説明

工場内環境浄化システム

【課題】排風を再利用してエネルギーを有効的に活用するとともに工場内の環境浄化を実現することができる工場内環境浄化システムを提供する。
【解決手段】 工場設備100から排出される排風を利用して発電する発電部2と、工場内に配置される植物に工場設備100から排出される臭気及び二酸化炭素を吸収させる植生部5と、発光ダイオードを点灯させて植物を生育維持するための光を供給する照光部4と、発電部2において発電した電力を照光部4に供給する電力供給部3とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋳造工場などの生産工場における工場内の就労環境を浄化するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
鋳造工場などの生産工場では工場内の各設備から暑熱や臭気、炭酸ガス(二酸化炭素)が発生するため、工場内の就労環境を改善する目的で屋上などに排風機が設置されている。従来、この排風機からの排風はそのまま大気中へ放出されていたが、近年では排風の利用について検討されるようになっている。例えば、特許文献1では、工場に設置される排風用ファンからの排風を利用して自家発電を行い、単に排出されていただけの排風からエネルギーを回収して再利用するエネルギー回収システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−54553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のエネルギー回収システムは、排風を利用して発電する点において評価できるものの、回収したエネルギーの再利用については検討すべき点がある。回収したエネルギーが工場設備の電力として再利用するだけでは、電気代などの工場稼働コストを低減することができるにすぎず、工場内の環境の改善に資することはできないからである。
【0005】
特に、良好な労働環境の提供が求められるようになっている昨今においては、工場内の環境の浄化は喫緊の課題であるといえる。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、排風を再利用してエネルギーを有効的に活用するとともに工場内の環境浄化を実現することができる工場内環境浄化システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明に係る工場内環境浄化システムは、工場内設備から排出される排風を利用して発電する風力発電手段と、工場内に配置される植物に工場内設備から排出される臭気及び二酸化炭素を吸収させる植生手段と、発光ダイオードを点灯させて前記植物を生育維持するための光を供給する照光手段と、前記風力発電手段が発電した電力を前記照光手段に供給する電力供給手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
これにより、工場内に配置された植物が工場設備から排出される二酸化炭素や臭気を吸収して工場内の作業環境を改善するとともに、排風を利用して発電した電力を植物の生育維持のための照光として再利用するので、排風を有効的に再利用しつつ工場内の環境を浄化する工場内環境浄化システムが実現される。
【0009】
ここで、 前記照光手段は、青色発光ダイオードと赤色発光ダイオードとで構成され、青色発光ダイオードの数と赤色発光ダイオードの数が1対4の比率であるのが好ましい。
【0010】
これにより、植物の生育維持に好適な照光を得ることができる。
【0011】
また、前記風力発電手段は、工場内設備から排出される風をファンの回転によって送風する排風機と、前記排風機から送風される風の導管となる排風ダクトと、前記排風ダクトにおける風の出口近傍に設置され、前記排風ダクトから排出される風を受けて回転する風車とから構成されるものであり、前記風車は、回転トルクを発生させる回転半面に前記排風ダクトからの風が当たるように配置されているのが好ましく、前記風車は、風車の翼の先端が前記排風ダクトの中心を通る回転半径を有するのがさらに好ましい。
【0012】
これによれば、排風ダクトが排気される風の全量を風車へ導くとともに、風車が効率的な回転に資するように設置されるので、風車の発電効率を高めた工場内環境浄化システムが実現可能となる。
【0013】
また、前記風力発電手段は、さらに、前記排風ダクトから延長され、前記風車の回転軌跡と同じ曲率で湾曲して、前記風車の回転半面を覆うフードを備えるとしてもよく、前記フードは、風車の上方向又は下方向が開放されているのが好ましい。
【0014】
これによれば、フードによって覆われた風車は、回転トルクを得られる箇所が増えるので、さらに風車の発電効率を向上させることができる。また、フードが、風車の発生させる風切り音の騒音対策としても機能しうる。
【0015】
またさらに、前記風力発電手段は、工場内設備から排出される風をファンの回転によって送風する排風機と、前記排風機から送風される風の導管となる排風ダクトと、前記排風ダクトを拡張及び延長するとともに、前記排風ダクトにおける風の出口を覆いつつ、当該出口の両側近傍に開口部を有する延長ダクトと、当該開口部から吹き込む風を受けて回転する風車とから構成されるものとしてもよい。
【0016】
これによれば、排風ダクトから出る風がベンチュリ効果を発生させ、開口部から延長ダクトに風が吹き込むようになり、この風を利用して風車を回転させるので、排気風に対して圧力損失を生じさせず排風ファンの動力増を招くことなく、発電することができる。
【0017】
さらに、前記風力発電手段は、工場内設備から排出される風をファンの回転によって送風する排風機と、前記排風機から送風される風を受けて回転する風車と、前記ファンから送られる風を風車の回転半面に導く導風板とから構成され、前記導風板は、略三角形状で、その両辺が風車の回転軌跡と同じ曲率又はそれよりも略大きい曲率で湾曲しているとすることもできる。なお、前記導風板の設置位置は、前記導風板の湾曲している両辺の頂点が風車の回転軸中心と排風機の中心とを結ぶ線上となる位置が望ましい。
【0018】
これによれば、導風板が、排風ファンから排出される風の略全量を、風車の回転トルクを発生させる回転半面に導くことができる。さらに、両辺が風車の回転軌跡と同じ曲率又はそれよりも略大きい曲率で湾曲させることで、風上側の辺により、排風機から排出される風の流れを滑らかに曲げることができ、これにより風車の翼が回転トルクを発生させることができる範囲が広がり発電効率を上げることができる。また、回転の抵抗となる側の半面に風が行かないようにするとともに、導風板の風下側の辺に沿って回り込むカルマン渦による風の流れにより、風車の翼が回転トルクを発生させることができる範囲が広がり発電効率を上げることができる。
【発明の効果】
【0019】
このように、本発明に係る工場内環境浄化システムによれば、排風エネルギーを電気エネルギーに変換して植物の生育維持に必要な照光として再利用し、その照光により生育維持される植物に工場内設備から生じる二酸化炭素や臭気を吸収させるので、エネルギーを効率的に活用しつつ工場内の環境浄化に資する工場内環境浄化システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】工場内環境浄化システムの機能的な構成を示すブロック図である。
【図2】工場内環境浄化システムの構成例を模式的に示す図である。
【図3】風力発電の構成の一例を模式的に示す平面図である。
【図4】図3に示した構成の変形例を示す平面図である。
【図5】風力発電の別の構成例を模式的に示す平面図である。
【図6】風力発電のさらに別の構成例を模式的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係る工場内環境浄化システムについて図を参照しながら説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態に係る工場内環境浄化システムの機能的な構成を示すブロック図である。
【0023】
工場内環境浄化システム1は、工場設備100からの排風を利用して発電し、発電した電力を用いて工場内に配置される植物を生育維持して、植物に工場設備から排出される臭気成分(例えば、アンモニア、ホルムアルデヒド、フェノールなど)や二酸化炭素を吸収させることにより、工場内の環境浄化を実現するシステムであり、発電部2、電力供給部3、照光部4及び植生部5を備えている。
【0024】
発電部2は、工場設備100からの排風を利用して発電する機能を有し、例えば、風力発電機により実現される。
【0025】
電力供給部3は、発電部2が発電した電力を照光部4へ供給する機能を有し、例えば、電力変換装置や屋内配線などである。
【0026】
照光部4は、電力供給部3から供給される電力によって点灯し、植生部5の生育維持に必要な光を供給する機能を有し、具体的にはLED(発光ダイオード)照明装置などである。
【0027】
植生部5は、工場設備100から排出される臭気成分や二酸化炭素を吸収する機能を有しており、照光部4からの光を受けて生育維持される植物である。
【0028】
図2は、上記のような機能を有する工場内環境浄化システムの構成例を模式的に示す図である。
【0029】
図2に示すように、工場内環境浄化システムは、風力発電機11、電力変換装置12、屋内配線13、LED照明14及び植物15を備えている。
【0030】
風力発電機11は、図1の発電部2に相当し、工場内設備から排出される風を集めて排気する排風機101からの風を利用して発電を行い、排風機101と同様に工場の屋上など屋外に設置される。また風力発電機11は、排風機101から風速12.5m/sの排風により毎時1kwの発電能力を有するものを使用する。設置場所が大型の装置を設置することのできない工場の屋上であることや発電能力の点から、風力発電機11としてはジャイロミル型垂直軸風車を用いることが考えられる。
【0031】
電力変換装置12と屋内配線13が図1の電力供給部3に相当し、電力変換装置12は、風力発電機11が発電した交流電力を直流電力に変換し、屋内配線13によりLED照明14に電力が供給される。
【0032】
LED照明14は、図1の照光部4に相当し、1つの植物15に対してLED照明14が1ユニット配置される。1ユニットは複数のLEDにより構成される。例えば消費電力を約20wとした場合、約200個のLEDを1ユニットとする。ここで、1ユニットを構成するLEDは、赤色LEDと青色LEDとを併用するのが好ましい。赤色LEDのみでは、植物の種類により、健全に生育維持することができない場合があり、光合成促進を可能にするには青色LEDによる照光が必要だからである。なお、赤色LEDの数と青色LEDの数は赤色LEDの数を多くし、青色LED1個に対して赤色LED4個の配分比率で1ユニットを構成するのが植物15の生育維持の点で好ましい。
【0033】
植物15は、図1の植生部5に相当し、工場内の壁沿いに設置される。植物15には、蒸散能力と大気浄化能力に優れた植物を用いることとし、工場内での作業や視認性を阻害しないように、丈の低い常緑低木又は半常緑低木を用いるのが好ましい。このような条件から植物15としてはキルシェピンクなどのチェリーセイジやヴァルトなどのクチナシが適しており、これらを使用することで酸化窒素(NOx)や酸化硫黄(SOx)などの大気汚染物質が吸収されるので、工場内環境をより一層浄化することが可能となる。また、作業スペースや視認性確保の観点から、植物15は間隔を空けて設置するのが適当であり、例えば幅50m×奥行き75mの工場の場合、約5m間隔で植物15を配置すれば工場内環境を十分に浄化することが可能である。
【0034】
このように構成される工場内環境浄化システムは、工場内に設置された植物15が、鋳造装置などの工場内設備102が発生させる二酸化炭素や臭気を吸収するとともに、その蒸散作用によって湿度調整効果を発揮するので、工場内の作業環境の改善を実現することができる。また、工場内の空調機103などが発生させる工場内の風を回収して排出する排風機101からの排風を利用して風力発電機11が発電し、その電力でLED照明14を点灯させて植物15を生育維持するから、環境にやさしい循環型の浄化システムを実現することができる。
【0035】
続いて、発電部2に相当する風力発電機等について、より詳しく説明する。
【0036】
図3は、風力発電の構成の一例を模式的に示す平面図である。
【0037】
図3では、排風機121の排風ファン122から排出される風の全量を揚力型の風車111に導く排風ダクト123を設けた構成例が示されている。
【0038】
風車111は、回転時に翼112が排風ダクト123に接触しない程度で排風ダクト123に近い位置に配置される。また、風車111は、その回転半面に排風ダクト123で導かれた風が当たるように、すなわち、排風ダクト123の側壁の延長線上に風車111の回転軸が位置するように配置される。さらに、回転軸から最も遠い翼112の先端が排風ダクト123の中心に来るように回転半径が設定されている。
【0039】
このように排風ダクト123を設けて、排風ダクト123における風の出口近傍に風車111を設置することにより、排風ファン122から排気される風の全量が風車111へと導かれて、その回転に利用されるので、風車の発電効率を高めることができる。また、風車の回転トルクを発生させる回転半面にのみ排風が当たるようにし、一方の風が当たると回転の抵抗になる半面には風が当たらないように風車111の位置を設定することで、風車の発電効率をより高めることができる。さらに、排風ダクト123を設けることで、排気される風は、ナビエストークスの定理に基づき、整流(ポアズイユ流)となっており、排風ダクト123の中心位置において最大風速が得られることになる。揚力型風車では、翼の回転速度と風速との速度差が大きいほど回転トルクが大きくなるので、排風ダクト123の中心位置に翼112の先端が来るように風車111の回転半径を設定することで、さらなる風車の発電効率の向上を実現することができる。
【0040】
図4は、図3に示した構成の変形例を示す平面図である。
【0041】
図4では、風車111の風下側に、翼112の回転半径と相似半径で同じ曲率のフード124を設けた構成例が示されている。
【0042】
フード124は、排風ダクト123の上面と風車111の位置する反対側の側面とを風車111の回転軸上まで延長し、そこから翼112の回転軌跡と同じ曲率で湾曲して風車111の回転半面を覆っており、排風ダクト123から先の下面と風車111の位置する側の側面は開口されている。
【0043】
このようなフード124を備えることにより、風車111の翼112には図中のX位置からY位置へ至る過程においても最大風速の風が当たって揚力を得ることができるので、さらに風車の発電効率を向上させることができる。
【0044】
ここで、フード124は、排風ダクト123の風車111が位置する側の側面も翼112と接触しないように遮蔽し、下面のみを開放するようにするのが好ましい。揚力型風車の場合、翼の回転方向が風向きと対向するため、大きな風切り音が発生することがある。フード124を下方向にのみ開放し、上方向と側方向とを遮蔽して風車111を覆うことで、フード124が遮音壁として機能することになるので、騒音対策として有効となる。なお、騒音対策としては下面のみを開放するのではなく上面のみを開放するように構成してもよい。
【0045】
図5は、風力発電の別の構成例を模式的に示す平面図である。
【0046】
図5では、排風機121と風車111との間に、排風ファン122から排出される風を風車111の回転半面に導く導風板125を設けた構成例が示されている。
【0047】
導風板125は、その両辺が風車111の回転軌跡と同じ曲率又はそれよりも略大きい曲率で湾曲した略三角形状をしている。排風ファン122から排出される風は、風車の半面では回転の抵抗となる風向きとなっている。上記の導風板125を排風ファン122の出口と風車111との間に設置することで、風上側の湾曲部分が排風ファン122から排出される風のうち、風車にとって抵抗となる側の風を回転トルクを発生させる側に導くとともに(図中A)、この風の流れの向きを略直角方向に曲げることで、風車の翼が図中のX位置からY位置へ至る過程においても回転トルクを発生させることができる。また、導風板125全体が、風が当たると回転の抵抗になる風車111の半面側に風が行かないように設置されているので、回転効率のロスを抑えることができる。さらに、導風板125の風下側の湾曲部分は、導風板125の後側で湾曲部分に沿ってカルマン渦を発生させる(図中B)ので、風車111はこの渦により図中のY位置からZ位置に至る過程においても回転トルクを得られる。
【0048】
図6は、風力発電のさらに別の構成例を模式的に示す平面図である。
【0049】
図6では、排風ダクト123の出口を覆い、排風ダクト123を幅方向に拡張するとともに長さ方向に延長する延長ダクト126を備えた構成例が示されている。
【0050】
延長ダクト126は、排風ダクト123の出口両側の端部に開口部127が形成されている。排風ダクト123から排出される風(図中C)によってベンチュリ効果が発生し、この開口部127から延長ダクト126に風が吹き込むようになる(図中D)。この吹き込む風で風車113を回転させ、風力発電に用いることができる。ここでは、風杯114を備えた抗力型の風車113を用いた例を示している。この構成例によれば、ベンチュリ効果を利用することにより、元の排気風(図中C)に対して圧力損失を生じさせることがないので、排風ファンの動力増を招くことなく発電することができる。なお、延長ダクト126の長さは、排風ダクト123から排気される風が渦を巻くことがなく層流に近づく長さ、すなわち、排風ダクト123の直径αの約5倍以上に設定するのが好ましい。
【0051】
以上、本発明に係る工場内環境浄化システムについて、実施の形態に基づいて説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の目的を達成でき、かつ発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々設計変更が可能であり、それらも全て本発明の範囲内に包含されるものである。
【0052】
例えば、上記実施の形態では、風力発電機として垂直軸風車を用いるとしたが、水平軸風車などその他の風力発電方式を用いても差支えない。
【0053】
また、発電された電力を照光部だけでなく、植物の生育維持のために、例えば植物への自動給水装置を植物のプランターに併設し、これを稼働させる電力として利用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明に係る工場内環境浄化システムは、種々の生産工場の工場内環境を浄化するシステムとして有用であり、特に、臭気や炭酸ガス等が発生する鋳造工場等の工場内環境浄化システムとして好適である。
【符号の説明】
【0055】
1 工場内環境浄化システム
2 発電部
3 電力供給部
4 照光部
5 植生部
11 風力発電部
12 電力変換装置
13 屋内配線
14 LED照明
15 植物
100 工場設備
101,121 排風機
102 工場内設備
103 空調機
111,113 風車
112 翼
114 風杯
122 排風ファン
123 排風ダクト
124 フード
125 導風板
126 延長ダクト
127 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
工場内設備から排出される風を利用して発電する風力発電手段と、
工場内に配置される植物に工場内設備から排出される臭気及び二酸化炭素を吸収させる植生手段と、
発光ダイオードを点灯させて前記植物を生育維持するための光を供給する照光手段と、
前記風力発電手段が発電した電力を前記照光手段に供給する電力供給手段とを備える
ことを特徴とする工場内環境浄化システム。
【請求項2】
前記照光手段は、
青色発光ダイオードと赤色発光ダイオードとで構成され、青色発光ダイオードの数と赤色発光ダイオードの数が1対4の比率である
ことを特徴とする請求項1記載の工場内環境浄化システム。
【請求項3】
前記風力発電手段は、
工場内設備から排出される風をファンの回転によって送風する排風機と、
前記排風機から送風される風の導管となる排風ダクトと、
前記排風ダクトにおける風の出口近傍に設置され、前記排風ダクトから排出される風を受けて回転する風車とから構成される
ことを特徴とする請求項1又は2記載の工場内環境浄化システム。
【請求項4】
前記風車は、回転トルクを発生させる回転半面に前記排風ダクトからの風が当たるように配置されている
ことを特徴とする請求項3記載の工場内環境浄化システム。
【請求項5】
前記風車は、風車の翼の先端が前記排風ダクトの中心を通る回転半径を有する
ことを特徴とする請求項3又は4記載の工場内環境浄化システム。
【請求項6】
前記風力発電手段は、さらに、
前記排風ダクトから延長され、前記風車の回転軌跡と同じ曲率で湾曲して、前記風車の回転半面を覆うフードを備える
ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の工場内環境浄化システム。
【請求項7】
前記フードは、風車の上方向又は下方向が開放されている
ことを特徴とする請求項6記載の工場内環境浄化システム。
【請求項8】
前記風力発電手段は、
工場内設備から排出される風をファンの回転によって送風する排風機と、
前記排風機から送風される風の導管となる排風ダクトと、
前記排風ダクトを拡張及び延長するとともに、前記排風ダクトにおける風の出口を覆いつつ、当該出口の両側近傍に開口部を有する延長ダクトと、
当該開口部から吹き込む風を受けて回転する風車とから構成される
ことを特徴とする請求項1又は2記載の工場内環境浄化システム。
【請求項9】
前記風力発電手段は、
工場内設備から排出される風をファンの回転によって送風する排風機と、
前記排風機から送風される風を受けて回転する風車と、
前記ファンから送られる風を風車の回転半面に導く導風板とから構成され、
前記導風板は、
略三角形状で、その両辺が風車の回転軌跡と同じ曲率又はそれよりも略大きい曲率で湾曲している
ことを特徴とする請求項1又は2記載の工場内環境浄化システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−15675(P2011−15675A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−192990(P2009−192990)
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【出願人】(000225027)特殊電極株式会社 (26)
【出願人】(000213297)中部電力株式会社 (811)
【Fターム(参考)】