説明

小型の倍力空気圧式作動装置

小型の倍力作動装置10、およびその関連する弁20が開示される。作動装置10および弁20は、ピストンヘッド31、32、および倍力荷重ビーム52、53を含む。皿ばね81、82は、ピストンヘッド31、32と、荷重ビーム52、53の間で軸方向に配置される。皿ばね81、82は、出力部材71を介して作用し、弁部材88を閉じた位置に保持する。空気圧がピストンヘッド31、32に加えられたとき、ピストンヘッド31、32の動作は、力伝達部材45および倍力荷重ビーム52、53を介して伝達され、出力部材71を皿ばね81、82の偏倚に抗して移動させ、弁部材88を開放できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2009年11月5日に出願された米国特許仮出願第61258,381号の出願日の利益を主張するものであり、その開示の全体を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
[0002]本発明は、空気圧式作動装置に関する。より詳細には、本発明は、小型の倍力空気圧式作動装置に関する。さらにより詳細には、本発明は、ばねが、出力部材を第1の位置へと偏倚させて弁を閉め、また空気圧が、ばねの偏倚に抗して出力部材を第2の位置へと移動させて弁を開放できるようにする作動装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]空気圧式作動装置は、動作を生成しかつ制御するために使用される動作制御装置である。このような作動装置は、一般に、空気圧が選択的に接続され、かつ外に通気される空気室と、空気圧により作用され、かつ動かされる室内のピストンヘッドとを含む。ピストンヘッドの動作は、動かすべき出力部材に伝達される。
【0004】
[0004]空気圧式作動装置の一タイプは、出力部材を、第1の位置すなわち通常の位置、つまり休止位置へと偏倚させるばねを含む。空気圧が、ピストンに作用し、それを動かすように空気室に接続されたとき、ピストンのこの動きは、出力部材をばねの偏倚に抗して第2の位置すなわち作動位置へと動かす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0005]このタイプの空気圧式作動装置のいくつかの用途の場合、高いばね偏倚力を提供し、出力部材の高出力が得られることが望ましい。この高出力は、大きな荷重を第1の位置へと移動し、空気圧入力なしで、不確定な時間の長さの間、これらの荷重をその位置に保持することができる。このタイプの空気圧式作動装置が、低い、容易に利用可能な空気圧(一般に、工場空気圧と呼ばれる)を用いて、高いばね力の偏倚に打ち勝ち、また出力部材を第2の位置へと動かし、かつ制御することがさらに望ましい。さらに、限られたスペースで使用するようにサイズが小型であるような空気圧式作動装置を提供することが望ましい。
【0006】
[0006]上記で述べた一般的なタイプの空気圧式作動装置の一用途は、高圧流体の流れを制御する高圧弁を操作することである。この用途では、空気圧式作動装置は、高圧弁の標準の取付け機構に固定され、また出力部材は、弁の操作を制御することができる。出力部材のばねで偏倚された第1の位置は弁を1つの位置に保持するが、ピストンヘッドに対する空気圧の動作によって出力部材を第2の位置へと移動させることにより、弁を別の位置に移動させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[0007]本発明は、小型の倍力空気圧式作動装置を提供する。作動装置は、入力部材組立体、荷重ビーム組立体、出力部材組立体、および偏倚部材組立体を含むことができる。弁部材組立体をさらに設けることができる。
【0008】
[0008]入力部材組立体、荷重ビーム組立体、出力部材組立体、および偏倚部材組立体はすべて、同軸に位置合せされて、共通のハウジング内に配置することができる。入力部材は、ハウジングの1つの端部領域に配置された1つまたは複数のピストンヘッドを含むことができ、また荷重ビーム組立体は、ハウジングの反対側の端部領域に配置された1つまたは複数の倍力荷重ビームを含むことができる。1つまたは複数の偏倚部材、および出力部材は、ピストンヘッド(複数可)と荷重ビーム(複数可)の間に配置することができる。
【0009】
[0009]入力部材組立体はまた、ピストンヘッドの1つから、偏倚部材(複数可)および出力部材を過ぎて、荷重ビーム(複数可)と動作可能に接続されるように軸方向に延びる入力伝達部材を含むことができる。入力伝達部材は、偏倚部材(複数可)と出力部材の間で半径方向に配置することができ、したがって、偏倚部材(複数可)および出力部材は、入力伝達部材内で半径方向に入れ子になる。
【0010】
[0010]入力部材組立体はまた、ハウジングおよびピストンヘッド(複数可)により画定される1つまたは複数の可変容積の流体圧力室を含むことができる。流体圧力は、流体圧力室に供給され、またはそこから外に通気されてピストンヘッド(複数可)を動かすことができ、さらにピストンヘッド(複数可)の動作は、入力伝達部材により荷重ビームに伝達されうる。
【0011】
[0011]荷重ビーム(複数可)は、軸に対して実質的に直角な平面中に配置することができ、また長い荷重ビームアーム、および短い荷重ビームアームを提供する枢動軸周りで、枢動運動させるように取り付けることができる。入力伝達部材は、長い荷重ビームアーム(複数可)に動作可能に接続することができ、また短い荷重ビームアーム(複数可)は、動作可能に接続されて、偏倚部材(複数可)の偏倚に抗して出力部材を移動させることができる。
【0012】
[0012]弁部材組立体は、出力部材の動きに応じて、流体の流れを開閉するように動作可能に接続された弁部材を含むことができる。
[0013]入力部材組立体、荷重ビーム組立体、出力部材組立体、偏倚部材組立体、および弁部材組立体はすべて、第1の位置すなわち通常の位置、つまりばねで偏倚された位置を有することができ、その位置で、流体圧力が可変容積の流体圧力室から外に通気されたとき、偏倚部材(複数可)は、このような組立体をこのような位置に保持する。流体圧力が、室内に供給されたとき、ピストンヘッド(複数可)は、軸方向に移動することができ、また入力伝達部材が、長いアーム(複数可)に作用して長い荷重ビーム部材(複数可)を枢動させ、かつ荷重ビーム部材の短いアーム(複数可)を、荷重ビーム(複数可)の機械的倍率により倍力された力を用いて出力部材に作用させることができる。出力部材の動作は、荷重ビーム組立体を過ぎて弁部材組立体に向けて延びる出力シャフトにより弁部材組立体に伝達される。こうすることは、入力部材組立体、荷重ビーム組立体、出力部材組立体、偏倚部材組立体、および弁部材組立体をすべて、第2の位置すなわち作動位置へと移動させ、かつそこで保持されるようにする。
【0013】
[0014]本発明はまた、以下で述べる特許請求の範囲に記載された特徴および構造の様々なものを単独で、また組み合わせて提供するものであり、その特許請求の範囲は、本発明のこの要約中に参照により組み込まれる。
【0014】
[0015]次に本発明の諸実施形態が、添付の図面を参照してさらに詳細に延べられる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】[0016]本発明のいくつかの原理を組み込んだ好ましい実施形態による空気圧式作動装置の斜視図である。
【図2】[0017]第1の位置にある空気圧式作動装置を示しており、かつ高圧流れ制御弁が作動装置に接続された、図1の基準の視線2−2に沿った横断側面図である。
【図3】[0018]図1および2で示された空気圧式作動装置で使用される荷重ビーム組立体の拡大された斜視図である。
【図4】[0019]図2と同様の図であるが、第2の位置にある空気圧式作動装置を示しており、また高圧制御弁を除外した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[0020]本発明の原理、実施形態、および動作は、添付の図面で示され、かつ本明細書で詳細に述べられる。これらの図面およびこの記述は、開示された本発明の特定の例示的な形態に限定されるものと解釈されるべきではない。したがって、本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく、本明細書の諸実施形態の様々な変更を行うことが可能であることが、当業者には明らかとなろう。
【0017】
[0021]図1は、小型の倍力空気圧式作動装置10を示す。作動装置10は、入力として流体圧力を受け取り、機械的な動作を生じ、かつ制御する動作制御装置である。作動装置10は、第1の軸方向端部領域12、および第2の軸方向端部領域13を有する全体的に円筒形で、軸方向に延びるカップ形状のハウジング11を含む。端部領域12、13は、それぞれ、第1および第2の端部キャップ14、15により閉じられており、また端部領域12、13は、そのそれぞれの端部キャップから互いの方向に軸方向に延び、かつハウジング11の実質的に軸方向の中間点で一致する。
【0018】
[0022]第1の端部キャップ14は、選択的に供給源をポート16に接続し、かつポート16から供給源を通気させる圧力制御弁を介して、流体圧力供給源に外部で接続される流体圧力ポート16を含む。好ましい実施形態では、第1の端部キャップ14は、上部、または第1の端部領域12から、作動装置10の様々な構成要素を組み立てることを容易にするために、ハウジング11へとねじ込まれる別個の部分である。代替的には、端部キャップ14は、例えば、作動装置10の様々な構成要素が、底部、または第2の端部領域13から組み立てられる場合、ハウジング11と一体に形成することもできる。ハウジング11、端部キャップ14、15、およびポート16はすべて、長手方向軸18に沿って配置される。
【0019】
[0023]空気圧供給源、圧力制御弁、およびポート16への接続はよく知られており、図1では示されていない。好ましい実施形態では、流体圧力の供給源は、約4500hPa(4.5bar)から約8500hPa(8.5bar)(1平方インチ当たり約65から約125ポンド)の範囲の圧力でポート16に空気圧を供給する。この圧力範囲は、「工場空気(shop air)」圧と呼ばれるが、それは、多くの工場域で空気圧貯蔵室から利用可能な空気圧であるからである。図面で示す好ましい実施形態の場合、この圧力範囲の低いレベルは、以下でさらに述べるように作動装置を動かすための最小設計圧力であり、またこの圧力範囲の高いレベルは最大設計圧力である。作動装置10の用途に応じて、他の代替の設計圧力を使用することもできる。
【0020】
[0024]第2の端部キャップ15は、作動装置10を、作動装置10により動作される任意の装置に取外し可能に接続できるようにするねじ式のコネクタ、および作動装置10から出力される力をこのような装置に伝達することを可能にする機械的な出力ポート17を含む。ボルト締めフランジ継手、またはスナップリング継手、あるいは他の知られたコネクタ機構など、このような装置に、作動装置10を取外し可能に、または恒久的に接続するための代替の機構を使用することもできる。好ましい実施形態における第2の端部キャップ15は、製作を容易にするために、ハウジング11と一体に形成される。代替的には、端部キャップ15を別個の部材とすることもできる。動作させる装置は、電気的スイッチ、クラッチ、または装置を特定の位置へと移動させるために、かつ装置を特定の位置に保持するために動作制御を必要とする任意の他の装置とすることができる。本発明の好ましい実施形態では、動作させる装置は、高圧流体制御弁20である。
【0021】
[0025]図2を次に参照すると、作動装置10が、これも横断面で示されているその関連する弁20と組み合わせて横断面で示されている。作動装置10および弁20は、入力部材組立体24、荷重ビーム組立体25、出力部材組立体26、偏倚部材組立体27、および弁部材組立体28を含む。図面または以下の記述でその他の形で指示されない限り、作動装置10および弁20の大部分の構成要素部品は、ステンレス鋼、好ましくは、米国鉄鋼協会(AISI)の仕様440−C条件A、または米国材料試験協会(ASTM)の仕様A276による高炭素クロムステンレス鋼から作られる。
【0022】
[0026]入力部材組立体24は、第1の、概して平坦なピストンヘッド31、および第2の、概して平坦なピストンヘッド32を含み、そのそれぞれがハウジング11の第1の端部領域12内で軸方向に摺動可能である。ピストンヘッド31、32はそれぞれ、概して円筒形の外周を有し、各ピストンヘッド31、32の外周上の適切なOリングシールは、ハウジング11の内周表面と摺動可能な密封係合を提供する。第1のピストンヘッド31、ハウジング11、および端部キャップ14は、第1の可変容積の流体圧力室33を協動して画定し、また第2のピストンヘッド32、ハウジング11、および概して平坦な分離ディスク34は、協動して、第2の可変容積の流体圧力室35を画定する。分離ディスク34は、概して円筒形の内周表面、および外周表面を含み、これらの各表面は、そのそれぞれに隣接する表面と摺動可能な密封係合を提供するための適切なOリングシールを担持する円周溝を含む。スナップリング36が、ハウジング11内で一方の軸方向に分離ディスクが移動するのを阻止するように、ハウジング11の第1の領域12の内周表面における円周溝中に受け入れられ、また第2の可変容積の圧力室35中の流体圧力、および第2のピストンヘッド32が、分離ディスクをスナップリング36に対して押し付ける。ハウジング11の第1の端部領域12にある1つまたは複数の穴(図示せず)が、ハウジング11を完全に半径方向に貫通して延び、周囲の大気圧を、ハウジング11の外側からスナップリング36が配置される溝へと伝達する。これらの穴は、分離ディスク34、ハウジング11の第1の領域の内周表面、および第1のピストンヘッド12により画定される通気室37を、周囲の大気圧へと連続的に通気する。ハウジング11の第2の端部領域13にある他の穴(図示せず)は、ハウジング11を完全に半径方向に貫通して延び、周囲の大気圧を、ハウジング11の外側から、圧力室35とはピストンヘッド32の反対側にある他の通気室38へと伝達する。
【0023】
[0027]端部キャップ12は、端部キャップ12から出力部材組立体26の方向に軸方向に延びる中央にある円筒形の案内/停止部材41を含む。好ましい実施形態では、案内/停止部材41は、端部キャップ12と一体に形成されるが、代替的には、部材41は、ねじ込み接続、または任意の他の適切な接続装置により端部キャップ12に取り付けることのできる別個の部品とすることができる。端部キャップ12、および案内/停止部材41は、流体圧力ポート16と、可変容積の流体圧力室33、35との間で、それぞれ、開放された流体圧力連通を確立する中央通路42、43を含む。第1の概して円筒形の入力伝達部材44は、第1のピストンヘッド31から軸方向に延び、また部材44の内周表面が、案内/停止部材41の外周表面に対して摺動して、ピストンヘッド31の軸方向の動きを案内し、ハウジング11内でピストンヘッド31の適正な位置合せを維持し、かつ以下でさらに十分に述べるような方法で、力をピストンヘッド31からピストンヘッド32に伝達する。好ましい実施形態では、入力伝達部材44は、ピストンヘッド31と一体に形成される。
【0024】
[0028]第2の概して円筒形の入力伝達部材45は、第2のピストンヘッド32から、出力部材組立体26および偏倚部材組立体27を過ぎて、荷重ビーム組立体25の方向に軸方向に延びる。好ましい実施形態では、入力伝達部材45は、ピストンヘッド32と一体に形成される。部材45は、ピストンヘッド32の軸方向動作を案内し、ハウジング11内でピストンヘッド32の適正な位置合せを維持し、かつ以下でさらに十分に述べる方法で、力をピストンヘッド32から荷重ビーム組立体25へと伝達する。力伝達部材45は、ハウジング11と、出力部材組立体26および偏倚部材組立体27のそれぞれとの間に半径方向に配置され、したがって、以下でさらに十分に述べるように、部材がハウジング11内を軸方向に移動して荷重ビーム組立体25を動作させるとき、出力部材組立体26と偏倚部材組立体27は、部材45内で入れ子になる。
【0025】
[0029]次に図2および3を共に参照すると、荷重ビーム組立体25は、荷重ビーム取付けプレート51、荷重ビーム52、53、荷重ビーム取付けブロック54、55、および56、ならびに枢動ピン57、58を含む。荷重ビーム取付けプレート51は、作動装置10の動作中、端部キャップ15に載置される概して平坦で丸いプレートである。中央取付けブロック54、およびブロック55、56は、取付けプレート51と一体に形成される。代替的には、取付けブロックのうちのいくつか、またはすべては、適切なねじ込み式締結具、または他の適切な手段により、取付けプレート51に固定される別個の部品とすることもできる。さらに、荷重ビーム取付けプレート51は、特に、作動装置10の構成要素が、ハウジング11の端部領域13または底部からハウジング11中へと組み立てられる場合、図面で示された一体の端部キャップ15に代えて、ハウジング11の端部領域13または底部に対して取り外しできる端部キャップを提供することもできる。
【0026】
[0030]枢動ピン57は、取付けブロック55、54中の適切な穴を貫通して延びて、枢動ピン57により画定される枢動軸周りで荷重ビーム53を枢動可能に配置する。同様に、枢動ピン58は、取付けブロック56、54中の適切な穴を貫通して延びて、枢動ピン58により画定される枢動軸周りで荷重ビーム52を枢動可能に配置する。望ましい場合は、荷重ビームが、そのそれぞれの枢動軸周りで動くとき、摩擦および摩耗を減らすように、適切な軸受(図示せず)を枢動ピン57,58上に配置することもできる。荷重ビーム52は、枢動軸から第1および第2の端部60,59へと横方向外側に延びる第1および第2のアームを含み、第1のアームの長さは、第2のアームの長さよりも実質的に大きい。同様に、荷重ビーム53は、枢動軸から第1および第2の端部62,61へと横方向外側に延びる第1および第2のアームを含み、第1のアームの長さは、第2のアームの長さよりも実質的に大きい。第1のアームのそれぞれの長さは、短いアームの長さよりも、2倍を超える大きさであり、好ましくは3倍を超える大きさである。さらに、好ましい実施形態における各荷重ビーム52、53の長さは、ハウジング11の内側の直径の少なくとも約80パーセントであり、以下でさらに述べるように、動作中に、最大の機械的倍率および移動長さを提供し、かつ短いアームによる出力部材26に対する作動力の対称的な配分を行う。代替的には、荷重ビームの他の長さ、荷重ビームの数、および機械的倍率は、作動装置の望ましいサイズ、利用可能な空気圧、および作動装置10に対する出力および移動要件に応じて提供することができる。例えば、荷重ビームは、特に、小型サイズおよび高出力が重要ではない場合、より短い荷重ビーム、および多数の荷重ビームを備えて、より全体的に半径方向に構成することも可能である。
【0027】
[0031]図2および3の荷重ビーム52、53は、以下でさらに十分に述べるように、通常の、またはばねで偏倚された、または休止位置に配置される。この位置では、荷重ビーム52、その端部59、60、および枢動ピン57周りのその枢動軸は、ハウジング11の長手方向軸18に対して実質的に直角な長手方向軸63に沿って配置される。実質的に直角であるという用語は、約90度プラスまたはマイナス約20度であることを意味する。同様に、荷重ビーム53はまた、以下でさらに十分に述べるように、図2および3で見て、通常の、またはばねで偏倚された、あるいは休止位置に配置される。この位置では、荷重ビーム53、その端部61、62、および枢動ピン58周りのその枢動軸は、ハウジング11の長手方向軸18に対して実質的に直角な軸64に沿って配置される。
【0028】
[0032]取付けプレート54に中央案内開口部66、およびリミットスイッチ取付けブロック65がまた、荷重ビーム組立体25に設けられる。中央案内開口部66は、以下でさらに述べるように、作動装置10の他の構成要素の位置合せを維持する。リミットスイッチ取付けブロックは、荷重ビームプレート51における対応する開口部と位置合せされ、ねじが切られた開口部を含む。リミットスイッチ(図示せず)は、荷重ビームプレート51における開口部と、取付けブロック65における開口部中にねじ込まれて、荷重ビーム53の位置を示す信号を送り、それにより、出力部材組立体26の位置を示す信号が送られる。リミットスイッチが使用されない場合、適切なプラグが、荷重ビームプレート51の開口部、および取付けブロック65の開口部にねじ込まれて、ハウジング11の内部に汚染物質が侵入するのを防止する。
【0029】
[0033]図2を再度参照すると、出力部材組立体26は、出力部材プレート71を含む。出力部材プレート71は、以下でさらに十分に述べるように、偏倚部材組立体27により図2で示す第1の位置すなわち通常の位置、つまり休止位置でブロック54に対して保持される。出力部材作動装置72は、出力部材プレート71と共に移動するように固定され、図2でさらに、その第1の位置すなわち通常の位置、つまり休止位置で示されている。出力部材作動装置72は、出力部材プレート71から、案内開口部66を通り、コネクタおよび機械的な出力ポート17へと軸方向に延びて、弁20、または作動すべき他の装置を動作させ、かつ動作を制御する。出力部材71は、入力部材組立体24と荷重ビーム組立体25の間で軸方向に、かつ入力伝達部材45の半径方向内側に、ハウジング11内で配置される。
【0030】
[0034]偏倚部材組立体27は、静的な偏倚プレート79、およびばね81,82を含む。偏倚プレート79は、すべての動作条件下で案内/停止部材41に対して保持されて、ばね81、82がそれに対して作用する静的なプレートを提供する。ばね81、82は、任意の適切なばね装置とすることができ、好ましい実施形態では、ばね81、82は、直列構成で配置された皿ばねであり、図2で示す第1の位置すなわち通常の位置から、図4で示す第2の位置すなわち作動位置へと高いばね力、および高い軸方向移動を提供し、以下でさらに十分に述べるものとする。移動可能なばね81、82の端部は、すべての条件下で、出力部材プレート71に対して作用する。偏倚部材組立体27、およびその偏倚部材81、82は、入力部材組立体24と荷重ビーム組立体25との間で軸方向に、出力部材プレート71と入力部材組立体24との間で軸方向に、かつ入力伝達部材45の半径方向内側に、ハウジング11内で配置される。偏倚部材組立体27が、図2で示すその第1の位置すなわち通常の位置にあるとき、偏倚部材81、82は、部分的に圧縮された位置にあり、ブロック54に対して出力部材プレート71をしっかりと偏倚させる高い力を加え、かつ出力部材プレート71を何らかの対向する力に抗して、この第1の位置すなわち休止位置、つまりばねで偏倚させた位置に保持する。好ましい実施形態では、その第1の位置にある出力部材71に対して偏倚部材81、82により加えられる力は、約175から約275キログラム(約400から600ポンド)の範囲である。
【0031】
[0035]弁2および弁部材組立体28は、よく知られており、弁ハウジング85と、流体の流れを制御するために、流体システム(図示せず)における流体流れストリーム中に弁部材組立体28を配置するように接続される流体ポート86、87と、可撓性のある弁部材88と、弁部材作動装置89とを含む。第1のコネクタ91は、作動装置10の出力ポート17とねじ込み式で解放可能に係合しており、第2のコネクタ92は、弁ハウジング85とねじ込み式に係合されて、第1のコネクタ91を弁ハウジング85に接続する。弁部材作動装置89および弁部材88が図2で示されており、ポート86と87の間で弁ハウジング85を通る流体の流れを閉じ、かつ阻止する第1の位置すなわち閉じた位置にある。この位置(その位置は、作動装置10およびその構成要素の第1の位置すなわちばねで偏倚させた位置、または作動位置である)にある作動装置10は、出力部材71から、出力部材作動装置72を介して、弁部材作動装置89に対して一定の高い力を加えて、弁部材88をこの閉じた位置に保持する。この一定の高い力は、弁部材88を開くようにする方向に弁部材88に対して作用する弁20における流体圧力により生成される対抗力に打ち勝つだけの十分な大きさがある。この動作モード中、可変容積室33、35における空気圧は、大気圧へと通気されている。ピストンヘッド31、32は、図2で示すその第1の位置すなわち休止位置のままであり、また第1および第2の入力伝達部材44、45は、荷重ビーム組立体25に対して大幅な力を加えることはない。
【0032】
[0036]弁20を開くことが望ましい場合、作動装置10は、図2で示すその第1の位置すなわち休止位置から、図4で示すその第2の位置すなわち作動位置へと移動する。これを達成するために、工場空気圧により供給される範囲の空気圧が、ポート16、および通路42、43を通って作動装置10の可変容積室33、35へと供給される。すべての状態の間、通気室37、38は、周囲の大気圧のままであるため、第1のピストンヘッド31および第2のピストンヘッド32は、第2の入力伝達部材45が、荷重ビーム52、53のそれぞれの長いアームと係合するまで、そのそれぞれの第1の位置すなわち休止位置から離れて、荷重ビーム組立体25の方向への移動を開始する。これが生ずると、第1のピストンヘッド31に作用する、第1の室33における空気圧により生成された第1の入力が、第1の入力伝達部材44により第2のピストンヘッド32へと伝達される。この第1の入力に加えて、第2のピストンヘッド32に対して作用する、第2の室35における空気圧により生成される大きさと実質的に等しい第2の入力は、力伝達部材45により、荷重ビーム52、53の長いアームの端部60、62へとそれぞれ伝達される合計入力を提供する。
【0033】
[0037]室33、35における空気圧が十分に高いレベルに達したとき、荷重ビーム52、53の長いアームに対して作用する合計入力は、長いアームの端部60、62を、偏倚部材81、82から離れる方向に軸方向へと移動を開始させる。荷重ビーム52、53は、次いで、枢動ピン56、57によりそれぞれ画定されたその各枢動軸周りで枢動を開始する。こうすることは、荷重ビーム52、53の短いアームの端部59、60の出力部材71に対する偏倚部材81、82の方向への移動を開始させ、出力部材71を弁作動装置部材89上の通常の、または休止力を低減する方向に移動させて、ばね81、82をさらに圧縮させる。長いアームは、短いアームの長さの倍数であるので、機械的倍率が荷重ビーム52、53により得られる。出力プレート71を、図2で示すその第1の位置すなわち通常の位置、つまり休止位置から離れるように移動させる、荷重ビーム52、53の短いアームにより出力プレート71に作用する力は、入力部材組立体24により供給された上記で述べた合計入力の倍数である。出力プレート71のこの動作は、出力作動装置72を、弁作動装置89および弁部材88から離れるように移動させ、弁部材88に作用する弁20における流体圧力が、弁部材88をその弁座から離れるように移動させて、弁20を通る流体流れの開放を開始する。
【0034】
[0038]この動作は、入力部材組立体24、荷重ビーム組立体25、出力部材組立体26、および偏倚部材組立体27がすべて、図4で示された作動位置になり、かつ弁部材組立体28が完全に開くまで続けられる。図4を参照すると、室33、35における空気圧は、ピストンヘッド32及び33を図4で示す第2の位置すなわち作動位置へと移動し、かつそこで保持する。この動作位置では、入力伝達部材45は、このような圧力を受けるピストンヘッド31、32の横方向横断面積に対して作用する、室33、35の空気圧により生成される組み合わされた力を、荷重ビーム52、53の端部60、62にそれぞれ伝達する。荷重ビーム52、53の長いアームに加えられたこの力は、荷重ビーム52、53の機械的倍率により倍力化され、出力プレート71を、図4で示すその作動位置へと移動させ、かつそこに保持する。弁部材20が開いたこの位置における偏倚部材81、82はさらに圧縮され、偏倚部材81、82のばね偏倚力は最大になる。偏倚部材組立体27の最大力は、望ましい場合には、作動装置10をその第1の位置すなわち休止位置へと戻して弁20を閉じるために利用できる。好ましい実施形態では、出力部材71に対して、偏倚部材81、82により供給される軸方向力は、約450から550キログラム(約1000から1200ポンド)の範囲であり、出力部材71のその第1の位置からその第2の位置への移動量は、約0.7ミリメートルから約1.5ミリメートル(0.030インチから約0.060インチ)の範囲である。代替的に、他の偏倚力および移動距離を、作動装置10により動作される装置の要件に応じて提供することもできる。
【0035】
[0039]荷重ビーム52が、図4で示すこの第2の位置すなわち作動位置へと移動して弁20を開くことができる場合、軸63は、図2で示すその第1の位置から図4で示す位置へと回転する。さらに、これが生ずると、荷重ビーム52の長いアームが、偏倚部材組立体27から軸方向に離れる方向に移動し、荷重ビーム52の短いアームは、偏倚部材27の方向へと軸方向に移動する。同様に、荷重ビーム53が、図4で示すその第2の位置すなわち作動位置へと移動した場合、軸64はまた、図2で示すその第1の位置から図4で示す位置へと回転する。さらに、これが生ずると、荷重ビーム53の長いアームが、偏倚部材組立体27から軸方向に離れる方向に移動し、荷重ビーム53の短いアームは、偏倚部材27の方向へと軸方向に移動する。入力伝達部材45が、ハウジング11、出力部材71、および偏倚部材81、82の間に半径方向に配置されるので、荷重ビーム52、53の短いアームのこの枢動回転、および偏倚部材81、82の圧縮は、力伝達部材45の半径方向に内側で行われ、作動装置10の軸方向長さを低減する。さらに、荷重ビーム52、53の長いアームの枢動運動は、ハウジング11に隣接した位置で力伝達部材45により生じており、作動装置10の軸方向長さを増加させずに、荷重ビーム52、53の最大長がさらに提供される。
【0036】
[0040]弁20は、室33、35中の空気圧が解放され、かつ室33、35が大気に通気されるまでその開放位置にある。これは、荷重ビーム52、53の長いアームに作用する力伝達部材45の力を低下させ、かつ解放して、出力プレート71に作用する荷重ビーム52、53の小さいアームの力を低下させ、かつ解放する。こうすることは、荷重ビーム52、53がその各枢動軸周りで枢動して、図2および図3で示された第1の位置すなわち休止位置へと戻ることを可能にし、弁20が閉じられる。この動作を開始する力は、その作動位置にある偏倚部材81、82の上記で述べた力である。
【0037】
[0041]本発明の現在好ましい実施形態が図で示され、かつ上記で詳細に述べられている。しかし、本発明は、これらの特有の諸実施形態に限定されるものではない。本発明に対して、その教示から逸脱することなく様々な変更および修正を加えることができ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲で規定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常位置と作動位置の間で軸方向に移動可能な入力部材と、
第1の端部および第2の端部を有する荷重ビームであり、通常位置と作動位置の間で枢動運動をするように、前記第1の端部と前記第2の端部の間の枢動位置で枢動可能に取り付けられた荷重ビームと、
前記入力部材と前記荷重ビームの間で軸方向に配置された出力部材であって、通常位置と作動位置の間で軸方向に移動可能な出力部材と、
通常位置および作動位置を有する偏倚部材とを備え、
前記偏倚部材が前記出力部材と動作可能に係合し、かつ前記偏倚部材がその前記通常位置にあるとき、前記出力部材を、その前記通常位置へと偏倚させ、かつ
前記荷重ビームが、実質的に前記第1の端部で前記入力部材により動作可能に係合され、また前記入力部材が、その前記作動位置にあるとき、前記荷重ビームをその前記作動位置に保持する、作動装置。
【請求項2】
前記荷重ビームが、実質的にその第2の端部で、前記出力部材に動作可能に接続され、かつ前記荷重ビームがその前記作動位置にあるとき、前記出力部材をその前記作動位置に保持する、請求項1に記載の作動装置。
【請求項3】
前記枢動位置と前記第1の端部の間の距離が、前記枢動位置と前記第2の端部の間の距離よりも大きい、請求項2に記載の作動装置。
【請求項4】
ハウジングをさらに含み、
前記入力部材、前記出力部材、前記荷重ビーム、および前記偏倚部材がすべて、前記ハウジング内に配置され、かつ
前記偏倚部材が、前記入力部材と前記荷重ビームの間で軸方向に配置される、請求項1から3のいずれかに記載の作動装置。
【請求項5】
前記ハウジングは全体的に円筒形であり、かつ第1の軸方向端部領域、および第2の軸方向端部領域を有し、
前記入力部材が前記第1の軸方向端部領域内に位置し、
前記荷重ビームが、前記第2の軸方向端部領域内に位置し、かつ
前記荷重ビームが前記通常位置にあるとき、前記荷重ビームは、前記ハウジングの前記軸に対して実質的に直角をなす長手方向軸を含む、請求項4に記載の作動装置。
【請求項6】
前記第1の軸方向端部領域内に配置された流体圧力室を含み、
前記流体圧力室が、通常の容積と、前記通常容積よりも実質的に大きい作動容積とを有し、かつ
前記入力部材が、前記流体圧力室内の前記流体圧力を受け、かつ前記流体圧力により作用される軸方向横断面積を有するピストンヘッドを含む、請求項5に記載の作動装置。
【請求項7】
前記作動装置が、入力伝達部材をさらに含み、また前記入力部材が前記作動位置にあるとき、前記入力伝達部材が、前記ピストンヘッドから、前記偏倚部材および前記出力部材を過ぎて、前記荷重ビームへと軸方向に延びる、請求項6に記載の作動装置。
【請求項8】
前記入力伝達部材が、前記偏倚部材の半径方向外側に、かつ前記出力部材の半径方向外側に、前記ハウジング内に配置され、それにより、前記出力部材および前記偏倚部材が、前記荷重ビーム部材と前記入力部材の間で軸方向のそのそれぞれの位置において、前記入力伝達部材内で半径方向に入れ子になる、請求項7に記載の作動装置。
【請求項9】
出力シャフトをさらに含み、前記出力シャフトが、前記出力部材に動作可能に接続され、かつ前記出力部材から前記荷重ビームを過ぎて軸方向に延びる、請求項4または8のいずれかに記載の作動装置。
【請求項10】
前記出力部材が、前記荷重ビームと前記偏倚部材の間で軸方向に配置される、請求項9に記載の作動装置。
【請求項11】
前記ピストンヘッドと前記荷重ビームの間で軸方向に位置する静的な部材を含み、また前記偏倚部材が、前記静的な部材と前記出力部材の間で作用する、請求項10に記載の作動装置。
【請求項12】
前記偏倚部材が皿ばねを含み、前記ハウジングが内側直径を有し、前記荷重ビームが長さを有し、かつ前記荷重ビームの前記長さが、前記ハウジングの前記内側直径の少なくとも約80パーセントである、請求項5または11のいずれかに記載の作動装置。
【請求項13】
前記ハウジング内に配置された他の流体圧力室を含み、
前記他の流体圧力室が、通常の容積と、前記通常の容積よりも実質的に大きい作動容積とを有し、
前記入力部材が、前記他の流体圧力室内の前記流体圧力を受け、かつ前記流体圧力により作用される軸方向横断面積を有する他のピストンヘッドを含み、かつ
前記他のピストンヘッドが、軸方向動作を共に行うために、前記最初に述べたピストンヘッドに動作可能に接続される、請求項5または11のいずれかに記載の作動装置。
【請求項14】
前記第2の端部領域で前記ハウジングに接続された弁であり、前記弁との流体圧力連通を制御する弁要素を含む弁をさらに含み、
前記出力部材が、前記弁要素に動作可能に接続され、前記出力部材がその前記通常位置にあるとき、前記弁要素を、所定の位置へと移動し、かつ前記所定の位置で保持する、請求項1、9、12、または13のいずれかに記載の作動装置。
【請求項15】
軸方向に延びる全体的に円筒形のハウジングと、
第1の位置と第2の位置の間で前記ハウジングに対して移動可能な出力部材と、
前記出力部材を前記第1の位置へと偏倚させる偏倚部材と、
流体圧力に応じて、第1の位置から第2の位置へと前記ハウジングに対して移動可能なピストンヘッドと、
前記ピストンヘッドの前記動作の少なくとも一部を前記出力部材に伝達して、前記出力部材を、その前記第1の位置からその前記第2の位置へと移動させる荷重ビーム組立体とを備え、
前記荷重ビーム組立体が、前記ハウジングに枢動可能に取り付けられた荷重ビームを含み、前記荷重ビームが、第1のアームおよび第2のアームを有し、前記第1のアームが、前記第2のアームよりも実質的に長く、前記荷重ビームが、前記ハウジングの前記軸に対して実質的に直角をなす長手方向軸を有する、流体圧力で動作する作動装置。
【請求項16】
前記ハウジングに動作可能に接続された弁であって、前記弁との流体圧力連通を制御する弁要素を含む弁をさらに含み、
前記出力部材が、前記弁要素に動作可能に接続され、かつ前記出力部材がその前記通常位置にあるとき、前記弁要素を、所定の位置へと移動し、かつ前記所定の位置で保持する、請求項15に記載の流体圧力で動作する作動装置。
【請求項17】
前記ハウジングが、第1の軸方向端部領域、および第2の軸方向端部領域を有し、
前記入力部材が前記第1の軸方向端部領域内に位置し、
前記荷重ビームが、前記第2の軸方向端部領域内に位置し、かつ
前記偏倚部材および前記出力部材が、前記荷重ビーム組立体と前記ピストンヘッドの間で軸方向に配置される、請求項15または16のいずれかに記載の流体圧力で動作する作動装置。
【請求項18】
前記第1の軸方向端部領域内に配置され、第1の容積、および前記第1の容積よりも実質的に大きい第2の容積を有する流体圧力室であって、前記ピストンヘッドが、前記流体圧力室内の前記流体圧力を受け、かつ前記流体圧力により作用される軸方向横断面積を有する、流体圧力室と、
前記ピストンヘッドが前記第2の位置にあるとき、前記ピストンヘッドから、前記偏倚部材および前記出力部材を過ぎて、前記荷重ビームへと軸方向に延び、かつ前記偏倚部材の半径方向外側に、かつ前記出力部材の半径方向外側に、前記ハウジング内に配置される力伝達部材であって、それにより前記出力部材および前記偏倚部材が、前記荷重ビーム部材と前記ピストンヘッドの間で軸方向のそのそれぞれの位置において、前記力伝達部材内で半径方向に入れ子になる、力伝達部材と
をさらに含む、請求項16に記載の流体圧力で動作する作動装置。
【請求項19】
前記出力部材に動作可能に接続された出力シャフトであって、前記出力部材から前記荷重ビームを過ぎて軸方向に延びる出力シャフトをさらに含む、請求項18に記載の流体圧力で動作する作動装置。
【請求項20】
前記ハウジングの第2の端部領域において、前記第1の荷重ビームの半径方向反対側に配置された他の荷重ビームであって、前記ピストンヘッドの前記動作の少なくとも一部を前記出力部材へと伝達して、前記出力部材を、その前記第1の位置からその前記第2の位置へと移動させる、他の荷重ビームをさらに含み、
前記他の荷重ビームが、前記ハウジングに枢動可能に取り付けられ、かつ第1のアームおよび第2のアームを有しており、前記第1のアームが、前記第2のアームよりも実質的に長く、前記アームが、前記ハウジングの前記軸に対して実質的に直角をなす長手方向軸を有しており、かつ
前記偏倚部材および前記出力部材が、前記他の荷重ビーム組立体と前記ピストンヘッドの間で軸方向に配置される、請求項17から19のいずれかに記載の流体圧力で動作する作動装置。
【請求項21】
前記出力シャフトが、前記他の荷重ビームを過ぎ、かつ前記最初に述べた荷重ビームと前記他の荷重ビームの間を軸方向に延びる、請求項20に記載の流体圧力で動作する作動装置。
【請求項22】
前記ハウジングの前記第2の端部領域に配置された枢動取付けブロックをさらに含み、
前記荷重ビームのそれぞれが、前記枢動取付けブロック内に固定された枢動シャフトを含み、
前記枢動取付けブロックが、前記荷重ビーム間に軸方向開口部を含み、かつ
前記出力シャフトが、前記軸方向開口部内に摺動可能に受け入れられる、請求項21に記載の流体圧力で動作する作動装置。
【請求項23】
前記ハウジングが内側直径を有し、前記荷重ビームのそれぞれが長さを有し、かつ前記荷重ビームのそれぞれの前記長さが、前記ハウジングの前記内側直径の少なくとも約80パーセントである、請求項19に記載の流体圧力で動作する作動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−510274(P2013−510274A)
【公表日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−537865(P2012−537865)
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【国際出願番号】PCT/US2010/022029
【国際公開番号】WO2011/056245
【国際公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(598057523)パーカー・ハニフィン・コーポレーション (18)
【Fターム(参考)】