説明

導電性モジュール式ベルト

モジュール式ベルトは導電性材料から構成されるプラグ形状挿入部材(118)を備えている。プラグ(118)は標準的なプラスチック製ベルト用モジュール(100)内に予め形成され、または機械加工された個々の開口内にはめ込むことができる。ベルト用モジュール(100)はポリプロピレン、またはポリアセタールのような低コストの材料から製造することができる。導電性プラグ(118)はスナップ式、接着、ネジ止め、または直接一体成形させるなどを含む多くの方法および道具によりベルトに取り付けることができるが、これらに限定されない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は物、または人を搬送するのに使用する型のモジュール式搬送ベルト(modular conveying belt)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
導電性ベルトは静電気の放電にさらされるべきではない商品の輸送に広く使用されている。そのような製品は、静電気にさらされることにより損害を受けるであろう電子機器および他の種類の商品を含んでいる。静電気が望まれない他の適用例は、人を移動させるベルトである。導電体を使用することで、静電気をベルトを介して機械の金属製フレームに放電することができる。
【0003】
静電気の放電に関してEN61340のような工業基準には、導電体およびその活用に対する要求が規定されている。導電性の要求水準は種々の工業用途により異なる。静電気を散逸させるのに適する材料の典型的な電気抵抗は、10から10Ωである。不幸にも、導電性ポリアセタールまたは導電性ポリプロピレンなどの導電性材料から形成されるベルトは、非常に高価である。それらの材料のコストは、標準のプラスチック材料のコストの2倍から3倍である。プラスチック化合物は通常、ステンレス鋼繊維、カーボンブラック繊維、または導電性を備えるための粉末を含有する。
【0004】
コストを削減するために、標準のプラスチックモジュール(plastic module)を導電性モジュール(electroconductive module)に組み合わせることにより、煉瓦積みされた(bricklayed)モジュールパターンにモジュール式ベルトを組み上げることが一般的である。導電性モジュール間の距離は、標準サイズのシューの面よりも内側に接触することを保証するように、十分に小さくしなければならない。ピッチが小さいベルト用モジュールに対して、この要求に合うようにベルト用モジュールを配置するのは難しくない。導電性モジュールと標準のプラスチックモジュールを混合するには、種々のパターンが可能である。図1を参照すると、先行例である人の移動に適用するように煉瓦積みされたベルト10は、標準モジュール13および導電性モジュール16を備えている。ユーザの足跡19は少なくとも1つの導電性モジュール16と接触し、静電気を散逸する。この型式のベルトのコストは、全て導電性モジュールから構成されるベルトよりも安いが、いくつかの適用例にとって、まだ高価である。より大きなモジュールサイズ(例えば、2インチ/5.08cmと同等またはより大きな間隔を有するベルト)にとって、上述のような混合モジュールパターンは導電性モジュールのより密集した配置を必要とし、これによりベルトのコストが増大する。従って、より低コストで十分な導電性を保証する解決法が必要である。
【発明の概要】
【0005】
本発明は独立クレーム1によるベルト用モジュールを提供することにより、上述の必要性を満足させる。独立クレーム15および29はそれぞれ、モジュール式ベルトおよびモジュール式ベルトの製造方法を規定している。好適な実施形態は独立クレームに表現されている。
【0006】
本発明の本質は、以下の通りである。
【0007】
モジュール式ベルトは導電性材料から構成されるプラグ形状挿入部材(plug-inserts)を備えている。プラグを標準的なプラスチック製ベルト用モジュール内に予め形成または機械加工された個々の開口内にはめ込むことができる。ベルト用モジュールはポリプロピレン、またはポリアセタールのような低コストの材料から製造することができる。導電性プラグをスナップ式、接着、ネジ止め、または直接一体成形させるなどを含む多くの方法および道具によりベルトに取り付けることができるが、これらに限定されない。
【0008】
本発明は、同様の参照符号が図面を通じて同じ、または類似する部分を指す図面に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】人の移動に適用される混合モジュールを備えた先行技術に係るベルトの平面図である。
【図2】本発明に係るベルト用モジュールにおける実施形態の上方からの斜視図である。
【図3】図2のベルト用モジュールの下方からの斜視図である。
【図4】内部に導電性のプラグ形状挿入部材が組み込まれた図2のベルト用モジュールの断面図である。
【図5】人の移動に適用するように使用される本発明に係るモジュール式ベルトの実施形態の上方からの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図2から図5を全体的に参照し、かつ、最初に図2を参照すると、ベルト用モジュール100は第1側端(side edge)106から第2側端109まで延びる中間部(intermediate section)103を備えている。中間部103には、その内部に規定されたスロット112が設けられている。スロット112は水、または破片を組立ベルトから除去するように機能する。中間部103はまた、プラグ118を受け入れる開口115を備えている。プラグ118は導電性材料から構成されている。静電気を散逸させるのに適した材料の典型的な電気抵抗は、10から10Ωである。全体的に、導体の抵抗値は約0から10Ωの範囲にあり、約10から1012Ωで放電し、約1012Ωより大きいと絶縁する。プラグ118はベルト用モジュール100の上面121の上に少し延びているので、モジュール式ベルトの上面121の上に支持される品物(図示せず)と接触することができる。プラグ118はまた、後述するようにベルト用モジュール100の底面から下方に延びている。プラグ118は単一の部材から構成されており、または電気伝導性のある1部分以上を備えた複合構造であってもよい。プラグ118は、スナップ式、接着、ネジ止め、またはプラグ118を直接一体成形するなどを含む多くの方法および道具により、開口115内に固定することができるが、これらに限定されない。
【0011】
第1の複数の連結端部(link end)124は、矢印127に示すベルトの延伸方向に延びている。第1の複数の連結端部124は第1側壁130と第2側壁133とを備えている。第1および第2側壁130、133は横方向の厚さを規定する。連結端部124は中間部103と結合する近心端(proximal end)136と、この近心端136と対向するように配置された遠心端(distal end)139とを備えている。横方向の回転ロッド用開口部142は第1側壁130から第2側壁133まで延びている。第1の複数の連結端部124は、連結端部124の間に設けられた空間145を備えている。
【0012】
第2の複数の連結端部148は、第1の複数の連結端部124と反対方向に延びている。第2の複数の連結端部148は第1の複数の連結端部124とずれているので、隣接するベルト用モジュール100を並置する際、第2の複数の連結端部148を空間145にはめ込むことができる。第2の複数の連結端部148は、横方向の厚さを規定する第1側壁151および第2側壁154を備えている。連結端部148は、中間部103と交わる近心端157と、この近心端157と対向するように配置された遠心端160とを備えている。第2の連結端部148はまた、第1側壁151から第2側壁154まで延びる横方向開口163を備えている。
【0013】
ベルト用モジュール100は、第1のベルト用モジュール100の第1の複数の連結端部124が、隣接するベルト用モジュール100の第2の複数の連結端部148に挿入することで、同様のベルト用モジュール100を配置することができるように設計されている。隣接するベルト用モジュール100が挿入されると、横方向回転ロッド101がはめ込まれてベルト用モジュール100を連結し、ベルト180(図5参照)を構成する。ベルト180は、本開示に基づく当業者によって明らかであるように、種々の方法で形成することができる。ベルト180は、一列に1つのベルト用モジュール100を有する複数列のベルト用モジュール100から構成されてもよい。変形例として、ベルト180は本開示に基づく当業者にとって明らかであるように、”煉瓦積みされた”状態で、列毎に複数のベルト用モジュール100を有する形態で形成されてもよい。
【0014】
図3には、ベルト用モジュール100の底面170が示されている。底面170は、壁172、174、176および178から形成された空洞部171と境を接している。空洞部171は本開示に基づく当業者にとって明らかであるように、ベルト用モジュール100を駆動するスプロケット(図示せず)の歯を受け入れる。
【0015】
導電性プラグ118はベルト用モジュール100の高さを超えて延び、ベルト用モジュール100の底面170の下方にわずかに延びるので、ベルト180の支持基盤と接触することを保証する。支持基盤は通常、導電体から構成されているので、静電気が機械の金属製フレームから放電される。他の可能性として、本開示に基づく当業者にとって明らかであるように、プラグ118の底部に放電ブラシを使用してもよい。
【0016】
本発明は、導電性特性を有する材料からモジュール成形する必要を排除する。本発明の1つの実施形態において、プラグ118を個々の開口115にはめ込むことができる。開口115はベルト用モジュール100に予め形成され、または機械加工されてもよい。ベルト用モジュール100はポリプロピレン、またはポリエチレンなどの標準的な低コストプラスチック樹脂から製造されるので、導電性が低いか、または絶縁体に分類される。
【0017】
次に図4を参照すると、プラグ118の1つの実施形態が示されている。プラグ118は、リブ200が設けられた開口115内に嵌る。リブ200はプラグ118の側面にある凹部203と係合し、摩擦による嵌め合いを可能にする。図示のように、プラグ118はベルト用モジュール100の上面121の上からベルト用モジュール100の底面170の下方位置まで延びている。プラグ118は、その内部に形成された一対の空洞206および209と共に示されている。プラグ118は多数の材料から構成することができ、柔軟性が種々に異なり、空洞が設けられてもよく、または設けられなくてもよい。また、プラグ118をベルト用モジュール100に固定するのに使用する方法により、リブ200および凹部203があってもよく、なくてもよい。他の方法による接続もまた、上述のように可能である。
【0018】
図5において、ベルト180がベルト180の第1側端374から第2側端377まで延びる複数の列350、353、356、359、362、365、368、371と共に示されている。個々の列は多重モジュール100と標準モジュール400とから構成され煉瓦積みされる態様で配置されているので、隣接する列にあるベルト用モジュールが交互に配列され、個々の列内にある継ぎ目は一列に並んでいない。図示するように、人の移動に適用するためプラグ118は間隔を空けて配置されるので、ベルト180のいずれかの部分に付された平均的な足跡380は少なくとも1つのプラグ118と接触し静電気を散逸させる。
【0019】
プラグ118の数および配置は、ベルト180の上面上の任意の位置に支持される際に、少なくとも1つのプラグ118により接触されるであろう対象物の最小限サイズを決定する。導電性のレベルは、プラグ118に使用される導電体の特性により決定される。
【0020】
本発明は、導電体から全体を構成されるモジュールに代わり、プラグ118を使用することによるコストの低減を含む多くの有利な点を提供する。また本発明は、特定のベルト形状が任意の数の導電性プラグ118と共に供給されることにより、柔軟な解決法を提供する。プラグ118はベルト180に取り付けられる分離したものなので、所定の利用のために特に適した任意の材料を用いて簡単に生産することができる。この互換性により、ユーザは所定の利用および必要性にあわせて導電能力を最適化することができる。
【0021】
本発明は特定の実施形態に関して述べられている一方、本発明の範囲を述べた特定の形態に限定する意図はなく、しかしそれどころか、添付のクレームにより規定された発明の範囲内にあるであろう変形例、改良例および均等物を包含するように意図されている。
【符号の説明】
【0022】
100 ベルト用モジュール
103 中間部
118 導電性挿入部材(プラグ)
121 上面
124 第1の連結端部
142 第1の横方向開口
145 空間
148 第2の連結端部
163 第2の横方向開口
170 底面
171 空洞部
180 モジュール式ベルト
200 リブ
203 凹部
206 チャンバ
209 チャンバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面(121)および底面(170)を有する中間部(103)と、
ベルトの延伸方向に延びる第1の複数の連結端部(124)であって、内部に規定された第1の横方向開口(142)を有する第1の複数の連結端部(124)と、
前記第1の複数の連結端部(124)と反対方向に延びる第2の複数の連結端部(148)であって、第2の横方向開口(163)を有し、隣接するように配置されたベルト用モジュール(100)を挿入することができるように前記第1連結端部(124)とずれることにより、1つのベルト用モジュールの第1連結端部(124)が隣接するベルト用モジュール(100)の前記第2の複数の連結端部(148)の間に規定された空間(145)内に適合し、かつ前記第1および第2の横方向開口(142)、(163)が一列に配置される第2の複数の連結端部(148)と、
を備えたベルト用モジュール(100)において、
内部に規定された少なくとも1つの空洞部(171)と、
前記空洞部(171)内に配設され、前記ベルト用モジュール(100)の上面(121)から底面(170)まで延びる導電性挿入部材(118)と、
を備えたことを特徴とするベルト用モジュール(100)。
【請求項2】
前記導電性挿入部材(118)は、一体成形により固定されていることを特徴とする請求項1に記載のベルト用モジュール(100)。
【請求項3】
前記導電性挿入部材(118)は、摩擦による嵌め合いで前記空洞部(171)内に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のベルト用モジュール(100)。
【請求項4】
前記導電性挿入部材(118)は、0から10Ωの範囲内の抵抗値を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のベルト用モジュール(100)。
【請求項5】
前記導電性挿入部材(118)は、10から1012Ωの範囲内の抵抗値を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のベルト用モジュール(100)。
【請求項6】
前記導電性挿入部材(118)は、導電性プラスチックを備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のベルト用モジュール(100)。
【請求項7】
前記導電性挿入部材(118)は、導電性の金属を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のベルト用モジュール(100)。
【請求項8】
前記導電性挿入部材(118)は、前記空洞部(171)内に接着されることを特徴とする請求項1および4から7のいずれかに記載のベルト用モジュール(100)。
【請求項9】
前記導電性挿入部材(118)は、締結具により前記空洞部(171)内に固定されていることを特徴とする請求項1および4から7のいずれかに記載のベルト用モジュール(100)。
【請求項10】
前記中間部(103)、前記第1の複数の連結端部(124)および前記第2の複数の連結端部(148)が絶縁性材料から構成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のベルト用モジュール(100)。
【請求項11】
前記空洞部(171)に隣接し、前記導電性挿入部材(118)の凹部(203)と係合するリブ(200)を備えたことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のベルト用モジュール(100)。
【請求項12】
前記導電性挿入部材(118)が、内部に規定されたチャンバ(206、209)を備えたことを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のベルト用モジュール(100)。
【請求項13】
前記底面(170)から延びる第2空洞部を備えたことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載のベルト用モジュール(100)。
【請求項14】
前記上面(121)が清掃用開口を備えたことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載のベルト用モジュール(100)。
【請求項15】
上面(121)および底面(170)を有する中間部(103)を備えた第1の複数のベルト用モジュール(100)であって、
ベルトの延伸方向に延び、内部に規定された第1の横方向開口(142)を含む第1の複数の連結端部(124)と、前記第1の複数の連結端部(124)と反対方向に延び、第2の横方向開口(163)を含む第2の複数の連結端部(148)とを有する第1の複数のベルト用モジュール(100)において、
内部に規定された少なくとも1つの空洞部(171)と、該空洞部(171)に配設され、前記第1の複数のベルト用モジュール(100)の上面(121)から底面(170)に延びる導電性挿入部材(118)とを有する第1の複数のベルト用モジュール(100)と、
中間部(103)を備えた第2の複数のベルト用モジュール(100)であって、
ベルトの延伸方向に延び、内部に規定された第1の横方向開口(142)を含む第1の複数の連結端部(124)と、前記第1の複数の連結端部(124)と反対方向に延び、第2の横方向開口(163)を含む第2の複数の連結端部(148)とを有する第2の複数のベルト用モジュール(100)とを備え、
前記第1の複数のベルト用モジュール(100)の前記第1の連結端部(124)が、前記第2の複数のベルト用モジュール(100)の前記第2の連結端部(148)に挿入することができ、スプロケットに対して連接可能なベルト(180)を形成し、
更に、前記第1および第2のベルト用モジュール(100)の直線上にある前記横方向開口(142、163)内に挿入可能な少なくとも1つの回転ロッド(101)と、
を備えたことを特徴とするモジュール式ベルト(180)。
【請求項16】
前記導電性挿入部材(118)は、一体成形により固定されていることを特徴とする請求項15に記載のモジュール式ベルト(180)。
【請求項17】
前記導電性挿入部材(118)は、摩擦による嵌め合いで前記空洞部(171)内に配設されていることを特徴とする請求項15に記載のモジュール式ベルト(180)。
【請求項18】
前記導電性挿入部材(118)は、0から10Ωの範囲内の抵抗値を有することを特徴とする請求項15から17のいずれかに記載のモジュール式ベルト(180)。
【請求項19】
前記導電性挿入部材(118)は、10から1012Ωの範囲内の抵抗値を有することを特徴とする請求項15から17のいずれかに記載のモジュール式ベルト(180)。
【請求項20】
前記導電性挿入部材(118)は、導電性プラスチックを備えたことを特徴とする請求項15から19のいずれかに記載のモジュール式ベルト(180)。
【請求項21】
前記導電性挿入部材(118)は、導電性の金属を備えたことを特徴とする請求項15から19のいずれかに記載のモジュール式ベルト(180)。
【請求項22】
前記導電性挿入部材(118)は、前記空洞部(171)内に接着されていることを特徴とする請求項15および18から21のいずれかに記載のモジュール式ベルト(180)。
【請求項23】
前記導電性挿入部材(118)は、締結具により前記空洞部(171)内に固定されていることを特徴とする請求項15および18から21のいずれかに記載のモジュール式ベルト(180)。
【請求項24】
前記第1および第2の複数のベルト用モジュール(100)の前記中間部(103)、前記第1の複数の連結端部(124)および前記第2の複数の連結端部(148)は絶縁性材料から構成されていることを特徴とする請求項15から23のいずれかに記載のモジュール式ベルト(180)。
【請求項25】
前記空洞部(171)に隣接し、前記導電性挿入部材(118)の凹部(203)と係合するリブ(200)を備えたことを特徴とする請求項15から24のいずれかに記載のモジュール式ベルト(180)。
【請求項26】
前記導電性挿入部材(118)が、内部に規定されたチャンバ(206、209)を備えたことを特徴とする請求項15から25のいずれかに記載のモジュール式ベルト(180)。
【請求項27】
前記底面(170)から延びる第2空洞部を備えたことを特徴とする請求項15から26のいずれかに記載のモジュール式ベルト(180)。
【請求項28】
前記上面(121)が清掃用開口を備えたことを特徴とする請求項15から27のいずれかに記載のモジュール式ベルト(180)。
【請求項29】
静電気を散逸させることができるモジュール式ベルト(180)の製造方法において、
上面(121)および底面(170)を有する中間部(103)を備えた第1の複数のベルト用モジュール(100)であって、
ベルトの延伸方向に延び、内部に規定された第1の横方向開口(142)を含む第1の複数の連結端部(124)と、前記第1の複数の連結端部(124)と反対方向に延び、第2の横方向開口(163)を含む第2の複数の連結端部(148)とを有する第1の複数のベルト用モジュール(100)おいて、
内部に規定された少なくとも1つの空洞部(171)と、該空洞部(171)に配設され、前記第1の複数のベルト用モジュール(100)の上面(121)から底面(170)に延びる導電性挿入部材(118)とを有する第1の複数のベルト用モジュール(100)を設け、
中間部(103)を備えた第2の複数のベルト用モジュール(100)であって、
ベルトの延伸方向に延び、内部に規定された第1の横方向開口(142)を含む第1の複数の連結端部(124)と、前記第1の複数の連結端部(124)と反対方向に延び、第2の横方向開口(163)を含む第2の複数の連結端部(148)とを有する第2の複数のベルト用モジュール(100)を設け、
前記第1の複数のベルト用モジュール(100)の前記第1の連結端部(124)を前記第2の複数のベルト用モジュール(100)の前記第2の連結端部(148)に挿入することができ、スプロケットに対して連接可能なベルト(180)を形成し、
更に、前記第1および第2のベルト用モジュール(100)の直線上にある前記横方向開口(142、163)内に挿入可能な少なくとも1つの回転ロッド(101)を組み込んだことを特徴とするモジュール式ベルト(180)の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2010−521389(P2010−521389A)
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553880(P2009−553880)
【出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際出願番号】PCT/CH2008/000106
【国際公開番号】WO2008/113194
【国際公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(591270796)ハバシット アクチエンゲゼルシャフト (25)
【Fターム(参考)】