスイッチ装置を例示して説明したが、この構成に限定されるものではない。本発明に係る導光シートを用いるスイッチ装置であれば、どのような構成でもよい。
【0050】
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0051】
以上説明したように、本発明は、導光シートに光学的な悪影響を及ぼすことなく、検査対象に対向する部分だけを捲り上げることができるという効果を有し、特に、携帯電話等の小型の電子機器に組み込まれる導光シートおよびスイッチ装置に有用である。
【符号の説明】
【0052】
1 スイッチ装置
2 回路基板(スイッチ基台)
3 光源ユニット(光源)
4 固定接点
5 可動接点部材(可動接点シート)
6 保持シート(可動接点シート)
7 両面テープ
8 導光シート
11 発光領域
19 検査電極(検査対象)
24 スリット
25 端面
26 発光ダイオード(光源)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査対象を有する部材上に設けられ、光源からの光を発光領域に導光する導光シートであって、
前記検査対象に対向する部分を捲り上げ可能なスリットが、シート端部から内側に向けて形成され、
前記スリットは、前記発光領域を避けると共に、平面視において前記光源から放射方向に出射される光線の伝搬経路上に延在することを特徴とする導光シート。
【請求項2】
前記検査対象を有する部材は、前記発光領域に対向する位置に固定接点が設けられたスイッチ基板であり、
前記固定接点に離接される可動接点部材を有する可動接点シートを介して、前記スイッチ基板に設けられることを特徴とする請求項1に記載の導光シート。
【請求項3】
前記光源は、複数であり、
前記スリットは、平面視において複数の前記光源のうち最も近い位置にある光源から放射方向に出射された光線の伝搬経路上に延在することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導光シート。
【請求項4】
ウレタン樹脂で形成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の導光シート。
【請求項5】
ポリカーボネイト樹脂で形成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の導光シート。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の導光シートと、
前記導光シートに貼着され、前記発光領域に対向する位置に可動接点部材を有する可動接点シートと、
前記検査対象を有し、前記可動接点部材が離接する固定接点が設けられたスイッチ基板とを備えたことを特徴とするスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−34679(P2011−34679A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−176750(P2009−176750)
【出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】