説明

少なくとも2つの製品、特に顆粒状の医薬製品をカプセルなどに充填する充填方法及び充填機

【課題】従来技術における問題を解消する新規の充填機及び充填方法を提供する。
【解決手段】各タンク15,16に収容された少なくとも2つの製品は、測量デバイス18によってカプセルの下部シェル2に充填される。測量デバイス18は、各タンク15,16から所定量の製品を受入れる測量室19と、輸送室21とを備えている。輸送室21は、測量室19から製品を受入れて下部シェル2まで輸送する。輸送室21は、輸送室21内の製品を秤量する秤量デバイス25を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも2つの製品をカプセルなどに充填する充填機に関する。
より具体的には、本発明は、顆粒状の医薬製品をカプセルに充填する充填機に関し、以下の記載は単に例示のために参照される。
【背景技術】
【0002】
医薬業界において、顆粒状の医薬製品をカプセルに充填する充填機であって、所定の経路に沿って連続的に移動する移送デバイスを備えており、該移送デバイスには多数のポケットが形成されており、各ポケットはそれぞれのカプセルの下部シェルを受容するようになっており、さらに、各製品の2つのタンクと、概ね鉛直方向の長手軸線回りに連続的に回転するように取付けられる測量ホイールとを備えた充填機が公知である。
【0003】
測量ホイールは多数の測量デバイスを有しており、各測量デバイスは、測量ホイールによって、各下部シェルに同期するように下部シェル経路の一部に沿って移動され、それにより所定量の各製品が各下部シェルまで移送されるようになっている。
【0004】
各測量デバイスは、所定量の製品を各タンクから受入れる概ね円筒状の測量室と、製品を測量室から関連の下部シェルに供給する供給シュートと、測量室の下部を形成していて供給シュートをそれぞれ開放又は閉塞する開放位置と閉塞位置との間を測量室に沿って移動するピストンとを備えている。
【0005】
第2の製品は、第1の製品が供給シュートに供給された後に測量室に供給されるとともに、ピストンは閉塞位置に移動して戻るので、測量室内部の製品は、測量室内部に取付けられた秤量デバイス、この場合は容量性トランスデューサによって秤量される。
【0006】
空の測量室及び閉塞位置に在るピストンから開始して、測量室内の製品を秤量する秤量処理工程は、
秤量デバイスが測量室内に突出するピストンの部位を秤量できるように、ピストンを降下させ、
ピストンを所定の容積の測量室に対応する位置まで上昇させ、
製品を測量室に充填し、
ピストンを降下させて、秤量デバイスが、測量室内に突出するピストンの部位と、測量室内の製品との合計重量を測定できるようにし、
ピストンを開放位置まで降下させて、製品が供給シュートに沿って下部シェルまで供給されるようにすることを含む。
【0007】
ピストンを同一の位置から測量室に沿って一定の速度で移動させることによって、2つの重量が測定される。それにより、測量室内に突出するピストンの部位の重量が全く同じ影響を両方に与えるようになり、測量室内の製品の重量が、秤量デバイスによって記録された2つの重量の間の差として計算されうる。
【0008】
前記処理工程は、測量室に供給される各製品のために1回ずつ、2回実行される必要があり、それぞれのために測量ホイールを長手方向の軸線回りに1回転させるので、ピストンは、比較的多くの回数の移動を測量室に沿って毎回実行する必要がある。それら移動の幾つかは測量室内部に突出するピストンの部位を単に秤量するためのものであり、上記タイプの公知の充填機は幾つかの欠点がある。それら欠点は、ピストンが測量室に沿って比較的速い移動速度で移動することに主として起因するものであって、測量室に正確に充填することのみならず、測量室内に突出するピストンの部位及び測量室内の各製品を正確に秤量することをも危うくさせる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、上記欠点を解消するように形成された、少なくとも2つの製品をカプセルなどに充填する充填機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、少なくとも2つの製品をカプセルなどに充填する、請求項1から13に記載の充填機が提供される。
また、本発明は、少なくとも2つの製品をカプセルなどに充填する充填方法に関する。
本発明によれば、少なくとも2つの製品をカプセルなどに充填する、請求項14から20に記載の充填方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る好適な実施形態の充填機の概略斜視図である。
【図2】幾つかの部品が明確化のために除去された図1の充填機の細部の概略平面図である。
【図3a】図1の充填機の動作の概略を示す図である。
【図3b】図1の充填機の動作の概略を示す図である。
【図3c】図1の充填機の動作の概略を示す図である。
【図3d】図1の充填機の動作の概略を示す図である。
【図3e】図1の充填機の動作の概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面を参照して、本発明の非限定的な実施形態を例示のために説明する。
図1及び図3を参照すると、符号1は、顆粒状の少なくとも1つの医薬製品を公知のカプセル(図示せず)に充填する充填機を全体として示している。各カプセル(図示せず)は、概ねカップ形状の下部シェル2と、下部シェル2を閉塞する上部シェル(図示せず)とを有している。
【0013】
充填機1は測量ホイール3を、次いで支持シャフト(図示せず)を備えている。支持シャフトは、概ね鉛直方向の長手軸線4を有していて、充填機1の固定されたフレーム5に取付けられ、公知の駆動デバイス(図示せず)によって軸線4回りにフレーム5に対して連続的に回転されるとともに測量ドラム6を支持している。
【0014】
ドラム6は、軸線4に対して直交していて同軸に在る下部ディスク7と中間ディスク8と上部ディスク9とを備えており、これらディスクは、傾斜方向において互いに固定されるように、かつ軸線4回りに回転するように支持シャフト(図示せず)に連結されている。
【0015】
下部ディスク7の外表面には、軸線4と同軸に在って、下部シェル2を所定の経路Pに沿って供給する公知の移送デバイス11の一部を形成するスプロケット10と、スプロケット10と中間ディスク8との間に延在していてスプロケット10に向かって先細になっている環状の漏斗12とが形成されている。
【0016】
移送デバイス11は、多数の駆動式スプロケット(これらスプロケットのうち、スプロケット10のみが図3に示されている)の周りに巻回されたチェーンコンベヤ13を備えており、チェーンコンベヤ13には、凹部が上方に向けられた状態で配置されていてチェーンコンベヤ13に沿って等間隔に位置する概ねカップ形状の多数のポケット14が形成されている。これらポケット14は、凹部が上方に向けられた状態で各下部シェル2を収容するように形成されていて、チェーンコンベヤ13によって経路Pに沿って漏斗12の下方を連続的に供給される。
【0017】
図示された実施例において、フレーム5には、上部ディスク9の上部に設置されていて軸線4の周りに配列された2つの筒状容器15,16(図1及び図3b)が取付けられている。各筒状容器15,16は、軸線4の周りに180度よりも小さい角度をなして延在し、上部及び下部において軸線4に対して平行な方向17に開放されるとともに、顆粒状の各医薬製品を収容する。
【0018】
ドラム6は、軸線4の周りに等間隔に位置する多数の測量デバイス18を備えており、これら測量デバイス18は、ドラム6によって、軸線4の周りであって経路Pの一部に沿って、各ポケット14に同期するように移動される。それにより、各測量デバイス18が所定量の医薬製品を各容器15,16から取出して、その所定量の医薬製品を関連する下部シェル2に供給するようになっている。
【0019】
各測量デバイス18は、上部ディスク9を通って延在していて軸線4に対して平行な長手軸線20を有するとともに漏斗12に対して半径方向にオフセットされる、概ね円筒状の測量室19と、中間ディスク8を貫通して形成されていて軸線4に対して平行な長手軸線22を有するとともに方向17において漏斗12に対して整列される、概ね円筒状の輸送室21とを備えている。
【0020】
輸送室21は、輸送室21内部に取付けられていて軸線22と同軸に在るブッシュ23に対して側方において隣接している。輸送室21は、ブッシュ23において一体化されていて輸送室21内の製品を秤量する秤量デバイス25の一部を形成する容量トランスデューサ24を備えている。
【0021】
また、秤量デバイス25は、軸線4と同軸に在る公知の電気接続体(図示せず)を備えており、この電気接続体は、フレーム5に取付けられた固定部材と、ドラム6に固定されていて測量デバイス18の容量トランスデューサ24に電気的に接続された可動部材とを次いで備えている。
【0022】
ブッシュ23、容量トランスデューサ24及び秤量デバイス25は、本願出願人による出願(国際公開第2006/035285号)に記載されるとともに図示されている。同出願の内容は、本願明細書に全体として組入れられる。
【0023】
測量室19は、上部ディスク9を貫通して形成された供給シュート26によって輸送室21に接続されるとともに、測量室19の下部において軸線20と同軸に設置されるピストン27の上端によって閉塞される。ピストン27は下部ディスク7、中間ディスク8及び上部ディスク9を貫通していて、軸線方向に褶動するようにかつ傾斜方向には固定されるように、ドラム6に取付けられていて、方向17において測量室19に沿ってドラム6に対して直線的に褶動するようになっている。
【0024】
ピストン27は、軸線20に対して傾斜する平坦面28に対して上部において隣接する交換可能な上部27aを有している。この上部27aは、ピストン27の下部27bに取外し可能に取付けられていて、測量室19の寸法に応じて交換可能である。
【0025】
図3eに示されるように、ピストン27は、公知のカム部30と、カム部30に係合する各ピストン27の各カム従動回転体31とを備えた作動デバイス29によって、各測量室19に沿って移動される。
【0026】
カム部30は各容器15,16において軸線4の周りに延在するとともに、それぞれの可動部を有しており、それぞれの可動部は、他の可動部とは無関係に方向17に移動可能であり、各容器15,16における測量室19の容積を選択的に制御する。
【0027】
各回転体31は回転するように上部スリーブ32に取付けられ、上部スリーブ32は各ピストン27に褶動可能に取付けられるとともに、ピストン27に取付けられたばね34によって、関連する軸線20と同軸に在ってピストン27に固定された上部停止リング33に接触するように、通常時は保持されている。ばね34は軸線20と同軸に在り、上部スリーブ32と、ピストン27に固定されていて同様に軸線20と同軸に在る下部スリーブ35との間に介在している。
【0028】
輸送室21は、下部においてシャッタ36によって閉塞される。シャッタ36は、中間ディスク8及び上部ディスク9を方向17に貫通していて、軸線22に対してオフセットされた長手軸線37を有し、上部ディスク9の上部から突出するとともに、輸送室21を開放する開放位置(図3a)と、輸送室21を閉塞する閉塞位置(図3b)との間において、方向17においてドラム6に対して直線的に褶動するようにドラム6に取付けられる。
【0029】
シャッタ36は、上部ディスク9とシャッタ36との間に介在するばね38によって、閉塞位置において通常は保持されるものの、フレーム5に固定されたカム部39に係合するばね38の上端によって、開放位置に移動する(図3a)。
シャッタ36は、低い又はゼロの誘電定数を有する絶縁材料から形成される下部36aと、例えば金属から形成される上部36bとを有している。
【0030】
下部36aは、概ねL字形状を有していてブッシュ23を貫通して形成されるとともに方向17に対して平行な溝(図示せず)内部を褶動する支持ロッド40を備えており、さらに、輸送室21を目詰りさせるあらゆる製品を取除くためのくさび形状部41と、下部の自由端において、軸線37に対して傾斜する停止プレート42とを有している。
【0031】
ここで、図3及び1つの下部シェル2のみを参照して、或る瞬間(図3a)における充填機1の動作を説明する。
関連する測量デバイス18は、軸線4回りのホイール3の回転方向において容器15の上流に配置されており、
関連するシャッタ36は開放位置に在り、
関連するピストン27は測量室19の外方に突出するとともに、あらゆる製品の残存物を測量室19から除去するために吸込デバイス43と協働する。
【0032】
この時点において、測量デバイス18及び関連する下部シェル2は互いに同期するように前進させられ、ピストン27は、供給シュート26を閉塞するとともに所定容積の測量室19に対応する位置まで方向17において降下させられ、シャッタ36は、容量トランスデューサ24が輸送室21内に突出するシャッタ36の一部を秤量できるように閉塞位置まで移動し、測量デバイス18が容器15の下方に供給され、所定量の第1の製品が重力によって測量室19に落下できるようにする(図3b)。
【0033】
次に、測量デバイス18が容器15から取外され(図3c)、供給シュート26を開放させるためにピストン27が所定位置に移動する。そして、測量室19内の製品が供給シュート26を輸送室21まで滑り落ちる(図3d)。
【0034】
最後に、シャッタ36が開放位置まで移動させられ、そして輸送室21内の製品が下部シェル2まで落下する。容量トランスデューサ24は、輸送室21内に突出するシャッタ36の一部と輸送室21内の製品との合計重量を測定する。ピストン27は供給シュート26を閉塞するように上昇し、測量室19の外方に突出するとともに、軸線4回りのホイール3の回転方向において容器16の上流に在る第2の吸込デバイス44と協働する。
【0035】
2つの重量は、シャッタ36を、軸線22に沿って方向17に同一の位置の間を一定速度で移動させることによって測定されるので、輸送室21内に突出するシャッタ36の一部の重量は両方の重量測定に対して全く同じように影響を与え、それにより秤量デバイス25は、輸送室21内の製品の重量を、容量トランスデューサ24によって記録される2つの重量の間の差分として計算できる。
容器15に関連する前記動作工程は容器16のために繰返されることが明らかである。
【0036】
ポケット14が下部シェル2を収容していないとき、又は1つの製品のみが下部シェル2内に供給されていてホイール3の補助秤量デバイスによって重量が検査されるときには、各ピストン27が閉塞位置において選択的にロックされ、製品が供給シュート26に沿って輸送室21まで供給されるのを防止できることが指摘されるべきである。
【0037】
図2及び図3eを参照すると、ピストン27は、ロックデバイス45によって各供給シュート26を閉塞する位置において選択的にロックされる。ロックデバイス45は、フレーム5に固定されるそれぞれの作動シリンダ46を各容器15,16において備え、方向17に対して平行であって軸線20に対して半径方向にオフセットされた長手軸線47を測量デバイス18の下方に有していて、軸線47に対して直交していてシリンダ46の出力ロッドに取付けられる概ね平坦なカム部48を支持する。
【0038】
また、ロックデバイス45は、方向17に対して概ね平行なヒンジ軸線50回りに下部ディスク7に対して回転するように下部ディスク7にヒンジ留めされたそれぞれのクランク49を各測量デバイス18のために備えている。
【0039】
シリンダ46は、カム部48が軸線4周りのクランク49の経路から離れて配置される低位の休止位置と、カム部48がクランク49の経路に沿って配置される高位の動作位置との間において、カム部48を方向17に移動させ、関連する測量デバイス18のクランク49を捕捉するとともに動作位置(図3eに示されていて図2において破線で示される)に移動させる。この動作位置において、クランク49はピストン27の下方に配置されていて、ピストン27が所定位置に降下して供給シュート26を開放するのを防止する。
【0040】
クランク49は動作位置から図3eにおいて破線で示される休止位置に移動する。休止位置において、クランク49は戻りばね(図示せず)によって、及びカム部48と同一の追加のカム部(図示せず)によって、ピストン27を解放する。
【0041】
前述したことに関連して、ピストン27が閉塞位置においてロックされているとき、ばね34によって上部スリーブ32に作用する上向きの推進力は、カム部30によって従動回転体31ひいてはスリーブ32に作用する下向きの推進力よりも小さくなっている。したがって、スリーブ32はばね34に抗して下方に移動できるものの、ピストン27が方向17には移動しないままでありうることが指摘されるべきである。
【0042】
充填機1は、輸送室21、すなわち測量室19と下部シェル2との間の中間室に主として起因する幾つかの利点を有しており、測量デバイス18が各製品を測量室19に正確に充填できるようにするとともに、秤量デバイス25が輸送室21内に突出するシャッタ36の一部及び輸送室21内の製品を正確に秤量できるようにする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの製品、特に顆粒状の医薬製品をカプセルなどに充填する充填機であって、各カプセルは、下部シェル(2)と、該下部シェル(2)を閉塞する上部シェルとを備えており、当該充填機は、各下部シェル(2)を所定の経路(P)に沿って連続して供給する移送手段(11)と、各製品を収容する少なくとも2つのタンク(15,16)と、概ね鉛直方向の各軸線(4)回りに連続して回転するように設置される少なくとも1つの測量ホイール(3)と、多数の測量デバイス(18)とを備えており、該測量デバイス(18)の各々は、測量ホイール(3)によって、各下部シェル(2)に同期するように前記経路(P)の一部に沿って供給され、前記製品を前記下部シェル(2)に供給するとともに、各タンク(15,16)から所定量の製品を受入れる測量室(19)を備える、充填機において、
各測量デバイス(18)が関連する測量室(19)から前記製品を受入れて輸送する輸送室(21)を備えており、該輸送室(21)内の前記製品を秤量する秤量デバイス(25)を備えることを特徴とする、充填機。
【請求項2】
前記秤量デバイス(25)が少なくとも1つの容量トランスデューサ(24)を備える、請求項1に記載の充填機。
【請求項3】
前記秤量デバイス(25)が前記輸送室(21)の少なくとも一部を形成するブッシュ(23)を備える、請求項1又は2に記載の充填機。
【請求項4】
前記ブッシュ(23)が少なくとも1つの容量トランスデューサ(24)を備える、請求項3に記載の充填機。
【請求項5】
各測量デバイス(18)が、前記製品を前記測量室(19)から前記輸送室(21)に供給する供給シュート(26)と、前記測量室(19)の下部を形成するピストン(27)とを備えており、該ピストン(27)は、前記供給シュート(26)をそれぞれ開放又は閉塞する、開放位置と閉塞位置との間を前記測量室(19)に沿って前記軸線(4)に対して平行に移動可能である、請求項1から4のいずれか1項に記載の充填機。
【請求項6】
前記ピストン(27)を各開放位置まで移動させるとともに各開放位置から移動させる第1の作動手段(29)を備えており、該第1の作動手段(29)は、前記軸線(4)の周りに延在する第1のカム部(30)を備えるとともに、前記ピストン(27)に取付けられていて前記第1のカム部(30)に係合する少なくとも1つの第1のカム従動子(31)を各ピストン(27)のために備える、請求項5に記載の充填機。
【請求項7】
各ピストン(27)を閉塞位置において選択的にロックするロックデバイス(45)を備える、請求項5又は6に記載の充填機。
【請求項8】
前記ロックデバイス(45)が、関連する前記ピストン(27)を前記閉塞位置にロックするロック位置と、解放位置との間において移動可能なそれぞれのロック部材(49)を各測量デバイス(18)のために備える、請求項7に記載の充填機。
【請求項9】
それぞれの第1のカム従動子(31)が関連する前記ピストン(27)に褶動可能に取付けられており、前記ロック部材(49)が前記解放位置に在るときに、前記第1のカム従動子(31)を前記ピストン(27)において軸線方向に固定するように、保持デバイス(34,35)が形成される、請求項8に記載の充填機。
【請求項10】
前記保持デバイス(34,35)は、前記ロック部材(49)が前記ロック位置に在るときに、前記第1のカム部(30)によって前記第1のカム従動子(31)に作用する力よりも小さい力によって、前記第1のカム従動子(31)を前記ピストン(27)において軸線方向に固定するように形成される、請求項9に記載の充填機。
【請求項11】
各測量デバイス(18)がシャッタ(36)を備えており、該シャッタ(36)は前記輸送室(21)の下部を形成していて、前記輸送室(21)をそれぞれ開放し、又は閉塞する開放位置と閉塞位置との間を移動可能である、請求項1から10のいずれか1項に記載の充填機。
【請求項12】
前記シャッタ(36)を前記開放位置と前記閉塞位置との間において移動させる第2の作動手段(39)を備えており、該第2の作動手段(39)は前記シャッタ(36)に係合する第2のカム部(39)を備える、請求項11に記載の充填機。
【請求項13】
前記シャッタ(36)が概ねL字形状を有していて、停止プレート(42)と、該停止プレート(42)を支持する支持ロッド(40)とを備えており、該支持ロッド(40)は前記輸送室(21)の長手軸線(22)に対して概ね平行であってオフセットされるとともに、前記輸送室(21)を詰まらせるあらゆる製品を排除するくさび形状部(41)を有する、請求項11又は12に記載の充填機。
【請求項14】
充填機において少なくとも2つの製品、特に顆粒状の医薬製品をカプセルなどに充填する充填方法であって、前記充填機は、各製品を収容する少なくとも2つのタンク(15,16)と、概ね鉛直方向の各長手軸線(4)回りに連続して回転するように設置されていて、多数の測量デバイス(18)を有する少なくとも1つの測量ホイール(3)と、下部シェル(2)及び該下部シェル(2)を閉塞する上部シェルを備える各カプセルとを備えており、
当該充填方法は、
前記下部シェル(2)を所定経路(P)に沿って連続して供給し、
各測量デバイス(18)を前記経路(P)の一部に沿って各下部シェル(2)に同期させて供給し、
所定量の各製品を関連する前記タンク(15,16)から前記測量デバイス(18)の測量室(19)まで輸送することを含む充填方法において、
前記製品を前記測量室(19)から前記測量デバイス(18)の輸送室(21)まで輸送し、
前記輸送室(21)それ自体の内部に在る前記輸送室(21)内の前記製品を秤量し、
前記製品を前記輸送室(21)から関連する前記下部シェル(2)まで輸送することを特徴とする、充填方法。
【請求項15】
各輸送室(21)内の前記製品を少なくとも1つの容量トランスデューサ(24)によって秤量する、請求項14に記載の充填方法。
【請求項16】
前記輸送室(21)を少なくとも部分的に形成するブッシュ(23)内において、各輸送室(21)内の前記製品を秤量する、請求項14又は15に記載の充填方法。
【請求項17】
前記ブッシュ(23)が少なくとも1つの容量トランスデューサ(24)を備える、請求項16に記載の充填方法。
【請求項18】
各測量デバイス(18)の前記測量室(19)は、下部においてピストン(27)によって閉塞されており、
当該充填方法は、前記測量室(19)が前記輸送部(21)から隔離される閉塞位置と、前記測量室(19)が前記輸送室(21)に接続される開放位置との間において、前記ピストン(27)を移動させることを含む、請求項14から17のいずれか1項に記載の充填方法。
【請求項19】
各ピストンを前記閉塞位置において選択的にロックすることを含む、請求項18に記載の充填方法。
【請求項20】
各測量デバイス(18)の前記輸送室(21)は下部において各シャッタ(36)によって閉塞されており、
当該充填方法は、前記輸送室(21)が関連する前記下部シェル(2)から隔離される閉塞位置と、前記輸送室(21)が関連する前記下部シェル(2)に連通する開放位置との間において、前記シャッタ(36)を移動させることを含む、請求項14から19のいずれか1項に記載の充填方法。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【公開番号】特開2012−140181(P2012−140181A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−241345(P2011−241345)
【出願日】平成23年11月2日(2011.11.2)
【出願人】(505353375)エムジードゥエ ソチエタ レスポンサビリタ リミテ (14)
【Fターム(参考)】