説明

小規模診断システム及びプログラム

【課題】小規模診断システムにおいて、医用画像の受信及び診断効率の低下を防止するとともに、画像消失のリスクを低減させる。
【解決手段】本発明に係る小規模診断システム1によれば、医用画像管理装置3の制御部31は、通信部36によりモダリティ2から送信されたオリジナル画像が受信されると、この受信されたオリジナル画像に基づいて複数種類の医用画像を生成し、前記生成した医用画像のうち読影用として予め定められた種類の医用画像をNAS4に送信して記憶させ、NAS4に記憶させた医用画像とは異なる種類の医用画像をNAS5に送信して記憶させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小規模診断システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、開業医やクリニック等の小規模施設向けの小規模診断システムが知られている。小規模診断システムにおいては、医用画像の画像データがHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置に保存されるが、フィルムの保存からデータ保存へ移行する初期段階では導入コストを低く抑えられる安価なシステムへの要望が強く、結果として画像保存可能容量が小さいHDDが搭載される傾向にあった。
【0003】
ところが、実際に運用を開始してみると、導入当初の予想に反し、短時間で画像保存領域が枯渇してしまうケースも少なくない。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1には、モダリティから受信したDICOM(Digital Image and Communications in Medicine)形式の医用画像をDICOMヘッダファイルと汎用画像ファイルとに分割して保存しておき、読影端末から通常の画像取得要求が受信された場合には汎用画像ファイルを読影端末に送信し、読影端末からDICOM画像の取得要求が受信された場合には汎用画像ファイルとDICOMヘッダファイルとを結合してDICOMファイルを生成して読影端末に送信することで、データ保存容量を低減させる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−293189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1においては、DICOMファイルと汎用画像ファイルの双方を保存する場合に比べて1つの医用画像に必要な容量を小さくすることができる。しかしながら、医用画像の受信が頻繁である場合には、医用画像の使用頻度と受信に必要な空き容量を考慮しながら他の記憶装置への画像の移動及びバックアップ、画像の削除を頻繁に行う必要があり、医用画像の受信効率や診断効率が低下する場合があった。保存可能容量の大きいHDDを最初から導入することも考えられるが、この場合、保存される画像数の増大により必要な医用画像の読み出し速度が低下する場合があった。
また、一旦記憶された医用画像を他の記憶装置に移動させる場合、医用画像を管理するデータベースにおいて保存先の書き換えが必要となり煩雑であることに加え、画像が消失するリスクもあった。
【0007】
本発明の課題は、小規模診断システムにおいて、医用画像の受信及び診断効率の低下を防止するとともに、画像消失のリスクを低減させることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の小規模診断システムは、
医用画像生成装置から送信された医用画像を受信する受信手段と、
第1の記憶手段と、
第2の記憶手段と、
前記受信手段により医用画像が受信された際に、この受信された医用画像に基づいて複数種類の医用画像を生成し、前記生成した医用画像のうち読影用として予め定められた種類の医用画像を前記第1の記憶手段に記憶させ、前記第1の記憶手段に記憶された医用画像とは異なる種類の医用画像を前記第2の記憶手段に記憶させる制御手段と、
を備える。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記第1の記憶手段は、前記第2の記憶手段と比較して高速に医用画像の書込み及び読み出しが可能である。
【0010】
請求項1に記載の発明のプログラムは、
コンピュータを、
医用画像生成装置から送信された医用画像を受信する受信手段、
前記受信手段により医用画像が受信された際に、この受信された医用画像に基づいて複数種類の医用画像を生成し、前記生成した医用画像のうち読影用として予め定められた種類の医用画像を第1の記憶手段に記憶させ、前記第1の記憶手段に記憶された医用画像とは異なる種類の医用画像を第2の記憶手段に記憶させる制御手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、小規模診断システムにおいて、医用画像の受信及び診断効率の低下を防止するとともに、画像消失のリスクを低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態における小規模診断システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1のモダリティにより生成される医用画像のファイル構造を模式的に示す図である。
【図3】図1の医用画像管理装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】図3の制御部により実行される画像保存処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0014】
〔小規模診断システム1の構成〕
図1は、本実施の形態における小規模診断システム1のシステム構成を示すブロック図である。
小規模診断システム1は、モダリティ2により生成された医用画像を管理するシステムであり、開業医やクリニック等の比較的小規模の医療施設に適用される。図1に示すように、小規模診断システム1は、医用画像管理装置3と、第1の記憶手段であるNAS(Network Attached Storage)4と、第2の記憶手段であるNAS5と、読影端末6とを備えて構成されている。小規模診断システム1を構成する各装置及びモダリティ2は、例えば図示しないスイッチングハブ等を介してLAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク(以下単に「ネットワーク」という)7に接続されている。モダリティ2、NAS4、NAS5及び読影端末6の台数は、特に限定されない。
【0015】
病院内の通信方式としては、一般的に、DICOM規格が用いられており、LAN接続された各装置間の通信では、DICOM MWM(Modality Worklist Management)やDICOM MPPS(Modality Performed Procedure Step)が用いられる。なお、本実施の形態に適用可能な通信方式はこれに限定されない。
【0016】
〔小規模診断システム1の各装置の装置構成〕
以下、小規模診断システム1を構成する各装置について説明する。
【0017】
モダリティ2は、患者の診断対象部位を被写体として撮影を行い、撮影した画像をデジタル変換して医用画像を生成する画像生成装置である。モダリティ2は、撮影対象である患者を特定する患者情報(患者ID、患者氏名、性別等)を入力するための文字入力キー、数字入力キー等を備えており、撮影により得られた医用画像の画像データd1にUID(UniqueID)、検査情報(検査ID、検査部位、検査日付等)、入力された患者情報等からなる付帯情報d2を付与してDICOM規格に則ったファイル形式の医用画像を生成し、医用画像管理装置3に送信する。ここで、モダリティ2により生成されたDICOM形式の医用画像をオリジナル画像と呼ぶ。図2に、オリジナル画像のファイル構造の一例を示す。
【0018】
モダリティ2としては、CR(Computed Radiography)装置、超音波診断装置(US)、FPD(Flat Panel Detector)、内視鏡、MRI(Magnetic Resonance Imaging)等が適用可能である。
【0019】
医用画像管理装置3は、モダリティ2から受信されたオリジナル画像からオリジナル画像とはフォーマットの異なる複数種類の画像を生成し、生成した複数の画像をNAS4又はNAS5に保存、管理する画像サーバである。
【0020】
医用画像管理装置3は、図3に示すように、制御部31、RAM32、記憶部33、操作部34、表示部35、通信部36、計時部37等を備えて構成されており、各部はバス38により接続されている。
【0021】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶部33に
記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAM32に展開し、展開されたプログラムに従って後述する画像保存処理をはじめとする各種処理を実行する。
【0022】
RAM32は、制御部31により実行制御される各種処理において、記憶部33から読み出された制御部31で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメータ等の一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0023】
記憶部33は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成さ
れる。記憶部33には、前述のように各種プログラムが記憶されている。
また、記憶部33は、モダリティ2において生成され、NAS4又はNAS5に格納されている医用画像を管理するための付帯情報DB331を記憶している。付帯情報DB331は、モダリティ2から受信されたオリジナル画像の付帯情報d2(UID、患者情報、検査情報)や、オリジナル画像に基づき生成された複数種類の医用画像のファイル情報(ファイル名、ファイル格納場所(保存先)、ファイルサイズ等)が1レコードとして格納される。
本実施の形態においては、オリジナル画像に基づいて、読影用の医用画像(読影用画像
)としてのビットマップ画像及びバックアップ用としてのJPEG画像(例えば、JPEG2000方式の画像)が生成される。
【0024】
操作部34は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部31に出力する。
【0025】
表示部35は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されており、制御部31から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。例えば、表示部35は、制御部31からの指示に従って、医用画像を表示する。
【0026】
通信部36は、ネットワークインターフェース等により構成され、スイッチングハブを介してネットワーク7に接続されたモダリティ2やNAS4との間でデータの送受信を行う。
【0027】
計時部37は、RTC(Real Time Clock)等により構成され、現在時刻及び現在日付を計時して制御部31に出力する。
【0028】
図1に戻り、NAS4は、医用画像管理装置3においてオリジナル画像から生成された読影用画像(即ち、ビットマップ画像)を記憶するための第1の記憶手段である。NAS4は、CPU等により構成される制御部、RAM、記憶部、HDD、通信部等(図示せず)を備えて構成されている。NAS4は、医用画像管理装置3からビットマップ画像等が送信され保存が指示されると、制御部と記憶部に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により、送信されたビットマップ画像をHDDに書込み、記憶する。また、読影端末6からNAS4に保存されているビットマップ画像へのアクセス要求が受信されると、要求されたビットマップ画像を読み出して読影端末6に送信する。
【0029】
NAS5は、オリジナル画像から生成されたJPEG画像を記憶するための第2の記憶手段である。NAS5は、CPU等により構成される制御部、RAM、記憶部、HDD、通信部等(図示せず)を備えて構成されている。NAS5は、医用画像管理装置3からJPEG画像等が送信され保存が指示されると、制御部と記憶部に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により、送信されたJPEG画像をHDDに書込み、記憶する。また、読影端末6からNAS5に保存されているJPEG画像へのアクセス要求が受信されると、要求されたJPEG画像を読み出して読影端末6に送信する。
【0030】
ここで、NAS4は、NAS5に比べて高速に読み書きが可能な記憶装置である。後述するように、JPEG画像は、ビットマップ画像を圧縮したものであるため、ビットマップ画像のほうがJPEG画像より情報量が多く、被写体の描画性能が優れている。そのため、ビットマップ画像が医師による読影用に用いられており、頻繁にアクセスされるので、ビットマップ画像を記憶するNAS4には、高速アクセス可能なHDD等が用いられる。
一方、JPEG画像は、ビットマップ画像よりも情報量が少ないため、長く保存するバックアップ用の画像として用いられている。そのため、JPEG画像を保存するためのNAS5は、NAS4に比べて高速性は要求されないが耐久性が優れていることが好ましい。
【0031】
読影端末6は、医師による読影診断のためにNAS4又はNAS5から医用画像を取得して表示するためのPC(Personal Computer)等の端末である。
【0032】
〔医用画像管理装置3の動作〕
次に、医用画像管理装置3の動作について詳細に説明する。
図4に、制御部31により実行される画像保存処理のフローチャートを示す。画像保存処理は、通信部36によりモダリティ2からのオリジナル画像が受信された際に制御部31と記憶部33に記憶されたプログラムとの協働により実行される。
【0033】
まず、受信されたオリジナル画像がRAM32に一時的に記憶される(ステップS1)。
次いで、付帯情報DB331に新しいレコードが追加され、受信されたオリジナル画像の付帯情報d2が付帯情報DB331に登録される(ステップS2)。
【0034】
次いで、受信されたオリジナル画像に基づいて複数種類の医用画像が生成される(ステップS3)。ステップS3においては、具体的には、ビットマップ画像及びJPEG画像が生成される。ビットマップ画像はオリジナル画像の画像データd1をビットマップ形式のファイルに変換することにより生成される。JPEG画像は、オリジナル画像の画像データd1を、JPEG2000方式により圧縮してファイル化することにより生成される。
なお、生成される医用画像の種類は、読影用画像及びその読影用画像を圧縮した保存用の医用画像を含んでいればよく、ビットマップ画像、JPEG画像(JPEG2000の画像)に限らない。例えば、オリジナル画像を縮小したサムネイル画像や、非可逆圧縮方式であるJPEG P10により圧縮された画像等を生成するようにしてもよい。
【0035】
次いで、生成された医用画像の1つが選択され、当該選択された医用画像が読影用画像としてのビットマップ画像であるか否かが判断される(ステップS4)。当該選択された医用画像がビットマップ画像であると判断されると(ステップS4;YES)、この選択されたビットマップ画像が通信部36によりNAS4に送信され、NAS4に対し、当該医用画像の保存(記憶)が指示される(ステップS5)。NAS4においては、医用画像管理装置3からビットマップ画像が受信されると、医用画像管理装置3の指示に応じて、受信されたビットマップ画像が記憶される。また、付帯情報DB331のステップS2で登録されたレコードに、送信されたビットマップ画像のファイル格納場所がNAS4であることを示す情報が格納され(ステップS6)、処理はステップS9に移行する。
【0036】
一方、選択された医用画像が読影用画像であるビットマップ画像ではない(即ち、JPEG画像である)と判断されると(ステップS4;NO)、この選択された医用画像が通信部36によりNAS5に送信され、NAS5に対し、当該JPEG画像の保存が指示される(ステップS7)。NAS5においては、医用画像管理装置3からJPEG画像が受信されると、医用画像管理装置3の指示に応じて、受信されたJPEG画像が記憶される。また、付帯情報DB331のステップS2で登録されたレコードに、送信されたJPEG画像のファイル格納場所がNAS5であることを示す情報が格納され(ステップS8)、処理はステップS9に移行する。
【0037】
ステップS9においては、生成された医用画像の全てが保存されたか否かが判断される。生成された画像の全ての保存が終了していないと判断されると(ステップS9;NO)、処理はステップS4に戻り、次の保存対象の画像が選択されてステップS4以降の処理が実行される。生成された画像の全ての保存が終了したと判断されると(ステップS9;YES)、画像保存処理は終了する。
【0038】
なお、NAS4に記憶されたビットマップ画像は、予め定められた保存期間が経過するか、又は、NAS4の空き容量が所定量以下になると、NAS4から削除される。NAS4から削除されたビットマップ画像のファイル格納場所の情報は付帯情報DB331から削除される。
【0039】
読影端末6から患者名や検査ID等の医用画像を特定する情報が送信され、読影用の医用画像が要求されると、医用画像管理装置3は、要求された医用画像のビットマップ画像のファイル格納場所を付帯情報DB331から検索し、検索結果を要求元の読影端末6に送信する。付帯情報DB331に要求されたビットマップ画像のファイル格納場所が格納されていない場合は、要求された医用画像のJPEG画像のファイル格納場所を付帯情報DB331から検索し、検索結果を要求元の読影端末6に送信する。
【0040】
読影端末6から患者名や検査ID等の医用画像を特定する情報が送信され、JPEG画像が要求されると、医用画像管理装置3は、要求されたJPEG画像のファイル格納場所を付帯情報DB331から検索し、検索結果を要求元の読影端末6に送信する。
【0041】
読影端末6は、医用画像管理装置3からファイル格納場所の情報が受信されると、受信された情報に基づいてNAS4又はNAS5にアクセスして医用画像を取得し、JPEG画像の場合は伸張を行い、表示部に表示する。
【0042】
以上説明したように、小規模診断システム1によれば、医用画像管理装置3の制御部31は、通信部36によりモダリティ2から送信されたオリジナル画像が受信されると、この受信されたオリジナル画像に基づいて複数種類の医用画像を生成し、前記生成した医用画像のうち読影用画像をNAS4に送信して記憶させ、NAS4に記憶させた読影用画像とは異なる種類の医用画像をNAS5に送信して記憶させる。
【0043】
従って、読影用画像とそれ以外の保存用や簡易表示用の医用画像とをはじめから別個の記憶装置に記憶させるので、受信されたオリジナル画像から生成された複数種類の医用画像を1つの記憶装置に記憶させる従来技術において実行されていた、医用画像の使用頻度と受信に必要な空き容量を考慮しながらの他の記憶装置への画像の移動及びバックアップ等の処理を行う必要がなくなる。その結果、これらの処理の実行による処理負荷から受信効率や診断効率の低下を防止することが可能となる。また、一旦記憶された医用画像を他の記憶装置に移動させることによる画像消失のリスクを低減することが可能となる。
【0044】
また、読影用画像を記憶するNAS4を、それ以外の種類の医用画像を記憶するNAS5と比較して高速に医用画像の書込み及び読み出しが可能な構成とすることにより、医師が読影診断を効率よく行うことが可能となる。
【0045】
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0046】
例えば、上記実施の形態においては、読影用画像としてビットマップ画像を生成する場合を例にとり説明したが、モダリティ2から受信したオリジナル画像をそのまま読影用画像として使用し、NAS4に記憶することとしてもよい。
【0047】
また、上記実施の形態においては、読影用画像を記憶するための第1の記憶手段を医用画像管理装置3とネットワーク7を介して接続されている外部のNAS4として説明したが、医用画像管理装置3に内蔵されたHDDとしてもよい。
【0048】
また、保存用のJPEG画像を記憶するための第2の記憶手段は、インターネット等を介して遠隔地に設けられたものであってもよい。
【0049】
また、上記実施の形態においては、NAS5はHDDを備え、HDDに画像を記憶することとして説明したが、NAS5は、DVD等の記録メディアに画像を記憶するものであってもよい。
【0050】
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてHDDや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0051】
その他、小規模診断システム1を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0052】
1 小規模診断システム
2 モダリティ
3 医用画像管理装置
31 制御部
32 RAM
33 記憶部
331 付帯情報DB
34 操作部
35 表示部
36 通信部
37 計時部
38 バス
4 NAS
5 NAS
6 読影端末
7 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用画像生成装置から送信された医用画像を受信する受信手段と、
第1の記憶手段と、
第2の記憶手段と、
前記受信手段により医用画像が受信された際に、この受信された医用画像に基づいて複数種類の医用画像を生成し、前記生成した医用画像のうち読影用として予め定められた種類の医用画像を前記第1の記憶手段に記憶させ、前記第1の記憶手段に記憶された医用画像とは異なる種類の医用画像を前記第2の記憶手段に記憶させる制御手段と、
を備える小規模診断システム。
【請求項2】
前記第1の記憶手段は、前記第2の記憶手段と比較して高速に医用画像の書込み及び読み出しが可能である請求項1に記載の小規模診断システム。
【請求項3】
コンピュータを、
医用画像生成装置から送信された医用画像を受信する受信手段、
前記受信手段により医用画像が受信された際に、この受信された医用画像に基づいて複数種類の医用画像を生成し、前記生成した医用画像のうち読影用として予め定められた種類の医用画像を第1の記憶手段に記憶させ、前記第1の記憶手段に記憶された医用画像とは異なる種類の医用画像を第2の記憶手段に記憶させる制御手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−205017(P2010−205017A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−50433(P2009−50433)
【出願日】平成21年3月4日(2009.3.4)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】