説明

少なくとも2つの部材間の電気接続部およびこの種の接続部を有する電気装置

ワイヤとスリーブである2つの部材間の電気接続部であって、ワイヤは直径DRを、スリーブは少なくとも部分的に内径IDを有し、DRはIDよりも小さい。ワイヤの端部は中空体内に取り付けられる。ここでワイヤの端部は、中空体への接続を確保する手段を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の電気接続部に関するものであり、この電気接続部は2つの部材、通例はワイヤと中空体との間の電気接続部である。この接続部は複数の部材、例えば2つのワイヤおよび一つの中空体を含むことができる。さらに本発明は、この形式の電気接続部を少なくとも一つ含む電気装置に関するものであり、この電気装置はすべての形式の電気ランプ、またはランプ用のスタータである。しかし接続部の適用はこれに制限されるものではない。
【背景技術】
【0002】
ワイヤと中空体、とりわけブッシュとの接続はこれまで、ブッシュにねじが設けられていて、このねじによりワイヤがブッシュ壁とねじとの間で締め付けられることによって行われていた。他の公知の接続技術は、2つの部材を相互にはんだ付けまたは溶接することである。同様にブッシュを変形すること、とりわけ圧着することが公知である。この場合、ワイヤはブッシュの壁の間で圧潰される。しかしこれら解決手段すべての欠点は、接続を形成するために作業工程、例えばねじ締め、はんだ付け、溶接または変形が必要なことである。さらにクランプにより接続を行うことが公知である。このクランプではワイヤが係止装置により保持され、この係止装置は再び解除することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、請求項1の上位概念による、2つの部材間の電気接続部を提供することであり、この電気接続部はできるだけ僅かな作業工程しか必要としないようにする。さらなる課題は、簡単で安価に作製することのできる接続部を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の課題は、請求項1の上位概念に記載の接続部において、接続部がセルフロック式に構成されており、ワイヤが中空体、とりわけブッシュ内に係留されるように構成されている。
【発明の効果】
【0005】
中空体内でのワイヤの係留は、基本的に種々のやり方で行うことができる。本発明によれば少なくともワイヤには、中空体内でセルフロックに作用する手段が設けられる。よりわけ中空体には、接続を支援する手段を形成することもできる。ワイヤは中空体内で伸長可能であり、その中にロックされる。したがってワイヤは非常に強い力または機械的力を使用しなれば引き出すことができない。このようにして接続部の迅速な取付けが可能となる。
【0006】
有利には中空体はブッシュまたは有底孔を備えるピンである。以下では例としてブッシュを用いる。
【0007】
ワイヤとブッシュの間で、付加的手段を必要しない接続部を形成するととくに有利であることが判明した。とりわけこの種の接続部は、セルフロックがワイヤにある手段だけによって、またはブッシュにある手段と関連して作用することによって達成される。例えばワイヤは、これがブッシュに突入する領域で波形に構成することができる。波の振幅は、ワイヤがブッシュの壁に摩擦結合して当接するような大きさに選択される。このようにすればワイヤは、大きな力を掛けないとブッシュが引き出すことができない。多くの場合この種の力結合は、ワイヤとブッシュをしっかり接続するのに十分である。
【0008】
別の構成によれば支援手段として摩擦力を高めるために、ブッシュの内側を粗化するか、または出っ張りを有する。
【0009】
本発明のとくに有利な実施形態では、ワイヤには鉤状に曲げられた端部が手段として設けられる。この逆さ鈎によりワイヤはブッシュ内で係止することができる。ワイヤを差し込み方向とは反対に引っ張ると、ワイヤ端部がブッシュの内側に対して拡張し、ワイヤをブッシュから引き出すのに必要な力が高まる。
【0010】
曲げられたワイヤ端部が弾性に構成されているととくに有利であることが判明した。ワイヤを挿入する際には、エラスティックに構成された鉤がブッシュの壁に沿って容易にスライドする。しかし引き出す際には、簡単には引き出すことができないように鉤が拡張する。ワイヤ端部をブッシュの内側に対して押し付ける力は、前に説明した解決手段よりさらに増大する。ワイヤをブッシュから引き出すには、さらに大きな力が必要である。
【0011】
本発明のとくに有利な構成では、ブッシュの内側に付加的に係止手段が設けられており、この係止手段は曲げられたワイヤ端部と協働する。ここで係止手段は、一つまたは複数の突起または凹部からなり、ブッシュに成形されるか、またはブッシュに取り付けられる。とりわけこれは少なくとも一つの周回する溝であり、これにおりワイヤないしワイヤ端部の配向は重要でなくなる。有利には複数の溝を連続して配置することができる。
【0012】
有利な実施例によれば、係止手段はブッシュの内側に成形されたラグからなる。このラグは、ブッシュの内側に折り曲げられるバックルから打ち抜きにより形成することができる。ラグは別の実施例によれば、ブッシュをその長手方向に圧縮することによっても作製できる。ブッシュの材料は圧縮領域では押し潰されており、したがってブッシュの壁はこの領域では比較的に厚く、内側にまたは外側に向かって他の壁を越えて突出している。このようにして少なくともブッシュの内側にはリング状の隆起部が形成され、この隆起部は曲げられたワイヤ端部に対する支持部として設けられる。周回する隆起部の利点は、どの個所でワイヤが壁に当接するか、またどのようにワイヤがブッシュに導入されるかは無視できることである。ワイヤは常に支持部を見つけることができる。
【0013】
突起を形成する別の手段は、ブッシュの一方または両方の端部にカラーを設けることである。カラーは例えばブッシュの作製の際に、深絞り加工ですでに成形しておくことができる。この場合、カラーは内側に曲げられ、折り曲げられたワイヤ端部用の支持部を形成する。
【0014】
別の実施例によれば、係止手段はブッシュ内壁に取り付けられた凹部または窪みからなる。凹部は型押しによって、また開口は例えば打ち抜きによって作製することができる。
【0015】
凹部を周回する溝として構成すると有利であることが判明した。ここではワイヤ端部が溝に噛み合い、ワイヤが意図せずに引き出されることが阻止される。この種の溝は、例えば同様にブッシュをその長手方向に圧縮することによって形成される。ブッシュの外側にはこの特別の方法の後、リング隆起部が発生し、内側には所望のリング溝が得られる。
【0016】
差し込み方向での運動によって、ワイヤまたはワイヤ端部はブッシュに導入され、差し込み方向とは反対に引き出される際に、ワイヤはブッシュ内壁にまたは係止手段にフック留めされ、大きな力を掛けないとブッシュから引き出すことができないか、またはまったくブッシュから引き出すことができない。
【0017】
ブッシュを切削なしで作製すると有利であることが判明した。ブッシュは有利には深絞り部材からなる。しかしブッシュはまた、押出し成形、円形ねっか(捏和)または他の無切削製造方法によって形成することもできる。切削作製に対する無切削作製方法の付加的利点は、無鉛材料を使用することができることである。ブッシュは有利には無鉛真鍮からなる。切削製造のためには、約2%の鉛を添加した材料を使用することができる。しかし鉛は環境に有害な材料であるから、この材料をブッシュに使用しないことが有利である。無切削製造、とりわけ深絞りのためには、大きくても0.5mm、有利には0.2から0.35mmの壁厚のブッシュを使用するのが有利である。これはワイヤを係留するのに有利であり、ブッシュ作製時に格段に材料を節約する。
【0018】
本発明によって、この種の薄い材料をブッシュに使用することが可能である。しかし捩られた部材を、ブッシュとして、または有底孔を備えるピンとして使用することもできる。この場合も、従来の壁の厚いブッシュに対して格別の材料節約が可能である。
【0019】
保持手段をワイヤに接合する技術によって初めて、壁の薄いブッシュを使用するという前提条件が満たされる。このようなブッシュでは、圧着のために十分な材料を使用することができない。はんだ付けはここでは高価であり、かつ面倒である。典型的には0.5から2mmの内径IDを有し、長さLが数mmであるブッシュをここで使用することができる。典型的には1:4から1:10であるこの種のID:L比は、押出し成形では作製不能である。
【0020】
ワイヤとブッシュは多数の接続に適する。ここではワイヤの代わりに、例えばホックの設けられたプラスチック材料を使用することもできる。
【0021】
特別の使用目的は、本発明の接続部を電気接続部として使用することである。ブッシュとワイヤは導電材料からなる。ブッシュに対してはとりわけ真鍮が、ワイヤに対してはモリブデンまたはモリブデン合金が使用される。有利に使用することのできる別の材料は、特殊鋼またはCPS(銅被覆鋼)である。
【0022】
ワイヤは有利な実施例によれば、バネワイヤからなる。これにより鉤状の折り曲げられた端部はブッシュの内側に弾性に当接し、これに対してまたは係止手段に対して支持される。
【0023】
有利には接続部は、電気機器、とりわけハロゲン白熱ランプまたはレフレクタ型高圧放電ランプのようなランプ、または蛍光ランプ用のスタータで使用される。電気ランプおよびスタータは例えばソケットを有する。ランプ容器またはスタータブッシュから引き出された電流供給ワイヤは、ソケットの電気端子と接続しなければならない。ランプ容器またはスタータブッシュから突き出た電流供給ワイヤの端部は、ソケットの接点と接続するのにはしばしば短すぎる。したがって延長が必要である。この延長はこれまで例えばいわゆる接続ワイヤによって行われた。ドイツ実用新案第202006005158号参照。延長接続部として、例えば前に説明したブッシュが使用される。このブッシュには、鉤状の端部が設けられた接続ワイヤが両側から導入され、接続ワイヤは場合により付加的に内壁と、または係止手段と協働する。
【0024】
別の実施例では、ブッシュがコンタクトピンとして、とりわけ差込み口金のようなソケット用のコンタクトピンとして設けられている。ここで有利にはブッシュは深絞り部材であり、この深絞り部材は直径の異なる区間を有する。コンタクトピンは差込み口金に対して拡張された下端部を有し、この下端部は例えばフレームの鍵穴状の開口部の狭窄領域と協働して保持作用する。電流供給ワイヤは、ブッシュの比較的太い側に対向する側からブッシュに挿入される。
【0025】
コンタクトピンは典型的には、その幅狭領域に2.5から3.5mm、有利には約3mmの直径を有する。幅広区間の直径は典型的には約5mmである。
【0026】
接続を理想的に機能させるためには、対象となるパラメータ、すなわちワイヤ直径DRと、ブッシュまたは中空体の内径IDとの比は、DR:IDの値において3.5から7、有利には4から6が最適である。内径IDがワイヤ直径DRに対して比較的に大きいと、鉤が長くなり、そのため不安定になる。内径が比較的に小さいと、ワイヤの曲げ半径が極端に小さくなり、断線の危険性が増大する。とりわけそれ自体は材料として有利なモリブデンを使用する場合に増大する。
【0027】
これと比較して、ブッシュの絶対寸法はさほど重要ではない。基本的に1cmの太さの建設用鋼材であっても5から10cmの太さのブッシュに固定することができる。この場合は、接合の耐久性が重要なのであって、電気接触は問題ではない。
【0028】
ブッシュをレフレクタランプに使用する場合、ランプをレフレクタシェルに固定するためにブッシュを使用することができる。レフレクタシェルは頂点領域に、すなわちレフレクタ底部に開口を有し、この開口にブッシュを装着することができる。ブッシュの外側には突起または周回するリング隆起部が設けられており、これがレフレクタシェルの外側に当接する。ブッシュはこの開口を貫通して突き出る。ブッシュがこの開口を貫通するように挿入されると、レフレクタ内部に突入する端部が折り曲げられる。そしてレフレクタシェまたはレフレクタ底部が、突起ないしはリング隆起部とフランジとの間で締め付けられ、これにより固定される。次にランプの電流供給ワイヤをブッシュに挿入することができる。電流供給ワイヤの折り曲げられた端部は係止手段の後方に係止し、そしてランプを引き出すことができなくなる。ランプをレフレクタにこのように固定することにより、ランプをレフレクタに対して後から調整することもできる。
【0029】
別の実施例ではランプの位置が、追加の皿状保持部によってレフレクタシェルに対して固定される。この保持部は、レフレクタシェルの内側にある周回する段上に載置される。この保持部は有利には弾性に構成されている。ランプがブッシュに装着されると、ランプはこの保持部に対して押圧され、この保持部をやや撓ませる。ブッシュ内での係止手段の位置は、電流供給ワイヤの折り曲げられた端部が係止手段の後方で噛み合うように位置決めされている。ランプが再び緩められると、保持部はその出発位置にバネのように戻る。次にランプは、レフレクタに対して所望の位置に配置される。
【0030】
保持部の張力は、例えば0.1から1Nまたは数N(ニュートン)である。保持部は有利には、典型的に0.3Nの張力下にある。このように構成された構成要素は、ランプの調整を簡単にし、誤調整を回避する。ランプはこの形式の固定によってその位置が固定され、したがって揺れ動くことはない。ガタツキ音も同様に回避される。接着剤または接合剤のような追加の保持手段も同様に省略することができる。なぜならこの保持部が張力によって段に押圧されるからである。
【0031】
張力は、電流供給ワイヤの弾性で折り曲げられた端部によって吸収することもできる。これによりランプを固定する保持部を、弾性でない部材から形成することができる。同様にランプが、レフレクタシェルに成形された保持部、例えば段に当接することもできる。
【0032】
以下、複数の実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】差込み口金を有するレフレクタランプの断面図である。
【図2】図1によるランプの接続部領域を拡大して示す図である。
【図3】ブッシュの実施形態を示す図である。
【図4】ブッシュの実施形態を示す図である。
【図5】ブッシュの実施形態を示す図である。
【図6】ブッシュの実施形態を示す図である。
【図7】ブッシュの実施形態を示す図である。
【図8】ブッシュの実施形態を示す図である。
【図9】スタータの実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1にはレフレクタランプが示されている。レフレクタランプは1により示されている。レフレクタランプ1は、レフレクタシェル2からなり、レフレクタシェルの内側には反射層3が設けられている。下端部では、レフレクタシェル2にソケット4が成形されている。この実施例によれば、ソケット体はレフレクタシェル2自体と同じ材料からなり、レフレクタシェル2の統合部材である。ソケット体はしばしば別個の部材である。レフレクタシェル2の頂点領域ないしはソケット4の下端部では、レフレクタ底部5に2つの開口6が設けられている。この開口6にはそれぞれコンタクトピン7が装着される。ハロゲン含有充填物を備える内部バルブ10が、レフレクタシェル2内に配置されている。電流供給部11は、内部バルブの圧潰部12から引き出され、基本的にブッシュであるコンタクトピン7と接続されている。
【0035】
コンタクトピン7は図2に詳細に示されている。コンタクトピンはブッシュからなる。ブッシュは深絞り部材として作製される。ブッシュは実質的に2つの区間からなり、これらの区間は異なる内径を有する。比較的に細い区間71を以てブッシュは部分的に、開口6に貫通挿入される。比較的に太い区間72は、フレーム(図示せず)の鍵穴状収容部と結合的に協働するコンタクトピン7の部分を形成する。このこと自体は公知である。
【0036】
コンタクトピンは、個所73の比較的細い区間71で圧縮されている。この圧縮によりブッシュの外側にはリング隆起部74が発生する。ブッシュの内側には周回するリング溝75が発生する。ブッシュのこの特徴が図2に拡大して図示されている。図1と図2で同じ部材には同じ参照符合が付してある。
【0037】
リング隆起部74は、開口6におけるブッシュのストッパとして用いられる。ブッシュはストッパまで開口6に挿入され、他方の側でレフレクタ底部5から突き出し、レフレクタシェルに突入する。続いて、レフレクタシェルの内側へ突入したコンタクトピン7の端部がレフレクタ底部5で折り曲げられる。そしてレフレクタシェル2ないしレフレクタ底部5は、リング隆起部とフランジ76との間で締め付けられる。
【0038】
次にランプの内部バルブ10が、レフレクタ開口部9からレフレクタシェル2に装着される。ランプ容器10から突出した電流供給ワイヤ11の端部21が鉤状に折り曲げられる。ワイヤ11は弾性の導電材料からなる。電流供給ワイヤ11の端部21はブッシュ、この場合はコンタクトピン7に、リング溝75の後方まで挿入されるランプを引き戻すと、電流供給ワイヤ11の鉤状の端部21がリング溝75に係止する。大きな力を掛けないと、電流供給ワイヤ11をコンタクトピン7から再び引き離すことができない。
【0039】
レフレクタシェル2は内側3に、ソケット4への移行領域に段32を有する。この段32に皿状の保持部33が寄りかかる。この保持部にはバルブ10を収容するための収容部が設けられている。この保持部33によって、レフレクタないしはレフレクタシェル2に対するランプの位置が決められる。
【0040】
皿状の保持部33は弾性に構成されている。バルブ10をレフレクタシェル2に装着すると、バルブは保持部に対して押し付けられ、これにより保持部はやや撓む。ランプは、電流供給ワイヤ11の鉤状端部21がリング溝75内で係止するまで保持部33に押し付けられる。続いてバルブ10を解放することができる。保持部33はバルブ10とともに、レフレクタランプ1の最適の光分散に対して設けられた位置に弾性に復帰する。一方の方向での保持部33の張力と、反対方向での電流供給ワイヤ11の鉤状端部21の張力によってバルブ10は引っ張られ、これによりその位置が固定される。
【0041】
バルブ10をレフレクタシェル2内に取付け固定することに関し、電流供給ワイヤ11の端部21によって作用する張力は、ランプ8をその位置に固定するのに十分である。したがって保持部33に対して安価な材料を選択することができる。
【0042】
レフレクタ開口9はこの実施例では、カバーディスク14によって閉鎖されている。図1参照。
【0043】
図3は、有底孔36を備えるピン35を中空体として示す。
【0044】
図4は、2つの周回する溝38を備えるスリーブ37を中空体として示す。
【0045】
図5は、内部粗化部39を備えるスリーブ37を中空体として示す。
【0046】
図6は、円筒状の主部40と円錐状の端部41を備えるブッシュを中空体として示す。
【0047】
図7は、延長接続部として使用されるスリーブ37を示す。ここでは両端部12に折り曲げられた端部12を備えるワイヤが挿入される。
【0048】
図8は、所定の内径IDを備えるスリーブ37と、所定の直径DRを備えるワイヤ11を示す。
【0049】
図9は、ソケット51を備えるスタータ50を示す。接触接続は、図2に示されたのと同様に行われる。
【0050】
基本的にこの種の接続は非導電性部材に対しても使用することができる。この場合、ワイヤはプラスチックにより被覆された金属からなる被覆ワイヤである。中空体はプラスチック部材、またはプラスチックを被覆された金属部材である。
【0051】
基本的に鉤の代わりに、同様に作用する他の形状をワイヤの端部に付与することができる。これは例えばバネホルダのカバーキャップの場合のようなストラップである。ストラップはまずワイヤに曲げ戻され、それからスリーブの内壁に付着する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの部材間の電気接続部であって、
第一の部材は直径DRのワイヤであり、第二の部材は開口を備える中空体であり、該中空体は部分的に内径IDを有する形式の接続部において、
前記直径DRは内径IDよりも小さく、ワイヤの端部は中空体内に取り付けられ、
前記ワイヤの端部は、中空体との接続を確保する手段を有する、ことを特徴とする接続部。
【請求項2】
請求項1記載の接続部において、
前記接続部はセルフロック式に構成されており、ワイヤは中空体内に係止される、ことを特徴とする接続部。
【請求項3】
請求項1記載の接続部において、
前記ワイヤは、折り曲げられた端部を手段として有する、ことを特徴とする接続部。
【請求項4】
請求項3記載の接続部において、
前記端部は鉤状に折り曲げられている、ことを特徴とする接続部。
【請求項5】
請求項1記載の接続部において、
中空体の外部に支持手段を有する、ことを特徴とする接続部。
【請求項6】
請求項5記載の接続部において、
前記支持手段は、中空体の凹部または突出部である、ことを特徴とする接続部。
【請求項7】
請求項1記載の接続部において、
中空体はスリーブである、ことを特徴とする接続部。
【請求項8】
請求項1から7までのいずれか一項記載の接続部において、
ワイヤ端部はスリーブの内壁に対して支持されている、ことを特徴とする接続部。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれか一項記載の接続部において、
前記折り曲げられたワイヤ端部は弾性に構成されている、ことを特徴とする接続部。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれか一項記載の接続部において、
前記スリーブはその内側に少なくとも一つの係止手段を有する、ことを特徴とする接続部。
【請求項11】
請求項1から10までのいずれか一項記載の接続部において、
前記係止手段は、スリーブの内側に設けられた少なくとも一つの突起である、ことを特徴とする接続部。
【請求項12】
請求項1から11までのいずれか一項記載の接続部において、
前記突起は一つまたは複数のラグから形成されるか、またはスリーブの内側に周回する隆起部からなる、ことを特徴とする接続部。
【請求項13】
請求項1から12までのいずれか一項記載の接続部において、
前記突起はスリーブの開口から内側に突出するカラーからなる、ことを特徴とする接続部。
【請求項14】
請求項1から13までのいずれか一項記載の接続部において、
前記係止手段は、スリーブの内側に設けられた少なくとも一つの凹部または開口からなる、ことを特徴とする接続部。
【請求項15】
請求項1から14までのいずれか一項記載の接続部において、
前記凹部は、スリーブの内側を周回する溝として構成されている、ことを特徴とする接続部。
【請求項16】
請求項1から15までのいずれか一項記載の接続部において、
リング隆起部はスリーブの外側に形成されており、および/または溝はスリーブの圧縮により形成されている、ことを特徴とする接続部。
【請求項17】
請求項1から16までのいずれか一項記載の接続部において、
ワイヤ端部は、差し込み方向での運動によってスリーブに挿入され、
ワイヤの折り曲げられた端部は、ワイヤを差し込み方向とは反対方向に引っ張る際に、スリーブの内壁および/または係止手段とホック留めされる、ことを特徴とする接続部。
【請求項18】
請求項1から17までのいずれか一項記載の接続部において、
前記ワイヤとスリーブは導電材料から構成されている、ことを特徴とする接続部。
【請求項19】
請求項1から18までのいずれか一項記載の接続部において、
接続によって導電接続が行われる、ことを特徴とする接続部。
【請求項20】
請求項1から19までのいずれか一項記載の接続部において、
電気ランプで使用する、ことを特徴とする接続部。
【請求項21】
請求項1から20までのいずれか一項記載の接続部において、
電気接続部は、電流供給ワイヤ(11)とコンタクトピン(7)との間に設けられている、ことを特徴とする接続部。
【請求項22】
請求項1から21までのいずれか一項記載の接続部において、
ソケット(4)が設けられており、前記コンタクトピン(7)はソケット(4)の一部である、ことを特徴とする接続部。
【請求項23】
電気ランプ、とりわけ白熱ランプ、放電ランプまたはダイオードであって、気密に密閉されたランプ容器と、少なくとも一つの発光体または電極と、電流供給システムとからなり、
該電流供給システムにより前記発光体または電極は電流源と導電接続しており、
該電流供給システムは少なくとも電流供給ワイヤからなり、
該電流供給ワイヤによって、ランプ容器内にあるランプの部分と、ランプ容器外にあるランプの部分とが接続され、
ランプは電気端子と接続されている形式の電気ランプにおいて、
請求項1から22までのいずれか一項記載の接続部を特徴とする電気ランプ。
【請求項24】
請求項20記載の電気ランプにおいて、
前記電気端子のためにコンタクトピン(7)が設けられている、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項25】
請求項20記載の電気ランプにおいて、
コンタクトピン(7)はスリーブとして構成されている、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項26】
請求項20から22までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
接続部のワイヤは、ランプ容器(10)から突出する電流供給ワイヤ(11)により形成されている、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項27】
請求項20から23までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
電流供給ワイヤ(11)は折り曲げられた端部(21)を有し、
該端部(21)はコンタクトピン(7)の内側に当接する、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項28】
請求項20から24までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
コンタクトピン(7)の内側には係止要素が設けられている、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項29】
請求項20から25までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
前記係止要素は、周回する溝(75)によってコンタクトピン(7)の内側に形成されている、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項30】
請求項20から26までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
前記コンタクトピン(7)は円筒状に構成されている、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項31】
請求項20から27までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
前記コンタクトピン(7)は少なくとも1mmの内径を有する、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項32】
請求項20から28までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
前記コンタクトピン(7)は直径の異なる区間(71,72)を有する、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項33】
請求項20から29までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
実質的に2つの区間(71,72)が設けられており、
コンタクトピン(7)の直径は、ランプ(8)から離れた区間(72)においては、ランプに向いた区間(71)より大きい、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項34】
請求項20から30までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
コンタクトピン(7)は個所(73)に取り付けられている、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項35】
請求項20から31までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
コンタクトピン(7)のランプに向いた側の端部にはフランジ(76)が設けられている、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項36】
請求項20から32までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
前記フランジ(76)は外側に向けられている、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項37】
請求項20から33までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
レフレクタが設けられており、
該レフレクタは少なくとも一つのレフレクタシェル(2)からなり、
該レフレクタシェル(2)の頂点領域、すなわちレフレクタ底部(5)には、コンタクトピン(7)を収容するために少なくとも一つの開口(6)が設けられている、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項38】
請求項20から34までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
コンタクトピン(7)の圧縮された個所(73)がレフレクタシェル(2)の外側に当接し、
前記フランジ(76)はレフレクタシェル(2)の内側に設けられている、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項39】
請求項20から35までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
レフレクタシェル(2)は、圧縮された個所(73)とフランジ(76)との間に収容される、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項40】
請求項20から36までのいずれか一項記載の電気ランプにおいて、
圧縮によってコンタクトピンの内側に係止手段(75)が形成されている、ことを特徴とする電気ランプ。
【請求項41】
ランプ容器と、少なくとも一つの発光体または電極と、該発光体または電極のための電流供給システムと、レフレクタと、コンタクトピンとからなるレフレクタランプであって、
前記電流供給システムは、前記発光体または電極と接続された少なくも二つの電流供給ワイヤからなるレフレクタランプにおいて、
電流供給ワイヤ(11)とコンタクトピン(7)との接続が請求項1から40までのいずれか一項記載のように行われているレフレクタランプ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公表番号】特表2010−532077(P2010−532077A)
【公表日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513830(P2010−513830)
【出願日】平成20年6月9日(2008.6.9)
【国際出願番号】PCT/EP2008/057175
【国際公開番号】WO2009/000635
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(504458493)オスラム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (168)
【氏名又は名称原語表記】Osram Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
【住所又は居所原語表記】Hellabrunner Strasse 1, D−81543 Muenchen, Germany
【Fターム(参考)】