説明

屋外燃料貯蔵装置

【課題】漏油を的確に把握して外部への油の流出を防止することができるとともに、防油堤内に雨水と油が存在する場合には排出路を通じて雨水のみを排出することが可能な屋外燃料貯蔵装置を提供する。
【解決手段】燃料タンクTを設置する防油堤2の溜枡23に形成した排出口24から所定の処理槽に亘って設けた排出路3を、弁4の開閉動作により流通可能状態又は遮断状態に切替可能な屋外燃料貯蔵装置1として、排出口24よりも高い位置に作動ポイント5Pを設定した液面スイッチ5と、排出口24よりも高い位置であって且つ液面スイッチ5の作動ポイント5Pよりも低い位置に作動ポイント6Pを設定した電極スイッチ6と、液面スイッチ5及び電極スイッチ6の作動状況に基づいて弁4の開閉動作を制御する制御部7とを備えたものを適用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外に配置された燃料タンクを収容可能な屋外燃料貯蔵装置、特に漏油の発生を検知可能にした屋外燃料貯蔵装置(防油堤内漏油検知システム)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、液状の危険物(燃料油)を貯蔵する屋外貯蔵タンク(燃料タンク)から燃料油が漏洩あるいは流出した場合に、その範囲を限定するために、燃料タンクの周囲に防油堤が設置されている。防油堤は、燃料タンクを設置する場所に配置または造成される囲いであり、経年劣化や地震などにより燃料タンクに亀裂が生じたり、配管が破損した場合などに燃料油が漏れても、その囲いの中に溜めて、外部への流出を規制するものである。このような防油堤を備えた屋外燃料貯蔵装置は、防油堤の底面に溜枡を設けるとともに、この溜枡に形成した排出口から所定の処理槽に亘って排出路を設け、防油堤内に雨水が溜まった場合には、弁を開放させて雨水を防油堤外へ排出する一方で、防油堤内に燃料油が漏れた場合には、排出路を遮断可能な弁によって燃料油の外部への流出を防止可能に構成されている。
【0003】
また、貯留した液体が水か燃料油であるかを判別可能な油センサを防油堤内に設け、防油堤内に気化した燃料油の存在を検知した場合には弁により排水路を流通可能状態から流通遮断状態へ自動で切替可能に構成した装置が考えられている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−255684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている構成では、油センサによって油の存在を検知して弁により排水路をから油が外部へ流出することを防止することは可能であるものの、防油堤内に雨水と油とが存在する場合には、油センサによる油検知状態が継続するため、雨水だけを選択的に排出することが困難であり、雨水と油を防油堤内から取り除く処理が常に要求される。
【0006】
また、油を検知しない平常時では弁により排水路を遮断状態にしておき、溜枡内における所定レベルに作動ポイントを設定した液面スイッチを設け、この液面スイッチが作動したことを受けて油が所定レベルまで溜まったことを把握できるようにした態様も考えられる。しかしながら、液面スイッチは、油のみならず雨水によっても作動するため、液面スイッチによる検知動作のみで油の存在を的確に把握することは困難である。
【0007】
本発明は、このような問題に着目してなされたものであって、主たる目的は、漏油を的確に把握して外部への油の流出を防止することができるとともに、防油堤内に雨水と油が存在する場合には排出路を通じて雨水のみを排出することが可能な屋外燃料貯蔵装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち本発明は、内部に貯留した燃料油を配管を通じて外部に排出可能な燃料タンクを設置する防油堤と、防油堤の溜枡に形成した排出口から所定の処理槽に亘って設けた排出路と、開閉動作によって排出路を流通可能状態と遮断状態との間で切替可能な弁とを備えた屋外燃料貯蔵装置に関するものである。
【0009】
そして、本発明の屋外燃料貯蔵装置は、溜枡内において排出口よりも高い位置に作動ポイントを設定した液面スイッチと、溜枡内において排出口よりも高い位置であって且つ液面スイッチの作動ポイントよりも低い位置に作動ポイントを設定した電極スイッチとを備え、液面スイッチ及び電極スイッチの作動状況に基づいて弁により排出路を流通可能状態または遮断状態の何れかに設定するように構成したことを特徴としている。
【0010】
ここで、液面スイッチは、あらゆる液体の液面高さを検出可能なものであるため、油及び水の何れにも対しても作動し得るものである。一方、電極スイッチは、導電性を有する水に対して作動するが、導電性を有さない油に対して作動することはない。したがって、電極スイッチが作動した場合は、電極スイッチの作動ポイントまで水(雨水)が溜まったことを把握することができ、この場合は弁によって排出路を流通可能状態にすることにより、溜枡に溜まった雨水を排出することができる。また、燃料タンク内の燃料油が漏出して溜枡に溜まった場合、油の液面高さが電極スイッチの作動ポイントよりも高くなっても電極スイッチは作動しない。この場合、弁により排出路を遮断状態にしておけば油が排出路を通じて外部へ流出することを防止することができる。また、溜枡に雨水と油とが存在する場合、比重が軽い油は水に浮くことを利用し、作動ポイントを液面スイッチの作動ポイントよりも低い位置に設定した電極スイッチが作動し続ける間は、弁により排出路を流通可能状態にすれば相対的に下層側に存在する水のみを外部へ流出することができる。
【0011】
このように、本発明に係る屋外燃料貯蔵装置であれば、溜枡に雨水のみが溜まり、その液面高さが電極スイッチの作動ポイント以上である場合、少なくとも電極スイッチが作動する。この作動状況に基づいて弁により排出路を流通可能状態にすれば雨水を外部へ排出することができる。また、溜枡に燃料タンクから漏れた油のみが溜まり、その液面高さが電極スイッチの作動ポイント以上である場合、少なくとも電極スイッチは作動しない。このように電極スイッチが作動していない状況に基づいて弁により排出路を遮断状態にしておけば油が外部へ流出することを防止できる。さらに、溜枡に油と雨水が溜まり、上層を形成する油層と下層を形成する雨水層との境界ライン(雨水の液面)が電極スイッチの作動ポイント以上である場合、少なくとも電極スイッチが作動する。この作動状況に基づいて弁により排出路を流通可能状態にすれば雨水を外部へ排出することができる。そして、この作動状況から、少なくとも電極スイッチが作動しなくなる作動状況へ変化した時点、すなわち油の層が電極スイッチの作動ポイントに到達した時点で、弁により排出路を遮断状態にすれば、電極スイッチの作動ポイントよりも低位にある排出口から油が外部へ流出することを確実に防止できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、溜枡内において排出口よりも高い位置に作動ポイントを設定した電極スイッチと、電極スイッチの作動ポイントよりも高い位置に作動ポイントを設定した液面スイッチとを備え、これら各スイッチの作動状況に基づいて弁による排出路の状態、つまり流通可能状態か遮断状態かを適宜設定することにより、燃料タンクからの漏油を的確に把握して外部への油の流出を防止することができるとともに、防油堤内に雨水と油が存在する場合には排出路を通じて雨水のみを排出することが可能な屋外燃料貯蔵装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態に係る屋外燃料貯蔵装置の全体概略図。
【図2】図1の要部拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0015】
本実施形態に係る屋外燃料貯蔵装置1は、図1に示すように、燃料タンクTを囲む形状を有する防油堤2と、防油堤2の溜枡23に形成した排出口24から所定の処理槽9に亘って設けた排出路3と、排出路3を流通可能状態と遮断状態とに切替可能な弁4とを備えたものである。
【0016】
燃料タンクTは配管Hを介して燃料供給対象物E(エンジンや発電機等)に接続され、内部に貯蔵している燃料油を配管Hの所定箇所に接続した屋外移送ポンプPによって燃料供給対象物Eに供給可能なものである。
【0017】
防油堤2は、燃料タンクTを設置する床面21と、床面21から立ち上がる堤部22と、床面21の所定箇所に形成した凹状の溜枡23とを有し、上方を開放したものである。溜枡23は、床面21よりも低い位置に設けられ、防油堤2内の雨水や燃料タンクから漏出し得る燃料油を一時的に溜める機能を発揮する。本実施形態では、堤部22の下端領域によって構成した溜枡23の起立壁に排出口24を形成している。
【0018】
排出路3は、排出口24から所定の処理槽9への液体の流通を許容し得るものであり、所定箇所に弁4を設けている。
【0019】
弁4は、開閉動作によって排出路3を流通可能状態と遮断状態との間で切替可能なものであり、本実施形態では電磁弁を適用している。
【0020】
そして、本実施形態に係る屋外燃料貯蔵装置1は、図1の要部拡大図である図2に示すように、溜枡23のうち排出口24よりも高い位置に作動ポイント5P(検知点)を設定した液面スイッチ5と、溜枡23のうち排出口24よりも高い位置であって且つ液面スイッチ5の作動ポイント5Pよりも低い位置に作動ポイント6P(検知点)を設定した電極スイッチ6と、液面スイッチ5及び電極スイッチ6の作動状況(検知情報)に応じて排出路3を流通可能状態または遮断状態の何れかにすべく弁4の開閉動作を制御する制御部7とを備えたものである。なお、制御部7は、液面スイッ5及び電極スイッチ6の両方が作動していない状態では弁4を閉状態としている。
【0021】
液面スイッチ5は、例えばロッド51の下端部分に液面の高さ位置に応じて上下動するフロート52(浮き子)を設け、所定の作動ポイント5Pよりも低位置にあったフロート52(図中想像線で示すフロート52)が作動ポイント5Pに到達した時点で作動し、フロート52が作動ポイント5Pよりも低位置となるまで作動し続けるフロートスイッチである。
【0022】
電極スイッチ6は、例えばロッド61の下端部分に検知部(作動ポイント6P)を設けた電極棒タイプのスイッチであり、導電性のある液体の液面が作動ポイント6Pに到達した時点から作動ポイント6P未満になるまで作動し続ける一方で、導電性のある液体の液面が作動ポイント6Pよりも低い場合には作動しないものである。また、この電極スイッチ6は、導電性を有さない液体に対してその液面が作動ポイント6Pに到達しているか否かを問わず作動しない。
【0023】
本実施形態では、液面スイッチ5の上端部分(ロッド51の上端部)及び電極スイッチ6の上端部分(ロッド61の上端部分)を共通の支持台8に支持させている。また、この支持台8は、溜枡23の起立壁を形成する堤部22のうち、その上端部に溜枡23の床面21と対面し得る姿勢で取り付けている。
【0024】
制御部7は、液面スイッチ5及び電極スイッチ6の何れも作動していない場合に弁4を閉位置に位置付けて排出路3を遮断状態とし、電極スイッチ6のみが作動している場合に弁4を開状態にして排出路3を流通可能状態とし、液面スイッチ5のみが作動している場合に弁4を閉状態にして排出路3を遮断状態とし、液面スイッチ5及び電極スイッチ6の何れも作動している場合に弁4を開位置にして排出路3を流通可能状態とするように制御するものである。すなわち、この制御部7は、電極スイッチ6が作動していない状態では液面スイッチ5の作動の有無に関係なく、弁4を閉状態にして排出路3を遮断状態とするものである。
【0025】
次に、このような構成を有する本実施形態の屋外燃料貯蔵装置1の動作及び作用について説明する。
【0026】
本実施形態の屋外燃料貯蔵装置1は、前述の通り、通常の使用状態(平常時)では制御部7によって弁4を閉状態に設定している。そして、溜枡23に雨水が溜まった場合、その液面が電極スイッチ6の作動ポイント6Pよりも低い場合は、平常時とみなすことができ、制御部7によって弁4を閉状態に設定している。また、雨水の貯留量が増えて、雨水の液面が電極スイッチ6の作動ポイント6Pに到達した時点で、電極スイッチ6が作動し、制御部7により弁4を閉状態から開状態に切り替える。なお、雨水の量が一気に増大した場合は、雨水の液面が電極スイッチ6の作動ポイント6Pに到達した時点から電極スイッチ6の作動ポイント6Pよりも低くなる時点まで電極スイッチ6が作動し続けることにより、その間制御部4により弁5を開状態に維持し、溜枡23内の雨水を流通可能状態にある排出路3から排出することができる。
【0027】
一方、溜枡23に燃料タンクT内から漏出した燃料油が溜枡23内に溜まるケース(燃料油の液面が電極スイッチ6の作動ポイント6Pよりも低い場合)については、平常時に弁4を閉状態に設定して排出路3を遮断状態に維持することにより、燃料油の外部への流出を防止することができる。また、燃料油の液面が電極スイッチ6の作動ポイント6Pに到達した場合、燃料油が導電性でないことから電極スイッチ6は作動せず、制御部7によって弁4の閉状態を維持する。したがって、燃料油が排出路3から外部へ流出することを防止できる。そして、溜枡23に溜まった燃料油の液面高さが電極スイッチ6の作動ポイント6Pを越えて液面スイッチ5の作動ポイント5Pに到達した場合、液面スイッチ5は作動状態(検知状態)となる。これら各スイッチ(液面スイッチ5、電極スイッチ6)の作動状況、すなわち、電極スイッチ6が作動しない一方で液面スイッチ5が作動した状況を受けて、本実施形態の屋外燃料貯蔵装置1は、制御部7によって弁4を閉状態に維持したまま、警報を発令する。これにより、燃料油の外部への流出を防止できるとともに、使用者に対して燃料油が溜枡23内に所定量溜まったことを知ることができる。
【0028】
溜枡23に雨水と燃料油が溜まる場合もある。この場合、比重の軽い燃料油が水に浮かぶため、溜枡23内には、雨水の層と燃料油の層とが形成される。本実施形態に係る屋外燃料貯蔵装置1は、この二層状の液体の液面、すなわち燃料油の液面が、電極スイッチ6の作動ポイント6Pよりも低い場合、平常時とみなして制御部7により弁4を閉状態に位置付けて排出路3を遮断状態に維持する。したがって、二層状の液体の液面(燃料油の液面)が電極スイッチ6の作動ポイント6Pに到達するまでは溜枡23内に雨水と燃料油が溜まり得る。
【0029】
二層状の液体の液面(燃料油の液面)が電極スイッチ6の作動ポイント6Pに到達すると、電極スイッチ6は作動せず、制御部7により弁4を閉状態に維持する。さらに、二層状の液体の液面(燃料油の液面)が上昇して液面スイッチ5の作動ポイント5Pに到達すると、液面スイッチ5が作動する。本実施形態の屋外燃料貯蔵装置1は、液面スイッチ5の作動状態(検知状態)を受けて、制御部7により警報を発令する。
【0030】
また、二層状の液体の液面が上昇する過程で、雨水の層と燃料油の層との境界ラインがほぼ一定レベルであれば、上層を形成する燃料油だけが溜枡23内に溜まり続けている状態であることを意味し、雨水の層と燃料油の層との境界ラインが上方へ移動すれば、下層を形成する雨水だけが溜枡23内に溜まり続けていたり、あるいは雨水と燃料油が溜枡23内に同時に溜まり続けている状態であることを意味する。そして、二層状の液体の液面が上昇する過程で、雨水の層と燃料油の層との境界ラインが電極スイッチ6の作動ポイント6Pに到達すると、電極スイッチ6は作動状態(検知状態)となる。この場合、二層状の液体の液面(燃料油の液面)が液面スイッチ5の作動ポイント5Pに到達していれば、液面スイッチ5も作動状態(検知状態)となる。これら各スイッチ(液面スイッチ5、電極スイッチ6)の作動状況、すなわち、液面スイッチ5及び電極スイッチ6が何れも作動状態にある状況を受けて、本実施形態の屋外燃料貯蔵装置1は、制御部7によって弁4を閉状態から開状態に切り替える。その結果、二層状の液体のうち下層を形成する雨水を、遮断状態から流通可能状態に切り替わった排出路3を通じて外部へ流出することができる。
【0031】
そして、雨水を排出路3から排出して二層状の液体の液面高さが徐々に低くなり、その液面(燃料油の液面)が液面スイッチ5の作動ポイント5Pよりも低くなった時点で、本実施形態に係る屋外燃料貯蔵装置1は、制御部7による警報発令を停止し、さらに、雨水の層と燃料油の層との境界ラインが電極スイッチ6の作動ポイント6Pに到達した時点、つまり、雨水の液面高さが電極スイッチ6の作動ポイント6Pよりも低位となり、燃料油の層が電極スイッチ6の作動ポイント6Pに到達した時点で、電極スイッチ6は作動停止(非検知状態)となる。この場合、本実施形態の屋外燃料貯蔵装置1は、電極スイッチ6が作動停止状態になった状況を受けて、制御部7によって弁4を開状態から閉状態に切り替える。これにより、弁4の切替時点で溜枡23内に存在する燃料油及び雨水が排出路3から外部へ流出することを防止できる。
【0032】
このように、本実施形態に係る屋外燃料貯蔵装置1は、作動ポイント5Pを溜枡23内における排出口24よりも高い位置に設定した液面スイッチ5と、作動ポイント6Pを溜枡23内において排出口24よりも高い位置であって且つ液面スイッチ5の作動ポイント5Pよりも低い位置に設定した電極スイッチ6と、各スイッチ(液面スイッチ5、電極スイッチ6)の作動状況によって弁4の開閉動作を制御する制御部7とを備えているため、溜枡23内への漏油を的確に検出することができるとともに、溜枡23内に雨水と燃料油とが存在する場合には雨水の液面高さが電極スイッチ6の作動ポイント6P以下になるまで雨水のみを排出口24及び排出路3を通じて溜枡23外へ排出することができる。
【0033】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、液面スイッチとして、フロートスイッチ以外のものを適用することができる。また、電極スイッチも、上述の実施形態で述べた電極棒タイプ以外のものを適用することができる。
【0034】
また、弁は、制御部によって自動で開閉動作を制御できるものであることが好ましいが、手動で開閉動作を操作できるものであってもよい。その場合、制御部は、弁を開状態とするべきか閉状態とすべきかを警報発令やモニタ表示などを通じて操作者に示唆するものとすればよい。
【0035】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0036】
1…屋外燃料貯蔵装置
2…防油堤
23…溜枡
24…排出口
3…排出路
4…弁
5P…液面スイッチの作動ポイント
5…液面スイッチ
6P…電極スイッチの作動ポイント
6…電極スイッチ
9…処理槽
T…燃料タンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に貯留した燃料油を配管を通じて外部に排出可能な燃料タンクを設置する防油堤と、当該防油堤の溜枡に形成した排出口から所定の処理槽に亘って設けた排出路と、開閉動作によって前記排出路を流通可能状態と遮断状態との間で切替可能な弁とを備えた屋外燃料貯蔵装置であって、
前記溜枡内において前記排出口よりも高い位置に作動ポイントを設定した液面スイッチと、
前記溜枡内において前記排出口よりも高い位置であって且つ前記液面スイッチの作動ポイントよりも低い位置に作動ポイントを設定した電極スイッチとを備え、
前記液面スイッチ及び前記電極スイッチの作動状況に基づいて前記弁により前記排出路を流通可能状態または遮断状態の何れかに設定するように構成したことを特徴とする屋外燃料貯蔵装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−180113(P2012−180113A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−44822(P2011−44822)
【出願日】平成23年3月2日(2011.3.2)
【出願人】(000002059)シンフォニアテクノロジー株式会社 (1,111)
【Fターム(参考)】