説明

導光機能付き可動接点体

【課題】各種電子機器の操作部に用いられる導光機能付き可動接点体に関し、打鍵回数が増えても、均一な照光状態を保てるものを提供することを目的とする。
【解決手段】下方に可動接点4を保持した絶縁フィルム製のベースシート21の上面に微小な凹凸形状の密着防止膜22が設けられ、その上に光透過性と可撓性を有した絶縁フィルムからなる導光シート7が配された導光機能付き可動接点体において、可動接点4の中央部に対応するベースシート21の上面位置には密着防止膜22が設けられていない構成であると共に、その位置のベースシート21そのものの上面箇所が微小な凹凸形状部21Aに加工形成されている構成のものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種電子機器の操作部に用いられ、固定接点を備えた配線基板上に装着されてパネルスイッチを構成する導光機能付き可動接点体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話を代表する各種電子機器には、固定接点を備えた配線基板上に可動接点体を装着してパネルスイッチに構成したものが多く用いられており、さらに、その可動接点体としても、スイッチの操作ボタンを照光させる導光機能付き可動接点体が多く採用されている。
【0003】
このような従来の導光機能付き可動接点体について図5〜図8を用いて説明する。
【0004】
図5は従来の導光機能付き可動接点体の断面図である。
【0005】
同図において、1は可撓性を有する絶縁フィルム製のベースシートであり、ベースシート1の上面には、上面が微小な凹凸形状に形成された密着防止膜2が設けられていると共に、下面には粘着剤3Aが塗布されている。4は上方凸形のドーム形状に形成された弾性薄板金属製の可動接点であり、上面をベースシート1に塗布された粘着剤3Aにより貼着されて所定の位置に保持されている。5は上面がベースシート1の粘着剤3Aと貼着した絶縁フィルム製のスペーサシートであり、可動接点4の外周よりもわずかに大きい可動接点収容孔が、可動接点4の配置位置毎に空いていると共に、下面には粘着剤3Bが塗布されている。7は光透過性と可撓性を有した絶縁フィルムからなる導光シートで、その外形はベースシート1とほぼ同じ形状であり、ベースシート1の密着防止膜2上に配されて、外縁部下面に塗布された粘着剤3Cを介してベースシート1と貼着されている。その導光シート7の下面には、可動接点4の配置位置に対応した位置に、内部に散乱体となる複数の微粒子(図示しない)を有する突起8Aが点在状態に設けられている。以上により導光機能付き可動接点体が構成されている。
【0006】
上述した従来の導光機能付き可動接点体は、図6に示すように、携帯電話を代表とする電子機器のプリント基板9上に貼着されて使用される。プリント基板9には可動接点4の外周部に対応する外側固定接点10と、可動接点4の中央部に対応する中央固定接点11がそれぞれ電気的に独立して配設されている。さらに、プリント基板9にはLED12が実装され、そのLED12からの光は、プリント基板9の上面に対して略並行に照射される構成になっている。
【0007】
そして、従来の導光機能付き可動接点体は、可動接点4の外周下端がプリント基板9の外側固定接点10上に当接し、さらに導光シート7の外周端面にLED12の発光面が隣接する位置に合わせられて、スペーサシート5の粘着剤3Bによってプリント基板9上に貼り合わせられて、パネルスイッチに構成されている。
【0008】
上記パネルスイッチの上方には、操作ボタン14とパネルケース15とを備えた操作パネルが配されている。操作ボタン14は、パネルケース15のボタン孔から操作部14Aを突出させて配され、下方に突出形成された略円柱状の押圧部14Bの下面は、可動接点4の中央部に対応した導光シート7上面の位置に当接している。
【0009】
次に、その動作について説明する。操作ボタン14の操作部14Aを押圧すると、導光シート7及びベースシート1を介して、押圧部14Bで下方の可動接点4の中央部が押圧される。その押圧力が所定の力を超えると、可動接点4のドーム状の中央部がクリック感を伴って弾性反転して、下方の中央固定接点11に接触する。これにより、可動接点4を介して外側固定接点10と中央固定接点11との間が電気的に導通して、スイッチオンとなる。
【0010】
そして、その押圧力を解除すると、可動接点4は、クリック感を伴ってドーム状の中央部が上方に反転復帰して、その中央部が中央固定接点11と離れる。これにより、外側固定接点10と中央固定接点11との間が電気的に絶縁状態に戻り、スイッチオフとなる。
【0011】
プリント基板9に取り付けられたLED12が発光されると、その光は隣接する導光シート7の端面から入射し、導光シート7内と外方との境界面を反射しながら、導光シート7内を伝播する。そして、導光シート7内を伝播していく光は、導光シート7に設けられた複数の突起8A内の微粒子などによって散乱され、その散乱した光で上方に配された操作ボタン14が照光される。これにより、暗所でも当該電子機器の操作ボタン14が視認し易くなっている。
【0012】
ここに、ベースシート1の上面に設けられた微小な凹凸状の密着防止膜2は、導光シート7とベースシート1が密着することを防いでいる。これは、当該導光シート7の表面に、塵埃やベースシート1のような、導光シート7の屈折率と異なる物質や不透明物質が接触すると、それらが接触している境界面で伝播している光が散乱や乱反射するという現象を発生することがあるため、その現象を抑えるために設けられたものであり、密着防止膜2上面の微小な凹凸形状で、導光シート7の下面が略点接触状態で接触するようにして、接触面積を最小限に抑え、導光シート7の境界面での光の不必要な散乱や乱反射を抑制している。
【0013】
以上のように、当該導光機能付き可動接点体は、LED12の光を導光シート7内に伝播させ、LED12から離れた場所の操作ボタン14を照光することができ、さらにベースシート1の上面に設けた密着防止膜2の作用によって、不要な散乱や乱反射を抑えて、均一に照光がなされるように構成されていた。
【0014】
なお、密着防止膜2としては、押圧時に可動接点4の反転動作により得られるクリック感触の鈍化が抑えられるように、可撓性が大きく薄い構成が望ましく、例えば上面を微小な凹凸形状に加工した絶縁フィルム製のシートをベースシート1に貼着したり、酸化チタン粒子などの微粒子を含んだ塗料をベースシート1に塗布するなどして構成されていた。同様に導光シート7に使用される材料の特性も、透明で光透過性が高い材料であると共に、押圧時に可動接点4の反転動作により得られるクリック感触の鈍化を抑えることができるように可撓性が大きい材料が望ましく、例えばTPU樹脂やアクリル樹脂(PMMA)などが使用されていた。
【0015】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1及び、特許文献2が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2009−43653号公報
【特許文献2】特開2008−181862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら、上記従来の導光機能付き可動接点体は、導光シート7に光透過性が高くさらに可撓性の大きい材料を用いることが望ましいが、例えばTPU樹脂のものを用いると、製造後の図7に示す状態から操作ボタン14が操作され、その操作回数、所謂打鍵回数が増えるにつれて、図8に示すように、TPUからなる導光シート7の持つ高いタック性のために、可動接点4の中央部に応じた位置の密着防止膜2がベースシート1から部分的に剥がれて導光シート7の下面に貼り付くという現象が発生しやすくなる。そして、導光シート7の下面に貼り付いてしまった密着防止膜2は、突起8A内の微粒子と同様に作用してしまい、導光シート7内を伝播している光をその位置で散乱及び乱反射させ、その結果、操作ボタン14が不均一に照光されてしまうことがあるという課題があった。
【0018】
本発明はこのような課題を解決するものであり、打鍵回数が増えても、均一な照光状態を保てる導光機能付き可動接点体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
【0020】
請求項1に記載の発明は、弾性薄板金属製の可動接点を下方に保持し、上面に所定の面粗度の密着防止膜が設けられた絶縁フィルム製のベースシートと、上記ベースシートに対し上記密着防止膜上に配された導光シートとを備えた導光機能付き可動接点体であって、上記可動接点の中央部に対応する位置の上記密着防止膜が部分的に除かれていると共に、その位置の上記ベースシートそのものの上面箇所が凹凸状に加工形成されたことを特徴とする導光機能付き可動接点体である。
【0021】
これであれば、可動接点の中央部に対応する位置の密着防止膜が除かれ、さらに、その位置のベースシートそのものの上面箇所が凹凸形状のものとされているため、打鍵回数が多くなっても、導光シートの下面に剥がれた密着防止膜が付着することがなく、その上、当該位置のベースシート箇所が導光シートに密着することも防止でき、これらによって、たとえ打鍵回数が増えても不必要な光の散乱や乱反射が抑えられて均一な照光状態を保てる導光機能付き可動接点体に実現することができるという作用を有する。
【0022】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、密着防止膜の部分的な除去とその位置のベースシート上面箇所の凹凸加工形成とがレーザ加工によって同時に行われたものであり、請求項1記載の発明による作用に加えて、密着防止膜の部分的な除去とその位置のベースシート箇所の微小な凹凸加工を一度に行うため、加工工程の簡素化などが図れるという作用を有する。
【0023】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明において、密着防止膜が除かれている位置が、可動接点の外周よりも大きい範囲に設定されたものであり、請求項1記載の発明による作用に加えて、可動接点上を覆って位置するベースシート部分の変形応力を軽減して良好なクリック感触が得られるものに実現できるという作用を有する。
【発明の効果】
【0024】
以上のように本発明によれば、打鍵回数が多くなっても、不必要な光の散乱や乱反射が抑えられ、均一な照光状態が保てる導光機能付き可動接点体を提供することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施の形態による導光機能付き可動接点体の断面図
【図2】同可動接点中央部位置の部分拡大断面図
【図3】同装着状態での断面図
【図4】本発明の他の実施の形態による導光機能付き可動接点体の断面図
【図5】従来の導光機能付き可動接点体の断面図
【図6】同装着状態での断面図
【図7】同製造後の可動接点中央部位置の部分拡大断面図
【図8】同打鍵後の可動接点中央部位置の部分拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図4を用いて説明する。なお、従来の技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
【0027】
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態による導光機能付き可動接点体の断面図、図2は同可動接点中央部位置の部分拡大断面図である。
【0028】
同図において、21は可撓性を有する絶縁フィルム製のベースシートで、下面に塗布された粘着剤3Aで所定位置に可動接点4を保持していると共に、ベースシート21の上面には、上面が微小な凹凸形状の密着防止膜22が設けられている。5は上面がベースシート21の粘着剤3Aと貼着した絶縁フィルム製のスペーサシートであり、可動接点4の外周よりもわずかに大きい可動接点収容孔が、可動接点4の配置位置毎に空いていると共に、下面には粘着剤3Bが塗布されている。7は光透過性と可撓性を有した絶縁フィルムからなる導光シートで、その外形はベースシート21とほぼ同形状であり、ベースシート21の密着防止膜22上に配されて、外縁部下面が粘着剤3Cを介してベースシート21と貼着されている。なお、導光シート7の下面には、可動接点4の配置位置に対応した位置に突起8Aが点在状態に設けられていることは従来の場合と同様である。
【0029】
ここに、当該実施の形態によるものは、可動接点4の中央部に対応する位置のベースシート21の上面箇所には密着防止膜22が設けられていない構成になっていると共に、その位置のベースシート21そのものの上面箇所が微小な凹凸形状部21Aに加工形成されたものとなっている。
【0030】
そして、本実施の形態の密着防止膜22の微小な凹凸形状とベースシート21の微小な凹凸形状部21Aの表面粗さは、共にRz=3μm〜10μmに設定すればよく、その表面粗さを従来の密着防止膜2の表面粗さと同等とすれば好ましい。すなわち、その設定であれば、従来の導光機能付き可動接点体を用いて本実施の形態によるものを容易に構成することができるからである。それは、例えば、従来の密着防止膜2が設けられているベースシート1を準備し、加工方法としてレーザを用いて、可動接点4の中央部に対応する位置の密着防止膜2の部分的な除去とその位置のベースシート1上面箇所の微小な凹凸形状部21Aへの加工形成を一度に実施するようにできる。これであれば、加工工程の簡素化が図れ、しかも精度よく加工形成されたものを容易に得ることができる。
【0031】
なお、上述した加工をする工程は、密着防止膜2付きのベースシート1単体の形態や、従来の導光機能付き可動接点体への生産工程途中で、可動接点4やスペーサシート5などの部材と組み合わされた仕掛品の形態のどちらで行ってもよい。
【0032】
本発明による導光機能付き可動接点体は、以上のように構成され、従来同様にプリント基板9上に装着されて使用される。その装着状態を図3に示す。
【0033】
同図を用いて、その装着状態を説明すると、当該導光機能付き可動接点体においても、可動接点4を外側固定接点10と中央固定接点11とに対応させて、スペーサシート5下面の粘着剤3Bでプリント基板9上に貼り合わせてパネルスイッチに構成して使用される。そのとき、導光シート7の外周端面にLED12の発光面が隣接する位置に合わせられていることや、そのパネルスイッチの上方には、操作ボタン14とパネルケース15とを備えた操作パネルが配されていることは従来同様である。
【0034】
そして、当該導光機能付き可動接点体では、上述したように、可動接点4の中央部に対応する位置のベースシート21の上面箇所には密着防止膜22が設けられていない構成になっていると共に、その位置のベースシート21そのものの上面箇所が微小な凹凸形状部21Aに加工形成されたものとなっているために、操作ボタン14の押圧部14Bの下面は、凹凸形状部21A上に対応した導光シート7上面の位置に当接状態になっている。
【0035】
次に、その動作について説明する。操作ボタン14の操作部14Aを押圧すると、導光シート7及びベースシート21の凹凸形状部21A部分を介して、押圧部14Bで下方の可動接点4の中央部が押圧される。その押圧力が所定の力を超えると、可動接点4のドーム状の中央部がクリック感を伴って弾性反転して下方の中央固定接点11に接触する。これにより、可動接点4を介して外側固定接点10と中央固定接点11との間が電気的に導通して、スイッチオンとなる。その押圧力を解除すると、可動接点4は、クリック感を伴ってドーム状の中央部が上方に反転復帰して、その中央部が中央固定接点11と離れ、スイッチオフとなる。
【0036】
プリント基板9に取り付けられたLED12からの光は、隣接する導光シート7の端面から入射し、導光シート7内を反射しながら伝播する。そして、導光シート7内を伝播していく光は、複数の突起8A内の微粒子によって散乱され、上方の操作ボタン14を照光する。
【0037】
ここに、ベースシート21の密着防止膜22が設けられている部分では、密着防止膜22上面の形状が所定の面粗度の微小な凹凸形状に形成されているため、導光シート7の下面との接触が略点接触状態となり、接触面積を最小限に抑えて導光シート7の下面での不必要な散乱や乱反射を起こすことを防止していることは従来同様である。
【0038】
それに加えて、当該構成では、可動接点4の中央部に対応する位置の密着防止膜22が部分的に除かれているものとしている。このために、例えば導光シート7をTPU樹脂などからなる高タック性の材質のものとし、打鍵回数が多くなっても、従来品のように剥がれた密着防止膜22が導光シート7の下面に貼り付くことがなくせる。さらに、密着防止膜22が部分的に除かれている位置のベースシート21そのものの上面箇所を、密着防止膜22の微小な凹凸と同等の表面粗さとなる微小な凹凸形状部21Aに形成しているため、可動接点4の中央部に対応する位置においても、導光シート7の下面が凹凸形状部21Aに対して略点接触状態になって、導光シート7の下面での不必要な散乱や乱反射を防止でき、これらによって、均一な照光状態が保てるものとして実現することができる。
【0039】
なお、ベースシート21そのものの上面箇所の微小な凹凸形状部21Aは、凹凸の頂点が丸い形状となっていると、導光シート7の下面との擦れなどに対しても、導光シート7表面を傷つけることが防止でき、このため、その傷による不必要な光の散乱や乱反射の発生も低減されるものにでき好ましい。
【0040】
以上のように、本発明によれば、打鍵回数が多くなっても、密着防止膜22が剥がれて導光シート7下面に付着するおそれがなく、均一な照光が保てる導光機能付き可動接点体を提供することができる。
【0041】
なお、以上には可動接点4の中央部に対応する位置の密着防止膜22が部分的に除かれてその位置のベースシート21そのものの上面箇所が凹凸形状部21Aに形成された形態のものについて説明したが、図4に示すように、密着防止膜22の部分的に除かれている位置を可動接点4の外周よりも大きい範囲とし、その位置の範囲内が凹凸形状部31Aに形成されていてもよい。さらに、この構成の場合には、凹凸形状部31Aの凹部の深さをベースシート31の材厚の30%〜60%にすれば、可動接点4上を覆って位置するベースシート31部分の可撓性も向上したものにでき、押圧操作時に可動接点4から得られるクリック感触の鈍化の少ないものに実現できるという追加の作用効果も得られる構成のものにできる。
【0042】
なお、上述したように、従来品を用いて、レーザ加工で可動接点4の中央部などに対応する位置の密着防止膜22が部分的に除かれている状態のものに形成すれば、工数など少なく製造できて好ましいが、その取り除く手法はレーザ以外であってもよい。一方、予めその位置を除いて密着防止膜を形成するようにしてもよい。
【0043】
そして、凹凸形状部21A、31Aも、レーザ加工以外の手法を用いて設けてもよい。さらに、凹凸形状部21A、31Aを先に形成しておき、続いて、その凹凸形状部21A、31A以外の部分に、密着防止膜を形成するようにしてもよい。
【0044】
なお、その他の構成部分も適宜変形してもよく、例えばスペーサシート5を有しない導光機能付き可動接点体の形態のものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明による導光機能付き可動接点体は、打鍵回数が多くなっても、不必要な光の散乱や乱反射が抑えられ、均一な照光が保てるものを提供できるという有利な効果を有し、各種電子機器の操作部などに有用である。
【符号の説明】
【0046】
3A、3B、3C 粘着剤
4 可動接点
5 スペーサシート
7 導光シート
8A 突起
9 プリント基板
10 外側固定接点
11 中央固定接点
12 LED
14 操作ボタン
14A 操作部
14B 押圧部
15 パネルケース
21、31 ベースシート
21A、31A 凹凸形状部
22 密着防止膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性薄板金属製の可動接点を下方に保持し、上面に所定の面粗度の密着防止膜が設けられた絶縁フィルム製のベースシートと、上記ベースシートに対し上記密着防止膜上に配された導光シートとを備えた導光機能付き可動接点体であって、上記可動接点の中央部に対応する位置の上記密着防止膜が部分的に除かれていると共に、その位置の上記ベースシートそのものの上面箇所が凹凸状に加工形成されたことを特徴とする導光機能付き可動接点体。
【請求項2】
密着防止膜の部分的な除去とその位置のベースシート上面箇所の凹凸加工形成とがレーザ加工によって同時に行われた請求項1記載の導光機能付き可動接点体。
【請求項3】
密着防止膜が除かれている位置が、可動接点の外周よりも大きい範囲に設定された請求項1記載の導光機能付き可動接点体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−190577(P2012−190577A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−51189(P2011−51189)
【出願日】平成23年3月9日(2011.3.9)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】