説明

屋上緑化装置及び屋上緑化方法

【課題】簡易な設備で面状の領域に植栽された緑化植物に対する水の供給を行うことのできる屋上緑化装置及び屋上緑化方法を提供する。
【解決手段】建物屋上の面状の領域に植栽される緑化植物に対し水を供給するものであって、緑化植物6が植栽される領域の一辺と隣接する水槽1と、水槽1に対し水を供給する水供給部2と、水槽1の緑化植物6と隣接する一辺に沿って設けられる負圧部材4と、緑化植物6が植栽される領域の略全域に渡り建物屋上の上面に敷設される吸水シート材3とからなり、負圧部材4は一端側が水槽1に貯留される水に浸るようにされ、他端側が水槽1の側面を乗り越えて吸水シート材3の端部と重なり合うように引き出され、毛細管現象により水槽1からの水を吸い上げると共に、吸水シート材3に水を供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物屋上の面状の領域に植栽される緑化植物に対し水を供給する屋上緑化装置及び屋上緑化方法に関し、特に簡素な設備で緑化植物に対する水の供給を行うことのできる屋上緑化装置及び屋上緑化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ビル等の建物屋上に、芝などの緑化植物を面状に植えて、屋上緑化を図ることが従来行われている。屋上を緑化することにより、日照による屋上の温度上昇を抑えることができ、また建物の断熱性も向上することから、冷暖房効率を向上させることができる。したがって、CO2の削減に寄与することができる。このため近年、特に屋上緑化が進められるようになっている。
【0003】
植物を維持するためには、言うまでもなく水の供給が必要となる。このため、屋上緑化装置としては、植物に対して水を供給するために、水道に繋がれた供給部からの水を、配管を介して緑化植物が植栽された領域の全域に供給するものが知られている。また、スプリンクラーのような設備を設置するものも知られている。配管を介して水を供給する屋上緑化装置としては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
【特許文献1】特開2004−298140号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の屋上緑化装置は、水を緑化植物が植栽された領域の全域に供給するために、配管やスプリンクラーなどの大掛かりな設備が必要であり、高価であると共に、長い工事期間が必要となっていた。また、重量が大きいため、建物によっては屋上に設置できない場合もあった。そしてこのことが、屋上緑化を普及させる阻害要因ともなっている。
【0005】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、簡易な設備で面状の領域に植栽された緑化植物に対する水の供給を行うことのできる屋上緑化装置及び屋上緑化方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明に係る屋上緑化装置は、建物屋上の面状の領域に植栽される緑化植物に対し水を供給する屋上緑化装置において、
前記緑化植物が植栽される領域の一辺に隣接する水槽と、該水槽に対し水を供給する水供給部と、前記水槽の緑化植物と隣接する一辺に沿って設けられる負圧部材と、前記水槽と隣接し前記緑化植物が植栽される領域の略全域に渡り前記建物屋上の上面に敷設される吸水シート材とからなり、
前記負圧部材は一端側が前記水槽に貯留される水に浸るようにされ、他端側が前記水槽の側面を乗り越えて前記吸水シート材の端部と重なり合うように引き出され、毛細管現象により前記水槽からの水を吸い上げると共に、前記吸水シート材に水を供給することを特徴として構成されている。
【0007】
また、本発明に係る屋上緑化装置は、前記吸水シート材は前記建物屋上の上面側に配置される非透水フィルムと、該非透水フィルムの上面側に配置される吸水性布との2層構造からなることを特徴として構成されている。
【0008】
さらに、本発明に係る屋上緑化装置は、前記負圧部材は布材からなると共に、前記水槽の内壁面及び外壁面に沿うように取付けられることを特徴として構成されている。
【0009】
さらにまた、本発明に係る屋上緑化装置は、前記水供給部は水道に接続されると共に、前記水槽の水位が一定水準に達すると水の供給を停止するストッパを備えることを特徴として構成されている。
【0010】
そして、本発明に係る屋上緑化方法は、建物屋上の面状の領域に植栽される緑化植物に対し水を供給する屋上緑化方法において、
前記建物屋上の上面に吸水シート材を敷設し、該吸水シート材に隣接して水槽を配置し、該水槽には水を供給する水供給部を設け、前記水槽の緑化植物と隣接する一辺に沿って負圧部材を設け、該負圧部材は一端側が前記水槽に貯留される水に浸るようにされ、他端側が前記水槽の側面を乗り越えて前記吸水シート材の端部と重なり合うように引き出され、前記吸水シート材の上に緑化植物を配置し、
前記水槽には前記水供給部から水が供給され、前記負圧部材の毛細管現象により前記水槽からの水を吸い上げると共に、前記吸水シート材に水を供給することで、前記緑化植物に水を供給することを特徴として構成されている。
【0011】
また、本発明に係る屋上緑化方法は、前記水槽には定期的に水溶性の肥料を供給することを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る屋上緑化装置によれば、緑化植物が植栽される領域の一辺に隣接する水槽と、水槽に対し水を供給する水供給部と、水槽の緑化植物と隣接する一辺に沿って設けられる負圧部材と、水槽と隣接し緑化植物が植栽される領域の略全域に渡り建物屋上の上面に敷設される吸水シート材とからなり、負圧部材は一端側が水槽に貯留される水に浸るようにされ、他端側が水槽の側面を乗り越えて吸水シート材の端部と重なり合うように引き出され、毛細管現象により水槽からの水を吸い上げると共に、吸水シート材に水を供給することにより、負圧部材と吸水シート材によって、水槽の水を面状に植栽された緑化植物に対し与えることができるので、大掛かりな設備を必要とすることなく簡易な設備で屋上緑化を行うことができ、安価かつ短い工事期間で設置することができると共に、軽量であるため多くの建物で採用することができる。
【0013】
また、本発明に係る屋上緑化装置によれば、吸水シート材は建物屋上の上面側に配置される非透水フィルムと、非透水フィルムの上面側に配置される吸水性布との2層構造からなることにより、吸水シート材に供給された水を屋上面側に漏らすことのないようにすることができる。
【0014】
さらに、本発明に係る屋上緑化装置によれば、負圧部材は布材からなると共に、水槽の内壁面及び外壁面に沿うように取付けられることにより、安価かつ容易に負圧部材を設けることができる。
【0015】
さらにまた、本発明に係る屋上緑化装置によれば、水供給部は水道に接続されると共に、水槽の水位が一定水準に達すると水の供給を停止するストッパを備えることにより、水の供給を自動的に行って管理を容易にすることができる。
【0016】
そして、本発明に係る屋上緑化方法によれば、建物屋上の上面に吸水シート材を敷設し、吸水シート材に隣接して水槽を配置し、水槽には水を供給する水供給部を設け、水槽の緑化植物と隣接する一辺に沿って負圧部材を設け、負圧部材は一端側が水槽に貯留される水に浸るようにされ、他端側が水槽の側面を乗り越えて吸水シート材の端部と重なり合うように引き出され、吸水シート材の上に緑化植物を配置し、水槽には水供給部から水が供給され、負圧部材の毛細管現象により水槽からの水を吸い上げると共に、吸水シート材に水を供給することで、緑化植物に水を供給することにより、負圧部材と吸水シート材によって、水槽の水を面状に植栽された緑化植物に対し与えることができるので、大掛かりな設備を必要とすることなく簡易な設備で屋上緑化を行うことができ、安価かつ短い工事期間で設置することができると共に、軽量であるため多くの建物で採用することができる。
【0017】
また、本発明に係る屋上緑化方法によれば、水槽には定期的に水溶性の肥料を供給することにより、緑化植物の生育促進を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には、本実施形態における屋上緑化装置の模式的な平面図を示している。本実施形態の屋上緑化装置は、建物の屋上に設置されるものであって、図1に示すように、縦長の長方形状に形成された水槽1と、水槽1に水を供給する水供給部2と、緑化植物が植えられる領域の全域に渡って設けられる薄いシート状の吸水シート材3と、水槽1からの水を吸水シート材3に供給する負圧部材4とを有している。緑化植物は、吸水シート材3の上面に配置されて水の供給を受ける。また、吸水シート材3の周囲には、枠材5が枠組みされて、吸水シート材3の領域から水が漏れないようにしている。
【0019】
水槽1は、底壁10とその四周を囲む側壁11とで構成されており、上方が開放状とされている。また、水槽1の長辺方向の長さは、緑化植物が植えられる領域の一辺の長さと同等となるようにされている。水槽1は、水供給部2から水の供給を受けることで、所定水位まで水を貯留することができる。また、水槽1は金属材により形成することが耐久性及び防火性の点から望ましいが、木材などによって形成してもよい。
【0020】
水供給部2は、一般水道に接続されて、水槽1内の水が所定水位となるように水を供給する。図2には、水供給部2の模式図を示している。この図に示すように、水供給部2は水道に接続される接続部20と、水を水槽1に流す供給口部21と、接続部20と供給口部21の間に配置されて水の流動をコントロールするストッパ部22とを有している。
【0021】
接続部20から供給口部21までは、水を通す配管により構成されており、ストッパ部22はこの配管に設置されて開閉自在な開閉弁23と、開閉弁23と連動して揺動自在に動作するアーム部24と、アーム部24の先端に取付けられ水よりも比重の小さいボール状の浮玉25とからなっている。
【0022】
図2(a)は、水槽1の水位が低い状態を表している。この図のように、水槽1の水位が低いときには、浮玉25の重量によりアーム部24は開閉弁23の位置を中心に下がった状態となっており、この場合には開閉弁23は開いた状態であって、水道からの水を供給口部21側に流すことができる。
【0023】
図2(b)は、水槽1の水位が所定位置まで上がった状態を表している。開閉弁23が開いた状態で水が水槽1に供給され、水位が上がっていくと、浮玉25は水よりも比重が小さいため、水位の上昇に伴って浮力により上方に移動する。それによってアーム部24は開閉弁23の位置を中心に上がっていって開閉弁23を次第に閉じ、水槽1の水位が所定位置に達したところで開閉弁23が閉じるように設定されている。水槽1から吸水シート材3側に水が供給され、水位が下がると、浮玉25は下方に移動するため、アーム部24を介して開閉弁23は開いた状態となり、再び水位が所定位置になるまで水の供給が継続される。
【0024】
このような機構は、例えば水洗トイレのタンクなどにおいても用いられており、簡易な構造でストッパ部22を構成することができる。ただし、ストッパ部22の構成としてはこれには限られず、水槽1の水を一定に維持できるものであれば、どのようなものであってもよい。
【0025】
水槽1から水を吸水シート材3に供給する負圧部材4は、布材によって構成されている。図3には、屋上緑化装置の断面図を示している。この図に示すように、負圧部材4は一端部が水槽1内において貯留された水に浸るようにされており、他端部が水槽1に隣接するように配置された吸水シート材3の端部と重なり合うようにされている。
【0026】
水槽1内に配置される負圧部材4の一端部は、水槽1の底壁10から側壁11の内面側に沿うように取付けられており、側壁11を乗り越えてその外面側に沿うと共に、他端部が吸水シート材3に重なり合って固定されている。布材からなる負圧部材4は、毛細管現象により水槽1内の水を吸い上げ、吸い上げられた水は負圧部材4の他端部側に移動して吸水シート材3に吸水される。吸水された水は、吸水シート材3内においてさらに拡散し、緑化植物が植えられる領域の全体に広がっていく。これによって、水槽1の水が負圧部材4及び吸水シート材3を介して緑化植物に供給されることとなる。
【0027】
真夏の暑い時期や真冬の乾燥した時期には、負圧部材4による水の供給が追い付かない場合も考えられる。この場合には、逆U字状あるいは逆J字状に形成された細いパイプを用意し、その一端部を水槽1の水に浸し、他端部を吸水シート材3側であってパイプの一端部よりも低い位置に配置し、パイプ内に水を充填すると共に、吸水シート材3側の他端部が減圧された状態を維持することにより、サイフォンの原理によって動力を用いることなく、水槽1の水を吸水シート材3に対し補助的に供給することができる。
【0028】
吸水シート材3は、水を通さない性質を有した非透水フィルムと、水を吸収しやすい性質を有した吸水性布の二層構造により構成されている。屋上緑化装置において吸水シート材3は、非透水フィルム側を建物屋上の上面側とし、吸水性布側を緑化植物が植えられる側とする。このように、吸水シート材3が非透水フィルムを有しているので、吸水シート3に供給された水が建物側には流出しないようにすることができる。
【0029】
吸水シート材3には、吸水性及び放湿性に優れたポリエステル繊維を用いる。ポリエステル繊維自体は吸水性及び放湿性が低いので、吸湿率の高い繊維との各種の混繊、合撚、引揃えなどによりそれらを高められることが知られている。また、親水性化合物を共重合した共重合ポリエステルを用いることによっても、吸水性及び放湿性の高いポリエステル繊維を得ることができる。非透水フィルムとしては、塩化ビニルのフィルムなどを用いることができる。
【0030】
図4には、緑化植物6を植えた状態の屋上緑化装置の斜視図を示している。ここでは、緑化植物6としてケンタッキーブルーグラスを採用している。ケンタッキーブルーグラスは、1年中枯れることがなく、継続して光合成を行い二酸化炭素を吸収する。したがって、屋上緑化を行ったことにより、日照による屋上の温度上昇を抑え、また建物の断熱性も向上することから、冷暖房効率を向上させることにより、CO2の排出を削減することができると共に、緑化植物6自身がCO2を吸収することにより、さらなるCO2の削減に寄与することができる。ただし、緑化植物6はケンタッキーブルーグラスには限られず、他の種類の芝あるいは植物を採用してもよい。緑化植物6は、薄い土層に対し面状に植栽されていて、シート状となっているものを屋上緑化装置の吸水シート材3の上面に載置することで、吸水シート材3から水の供給を受けることができる。また、緑化植物6が成長するのに伴い、その根が吸水シート材3に絡みつき、より確実に水を与えることができるようになる。
【0031】
この屋上緑化装置を用いた屋上緑化方法としては、以下のとおりとなる。まず、建物屋上の上面に吸水シート材3を敷設すると共に、吸水シート材3の一辺に沿って水槽1を配置し、水槽1には水供給部2及び負圧部材4を設けて屋上緑化装置を形成し、吸水シート材3の上に緑化植物6を配置する。その後は、水供給部2に水を供給することにより、水槽1に水が貯留され、負圧部材4の毛細管現象により水槽1の水が吸い上げられると共に吸水シート材3に水が供給され、吸水シート材3から緑化植物6に水が与えられ、緑化植物6の生育及び維持が図られる。
【0032】
水槽1には、定期的に水肥などの水溶性の肥料を供給する。肥料は水と共に緑化植物6に与えられることとなるので、緑化植物6の生育をより促進することができる。また、負圧部材4は水の不純物を含んだり、また屋上は屋外であるため汚れが付着したりして、次第に毛細管現象が弱まってくる。このため、定期的に屋上緑化装置から取り外して、洗浄し、あるいは交換する必要がある。
【0033】
このように、本実施形態の屋上緑化装置及びそれを用いた屋上緑化方法は、負圧部材4によって水槽1の水を汲み上げ、吸水シート材3によって緑化植物6が植えられる領域の全体に水を行き渡らせる構成を有しているので、配管やポンプあるいはスプリンクラーなどの大掛かりな設備を必要としない。したがって、安価にかつ短い工事期間で屋上緑化装置を設置することができ、しかも軽量であることから多くの建物において採用することができる。
【0034】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、本実施形態では負圧部材4として通常の布材を用いているが、不繊布あるいはスポンジのようなものであってもよく、いずれにしても毛細管現象により水を吸い上げることができると共に、水槽1の側壁11に沿わせることのできるものであればよい。また、水槽1の幅を、本実施形態では緑化植物6が植えられる領域の一辺と同等となるようにしているが、これよりも幅狭あるいは幅広であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本実施形態における屋上緑化装置の模式的な平面図である。
【図2】水供給部の模式図である。
【図3】屋上緑化装置の断面図である。
【図4】緑化植物を植えた状態の屋上緑化装置の斜視図である。
【符号の説明】
【0036】
1 水槽
2 水供給部
3 吸水シート材
4 負圧部材
5 枠材
6 緑化植物
10 底壁
11 側壁
20 接続部
21 供給口部
22 ストッパ部
23 開閉弁
24 アーム部
25 浮玉

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物屋上の面状の領域に植栽される緑化植物に対し水を供給する屋上緑化装置において、
前記緑化植物が植栽される領域の一辺に隣接する水槽と、該水槽に対し水を供給する水供給部と、前記水槽の緑化植物と隣接する一辺に沿って設けられる負圧部材と、前記水槽と隣接し前記緑化植物が植栽される領域の略全域に渡り前記建物屋上の上面に敷設される吸水シート材とからなり、
前記負圧部材は一端側が前記水槽に貯留される水に浸るようにされ、他端側が前記水槽の側面を乗り越えて前記吸水シート材の端部と重なり合うように引き出され、毛細管現象により前記水槽からの水を吸い上げると共に、前記吸水シート材に水を供給することを特徴とする屋上緑化装置。
【請求項2】
前記吸水シート材は前記建物屋上の上面側に配置される非透水フィルムと、該非透水フィルムの上面側に配置される吸水性布との2層構造からなることを特徴とする請求項1記載の屋上緑化装置。
【請求項3】
前記負圧部材は布材からなると共に、前記水槽の内壁面及び外壁面に沿うように取付けられることを特徴とする請求項1または2記載の屋上緑化装置。
【請求項4】
前記水供給部は水道に接続されると共に、前記水槽の水位が一定水準に達すると水の供給を停止するストッパを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の屋上緑化装置。
【請求項5】
建物屋上の面状の領域に植栽される緑化植物に対し水を供給する屋上緑化方法において、
前記建物屋上の上面に吸水シート材を敷設し、該吸水シート材に隣接して水槽を配置し、該水槽には水を供給する水供給部を設け、前記水槽の緑化植物と隣接する一辺に沿って負圧部材を設け、該負圧部材は一端側が前記水槽に貯留される水に浸るようにされ、他端側が前記水槽の側面を乗り越えて前記吸水シート材の端部と重なり合うように引き出され、前記吸水シート材の上に緑化植物を配置し、
前記水槽には前記水供給部から水が供給され、前記負圧部材の毛細管現象により前記水槽からの水を吸い上げると共に、前記吸水シート材に水を供給することで、前記緑化植物に水を供給することを特徴とする屋上緑化方法。
【請求項6】
前記水槽には定期的に水溶性の肥料を供給することを特徴とする請求項5記載の屋上緑化方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−110297(P2010−110297A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−287650(P2008−287650)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【出願人】(500585546)
【Fターム(参考)】