説明

小型締固め機の運搬具

【課題】ランマや振動プレート等の小型締固め機への取り付けが容易であり、簡単な構造で運搬作業性を向上させた小型締固め機の運搬具を提供する。
【解決手段】底板(58)を有する小型締固め機(50)を載置して運搬するための小型締固め機の運搬具(1)は、少なくとも一対の車輪(10)と、該車輪の車軸(4)、及び該車軸と直交して配設された2本の支持軸(6)とを有する基台本体(2)と、前記支持軸廻りに回動可能にそれぞれ取り付けられ、前記底板を前記基台本体に固定保持するためのロック部材(20)と、該ロック部材の一部をなし、前記底板が載置されていない状態の待機状態にて前記基台本体よりも上方に位置し、前記底板が載置されている状態の運搬状態にて前記底板の下側に位置する受け部(22)と、前記ロック部材の一部をなし、前記待機状態にて前記底板の外縁よりも外側に位置し、前記運搬状態にて前記底板の上面に当接する押さえ部(24)とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型締固め機を運搬するための運搬具に関する。
【背景技術】
【0002】
小型締固め機のひとつであるランマは、水道管の埋設工事等において地盤を締め固めるために使用されるものである(例えば特許文献1参照)。詳しくは、ランマは、原動機の回転運動を上下運動に変換して伝える動力伝動機構と、この動力伝達機構の下方にて摺動自在な内側シリンダ及び外側シリンダとを有する脚部と、この脚部の下端に取り付けられた輾圧板(底板)とを備えている。輾圧板は、推進安定性を確保するため、その前部が上方に反り上がった形状を有している。そして、原動機が駆動され、この回転運動が動力伝達機構にて変換され、脚部に伝達されると、輾圧板が上下に往復しながら地盤を打撃して締め固める。
【0003】
また、特許文献1に記載のランマは原動機を囲うハンドルを備え、このハンドルにはランマを搬送するための搬送コロが取り付けられている。この搬送コロを使用してランマを搬送する際、ランマは、搬送コロが地面と接触するような姿勢、即ち、原動機側を寝かした状態にて搬送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−3310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のように、搬送コロを用いてランマを搬送するには、作業者はランマを搬送コロが取り付けられた側を下側に位置する横向きの姿勢に倒した後、搬送コロを支点にして輾圧板側を持ち上げる必要があるため、運搬作業における作業性が必ずしも十分とは言えず、改善の余地があった。また、搬送コロによりランマを運搬する際には原動機の近傍に配設されている燃料タンクやエンジンのキャブレタを倒す必要があるため、ランマの運搬中に燃料漏れのおそれがあった。
【0006】
一方、搬送コロを使用せずにランマを前方側、即ち、輾圧板が反り上がっている側に傾け、輾圧板の前側下面を地面に接触させたままランマを引き摺ずりながら搬送することも行われている。この場合、作業者はランマの重量をそのまま引き摺ることになるので、作業者に過度の疲労を招き、作業性の低下を招いていた。また、このようにランマを引き摺ることで輾圧板の下面、即ち、輾圧面が摩耗してしまっていた。
【0007】
本発明は、上記従来技術を考慮したものであって、ランマや振動プレート等の小型締固め機への取り付けが容易であり、運搬作業性を向上させた小型締固め機の運搬具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、請求項1の発明では、底板を有する小型締固め機を載置して運搬するための小型締固め機の運搬具であって、少なくとも一対の車輪と、該車輪の車軸、及び該車軸と直交して配設された2本の支持軸とを有する基台本体と、前記支持軸廻りに回動可能にそれぞれ取り付けられ、前記底板を前記基台本体に固定保持するためのロック部材と、該ロック部材の一部をなし、前記底板が載置されていない状態の待機状態にて前記基台本体よりも上方に位置し、前記底板が載置されている状態の運搬状態にて前記底板の下側に位置する受け部と、前記ロック部材の一部をなし、前記待機状態にて前記底板の外縁よりも外側に位置し、前記運搬状態にて前記底板の上面に当接する押さえ部とを備えたことを特徴とする小型締固め機の運搬具を提供する。
【0009】
また、請求項2の発明では、前記ロック部材は、前記運搬状態にて、前記車軸と前記底板に挟まれている被挟持部を有することを特徴としている。
また、請求項3の発明では、前記基台本体は、前記車軸と平行に配され、前記支持軸のそれぞれの端部を連結する連結軸をさらに有し、該連結軸廻りに回動可能に取り付けられたロック補助体をさらに備え、該ロック補助体は、前記運搬状態にて前記底板に係合する係合部を有していることを特徴としている。
【0010】
また、請求項4の発明では、前記押さえ部は、前記運搬状態にて、前記底板上面の前後方向に互いに間隔を存して設けられた凸部間に位置していることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、底板が載置されていない状態の待機状態にて基台本体よりも上方に位置し、底板が載置されている状態の運搬状態にて底板の下側に位置する受け部と、待機状態にて底板の外縁よりも外側に位置し、運搬状態にて底板の上面に当接する押さえ部とが、支持軸廻りに回動可能な一対のロック部材に備わっている。このため、待機状態にて底板の外縁よりも外側にあり解放されている押さえ部同士の間に底板を通し、そのまま受け部に接触させることで、前記ロック部材の回動とともに受け部が下降し、押さえ部が底板の上面に当接する。これにより、底板は基台本体に載置され、押さえ部により上方から押さえ込まれ、底板は基台本体に固定保持される。したがって、基台本体が有する車輪を用いることで小型締固め機の運搬が可能となる。このように、ランマや振動プレート等の小型締固め機は自重により基台本体に固定保持されているので、取り付けが容易であり、さらに支持軸とロック部材からなる簡単な構造でこれを実現でき、結果として運搬作業性が向上する。
【0012】
請求項2の発明によれば、ロック部材は、運搬状態にて、車軸と底板に挟まれている被挟持部を有するため、ロック部材が確実に固定され、底板の固定保持を確実なものとすることができる。
請求項3の発明によれば、車軸と平行に配された連結軸にロック補助体が備わり、このロック補助体を回動させることで係合部により底板とロック補助体とを係合させることができる。ここで、上述したロック部材は底板の左右方向から回動して押さえるのに対し、ロック補助体は底板の前後方向から回動して係合する。このため、異なる方向から底板を固定保持するための作用を施すことができ、底板の固定保持をさらに確実なものとすることができる。
【0013】
請求項4の発明によれば、押さえ部は、運搬状態にて、底板上面の前後方向に互いに間隔を存して設けられた凸部間に位置している。このため、運搬状態で押さえ部が前後方向に移動することを防止できる。したがって、底板の固定保持をさらに確実なものとすることができ、結果として運搬作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】小型締固め機を運搬する際の本発明に係る小型締固め機の運搬具の概略側面図である。
【図2】小型締固め機を運搬する際の本発明に係る小型締固め機の運搬具の概略斜視図である。
【図3】小型締固め機を運搬する際の本発明に係る小型締固め機の運搬具の概略斜視図である。
【図4】ロック部材の待機状態を示す本発明に係る小型締固め機の運搬具の概略平面図である。
【図5】ロック部材の待機状態を示す本発明に係る小型締固め機の運搬具の概略底面図である。
【図6】ロック部材の待機状態における図4の矢印A−A視図である。
【図7】ロック部材の運搬状態における図4の矢印A−A視図である。
【図8】ロック部材の運搬状態を示す本発明に係る小型締固め機の運搬具の概略側面図である。
【図9】ロック部材の運搬状態を示す本発明に係る小型締固め機の運搬具の概略側面図である。
【図10】ロック部材の運搬状態を示す本発明に係る小型締固め機の運搬具の概略側面図である。
【図11】ロック部材の待機状態を示す本発明に係る小型締固め機の運搬具の概略側面図である。
【図12】ロック部材の運搬状態を示す本発明に係る小型締固め機の運搬具の概略側面図である。
【図13】ロック部材の運搬状態を示す本発明に係る小型締固め機の運搬具の概略側面図である。
【図14】小型締固め機を運搬する際の本発明に係る小型締固め機の運搬具の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係るに小型締固め機の運搬具ついて図面を参照して説明する。
図1〜図3を参照すれば、運搬具1は、小型締固め機のひとつであるランマ50を運搬するためのものである。ランマ50は、原動機52を有する頭部54と、原動機52の回転運動を上下運動に変換して伝える動力伝動機構(図示しない)と、この動力伝達機構の下方にて摺動自在な内側シリンダ及び外側シリンダ(図示しない)とを有する脚部56と、この脚部56の下端に取り付けられた底板58とを備えている。底板58は、推進安定性を確保するため、その前部が上方に反り上がった形状を有している。
【0016】
運搬具1は、ランマ50の底板58が直接載置される基台本体2を備え、基台本体2は、少なくとも一対の車輪10と、これら車輪10の車軸4と、この車軸4と直交してそれぞれ配設された2本の支持軸6とを有している。また、基台本体2は、車軸4と平行に配され且つ支持軸6のそれぞれの端部を連結する連結軸8を有している。図の例では、車軸4は、底板58の両側縁より外側までそれぞれ延び、その両端にて車輪10をそれぞれ回転可能に支持している。即ち、車輪10は底板58の幅より大きい間隔を存して配置されている。また、支持軸6は車軸4の軸方向に底板58の幅より小さい間隔を存して配置されている。
【0017】
各支持軸6には、ランマ50の底板58を固定保持するための折り曲げ板状のロック部材20がそれぞれ取り付けられている。詳しくは、図4〜図7を参照すれば、ロック部材20は、底板58を受けるための受け部22と、底板58の上面を押さえ込むための押さえ部24とを両端に有し、受け部22と押さえ部24とは屈曲部26を介して接続されている。このロック部材20は支持軸6廻りに回動可能に取付けられている。具体的には、ロック部材20には略円弧状のカバー28が形成され、カバー28の両端はロック部材20に密着している。このカバー28内に支持軸6を挿通している。支持軸6は、その長さの範囲でカバー28内を摺動可能である。
【0018】
また、ロック部材20はその回動範囲おいて、底板58が基台本体2に載置されていない状態の待機状態Sと、底板58が載置されている状態の運搬状態Tとを有している。詳しくは、図4〜図6を参照すれば、ロック部材20が待機状態Sにあるとき、受け部22はそれぞれ基台本体2よりも上方に位置している。また、押さえ部24はそれぞれ底板58の外縁よりも外側に位置し、底板58を受け入れ可能な大きさに解放されている。
【0019】
なお、ロック部材20が待機状態Sにあるとき、ロック部材20の屈曲部26の一部は車軸6の上側から当接しているため、ロック部材20の回動は制限され、ロック部材20の待機状態Sは良好に維持される。この場合、車輪10を利用して屈曲部26を固定し、ロック部材20の回動を制限してその待機状態Sを維持させるようにしてもよい。
一方、図7を参照すれば、ロック部材20が運搬状態Tにあるとき、受け部22は底板58の下側に位置し、押さえ部24は底板58の上面に当接している。
【0020】
このようなロック部材20が備わるため、待機状態Sにて解放された押さえ部24の間に底板58を通し、そのまま受け部22に載置することで、ロック部材20の回動とともに受け部22が下降し、押さえ部24が底板58の上面に当接する。これにより、底板58は基台本体2に載置されることになる(正確にはロック部材20を介して基台本体2に載置されている)。このとき、底板58は、押さえ部24により上方から押さえ込まれ、底板58は基台本体2に固定保持される(運搬状態T)。したがって、基台本体2が有する車輪10を用いることでランマ50の運搬が可能となる。上記底板58の載置に伴う固定保持動作は、全てランマ50の自重によって実現される。このように、ランマ50は自重により基台本体2に固定保持されているので、取り付けが容易であり、さらに支持軸6とロック部材20からなる簡単な構造でこれを実現でき、結果として運搬作業性が向上する。
【0021】
一方、底板58が基台本体2に固定保持された状態(運搬状態T)からランマ50を持ち上げると、ランマ50の底板58に押し上げられて押さえ部24が上昇し、これに伴いロック部材20は底板58を受け入れるときとは反対側に支持軸6廻りに回動する。即ち、ロック部材20は運搬状態Tから待機状態Sに向けて回動される。これにより、ロック部材20が待機状態Sまで回動すると、押さえ部24は底板58を取り外し可能な大きさに解放され、ロック部材20の固定保持が解除される。このように、ランマ50を持ち上げるだけでロック部材20の固定保持は解除されるので、運搬具1の取り外しもまた容易であり、結果として運搬作業性が向上する。
【0022】
また、ロック部材20の押さえ部24と底板58の上面とが当接していることにより運搬状態Tにおけるロック部材20の下方への回動は制限されている。即ち、ランマ50の自重がロック部材20の受け部22側に作用していれば、ロック部材20の固定保持が解除されることはない。
また、ロック部材20は支持軸6に沿って移動可能であるから、ロック部材20が底板58を固定保持した運搬状態Tにあっても、相対的に支持軸6をスライドさせれば、基台本体2は支持軸6の軸方向に移動する。したがって、図8に示すように、運搬状態Tにおけるロック部材20に対して基台本体2を支持軸6の軸方向(図8の矢印B方向)に移動し、車軸4を受け部22の下側に位置付ければ、ロック部材20の一部である被挟持部25は車軸4と底板58に挟まれる(図9参照)。この被挟持部25は、屈曲部26の一部を形成し、受け部22よりも前方に突出した部分である。これにより、運搬状態Tにてロック部材20が確実に固定され、底板58の固定保持を確実なものとすることができる。
【0023】
さらに、運搬具1は、ロック部材20に固定保持された底板58をさらに押さえるためのロック補助体30を備えている。図8〜図10を参照すれば、このロック補助体30は、基台本体2の連結軸8廻りに回動可能に取り付けられている。また、ロック補助体30は、底板58に係合する係合部32を有している。この係合部32により底板58のロックを補助するときは、まず、底板58がロック部材20に固定保持された状態(図8の状態)から、支持軸6を後方にスライドさせて基台本体2を底板58の後部側に移動させる(図9の状態)。そして、ロック補助体30を連結軸8廻りに回動させ、係合部32を底板58の上面に係合する(図10の状態)。
【0024】
このようにロック補助体30を用いれば、上述したロック部材20は底板58の左右方向から回動して底板58を押さえるのに対し、ロック補助体30は底板58の前後方向から回動して底板58の上面外側部に係合することになる。このため、異なる方向から底板58を固定保持するための作用を施すことができ、底板58の固定保持をさらに確実なものとすることができる。また、ロック補助体30で底板58をロックしていない状態のとき、係合部32を用いて車輪10と協働させることにより、基台本体2を支持してもよい。この場合、高さを調節することにより、基台本体2及び受け部22が水平になるので、ランマ50を基台本体2及び受け部22に載置し易くなり、その作業性が向上する。
【0025】
さらに、図1及び図2を参照すれば、運搬状態Tにて、押さえ部24は底板58上面の前後方向に互いに間隔を存して形成された凸部60間に位置している。このため、凸部60により押さえ部24の前後方向の移動が制限され、運搬状態Tにて押さえ部24が前後方向に移動することを防止できる。したがって、底板58の固定保持をさらに確実なものとすることができ、結果として運搬作業性が向上する。図の例における凸部60は、底板58を作製する際に使用されるボルト62の先端及びナット64により形成されている。なお、凸部60は底板58と一体であってもよい。
【0026】
また、図11〜図14に示されるように、運搬具1は、ランマ50を完全に持ち上げることなくランマ50の底板58を固定保持することができる。まず、図11に示すように、底板58の前部を支点としてランマ50を傾けて地面と底板58との間にギャップを確保し、このギャップに車軸4側から運搬具1を押し込む。ここで、上述のように、車輪10はそれぞれ底板58の幅より大きい間隔を存して離間しているため、車軸4を押し込める程度のギャップが確保されていればよい。そして、図12に示すように、運搬具1を押し込み、基台本体2の後部側を少し上方に傾けることにより、底板58はロック部材20の受け部22に当接し、ロック部材20が支持軸6廻りに回動する。この回動により、受け部22は下降し、押さえ部24は上昇する。そして、押さえ部24は底板58の上面を押さえ込み、底板58はロック部材20に固定保持される。
【0027】
このように、底板58を支点としてランマ50を傾けて底板58と地面との間にギャップを確保し、このギャップに運搬具1を押し込んで後部を少し上方に傾ければ、ランマ1を持ち上げることなく、ロック部材20にて底板58を固定保持することができる。したがって、運搬具1の取り付けが容易であり、その結果、運搬作業性が向上する。
そして、図13に示すように、支持軸6を後方にスライドさせて基台本体2を後側に移動させれば、基台本体2の車軸4がロック部材20の下側に位置付けられる。したがって、ロック部材20の一部は車軸4と底板58に挟まれることになるため、ロック部材20が確実に固定され、その結果、底板58の固定保持を確実なものとすることができる。
【0028】
さらに、図14に示すように、ロック補助体30を連結軸8廻りに回動させれば、ロック補助体30の係合部32が底板58の上面外側部に係合する。そして、車輪10を支点として底板58の前部を持ち上げることで底板58を基台本体2に完全に載置させ、車輪10を用いてランマ50を運搬することができる。このように、ランマは完全に基台本体2に載置された際、その自重にてロック部材20によって固定保持されている。そして、ロック部材20を用いたロック機構は、取り付けが容易であり、さらに支持軸6とロック部材20からなる簡単な構造でこれを実現でき、結果として運搬作業性が向上する。なお、図11〜図14における手前側の車輪10は作図の都合上省略している。
【0029】
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施形態を逸脱しない範囲で種々の変更ができる。
例えば、ロック部材20は支持軸6に2つ以上取り付けられていてもよいし、ロック補助体30もまた連結軸8に2つ以上取り付けられていてもよい。この場合、底板58の固定保持はより確実なものとなる。
【0030】
また、車輪10は底板58の幅より狭い間隔を存して離間していてもよいし、3つ以上配設されていてもよい。
また、運搬具1はランマ50に限らず地盤を打撃する底板を備えた振動プレート等の小型締固め機に適用可能である。
【0031】
1 運搬具
2 基台本体
4 車軸
6 支持軸
8 連結軸
10 車輪
20 ロック部材
22 受け部
24 押さえ部
25 被挟持部
26 屈曲部
28 カバー
30 ロック補助体
32 係合部
50 ランマ(小型締固め機)
52 原動機
54 頭部
56 脚部
58 底板
60 凸部
62 ボルト
64 ナット
S 待機状態
T 運搬状態

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板を有する小型締固め機を載置して運搬するための小型締固め機の運搬具であって、
少なくとも一対の車輪と、
該車輪の車軸、及び該車軸と直交して配設された2本の支持軸とを有する基台本体と、
前記支持軸廻りに回動可能にそれぞれ取り付けられ、前記底板を前記基台本体に固定保持するためのロック部材と、
該ロック部材の一部をなし、前記底板が載置されていない状態の待機状態にて前記基台本体よりも上方に位置し、前記底板が載置されている状態の運搬状態にて前記底板の下側に位置する受け部と、
前記ロック部材の一部をなし、前記待機状態にて前記底板の外縁よりも外側に位置し、前記運搬状態にて前記底板の上面に当接する押さえ部と
を備えたことを特徴とする小型締固め機の運搬具。
【請求項2】
前記ロック部材は、前記運搬状態にて、前記車軸と前記底板に挟まれている被挟持部を有することを特徴とする請求項1に記載の小型締固め機の運搬具。
【請求項3】
前記基台本体は、前記車軸と平行に配され、前記支持軸のそれぞれの端部を連結する連結軸をさらに有し、
該連結軸廻りに回動可能に取り付けられたロック補助体をさらに備え、
該ロック補助体は、前記運搬状態にて前記底板に係合する係合部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の小型締固め機の運搬具。
【請求項4】
前記押さえ部は、前記運搬状態にて、前記底板上面の前後方向に互いに間隔を存して設けられた凸部間に位置していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の小型締固め機の運搬具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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