説明

局所温度調節装置、短日局所夜冷処理システム及びイチゴ栽培システム

【課題】クラウンへの温度調節、環境調節を局所的に行うことにより、省エネ栽培と年間を通じた効率的な安定した省エネ型多重収穫栽培とを可能にする。
【解決手段】
1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、窓付構造体の
上内面と培地との間に空間である環境共生空間を形成し、窓及び窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、調節した媒体を通媒体へ送ることにより環境共生空間を温度調節し、環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を窓付構造体の案内により、窓を通して外部へ流出させることによって、クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有する局所温度調節装置、短日局所夜冷処理システム及びイチゴ栽培システム。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の
上内面と培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有することを特徴とする局所温度調節装置。
【請求項2】
1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の
上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記環境共生空間において、窓高さ値が0.3cm以上であり、空間値が1より大きく、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有することを特徴とする請求項1に記載の局所温度調節装置。
【請求項3】
1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の
上内面と培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、媒体として液体を、前記通媒体として通液管を使用し、温度調節した液体を前記通液管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により、前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有することを特徴とする請求項1乃至2の何れかに記載の局所温度調節装置。
【請求項4】
1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、媒体として温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種の気体を、前記通媒体として少なくとも1個以上複数の孔を有する通気管を1個以上使用し、
前記気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする機能を有することを特徴とする請求項1乃至2の何れかに記載の局所温度調節装置。
【請求項5】
1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体を有する局所温度調節装置であって、前記窓付構造体の窓より小さい面積の窓を有する窓付補助具を前記窓付構造体の上に設置し、窓のサイズの異なる前記窓付補助具をイチゴの成長にあわせて変えることにより可変窓の機能を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の局所温度調節装置。
【請求項6】
イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装
置と局所温度調節装置を有する短日局所夜冷処理装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用して、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記フレームを使用し前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一の短日局所夜冷処理装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続け、花芽分化の促進を行うことを特徴とする短日局所夜冷処理システム。
【請求項7】
イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装
置と局所温度調節装置を少なくとも基本要素として有する短日局所夜冷処理装置を使用した短日局所夜冷処理システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする機能を有し、媒体として温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種の気体を、前記通媒体として少なくとも1個以上複数の孔を有する通気管を1個以上使用し、
前記局所温度調節装置を前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記通気管の少なくとも1個の前記孔が少なくとも1個の前記クラウンと対応しており、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記フレームを使用し前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から、前記気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて 引き続き同一の短日局所夜冷処理装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で、前記クラウン及びその周縁部の調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続け、花芽分化の促進を行うことを特徴とする請求項6に記載の短日局所夜冷処理システム。
【請求項8】
イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり
、前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節した気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすることを特徴とするイチゴ栽培システム。
【請求項9】
イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすることを特徴とする請求項8に記載のイチゴ栽培システム。
【請求項10】
イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、遮光シートとフレームとからなる脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装
置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることにより、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理の温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続ける短日局所夜冷処理を行い、花芽分化の促進を行うと共に、花芽分化の後は、前記遮光フードを外し、前記栽培容器の前記イチゴに光が当たるように開放状態とし、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をし、イチゴを栽培することを特徴とする請求項8に記載のイチゴ栽培システム。
【請求項11】
ハウス内に、発光ダイオードを使用した照明装置と、イチゴが植えられている培地を収
容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、媒体を供給する媒体供給装置と局
所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から調節した媒体を前記通媒体に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすると共に、青色系光等の適宜選択した波長幅を含む波長の光を供給する前記発光ダイオードを使用した照明装置による光照射を、適宜、環境共生空間及び局所温度調節装置を取り巻く全空間の少なくとも一部に行うことを特徴とする請求項8に記載のイチゴ栽培システム。
【請求項12】
ハウス内に、発光ダイオードを使用した照明装置と、イチゴが植えられている培地を収
容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と、遮光シートとフレームとからなる
脱着可能な遮光フードと、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、媒体として熱媒体を、前記通媒体として通媒管を使用し、
前記局所温度調節装置を前記栽培容器の前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記局所温度調節装置及び前記イチゴを有する前記栽培容器のイチゴを、前記遮光シートで覆い、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることにより、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする局所夜冷処理と、前記局所夜冷処理後、前記遮光シートを外し前記イチゴに光をあて、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記局所夜冷処理より短い時間、前記局所夜冷処理温度より高い温度で前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする短日処理とを一組とし、前記局所夜冷処理と前記短日処理の時間の合計を24時間とした一サイクルを、花芽分化が起こるまで繰り返して続ける短日局所夜冷処理を行い、花芽分化の促進を行うと共に、花芽分化の後は、前記遮光フードを外し、前記栽培容器の前記イチゴに光が当たるように開放状態とし、引き続き同一のイチゴ栽培装置を使用し、前記媒体供給装置から温度調節した熱媒体を前記通媒管の一端から他の一端に向かい強制的に送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすると共に、青色系光等の適宜選択した波長幅を含む波長の光を供給する前記発光ダイオードを使用した照明装置による光照射を、適宜、環境共生空間及び局所温度調節装置を取り巻く全空間の少なくとも一部に行うことを特徴とする請求項8に記載のイチゴ栽培システム。
【請求項13】
イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、前記培地を収容した栽培容器が土壌であり、
前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成
され、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をする機能を有し、
前記局所温度調節装置を前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面と前記培地との間に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記媒体供給装置から調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を温度調節し、前記環境共生空間の温度調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の温度調節をすることを特徴とする請求項8に記載のイチゴ栽培システム。
【請求項14】
イチゴが植えられている培地を収容した栽培容器と、前記栽培容器を搭載する支持台と
、媒体を供給する媒体供給装置と局所温度調節装置とを少なくとも基本要素として有するイチゴ栽培装置を使用したイチゴ栽培システムであり、
前記培地を収容した栽培容器が土壌及び培地を収容した栽培容器から選ばれた一種であり、前記局所温度調節装置が1個以上の窓を有する窓付構造体と媒体を通す通媒体から構成され、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成し、前記窓及び前記窓付構造体が、2個以上複数に分割でき、前記窓付構造体を構成する窓付構造体部材の剛軟度が150mm以上であり外力により容易に変形せず、且つ、前記窓付構造体部材の、少なくとも一つの層を構成する素材の熱伝導率が0.01〜2.0W/(m・K)であり、前記環境共生空間が外部の気流変化に影響されず、1個の前記窓が、少なくとも1個のクラウンと対応しており、前記通媒体の少なくとも一部が前記環境共生空間内にあり、少なくとも前記通媒体の一部が前記培地の表面より上に出ており、前記窓付構造体が前記クラウン及びその周縁部を囲み、前記窓が自身を通して前記クラウンからの成長物を前記窓付構造体の外部へ成長させることができ、調節した媒体を前記通媒体へ送ることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部へ流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をする機能を有し、
媒体として温度調節した気体及び活性種処理気体から選ばれた少なくとも一種の気体を、前記通媒体として少なくとも1個以上複数の孔を有する通気管を1個以上使用し、
前記局所温度調節装置を前記培地上に設置し、前記窓付構造体の上内面の下に空間である環境共生空間を形成した状態で、前記通気管の少なくとも1個の前記孔が少なくとも1個の前記クラウンと対応しており、前記媒体供給装置から、前記気体を前記通気管の一端から他の一端に向かい強制的に送り、前記気体を前記通気管の孔より前記環境共生空間に流出させることにより前記環境共生空間を調節し、前記環境共生空間の調節をした気体の外部への飛散を最小限にとどめると共に、該気体を前記窓付構造体の案内により前記窓を通して外部に流出させることによって、前記クラウン及びその周縁部の調節をすることを特徴とする請求項8乃至13の何れかに記載のイチゴ栽培システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−268787(P2010−268787A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−278556(P2009−278556)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【出願人】(307019882)
【Fターム(参考)】