説明

導波管の製造方法

【課題】本発明は、平面の基板或いは平面ではない基板に異なる導波パターンを製作できる導波管の製作方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の導波管の製作方法は、基板を提供し、樹脂を前記基板に塗布し、前記樹脂が硬化して被覆部が形成されるというステップと、管口が設けられる容器を配置し、導波材料を、前記容器に装入した後、前記管口によって前記被覆部に向かって射出するというステップと、前記導波材料が紫外光を照射されることによって硬化し、前記被覆部に付着し、導波パターンが形成されるというステップと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導波管の製造方法に関し、特に、平面の基板或いは平面ではない基板に異なる導波パターンを製作できる導波管の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の導波管は、基板と、前記基板に被覆される被覆部と、前記被覆部に配置される導波部と、導光部及び遮蔽部を有する光部材と、を備える。前記導波管の製造方法は、前記被覆部が前記基板に被覆されるというステップと、前記被覆部が冷却された後、前記導波部が前記被覆部に被覆されるというステップと、前記光部材が前記導波部に被覆されるというステップと、前記導波部が冷却されるというステップと、前記遮蔽部に対応する導波材料を除いて導波パターンを製作するというステップと、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許公開第2011−0044597号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の導波管は、平面の基板だけに導波パターンを製作する。平面ではない基板に平面ではない導波パターンを製作することができない。
【0005】
そこで本発明の目的は、平面の基板或いは平面ではない基板に異なる導波パターンを製作できる導波管の製作方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の導波管の製作方法は、基板を提供し、樹脂を前記基板に塗布し、前記樹脂が硬化して被覆部が形成されるというステップと、管口が設けられる容器が配置され、導波材料が、前記容器に装入された後、前記管口によって前記被覆部に向かって射出されるというステップと、前記導波材料が紫外光を照射されることによって硬化し、前記被覆部に付着し、導波パターンが形成されるというステップと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
従来の技術に比べると、本発明は以下の長所がある。本発明の導波材料は、管口によって導波パターンを製作する。平面の基板或いは平面ではない基板には、異なる導波パターンを製作できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の導波材料を射出する容器と基板との斜視図である。
【図2】導波材料を射出して導波パターンを製作する、導波管の製造方法の第1実施形態を示す斜視図である。
【図3】導波管の製造方法の第2実施形態を示す斜視図である。
【図4】導波管の製造方法の第3実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1及び図2に示すように、本発明の導波管の製造方法に関する材料は、基板1と、被覆部2と、導波材料3と、容器4と、紫外光5と、を備える。
【0010】
図1〜図4に示すように、前記基板1の上表面には、樹脂材料が塗布される。前記樹脂材料は、前記紫外光5が照射されることによって、硬化して前記被覆部2を形成する。図2に示すように、前記容器4は管口41を有する。前記容器4に収納される導波材料3は、前記管口41によって、前記被覆部2に射出される。前記導波材料3が前記紫外光5の照射によって硬化し、前記被覆部2に付着し、導波パターン31が形成される。
【0011】
前記導波材料3が前記管口41によって射出されるため、使用者は、異なる要求に応じて、管口41の異なるルートを配置する。前記導波材料3が前記管口41によって射出されるルートは、前記導波パターン31を形成する。前記管口41には、紫外光放出装置42が設けられる。これにより、導波材料3が射出されるとともに、紫外光5が照射される。前記導波材料3を射出している過程では、図2に示すように、紫外光5が前記管口4の移動に従って移動する。他の実施形態においては、前記紫外光5は、被覆部2によって規定される区域だけに照射する。
【0012】
異なる形態の管口41によって、異なる断面を有する導波パターンが製作される。図2に示す第1実施形態においては、円状の管口41によって、円状の断面を有する導波パターンが製作される。図3に示す第2実施形態においては、矩形の管口41によって、矩形の断面を有する“A”字状のような導波パターンが製作される。
【0013】
図4に示す第3実施形態においては、基板1が平面ではない形態に配置される場合であっても、導波材料3は管口41によって、平面ではない基板1に平面ではない導波パターン31を製作できる。
【0014】
以上、本発明について好ましい実施形態を参照して詳細に説明したが、実施形態はあくまでも例示的なものであり、これらに限定されるものではない。また上述の説明は、本発明に基づき成し得る細部の修正或いは変更などは、いずれも本発明の技術的範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0015】
1 基板
2 被覆部
3 導波材料
31 導波パターン
4 容器
41 管口
42 放出装置
5 紫外光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を提供し、樹脂を前記基板に塗布し、前記樹脂が硬化して被覆部が形成されるというステップと、
管口が設けられる容器を配置し、導波材料を、前記容器に装入した後、前記管口によって前記被覆部に向かって射出するというステップと、
前記導波材料が紫外光を照射されることによって硬化し、前記被覆部に付着し、導波パターンが形成されるというステップと、
を備えることを特徴とする導波管の製作方法。
【請求項2】
前記導波材料が前記管口によって射出されるルートが、前記導波パターンを形成することを特徴とする請求項1に記載の導波管の製作方法。
【請求項3】
前記管口が円状に配置されることを特徴とする請求項2に記載の導波管の製作方法。
【請求項4】
前記導波材料が前記管口によって射出される過程において、前記紫外光が前記管口の移動に従って移動することを特徴とする請求項3に記載の導波管の製作方法。
【請求項5】
前記導波材料が前記管口によって射出される過程において、前記紫外光は前記被覆部によって規定される区域に照射することを特徴とする請求項3に記載の導波管の製作方法。
【請求項6】
前記基板は、平面或いは平面ではない形態に配置されることを特徴とする請求項4或いは請求項5に記載の導波管の製作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−252333(P2012−252333A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−118449(P2012−118449)
【出願日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【出願人】(500080546)鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)
【Fターム(参考)】